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きみの背中で、僕は溺れる
きみの背中で、僕は溺れる
沢木まひろ/KADOKAWA
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総合評価

46件)
3.4
3
15
22
4
0
  • キじばと。。のアイコン
    キじばと。。
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    前編の「But Beautiful」は、22歳で大学卒業を目前に控えながら、将来の展望がない野田祐司が主人公。彼の姉の野田麻子は、父親のセッティングしたお見合いで出会った佐伯透という男性と結婚することになりますが、祐司は佐伯に一目惚れしてしまいます。一方、佐伯の方も、一目見た時から祐司に心を揺さぶられ、やがて2人はひそかに身体を重ねるようになります。 後編の「What's New」は、透と別れて6年後の祐司を描いています。イタリアで料理を学んだ祐司は、父の死を機に日本に戻り、「ポルトヴェーネレ」というイタリア料理店で働いています。6年前に激しく心を揺さぶられた衝撃から距離を取ることのできるようになった祐司が、ようやく手にした安定した場所から、ふたたび脱却しようとする話です。 内容はBL小説ですが、とにかくストーリーとキャラクターがきれいに作り込まれているので、ほとんど抵抗感なく読めました。とくに前編は、瞬や香奈、麻子などの脇を固めるキャラクターの造形もきっちりしていて、するすると文章が入り込んできます。それに比べると、後編のサブキャラクターは、祐司の相手役となる神月創平にしても「ポルトヴェーネレ」で働く同僚たちにしても、設定が先立っているような印象を受けてしまいました。

    0
    投稿日: 2017.01.01
  • yurubookのアイコン
    yurubook
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    姉の結婚相手を好きになってしまう弟の話。題材は同性同士の恋愛ではあるけれど、読みやすかったため感情移入はしやすかった。

    0
    投稿日: 2014.03.26
  • nodoka.のアイコン
    nodoka.
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    ダ・ヴィンチ文庫を贔屓にするきっかけになった本。開けばきれいだと誰でも感じると想う。 内容は22歳の僕・祐司とその義兄・佐伯の短く濃厚な恋愛模様。ボーイズラブというジャンルになる。 だけど、そんな気後れとか抵抗は無意味だしもったいない。解説にもあるとおり、この物語は同性恋愛とかBLだとか関係なしに恋の物語なのだ。 彼らの切ない恋の行方に、胸がきゅんとなる。 私的には、ゲイである祐司に恋をしつつもブリュッセルに婚約者のいる香奈が好き。 好きってなんだろう、恋って、結婚て。 たくさん考えさせられる恋愛小説。

    0
    投稿日: 2013.06.23
  • ななえのアイコン
    ななえ
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    卒業を前に進路の決まらぬ大学生・祐司は、姉の婚約者・佐伯透に一目で恋に落ちた。だが姉の幸せのため、自分の気持ちを封じようとする。そんな祐司を誘い出したのは、透のほうだった…。 私の読解力のせいなのか、ちょっと言葉足らずに感じました。もう少しそこ説明して!と思うことがしばしば。 物語はきれいだと思うのですが、そういうわけで最後までなじめずに入り込めませんでした。

    0
    投稿日: 2013.01.14
  • nodokaのアイコン
    nodoka
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    まずダ・ヴィンチ文庫はカバーやフォントなどの装丁がきれいです。 この本も然り。ページを捲るたびにきれいだなあって思います。 沢木まひろさんの背中シリーズ第一弾。 不倫という罪の中での恋愛なのに、ここまで透明なのはなぜでしょう? それはきっと佐伯さんと僕が、純粋に求めあっているから。 けれど最後、佐伯は言うのです。 「三十二歳の君を愛してる自信なんかどこにもない」と。そして涙ぐむのです。私は切なくて切なくてどうにもできませんでした。 私が感情移入できたのは僕。 それはきっと、誰にでもある純粋に人を愛する気持ちを彼も持っているから。

