
総合評価
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powered by ブクログ宗教とか教祖とかが出てくる時点で、文字を目で追ってるだけになってしまい、内容が頭に入ってこなかった。 しがしながら、この長い作品をほとんど気持ちを持っていかれることがないままに、よく読み終えたと思う。
0投稿日: 2016.02.19
powered by ブクログ最初の方は、登場人物の語りや哲学・宗教学などの説明で読み続けるのが辛かった~。第二部からは「物語」になってきたので読み進められたが、返却期限が迫ってしまい、十分に咀嚼ができなかった、残念。
1投稿日: 2016.02.14
powered by ブクログ今年の本屋大賞候補作品。話に引き込まれてしまい、分厚さを感じさせないほどである。途中、性的な描写が多々あったのは、うーんと感じてしまったが、現代の宗教に関する問題、貧困、カルトのこと、神秘的な現象、宇宙の壮大さを語るシーンなど、幅広い内容に加え、登場人物の手記から見えてくる過去の背景、人物の心情も感じ取れ、これだけのページ数に濃密に集約されていると感じた。絶望の淵から見えてくる1つの希望とは何かを感じさせる作品。最後の方の『自分の人生を多少辛くても誇り高く行き切ればいい』の台詞が印象付けられる。
1投稿日: 2016.02.14
powered by ブクログむ、むずかしかった〜。久しぶりに読んだ小説で一気には読めたけれども。でもここ数年、聖☆おにいさんやら、写仏やら何しか仏教への興味のある私としては仏教の知識は少し増えたかな‥
1投稿日: 2016.02.12
powered by ブクログ掏摸と、王国に似たような空気感はあった。ただ、最後が結構ポジティブに終わるので新鮮。中村文則の全てが詰まっていると言っても過言ではない名作だった。
1投稿日: 2016.02.08
powered by ブクログ深く何かを、誰かを信じることと言うのは人を強くもするし弱くもする。 極端な考えに陥ってしまったり、逆に心を安定させもする。 信じる気持ちというのは表裏一体なことなんだなと思った。 あなたの信じる宗教はなんですか? と聞かれても、仏教??と言う感じに曖昧にしか答えられない。心から深く信じる宗教を持たない自分にとってはあまり宗教にいい印象を持っていなかったけれど、 案外宗教も狂信的に何かを信じることもあるのだろうけど、意外と理系なことを追い求める面もあるのだなぁとちょっと違う一面を知った気がした。
1投稿日: 2016.02.08
powered by ブクログ宗教、戦争、国家、人間などいろいろな考えさせる一冊ではあるが、ストーリーにひきこまれて先をすぐに読みたくなるという感情までには至らなかったかも。
1投稿日: 2016.02.07
powered by ブクログうーん。 面白かった・・・けど、 設定というか、状況キーワードというか、 登場人物たちの背景というか・・・が、 IQ84を思い起こさせる感じだった。。。 結末というよりは、 教祖の思考の下敷きになっている知識の もとネタに非常に興味を覚えて 個人的に色々なアイデアが沸き起こったので、 お話の道中の味付けの方がとても面白かった という印象が強い作品。 この作家さんの作品としては、 私は短編の方が好きだと認識した。
1投稿日: 2016.02.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
行方不明になった女性を探し、とある宗教団体にいきつく。その団体は公安から「教団X」と呼ばれていた。 宗教、宇宙、性、善、悪、などをマクロ的視点から書き上げる。それでいてミクロ単位での個々の心理描写は細かく丁寧。ただ、その中間にぽっかりと穴が開いたような印象。宗教団体がなぜテロを起こすのか?そして公安が不鮮明過ぎやしないか?それでもぐいぐい物語に引き込まれ、一気に読み切れてしまう面白さはあり。松尾夫妻に号泣。
1投稿日: 2016.01.31
powered by ブクログストーリーを紡ぎだすことが存在するものの意義(意味ではなく)だとして、それは確かにありえることなのかもしれない。 だから、そのストーリーを完成させるまでは抜け出せないのだ。 奪うことも奪われることも、あってはならないが、それすらもストーリーに組み込まれているとしたら存在する意義を知ろうということに手が届かないのは当たり前なのかもしれない。 あまり良くない評価があったりするけれど、学生の頃、哲学の授業に夢中になれたのに理数系の授業に全く興味が持てなかったのは何故だろう?と今さらながら後悔させられた。 もしかしたら、内容が面白いとかではなく、この本の世界観の先にあるものに対して興味が持てたという表現が近いのかもしれない。
1投稿日: 2016.01.26
powered by ブクログ常識を逸脱していると感じた。 しかし、そこが非常に面白い。自分が常識と思っていることは、他の人にとって常識ではないし、社会の暗黙の了解に無意識に従って生きていることを痛烈に気づかされた。
1投稿日: 2016.01.25
powered by ブクログあまりの分厚さに一旦やめる とりあえずp46まで 評価は低めだが、読みやすい語り口で難しそうな話が進んでく、この先楽しみではある このペースならそんなに時間はかからないかもしれないが今はやめておいて、いつか読もう
0投稿日: 2016.01.23
powered by ブクログ教祖の奇妙な話が面白かった。 エロ教団の方は、うーん。。。な感じだったけど。 結構なボリュームのわりに、引き込まれて一気に読めた感じはした。
1投稿日: 2016.01.22
powered by ブクログアメトークで紹介され気になり読んでみたが、いやぁ自分にはとても難しい本だった。何回も読まなければ、、、気合がいるな。
1投稿日: 2016.01.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
又吉さんがすごい推してたから気になってたけど買うほどじゃないしな~~と思ってたらふつうに地元の図書館にあった!ラッキー! 教団っていうからまぁ宗教のはなしなんだろなと思ってたけど… 戦争の話とか貧困の話とか宇宙のはなしとか 面白く読めたとこもあったけど いかんせんエロパートが多くて… エロパートはエロパートのためのエロパートじゃなくて性とは?みたいな? よくわかんないけど必要だからいっぱいあったんだろうけど いまいちエロのよさがわからず 中学生のときに感じた疑問「なぜ大人の小説にはエロ描写があるのか」を久々に実感した この小説のよさがわからない わたしはおこちゃま ってことかな そんな絶賛されるほどかな 肉子ちゃんも合わなかったしなぁ…
1投稿日: 2016.01.16
powered by ブクログわたしも「アメトーークの読書芸人推し」と聞いてよんでみた。『掏摸(スリ)』 (河出文庫)はとてもリアリティがあってグッときたのに、こちらは少々大味過ぎる。教団Xの周辺があまりにも不透明で感情移入ができない。政治への不信感から、困窮した生活を強いられる弱者が生まれる土壌についてのレポートなど知識として得るところはある。如何せん全体的にまとまりに欠ける気がしてならない。(注:期待して読んだ分、評価が厳しくなりました)
