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総合評価

30件)
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    源氏の自信たっぷりで強姦、強姦未遂ばかりしているところが許せない。それはそれとしてさまざまな境遇にある女性の心情が平安時代の文学でここまで描写されているのに感心する。

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    投稿日: 2025.09.30
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    ・末摘花‥常陸の宮の姫君。宮様が亡くなってからは琴を友にしてひっそりと暮らしていたところ、その話を聞いた光源氏は興味を持ち始める、何度も歌を送りアプローチをするが手応えがなく、強引に会って顔を見たところ末摘花(紅花)のように鼻の先が赤く下に垂れ下がっている。不器量なだけでなく、詠む歌も無粋でやることも不躾。がっかりするが、そこは光源氏。可哀想でほっとけないと思うのである。 ・紅葉賀‥源の典侍(ないしのすけ)、年配(50代半ば)の色好みの高級女官。光源氏も時々ちょっかいをかける。典侍と交渉に至ったある夜、いたずら心を起こした悪友の頭の中将が二人の寝屋に忍び込む。慌てた源氏は裸同然で飛び出す。典侍も「あなた、あなた」と大慌て。若い二人、それも飛び切りいい男No.1のNo.2に挟まれて、おばちゃんさぞやいい気分だったでしょう。 この章で、源氏は頭の中将と共に紅葉の下で見事な青海波の舞を踊る。源氏は正三位、頭の中将は正四位下に昇格する。次の年7月に藤壺の宮は中宮(皇后)に、源氏は宰相になる。藤壺が産んだ若宮は東宮になる約束をもらえたわけだが、あまりにもお顔が源氏に似ていて二人とも複雑な気持ち。(帝は自分の子だと信じている) ・花宴‥愛しい藤壺の宮に会えないかとウロウロ探しているうちに、敵対する弘徽殿(こきでん)に入り込み、そこで朧月夜の女に出会い一夜を共にする。右大臣の何番目の娘かもわからない。わからないながらも会いたさが募る。(朧月夜は右大臣の六女) ・葵‥ 桐壺帝が譲位をし、弘徽殿の女御(こきでんのにょご)が産んだ皇子が帝(朱雀帝)となると、右大臣家が権勢を強めた。肩身が狭くなった葵の上は出産間近にして亡くなってしまう。亡くなる直前、葵の上に「六条御息所(みやすどころ)(光源氏の兄嫁)」が生き霊として取り憑いていた。葵の上は亡くなったが源氏そっくりの若宮は生き残った。 一方、二条に連れ帰り娘のように大切に育ててきた紫の上とついに体の関係を結ぶ。紫の上は裏切られた気分で源氏を避けるようになる。 ・賢木‥娘が斎宮(天皇の代わりに伊勢神宮に仕える。未婚の皇女が選ばれる)に選ばれ、六条の御息所は娘に付いて伊勢に下る決意をする。いなくなるとなれば源氏の心は乱れる。 その頃桐壺院が病死。弘徽殿の太后(現帝の母)が勢力を持ち始め、頭の中将や源氏は行動を慎むようになる。藤壺の中宮は、次期帝になる若宮のことは気になるが、言い寄ってくる源氏への複雑な思いから出家することにした。 朧月夜は尚侍(ないしのかみ)に。尚侍(かん)の君となり、お里がちの弘徽殿の大后の部屋に住むようになる。 葵の上が亡くなり、六条の御息所は伊勢へ。藤壺の中宮は出家、朝顔も賀茂の斎院となり神に仕える身に。‥となると源氏のお相手は紫の上と朧月夜。帝の寵愛を受け、敵対する右大臣の六女、愛を育むには障害が多すぎる。しかしそこは光源氏。困難な恋路ほど燃え上がるのだ。万難排して会いに行き逢瀬を重ねるが、ある日とうとう右大臣に見つかってしまう。右大臣はそれを大后に告げ口‥さてどうなることか。 ・花散里‥ 弘徽殿(こきでん)の女御(桐壺帝の女御の一人)の妹の三の君。昔関係を持ったことがある。一度関係を持った女は礼儀としてずっと気にかけるのが光源氏。三の君のところに出かける途中、見覚えのある邸が‥。そこも昔通った女の家だったのだ。その女に会ってから三の君に会いに行く。光源氏25歳。

