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総合評価

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  • yoshimitakaのアイコン
    yoshimitaka
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    このレビューはネタバレを含みます。

    全編カッコイイ&面白い。 オニグンソウ先生の絵が凄く好きなので購入。 とにかく絵力が凄い。 冒頭から衝撃力全開の画面が叩きつけられます。迫力とスピード感が有無を言わさず視界に飛び込んできます。 アクションシーンはもちろんですが、何気に兵馬と長月家邂逅のシーンが超好きですねぇ。登場の仕方としてはかなり斬新かつかっこいい、そしてビックリな構図です。劇的。 何気にその前までのページで薙達が「上」にいる事を印象付けておいて…見事に落とす。ごく自然にこの動きが腑に落ちます。 それから鏡の能力発動シーンも好き。円の描き方、構図が絶妙です。ホントに動きの描き方が上手いなぁ。 全般的に「黒」の使い方が上手いんですよねぇ…ほんとに。 絵の事ばかり語ってますが、キャラクターがまたいいんですよ。 個性豊かな付喪神たち。主大好き過ぎて微笑ましいです。…ていうか、女の子達が皆可愛いってのが凄いですね! ロリっ子(つーても中学生くらいか?)の鏡、主大好きクールビューティ・結。最年長の羽織もおちゃめというか、砕けた感じが実にいい。 そして彼らの家長・ぼたんが可愛いのは言うまでもない。ボブカットで黒髪、更に微妙にずれてる感じがたまりません。 女の子だけじゃない。男性陣も一癖二癖あって楽しいのなんの。 好戦的で悪い笑顔が良く似合う薙、付喪神のくせにナンパが趣味の硯、そして飄々と無理難題を吹っかける祖父・造兵…。 そして何より、主人公・兵馬がバカでたまらなく楽しいw いわゆる融通が利かない真っ直ぐバカなのですが、彼は彼なりに協調しようと頑張ってる辺りが好感度高いですねぇ。イメージとしては人の話を少しは聞いてくれる島津豊久(ドリフターズ)。…どんだけ暴走しているかは分かっていただけるかとw 台詞回しや言動見てるだけでも面白いのですが、薙の言葉を「断る!」と拒絶する時の表情や憎悪覚醒した際の黒さがゾクゾクするほどかっこいい。 アクション時のポーズもきまってます。 そんなわけで、ひっじょーにいい作品を見つけてきたな、と

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    投稿日: 2015.06.16
  • 孤独な心同士が寄り添う恋物語・・・・・・のはず(汗

    ・・・というには、激しいバトルアクション続き(笑)で、何処が恋物語やねん! みたいな一人ツッコミを咬ましてしまいそうになります。 付喪神。 古くも新しくも、かの者の想いが物に移り魂を宿らせ、科学では証明しがたい現象を起こす。 それは人であったり、人と寄り添う生物であったり、時に肉体を失くした魂であったり。 現世とは異なる次元に存在する常世の霊魂”マレビト”であったり。 この『もののがたり』には、二人の主人公がいます。 一人は、現世に迷い出てしまった付喪神を常世に返す役割を担う【塞眼~さえのめ~】という一族の次期当主、岐(くなと)兵馬。 もう一人は、”特例”という存在の付喪神数名、彼らを【家族】とし一緒に暮らしている、長月ぼたん。 一人は、大切な存在を付喪神に奪われ、その過去故に力を欲し付喪神殲滅を誓い、一人は稀な存在ゆえに人の世に馴染めず、家族同様の付喪神を拠りどころとして生きてきました。 そんな真逆な生き方をしてきた二人が、ひょんなことから同じ屋根の下に住まうことになります。 当然、上手く行くはずがない。 はずがないのですが・・・・・・。 兵馬は真っ直ぐな性格で正直者、直面する物事をきっぱりと捌ききります。 人として人を愛し、人に優しく、命を大切に思う、心根の優しい青年です。 それ故、大切な人の命を奪った付喪神を心底憎み、その頑なさ故に頑固で融通が利きません。 過去の悲しい出来事から付喪神を眼の敵にすると同時に、力の及ばなかった自分を責め、強さを望み、心にある種の闇を抱えており、その闇を溶かす為、祖父の塞眼現当主が荒療治と表し、長月ぼたんの屋敷に居候として特例付喪神達と共に過ごす羽目になります。 対する長月ぼたんは・・・・・・というと、ほわわんとしていて、笑顔の可愛い、羽織、匣、薙、結、硯、鏡という胡散臭い黒服集団を取り纏める長とは思えない、至って普通の女子大生。 そして出逢って早々にやらかしてしまう、兵馬さん。 恋するというからには、この二人なのでしょうけれど。 どこがどう恋物語ですか?? 兵馬さんと特例達があれやこれや暴れているばっかりなんですけど?! あぁ、タイトルは恋物語じゃなくて『もののがたり』でしたねー。 という第1巻です。 戦闘シーンはカッコイイし、所々冗談交じりで進むストーリも面白く、キャラクターも個性的な面々が揃っています。 兵馬のストイックさも嫌味にならず、丸きりの正義感かと思えばそうじゃない。 ヒロインの長月ぼたんに関わることはまだ1巻では明かされていませんが、彼女の抱える闇もまた、これから兵馬とぼたん自身に影響と変化を与えていくんだと思います。 これまでのレビューを読んでくださった方がいらっしゃるとすれば、またか!と思われそうですが、こういう世界観が好きなので、結構楽しく読めました。 電子書籍で購入していますが、現在2巻まで出ています。 2巻はまた少し進展した【恋物語】が読めます・・・・・・えーと、たぶん(汗

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    投稿日: 2015.06.13