    0
    投稿日: 2012.11.30
  • 歩のアイコン
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    表紙と題名に惹かれて。 恋とか愛に、同性も異性も関係ないよなぁって思った。 好きなものは、好きなんだもの。 祐司より、香奈に共感した。 切なくっても泣きたくなった。 瞬もイイ奴で好き。

    0
    投稿日: 2012.10.13
  • rounding skyのアイコン
    rounding sky
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    内容は内容だけど透明感のある文章だからか、すっと入っていけました。いわゆる同性愛。 嫌悪感は沸かなかったけど、きっと※イケメンに限るだと思っちゃう自分がいる。 いろいろ考えさせられました。

    0
    投稿日: 2012.09.08
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    NAOKO ANDO
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    タイトルの”背中で溺れるって”感覚が新鮮だったので目に留まりました。いや、それよりも"君の背中"に反応した、が正しいです。腐女子ですからね、、、。 別れてもどこかで生きていてほしい、無事でいてほしい。こんな風に無償で人を思いやれるまでに、恋は人を成長させます。さらに佐伯のダメ男、ヘタレっぷりが、裕司の成長を促したようです。 次の恋で登場した神月さん、指がきれいで、うんと年下に対しても必ず丁寧な言葉使いで、まるで執事を想像させられるのですが。そんな神月さんがいきなり砕けた言葉使いを、、、、クラっとさせられました。漫画的なツボを心得てますね。 というより自分が腐女子だからね。

    0
    投稿日: 2012.07.18
  • 小春ぴよりのアイコン
    小春ぴより
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    恋って難しい。 恋はほどほどにとは言うけど、一体どうすればほどほどに恋なんて出来るのだろう。 恋は盲目とはまさにこのこと。 好きになってしまったからには後戻りもなにも出来ない。 たとえそれが性別を超えていたとしても、 やっぱり好きだとどうしたらいいかも分からないのだと感じた。

    0
    投稿日: 2012.03.12
  • ひとこのアイコン
    ひとこ
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    2011/10/11読了 性別、国籍、年齢、思想、そのたもろもろ 愛にこれらのようなものは関係ないとよくいう。けれどもそんなことはない。 人を心から好きになってしまったら、身を切り裂かれて焼き尽くされてしまうような痛みは常に付いて回るんだ。 別に私は同性の恋愛を酷く嫌悪はしない。そういう人を知ってはいるし、好きなら好きでいいだろう(だが苦手だな…全ての聖人を愛せないように、私は全てを好きにはなれないよ)まあそれは別として 透の、姉か祐司かのあのキョドってるところがカチンと来ましたがね。 好きなら好きでいいじゃないか。 それに対して、強くいれるのであれば

    0
    投稿日: 2011.10.13
  • yoshino822のアイコン
    yoshino822
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「これからもときどき、ここに来ないか」 言葉を何も選らばずに分かりやすく言うと、ゲイの話。 でもとてもとても繊細な恋愛小説。 江国香織の「きらきらひかる」よりは官能的で、村山由佳の「BAD KIDS」よりも直接的な感じ。 BAD KIDSすきなひとはきっと気に入ると思う。 率直な感じですき。

    0
    投稿日: 2011.10.02
  • 鮎のアイコン
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    ちょっと表紙がコレで手に取りにくい感じではありますが、読んでみたらあっさりした文章で読みやすく、頭を使わず読めました(褒めてます) 姉の婚約者、佐伯を好きになってしまった大学生の祐司。不倫で男同士、禁断要素だらけの関係は結局破局を迎えるも、6年後の祐司がまた人を好きになったとき、佐伯のことを思い出して「あなたがいなかったら今の俺もいないんだ」と独白するシーンがよかった。 祐司の友人の瞬や香奈、祐司の姉の麻子なども嫌味のないキャラクターで、好感が持てました。

