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ゆがみちゃん 毒家族からの脱出コミックエッセイ
ゆがみちゃん 毒家族からの脱出コミックエッセイ
原わた/KADOKAWA
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総合評価

18件)
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  • ななのアイコン
    なな
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    毒親のもとで育つ子供の実態(あくまで 一例だけど)を知れる1冊。 毒親という言葉は時々耳にしたことがあるが、ここまでひどいものだとは思わなかった。 日常的に人格を否定してくるような言葉を投げつけられたら、そりゃあ子どもは歪んでいくよ…。 学校でもいじめられて助けを求められる場所がない。 表面化しにくいというだけで意外と身近にもいるのかなと思った。 「育ててもらったくせに親をそんな悪く言うな」という同調圧力のせいで言い出せない子がたくさんいるのかもしれない。 周りの人たちも他人事だと思わず 積極的に毒親の実態を知っていくべきだと思った。

    17
    投稿日: 2024.12.08
  • 亞綺羅のアイコン
    亞綺羅
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    借りたもの。 機能不全家族のケースを全て詰め込んだような家庭――新興宗教を押し付ける祖母、暴言で子供を威圧する父、兄妹差別をするアルコール依存症の母、家族がいない所でいじめる兄(ギャンブル依存症になって、物語の途中からはフェードアウト)――の中で生活するゆがみちゃん。 普段から罵声を浴びせられ、人格否定され、「お前が悪い!」と言われるだけのコマの連続…それがゆがみちゃんの日常なのだが……に胸が締め付けられる。 …読むのが辛い。誰もゆがみちゃんに寄り添わない。 家族だけでなく、他人も。 幼少の頃から不満をぶつけるサンドバック、負の感情のゴミ箱として、支配・コントロールしようとゆがみちゃんにあたるという……極限状態の中でよく自身の置かれた状況を冷静に見て、自分の力と周りの人の力を借りて毒家族から脱出したことに、最高級の賛辞を送りたい。 毒家族育ちあるあるだが、周囲の良好な家庭に育った人間に理解されない問題も触れている。 「理解してもらえる」家庭では「理解してもらえない」家庭があることを、理解できない。その常識が通用しない世界だという事を。 結婚の際、ゆがみちゃんは電話越しに実家の異常さを聞いてもらう事で理解を得ていた。義両親は良い人で“世間体”なるものに囚われず、ゆがみの涙を見て納得していた。 田房永子『母がしんどい』( https://booklog.jp/item/1/404602884X )に感銘を受け、毒家族から受けた“毒”の克服のために、自身の内面を見つめなおしてゆく。昇華の過程も丁寧に描いていた。 哀しいことに、毒家庭の渦中にいる人全てが、一様に彼女の様に行動できる訳では無いと思う。 少なくとも、毒な家庭から脱出する事、そして自分を見つめ直す事が克服の肝なのだと思った。

    0
    投稿日: 2024.07.12
  • daiyuuki24のアイコン
    daiyuuki24
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    兄妹を徹底的に差別し、娘の人格を否定し続ける母。罵声や暴力によってわが子をコントロールしようとする父。 新興宗教を家族に強要し、恨み節や悪口をまき散らす祖母。 大人のいない場所で妹をいじめるようになった兄。そんな「毒家族」が支配する家で育ったゆがみちゃんが家から逃げ出し、じぶんの価値を見つけ出し、自らの手で解毒していく戦いを描く、衝撃のコミックエッセイ。 自らの力で毒親の毒を解読し、毒親から離れ、歪められた人格を補完し、明るい明日に踏み出すまでの激闘録。 間に挟まれる毒親対策などためになる知識も満載です。 夫や友人に毒親や家族についての話をしても共感されないことや毒親と同じ八つ当たりやアルコール依存症をしている不安定な自分に向き合う過程で、田房永子さんの「母がしんどい」を読み自分が毒親と戦った経験を漫画化するために自己分析するくだりは、圧巻です。 自分の過度な完璧主義や他者との境界線が曖昧な人間関係などの問題と向き合い解決するくだりは、そのまま似た悩みを持った人にも参考になる記述です。 毒親について無理解な夫や「家族はすばらしい」と称賛する風潮や「親は正しい」という先入観や罪悪感に付け込む毒親のマインドコントロールを、当事者からの問題提起によって解消するために描いただけあって、毒親を中心とした虐待のループ、毒親に虐待された影響、毒親対策など分かり易く描いた毒親に馴染みのない読者にも初心者向けのコミックエッセイとして読めます。

