
総合評価
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- mari"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
人のあまり来ない残念な図書館、秋葉図書館の物語。 図書館で起きるいろいろな事件。 小さい事件から大きな事件まで様々。 事件も絡めながら図書館の魅力が詰まっていた。 リファレンスの素晴らしさったらない。 言葉の端々から探し求めている本を探し出すなんて! 本への愛を感じ、図書館への愛を感じ… 図書館司書の端くれとしては、あちこちにちりばめられる司書の技能・知識にほれぼれ。 やっぱり図書館良いなぁ…と思わされるシリーズだった。
0投稿日: 2024.06.02 - ともこ"powered by"
既読だ、という自信はあるのだけど、 登場人物にも出会った気がするのだけど、 謎が一つも思い出せず、まっさらな気持ちで読めてしまって、自分が信じられなくなっている。 二作目の方だけ読んだのか? きれいさっぱり忘れてしまったのか? 何度も楽しめてお得だったという事にしておこう。 3度目があったりして。
3投稿日: 2024.05.13 - だも"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
秋葉図書館の四季シリーズ3作目が出ていることを知ったが、1作目である本書を読んだのがもう6年前だったので、まずはおさらいと思い、再読。 表紙が変わったのかな? 春になると近所の田んぼが一面レンゲ畑になったっけ。懐かしいな。
0投稿日: 2024.04.03 - isutabi"powered by"
閑古鳥鳴く秋葉図書館が遭遇する謎に文子たち司書が向き合い先輩の能勢が解き明かし穏便に解決する。おおらかで世話焼きの大地主秋葉さんや有能な先輩司書日野さんも楽しい。いやー、本好きにとってはハズレなしってお話でしょう。 /北小学校の子どもたちが閉館後の図書館に隠れて居残る冒険が流行中。 /図書館の本を利用した暗号が仕掛けられているようだ。誰がなんのために? /本人が作った覚えのない図書カードで多数の豪華本が借りられていたことが発覚、どこから個人情報が漏れた? そして本は戻ってくるのか。 /大雪の日、図書館前に建つ秋葉家に泊めてもらった文子に秋葉氏は、子供の頃やはり大雪だった夜中、妹とともに雪女を見た話を語り聞かせる。 /能勢の娘あずさと妻登場。突如出現した『床下の小人たち』のおそらくは岩波少年文庫の初版本は今はなき阿伎葉中学の蔵書だった。そして不穏な存在である誰か。 ■秋葉図書館についての簡単なメモ 【秋葉】図書館用の土地を寄贈してくれた地元の名士。ちょいちょい図書館の状況を確認しにくる。お土産にありがた迷惑の農産物など持って。近所で唯一のコンビニを経営している。海坊主のような外見と豪放磊落な性格。 【秋庭グリーンニュース】園芸や植物全般を扱う情報紙。 【秋庭市立秋葉図書館】秋葉市のすすき野原のまんなかに建つ二階建て地下一階の図書館。地元の名士である秋葉さんから土地の寄贈を受け設立した。来館者ははほとんどなくとてもヒマ。開架の本だけなら六万冊。 【あずさ】能勢の娘。重度の喘息。能勢の全行動はあずさのためにある。 【今居文子/いまい・ふみこ】→文子 【工藤】事務員。 【クローディアの秘密】カニズバーグ著。図書館員で読んでいない者はいないらしい。 【佐竹】「秋庭グリーンニュース」の記者。 【市内循環福祉バス】市内の公共機関を回るバス。運賃は一律百円。その停留所のうちのひとつに秋葉図書館が入り来館者が20パーセント上がった。バスの名前は市花から取った「やぐるまそう」。 【寺田斧太/てらだ・おのた】ほぼ毎日来館する初老の紳士。日野の大学時代の恩師で専門は図書館経営。引っ込み思案で穏やかだが、ペンを取ったら別人のように辛辣。 【能勢逸郎/のせ・いつろう】ぼさぼさ頭の小動物めいた顔のおじさん。いつもパーテーションの影で眠りこけているが、仕事はでき、全蔵書の動態状況まで頭の中で把握しているフシがある上、情報通で人脈も広い。どうやら娘のあずさが重度の喘息持ちで私生活は大変なようだ。 【日野】ベテラン司書職員。理系出身の司書で専門知識はもちろん、県内の図書館全体から頼りにされているのは語学力が凄いので。英独仏は人並と謙遜しているがアジア系、非アルファベット系のハングル、広東語、中国普通語、ペルシャ語、タイ語までそこそここなす。 【平野進】本好きの小学生。 【文子/ふみこ】主人公。今居文子。秋葉図書館の司書。けっこう気が強く強情。 【深雪/みゆき】市内循環福祉バスで来るようになった老女。病気が末期になっておりこの世から離れるまでの間好ましいものに触れたいと考え図書館に通うようになった。 【やぐるまそう】市花。市内循環福祉バスの名前ともなっている。 【れんげ】図書館は元々はすすき野原のまんなかだったが、秋葉氏が鬱陶しいと言って刈り取り、れんげの種を播いた。すすき野原かて悪うないもんやけどなあ…