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    投稿日: 2025.07.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    喪中にも関わらず、蝶よ花よと育ててきた紫の姫君についに手を出し、姫君はショックを受ける中で、その姿もまたいじらしいと思う源氏が、現代的にみるとひどい男すぎて、こんな男だったか!?と面白い。 生霊に苦しむ姿など、陰陽師などのこの時代特有の恐ろしさがある。藤壺などまだまとも?な人間もいるだけに、好き放題やっている源氏の自由っぷりときたら笑 末摘花 常陸の宮の姫君が不器量で、鼻が異様に長く垂れ下がっていて先が赤い。(これをネタにして後日紫と微笑ましい笑いをとる皮肉)滑稽譚 紅葉賀 藤壺が源氏の子を出産。(帝には源氏の子であることは秘密)赤子の顔が源氏にそっくりなので帝にバレないかとヒヤヒヤ。 一方の源氏は、好色で評判の57〜8歳にもなる老女・源の典侍に好奇心から手を出すも、尾行していた頭の中将が現れてお互いに笑う。(能天気すぎる笑) 花の宴 宴のあとの酔いのノリで知らぬ女と交わり、源氏は自分の名を名乗ったものの女は名乗らず別れたので、後日あれは誰だったのか調査することに。検討はつけていたが、右大臣の六の君、兄東宮の許嫁だった。 葵 妊娠中の葵の上に、つききりで安産の加持祈祷をさせるなど源氏が世話を焼き、(車をぶつけられる事件もあり)プライドの高い御息所の怨念が生霊となり、葵の上へ憑依。 看病に来た源氏が薄暗い中葵の上に話しかけふと顔をみると、御息所の顔で、御息所の声色で、「たまらなく苦しいので、少し調伏をゆるめて楽にしていただきたくて」という台詞でゾッとする。 葵の上は男の子を出産後、急死。 源氏は喪中だが、紫の姫君と新枕し、3日夜の餅まで用意。(なんてこった) 賢木 生霊となるほどの女なので源氏は恐ろしくなり、御息所との関係はこじれた。ゆえに、御息所は源氏との仲に絶望して野の宮で1年間の潔斎の後、伊勢へ下る。藤壺は出家。源氏は昔出会った朧月夜と密会していたが右大臣にバレ、右大臣は大后に全てを告げ、大后は激怒。これを口実に源氏抹殺を計る。 花散里 麗景殿は子供ができず淋しい暮らしをしていたので源氏は慰めに行き、妹の三の君も訪ねる。(サラッと終わる章ながら、この三の君は今後長らく源氏と交流するらしい)

    17
    投稿日: 2025.07.15
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    寂聴源氏2巻です。「末摘花」から「花散里」まで、6帖を収録。 寂聴さんの訳文は丁寧で上品で、この『源氏物語』の世界観にぴったりなのですが、角田源氏を読んでしまった私は、この文章ですらもたつきを感じるようになってしまいました。 巻一と同様、巻末に「源氏のしおり(訳者解説)」と、「系図」、「語句解釈」があります。「源氏のしおり」では今回も寂聴さん自身の言葉で歯切れ良く解説がなされていて、これがやっぱりおもしろい。本文のやわらかな文体からは、解説にあるような緊張感や迫力や激しさは味わいきれてなかったなぁ。 あとちょっと気になったのが、「〜につけても」。大塚源氏の訳文にこの表現が多すぎると感想に書きましたが、この寂聴訳でもけっこう使われていました。1巻ではたまに出てくるくらいでしたが、2巻ではちょくちょく登場。1ページに2回使われていることも。自分ではほとんど使わないせいか、どうも気になってしまいます。 内容については角田源氏の感想に書いていきたいので、ここでは、寂聴訳、大塚訳、角田訳のそれぞれの特徴がよく出ているなと思った箇所を書いておきます。「末摘花」の冒頭です。 [原文] 思へどもなほ飽かざりし夕顔の露に後れし心地を、年月経れど、思し忘れず、ここもかしこも、うちとけぬ限りの、気色ばみ心深きかたの御いどましさに、け近くうちとけたりしあはれに、似るものなう恋しく思ほえたまふ。 [寂聴訳]  愛しても愛しても、なお愛したりない思いのしたあの夕顔の君に、花に置く露よりもはかなく先立たれてしまった時の悲しさを、源氏の君はあれから歳月の過ぎた今もなお、お忘れになれないのでした。  あちらの方もこちらの方も、女君たちは心を鎧い、気取った様子で、お互い思慮の深さでも競いあっていられるのを御覧になりますと、なおさら親しみやすくすべてを任せきっていたあの人のたぐいないなつかしさと愛らしさを、源氏の君は恋しくお思い出しになられるのでした。 [大塚訳]  いくら思ってもなお尽きなかった〝夕顔の露〟に死なれた悲しみを、年月が経っても忘れずに、どこもかしこも気づまりな人たちばかりで、気取ったり、思慮深さを張り合ったりしているので、親しみやすく打ち解けていたあの人がしみじみ愛しくて、 「似ている人もいないものだ」と恋しく思われます。 [角田訳]  いくら思いを寄せても、なお飽きることのなかったあの人が、夕顔の露のようにはかなく消えてしまった悲しみを、月日がたっても光君は忘れることができないでいた。あの女もこの女も、心を開いてくれない人たちばかりで、気取り澄まして、たしなみの深さを競っているような有様だ。彼女たちとはちがい、心を開いて自分を信じ切ってくれたあの人の愛らしさを、光君は恋しく思うのである。

    0
    投稿日: 2025.03.31
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    源氏物語に星つけるっていいのかなぁ…と思いながら 一冊目よりさらに面白かったです 源氏の君の17才〜25才の青春グラフティ 相変わらずリスキーな恋愛ばかり というか、これって恋愛なのかしら?と思いつつ 今の時代だったらアウトよね、などと思ったり 読みやすくて面白いです

    2
    投稿日: 2024.08.19
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    巻一に引き続き、素敵な現代語で綴られた源氏物語だった。 末摘花〜花散里の六帖が納められている。恋愛小説であるが、少々オカルトめいた話が含まれるところにエンタメ性を感じる。 平安時代の恋愛は不自由な点が多かっただろうと思うが、典型的な恋愛の始め方があるというのは少し羨ましくもある。

    0
    投稿日: 2024.03.13
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    末摘花,紅葉賀,花宴,葵,賢木,花散里の6帖が収録.普段使う形容詞と動詞の組合せと,本書で使われる組合せに齟齬があり,感覚的な違和感が常につきまとう.言語は,時間とともに変化するので,平安時代と現代とで言葉の使い方が異なるのは当然.中高時代の古文の訳を直感的に行えなかった訳がここにある.それにしても,私が読むと,光源氏が完全なる自己中心的人間で,屑に感じるのだが,何故多くの女官達は盲目的になびくのか理解できない.