2投稿日: 2016.01.15
powered by ブクログ前半はストーリーに引き込まれていったが、結末は単なる個人的な理由によるテロ?(カルト教団とはそういうものなのかもしれないが)がっかりな終わり方だった。 途中の宇宙の哲学的な話にうんざりし(半分は読み飛ばし)、ここまで書き込む必要があるのか疑問に感じた。 また、左翼的な国家感の長い話にもついていけない。(巻末の参考文献を見て納得)これは、作者の考えなのか、登場人物の考えなのか判然としないが(たぶん前者)、この作者の本は読んでみようとは思わなくなった。 結局何が言いたいのかよくわからないという印象だけが残った。
1投稿日: 2016.01.13
powered by ブクログ宗教・政治・貧困等色んな問題を提起している作品。長いけれど、ちょっと詰め込みすぎかなと思うくらいボリュームがあった。ところどころでテンポは止まるけれど一気に読める。正義とか悪とか言われているものは誰が何の基準で決めているのか。人から思考を奪っているものは何なのか。シリアスにところどころコミカルな場面も織り交ぜられていて、難解すぎないところがよい。
1投稿日: 2016.01.11
powered by ブクログ中村さんの本初めて読んだけど、面白かった。 世界の陰陽の物語。 ヴァガバットギーターとか、インド哲学の要素が多い?ヨガの哲学に通じる部分もあったので、興味深く読めた。 濃厚で、暗くて、でも、どこか光もある、そんな本を読みたい人にはオススメかな。
1投稿日: 2016.01.10
powered by ブクログアメトーークの読書芸人の回で絶賛されていたので読み始めました。が、残念ながら私の好みではなく、かなり分厚い本だったため途中で読むのを断念しました。 なので、評価の星はつけず。
1投稿日: 2016.01.05
powered by ブクログこんな小説を書きたかったという作家の言葉を見ると、私小説のようなものだったのかなと思う。 とにかく本が厚い。 色々詰め込んであってちょっと面倒な話。 主張が多い。 それなりに楽しめた。
1投稿日: 2016.01.03
powered by ブクログ仏教、キリスト教団、ヒンドゥー教、宇宙、人類と全てを構成するもの、平和、人生をミックスして魂の秘奥に触れていこうとする。 登場人物たちは皆、様々な宗教家に翻弄され、導かれ自分の人生を再構築させられていく。 書きたいと思うことは素晴らしい、ただ文章が非常に長い。
1投稿日: 2016.01.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
評判だというので読んでみたが、、、。結論から言うと今一つ。松尾の話は同じようなことが繰り返されて、実際重要かと言われるとクエスチョン。セックス教団の存在意義やなによりセックス描写が必要なのだろうか。最後のまとめ方なら普通のクライムサスペンス風で良かったのでは。何より30代の男にずっと君付けは違和感。
3投稿日: 2015.12.28
powered by ブクログアメトークの「読書芸人」のコーナーでピースの又吉先生、オードリーの若林さんがオススメだと紹介していた一冊。 ロケに使われた書店では週にひと桁冊ほどの売上だった「教団X」。なんと番組放送後には3日で240冊以上を売り上げたという。テレビの影響力とは本当にすごいものがある。 およそ560ページ のボリューム。読み進めていけばいくほど不思議な世界に。所々の会話には深い言葉も並び考えさせられるものがあった。 【内容紹介】 謎のカルト教団と革命の予感。自分の元から去った女性は、公安から身を隠すオカルト教団の中へ消えた。絶対的な悪の教祖と4人の男女の運命が絡まり合い、やがて教団は暴走し、この国を根幹から揺さぶり始める。神とは何か。運命とは何か。絶対的な闇とは、光とは何か。
1投稿日: 2015.12.27
powered by ブクログ中村さんは性描写が巧みなようです。その中に右傾化を強める現政権への批判や戦争の悲惨さを訴えているように思えた。
1投稿日: 2015.12.24
powered by ブクログ哲学的な宗教家の話の部分とそれとおそらく関連していると思われる宗教内部にいる人々のエロい話から構成された小説です。その関連がよくわかりません。官能小説としては、哲学的な話の部分が邪魔ですし、哲学的な個人的見解を書いた本としては、なぜエロがいるのか不可解です。哲学的な宗教家の話の部分は、相対性理論から脳科学、戦争論、戦前戦後の歴史見解みたいなのが入っており、最初の相対性理論から脳科学の部分からかなり個人的見解が含まれ、おそらく著者が言いたいことが入っているんだろうなと思われました。ただひょっとあらわれた宗教家がなぜこんなに広範囲な知識を有しているのかが不可解でした。その師匠が博識だからという説明がなされていますが、結局説明になっていません。学生運動に時代から素粒子の話をしていたようで、天才過ぎるでしょう。またこの宗教家たちは、太平洋戦争前からこの戦争はダメと分かっていて、学生運動前から、この運動はダメと分かっていたようですが、出来過ぎのように思います。 まるで・・・のように、という比喩表現が頻発しますが、村上春樹のようだな、と思いました。国際的な賞を取っているようですが、国際的には、このような一律な比喩表現頻発が好まれるのでしょうか? 高原が、理想を立花に語るシーンがありますが、かなり飛躍があり、理詰めでおかしい感じの所が多く、高度経済成長期に宗教に入る人が増えたとか、登場人物は皆かなり頭がよい人が多そうですが、なぜそのような人がそのような理論的におかしな話を、鵜呑みにしているのかが不可解です。狂気に走る新興宗教家としては、ありがちなんでしょうか?。松尾の独白みたいな部分や高原などが語る部分などに、恐らく著者の言いたい意見があるんでしょうが、ここまで独白みたいに、話されると、小説に溶け込まず、違和感があります。説明的に書かれていますが、不可解な部分が多く、入り込めなかったです。 あまりに警察などがポンコツ過ぎる展開にも違和感があります。よくわからない情報のみで、宗教施設へ機動隊が突入するとかもありえなさそうだし、立花が人質のふりをして、救急車で脱出する時も、拳銃を持っているのに、誰かも確認せずに、乗せて、逃げられるとかも、ありえなさそう。 哲学的に言いたいことがありそうですが、それが長すぎ、また繰り返しが多すぎて、ストーリーがよくわからない、不可解な印象でした。本屋大賞っぽいとは思います。
3投稿日: 2015.12.23
powered by ブクログ長い。。。とにかく長かった。特に思想家の松尾さんの宇宙や細胞、魂についてのくだり。小説の本筋とあまり関係がないのでは。序盤でずーっと書かれているので、ページの残りを見てうんざりしてしまった。 小説は、ページをめくるのがもどかしくなるけれど、残りのページが減っていくのが残念なのが面白い小説だと思っているのだが、この小説は内容にたいして長すぎる。
1投稿日: 2015.12.19
powered by ブクログ教団が暴走する理由もやりまくる描写のくり返しもよくわからない。教団が暴走する理由がどうも作者の世の中に対する意見だろうが、ストーリーの展開と合わない。普通に新書で自説を語ればよかったのでは?