    0
    投稿日: 2011.09.15
  • ちよのアイコン
    ちよ
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ダ・ヴィンチ文学賞受賞作。 本の背で見てタイトルが気になり、手に取ってみたらこの表紙で一瞬びびる。笑。 そして中身は同性同士の愛を描いた恋愛小説でした。 BLって一口に言っても、過激なものから(それ目当てで書かれているような)そうでないものまで色々あると思うけど、この本については本当に純粋な人間ばかり登場してきた。たまたま好きになった人が自分と同じ性を持つ人だった。ってくらいの自然さで。 読んでいて「恥ずかしい」とはまた似て違うような、それくらい真っ直ぐな気持ちが伝わってくる一冊。

    1
    投稿日: 2011.07.02
  • スケルトンのアイコン
    スケルトン
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    卒業を前に進路の決まらぬ大学生・祐司は、姉が連れてきた婚約者・佐伯透に一目で恋に落ちた。だが姉の幸せのため、自分の気持ちを封じようとする。そんな祐司を誘い出したのは、透のほうだった……。祐司と透、それぞれの孤独と、止めようのない恋。痛いほど純粋な愛が切々と胸を打つ、第1回ダ・ヴィンチ文学賞優秀賞受賞作に、その後の祐司を描いた書き下ろし1編を追加収録。

    0
    投稿日: 2011.06.06
  • bou1636のアイコン
    bou1636
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    このレビューはネタバレを含みます。

    内容はボーイズラブっていう分類に入るのかもしれないけど、もっと本質的というか究極的な愛情の形・あり方、感情とか頭とかそういうものを超えた衝動的で運命的な恋が描かれてると思います。 初めて沢木さんの作品を読みましたが、他の作品も読んでみたいなと思いました。 さらっと読めつつ、何かじんわりと物思いにふけるような後味が残りました。

    0
    投稿日: 2011.06.06
  • つのアイコン
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    BL小説にありがちな文章の雰囲気だが、BL小説と言えるほど娯楽めいてはいない。不思議な感情の波を持っている感じ。現実に即しているつもりなら、こんなにゲイの恋愛が上手く美しく始まることはないだろうと思う。でも一つめの話は心が締め付けられた。二つめの話はとってつけた感があってあまり好きじゃなかったけど。女性が書いた男性像でありゲイ像であり、それ以上でもそれ以下でもない。

    1
    投稿日: 2011.05.21
  • linのアイコン
    lin
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    所謂BL的な本。 初めて読みました。 純粋に恋愛小説として読めて、むしろヘテロラブ小説を読むより恋愛したい気分になった。 多分、 こんな都合良い女いるか!とか、 こんな女嫌い!とか、 そういう雑音なしで読めるから。 女性像ってやつに敏感な私には、作家の女性像に厳しい(笑) なんだそりゃ。。。 あんまり、男同士だってこと、気にならなかったなー。 BLといえば、懸念されるぐろいシーンはそんなにありませんでしたし、普通に、読めました。

    1
    投稿日: 2011.04.23
  • うめみーのアイコン
    うめみー
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    透が好きだー!← 体温いいですね、体温。はい。なんか感想ずれてるけどね。 てか 主人公いいやつ。いいやつだけどむかつく。

    0
    投稿日: 2011.03.28
  • なめこのアイコン
    なめこ
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    個人的に不倫・浮気ものが好きだったのでするりと読めました。 BLというより、ML。MLと言うより小説。読んだ感が普通の小説と変わりないことに驚く。カップリングのお話ではなく、人間の小説だった。 佐伯さんのダメダメっぷりにきゅん。大人としてダメダメだけど、惹かれました。 物語として、満足なボリューム感でとても後読感がよかった。もやもやして、きゅんてして、登場人物の全員のことを考えたら夜寝れなかった。 沢木さんの同性愛ものは全部読もうと思わせてくれた。

    0
    投稿日: 2011.03.05
  • migeateのアイコン
    migeate
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    このレビューはネタバレを含みます。