0投稿日: 2024.02.12 - planets13"powered by"
暇な図書館のわりに毅然とした誇りを持った司書たち。終始ほのぼのとしているかと思ったら、けっこうシリアスな謎もあってびっくり。台詞回しに時々躓いてしまうのが残念。
0投稿日: 2023.12.24 - 葉明"powered by"
前の学校でお勧めされたのに、 読まなかったのか、 途中でやめてしまったの。 可愛い表紙に反して、 なかなかシリアスなネタを扱ってる。 世の中、簡単じゃないよねと 思わず考えさせられる短編集だった。
0投稿日: 2023.07.17 - よむよむ"powered by"
図書館や本にまつわる謎をとく、作品紹介にある通りの『やさしいミステリー』でした。 図書館に関連する謎が出てきますが、謎の幅も広く楽しく読めました。
6投稿日: 2023.01.11 - うさぎ"powered by"
他作者さんの図書館話を読んで、そちらは普通…だったのと、同作者さんの別作品も読んで、まぁそれも普通…だったでまったく期待せず。 ところが!結構おもしろかった☆ これドラマ化したら面白いかも☆図書館でのいわゆる日常よ謎解きなんですが、その謎がなかなかお目にかからないひねくれた謎で。※褒めてます♪ キャラも良くて、能勢さんは井浦新さん、文子さんは森七菜さんで脳内再生されました☆
0投稿日: 2022.08.17 - ロカ"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
全部で五話の物語となる連作ミステリです。 第一話 霜降 ― 花薄 ある時から小学生の利用者が増え始めた秋葉図書館。そして、彼らは閉館後の図書館に残ろうと司書たちの目をかいくぐろうとしているのだが……。 もちろん、そんなことが出来るはずもなく、日々、閉館時間に追い出されてしまう。 それと同時に古着の忘れ物があったり、外にカップラーメンが詰め込まれたギターケースが置いてあったり。 だれが、なんのために、そんなものを図書館へ忘れたり、置いていったのか? そして、子供たちが閉館後の図書館に拘るのは何故なのか? ほのぼのでした(*^^*) ヒントはネタバレになるので言えませんが、私もおなじことを考えたことがあります。今もやってみたいです(∀`*ゞ)エヘヘ 第二話 冬至 ― 銀杏黄葉 元大学教授で図書館経営学を教えていたという寺田という老人が秋葉図書館へやってくるようになった。図書館の批評を書いているということに文子たちは緊張する日々を迎えることになる。 そして循環バスが図書館に通るようになったために、老人の利用が増えるように。 その一人、深雪さんは常連に。彼女はとても本好きで、写真集が好き。(彼女の言葉から『万葉秀歌』と出たときはひぇ! とか言ってしまった。私も持ってる岩波新書のベストセラーですね。本の中の登場人物なのに湧き上がる親近感!) 彼女が図書館を利用するようになったある日、彼女が読んでいた本の中に洋書をコピーしたものが挟まれていた。 そして、そこから始まる洋書絵本が抜き出されて、ご丁寧に並び直されていたのだ。何故? これは暗号なのかもしれないと調べ始める文子たち。 その結末は……。 ドイツ語ができて、万葉集がわかり、そして図書館で使用する分類記号までわかる人物がある人へ仕掛けた謎。 ほんのり切ない物語です。 第三話 立春 ー 雛支度 ある日、この秋葉図書館の土地の元の持ち主だった秋葉さんが慌てて図書館へ飛び込んでくる。その手には図書館から出てはいけない本の借主の住所・氏名・借りた本のリストだった。 慌てて、借主へ連絡を取る文子たち。だが、そのリストの人物は一人も図書館を利用していなかった。 では、誰が、何のために、偽名で本を借りたのか、そして、その本はどこにあるのか? 心が痛むような物語でした。 第四話 二月尽 ー 名残の雪 秋葉市ではめったに振らない大雪の日、文子はアルバイトの男子学生と二人で図書館にいた。 すでに交通手段もなくなり、近所に住んでいる男子学生を帰したら、文子は図書館で一晩を過ごそうと思っていた。 そこへ、先輩の能勢から連絡があり、秋葉氏の家で一晩泊まることになった文子。 その晩、共に食事をしながら秋葉氏が語ったのは雪女を見たことがあるという話だった。 彼と妹が見た雪女とは本当にいたのか? 大地主ならではの歴史の物語でした。