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    投稿日: 2024.03.13
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     やっと第二巻。有名な、というか自分がわりと覚えている女性たちがたくさん出てきて賑やかだった印象。  藤壺の出家を受け茫然自失となる源氏を見て、出家ってどんなことなのだろうと疑問に思ったが、巻末の「源氏のしおり」、寂聴さんによる解説を読んで、少し理解が深まった。それだけでなく、出家を決意するに至るまでの藤壺の葛藤とその描き方や、出家後の藤壺が意外と強い女性に変貌していくことについての指摘もとても興味深く、寂聴さんのおかげで藤壺への認識が改まった。  以下自分用メモ。 ■末摘花(源氏十八歳) ・頭中将とのライバル関係が楽しい。夕顔の子を引き取る算段までしている源氏は密かに優越感を持っている。 ・手引きする命婦が「浮気っぽく軽率な性分」と説明され妙に存在感がある。 ・こんなに末摘花のことを見苦しい見苦しいと、この章は何のためにあるのかわからない。夕顔は良かった、空蝉は良かった、若紫かわいすぎ、かわいすぎて六条御息所のところ行く暇ないわと。なんやねん。 ■紅葉賀 ・藤壺、葵のそれぞれ。葵パパは源氏に甘いが、それでいいのか。 ・若紫「それじゃあ私は夫を持っていたのね」って。ちゃんと説明しろよなー。 ・十二月の予定だったのが二月に生まれた。やはり自分の子だと思う源氏。 ・また頭中将との張り合い。六十歳近い源の典侍(ないしのすけ)をめぐって…。 ■花宴 ・朧月夜登場。弘徽殿の女御の娘で東宮に入内予定。ばったり源氏と出会う。 ■葵(源氏二十二〜二十三歳) ・一巻では、藤壺懐妊について悩みながら若紫をかっさらったが、ここでは、葵の上の喪も明けぬうちに若紫と結婚してしまったよ、まったく。乳母などは、こんなにきちんと結婚の儀をしてくれるとは思っていなかったからありがたい恐れ多いと思っているようだが、人目につかぬよう憚りながらの儀式なんてままごと同然では。そういう甲斐甲斐しさにだまされるな〜!しかも若紫に夢中で他の女のところに行かないのを喪中のせいにしてて、最低。 ■賢木(源氏二十三〜二十五歳) ・六条御息所と源氏。会いたい、会いたくないの逡巡に逡巡を重ねた末、会って、泣きながら別れるも(野の宮の別れ)、すぐ十四歳の娘のこともいいなと思ってる。なお、六条御息所はおばさんおばさんと思っていたが三十歳。 ・桐壺院崩御。今の帝は弘徽殿の女御の子で右大臣系なので、そっちの権勢の時代になっちゃうなあという政治的なそわそわ。藤壺中宮も里帰り。 ・朧月夜は尚侍(ないしのかみ。女御や更衣のような、帝の寵愛を受けることも多い地位の役職。)だが密通を続けている。「心からかたがた袖を濡らすかなあくと教ふる声につけても」我(朧月夜)から求めた恋ゆえに〜と訳されている。 ・とかなんとかしつつも中宮への執心も続いていて、なんとか忍び込んで逢っている。藤壺は頼りたい気持ちもあるががんばって冷たくあしらう、その心が辛すぎてついに女房が駆け寄るほど御病気になったがそのとき源氏の君は服脱いだまま呆然としているってどういう状況だ。塗籠からいつ出てくるか問題などややコミカルだがその後もまた惑乱、拒絶、諦めるなど。それで紫の上の前でメソメソするという。 ・何も手につかないので雲林院に逗留して仏道の勉強などする。紫の上や、賀茂の斎院になった朝顔の姫君に手紙。源氏は朝顔の君へ、昔が懐かしいなどと手紙を送るも、昔に私たちの間に何があったというのと返される。手紙のやりとりはあまりすげなくもなさらずにしてくれる。 ・紫の上が気にかかるので戻ってくる。そしてお土産の紅葉を藤壺の中宮にもっていく(おい)。帝にも挨拶。帝は源氏と朧月夜の関係をなんとなく認めているという大らかさで、源氏とは故院の思い出や色恋や学問の話で盛り上がる。 ・藤壺、御落飾。左大臣も辞職。いよいよ右大臣系が強くなる。頭中将は右大臣の四の君の婿ではあるがいまいち。源氏とは相変わらず風流に遊んだりして過ごす。 ・朧月夜との逢瀬。この姫君は積極的というか、源氏と示しあって合う算段をつけているところが他の女性たちとは違うところだ。右大臣パパに見つかった時の堂々たる源氏の姿の描写は見事。 「中には何とも言えず色っぽい様子で、臆面もなく横になっている男がいます。今になって、男はそっと顔をおし隠して、何とか身をかくそうととりつくろっています。」 ■花散里(源氏二十五歳) ・花散里さんは、麗景殿の女御のおん妹君の三の君、という人物らしい。久々に思い出して訪ねる途中で通りかかった家が、さらに別の昔の女の家だったと思い出して歌を送るがもう別の男がいるっぽいので断念。去り際に、そういえば筑紫のなんとかいうあの人も素敵だったなと思い出すなど。花散里とは再会してまたゆるやかに関係が続いていく模様。源氏の付き合い方に合う人合わない人点描といった章。

