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闇の喇叭
闇の喇叭
有栖川有栖/講談社
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総合評価

42件)
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    世界観や設定は面白いと思うけど、探偵の存在意義を問う前提をもっと活かしてほしかった印象。社会学よりに感じてしまい残念。

    0
    投稿日: 2026.02.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何年も積読していたソラシリーズ。 2年前に読みかけたけど、異なる世界線の説明でなぜか読み進められずそのままになってしまっていた⋯。 今回も途中までゆっくり目に読んでたけど、2人目の殺人が起きたあたりでブーストがかかって読みきった。 不穏な国家情勢と世の中の閉塞感の描かれた方が気になって、ミステリーとしては読み進めにくかったのかもと思う。 でも最後がなかなか衝撃的で、最初は単発で終わる予定だったなんて信じられない。 良かった。続編が読めて。 ソラの行く末も気になるし、高校生3人の爽やかな好意の関係性の行く末も気になる。

    1
    投稿日: 2025.08.06
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    2025/2/18読了(再読) 短編集『砂男』を切っ掛けに10年振り再読。収録作『海より深い川』と基本アイデアが被っているということだったが、確かに、そういう話でしたわ。――17歳の少女、空閑純が探偵を志すに至る物語、という所がメインで記憶に残り、切っ掛けになった作中事件の詳細を忘れていたのだけれど。舞台は、敗戦後に南北に分断され、現実日本よりも不寛容で抑圧的な“平世”日本。私的な探偵行為は法律で禁止されており、従って私立探偵が活躍するような探偵小説、推理小説は不健全なものと見做されている世界である。 その昔NHKで、江戸川乱歩が戦時中に発禁状態だった推理小説を戦後に復興させていく過程を追った番組を放送していて、ゲストの森村誠一が「その国が法治国家かどうかは、優れた推理小説が書かれているかが指標になる」ようなことを言っていた(些か、記憶が曖昧ですが、そんな内容だったかと……)。その観点からすれば、おそらく推理作家など居ないか、居ても賤民の如き扱いを受けるのであろうこの日本はダメダメ法治国家である。証拠と論理をもって謎を解き正義を全うする、優れた本格ミステリを読みたいだけ読める現実ニッポンに居られることに感謝! そしていつまでもそういう国でありますように。

    21
    投稿日: 2025.02.19
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    ソラシリーズ一作目。 探偵行為が禁止された国、日本で警察組織に対して探偵として活動したいソラ。 今作はその設定とソラの今後への動機付けなのかと思います。

    3
    投稿日: 2024.02.23
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    話の冒頭が難しくて挫折しかけた。 今の日本とは違う世界線のお話。 その設定を頭に置きつつ読むので読了までいつもの2倍時間がかかった。 世界線が違うからと言ってファンタジーではなく もしかしたら今の日本がこうだったかもしれない… と思うリアリティ。なかなか楽観的に読めなかった。 ただただ奥歯を噛み締めて読んでいた。 シリーズ物だけど次の作品は読まないかもな… そう思っていたが。。 作者あとがきまで読んでいったら、次も読もうかな、という気持ちになってくる。不思議だ。 この一冊で完結と捉えても良さそうだ。 作者は当初そのつもりで書いたらしい。 続きを読むかは、最後まで読んでから考えてもいいと思う。

    1
    投稿日: 2024.01.19
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    大好きな有栖川先生の作品だけど、これは今まで読んだのとはタイプが違う感じ。 これまで読んだ約20冊の有栖川作品はあっと言う間に読み終わったけど、これは全然読み進めれなくて、読了までにこれほど時間がかかったのは初めてでした。 なんとなく、私が好むミステリとは違って、なんとなく思想的な感じがして、私は苦手です。 このシリーズはもう読まないと思います。 (2023/10/8、他の読書管理サイトからお引越し。レビューは読了日に記載。)

    0
    投稿日: 2023.10.08
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    平世21年、探偵行為が禁止され、探偵狩りが行われている世界線の日本で、探偵の両親に育てられたソラの物語。シリーズもの一作目なので、ここで終わり!?という結末。 物語の始まり。 続きを読むしかない。 ミステリーだけど青春小説でもある。ソラの行く末が気になる。幸せになって……。