八雲の作品みたいと思いながら読んでました。(雪女も八雲作ですけどね) 第五話 清明 ー れんげ野原 秋葉図書館のれんげ野原がローカル誌で話題になっているという。 そんな時に秋葉図書館の物ではない児童書が返されてくる。 この持ち主は、何のために、今頃になってこの本を帰してきたのだろう? そのなぞ解きとれんげの花一面の美しい風景に包まれて物語は終わります。 どのお話にも親しい本が出てきていて、おお! 読んでるわ、とか、これ大好きだった! とか思いながら読み進めていました。 書店は大河、図書館は海という作者の森谷さんの言葉が胸に染み入る一冊です。こちらもシリーズになっているようですので、ゆっくり読み続けたいなぁと思うのでした。 第一話で扱われている児童書が私の大好きな作品でうれしくなってしまって、その勢いのまま、読み進めていってしまいました。 こういう作品って素敵ですよね(*^^*)
20投稿日: 2022.06.06 - タケ"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
地方の図書館を舞台にしたミステリー。雪の描写があったから割と北の方かと思ったけれど、結構簡単に都内に行けているからどこなの???と混乱したくらいで、あとはとても良かった。図書館ならではの『本にまつわる』ミステリー。カード乗っ取りのあたりはウワァ~…となっちゃったけれど、アル中の祖母の話も割とウワァ…という内容だったわ。ところで能勢さんに対する恋愛感情、唐突すぎない?!
1投稿日: 2022.05.17 - kai栞"powered by"
司書資格の勉強をしている今にピッタリの本だった。私の好きな日常のちょっとした事件の謎に迫る話も楽しかった
0投稿日: 2021.07.01 - まこと"powered by"
門井慶喜さんのビブリオ・ミステリー『おさがしの本は』の解説で他のビブリオ・ミステリー(図書館を舞台にしたミステリー)として紹介されていた1冊です。 秋庭市の中央図書館に勤める今居文子の目を通して語られる、第一話霜降・花薄、光る。から第五話清明・れんげ、咲く。までの連作短編集です。 『おさがしの本は』は主に書名当てだったのですが、こちらは、日常の謎から殺人事件も入っています。 図書館員は文子と文子が密かに好意を持っている、能勢さん。最古参の女性司書、日野ツルの3人のみ、あとはアルバイトの学生と、他に秋庭市にたくさん土地を持っている、昭和5年生まれの秋葉氏、常連客の元文学少女の初老の女性深雪さん。能勢さんの妻と喘息持ちの娘の6歳のあずさちゃんなどが主な登場人物です。 第一話で能勢さんが図書館の庭にレンゲの花の種を蒔きますが、それが第五話への伏線となっていき、タイトルの『れんげ野原のまんなかで』も最大の事件と大きなかかわりをもちます。 所々に、本の書名は出てきますが(『クローディアの秘密』『万葉集』『床下の小人たち』など)、それ程多くなかったのが、期待していたので残念でした。
26投稿日: 2019.12.16 - 有浅ひなこ"powered by"
図書館バイトしていますが、時折不思議な出来事が起こります。現実では解決せずに終わることばかりですが、きちんと解決したらこういう物語が現実にも起こっているのかもしれないと思わせてくれる作品でした。
0投稿日: 2019.02.26 - シルル"powered by"
ミステリというにはほのぼのしてる内容だが、ジャンルはミステリ。 ススキ野原の真ん中という僻地に建てられた図書館を舞台に、日常的に起こるささやかな謎を解く話。 図書館ならではの謎が多く、色んな本が登場する。
1投稿日: 2019.01.27 - ゆづき"powered by"
暇な図書館の新人司書に先輩司書が解いてみせる謎。閉館後も残ろうとする子供達等。埋められた殺人の証拠と結末にモヤモヤし、微笑ましい先輩への憧れから彼の妻にギスギスする展開も現実的な反面何だか残念。ガキ発言も。「クローディアの秘密」「床下の小人たち」が魅力的に登場し、原作未読の後者を読んでみたくなった。
0投稿日: 2018.10.12 - yo-5h1n"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
新米司書の文子が配属されたのは、都市部から外れたススキ野原の中に建つ秋葉図書館。 暇を持て余しがちな日々の中、本を巡って起こったちいさな謎を、頼れる先輩司書の能勢と明らかにしてゆく。 図書館を舞台にした、日常ミステリ。 大好物のはずだし、つまらなくはなかったけれど、やや薄味というか… ストーリーと、文子の司書としての成長がもっと結びついていたら、読み応えがあったのかも。 文子が能勢に淡い恋心を抱くのは、余計なスパイスだったような。 図書館の本を動かしたりコピーを挟んだり、個人的な目的に使われてしまう事に抵抗があるのかも。 と、ぼんやりとした感じ。 「図書館浴」はいいなぁ。 図書館でも書店でも、本に囲まれてふらふらするのが大好きな人なら、ここは間違いなく共感を持てるでしょう。