    12
    投稿日: 2023.12.19
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    ⑥末摘花 末摘花とは紅花の異称。 また新たな恋だ。 今回は琴の音色にやられた源氏。 けれど「源氏の君はおよそ、一度関わりを持ったらどんな女も、すっかり忘れてしまうということが、お出来にならない御性分なのでした」という。 なんとまぁ罪作りな 笑 ここで、同性同士でも和歌を読みあう風習があることに少し驚き。 なにも知らなくて、男女間のことだとばかり思い込んでいたから。 もう1つ、同じ車に相乗りして横笛を合奏しながら帰るほど、頭の中将とは仲がいい。 無暗なことは言えない、気のおけない相手といったところか。 末摘花の姿に驚く源氏の君。 明るいところで見てみれば、胴長で、普賢菩薩の乗り物の象のような鼻(言い方!)をして、先の方が赤い。 顔立ちは長く、色も青白くて、肩のあたりは痛そうなほどごつごつしている。 唯一の取り柄は長く真っ直ぐな黒髪くらいだった。 そうなると余計に可愛らしく思えてたまらないのが若紫。 若紫の前で鼻の頭に紅を塗って戯れる。 ……って、こういう感覚が良く分からないんだよなぁ。 普通の感覚でいうと悪い悪戯なんだけど、 まぁまぁお二人で仲睦まじく…な感じを描きたかったんだろうか? とにかく、一旦末摘花とはここまでに。 ⑦紅葉賀 朱雀院への行幸の予行練習。 冒頭、頭の中将と源氏の君を比べる文章があるのだが、 「源氏の君と並んでは、やはり咲き誇った桜のかたわらの、深山木のようにしか見え」ないと、きらびやかな源氏の君。 段々慣れてきたけれど、それにしても凄い。 源氏の君は「世にまたとはないほどのすばらしさ」なのだという。 その素晴らしさに帝は感涙するが、藤壺はあの夜のことがやましく思えて、複雑な心境に揺れ動く。 久しぶりに登場した弘徽殿の女御は相変わらずのいやな女。 この章で、藤壺が出産する。 生まれた子は呆れるばかりに源氏の君の生き写しなのだが、帝は、美しいもの同士は似るものだと思っている。 あらら~。 後半は源氏の君、頭の中将、典侍の、ちょっとしたドタバタ劇。 式部さん、たまにこういう章をぶっ込むよね。 ただラストで藤壺の若宮と源氏の君を並べて 「けれどもこのお二方は、あまりに似ていらっしゃるので、月と日が大空に並んで光り輝いているようだと、世間の人々も思っているのでした」 と結ぶ。 これは行く末の暗示? ⑦花宴 桜の宴が催される。 勿論、藤壺も参列。 宴の席が盛大であるが為、弘徽殿の女御も引きこもるわけにもゆかず参列。 源氏の君が兄の東宮に所望されて、ほんの少し雅楽の1つを舞って見せると、あまりの素晴らしさに左大臣も涙する。 相関図を少し整理すると、 今の帝は桐壺帝。 桐壺帝と弘徽殿の女御の間に生まれたのが東宮であり、後の朱雀帝。 桐壺帝と桐壺更衣の間に生まれたのが源氏の君。 東宮は源氏の君の兄。 弘徽殿の女御は源氏の君が持て囃されるのが面白くない。 そして左大臣とは葵の上の父。 葵の上と源氏の君は不仲だし、左大臣としては中々顔を出さない源氏の君が恨めしい。 宴を終えた夜、藤壺とばったり会えないものかとうろうろする源氏の君が出会ったのは、藤壺ではなく朧月夜。 そしてお酒の勢いで………あ~ぁ、またですか。 源氏の君は、昨日の女性はだれだったのだろうと思い巡らせて、東宮に入内する右大臣の娘だったら可哀想なことをしたかもと考える。 えぇ~っ、これ、いつかバチがあたるぞ。 ⑧葵 帝が桐壺帝から朱雀帝(元東宮)へ。 帝が代替わりして、世の中が一新されたということだ。 ますます藤壺に近付きにくくなる源氏の君。 そして葵の上は懐妊。 さて、賀茂の祭の日。 この時は源氏の君ばかりではなく容姿の美しい上達部や御付きの者などがお通りに加わって立派な見物となった為、みながお忍びで祭見物にでかける。 