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走れ病院
走れ病院
福田和代/実業之日本社
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総合評価

11件)
3.4
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     祖父が作って父が育てた地方の中堅病院を立て直そうと奮闘する、医療経営小説です。  主人公は海外出張から戻ってきたら会社が倒産しており、ある日突然無職になってしまった青年。しかも、海外で連絡が取れなくなっていたせいで、その間に奈良県ちはや市で唯一の総合病院院長だった父親が急逝していたことを留守電から知る。あれよと言う間に理事の一人に就任することになったのだが、この病院も倒産寸前ということが発覚する。医師ではない主人公は、医療のことに関しては全くの素人。タイムリミットは三か月、その間に病院の経営を立て直していくことができるのか、奮闘の日々が始まる。  病院や医療を扱った話は何冊か読んだことがありますが、病院経営についての話を読むのは初めてだったかもしれません。面白い視点だったと思います。  病院経営というのは、確かに難しい話です。そもそも医療で儲けることができない仕組みにしているのは国の制度ですが、利益がなければ安定した医療の提供も病院の維持もできない。そういったジレンマをよく捉えています。そして、病院の院長は医師でなければならない。医療と経営を分離していない中堅病院などは、医療のプロである院長が専門外の経営分野まで対応しなければいけないというのが現状だろうと思います。様々なものが高騰する中で、黒字経営ができている中小病院は多くはないでしょう。そういう意味では、リアルな展開だったのかなと思います。  最終的に主人公が下した判断は、もしかしたらとても達成が困難な道なのかもしれないですが、試行錯誤したことも、挫折したことも含めて、自分で進むと決めた道ならきっとどんなことも成長につながるのだろうと思います。  もし続編があれば読みたいと思える一冊でした。

    0
    投稿日: 2025.04.19
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    連休2日目、友人に合う待ち時間に一気読み。 同業の友人につい、話したくなった事を書きます(笑) 医療の世界は厳しい。特に地方の中堅病院はかなり厳しい。確かに綺麗事ばかり出来ないもどかしさ。儲けるためには患者さんのためにならないことをやらなくてはならずこれは国の社会保障政策の歪みが病院を苦しめている。 理事として頑張る翔は、こんな病院では何度と無く行われている策をやり始めるが、やはり上手くはいかない。読みながら諦めに近い感情か主人公とともに沸き上がる。そして結末は私が想像したとおりの結末(笑) これもうそろそろ、翔かまたこの病院に戻ってくる続編希望

    15
    投稿日: 2024.11.04
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    経営や医療について専門的なことも多く、そういった部分は雰囲気で読み進めてしまっていたが、それでもストレスなく楽しく読めた。

    0
    投稿日: 2024.07.31
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    継ぐ気のなかった病院の院長だった父が急死。 そんな父に反発して家を出てから、実家にも殆んど帰っていなかった翔。 3ヶ月だけ、病院の理事に就任してくれと呼び戻される。 ただの穴埋めと思っていたが、病院のことを知るうちに、経営立て直しに躍起になっていく。 父を知る周りの人に助けられながら、わからないなりに進む翔だけど… 現実はそんなに甘くない。 痛快!とはいかないけど、お仕事小説には何か引き付けられるものがある。 2021.9.19

    1
    投稿日: 2021.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2020年1月8日、読み始め。 2020年1月12日、読了。 福田和代さんの作品を読んだのは、初めて。 膨大な量の調査を経て書かれた作品が多いようです。 今回読んだ作品は病院ものですが、私の勤務先が総合病院ということもあり、興味深い内容でした。 冒頭は、 ---こじんまりした駅の改札を出ると、むっとする熱気がアスファルトから立ち上がった。--- 主人公の風祭翔(かざまつりしょう)が、実家のある駅付近に降り立った場面から始まる。