    0
    投稿日: 2023.07.01
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    ミステリの王道を行く有栖川有栖が描く、変化球のミステリ。でもやはり読んだ後はストレートを投げられていたと感じた。シリーズ化するというから続編も読んでみたくなった。

    0
    投稿日: 2022.11.23
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    けっこう好きでした。序章の世界観が掴めなくて困惑したけど、主人公が登場してからはトントンと読めました。高校生なのもいいし、青春としてもミステリーとしても。探偵業で見つかると捕まるというのが面白い。 男は男、女は女、強圧的な日本、に、しない為には、、意外と日本の事や現代を考える題材にもなってリアルタイムでした。

    6
    投稿日: 2022.07.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ずっと積んだままだったのを発掘。有栖川さんファンを自認してるくせに、ソラシリーズは未読だった。なんか哀しい事件だったな。そして、ソラはこれからどうなるのかな。シリーズの続きが気になるな。エピローグがめっちゃせつない。いつか再会できますように。

    0
    投稿日: 2021.08.15
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    初めての有栖川有栖。舞台設定がおもしろい。この人の作品をもっと読んでみたいけど、続編を読むべきか、有名どころをとりあえずおさえておくか、迷う

    0
    投稿日: 2021.06.14
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    設定は面白いが、描写が読みにくく、本事件のミステリ的に活きてないように感じた。 シリーズ第1巻というよりは第0巻という印象。 次巻以降に期待。

    0
    投稿日: 2021.05.08
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    ソラシリーズ第一弾 『名探偵×SFパラレルワールド×ほろ苦青春ストーリー』 大東亜戦争により日本は分裂、国際情勢が緊迫しているなか日本政府は外国語や方言を禁止、私的探偵行為を禁止するなど独裁的な監視社会に傾きつつあった。 元名探偵の両親をもつ女子高生のソラは町で起こった連続殺人事件に足を踏み入れることになる… 青春物が苦手な自分もこのディストピア感ある背景設定と古典的な謎解きタイムがなかなか面白かったです。

    0
    投稿日: 2020.05.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うーむ、氏らしいと言えばそうなんだろうか。 虚実入り交じるところはさておき、設定が少しイレギュラーすぎて入り込めない感じが。ジュブナイルだろうから、そこらへんのニーズをという意識は多分にあるんだろうし、あえて若者の危機感を煽るという意味もあったのかもしれない。 知的な遊びでもあるミステリーはそれ自体に予言の自己成就的、というかマッチポンプ的な矛盾をはらむ。事件がなければ探偵はいらず、無能な警察がなければ探偵はいらず、悲しみがなければ探偵はいらず。それを強調しすぎるとのめり込めない人がでてくるだろうと予想される訳で、個人的には強調された作品はちょっと肌に合わない。そういう意味で今回の作品がそっち寄りだったのかもなぁと思う次第。 遊びではなく、真剣にやれば違うのかもしれんね。

    0
    投稿日: 2020.04.07
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    舞台設定がおもしろい。北海道が独立し別の国になっている日本。そして探偵業が法律で禁止されている。ミステリーだけれども、閉塞感のある日本が描かれているので、ディストピア小説としても楽しめる。そして、終わりは切なくて、泣きそうになった

    0
    投稿日: 2018.09.27
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    『わたし、探偵になる』 って、探偵 空閑純 誕生譚 的な位置付けの作品なのかなぁ。続編も早く読みたいなぁ。 個人的には、学生アリスシリーズが一番好きだから、またやって欲しいんだけどな。 探偵行為を禁じられたパラレルワールドの物語で、この辺の設定は古野まほろのセーラー服と黙示録シリーズ的な世界観でよい。古野まほろの方は聖アリスガワ女学校が舞台でおふざけも多いけど、有栖川有栖の方はけっこう真面目な世界観なんだけど、これまた独特で政治的なクセが強い世界観。

    0
    投稿日: 2018.03.04
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    ロシアに北海道を取られた世界線の日本がなかなか地獄で怖かった。 今のとこ夢も希望もない!って感じだけど続き読んでたらいいことあるのかな。

    0
    投稿日: 2018.03.02
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    タイトルと内容が一致しない・・・現実に近い下層社会が舞台です。探偵禁止の中での探偵行為。設定がおもしろく、この作品だけでなく、シリーズを通して読んでみたくなります。

    0
    投稿日: 2016.03.25
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    『新装版 46番目の密室』に続き、有栖川作品五作目。独特な世界観で展開される青春ミステリと言ったカンジ。学生アリスシリーズみたいで好きだなぁ・・(^^* 今後はシリーズ化されて行くみたいだから、ソラが警察の眼を盗み(←ここが大事!)どんな事件や人達に出会い、成長して行くのか楽しみだ!

