
総合評価
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期待のタイトル
シンプルなお話のなかに、手の込んだ人物造形があって これから、どうなってしまうのかとドキドキします。 ここから先は、あえて難しく考えています。 この漫画の主人公、未来は、作中、絶えず場所の移動をしています。 これはキャラの役目として、アイドル世界を紹介する水先案内人だからなんだと思います。 よくある話ですが、物語の主人公は、異世界へのツアーガイド役ということがあります。 果てしない物語の主人公は、現実世界から物語世界へ旅行します。 指輪物語の主人公は、ホビット庄を出て中つ国へ旅行します。 旅では出会いつながっても、別れ、他世界の住民にはならない事がお約束。 みんなが一つではなくて、ガイドは、あくまで異なる人、文化への橋渡し役です。 話をこの漫画に戻して、未来は思い付きで行動しているようで、 友達との共感を大事にしているようです。このへんから素直にお話を予測するなら、 努力について、友達について、思い出についてと共感と断絶の段取りを踏み。世界の変革、 主題の回収…例えば、観客と演者、相容れない二つの文化に橋を架けるお話とか。 と、ここまで、目に見えている所にある、私に予想できる範囲にあるお話。 しかし、表紙にいる、もう二人の登場人物を含めると、話が変わります。 静香は、アイドルになりたいと未来を語りながら、 アイドルの形、つまり過去に観測したものの復元、を追っています。 見ているのは、学校、劇場。特定の場所と特定の人間関係。 システム化された世界観は、二次元的にイメージするなら日常系な世界観。 翼は、感覚で生きているように見せながら、 今の自分の輝きの最大化、つまり会話をすべて交渉に使おうとしています。 その意識は、場所のトレード、人のトレード。 リア充と呼ばれる人達の行動原理で、オタク的に言うと三国志的な世界観。 主人公の場所も人も流転する性質とは、相容れていない所まで作られてしまっています。 彼女たちは、テンプレ記号的な、システム化されたキャラでは無いし、 様々な立ち位置からの駆け引きを表現する為の、個性を持ったキャラでもありません。 同じものを見てもいない、同じ時間も見ていない、異文化の三人。 同じステージを見ても意見が違い、同じ言葉でも通じているようで使い方が違う。 さらっとそんな三人がそろって、劇場に入っていく。 これから何をどうするつもりなんだろう。期待します。
1投稿日: 2015.09.14
powered by ブクログ限定版1冊だけでいいかなーと思ってたけど、 予想外に良かったので応援の意味も込めて通常版も追加購入。 表紙、裏表紙と帯が違いますね。
0投稿日: 2015.03.21