    はじめて買ったBL小説。 BL小説を読むのは初めてではないけど。 不倫ものだった。 何よりそれがすごく嫌で、 全然気持ちを持っていけなくて、困った。 軽蔑してるつもりはないのだが。 そこを抜きにしても、つまらなかったかもしれない。 女が男の振りして喋っているように聞こえる。

    0
    投稿日: 2011.02.17
  • azuki724のアイコン
    azuki724
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    図書館で雰囲気で借りた本。 まさかの同性愛者のお話でそれでもさらりと読めてしまった。 切なくて悲しい部分もありつつ 最後は年齢も性別も関係ないんだな、好きになったら そんなのは超越するんだなって思った。

    0
    投稿日: 2010.12.18
  • melokoのアイコン
    meloko
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    所詮BLと思って後悔した! 主人公が不倫してた期間なんてかなり短い間のはずなのにそれが長く感じるくらい夢中になっていた、その部分が見事に描写されていて、後日談の『あなたがいなかったらきっと今の俺もいないんだ』ていうセリフに重みが感じられる。 BLとか恋愛物っていうくくりより、”文学”ってくくりの方が似合う、しっとり染み入る小説だった。

    0
    投稿日: 2010.12.01
  • maimaicatatsumuriのアイコン
    maimaicatatsumuri
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    ああー迷ったマジ迷った沢木まひろのカテゴリ作るか否かマジまよう とりあえず日本文学で次回また読んだらつくろう....... たいそうなBLでした..... 読みやすい。とても読みやすい。しかもいいの?!@@;って感じのシーンまであるし.... ただ、やっぱりこの人の味っていうのがキラリとしてる箇所がいくつかある。 何気ない日常とか、ばあちゃんに言われたことだとか、些細なことだけど人間性の出る箇所だとおもう。 すごく、心地の良い人だとおもった。 だから、心地の良い登場人物なのだ。 嫌味のない、つかみどころもない、だけどそこに立っている。 そんなとりとめのない不思議な主人公。 普通に考えたらありえないぐちゃぐちゃのメロドラマだけどなんでか爽やか。それにしたって佐伯透パねえよこの男・・・・・ 続編の彼氏はなんだか急に現実離れして感じてしまった・・・・ 佐伯透カムバックもとむ。マジパねえよ・・・・

    0
    投稿日: 2010.10.03
  • yukkeのアイコン
    yukke
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    おもしろそー^^と思ったらBL小説だった!笑 ボーイズラブってボーイズ(少年)じゃなくてもボーイズでいいのかな? あんまりこの手の(この手のというか・・)本は読まないので ジャンル分けがよくわからない 偏見はない(つもり)だけど興味もそんなにない(少しはある。笑)から、 同性同士の恋愛は面白いし、そういう性癖のひともいるんだろうし、むしろ純愛だ!とか思うけど 共感はあんまりできないかもなあ・・ 最初のお話はお姉さんの結婚相手がゲイだった!自分も好きになっちゃった・・って話 そうとうかっこいいみたいだし、大人だし、男の子はなかなか思い通りにいかない22歳だし、 禁断の果実みたいなかんじでほどほどえろかったけど おもしろかった~ 2こめは、6年後で、手のきれいなピアニストの中年男性と・・って話 「中年男性」かあ・・ しかも後に明かされる驚愕の年齢・・! ひとは年齢じゃないと思うし、年取ったらとったなりの魅力が出るんだろうけど(老けたら終わりなんてなんかかなしい) でも自分より20歳近く上のひとなんて 想像できないなあ・・ たまにはこういうのもいいなー けっこう面白かった^^

    0
    投稿日: 2010.08.21
  • mihaenmanのアイコン
    mihaenman
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    想像していた通り、さらっと少女マンガのように読めてしまう一冊。 そして想像以上に切なく純粋で美しい、男性同士のラブストーリーだった。 読後感がとても綺麗だったのも意外。