0投稿日: 2015.12.17
powered by ブクログ前半めっちゃ引きこまれたけど、途中いろんな文献の貼り合わせ感が出てきてちょっと冷めた、、のを差し引いても面白かった
1投稿日: 2015.12.15
powered by ブクログこれだけの長さのある小説だとエンタテイメント系であると思うと、中身は純文学的。教団の長である松尾の説法はとても面白く、含蓄に富んでいるが、これだけの長さになると、どうしてもカタルシスを求めてしまう。そこがないのがかなり物足りない。壮大なしりすぼみ感。
3投稿日: 2015.12.13
powered by ブクログUさんのお勧め。 といっても、読んだ訳ではなく、テレビで勧めていたと教えてくれただけだが。 正直言って、つまらなかった。 筆者が太平洋戦争、宗教、政治、世界情勢、精神世界について書きたいことを、 無理やり、宗教団体でつなげた感じ。 ある登場人物の言葉で「神は人間を殺せとは言わない」とあったが、 それは違う。 人間を殺せと言えるのが神だ。 殺せと言う権能を神に与えるのが人間だ。
3投稿日: 2015.12.12
powered by ブクログ企画ものAVの教団セックスが元ネタに違いない。(存在未確認)ドアを締めれば大丈夫とでも?圧倒的な狂気と性欲と洗脳の描写でした。とてもユニークな作品。色狂いに何か笑っちゃったなぁ。企業と貧困の話の説得力とかすごくて、読者も洗脳されそう。ドアを締めれば大丈夫とでも?
1投稿日: 2015.12.12
powered by ブクログ権力を持った存在に悪意が入り込むことへの警鐘か?社会が一定の方向へ向けて沸騰すれば、それを抑止するものは一体何なのか。人間、そして権力の欲望。破滅に向かう構図は似ているのかもしれない。作品中ではそれを問い続けているのではと感じたが性描写過多な気が。
1投稿日: 2015.12.10
powered by ブクログいろんな問題について書かれすぎていて、飲み込むのが大変でした。ひとつの問題だと思っていたら、突き詰めるとどんどん問題が広がっていく。知らないことがたくさんありました。たぶんわたしは理解しきれていません。
1投稿日: 2015.12.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この戦争を支えてきたのは気持ちよさだった。お国のために死地へ向かう。軍人の敬礼。死して敵を討つ。犠牲の美。これらのナショナリズムには、気持ちよさがある。なぜ気持ちよくなるのか。社会的動物としての性質、群れて盛り上がることで熱くなる生物的性質だけではないでしょう。軽薄な自己が、大義に飲み込まれることで、役割を与えられる。自身の不満の矛先を「敵」を与えられることでそちらに向けることができる。自分たちは相手より民族として優れていると錯覚できる。人間は、自らの優位性を信じたくなる生物です。さらに人間は善意を前提とする時、もっとも凶暴になれる。善意・正義を隠れ蓑に、自らの凶暴性を解放するのです。
1投稿日: 2015.12.01
powered by ブクログう~ん、ハマる人と苦手な人と…凄く別れる本だと思う。残念ながら私は後者。カルト集団の不気味な感じがひしひしと伝わってきて、辞書のような厚さも気にならないくらい読んでしまいました。が、結局なにも心に残らない。
1投稿日: 2015.11.30
powered by ブクログ読書芸人がみんな面白いと大絶賛だったので、読んでみた。が、まったくもって意味不明。人間の欲について書きたかったのか?気持ち悪い描写ばかり。これは期待を裏切られた感が半端ない。読み飛ばした部分もあるが、分厚い本だっただけに、相当な徒労に終わった。読書芸人は、これを薦めるようにどこからか圧力があったとしか思えない。
1投稿日: 2015.11.27
powered by ブクログこの狂った感じが好きだ。 背筋がぞくぞくする。 シンクロしてしまうのは自分も狂っているからか? でも、 でも生真面目だ。 狂った感じとは対照的に、伝えたいことで溢れている。 作家はこの世を憂いているこちら側の人間なんだと安心もする。
1投稿日: 2015.11.23
powered by ブクログ500P超の厚さだが読ませるパワーを持つ。ただ、教義や政治的主張の部分はわざとそうしているのか、陳腐。システマチックなカルトセックス教団と、福岡伸一の動的平衡論を軸とした先端科学のつまみ食いをしたような原始宗教のせめぎ合い。FAQに対して理論武装されたような国家・戦争論は少し気恥ずかしい。 急に、登場人物ではなく作者の思想が語られるように見える感じは、高野和明「ジェノサイド」であったり、あるいは「永遠の0」を思い起こす。あるいは、前半の蠢くようなおどろおどろしい感じから、後半のドタバタ活劇にまとまっていくのは薄めの「ガダラの豚」か、あるいは「悪の教典」か。
3投稿日: 2015.11.22
powered by ブクログ自分の中で消化しきれない。 苦手な描写がたくさんあったし、それが必要だとは思えなかった。全体的に作り物めいていて気持ちの悪い話で、又吉さんが薦めていたけど…。 しいて言うなら、四十九日の芳子の言葉が良かった。
1投稿日: 2015.11.19
powered by ブクログ難しかった。 高校のとき好きだけど苦手だった物理と哲学の話がいっぱい出てきて理解しづらく何度も読み直ししながら読みました。
1投稿日: 2015.11.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
どんなジャンルの小説なのか事前情報ゼロで読んだ。 ミステリーなのかなんなのかと思いを巡らせながら読んでいると、分子生物学が出てきたり、とても興味をそそられながら読んだ。 現実の裏を捉えた教祖の話はとても面白かったが、物語全体としては尻すぼみのように感じた。 きっとこの物語は私の理解の範疇外なのだと思う。 何故セックスの場面が必要なのか、教団Xとは何を指しているのか。 理解が及ばないためにモヤモヤが残った。 再読すればそれらの疑問は晴れるかも知れないが、そうすれば教団Xに洗脳されそうなのでやめておく。 私たちは大きな権力の中で生きているということは小説の世界だけの話ではないが、全てがシナリオ通りであるならば本当に恐ろしい。
1投稿日: 2015.11.13
powered by ブクログ思ったよりも後を引く。詠む途中は苦痛。ツルツルどころかつっかえつっかえ、頑張って読む。だって誰1人として感情移入出来ないし、起こっている事にも興味が持てない。宇宙論や宗教論は面白いけど。政治的な内容をこんなに書いて変な人らに目の敵にされんか心配。大絶賛の意味はわからんけど、内容が薄い割にはドーンと重たい。本も重い。読み終わったあとはやっと解放されたー!っという気分。囚われる。そしてしんどい。
1投稿日: 2015.11.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
