
みずほ草紙(1)
花輪和一/小学館
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総合評価
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powered by ブクログ花輪和一による遠野物語。まあ遠野物語そのものが遠野に伝わる口碑の佐々木喜善と柳田國男のよる解釈だったのだから花輪和一が新しい解釈を出しても悪いわけはない。 本人の意図なのかは分らないが花輪和一は表現方法を模索中であるようだ。マンガとしての表現が確立されてないことを割り引いても、どうしても未消化の部分が多いような気がする。たぶんそれは田舎の表現が「伝聞的」なものに留まってることに原因するのだろう。花輪和一の知ってる田舎はあくまで北関東のそれであって、遠野にあるはずの(あるいは佐々木喜善が蒐集した当時に遠野にあった)「田舎の恐さ」、自然の原始性がまだはっきり表現し切れていないため、まだイエをめぐる業がリアリティをもって立ち現れては来ていない印象がある。今後の展開を見守りたい。
0投稿日: 2013.08.16