    1
    投稿日: 2010.07.30
  • 桜のアイコン
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    こちらのカテゴリとしてはBL小説にしてますが、文庫レーベルとしては一般文芸です。まぁ、内容も「一般文芸でBLをやるとこうなるのか〜」と思った程度で可もなく不可もなく…。何となく初期のホワイトハートが出していた恋愛小説がこんな雰囲気だったなぁ…と、ちょっと懐かしくなりました。水野麻里さんとか。

    0
    投稿日: 2010.05.21
  • ちゃぴんのアイコン
    ちゃぴん
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    BでLな内容?だけどなんか切ない。 好きになっちゃいけない人に恋しちゃうとか それゆえに恋に臆病になるとか…心に染みます。 薄めの本なのでさくさくーっと読めちゃってこの満足感! 表紙は少し恥ずかしいのでブックカバー推奨w笑

    1
    投稿日: 2010.05.20
  • 幸 -サチ-のアイコン
    幸 -サチ-
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    BL小説?いえいえ、これは立派な恋愛小説です。 全体的に切ない雰囲気が漂っていて、上品な印象すらうけました。

    0
    投稿日: 2010.04.01
  • シャイニングウィザードのアイコン
    シャイニングウィザード
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    男性の同性愛がテーマではあるが、 BLと言うには軽すぎて、でも、ドロドロさも感じない。 ちゃんと恋愛として成り立っているドラマチックな流れ。 「But Beautiful」「What's New?」の連作を以って、 「きみの背中で~」という総合タイトルになっている。 初めての恋愛は姉の婚約者(のちに夫)。 そして6年後の2度目の恋愛。 上手に連作として移行されていて、違和感なく読めた。

    0
    投稿日: 2010.02.22
  • もなかのアイコン
    もなか
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    表紙がすごい好き。でも、本屋で購入しにくい。本屋で購入してないからわかんないけど。 正直言って、好きじゃない。不倫はNGです。でも、ゲイであることの迷いとか悩みって言うものの書き方はいいと思う。でも不倫はダメだろ。お姉さん、ここはキレろ! 私だったら、男だろうと女だろうと関係ないもん。不倫は不倫だし。物わかり良すぎ。ご都合主義としか思えない。 そして、佐伯さんに魅力を感じられない。年下に頼ろうとするのは、精神的に成熟していない証です。無理。不倫なのに甘えはダメ。佐伯さんの態度がいや。 とか言ってたら不満だらけになるからやめとこ。うーん、生理的に無理! 好きなひとは好きみたいなので、それはそれで別にいいんじゃないかと思います。

    0
    投稿日: 2010.02.20
  • いまむらのアイコン
    いまむら
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    BLじゃないかと言われたら微妙…かな。主人公の前に現れる男性が二人ともゲイ或いはバイというところが、BLにありがちなボーイズルールのそれだよね。 話は前編・後編と分かれているのだが、「But Beautiful」の名を冠しているとおり、後味は釈然としないのだが前編の方が「それでも美しい」。文章全体がやわっこくて温かみがあって、上手くまとまっているのでとても読みやすかった。

    0
    投稿日: 2010.02.17
  • inkpotのアイコン
    inkpot
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    恋をしたのは姉の婚約者。 …というオビの文句に惹かれて買いました。BL好きな方なら、ありがちですが、成就しない恋物語として楽しめると思います。恋愛小説をたくさん読んでいる方には物足りないかも。 行間を空けずにいきなり回想シーンに突入するなど、携帯小説らしい文章のつくりがあるので、紙ベースの小説を好む方には不向き。 ハッピーエンドが好きなら、主人公が成長していく2話目に収録されている話の方が好きになれると思います。

    0
    投稿日: 2010.02.14
  • とめのアイコン
    とめ
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    ダ・ヴィンチMF文庫の懐の深さが分かる一冊。同性愛をテーマにしていますが、"BL小説"ではありません。登場人物の感情が全体的にとても丁寧な筆致で描かれていて、BLに興味のない人でも抵抗なく読める作品だと思います。