    4
    投稿日: 2020.01.08
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     ちょっと珍しいだろう、医療経営小説。自分が全く知らない分野なので興味深く読みましたが、勉強になる半面、エンターテイメント性は薄くて、盛り上がり不足で終わってしまった感が少し。リアルと言えばリアルなのか。

    2
    投稿日: 2015.08.01
  • 綺麗事だけでは病院経営は成り立たないけど…

    この著者はホントに、崖っぷちで奮闘する人たちを描くのが上手いなぁ。 海外出張中に勤め先が倒産、病院長の父親が急死し、なし崩しで赤字経営の病院理事になってしまった青年の奮闘物語です。 地方の医師不足、患者のたらい回し、勤務医のワーク・ライフ・バランス、医療現場での貧困ビジネス等、作中で取り上げられる問題は多岐に渡り、素人には手に追えないようなことばかりですが、主人公の愚直なまでの誠実さや素人だからこその視点にひょっとしてどうにかなるのでは…と思い応援したくなります。 数多くの問題を抱え、綺麗事だけでは病院経営なんて立ち行かないのは明らかだけれども、この主人公達のように良心と誠実さを理想に置いていて欲しいなと思います。

    5
    投稿日: 2015.01.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    病院小説。 急性期病院の経営面と医者を取り巻く問題に着目している本作。病院に勤務している身なのでつい手がのびていまいました。フィクションながらも現実感のあるような、ないような。 主人公の翔さんは院長先生の実子でありながらも医療とは別社会で生きてきて、勤めていた会社の倒産と父親の訃報のダブルパンチ、そして同時に3か月間という期間限定の「理事長」職につきました。 優秀な人材は企業にとっての何よりもの宝。 理想と情熱で必ずしも彼らをとりまく世界を変えることはできないかもしれないが、それでも、それらがないと、この世知辛い世界に立ち向かえないのも事実だ。少年漫画のようにはうまくいかないのが現実だ。わかりたくない大人の事情もだんだんわかってきてしまい、自分も年齢を重ねてしまったものだ……、とそんなことを思ってしまった一冊。

    1
    投稿日: 2014.11.22
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    勤めていた会社がつぶれ、父が急遽。 その気がなかったのに、父の経営する病院の理事長に”3ヶ月”の期限で理事長に就任することになった青年。 素人が病院の理事長になり、潰れかけた病院を建て直すという物語。 素人ならではの実直な病院再建の手法は清々しいものだった。 病院の行方において、仕組まれた謎やミステリー、恋愛物語もある中で、今の日本の抱える医療の問題点もさまざま浮き彫りにされている。 リハビリ職種としては、「摂食機能療法」という語まで出てきた時は少し、嬉しかった。 解説では、村田幸生(医師・エッセイストが、続編の構想を勝手に述べておられるgあ、こういった続編もおもしろいと思う。是非! ---------------- 【内容(「BOOK」データベースより)】 勤め先が潰れたうえ、故郷の市で唯一の総合病院院長だった父が急逝。遺された病院も倒産寸前!息子の風祭翔は医師免許も持たずに三か月間限定の病院理事に就任した。消えたカルテ、医療難民、医師の勤務体系問題…。経営立て直しの使命に燃える翔はどこまで走れるのか!?病院の「今」を描く青春お仕事小説。 ———————— 【著者略歴 (amazonより)】 福田/和代 1967年兵庫県生まれ。神戸大学卒業。2007年、航空謀略サスペンス『ヴィズ・ゼロ』でデビュー ————————

    1
    投稿日: 2014.11.09
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    話自体は分かりやすいです。主人公は真面目で努力家、周りはそんな主人公の力になってくれる人ばかり(そうでない人もいますが)。読んでて出来すぎというか、青臭い青春モノみたいでむず痒くなりました。

    1
    投稿日: 2014.11.04
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    2014年10月23日読了。 371ページ。 父の急逝により父の病院の理事をすることになった主人公が、病院の立て直しを図って奮闘する物語。 病院の問題が浮き彫りになる一冊。

    1
    投稿日: 2014.10.23