葵の上の悪阻は重かったけれど、少し気分がおさまっているので出掛けることに。 そこで牛車の場所取りで揉めたのが六条御息所。 彼女については「夕顔」の冒頭でも触れられていた。 「原始の君が六条のあたりに住む恋人のところに、ひそかにお通いになられている頃のことでした」 でもこの章では夕顔と出会い、直ぐに夕顔が死んでしまうものだから、六条御息所の元へ通っている場合ではなくなった。 その後もあれよあれよと時は流れ…で、六条御息所は恨めしく思っていたというわけだ。 そのうえ今回の牛車の件。 人目を避けて粗末な風情で出掛けたものの、あとから来た葵の上の牛車に競り負けたうえ、身バレする。 牛車も一部が壊れたりして散々だ。 これは傷付くよね。 プライドも粉々だし、遠くから静かに眺めることも許されないなんて。 この一件は源氏の君の耳にも入り、御息所を訪ねるのだけれど、彼女は会おうとしない。 こんな時でもやはり可愛らしいのは若紫。 一層可愛らしく思えるのだろうな。 伊勢に下るのも、都に留まるのも、世間の笑い者になりそうで、思い悩んで具合も悪くなる御息所。 塞ぎ込む一方だ。 そんな中、葵の上が誰のとも知れず生き霊に取り憑かれる。 このシーン、ページをさいて丁寧に描かれていた。 もしかしたら自分かもしれないと思う御息所は、そんな自分が浅ましくてならない。 物の怪(葵の上)が源氏の君に申し上げたいことがあるというシーン。 葵の上がみるみる六条御息所の姿となってゆくのが恐ろしい。 御息所本人もまた、着物に祈祷の護摩に焚く芥子の匂いが染み込んでいることから、生き霊となっているのは自分なのだと分かる。 若君を産み、葵の上は死んでしまった。 若君(夕霧)の養育は葵の上の母が担うこととなる。 ⑨賢木 伊勢へ下ることを決意した六条御息所との最後の一時を過ごす源氏の君。 章のタイトルは、源氏の君が歌を贈る際、榊の枝を差し出したことから。 そして桐壺院が崩御。 桐壺院の秘蔵っ子であった源氏の君にとっては、後ろ楯がなくなるということだ。 桐壺院も分かっていて、自分の亡き後も源氏や東宮を重んじるよう朱雀帝に遺言する。 桐壺院の崩御に伴い、藤壺は出家。 源氏の君からの求愛に耐えられなかったのだ。 朧月夜は尚侍に就任。 朧月夜といえば朱雀帝に召し抱えられる前に源氏の君と関係してしまった右大臣の娘。 懲りもせず関係を続けていた源氏の君に、とうとう罰が。 弘徽殿女御にばれてしまう。 そりゃぁ激怒するよね。。。 ⑩花散里 右大臣の勢力も強まり、心労が増えて世の中が嫌になった源氏の君は、心の安らぎを求めて静かに暮らす姉妹の元へ。 「例の御性分なので、さすがにすっかり忘れておしまいにならず…」らしい 苦笑 それにしてもなぁ。。。 「こういうふうに、長い年月を経ても、一度でもお逢いになった女のことは、お忘れにならない御性質ですからかえって、それが多くの女たちにとっては、物思いの種になるのでした」 ほんと、それ。 それが情のもつれを呼んで、要らぬ哀しみに捕らわれる女性が多い。 でもきっと、源氏は源氏で分かってるんだよね(と思いたい)。 男女の恋の儚さとか、人の命の儚さとか。 けれど産まれ持った美しい姿と、若さゆえ浮気な恋心、どの女性もそれぞれの個性が魅力的だと感じる心、情けを掛けてしまう性分が、 己の人生を掻き乱す。 「中には、そうした淡々とした仲を不足に思う人もいて、とかく心変わりして離れてゆくことがあっても、それもまた、ありがちな当然の世の習いだと、源氏の君は達観していらっしゃるのでした。 さきほどの中川の垣根の女も、そうしたわけから、心変わりしていったひとりなのでした。」 小休止的な章だったけれど、ここから源氏の人生はなだらかに下り坂なのかしら? 内容を殆ど知らないので、想像でしかないのだけれど。

