
総合評価
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powered by ブクログなんだか不気味だったり、ほんわかしたり、深い意味があるような、やっぱりなにもないような。いしいしんじさんの作品はなんとも中毒性が高くてやめられない。あれ、自分の方が世界を見逃していたのかな?と感じてついつい読み返してしまう。 太った人ばかりが住んでいる村の朗らかさ、紅葉狩り顛末の爺さまの格好よさがよかった。しろねずみのなんだか切ないんだか気色悪いんだかな感じもあとを引く。
0投稿日: 2017.11.02
powered by ブクログいしいしんじさんの短編集です。 なんか……いいんだよ……いいんだって………! これじゃ説明になってないな……あーでもこの独特な読後感はちょっと言葉にしにくいです。 物語の芳醇な要素を抽出凝縮し奇想を贅沢にぶちこんだ聖俗清濁併せ呑む短編が収録されてるのですが、いしいしんじさんはファンタジー要素をまるっとぬいた現実の悲哀を描かせても上手い!と炙ったスルメのごとく噛み締めました。 滑稽味のある人物造形がその裏にひそむ哀しみを引き立てるというか……ひょうたん島さながら泣くのはいやだ笑っちゃお的な人の日常の一瞬が切り取られていて、胸が詰まる。 中年にさしかかったニューハーフの孤独な暮らしを描く「紫の化粧」、河原の彼岸と此岸に分かれてのホームレスのカラオケ合戦「薄い金髪のジェーン」など、もうね……こういう話も書けるのかと懐の広さに驚かされました。 人は本質的に汚いということ。 でもそれだけじゃないということ。 居場所を失って河原に流れてきたジェーンが呟く言葉、「俺、ず、ずっとこの着物着てるよ。そ、そうすりゃきっと、も、もっとちゃんと、み、みんな俺のこと好いてくれんだろよ」がたまらなく切ない。 「肉屋おうむ」の息子が死の床の父の耳元で囁く言葉、「カラタチとブルーベル」のおまじないに目から涙がこぼれた。 そんないい話があるかと思えば、「赤と青の双子」に出てくる奈津川家さながら異形の家族にぎょっとする。 跡継ぎの長男、父に疎まれる白痴の次男、赤男青男とぞんざいな名前を付けられた末の双子のみ溺愛する母、酒乱の父。 家の呪縛から逃れられないと悟った長男の最後の言葉がひしひしとおそろしい……背筋が冷える短編です。 「すげかえられた顔色」は世にも奇妙な物語で実写化されたらさぞ怖そうなシュールな一編。「紅葉狩り顛末」の大胆な奇想、老マタギ二人のかっこよさに痺れた……! 「ボーリングピンが立つ場所」は傑作です。
0投稿日: 2017.08.24
powered by ブクログ筆者のなかでもわりあい読みやすい作品が詰まってると思う。寓話めいたものがたりを描くときの文章はほんとうにうつくしく憧れる。
0投稿日: 2016.04.21
powered by ブクログ万人には到底思いつかないような着眼点で魅せる、ファンタジーでもありリアルでもあり、悲しくもあり愛くるしさもあるショートストーリー集。 こんなにも多面性がある作家さんだったなんてと、驚きの連続。 すごく悩ましいけど、私は「緑春」の発想や言葉の表現と、「太ったひとばかりが住んでいる村」の鮮やかで艶やかな描写が好きです。
0投稿日: 2015.11.07
powered by ブクログ短編集。 せっかくの奇想天外で思い浮かばないような設定も話が短いせいでイマイチ世界観が伝わってきません。 現実とファンタジーの間を行ったり来たりするような話が多い本だけに、一つ一つ話にもう少しこい肉付けがされていればなーと感じました。
1投稿日: 2015.08.25
powered by ブクログ久しぶりに物語を読んだ。 明るい話ばかりではなく、 もの悲しい哀切なストーリー。 短編集だけに色々なものが含まれる。 いしいしんじの長編が読みたいと、 思わせるには、十分な手応え。
0投稿日: 2014.08.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ファンタジーな色合いの中に、毒々しさが混じる短編集。 いしいさんの作品の中では、全体的にはそれほど良いとは思えなかったが、「緑春」と「紅葉狩り顛末」がすごく好き。 あと、春日武彦氏の解説も「おお、その通りだ」と思えて良かった。
0投稿日: 2014.06.27
powered by ブクログちょっと途中、こわくなって気分が悪くなり中断。 好きなひとは好きだけど、深く読もうとするわたしにはちょっと向かなかった。
0投稿日: 2014.01.02
powered by ブクログ好きな料理研究家が読んでいたことがきっかけで読んだ。 あまり、つっこみをしないで軽く流す感じで読んだほうがおすすめです。 2013.10.10(1回目)
0投稿日: 2013.10.10
powered by ブクログ周りの声や講評で童話チックな文章と聞いていたのと装丁が可愛かったので借りましたが、何というか肌が合いませんでした。
0投稿日: 2013.08.17