気になる作家さんでしたが今まで手に取れず、最初に取ったのがこれというのはかなりヘビーだったかも(笑) 重厚ですね。内容も文字通り本の厚みも。上下分冊にして欲しかったな、と重みに耐えながら読みましたが確かにこれは読み終えてみたら上下にしてしまうよりまとめたほうが良い内容であると感じました。 すごい作家さんですね。壮大、かつ深遠。今までもったいないことをしていたのかも。でもちょっととっつきにくい。いやそこがすごくいいと思うのですが。 好き嫌いというよりは「とっつけるとっつけない」で分かれそうな作家さんですね。 こういう教祖、こういう世界観自分の知らないところに存在していそうです。何故だか「居場所」ということをすごく考えさせられましたね。 「中村文則にはまる」までは行きませんが、どうにか手を出して行きたい(?)価値ある現代の作家さんの一人であるように思いました。
3投稿日: 2015.11.09
powered by ブクログ小説の基本的な生と死と性を宇宙学、哲学、宗教などと関連させて巧みにまとめている。深くはないけれど、よくこのページ数の一冊のみにまとめあげ、更には読みやすくしたなと驚きました。
1投稿日: 2015.11.01
powered by ブクログ著者がドストエフスキー好きなのがよく伝わってくる、現代のドストエフスキー的な決定版を作ろうとした意志が伝わってくる。とにかく密度が濃い。登場人物も複雑で、だからこそ生き生きとしている。あまりにも濃い割に、逆にすごくきれいにまとまったな、という感想も抱いた。
1投稿日: 2015.10.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
謎のカルト教団と革命の予感。自分の元から去った女性は、公安から身を隠すオカルト教団の中へ消えた。絶対的な悪の教祖と4人の男女の運命が絡まり合い、やがて教団は暴走し、この国を根幹から揺さぶり始める。神とは何か。運命とは何か。絶対的な闇とは、光とは何か。著者最長にして圧倒的最高傑作。(Amazonレビューより) 「宇宙のはじまり」「生物が種を保存していく理由」「人間が死んだら意識はどうなるのか」…どれもこれも私も昔から興味を持っていたテーマです。一見バラバラだと思っていたテーマが、この物語の中では全て同一の起因(?)によって発生しているとされ、その一貫した考えに妙に納得させられてしまいました。 性描写と、揺れ動く心理描写がリアルで、読んでいて気持ち悪くなりました笑 600ページ弱というページ数以上に濃い内容の話でした。
1投稿日: 2015.10.24
powered by ブクログ話題の本だったので手にとってみました。 (私的には)結構複雑な本で、ミステリーの体を取りながら哲学書であり、宗教書であり、著者の政治的アピールの書であるとも読めました。 まぁ言ってみればカルト教団を扱った本なのですが、謎の部分も多々あり、読後感はそれほどすっきりしたものではありません。 文章は読みやすく、567ページと厚めの本ながら3日ほどで読了することができました。 なんとも評価しづらいのでとりあえず★3つで
1投稿日: 2015.10.24
powered by ブクログ吉田の話す「教祖の奇妙な話」というのも難しくてよくわからず、教団Xの教祖である沢渡のこともまったく理解できず、分厚いし、読むのに疲れた。いろんな人が推薦されている本みたいだけど、私には面白いと思えなかった。。
1投稿日: 2015.10.20
powered by ブクログ主人公(?)の前から消えた彼女の調査を依頼し、とあるカルト教団と繋がりがあることが判明することから話が始まる。とにかく性描写が多く、リアルで長い。「生」と「性」は切り離せないものであるのかもしれないが、この分が必要なピースであるとは思えない。全体としては、オウムを絡めた宗教、哲学、貧困問題、戦争とその背後には先進国の意思があるということ、更には靖国問題、政治批判と、これでもかと情報量満載なので、脳がフル回転。とはいえ結局読み進めてしまった自分がいるので、個人的には嫌いではない。賛否は極端に分かれますね。
1投稿日: 2015.10.12
powered by ブクログゆっくりゆっくり大切に読んでいたら、返却期限が迫ってしまい猛スピードでよまなければならなかった…。 松尾の思想、貧困を作り出すシステム、戦争を起こすシステム、靖国…、すごく興味深く読んだ。 でも、彼らの物語の部分は急いで読んでいたのもあってあまり入ってこなかった。 もう一度読みたい。
1投稿日: 2015.10.11
powered by ブクログわからん!! 登場人物の自分語りが多すぎて。 さまざまな教団の思想が展開されすぎて。なぜかみんな捕まり、教団への洗脳はSEXで。 男どもはあんなに (なぜだ?俺の人生は?)と問いながら心が破壊して行くのに・・・・ 女はあっさり心酔するのか・・・ ちょっと 気持ちを登場人物に乗せきれず 終わりました。
1投稿日: 2015.10.11
powered by ブクログいろんな方がオススメしてるから読んでみたけど、私には無理だった。男性にはいいのかな。難しすぎるし、エロ過ぎる。
1投稿日: 2015.10.05
powered by ブクログ表紙から禍々しい危険なオーラが漏れ出ています。 教団X。 間違いなく2015年のベストいくつかに入る傑作です。 カルト教団と聞くと、どうしても破滅的で破壊的なシーンしか浮かんでこないのですが、僕がこの作品から強烈に印象づけられたのは、「生きる」とはどういうことかという、まさに真逆の問いかけでした。 「人生っていうのは、比べるものじゃないって。一本の道を、誰かと比べることなく生き切ることだって。誰かの人生を参考にするのは別にいい。影響を受けることだって。でも比べ過ぎては駄目なの。(中略)大事なのは、目の前に出現したその自分の人生を歩くってことなの。他人と比べるなんて無意味。どんな人生も価値の上では等しい。それがどんな人生であっても、問題は、それをどう生きるかなの。」
1投稿日: 2015.10.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
テレビで紹介され、評判になっていた。だから期待値が高過ぎないかと心配した。 とある仏教系宗教団体、この教えが結構面白い。人間を構成する原子は、1年もすればすっかり入れ替わる、つまり人間とは身体は全部入れ替わっているのに「自分」というものがあるのだと思い込んでいる結合体と仏陀は判っていた(これって人はATフィールドで実体化されているという事だ)、なんていう人間論から始まり、また全編を通して人間の性に対する想いが、生物として行動の動機となる大きな要素であるという主張がされている。 また、戦争を支えるナショナリズムの気持ちよさ(犠牲の美、大義に生きる、軍国主義者達は思想に飲み込まれ、考えることから解放され、自身の卑小な思考回路を、尊大なものと思い快楽を感じるという思想論も面白い。 公安のセリフでは、他国への嫌悪が、無意識では自身の人生に対する不満の表れである、と本質を突く。 前半は、そんな教団の背景を深く知る事となる。 後半、やはり教団はテロを起こす。しかもそれは極めて効果的なやり方だ。一気呵成に進むテロは話の流れを加速させる。 テロの中で実行犯は自分たちの主張を展開、他国と同化することで、この国の平和主義というオリジナリティを失うことの愚かさ、日本は平和追及国家になると良い、それが太平洋戦争で失われた膨大な命を無駄にしない方法であり、国に命を捧げた軍人達も、自分達を英雄としてくれなどという狭い精神の持ち主では無い筈、という主張がなされる。 ラストには首謀者によるテロの本当の目的が明らかになるが、信者達はなお、信念に基づき前に進もうとする健気な姿を見せる。 海外でも幾つも賞を受け、評価されている著者であり、これも翻訳されるのだろうが、外国での評判はどうなるのか興味がある。 ただ余り万人には薦められないので・・・