    21
    投稿日: 2023.10.17
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    源氏物語初心者の私にとって、瀬戸内寂聴さんの『源氏のしおり』は、とても興味深い上に面白くて好きで、今回は、「恋愛の手順」。 なんでも平安時代の姫君にアタックするには、まず、その周りを固めている女房たちをなんとかしなければいけないのだが、それ以前に、顔や姿をみだりに見せてはならないので、男たちは、女房たちの口コミだけを頼りに、どうしようかなと考えなければならないのは、なんとも悩ましく、姫君の立場からしたら、私はこの人が良いですといった自己主張が出来ないそうで、「なんで?」とは思ったが(少年愛は当たり前だったのに)、これは、政略結婚の意味合いが最も強かったからだと言われれば、どうしようもない。 しかし、それでも強かな女性のこと、もしかしたら、そんな仕組みに於いても、それぞれに見合った幸せを掴んだのかもしれないし、反対に、とんでもない悲劇に見舞われたのだろうと思うと、社会制度がもたらした、人生の限界のようなものを窺わせて、私からしたら、なんとももどかしい思いに駆られてしまう。 ちなみに、当時の「結婚」のシステムも興味深く、男と女が結ばれた翌朝、男はまだ暗い内に姿を見られないように帰り(後朝の別れ)、家に着いたら、すぐさま手紙を書いて届けるのが礼儀であり(後朝の文)、その後三日間は必ず欠かさず通わないと、女は、男に気に入られなかったのだと、屈辱を受け、悶死するほどプライドを傷つけられるとのこと。 しかし、当時の一夫多妻制度に、これは男女それぞれにとって辛いのではと思い、もしも、複数の妻を持ちたいのであれば、少なくとも三日間は逢瀬を重ねた妻以外の妻たちがやり切れない思いをするということになるのだろうし、男は男で、どんな間隔で展開するのかは分からないが、妻が増えれば増えるほど、それぞれに等しい愛を注がなければならない訳であって、だから、一人でいいんだってばと、私は思うのですがね。でも、その時代に生きていればそうした考え方に囚われるのだろうか? そして、それを光源氏に照らし合わせてみると、「○の上」とのそれが本文からは分かりづらいけど、一応、一夫多妻には、まだなっていないのかな。 そもそも、あっちこっちと、まめな割には、三日間通い続けていない気がするし(そんなことない?)、要するに遊びまくっているということか。 巻一では、17才までの源氏の人生を描いていたが、巻二では、18才から25才までになる。 しかも、当時の年齢は、今よりも大人びた概念であったから、さすがにちょっとは落ち着きを見せるでしょうね。もう本当にお願いしますよ。 「末摘花(すえつむばな)」 一度関わりを持ったら、どんな女もすっかり忘れてしまうことが、お出来にならない御性分の、源氏が、次にご興味を示したのは、「常陸の宮の姫君」で、どうしましょう。増える一方でございますね。 ところが、この姫君のあまりに恥ずかしがる性格が災いしたのか、全く手応えが無かったことに、源氏が、殊の外がっかりした様子に、これまでとは異なる意外性があったものの、最終的に、ああいう終わり方になったのは、自分から興味を持っておいて、酷い奴だなとは思ったが、紫式部がこうしたストーリーも書けるといった意味合いに納得するものもあったし、今後、再登場するようなので、その時の彼女を是非楽しみにしたい。 「紅葉賀(もみじのが)」 陰での遊びとは裏腹に、「青海波」の舞のあまりの素晴らしさに、人々は源氏の前世を知りたかったそうだが、私には、おそらくピュアな心を持った好色魔という、至極厄介な存在だったのではないかと勘ぐってしまう中、ついに、「藤壺の宮」が・・・。 そして、それに喜ぶ帝の様子に、彼はいったい何を思っていたのだろうか? しかも、彼なんか物ともしないくらいの、想像出来ない狂おしさを抱えているのは藤壺の宮自身であり、これ以降の彼女の誰にも言えない、その思いの葛藤は、とても胸に迫るものがあったが、それは、このような物語の展開をしてみせる、紫式部の凄さでもあるというところに、平安時代の小説の完成度の高さを気付かされて、あくまでフィクションとして楽しむには良いのだろうけど、そんな最中に、源氏はたいそう年をとった典侍(ないしのすけ)の女と一夜を共にするのが、また私には理解できず、しかも、彼の知らないところで、彼の友人「頭の中将」も彼女と会っていた中、ついに頭の中将が源氏のその逢瀬の中に侵入し、悔い改めさせるのかと思ったら、何故か、お互いの服を脱がせようとして、服がビリビリになってしまうという・・・怪しい関係だと思う以前に、平安時代にこういう嗜好を取り入れているのが、私にはなんだか新鮮だった。 「花宴(はなのえん)」 藤壺の中宮の入内によって、更に会うことが叶わなくなった源氏は、それでも諦めきれずに訪ねるが、閉まっていたので、弘徽殿の細殿に行ったら、そこで遭遇した、謎の女性といきなり・・・もう、末期症状ですか、あなたは。どうしちゃったの、一体? そして彼は、その女性の素姓をどうしても知りたくなり、その後、酔った振りをして(こういうところは頭が働くんだよね)、再度訪れた時にそれは判明したものの、これが後にとんでもない展開になるとは、この時の彼は予想もしなかったでしょうね。 「葵(あおい)」 以前から、源氏と、ちょくちょく逢瀬を重ねていた「六条の御息所」であったが、彼女の姫君が、伊勢の斎宮に決まったことをきっかけに、このまま中途半端な関係が続くのならば、いっその事、共に伊勢に下ってしまおうかと考える中、「弘徽殿の大后」の娘、「女三の宮」の賀茂の祭見物に、源氏が御奉仕なさることを知ると、それを見に行きたくなってしまう、この女の性に心惹かれる中、源氏の正妻である、「葵の上」も身籠もった体ではあるが、それを見に行った偶然が災いしたことで、六条の御息所はプライドをズタズタにされ傷ついてしまうのだが、私からしたら、こんな子供じみた事が平安の世でも起こるのだなといった驚きがあり、それは祭の熱狂した雰囲気がそうさせただけなのかもしれないが、結局は、これが伏線となり、この後に衝撃的な展開が訪れる訳だが・・・これで二度目ですかね、こうしたスピリチュアルな要素は。しかし、こうやって当たり前のように提示されると、強ち、当時の人達の中では信じられていたのだろうと思うし、また、その描写が生々しくてリアルですよね。しかも、その中に女の情念や無念さや切なさが込められていると思うと、決して怖いとは思わず、却って、泣けるものがあるし、結果、葵の上がああなってしまったのを見ると、「なんでこういうことするんだろうね?」って、これは源氏に対しての疑問です。 それから、「西の対の姫君」にしたこともね。 「賢木(さかき)」 桐壷院の崩御で、弘徽殿の大后が幅を利かせるようになり、源氏への圧が強まる中、いよいよ藤壺の中宮の精神状態が限界を迎えるが、そこでの必死な思いと葛藤の中で導き出した、彼女の決断は、当時の情勢からしたら衝撃的なことだと思い、ここでの彼女の気持ちとしては、当然、東宮のことが最優先されるだろうとは思われるのだが、私にはそれだけでは無い点に、とても痛々しく胸を裂かれるような苦しみがあるのだろうと感じる中での、この歌は、とても感動的に私の目には映るのであった。 『ありし世のなごりだになき浦島に       立ち寄る波のめづらしきかな』 (昔の頃の名残さえ とどめていない わびしいわたしの住居に 立ち寄ってくれる 人があるのが珍しい) 「花散里(はなちるさと)」 ここで初登場する、麗景殿の女御の娘、「花散里(三の君)」は、実は以前から逢瀬を持たれていたとのことで、それには思わず、ナレーターの女房も、 『どんな女に対してもお心の休まる暇がなくてご苦労なことです』 と素敵な皮肉を仰られる程の、諦めっぷりを発揮しており・・・って、結局この八年間、あんた何やってたの? はぁーっ(-_-;) 「賢木」の中では触れなかったが、そこでの、あるしくじりによって、いよいよ弘徽殿の大后からの攻撃が本格的になると予想される、光源氏。 さて、巻三では、どんな展開が待っているのでしょうね。というか、いっその事、思いきり攻撃されまくった方がいいんじゃないのと思ってしまう私。