    0
    投稿日: 2016.01.02
  • 「重い」世界の女子高生探偵

    ※やっと1巻が文庫に切り替わったので、単行本版(公開終了)に書いたレビューを一部修正の上再投稿します。 「探偵ソラ」シリーズ第1作。この『闇の喇叭』はもともと、他社のヤングアダルトレーベルの1作品として書かれたそうです。とはいえ、特に中高生向きということはなく、主人公・ソラが女子高生という点を除けば一般向けの小説と大差ありません。 著者の他シリーズと違うのは、架空の世界(実際とは違う歴史をたどった日本)を舞台にしていることです。そこは一種のディストピアといってよく、探偵行為が禁止されていたり、推理小説が軽蔑されていたりと、なにかと息苦しそうな世界です。この重苦しい世界をよりによって10代向けレーベルで書こうとしたところに、著者の意気込みを感じました。 そんな特殊な設定を敷いていることもあり、本書の「本格ミステリ度」はあまり高くありません。殺人事件も謎解きもありますが、それがメインというわけではないようです。そのぶん、純(ソラ)と友人との交流やいびつな世界の描写に力が入れられていて、読みながら自然と純に感情移入していました。理不尽な世界で懸命に生きようとする、彼女の強さに憧れます。

    10
    投稿日: 2015.12.10
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    有栖川有栖の新シリーズ。 「探偵」が禁じられたパラレルな現代でのお話。こういうお話も書くんだなあ・・と失礼な感想。おまけに女子高生が主人公とか。むさい大学生とかおっさんだけじゃないんですねw で。 これはこれで面白かったけど今作に関しては、まずは世界観の紹介とこれからはじまる事件のプロローグ的な感じの一冊かな。 この先どう話が展開していくのか楽しみです。

    0
    投稿日: 2015.11.16
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     今更ながら有栖川さん新シリーズ! 冒頭からの架空の日本史が新鮮で興味深いです。絶望的に歴史に疎い自分は、どこまで史実でどこから筆者の空想に突入したのか自信がありません(笑) しかし、北海道民の読者さんからは、この設定は反感を持たれかねないだろうなぁ……。  高校生たちの少し甘酸っぱいような会話はいまいちピンとこなくて、「やっぱり火村&アリスのコンビが良いなぁ」と思っておりましたが、お父さんと純による会話になると俄然テンポが良くなって、「これこれ、これだよ!」と胸中ガッツポーズです。  世界観を巡るストーリーとヒューマンドラマの割合が大きいので、本格推理の要素が少なめなのがちょっと物足りなかったかも。シリーズとしては、推理小説というより冒険小説になっていくのかな?

