国債の歴史を俯瞰した労作です。英国に国債の起源があることをまず説き、そこから先進国の国債発行の変遷をたどり解説しています。各項目の冒頭に要旨を掲げており、時間がない人はそれだけを通覧してもよいかと。債券市場のシグナルが、歴史的にみてどこまで正確に社会を反映しているのか、もうすこし踏み込んでほしかったところです。さらに難点は、価格が高杉です…。一般の人は、わざわざ買う必要などないでしょう。俊基は売る気がないのでしょうか。