0投稿日: 2018.10.03 - daro"powered by"
主人公に共感しない。主人公、こどもとはいえ、お客さんの前で「なんで、九つかそこらのガキの遊び相手にされなきゃならないのよ?」 ガキ、って、アナタ……
0投稿日: 2018.09.09 - minako2009"powered by"
立地のよくない図書館の中で起こる小さなミステリのお話。 ここ2、3年になってしょっちゅう図書館を利用するようになったので楽しめました。 一番好きで切なかったのは冬至。 あんなおばあちゃんになりたいなぁ。
0投稿日: 2018.03.29 - 夢色"powered by"
【あらすじ】 新人司書の文子がこの春から配属されたのは、のんびりのどかな秋葉図書館。ススキ野原のど真中という立地のせいか利用者もまばら、暇なことこのうえない。しかし、この図書館を訪れる人々は、ささやかな謎を投げかけてゆく。季節のうつろいを感じつつ、頼もしい先輩司書の助けを借りて、それらの謎を解こうとする文子だが…。すべての本好き、図書館好きに捧げるやさしいミステリ。 【感想】
0投稿日: 2018.01.12 - hitoyan"powered by"
こういう雰囲気、大好きです。 本をめぐる物語、というだけでワクワクします。 作者の紫式部ものと俳句甲子園ものがうまく結びつかなかったのですが、この本を読んで、なんとなく「そうかあ」と納得しました。 ふんわりした感じが強いので、紫式部や俳句甲子園のようなインパクトはなかったのですが、一番大切なところというか、大もとにあるのはこの辺りなのかなあ、などと思いました。 この作者、いろいろと上手だなあ、という感想です。 自作ではレンゲはなくなるのかな、とか、好きな花を答えるのにも配慮が必要なのだなあ、とか、いろいろなところが面白かったし、履物の底から人物が登場してくるとか、面白いなあ。次作も読みたいです。 出版社等々には申し訳なくも思いますが、できれば図書館から借りて読みたいです。でも、検索したら地元の図書館には置いてなかった。リクエストしてみることにします。
0投稿日: 2018.01.07 - be-san"powered by"
図書館が舞台で、司書による謎解き、となると、 それだけで本好き・ミステリ好きにはたまらない(^ ^ 全5話の連作短編で、起きる事件は小学生のイタズラから 人死にまで徐々にスケールアップ(?)していく。 主人公は、ヒマな図書館に勤める若い司書の女性。 だが、謎解きのホームズ役は同僚の先輩男性。 この探偵役は(ありがちだが)中々の変人で、 確かにこやつを主人公に据えると話が進みにくかろう(^ ^; が、最終話あたりになると、探偵役が大活躍して 誰が主人公なのかよく分からなくなってくる(^ ^; 謎解きも核心部分は「主役の知らないところ」で解決。 その後処理まで主役が蚊帳の外なのは...不思議な感じ(^ ^; 主役の抱く「淡い恋心(?)」は... 「分かる」のですが、無くても成立するような(^ ^; この先は分かりませんが、今のところは。 むしろその「要素」のおかげで、 若干ミステリ部分の印象が不鮮明になるような。 ま、元々が「ゴリゴリのミステリ」ではなくて、 「ミステリ要素のある小説」として書かれているなら、 これはこれでアリなのでしょうが(^ ^ でもこのまま「進む」と、 だれも幸せにならないような...(^ ^;
0投稿日: 2017.11.14 - あこ"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
おもしろかった。 図書館ミステリー。 図書館員たちの一冊の本を入れるか入れざるかの 攻防に、こーゆー風にちゃんと選書されて 図書館の本とされていたのは今は昔だろうなあっと。 新刊と話題書が、軒並みリクエスト通り、 全て買われているのが、現状だもんなあ。 先輩司書がなんかわけおりぽかったのが、 なんかファンタジー設定でもあるのかとおもったら お子さんが病気がちだというえらく現実感あふれる設定でした。 そうそうこんな謎あふれる日常はなかろうが、 おもしろい短編集だった。
0投稿日: 2017.04.03 - ひるあんどん"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