    0
    投稿日: 2015.09.26
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    日本が南北分断され、私的探偵行為の禁止された架空の世界。そんな日本の片田舎に住む女子高生が主人公の物語です。シリーズ化するつもりもなく、本作一編で終えるつもりだったというのは作者の言葉ですが、本編を読み終えてみると、明日へ繋がるような(希望があるという意味ではなく)終わり方をしているので、読者によっては気になるのかもしれません。私はこういう終わり方も好きですけども。 さて。 序章では、日本に原子爆弾が三発落とされたことが記述され、本章へと進んで行くわけですが、日本が南北分断されている背景もあって、主人公たちの住む土地にも閉塞感が漂っています。インターネット(作中では網絡)が利用されているのに、現代ではなく時代が古いような雰囲気ですね。 私的探偵行為が禁止された世界。 興信所の素行調査が禁止されている、ということかと思っていたのですけど(もちろんそれもあるのでしょう)、読んでいると警察が手を焼くような事件を解決する行為も含まれているようです。それでも、どういう理屈で禁止して、どういう風に取り締まるのかな、なんて思っていたわけですけど、思ったよりシンプルでした。この辺りも閉塞感を感じさせるところでしょうか。 推理小説ということで、殺人事件が起き、事件解決に向けて動き出します。 ただ、前述のとおり私的探偵行為が禁止なので、主に警察側からの事件対処になります。主人公たちも事件に巻き込まれて行くのだけど、そんな背景もあってずっと事件の話をするわけではないんですね。この辺りは、ミステリというより青春小説とでも言いますか、ミステリからは一歩引いたような感じなので、ちょっとだけ物足りないです。 また、提示された色々な謎が最後、一気に解決して行くというミステリ的爽快感もありません。もちろん、いくつか謎は提示されるんですけど、物語の途中で解決するので、ラストは少し寂しい。違う意味でもラストは寂しいけれども。 そんなわけで、普段ミステリを読み慣れていない人にお薦めかな、なんて思うのですが、ここでも一点気になるところがあります。 詳しくはネタを割ってしまうので書けないのですが、ミステリに慣れていない人には、ちょっと回りくどいというか、読むのが面倒だと感じるんじゃないかなあ、と思う描写があるのです。 作者曰く「ミステリというジャンルの幅を広くとって書いた」とのことですし、ミステリ初心者を対象にしているわけではないのでしょうから、それがどうしたということなのでしょうけど、青春小説の色合いも強いので、もう少し寄ってあげても良かったかな、なんて思いました。 とはいえ、本編を一作目として既にいくつかリリースされているようなので、そちらではどう変化しているのか色んな意味で楽しみな作品ではありますね。

    0
    投稿日: 2015.06.07
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    空閑純シリーズ第一段。 シリーズ導入だから仕方ないかもしれないが、世界観解説じみた叙述ややりとりが多く、物足りなかった。 ミステリとしても、少し謎解きの過程がクドイ。 分裂した日本、探偵業の違法化といった設定は面白く、文章も読みやすいのだが、“明快な本格”という著者の好きな部分は見えなかった。期待してハードル上げすぎたか。 2

    0
    投稿日: 2015.05.12
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    私的探偵行為を禁止する法律が成立した平世21年の日本ーー。女子高校生の空閑純(そらしずじゅん)は、名探偵だった両親に育てられたが、母親はある事件を調査中、行方不明になる。母の故郷に父と移住し母の帰りを待つ純だったが、そこで発見された他殺死体が父娘を事件に巻き込む。探偵の存在意義を問う新シリーズ開幕!

    0
    投稿日: 2015.03.09
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    私的探偵行為を禁止する法律が成立した平世21年の日本――。女子高校生の空閑純は、名探偵だった両親に育てられたが、母親はある事件を調査中、行方不明になる。母の故郷に父と移住し母の帰りを待つ純だったが、そこで発見された他殺死体が父娘を事件に巻き込む。探偵の存在意義を問う新シリーズ開幕! 先入観というか、無意識で読むとある意味危険な小説。 琴線に触れたセリフはこちら。 「自分探しって、どういうことだろうね。どこかに本当の自分がある、今のわたしは仮の姿だっていうのは、甘えじゃないかな」

    0
    投稿日: 2015.02.02
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    有栖川有栖の新シリーズ第一弾(とは言っても最初に理論社からノベルスが発売されたのは四年前だが)、『闇の喇叭』を読了。 思い切った設定が面白い。この作品世界での日本は、いろいろと現実のものとは少し違う。まず国そのものだが、大部分は現実通りの日本となっているものの、第2次世界大戦の影響で日本は分断、北海道はロシアの統治となり、日ノ本共和国として独立。戦争の結果が現実とは違うのである。日本では探偵行為が禁止されていて、罪にはならないが方言も使うことが禁止されている。更に徴兵制まである。 主人公は空閑純という女子高生。ヤングアダルト向けのレーベル〈ミステリーYA!〉から出されたこともあり、青春ミステリらしさが感じられた。両親は共に探偵業を営んでいたが、母親は行方不明。空は父親と田舎で過ごしている。 この田舎で死体が発見される。殺人と見られ、指紋は徴兵制で登録されているどの指紋とも一致しない。本作はこの事件を巡って、作品世界の様相が描かれている。 トリックなどのミステリ要素も面白く、更に戦争の話を取り入れている辺りはただのミステリではなく、社会性の強いシリーズであるとも受け受け取れる。新たなこのシリーズ、現在第三弾まで発売されているが(文庫は二弾まで)、先が楽しみである。