1投稿日: 2015.10.04
powered by ブクログアメトークの読書芸人で又吉と若林がオススメしていたので気になっていた本 帯書きたいって若林が言っていたけど この本の帯は若林が書いてるんだね~ 結構内容は重いですね・・・・本も重かったけどね~汗 最初全然頭に入って来なくて 宗教や脳科学、テロなど内容盛りだくさん 性描写も多く、それも最後にはつながるんだけど なんかそこは少しキモかった・・・でもストーリー的には面白くて 後半200ページ位は特に面白く一気読みでした~ ただ、又ハードルを上げすぎた感はありました笑
1投稿日: 2015.10.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
分厚くて話が難しいところもあるので、読むのに時間がかかりました。 2つ出てくる教団のうち、ひとつめの教団は人が集まるのが理解できるのですが、もうひとつの教団の魅力が、なぜこの人に集まるのかがよく分からなかったです。 教義というかトップの話の内容が、ふたつの教団で被っているところがあるのは、もとが同じ教団だったからなのか、と思いつつも作者がやっぱり同じだから、と思ってしまい少し残念でもありました。
1投稿日: 2015.10.01
powered by ブクログ宗教をテーマに描かれた作品でアメトーク「読書芸人」で話題になり読んだ。松尾と沢渡二人の教祖の関係と宗教感を主体に物語はすすんでいく。科学的に原子レベルの存在性と最後には無になるという松尾とセックスが神に与えられた行為として教える沢渡…前半は非常に興味をもてたが中盤以降から沢渡がテロ行為を行うあたりにかけては、少し混乱してきた感があった。まぁこのページ数にしては面白く飽きなかった。でも、公安の二人は結局YGからまわされた者だったのか…それりしては高原を銃撃するあたりは安易すぎますね。
1投稿日: 2015.09.25
powered by ブクログ人間という存在はけっして特別ではなく、この世界が素晴らしいと知っているからこそ、他の存在よりも虚しさが大きい。そんな虚無感を抱えながら、心の中で葛藤を繰り返していく姿に否応なく自分とは何なのか、を考えさせられる。 それでも最後の「何かに関心を持って世界を善へ動かす歯車になりましょう」という言葉に、生きるための大きなエネルギーを感じることができる。 人の本質を考えられる、とても興味深い内容だったけれども、一方で宗教の恐怖というものも十分に感じられる貴重な作品。
1投稿日: 2015.09.24
powered by ブクログ20150923 中村文則の新興宗教を題材にした長編小説。人間の意識と世界の成り立ち、性•宗教•紛争•貧困•援助と社会を描いた作品。 意識は脳の決定のあとに遅れて発生する。真空のなかには素粒子のゆらめきがあり、その無から有への一瞬の変化からビックバンがおこり宇宙ができた。人間は素粒子の集合で世界との境界は曖昧、ただ自我だけが世界から隔絶されている。構造的に貧困は作られており、現在の援助は貧困を継続させる枠組みでしかない。紛争とは利権を求めてするものであり、人の命と比べて正当化できらものではない。人は大義のなかで、自分の卑小さを忘れ残虐な行為をできるようになる、人は特定の思想を与えられ、それに固執するようになる傾向がある。これが思考の硬化であり、それは感情の変化でしか変化させられない。
0投稿日: 2015.09.23
powered by ブクログ宗教、世界平和、貧困、戦争。今の私にとって興味深い内容でした。考えることを止めて大きな流れに沿うことに善を感じている自分自身がいます。自分の信じていた思想が崩れることを受け入れることのできる人間の強さを信じたいです。松尾さんの言葉。誰に何と言われようとも、私は全ての多様性を愛する。考えさせられる本でした。
1投稿日: 2015.09.21
powered by ブクログカルト教団の教祖とナンバー2。 ナンバー2は教団の乗っ取りを企てる。 宇宙の成り立ち、素粒子、宗教の成り立ち、戦争、紛争、一部有力者の利権、世界貧困撲滅、性、快楽、右傾化の作り方、国家 など、話が多岐にわたっている。 正直なところ話題の展開が広すぎて本筋を見失ってしまった。
0投稿日: 2015.09.21
powered by ブクログちょっと期待していたよりももの足りなかった気がする。中村さんがカルト教団をどう描いていくのか、とても楽しみにしていたからかも知れない。教祖の話はもう少し少なくしてもよかったような気もする。登場人物をより多く動かして行った方が展開が多く良かったのではないだろうか。やっぱり僕の中では「遮光」を超えるものはない。
1投稿日: 2015.09.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
中心人物の松尾、沢渡、高原と中心人物がそれぞれにニヒリスティックで各自が手記や独白として延々と語るシーンはそれなりに面白かった。 風俗チックな性描写が多いのがちょっと興ざめか。 一本調子でストーリーとしては追いやすく、娯楽としては読むには十分。
1投稿日: 2015.09.13
powered by ブクログ参考文献が多種、多数に渡っているがそれらを盛り込んでいる内に500ページを越す長編になったような小説で、最後はし尻切れトンボのようだ。なにを言いたかったのか分からない
1投稿日: 2015.09.12かなり刺激的な小説。
かなり刺激の強い小説だった。読了直後は振り返るのも困難なほど圧倒された。 だけどしばらくするとそのどぎつい内容がフラッシュバックを起し、またそういった小説を渇望するようになった。 タイトルからして分かる通り宗教的な内容もある。ただ狂信的に神を求めるといった話ではなく、一人の非凡な男を教祖としてかなり性的にオープンな教団を描き、それを「教団X」と呼んでいる。 宗教に興味がなくても読める本である。そしてかなりの読みごたえがあり、飽きさせない。ただし繰り返すけどどぎつい話だ。
3投稿日: 2015.09.11
powered by ブクログいろいろ言われたりするけど、飽きないで読めたし面白かった。性描写が多いっていう声もあるけど、人間の欲求で理性の外にある性欲をコントロールすることで、宗教に入れるというのはよくある表記だよね。昔読んだ無限地獄のとかそうだったなぁって思い出した。 利害の話とか勉強になったし、やっぱり素粒子として、第三者として捉えることで人生は少し楽になるかも
