この著者の作品は、主人公が何らかのこだわりを持っているという特徴があります。一作目は食べること、二作目は勇者であること、そしてこの作品の主人公は幸せになることにこだわりを持っています。 どうして幸せになることにこだわりを持つようになったのかは、作品を読み進めることで明らかになりますが、中々にハードな展開ですね。主人公は普段は天然混じりの空気を読まない娘ですが、自分の敵対する相手に対しては、とてもドライな姿勢で倒していく恐ろしい一面を持っています。その辺りは一作目の主人公とよく似ています。 この先ストーリーは戦乱の空気を孕んでいきますが、主人公がきちんと幸せになれるのかとても気になります。