    0
    投稿日: 2014.11.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2014/11/20 なんだこれ? 違う歴史を歩んだ日本が舞台。 北朝鮮みたいに北海道が独立して対立してるんだって。 日本が朝鮮になったようでムカムカするね! 後半の謎解き部分はいいんだけど、それ以外が政治色強過ぎて気持ち悪い。 楽しくない。 こんなのヤングアダルトにお勧めできんわ。 私が最初に手に取った有栖川有栖の本がこれだったら他の作品は二度と手に取らなかっただろう。 火村シリーズ読みたい。

    0
    投稿日: 2014.11.20
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    再読3回目。 この作品をミステリと捉えるか、青春小説と捉えるか、悩んだ。わたしの読後感としては、完全に後者。でも文庫版のあとがきによると、どんな読み方をしてもよい、とあったので安心。どうやら主人公の彼女のその後を描くシリーズ物になっているらしい。この1冊で終わってもいいのになぁとも思うけど、やっぱり続きも読んでしまうのでしょうね。

    0
    投稿日: 2014.11.02
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    史実と違う背景設定にどうも違和感。10代向けということで、社会への抵抗を表すため?理解不足なだけかもしれません。小説内史実に絡んだトリック、理由が続編で出てくることを期待して次も読みます。

    0
    投稿日: 2014.11.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    書き出しは面白く、舞台は北海道が独立国家として存在するというパラレルワールド。 広島、長崎だけでなく京都にも原爆が落とされ、日本が分断された代わりに朝鮮半島にあるのは1つの国家、などという設定は充分惹起力があり、またそのパラレル日本では私立探偵行為が禁止されている…、という前提もチャレンジングだ。 肝心のミステリーとしての要素は少しパンチが足りず、また謎解き、トリックの部分も決して秀逸とは言えないが、各キャラクターの魅力とシリーズの今後への期待を込めて、甘めの4つ星。 ただ、著者の有栖川有栖氏は元々この作品をシリーズ化することを想定せずに書き上げたそうだが、だとすると色々と未回収のものが多過ぎたのではないか?

    0
    投稿日: 2014.11.01
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    20141030読了。 謎解きが急に始まり、ストーリーが若干強引なきがした。 これからどうシリーズ展開されるのか、そこに期待。

    0
    投稿日: 2014.10.30
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    あとがきの通り、これは抵抗の物語。 予想していなかったからか、ところどころの怒りは激しすぎるように感じて戸惑った。

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    投稿日: 2014.10.21
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    作者の新シリーズということで気になってました。 探偵行為を禁止された日本という設定からなる世界観はなかなか面白いが、事件の内容やトリックについてはグッとくる感じではなかった。 最後は気持ちのいい結末ではなく、いろいろモヤモヤしているが、そこはシリーズ一作目ということで、今後のソラの活躍とその辺の成り行きに期待しながら次作以降を読みたいと思う。 個人的にはソラと父の日常や友達3人のやり取りをもう少し見たかったなあ。

    0
    投稿日: 2014.10.13
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    内容(「BOOK」データベースより) 私的探偵行為を禁止する法律が成立した平世21年の日本―。女子高校生の空閑純は、名探偵だった両親に育てられたが、母親はある事件を調査中、行方不明になる。母の故郷に父と移住し母の帰りを待つ純だったが、そこで発見された他殺死体が父娘を事件に巻き込む。探偵の存在意識を問う新シリーズ開幕! 10月5日~10月10日

    0
    投稿日: 2014.10.10
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    ミステリというよりは成長物語というか、決意の物語という感じ。 一応シリーズものになってはいるが、当初は続くと考えていなかったようでこれだけでも“始まりの物語”として読める。 設定は面白いけれど、ミステリのトリックとしてはそこまでのインパクトはなかった。 でも、この作品はミステリのトリックよりソラのストーリーを重視しているのでそこまで気にはならなかった。 有栖川有栖の作品は本格ミステリというイメージが強かったので、作者名伏せられたらわからないかもしれない。