すすき野原の真ん中の秋葉図書館。ある事件をきっかけにすすきは刈られ、一面のれんげそうに。秋葉図書館を舞台に起こる小学生の居座り、謎の暗号、個人情報漏えい疑惑、大雪の日に語られる旧家の雪女疑惑とある謎、廃校になった中学校の図書。第4,5話は重めの話。2話に登場する元大学教授はなんだかかわいそう。女性からしたらそう思っちゃうかもしれないけど、彼にしたらそれが精一杯なんじゃないかな。登場人物で一番好きなのは秋葉の旦那!ちょっとおせっかいなめんもあるけど地域の面倒も見るいい地主のおじいさんでした。
0投稿日: 2017.03.14 - 【静】"powered by"
この作家さんの別の作品が気に入ったので、こちらにも手を伸ばしてみましたが、ちょっとこれは合わなかったな。図書館を舞台にした日常系ミステリーとの事で、スッキリするとか暖かいとか気分良い話を期待してましたが、生々しいというか気持ちが冷える感じで。主人公が謎を解くわけでもないし、不倫に傾く恋愛感情もなんだかイメージダウン。
0投稿日: 2016.01.10 - ありんこゆういち"powered by"
ススキの原っぱの真ん中に在る秋庭図書館は、バブルの煽りを受けて辺鄙な場所に建てられた。当然利用者もまばらでのんびりとした空気が漂っている。 秋庭図書館い配属になった新人司書の文子は、毎日生あくびを噛み殺しながら図書館業務に勤しんでいる。 そんな十年一日のような毎日にも、利用者の残した謎がふと陰影を付け、移ろいゆく季節と共に彩っていく。 登場人物 文子 主人公 新人司書 能勢に淡い恋心を抱いている 利用者小学生曰く美人なお姉さん 能勢 ベテラン男性司書 既婚 喘息の娘の為空気のいい秋庭市にて勤務 わずかな情報からトラブルを解決する 知識膨大 館長 役所の典型的な事務屋から転属 読書好き 図書館員達を尊敬している いい人 秋葉 地元の大地主 図書館設立時に快く土地を貸した 普段から図書館を気に掛けている 海坊主のような風貌 文子の為にすすき野原をれんげ野原へ改造 謎の部分は大した話では無いのですが、部分部分で魅力的な登場人物が出てくるので淡い感情の動きのようなものを楽しむのと、季節を感じるシチュエーションに変化が有って読んでいて清涼感が有りました。 文子が能勢に抱く恋心も、憧れに等しいものでどろどろしないので、ほんわか好きな人向けなミステリーでありましょう。 所で僕は昔、学校の図書室の先生になりたかったのです。 高校の時の図書室は分不相応に充実していて、司書さんが毎日詰めていたので色々な本の話が出来て楽しかったです。 色々本教えて頂いてありがたく読んでいましたが、司書さんにしてみたら自分の勧めた本を読ませるのってとても楽しかっただろうなあと。 僕も図書室便り作ったり、生徒に本勧めたり、本談義したりしたかった。
0投稿日: 2015.09.21 - 世ことね"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
シリーズ1作目 ●第一話 霜降―花薄(はなすすき) 閉館後の図書館に小学生が… ●第二話 冬至―銀杏黄葉 暗号めいた紙切れが本の間から出てきて洋書絵本の並びがおかしくて… ●第三話 立春―雛支度 貸出リストが外部に洩れていることが分かって… ●第四話 二月尽―名残の雪 大雪で帰れなくなった文子は… ●第五話 清明―れんげ野原 『床下の小人たち』に纏わる思い出は‥
0投稿日: 2015.06.17 - みやび"powered by"
2015.3.28.利用者もまばらな地方都市の図書館にまつわる日常の謎のをめぐる作品。最近出た続編を読むために読んだが、ちょっとこなれてなかったかな。
0投稿日: 2015.04.05 - ayako0627"powered by"
「花野に眠る」を先に読んでしまったのですが、この物語がきちんと引き継がれていて・・・そして、社会的要素も入っていたり、たくさんの本が登場したり・・・こういう話、めっちゃ好きです私は。。 読み飽きないというか、引き込まれてしまう要素がある こういうミステリー、私にはあってます。
0投稿日: 2015.02.19 - morino-yukako"powered by"
図書館で起こる話を、図書館的に解決するお話。本を愛する人だけにわかる気持ちって、あるのかもしれないなぁ。
0投稿日: 2014.08.05 - あおいだだんだん"powered by"
とある図書館の日常の謎。図書館が舞台なだけあって、本になぞらえた謎を先輩司書が解いていく。ただ、どの謎も解けたところから小さな痛みをともなって、すっきり爽快とはいかない。主人公の恋はちょっと違和感があったけど、憧れという着地点だったので嫌では無かった。ときどき主人公の言葉遣いや考え方に違和感を感じて、感情移入しにくかった。