    2
    投稿日: 2022.12.22
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    ジス
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    劣悪な家庭環境で育った子供を救えるのは、第3者しかいないのだと思った。ゆがみちゃんのように、家族に違和感を覚えることができる子供は、ほんのひとにぎりしかいないと思った。

    1
    投稿日: 2020.06.06
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    おっわ
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    最近読んだばかりの本なのですが、著者さんは本当によく頑張ったなと感じています。大変な家族環境の中で、自分のことを冷静に客観的に見ることができて、本当に本当に強さを感じました。著者さんはまだ若い方だと思うので、自分の両親の介護問題に直面するのはまだ先だとは思いますが、どのような状況であっても著者さんが選んだ人生を自身を持って歩んで行くことができれば、読者として嬉しいと感じました。(願わくば、著者さんの配偶者が、より機能不全家族に対する理解が出てくれば良いなぁとも感じました。)

    1
    投稿日: 2020.04.14
  • kofsanのアイコン
    kofsan
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    タイトル通りの内容 ストーリーで読ませるということはなく、ひとり語り的な理屈の描写がかなり長々続く。 多分、ネット上で少しずつ発表したから読者がいたのだろう。まとめて読むと、とても読みにくい割に内容が薄い。

    0
    投稿日: 2019.05.21
  • civedodipiuのアイコン
    civedodipiu
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    このレビューはネタバレを含みます。

    著者が毒家族との生活を脱出し、新しい生き方を見つけるという筋立てのエッセイ。 毒家族と銘打っているとおり、著者の家族は母だけでなくみんな変。 叔母夫婦が普通の人だったことが著者が早くから家族の異常さに気づく役割を果たしていることがよく分かる。同時に「普通ゆえに分かり合えない」というのもありありと描かれていて、読んでいて切ない。 全体的なタッチは啓蒙というよりナラティヴな印象で、心理描写の比喩がやや独特。 救いのあるハッピーエンド風にまとまっていてそれはそれで読み物としてはよいのだが、父母に対しては「あの人達も大変だったんだ」式のファンタジーを読み込んでいて、それ言っちゃったら毒親概念必要なくない?という気がしなくもない。

    0
    投稿日: 2017.10.21
  • 沿岸部のアイコン
    沿岸部
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    “私は私なんだ 私が過去に感じた 悲しみや怒りや憎しみは 素直に肯定していいんだ 自分自身の感情を 否定しなくていいんだ” “小さい頃から こないだまでの私たち 感情を否定ばかりして 本当にごめんね”(P.147)

    1
    投稿日: 2017.10.10
  • こむぎのアイコン
    こむぎ
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    兄妹を徹底的に差別し、娘の人格を否定し続ける母。罵声や暴力によってわが子をコントロールしようとする父。新興宗教を家族に強要し、恨み節や悪口をまき散らす祖母。大人のいない場所で妹をいじめるようになった兄。そんな「毒家族」が支配する家で育ったゆがみちゃんが家から逃げ出し、じぶんの価値を見つけ出し、自らの手で解毒していく戦いを描く、衝撃のコミックエッセイ。

    1
    投稿日: 2017.02.15
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    haru2012
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    祖父母、父母、兄と妹。新興宗教、嫁姑、人格否定、兄弟差別、暴言、抑圧…親子なんだから仕方ない、ではなく、親子も人間関係の一部。社会に蔓延する理不尽の連鎖を断ち切るために。 妹は気付いたから抜け出せたけど、えこひいきされた兄の方はどんな人生を送っているんだろうかと思います。