    0
    投稿日: 2014.10.02
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    怖い本です。もし、が本当にあり得そうで怖い。こうなっていた可能性もあるし、今後こうなる可能性もある。ミステリといいつつ、政治小説としてもと思う。

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    投稿日: 2014.09.19
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    推理小説とはまた違うジャンルな気がする。 ソラが女の子ではなく男の子っぽいと思ってしまうのは私だけなのだろうか? 世界観は面白いし、まだまだ謎だらけなので続編を読もうか迷う。

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    投稿日: 2014.09.14
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    始まるところで終わるお話。   世界設定がかなり独特で戸惑った。   0から1へのお話。   ここで終わるのかと思ったらどうやら長いシリーズになるらしい。   これはその序章と言ったところか。   主人公がどう生きていくのか楽しみである。

    0
    投稿日: 2014.08.26
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    有栖川有栖の作品としては珍しく、読みにくいなっていうのが正直な感想ではある。世界観がかなり壮大なこともあるからか。まあでも、その世界観の壮大さから、まだ物語のスタート部分ということもあるし、シリーズとしてどうなっていくのか楽しみ。

    0
    投稿日: 2014.08.15
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     探偵行為が禁止された日本を舞台に両親が探偵の女子高生、空閑純が地元で起こった殺人事件に巻き込まれていくミステリー。  まず設定が面白い! 太平洋戦争で北海道がロシアの占領下に置かれた日本が舞台になっています。またこれも突飛な雰囲気ではなく、プロローグでしっかりとそれに至る歴史的背景にも触れられているので無理なくそうした設定が受け入れられます。  単独のミステリとして読むよりも、強大な力に挑まざるを得なくなった少女の物語の序章という風に読むのが正しいでしょうか。  あとがきによると元々はこの作品をシリーズ化する構想はなかったそうですが、著者の有栖川さん自身がどんどん続編を書きたい思いが強くなって、続編刊行に至ったそうです。個人的には有栖川さんナイス! という感じです(笑)。ここで終わるのもなくはないですがやっぱり気になりますしね。  本格ミステリだけでない、有栖川さんの新境地になりそうなシリーズ作品です。有栖川さん作品では学生アリスシリーズが非常に待ち遠しいですが、そんな待ち遠しいシリーズがまた一つ増えてしまいました。とりあえずは次回作の来月の文庫化を楽しみに待ちます。