0投稿日: 2013.09.21 - mojae"powered by"
図書館が舞台のミステリ。 NDCネタや利用者の秘密を守るところにはグッときた。わかるわーその感じ。 われわれは他人に貸出記録を差し出すことは決していたしません。 しかし、実はクローディアの秘密は未読。トム真夜中は読んだから許してぇ 追い付けないけど頑張りたくなる、司書本でした。
0投稿日: 2013.06.12 - oyumy"powered by"
舞台が図書館とか本屋さんとか、とにかく「本」を扱う 場所の話が大好物なので、この本も図書館と言うことで 買ってみました。 だけどどうにもページが進まず、買ってから8ヶ月ほど 時が経ってしまいました……。 進まない理由は何なんだろう。 主人公のことが、なぜだか好きになれないからかなぁ。 こんなステキな環境にある図書館に勤められてうらやましい、 という嫉妬かしら……? あと能勢さんのキャラクターが、いかにもという感じがして。
0投稿日: 2013.05.26 - akiquetto"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
図書館司書が主人公の図書館でおこる様々な出来事を綴った話。 作中にもいろいろな本やそのエピソードが出てきて、本好きには楽しいかも。 ミステリというジャンルづけはちょっと?
0投稿日: 2013.04.10 - おかーさん"powered by"
司書課程の授業で紹介。 ミステリーとしては割と軽いけど、図書館のことはしっかり調べてよく書き込んである印象を受けました。 こんな図書館だったら働きたいな。
0投稿日: 2012.11.18 - yukichiru"powered by"
図書館司書の日常の謎話。 なんとなーく米どころをイメージして読んでいたから 週末に気軽に銀座に行ける距離ってことにびっくり。 恋する乙女はいろいろと深読みしがちだな~・・・ それとも本当に気が付いてるって設定なのかな?
0投稿日: 2012.11.02 - matsuyamataro"powered by"
本好きの人が書いたやさしいミステリー。読後感良好です。 細かい部分の組み立てが雑やけど、全体に流れる優しさがこれを覆い隠します。 ちょっとした空き時間の読書をおススメ!
0投稿日: 2012.10.04 - tmca"powered by"
図書館ってやっぱりいいなあ! 話しはまあまあ。途中飽きそうになっるとこもあったけど、民話風なとこや外国文学、古典もあって楽しめた。 タイトルも本のタイトルにしたらよかったかも。 アリエッティは読まなかったけど、子どもの頃夢中になった本、わたしはピッピとかやかまし村とか大草原の小さな家とかまた読みたいな。
0投稿日: 2012.09.22 - 不香堂"powered by"
ススキ野原の真ん中にぽつんと立ってる図書館。 その図書館で起こる謎を新米司書とベテラン司書が解き明かす。 設定はこれ以上ないほど好みだったが、どうにも主人公が好きになれず★ 謎解き部分や図書館に関するあれこれは興味深く読めたんだが。 肌に合わなかったのが残念。
0投稿日: 2012.08.13 - asitabanotempra"powered by"
本が読みたくなる小説。 創元文庫から出ているいわゆる日常の謎系の小説。 ミステリとしては「普通」といった感じ。 ただし、この本の一番のポイントは登場する本たちの素晴らしさ。本との出会いの素晴らしさが短編の中にぎっしり詰まっています。特に児童書・洋書・大判美術書といったマイナーなジャンルの魅力がすっと伝わって来ました。 実際にこの本を読んだその足で、この小説に登場した本を購入したほどです。 久しぶりに図書館に行ってみよう。
0投稿日: 2012.06.28 - florescer"powered by"
タイトルと表紙を見て、好きになるに違いないと感じて購入。大好きな、日常の謎を扱うあたたかい雰囲気の物語で、読後爽やかな気分になりました。 新人図書館司書の女性が主人公。(あまり新人らしさは感じないけれど。)ほのかな恋心も描かれつつ、日常の中の謎が解かれていきます。 続編が出ることを期待します。
0投稿日: 2012.05.11 - らむ"powered by"
田舎の図書館を舞台にした、またはそこの図書館司書さん周りを舞台にした、日常の謎系ミステリー。加納朋子さんみたいな感じかな?ちょっとあれって思う所もあるけれど、ほんわかしててよかったです。本好きにはたまらない舞台。私は本はもっぱら古本購入派なので、実はあまり図書館になじみはないのですが。 アリエッティが出てきたのもちょっと前にDVD見たところだったのでタイムリーでした。 原作未読なことを思い出した。 改めて自分は読書家なんて、おこがましくて言っちゃいけないなと再認識。もっともっと読まなくちゃ。