1投稿日: 2015.09.10
powered by ブクログこの作家は初めて読みました。 読み応えがありました。 法話の部分が面白く、中で語られる理論には、なるほどと思わせる部分も多々ありました。 幾重にも張り巡らされたストーリーですが、それほど混乱せず読み進めることができます。 力量があります。 最後が少し尻切れトンボ、という印象です。 長編ですが、飽きずに読み進めることができました。
1投稿日: 2015.09.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分の元から去った女性は、公安から身を隠すカルト教団の中へ消えた。絶対的な悪の教祖と4人の男女の運命が絡まり合い、やがて教団は暴走し、この国を根幹から揺さぶり始める…。『すばる』連載を単行本化。
1投稿日: 2015.09.08
powered by ブクログ知的好奇心をくすぐられる松尾の話を(それこそ書内で批判している)NHKスペシャルを見ているかのように読みつつ、資本主義の本質・悪意には高原と共に怒りを覚え、沢渡の性描写に嫌悪する。ふと気づくとこれって何者でもない楢崎そのもの?って思えてきた。だからといって自己嫌悪にもならないし、楢崎の新たな一歩に共感を抱いたわけでもない…。面白かったのだけれど、終わってみれば何もなかったかのような…。
1投稿日: 2015.09.06
powered by ブクログ期待していたほどではなかった。宗教、テロ、戦争、宇宙、政治、科学、性など色々なことが散りばめられているがゆえか、何か本筋とは違うところで話が以上に長かったりして途中間延びしてしまった。 人間関係の把握も大変だった。 もう一度読んでみよう。
1投稿日: 2015.09.03
powered by ブクログオウム事件後の日本において,森達也氏など一部の例外を除いて,出来事の意味を追う努力がなされることはほとんどなく,殺人や死刑で,重要な関係者がほとんど消えてしまいそうな今,「あれはなんやったんや」と考えさせられる本でした. よからぬグループの監視を強化するために国家権力を増強するだけでは,その対策にはならない.麻原という一人の異常者が存在しさえすれば起こりえたことではない.もっと繊細な分析と対策が必要なことなのに,との考えを新たにしました.
1投稿日: 2015.09.02人物描写は面白い…けど??
謎のカルト教団という設定は、読む前からワクワクしてしまいます。 教団に属する人たちの人物描写はとても面白く引き込まれました。 しかし…随所に出てくる松尾(物語の中ではアマチュア思索家)という人物の説法を読み進めるのに難儀しました。宗教を題材にしてるのでこういった描写は不可欠だとは思うのですが、個人的に苦手でキツかったです。
2投稿日: 2015.09.01
powered by ブクログ『アメトーーク!』でかなりプッシュされていたので読んでみたものの、何がそんなに良かったのか不思議でした。 もっと混沌としたものを期待していた自分もいたのかもしれませんが、ストーリー自体が霞んでしまうくらい性描写が多くてそれが受け入れられなかったのかなと思いました。
1投稿日: 2015.08.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分の元から消え去った恋人 涼子を追って、宗教団体を訪れる楢崎。そこで教祖的存在の老人 松尾と出会い、教義に触れ、その宗教団体に出入りするようになる。 しかし、涼子はすでにおらず、別の宗教団体「教団X」と関わりがあったことを知らされる。 宗教団体の話というより、教祖の口を借りて、社会情勢、国家、テロ、貧困、戦争などを語っている感じ。 好々爺の松尾との対比か、「教団X」の教祖 沢渡の世俗的な面が強調されており、性描写も多い。 ラストは綺麗にまとまっているが、著者の真意はなんだったのか、著者の思考が怖い。 (図書館)
1投稿日: 2015.08.29
powered by ブクログ言葉の羅列が何回も押し寄せて、リズムに乗るとスルスル読める。メッセージ性が強く、強く訴えかけてくるところもあり、久々に読書した、という実感を抱いた。
1投稿日: 2015.08.22
powered by ブクログ中村文則作品最初の読破。表紙・タイトルに惹かれて思わず購入。 少しわかりづらい部分があったが、内容的には面白い。 時間があればもう一度読みたい。 ただ、手放しで面白いというにはまだ、自分の読書脳がその地点に到達していないぐらい難しい内容。
1投稿日: 2015.08.21
powered by ブクログ私にはあんまり合わなかった。 性描写が多いのと、人間関係の把握が大変でした。 でも、中村さんが込めた熱みたいなものは、すごく伝わってくる。 教祖(松尾さん)の話はおもしろかった。 私、脳、素粒子、物語。 ゆっくりしっかり考えて読まないと迷子になる。
1投稿日: 2015.08.19
powered by ブクログものすごいボリュームだけど、一気に読み切りたくなる、一度読み始めるとやめたくなくなる、作品。ただ、これだけ読んできても楢崎は一体何者だったんだろう、という謎が、思いが残る。
1投稿日: 2015.08.16
powered by ブクログ全体を通して暗く、重い話。宗教論が入る為、人生とは?生きるとは?死ぬとは?など、哲学的な要素が多く入っている。場面場面で、考えさせられる構成になっていることが、飽きさせない理由か?若干、難しく感じる部分もあるので、読む時期によって感想は変わってくると思う。
1投稿日: 2015.08.13
powered by ブクログ露骨な性描写が結構多くて、 カフェで読んでたのですが中断しました。 部屋で1人で読んだ方がいいです。 あまり好きなタイプの話ではなく、 世界情勢や政治的思想、原子の話や神の話、作者が語りたいことを教祖や各人物の台詞として語らせている感じがします。世界情勢の裏については、読後はもう何を信用していいのかわからなくなる。 また、悪と性を様々に書いた結末が、大きな母性愛であったり、純愛であったり、アフリカの少女の笑顔であったり、きれいに終わらせようとしているところが、ただの賢者タイムにしか見えない。 間間に挟む性描写も企画もののAVのようで、 世界情勢とか語る ↓ 安いセックス ↓ 賢者タイム 非常に男性的な小説、という感想になりました。 『教団X』というタイトルから、 もっとエンタメ度の高いものを想像していたのですがちょっと違いました。
3投稿日: 2015.08.12
powered by ブクログエンターテイメントと純文学。限りなくエンターテイメント寄りだけど、何故だか純文学に対する作者の悔しさを感じてしまうのは何故だろう。
3投稿日: 2015.08.11
powered by ブクログんーーーー。 面白いけど、良く分からないけど、面白い。 くどいって思うときもあればなるほどって思う時もあるし。 3日で読み終わりました。
1投稿日: 2015.08.10