    53
    投稿日: 2023.08.04
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    二巻の時点で光源氏が自分の年齢まで到達してるんだけど、この先々まで"凄い"んだなと。あと既知の部分がここで出尽くしてしまった。 妻の葵の上と頼りにしていた帝が亡くなって憧れの藤壺も出家して、これからどうなっちゃうの〜!?って感じでここで区切ったの上手いなと思った。それにしても節操ねえな。

    0
    投稿日: 2023.04.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白くなってきましたね。 この巻では大きな“別れ”が四つもあります。 まずは正妻の葵の上。 源氏との子を出産の時に、六条御息所の生霊に苦しめられて亡くなってしまいます。源氏は今まで葵の上に対してつれなかったくせに、亡くなる間際になって「いつものように強気でない自然な姿が艶めかしい」だとか思い、亡くなった後は本当に落ち込みます。そして、葵の親元の左大臣家の人々は「これで源氏と縁が切れてしまった」と言って嘆きます。 次に六条御息所です。御息所は源氏より少し年上の聡明で趣味のいい女性でしたが、気位の高さや嫉妬深さなどが次第に源氏をとおざけてしまいます。そして、源氏の若い恋人や正妻に対して生霊を出してしまうほどの嫉妬をいだき、そんな自分が嫌になって、斎宮となった娘と共に伊勢にくだります。その御息所と最後にお別れのをするときも、本当に悲しくしっとりとした場面でした。「今までほっておいたくせに、調子のいいヤツ!」とこんなときこんな人に対して思いますが、源氏は“悲しいふり”をしているわけではなく、本当に心から残念に思っているのです。 葵の上にしても、六条御息所にしても今まで当たり前のように居てくれた人が居なくなった時にその寂しさに気づくのですね。二人とも世間からみたら、美しいし、聡明だし、落ち度などどこにも無いのに、源氏は困難な恋にしか燃えられないたちだから、当たり前のように自分を求めてくる女性にはつれなくなってしまったのですね。人間とはそういうものなのでしょうが。 そして、3番目の別れは重大です。父であった桐壺帝が亡くなったのです。これにより、宮廷の勢力図がガラリと変わってしまいました。弘キ殿(漢字難しい)女御と故桐壺帝との息子が帝に即位しましたが、まだ若いので、弘キ殿女御を初め、右大臣家のやりたい放題になり、源氏や藤壺の宮や頭の中将や左大臣にとっては生きづらい世の中になります。 そして最後の大きな別れが、藤壺の宮です。藤壺の宮は故桐壺帝が自分が亡き後も東宮を後見できるようにと、中宮の位を与えられていました。が、東宮が実は桐壺帝との子ではなく、源氏の子であるという罪を自分の中にひた隠しに隠して(源氏は気づいてますが)、罪の意識に苛まれるのと、右大臣勢力の中で生きづらいのとで、出家してしまいます。義母である藤壺に誰よりも恋い慕い、過ちまで犯してしまった源氏はショックで、自分まで出家したい気持ちになります。 今まで、若宮としてやりたい放題だった源氏を取り巻く環境がガラリと変わってしまった中で、新しく生まれた命があります。 一人は藤壺の宮と桐壺帝の皇子とされるが実は源氏との子である東宮(後の冷泉帝)です。あまりにも源氏そっくりで、世間に事実がバレないかとヒヤヒヤします。右大臣家の世の中になり、後見人であったはずの中宮(藤壺)も出家してしまって、この後どうなるのでしょう。 もう一人は夕霧。これは源氏と亡くなった葵の上との子です。これも「目元が東宮そっくり」と書かれています。ということは源氏にも似てるということですね。父が亡くなり、自分が二人の息子の父となった源氏。今後の物語が楽しみです。 それから、新しい女性との関係も。 一人は、若紫。巻一で、北山のお寺から連れてきた幼女。藤壺の姪にあたり、藤壺そっくりなので、二条院で親代わりとなって育てていた娘。ようやく、少し大人びてきたころ、事実上結婚します。まだ葵の上が亡くなって間もなかったのに、これはアカンでしょう。若紫もショックでした。でも源氏にとっては人が亡くなって悲しむのも人を恋することも全力というのか。容姿、能力、性格において欠点ゼロだというだけなら面白くも何ともないのだけれど、全力で振る舞うことによって、時に「末摘花」との失敗談があったり女の人を出家させるほどの悲しみを負わせてしまったり、嫉妬をかったりするから物語を面白くしてるのでしょうね。 あと、朧月夜の姫君。宿敵弘キ殿の女御の妹であり。大胆にも右大臣邸で逢瀬を重ねていたら、右大臣に見つかってしまいました。これからどうなることでしょう。 それから最後のほうにチラッと出てきた、麗景殿の女御の妹の三の君。これはこの後、花散里という重要な女性になるらしいです。 気になる人物がいっぱいです。こんなに面白くなっているのに、まだ10巻中の2巻目です。まだまだ波乱万丈ですね。