0投稿日: 2012.05.08 - 大吉堂"powered by"
図書館を舞台にした連作ミステリ。何故か閉館後の図書館に居残ろうとする少年たち、あるべきでない場所に並べられた洋書絵本、利用者の個人情報の漏洩などなど所謂日常の謎系ですね。伏線が大胆にあからさまに提示されているのが心憎いです。多少ぎくしゃくした部分もありますが、面白く読ませられます。何よりこの世界この図書館にもっといていたいと思わせるんですね。本が好きな人にお勧めですね。また、本が好きな少年が出ているのも嬉しいですね。続編出ているのかな。
0投稿日: 2012.03.27 - じゅん"powered by"
本好き、図書館好き、ミステリ好きなら絶対にオススメの一冊。謎もこじゃれてて良いと思います。 図書館で丸一日過ごしてみたくなりますな〜。ある意味、羨ましいかも…
0投稿日: 2012.03.17 - mui-mui"powered by"
学校や公共の図書館なので図書館業務に携わったことがある人なら、思わず温かい目で見てしまうような、図書館を舞台としたミステリー。 大崎梢さんの書店ミステリーと比較されそうですが(実際この本の解説は大崎さんだったりで)、書店と図書館では置かれている本や事情がやっぱり異なります。読み比べてみるとおもしろいです。
0投稿日: 2012.03.09 - mirutan"powered by"
東京創元社でこういう表紙ってもう北村薫氏を連想するしかないのですが、 第一印象通り日常の謎系。 舞台はすすき揺れる田舎の図書館。 5話の短編集で、 中身は割としっかり謎解きです。 登場人物に癖はあるものの、 どうしてか主人公がイマイチぱっとしない。。 たぶん、続編が出ればだんだん良くなっていくと思います。 そしてこういう話にしては珍しく、道ならぬ恋的な流れ。 裏があるかなと思ったらそんなこともなく、ちょっと切ない気持ち。 優しい雰囲気で筋も文章もしっかりしているからきちんと面白いものの、 北村薫や加納朋子と似ているけど一段劣る、という印象です。
0投稿日: 2012.02.16 - ようちん"powered by"
新人司書・文子さんが配属されたのは、ススキ野原のまんなかに のどかに建つ「市立秋葉図書館」 あれ?タイトルは「れんげ野原」なのに?? まぁ、それは追々・・・ 市の中心部から離れた図書館だけに、利用者が少なく、そのため蔵書 の稼働率も悪いので、近隣図書館からは「おたくにならあると思った」と 言われる始末。 そんな図書館で起きる事件?の顛末とは?? 誰かが死んだり、傷つくような事件は無いです! 閉館後の館内に居残ろうとする小学生たちの秘密は? 洋書絵本の棚に並べられたアルファベットの暗号とは? すわ!図書館利用者の情報漏洩?? などなど・・・ 鋭い洞察力で事件を読み解く探偵の如き先輩司書や、 図書館用地を寄付したご近所の大地主さんやらとの、 やりとりなど、結構おもしかった。 解説で大崎梢さんが仰るように、私も痺れました! 「図書館には本しかない、でも本だけはある」 最近は図書館を舞台にしたような作品が多いような・・・ いろいろ参考になります
0投稿日: 2012.01.30 - keroruu"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
本屋さんや古本屋さん、図書館などでおこる ちょっと不思議な謎、殺人とか障害とかじゃなくって 本当にちょっとした謎を解いていくミステリーは 読んでいてほっとするし、好きなんだなぁ
0投稿日: 2011.12.13 - oisemairi"powered by"
図書館の司書さんたちに関わる日常の中のミステリー。他の本で似た物があったなというのもあったかな。ほのぼの系で終わるのかなと思っていたら最後ちょっとびくっとした! 『床下の小人たち』読んでみたいと思った。
2投稿日: 2011.11.21 - じゃりねこ"powered by"
平台に置かれているのを見てタイトル買い。 題とイラストから連想できる通りの、ちょっとした「日常の事件簿」―――ではあるのだけど、舞台が市立図書館であるだけに、個人的な「図書館」あるいは「図書室」の思い出や思い入れがあると、記憶の味付けがされてより楽しく読めるかも。 凄惨な殺人事件も、派手な誘拐事件も出てこないかわりに、主人公の女性司書さんの「ほのかな恋心」が、それこそ本の遊び紙のように挟まれる後半を読んでいると、もーちょっとこの思いのたどる先を見届けたいかも、とも思った。 古今東西過去現代を問わず、本…… 小説のテーマとしてもっとも多くとりあげられているのは「恋愛感情」であるのだし(笑)。