    0
    投稿日: 2010.02.12
  • 飴南瓜のアイコン
    飴南瓜
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    「それって間違ったことだよ。     だけどほんものの恋なんでしょう?」 良かった! 佐伯さんと祐司くんのラブい場面は私まできゅんとなってしまった。 基本的にいい人たちばかりで、私はそういう話が好きです。 幸せになってくれてよかった。

    0
    投稿日: 2010.02.09
  • chikaのアイコン
    chika
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    主人公がゲイであることを除けば、至って普通の恋愛小説。 「What's new?」の中で、祐司が心の中で佐伯さんに語りかける場面が良かったです。たとえ上手くいかなかった恋でも、時を経て、いつか「あなたがいなかったらきっと」と思うことが出来るなら、それは素敵なことだし、本当の恋だったと言えるのではないでしょうか。 淡々とした文章は読みやすかったけれど、淡々とし過ぎるが故に登場人物たちの心の動きがダイレクトに伝わって来なかった点は残念かな。

    0
    投稿日: 2010.02.09
  • mamiのアイコン
    mami
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    痛い位切ない恋愛小説が読みたくて手にとった一冊。 号泣まではいかずとも、望み通り(笑)切なさに涙ぐみました。 禁じられた恋に切なくなった一方で、恋心が一瞬で叶ってしまった彼が羨ましくなった。 祐司の恋心に切なくなると同時に祐司を想う香奈に感情移入したり、香奈を縛る祐司の行動に最低って思ったりして、もう感受性アンテナ反応しっぱなし。 好きにならなければ分からなかった…あなたがいなければ今の俺はいない…。傷ついても、また恋がしたくなるのは、そんな理由なのかもしれない。

    0
    投稿日: 2010.01.09
  • ちゃかみのアイコン
    ちゃかみ
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    完璧にぼーいずらぶなのですが、癖は少ない、と思います。 主人公が姉の夫に一目ぼれって設定的にはベターだけれど、男同士って考えもしなかった。 現実にはこんなきれいにはいかないだろうけど、そんなところがすきでした。

    0
    投稿日: 2009.12.20
  • chihiro116のアイコン
    chihiro116
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    全体的にヌルい。はしょった展開に思えるし、姉の旦那とデキて離婚に発展した割には、その後穏便に時は過ぎていくし・・・リアリティに欠けるかな。 本編も続編も事のキッカケが不自然に思えるのはナゼ? 恋に発展する瞬間ってこんなもんだっけ。

    0
    投稿日: 2009.11.24
  • もんぷちのアイコン
    もんぷち
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    主人公の姉や同級生が結婚する理由が「安心感」を挙げていたが、恋愛と結婚はやはり違うのだろうか、なんて事を今更考えてみたり。

    0
    投稿日: 2009.08.12
  • 都季のアイコン
    都季
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    帯「祐司が恋に落ちたのは姉の婚約者」 最初帯を見たとき、弟×兄嫁との禁断の恋かと思ったら、まさかの弟×姉婿だったという

    0
    投稿日: 2009.06.15
  • あゆのアイコン
    あゆ
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    本屋さんのポスターを見て読んでみたくなった本。 普通とは少し違う設定だけど、心がじわっとしました。 人を愛することっていろんなものを乗り越えていくのかな・・なんて。

    0
    投稿日: 2009.04.22
  • ma_cherieのアイコン
    ma_cherie
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    男性同士のLOVEという、なんてゆーか・・って感じの話だったけど、静かな中に「ハマりこんでいく感じ」がしっかり描かれていて良かった。恋人が姉の旦那という設定は、別にそうでなくても良かったのかもしれないけど、姉にバレないようやっていく背徳感がまた、二人を盛り上げる材料になるのかなあとか考えた。まさに、「溺れる」って感じで。文章が、無理してない静かな感じで好き。