powered by ブクログ妙な気分にさせられる。 人も動物も植物も非生物も関係なし。 暗くも寂しくも怖くもありつつ あたたかさと優しさも感じられる。
0投稿日: 2013.03.12
powered by ブクログいしいしんじ氏を表現するなら、 「絵のない絵本」 毎回言ってきたけど、 この本は、その集大成と言っていい。 チープなファンタジーがたくさん散りばめられた、短編集。 昔話などの伝承文学や絵本などは、残酷がつきもの。 この本に収録された数々の物語も、たくさんの残酷が埋め込まれている。 深く考えずにさらっと読むこと!! お気に入りは 「カラタチとブルーベル」 「緑春」 おススメ
0投稿日: 2013.01.23
powered by ブクログ・・・これ、だいすきなんです・・・!!カラタチとブルーベルにウワアア(´;ω;`)となり、横浜ジェーンのなんともいえぬ極彩色に黙り込み、薄桃色の猫たちに震え上がる。なんておもしろい作家さんなんだ・・・! いままで読まなかったことを公開しました。本当におすすめ。ひとりでも多くの人に読んで欲しいです。いしいさん、ほんとにすごい。
0投稿日: 2012.10.15
powered by ブクログ「少なくとも最後の最後、ばあさんはいいやつに会ったんだ。それで、きもちのいい運転でドライブを楽しんだ。車に乗ってるあいだは、楽しかったろう。少しのあいだ、身の回りのことさえ忘れたかもしれない。おまえさんはな、まちがった場所へ運んだんじゃあない。あの磯できっと正しかった。ばあさんの行き先が、おまえにはちゃんときこえたんだよ」 メカさんは口をつぐんだ。 運転手も黙っていた。 みな口をとじ、その場に集ったまま、みも知らない老婆の姿を思い浮かべた。それぞれに、思い描いた相貌はちがっていたが、誰の頭にも、微笑みをたたえた皺まみれの顔しか浮かばなかった。 (ボウリングピンの立つ所)
0投稿日: 2012.07.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読んでみたものの…ファンタジーでもちょっとブラックファンタジーっぽいところがあってなんか私には合わないかも。
0投稿日: 2012.06.12
powered by ブクログ薄桃色の猫たちという短編が印象に残っている。 毛をすべて剃られた猫たち。みんなが愛してるのは毛なのだと言う「甥」。 狂喜的で怖かった。
0投稿日: 2012.04.15
powered by ブクログこんな話も書けるんだなあ。ちゃんとできない人たちだったり、ちょっと外れた人たちだったり。主人公になれないような人が主人公だったりした。
0投稿日: 2011.12.06
powered by ブクログやっぱりいしいしんじさんの 短編集は素敵。 東京夜話よりもメルヘン度が高い。 しかししっかりと いしいしんじさんらしい 毒が出ている。 もう一度読み返したい。
0投稿日: 2011.04.02
powered by ブクログ最後の太った人たちの国の話読んでたら生きる気力がわいてきた あ~って話とよくわかんない話があったかな いしいしんじさんはクーツェ読んでるけどなんだか不思議だな~
0投稿日: 2010.10.15
powered by ブクログ少々ブラックな短編集。 世にも奇妙な物語的かと思ったら、もうちょっとぶっとんでて、 自由なかんじ? あいかわらず、色んな国(仮想っぽいところも)のエッセンスが織り混ざってる印象を受けます。 感動的な小説とは違うが、確かに同じ人が書いてるんだなあ、と思う。
0投稿日: 2010.09.27
powered by ブクログ不思議なものあり、ブラックジョーク? と首をかしげるようなものあり 意味が分からないものあり、おとぎ話のようなものあり、な短編集でした。 ひとつひとつが短いので分かりやすいはずなのですが どう読んでもさっぱり分からないものもあり そういう話なのか、それとも理解力に乏しいのか…分かりません。 心がふんわりするのは、やはり最後の話です。 心の赴くまま、幸せに暮らす人達。 いいな、とは思うものの、到底交る事はできません。 早死にしてしまえば、もう本が読めませんからw
0投稿日: 2010.07.28
powered by ブクログなんて言ったら良いのか『夢』を見ているみたいな気分になる本。無防備に、ふんふん、と読んでいるとエラい目に遭います。読み終わって我に返ってみると、このお話の数々が、手のひらに収まる小さな本に詰まってるのがなんだか不思議。
0投稿日: 2010.06.10
powered by ブクログ不思議で不気味でちょっとせつない、短編集。 透明に関する四つの小話(コント) と カラタチとブルーベル が印象的。 カラタチとブルーベルのやりとりが、 典型的な、古典西洋の女の子という感じがしていじらしい。 ----引用---- 虹「じゃあ、あなたには僕が何色に見えますか」 男「私は 私は、目が見えないんですよ」 虹はあっと息を呑み、真っ青になった。 男が杖を突き、畦道を歩き出すころ、晴れ渡った空のどこにも虹の姿はなかった。