1投稿日: 2011.10.22 - 羊さん"powered by"
立地条件のゆえんか、利用の少ない秋葉図書館。ススキ野原に囲まれた静かな図書館で、日々起こる謎を解明していく連作ミステリー(?)。 殺人事件や誘拐が起こるわけではなく、日常業務の中でおこるちょっとした謎解き。 ありそうでなさそう、なさそうでありそうなエピソード。このまんまではないけれど、似たようなエピソードは市立図書館レベルでは多発しています。 共感をおぼえつつ、わが身を振り返る図書館羊です。
1投稿日: 2011.10.18 - lemon-pie"powered by"
久々にやってしまった。以前に読んだのを忘れて購入。でも、本好きなら図書館は特別な場所。そこでおきる日常系ミステリー。最後にでてくる「床下のこびとたち」なつかしくて。まさかジブリで映画になるとは。
0投稿日: 2011.10.10 - やん"powered by"
【新人司書の文子がこの春から配属されたのは、のんびりのどかな秋葉図書館。ススキ野原のど真中という立地のせいか利用者もまばら、暇なことこのうえない。しかし、この図書館を訪れる人々は、ささやかな謎を投げかけてゆく。季節のうつろいを感じつつ、頼もしい先輩司書の助けを借りて、それらの謎を解こうとする文子だが…。すべての本好き、図書館好きに捧げるやさしいミステリ。】
0投稿日: 2011.10.02 - 潤"powered by"
図書館でおこる日常ミステリー!! 舞台が図書館ってだけでももう大好き。(笑) http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-768.html
1投稿日: 2011.09.26 - 笹樹"powered by"
うーん、生半可な気持ちで司書に憧れてたんだなぁ、私…としみじみ。 ススキ野原の真ん中に建てられた市立図書館ののどかな中に訪れるちょっとした事件いろいろ。短編だからというのもあるけど、やっぱりそこまで出てこなくて新しく出てきたあれこれが事件のカギで解決で、なので謎解きよりもこの本の中で流れる図書館の空気を感じるのが楽しい。 あぁ、久しく図書館行ってないなぁ。
0投稿日: 2011.09.25 - 加藤"powered by"
図書館で起きる“日常の謎”ミステリ。数日前に読了。 霜降―花薄 冬至―銀杏黄葉 立春―雛支度 二月尽―名残の雪 清明―れんげ野原 の季節を感じさせる物語たち、全五話である。そして続きそうな終わりであった。 図書館司書という職業も、読書家は憧れるもののうちの一つではないだろうか。来るのはほんの少しの利用者と、地主である秋葉氏のみという図書館の新人司書が主人公。 すすき野原のまんなかに建っていた図書館が、少しずつ様相を変えていく。バスが通り、人も増え、少し不思議な出来事も起こる。 ある児童書をモチーフにした事件や、本で作られる暗号たち。図書館司書の規則を揺るがすようなメモを発見し、最終話には近年映画化されたことで話題になった、ノートンの『床下の小人たち』が登場するなど、本にまつわる話も多々出てくる(未知の作品ばかりだったので、あまり偉そうなことは言えないが)。 本に関わる専門的な知識を持っている司書という人間は、何とすごいのだろうかと改めて感じる。 そして、第二話とこの本全体を通して、少しの恋心も出てくる。同作者の『千年の黙 異本源氏物語』を読んでみても感じたが、最後、どこか物悲しくなるような恋愛を描かれているように感じた。 あとがきで書かれていた、書店とは「大河」であり、図書館は「海」という言葉も納得である。 図書館の海を漂う人々の話。
0投稿日: 2011.09.22 - likelife"powered by"
ミステリとしての仕掛けは面白かったし、人物も甘過ぎず辛過ぎずで良く書けていて、面白い。ノスタルジックな秋葉図書館も秋庭市もいい雰囲気。 …しかしなんかこう優等生的というか。うん。面白かったけど。
1投稿日: 2011.09.14 - daidai634"powered by"
のどかな場所に建てられた図書館が舞台。 新米司書の文子や先輩司書(推理力抜群だったり知識豊富だったり!)たちが 仕事中に遭遇した日常の謎を紐解いていく。 坂木司さんや大崎梢さんに近い感じかな。 全体的に謎そのものや展開が地味である程度想像がついてしまう上に、 登場人物たちの個性もあんまり出ていないかなー。 「司書」という仕事についてももっと知ることができるかも! と思ったが、期待ほどではなかったな。残念。
1投稿日: 2011.09.13