powered by ブクログカリスマ教祖の宇宙の話が好きでした。 最後は「悪とは何!?」といった感じでした。 中村文則さんは毎回「悪」のようなテーマで書いているような気がする。 どの作品も闇が深く、読み始めるとブルーになるがついつい新刊が出ると読んじゃう。
1投稿日: 2015.08.06
powered by ブクログ教団が舞台なら、何かを純粋に盲信する人達や、そんな人達を利用しようとする人達による、世界の混乱や崩壊の話かと期待して読み始めたので、そう大した事も起こらず肩透かしを喰らった感じ。 なんか話が散漫で中途半端。イマイチ乗り切れずに読み終わった。
1投稿日: 2015.08.05
powered by ブクログ宗教であるとか生きること命のこと殺すこと性のこと神のこと戦争のこと、そんなテーマが、がっつり書かれていた。 場面場面とかある人のエピソードや、教祖が語る諸々の話に引き込まれるのだけども、ずっと現実離れしているようで、ちぎれちぎれの悪夢を見た後みたいにぐったりしてしまった。 たぶん、読んだ内容のほとんどをあっという間に忘れてしまうけど、そのうちどっかで、この本で語られていたことそのものが自分の目の前に起こりそうな予感がする恐怖に読んでいる途中からびびっていた。
1投稿日: 2015.08.05
powered by ブクログアメトーークで読書芸人が薦めてたので読んでみた。 すごいページ数なので、夏休みに1日かけて読んだ。 原子の事から宇宙のことまで、まぁ、幅広く教えてくれ、 人の気持ちの問題にも触れ、盛りだくさんでした。 とは言え長いので、「教団X」にもう少し絞って欲しかった。
1投稿日: 2015.08.04
powered by ブクログ個人的には非常におもしろかったと思うが、好みが別れそう。 人が生きる意味、心の支え、目指すべき場所とその先にあるもの。 答えのないテーマに挑み、答えを導こうとする展開。 フィクションだとは思えないリアリティ。 ボリュームはあるが、人生に迷っている時になら、一気に読みきれてしまうだろう。
3投稿日: 2015.08.03
powered by ブクログ人間は、元は原子の集合体であり、欲求に翻弄される愚かで卑小な存在である。しかし、どんな人間でもその人生は例外なく素晴らしく、生の一瞬一瞬は等しく美しい。人間存在の根本を考えさせられる重厚な一冊。
1投稿日: 2015.08.02
powered by ブクログ読書日数 8日 カルト教団をめぐる、4人の男女の運命の物語。 とある振興宗教から教祖が分裂して対立をしていくのだが、そこに関わる4名の男女。彼らが、何を持ってその宗教に共感していくのか。原点は「宗教」なのだが、それをどういう風に解釈をし、何を信じていくのか。そして最後は対立していく中、国をも巻き込んでいくんだが、4名の運命は如何に… 読後感でいち早く思ったのは 「哲学書だなぁ」というとだった。 話の難解さもすごくて、読みにくさもあったが、教祖達がはなす「人間とは」「命とは」「戦争とは」という話が、殊の外興味深く読むことができた。 また、様々な境遇や立場の人たちが、こう言ったテーマで語るというのも面白かった。悪の権化とも思われる教団Xの教祖だが、その狂気が生まれた一つの理由(考え方)が、なるほどとも思ってしまう。 筆者の今の日本(というかこの世界)に対しておもっていることを登場人物を使って、思いの丈をぶつけているという印象を受けた。 また、様々参考文献を読まれていて、それを分かりやすくしてくれているのも、本当にためになった。 いいか悪いかは別にして、この本は「自分の人生とは、どういうものなのか」ということを考えさせてくれるきっかけになりそうだ。
1投稿日: 2015.08.02
powered by ブクログあまりハマらなかった。 教義については確かになるほどなと思う部分もあるのだけど、やはりどこか醒めた思いで読んでしまう。 自分が宗教的なものとは無縁の生活をしているからなのか、結局はこういう宗教的な話の部分は、フィクションであるという先入観がある限り自分の中に入ってこないのだ。 いつかのカルト教団が起こした事件のドキュメンタリーを面白く見れるのは、それがノンフィクションだからなのだ。
1投稿日: 2015.08.02
powered by ブクログ沢渡と松尾、同じことを語りながらも対照的に陰陽を織りなす二人の間を主人公がさまよい、そして、さまざまな関係者にも翻弄されていく様子が面白かった。 描写は正直、かなりエグいなあと思うし、ちょっとAVっぽい女性の表現とかだったりする。 だけど、それを乗り越えても人間ってやっぱりそういうものなんだろうなあと思わせるものもある。 いまいろいろなことに白黒ハッキリさせようみたいな風潮に感じるんだけど、いろんなこと灰色だよなあと再認識させられる一冊でした。
1投稿日: 2015.08.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これで1800円とは,値段の基準は何なんだろう?~30代の楢崎透は立花涼子を探し求めて松尾正太郎という宗教家?の屋敷に行くが,教祖?は痔で入院中。吉田という坊主,峰野という美女,よっちゃんという奥方が居る。第二土曜の集会で松尾が話しているDVDを見ている内に,松尾と同じ師を持つ沢渡という宗教家の元に立花はいると知る。松尾の許から,高野君という男が沢渡の主催する教団Xに連れて行かれ,代わる代わる女と性交を繰り返す。スパイとして楢崎は連れ戻されるが,松尾の生い立ちを知り,量子の揺れと運命論が染みこんでいく。高野は父に捨てられ絶対的な飢餓を経験し,当時の父の彼女だった立花の母に救われ,13歳で恋人同士になった義理の兄弟だ。涼子は実に父の悪口を言われ続け,責められ続けていたのだ。高野はアフリカでNGOの活動中に現地を食い物にするODA企業に抗議しようとして原始宗教団体に拉致され,殺されそうなところを教祖に救われ,テロリストとして育てられたが,テロ直前で逃げ出した。日本でも死人のでないテロを企画し,資金を教団Xに求めていた。勿論,教祖には内緒だ。沢渡は系列病院を経営する医師の父の許から,発展途上国の無医村で診療にあたり,13歳の少女の結核を治して陵辱し,ついには心臓手術中に心臓に傷を付けて殺してしまった。自動的に貯まる資金を使って,性産業から娼婦を救い,自分の所有するマンションを教団の拠点にしている。高野の意図など既に承知していて,途中からテロ計画を乗っ取る。松尾は最後の説話を残して家に帰る途中で病死し,沢渡はマンションの21階で炎に包まれながら頭をピストルで撃ち抜いた。公安がテロを煽って,日本を全体主義に向かわせようとしていたが,死人は二人,教団が機動隊に囲まれながら手にした武器も模造銃だった。高野は上司から後を託された30代のハンドルネーム・子育て侍にピストルで撃たれるが,それをスマホで撮っていた立花の動画で世の中に知らされてしまう。松尾の平和主義が受け継がれるか?~いやいや,確かに中村君37歳のすべてを読んだような気がする。最後の最後にフィクションだ!と書いておかないといけない怖さを感じる。p200の『「聖書」として編纂されました。中には当然,当時の教会に則さないものもあった。』…「則さない」ってこうやって使うんだっけ?