0投稿日: 2010.04.20
powered by ブクログ本を読む時間だけはたっぷりあるからな。 おれたちは運転手だ、お客を目的の場所へ安全に運ぶのが仕事だ、それだけは責任をもってやらなくちゃならねえ、けどな、お客の事情を心配するってのはかえって失礼なんだよ、やっちゃいけねえんだ。相手に余計な気をまわさねえ。まわせねえってことも運転手の仕事には含まれているんだよ。
0投稿日: 2010.02.20
powered by ブクログいしいしんじの不思議な世界。 メルヘンな、ファンタジックな設定の裏に潜むリアリティ。 いしんしんじという人の感性にやられ続ける短編集です。 「カラタチとブルーベル」 「緑春」 「透明に関する四つの小話」 「太ったひとばかりが住んでいる村」 この4つのお話が特にお気に入り。 全部で19話収録です。 『食べられるなら、おいしく。踊れるうちは、足を高く。 ―生きるなら、生きるだけのたのしみをからだじゅうに受けて生きようと、ぼくたちは昔から、ただそう思って暮らしているんですよ』
0投稿日: 2009.06.28
powered by ブクログこどものときに、おばあさんから聞いた昔話のような、おそろしさがありました。 すりガラス一枚隔てたところから見た、きらきら光る世界です。と言われているようでした。
0投稿日: 2009.06.15
powered by ブクログめずらしくジャケ買い(中古じゃない文庫!笑) 不思議な短編集。 どうやら最近不思議系によく出会う。 大人の童話という感じ ちょっとこわくて、森の中に迷い込んだよう。 海外ものを読んでいる気分にもなった
0投稿日: 2009.06.01
powered by ブクログ一つ一つが異様に心に残る短編集 どれから読んでもいいけど、 どれから読んでも全部一気には読めない 中でも 「すげ替えられた顔色」がお気に入り 「私の顔じゃない!私はもっと綺麗なはず!」 現在の美を求め続け、ありのままを否定する風潮をあざ笑っているかのように思えた 母曰く「美の市場は永遠に拡大する」 子曰く「結局自意識の拡大さ」
0投稿日: 2009.04.11
powered by ブクログショートショート形式です。 お話一つ一つが暗い?かな。 ちょっと分かりにくいモノもおおいような。。
0投稿日: 2009.03.15
powered by ブクログ買いました。いしいしんじハマってます。 今まで「雪屋のロッスさん」、「プラネタリウムのふたご」、「絵描きの植田さん」を読みましたが、どれもが雰囲気が違って面白いです。 何だかいしいさんは不思議な人ですね。 この本で好きなお話は「カラタチとブルーベル」です。 このお話とか「プラネタリウムのふたご」とかは舞台が日本というよりはヨーロッパというイメージがあります。 私はいしいさんのお話はそういったヨーロッパイメージのお話が好きみたいです。 あんまり関係ない話ですが、この本を読んでしばらくして友人から貰った手紙の柄が女の子の人形が2体プリントされたもので、「カラタチとブルーベル」と連想してしまいました。木できた素朴な人形だったので余計に。
0投稿日: 2009.03.13
powered by ブクログいしいしんじ2冊目 SS集なので、区切りも良く読みやすい。 『しろねずみ』と『白黒の鳥の声』が中でもお気に入り。 主人公と動物たちのやりとりの様子が可愛らしく、どこかコミカルで心が和む。私もこんな風に動物と楽しく会話してみたい♪ ちょっと不思議でゆったりとした一時が過ごせる。そして、なんとなく紅茶が飲みたくなる。(そんなイメージが似合うと言うことで・・・)
0投稿日: 2009.03.08
powered by ブクログ白いいしいしんじと黒いいしいしんじがいるとして、これは黒いいしいしんじのほうの小説でした。 黒いいしいしんじがいしいしんじを支えているのがわかる一冊でした。醜悪な要素を取り出して、嫌な気持ちにはさせないのはなんなのだろう。 でも短編苦手なので読むのにすごい時間かかった。去年から読んでたよもう。
0投稿日: 2009.01.24
powered by ブクログ『カラタチとブルーベル』『太ったひとばかりが住んでいる村』が面白かった。 この人は大体何書いても面白いんだけどね。 でもこの短編集はそんなに好きじゃないかも。 プラネタリウムとかクーツェが好きだから、逆にブランコとポーが受け付けないのです。
0投稿日: 2009.01.21
powered by ブクログいしいしんじさんは長編と短篇でだいぶイメージが変りますね。 短篇で目立つのはキーワードから物語が作られている様子です。例えば「紅葉狩り顛末」は多分「狩り」の言葉から紅葉を動物のように描いていますし、「緑春」では「緑茶」がキーワードで緑と茶色が擬人化して扱われ居ています。 奇想としては面白いのですが、ただ、読んでいて「何故?」という気がします。何が伝えたいのか良く判らないのです。 いしいさんについては、私はどうも長編の方が合っているようです。
0投稿日: 2008.12.18