    0
    投稿日: 2009.03.26
  • 那由多のアイコン
    那由多
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    ★…3.5くらい。非常に読み易かったのですが、なんかちょっと物足りない感じが残った。二人が想いを確認しあって体を重ねるまでの過程がアッサリし過ぎてるように自分は感じました。同性間故の葛藤とか躊躇いなどの描写がもっと読みたかったです。あんなにすぐモーションをかけかけられ なんてあるのかな。 解説の中にもあったように、性別など関係なく人を愛し愛されることのなかにある普遍的なものを表現されたかったのかなぁとは思うのですが…これ、わざわざ男同士にする意味あったのかなぁと。確かに、決して自分が性愛の対象になることはないと分かっていながらゲイの男性を愛してしまい、その前提を分かっていながらやはり自分をそのような対象として愛して欲しい…と葛藤する女性の姿には胸打つものがありました。

    0
    投稿日: 2009.02.16
  • ミヤマのアイコン
    ミヤマ
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    ダ・ヴィンチでチラッと目にしてずっと気になっていた文庫。 本屋をはしごして4件目で見つけました。 「姉の婚約者」に恋をして、体の関係を持ってしまった青年のお話です。 BLの括りにしたけど、一応は普通の文学小説だと思います。 でも一般の人が予備知識無しで読んだら吃驚しそうww 表題作である作品と、主人公のその後を書いた書下ろしの二編が収録されています。 全体的に切ない。 幸せな日常(と云ってもかなり後ろ暗い立場なんだけど…)もどこかしら切ない…というか、辛気臭いというか陰気というか。 中盤からラストにかけては読むのがかなりきつかったです。 最終的に主人公は幸せになっているけれど、私は姉の婚約者のその後が気になります。 二人が幸せになれると良かったのにな。 でもそんなまとめ方をしたらそれこそBLですよね。

    0
    投稿日: 2009.02.03
  • 風@666のアイコン
    風@666
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    読み、間違えて、購入しました(笑 「姉の婚約者」を「兄の婚約者」だと信じて購入したけっか。まさかのBL。 ……えぇえええぇぇぇえ、普通に一般書でこんな作品が発売されてていいのですか!?と悲鳴を。 ストーリー的にはありふれているというかなんというか。 個人的には、そこまで……、かな、という雰囲気です。 文章タッチやどうしていいのかわからない感情に巻き込まれそうになったのを憶えています。 うん、評価が難しい。笑

    0
    投稿日: 2009.01.08
  • mameponのアイコン
    mamepon
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    綺麗な題名と、帯に書いてある言葉に惹かれての衝動買いでしたが、その日のうちに夢中で本編を読み切ってしまいました。 もっとゆっくり味わおうと思ったのに、次の日には、その後を描いた書下ろしも読んじゃった。 ちなみに帯の文面は、「祐司が恋に落ちたのは、姉の婚約者。」 そうです、これは同性愛のお話。いわゆるBL? 文芸の文庫コーナーに置いてあって、それを見た瞬間この本にとてつもない切なさを感じ取り、同性愛とか関係なく衝動的に購入してました。 嫌いな人は仕様が無いけど、これは恋愛小説としてとても魅力のある作品だと思います。 大切な人を傷つけてしまうと知りながら恋に落ちてしまう。 身を焦がすような想いは止められず、もとめあう。 読んでいてとても切なくて苦しくて、どうなるんだろうって思いながら貪る様に読んでしまいました。そんなところがちょっと中山可穂さんに似てると思った。 ドラマのような複雑な展開に、やっぱり妄想小説だと言われてしまうかもしれないけど、それでいいじゃん。 でも恋愛だけじゃなく、祐司が将来のことに悩み成長していく様は、共感し考えさせられるところがいっぱいありました。 置いてあるのがBLコーナーじゃないところが手に取りやすいし、胸を打つ色んな思いを素直に感じて、味わって欲しいです。

    0
    投稿日: 2008.11.29