3投稿日: 2015.07.29
powered by ブクログ悪とは?宗教とは?神とは? 楢崎の前から、彼の恋人的存在であった立花涼子がある日忽然と姿を消した。知り合いの探偵に調査を頼んだ彼は、彼女と関わりがあったらしい謎めいた老人・松尾の存在を知る。松尾は"アマチュア思索家"を名乗る資産家で、自宅で宗教未満の集いを開いていた。松尾の屋敷に出入りするようになった彼は、涼子が別の宗教団体・通称「教団X」と関わりがあったことも知らされる。するとまもなく、教団Xの信者が彼のもとへやってきて・・・。 宗教、神、戦争、貧困、国家、感情と理性など様々な要素が詰め込まれた作品でした。すっごい読むの大変で、疲れました(本が重いせいもある)。でも読んだ後に「自分が見てる世界って何なんだろうなあ」という気にさせられた。表面だけ見てたら分からない、その奥にあるもっと意図的、打算的なものによって世界は成り立っているんじゃないかなあと。二回目読んだらまた分かるのかしら。 思索家の松尾と対比させるためなのか、教団Xはこれでもかと言うぐらいに肉体の快楽を重視する存在に描かれていて人によっては読んでいて不快かも。
1投稿日: 2015.07.28
powered by ブクログ芥川賞作家、又吉先生の推薦本 とにかく、読まずにはいられなくなる本 先が気になる云々よりも、ただ読みたくなってしまう まさに中毒状態の日々でした
1投稿日: 2015.07.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・「もし人生をやり直せるとして」 立花涼子はそう言ったことがあった。 「これまでの自分の人生をなぞってまた今のあなたになることを、あなたは了承する?」 あの時自分は何て答えただろう。楢崎は考えている。もちろん、と嘘をついただろうか。それはない。正直に答えたはずだった。 ・「世界に不満があるなら、世界を変えるか、自分の認識を変えるしかない。そのことをアダルトビデオ絡めて話そうとしたんだけど、見事に失敗してね。客席からのブーイングに松尾さん逆ギレしてたよ。…まあ、ようやく帰ってくることになったから、今度は生で見れる」 「帰ってくる?」 「…ええ、そうなんです。松尾さんが明日退院だそうです」 ・ではなぜ物語が必要なのか?それはわかりません。ですが、この世界は物語を欲している。原子は、人間という存在を創り出す可能性に満ち満ちていたのだから、物語を創り出す可能性にも満ち満ちていたことになる。我々の不安定な生からなる様々な物語が何に役立っているのかはわからない。でも、世界とは恐らくそういうものなのです。世界の成り立ちに、つまり原子にその可能性 が満ち満ちていたという証拠から、我々は物語を発生させるために生きていると考えていい。神とは、恐らくこの世界、宇宙の仕組み全体のことです。だからこの世界の成り立ちそのものを神と呼んでいい。世界の偉大な古き宗教は、それぞれの文化によってその神の見え方が異なっているだけです。 ・「私は彼らのために証言しなければなりません」 そういう立花を見ながら、芳子は目に涙が滲む。生真面目だ。本当にこの子は。こういう生き方は苦しいだろう。 「そう。それがあなたの生きかたなのね」 「はい」 「ねえ、ちょっといい?」 芳子は立花を抱き締めた。温かい。立花は思う。不意に涙が込み上げる。 ・「昔、貧しくて遊郭にいた頃、雪の降る中で外を歩いていたことがありました。お腹が空いて、暗い路地で蒸かしたお芋を売っている小さな屋台を見つけて、財布の中身を見て迷いながらそれを買いました。一口食べた時、私はああ美味しいなって、思ったんです。気がつくと涙が出ていました。自分のような存在にでも、食べ物は幸福を与えてくれると。世界の中にある何かは、自分に対して優しいと。…味を感じられない人も、他の何かを感じるでしょう?美しい風景。風景を見れなかったとしたら、美しい音。音が聞けなかったとしたら、温かな感触。感触も感じられなかったとしてもー芳子の脳裏に今の高原の姿が浮かぶー夢は見られる。生きていたら、その中で、どんな小さなことでも肯定できるものがある。私達は、全ての人達がこの世界の一部でも肯定できるように、一つでも多く、そういう肯定できるものを増やすことができるように努力していきましょう。善を行なうことに構えてはいけません。気軽な善でいい。たとえば日本人全てが百円を出せば百二十億円になる。世界の何かを動かせるほどのお金になる。そうやって、日々の中で、少しでもいい。何かに関心を持って世界を善へ動かす歯車になりましょう」
3投稿日: 2015.07.28
powered by ブクログわたしは神様のことを真剣に考えたことがない。神様に真剣に人生をかけて救いを求めたことがない。そうしなくても生きてこれたから。神の名の下で殺しあう人たちは愚かだと思っていた。それは本当にあなたの神が望んだことだと思うの?そんな風に健全に思えるのは、飢餓にもテロにも戦争にも巻き込まれたことのない人間だからなのかもしれない。 話の中に武装集団の若者が出てくる。彼は自分が犯した絶望的な罪は、テロリストになり死んでいくことでしか救われないと信じている。本来人々に安らぎを与えてくれるはずの宗教が、人殺しの道具に使われる。そのとき犠牲になるのは己や社会に深く絶望し傷ついた小さな民衆たちだ。そうしてそのような人たちを、己の利権のためになんの罪悪感もなく利用し捨てていく大きな国や組織の存在がある。 何もかもを信頼できなくなり傷ついた人々に人殺しをさせないためにはどうしたらいいか。全体主義に取り込み仮想敵を与えるのではなく、個々の人生を生ききるために、宗教は、神は、どうあるべきなのか。その答えがこの本の中にあった。
1投稿日: 2015.07.28
powered by ブクログ発想は共感できる部分あり。しかし、エンターテイメント性を出そうとしているのか、ストーリーに無理があり幼稚な感じに思えてしまった。
1投稿日: 2015.07.28
powered by ブクログこれは作者の主張なのか、参考文献の写しなのか、言いたいことが多すぎて(参考文献が多すぎて)何を伝えたかったのかいまいちピンときませんでした。
0投稿日: 2015.07.26
powered by ブクログ相方に勧められて読んだのだが、独特の世界観に浸れるのはいいとしてもまあ、ストレートな描写が多々あって感想の伝え方に困った。困った挙句にストレートに応えることにした。そこで返ってきた反応が「高校生みたい」だと。でもそのくらい読み耽ったということなのか。
1投稿日: 2015.07.21