    1
    投稿日: 2016.11.19
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    yakichobbi
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    「毒親」という言葉に惹かれて読んでみました。「黒子のバスケ」事件被告の調書を読んだあとだけに、更に響きました。「幸せな家庭」でそだってきた、いる、人って、実は、逆に、少ないんじゃ無いか、この時代、、と思わざるを得ません。どうか、健やかに生きていけるような環境を、早く、築けますように。自分も含めて。そう思いました。

    1
    投稿日: 2016.06.11
  • atsukoのアイコン
    atsuko
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    コミックエッセイ劇場の連載で知った本。 根本から自分で考え、調べ、解くことのできる人。 共感できる部分もあり、読んで良かった。 自分の知らない世界でも、否定する前にまず話を聞ける人になろう。

    1
    投稿日: 2016.02.27
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    ありえへん
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    とにかく名著。ゆがみちゃんの家族は紛れもない毒家族だが、もう少し弱い干渉で子どもを支配している毒親はたくさんいる。一家に一冊常備して、もっと認知されて欲しい。

    1
    投稿日: 2016.01.13
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    永杜
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    歪んでいる家族から脱出するには。 毒親というのは聞いた事がありますが どこからそうなるのか分かりません。 そんな状態が多少分かった…かもしれません。 正直、この立場に立たなければ分かりません。 脱出、というので、家から、かと思ったら 己からも、という意味だったみたいです。 どう家から脱出するか。 その後どう自分の悪循環からも脱出するか。 最後の方の、戸籍の抜き方。 これをいつか使う日がこない方がいいのか 使って救えた方がいいのか…それすら分かりません。

    1
    投稿日: 2016.01.04
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    bukkubuku
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    なんてこった。 これからはくだらないアドバイスしなくてすむ。 この内容は素晴らしいと思う。理解しよう、人の話はしっかり聞こう。

    1
    投稿日: 2015.10.25
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    あーちゃ
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    自分を形成している価値観というものを見つめ直すいい本にであえた。 他人と自分と境界線をちゃんとつくってみれば、より他者のことがわかるかも。いや、自分がわかるから、他人との距離の取り方、接し方について、自分なりに見つけ出せるかもしれない。

    1
    投稿日: 2015.10.11
  • ちょのアイコン
    ちょ
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     毒親という言葉が流行っているけれど。すさまじい。  作者さんの論理的思考能力の高さに驚く。  「コレはイヤだ」と声を出して伝え、相手が聞く耳を持たない場合、離れた方がいい、と言うことを思う。  真っ当じゃない関係性というのは、きつい。  そして、後書きの「全てを個人の責任にしない」というのは実にいい言葉だと思う。

    1
    投稿日: 2015.08.30
  • nankadoのアイコン
    nankado
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    筆者はかなり地頭の良い人だと感じた。いろいろ勉強したり人から学んだりした面もあるけど、それをもとに根っこから自分で考えている。読んだ人が自分で考えるためのきっかけを与えるような本でもあり、そのことについても自覚している。つまり自分が教祖になったり信者になったりするリスクについても十分わかっている。家族機能不全に宗教がからんでいたからでもあるが、そういった宗教問題に対する自覚と掘り下げも筆者にはあり、かなり根本的に考えている。本書のような所謂「毒親」エッセイマンガ、最近は田房永子「母がしんどい」がきっかけになってるけど、内田春菊のデビュー当時〜90年代作品が先行している。90年代の内田も地頭の良い人だったが、残念ながらその芸風で売れてしまったのであとは再生産になってしまった。内田春菊より以前の「毒親」マンガまたは文芸作品の描写ってどのくらいあったのだろうか? 「ガロ」系マンガでは、花輪和一がある。山田花子も似ているけど、家族関係というよりももう少し全般的な関係不全を描いているように思う。松竹のメロドラマ映画、たとえば先日観た渋谷実「霧ある情事」などはかなり毒親ものに近く、似たような状況を扱っているが、それ自体が問題であるという意識はまだ薄いようであり、それは時代的な限界なのだろう。

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    投稿日: 2015.07.20