    2
    投稿日: 2014.07.29
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    私的探偵行為を禁止する法律が成立した平世21年の日本―。女子高校生の空閑純は、名探偵だった両親に育てられたが、母親はある事件を調査中、行方不明になる。母の故郷に父と移住し母の帰りを待つ純だったが、そこで発見された他殺死体が父娘を事件に巻き込む。探偵の存在意識を問う新シリーズ開幕! ・レビュー あらすじ紹介文うまいなぁ。この文量でまとめようとするとまさに上の要約になるね。ただこの文で想像するレベルよりはずっと面白い。この小説はヤングアダルト向けと言われているけれど、結構誰にでも面白く感じる内容じゃないかな。 でもそうはいっても、僕もできれば高校時代に読みたかった小説だなとは感じた。それともあるていど大人になった今のほうがむしろ良かったのか、青春時代に読みたかったと思うこと自体が楽しめている証拠なのかもしれない。そういう意味では、やはり十代後半から三十歳前くらいの世代が一番シンパシーを感じる小説かもしれない。 だから今作は青春ミステリとするのがジャンル分けとしては妥当だと思う。 ミステリは大別すると2種類あって、一つは古典や新古典といったストーリーよりもトリックを重視したりするもの。有名どころでは綾辻行人の『十角館の殺人』とか筒井康隆の『ロートレック荘事件』はこのあたりに分類されるかな。もちろんエラリー・クイーンやアガサ・クリスティーの一部作品もトリックの方が強いことがある。強いことのほうが多いかもしれない。未読が多いので断言はできないけれど。 もう一つはストーリーや動機、社会、事件背景、時代、そういうのを存分に利用した登場人物の心理情景に共感や感動の要素を詰め込んでいくミステリ、あるいはこれは上記のトリック型を内面的に持っている場合はある。トリックも素晴らしくストーリーもなかなかに深いというのはまれに存在する。世間的にストーリー重視なもので有名なのは貫井徳郎の『慟哭』とか道尾秀介の『向日葵の咲かない夏』とかかな。もっと解りやすいところだと東野圭吾や伊坂幸太郎のミステリはこのタイプだと思う。未読が多いからこれも断言できないし聞くところには『容疑者Xの献身』あたりはさっきちょっと触れた両面性を持っていたりするのかもしれない。でもやはりトリックは見破れる範疇かな。 この『闇の喇叭』は後者で間違いない。ストーリー重視であり、トリックはそこそこ、といった感じ。ただそこそことは言ってもなかなか凝った事件が起きていたりもするのでトリックや犯人当ての要素も楽しめるレベルだとは思う。ただしそちらに気を取られてストーリーがぼやけてしまうならば、いっそ謎解きは捨ててストーリー小説として読んだほうが感動できるんじゃないかな。 この小説には重要な要素が三つある。推理小説、探偵という存在への問題提起、青春、という三要素だ。 これらがバラバラにならずに綺麗に融合しているからこの小説は作品として高いレベルで完成していると思う。読んでいて僕が思い出したのは城平京の『名探偵に薔薇を』である。これは名探偵であるが故の苦悩を描きつつ、それと平行する形で推理小説的なトリックや謎解きが描かれる。二つの要素は融合はしているが本質的なところで分離されている。多分意図された分離で、分離しているからこそ両面が強調されていて傑作になり得た。 『名探偵に薔薇を』が隣り合わせる平行線的にテーマと推理性を融合させたとすれば、『闇の喇叭』は推理小説であり、そこに不可欠な探偵役がおり、それでいてそれが否定されるという青春がある、といった三重螺旋的にテーマの融合が成されていると思う。 それが成功しているのは、世界が我々とは違うからである。この作品の世界は、大昔に読者が生きているこの現実世界とは分岐して変化した世界である。つまりパラレルワールドだ。 冒頭を読んでいると「なんだなんだ?歴史小説かこれは」と思うかもしれないが、これは世界観の理解に必要な序章だ。ここを読み飛ばすとその後の「探偵」の特殊性が理解できない。 戦時中の描写であるが虚実入り交じる展開で、どこからか決定的に「歴史が変わる」のが判る。史実が変わり、今の日本とは少々違う状態になる。つまり何かが違っていたら、戦後はこうであったかもしれない的な日本なのだ。そのあたりが丁寧に冒頭で説明されていて、戦争の話だったりするのでちょっと嫌煙されるかもしれないが、ここを理解して、比較的簡単な本編に入ってくれればきっと楽しめるはず。 ちなみにこのような歴史の変化とともに発展してきた作中の日本では、私立探偵が法律で規制されている。私的探偵行為、警察類似行為、といった感じかな。つまり推理小説もよくないものとして考えられており、探偵をやっている人はバレると捕まる。そういう探偵が表立って行動できない世界だということだ。 だから、探偵の娘が主人公のこの小説が特殊な心情を抱えていることが判るだろう。これにより探偵が探偵でありながらその誇りを認められず、世間からは否定されている存在という、「そういう歴史の世界」が生まれる。だからこの作品の主人公は探偵という立場に対して複雑な心境を持ち、反発の力がある。これこそが現実世界でいうところの青春であると言っていいと思う。そして重要なのがこの作品はシリーズ一作目として、探偵未満の主人公の物語だということ。だからトリック的要素はレベルが決して高いとはいえない。だけれどもあえてその立場からミステリを描く探偵小説だからこそ面白い。主人公の成長が気になるという感覚、そこが魅力だといえる。 もっといえば、決して舞台がミステリ向けではないのだ。あとがきによるとモデルは福島の太平洋側の町のようだ。田舎の小さな町で起きる殺人事件、規模はとても小さい。だからこれは探偵未満の主人公の出発点で、これから探偵になるための物語である。次作を読めばそれが読めるようになっているし、ここでやめれば読者の想像の域にそれがある。 そしてこの田舎町で主人公が同級生たちと深めていく友情もまさに青春小説のようで面白い。ミステリが隣り合わせる青春というのがなかなか新鮮で、読んでいて楽しかった。 続きはブログで(http://x0raki.hatenablog.com/)

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    投稿日: 2014.07.20