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    投稿日: 2022.12.22
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    恋愛小説なのだけれど、ストーリーに引き込まれてしまう。こんな作品を平安時代に読み聞かせられたら、さぞかし、高貴な方々も夢中になったことでしょう。でもさ、源氏さん、もう少しお仕事しても良いんじゃないのー。

    5
    投稿日: 2021.05.17
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    しかしよくもまあこれだけあちこちお手を出しになられること。一夫多妻とは言っても、よくもまあ同時にそれだけの人と関係をもつことができたもの。私なんかは、結婚して20年近く、他に好きかなあと思える人は1人いたかなあ?というくらい。年上が好きなのかなあと思っていたら、幼い子を自分の思い通りに育てようとしたり。いつ見つかってもおかしくないような状態のところに夜這いに行ったり。まあとにかくご盛んなこと。でも、顔もはっきりわからないままでお付き合いをするとか、ちょっとびっくりすることもある。寂聴さんのしおりを読むと、まわりの女房たちが世話を焼いて、娘を売り込むようなところがあったようだから、まあ「だまされた」と思うこともたびたびあったのかもしれない。ただこれは貴族の世界だけのことなんだろうか。一般人まで同じようだったのだろうか。2冊目まで読み進んで、困っているのは、同じ人物が幾通りもの呼び方をされるため、だれがだれだかこんがらがってしまうこと。そのたびに登場人物相関図を見るのだけれど、探すのに時間がかかってしようがない。

    1
    投稿日: 2015.11.30
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    主人公の光源氏は惚れやすく口説き上手。衝撃的なのが、父親の妻とも関係すること。平安時代にも複雑な恋愛事情があったことなどが面白い。登場人物が多く、覚えきれない。最後の方に掲載された家系図、関係図を見ながら読んでいった。源氏のしおりが最後にあるが、それを読んで振り返ると分かりやすい。読みやすく訳されているが、集中して読まないと頭に入っていかない。内容は面白いから全巻読む予定だ。

    0
    投稿日: 2015.06.24
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    おもしろくなってきた。平安の人々はこの物語をもっと身近に感じ、わくわくしながら読んだのだろう。しかし登場人物がわけわからなくなってきて関係図を見ることしばしば。

    0
    投稿日: 2014.10.04
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    系図とにらめっこだ。同じ女性でも呼び方がいくつもあって、おまけに源氏の君は手当たり次第に頂戴されるんで整理できない。巻二に納められるは6帖で、源氏17歳から25歳までの姦通記だ。

    0
    投稿日: 2014.05.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    巻一に引き続き…でもなく。 間に違う本を挟みながらも瀬戸内版源氏物語巻二。 このまま一気に続きに行きたかったけど、生憎手元にないので一時休戦(と、言い訳しておきます)また個人的に強化月間きたら再読して続きも行きたいなー

    0
    投稿日: 2013.10.12
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    「末摘花」「紅葉賀」「花宴」「葵」「賢木」「花散里」の各章は巻1と異なり、そのまま女性の名前が出る章ではありませんが、ドラマティックに展開していきます。藤壺中宮の不倫の皇子懐妊、光源氏への想いと罪意識の狭間で苦悩し、出家していく場面。六条御息所の亡霊、朧月夜との密会と父親右大臣への発覚など面白い場面が相次ぎます。ここまでのドラマが1000年前に1女性によって書かれた事は驚きです。しかし「末摘花」への残酷さなど、紫式部の意地悪な人間性を垣間見るように感じました。

    0
    投稿日: 2013.08.16
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    源氏と藤壺の宮との間に不義の皇子が生まれたり、六条の御息所の生霊によって正妻・葵の上が亡くなったりと、ドラマチックな場面が次々と展開する巻ニ。 千年前の小説とはとても思えない。 紫式部は天才だ。 末摘花 紅葉賀 花宴 葵 賢木 花散里 の6帖を収録

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    投稿日: 2013.01.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    <恋愛の手順> 姫君のまわりは女房が守り、男の人に顔や姿を簡単に見せてはいけなかった。女房は外部に自分の姫君の宣伝をする。その噂によって貴公子はまず恋文(和歌)を届ける。それを女房が判断してOKだと姫君直筆の返事をやる。姫君の意思はない。賢い男はまず女房を手なずけ(賄賂、情交)その手引きで姫君の寝所へ行く。空蝉の場合、源氏は女の弟に目を付け男色関係になっている。 <結婚> 肉体的に結ばれると、男は翌朝まだ暗いうちに帰り(後朝の別れ)、家につくとすぐ手紙を届ける(後朝の文)。三日間欠かさず通う。三日目の夜は「三日夜の餅」を新郎新婦が食べる。これで結婚成立。 <末摘花> 大輔の命婦が、故常陸の宮に姫君が琴を友に暮らしていることを言う。

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    投稿日: 2012.06.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    次々と女性に手を出す源氏…(;^^) 桐壺帝の死、最愛の藤壺の宮が出家、朧月夜の君との浮気と、 二巻は一巻より展開が早い! 内容はもちろんですが私は巻末の「源氏のしおり」を一番楽しく読みました。まさか空蝉の弟、子君と男色関係にあったのか!驚きです。 ただ添い寝しているのかと思いきやちゃっかり少年愛とは… 巷で紫式部が腐女子だった、などと言われているのはこのせいか? 当時は男色が割と世間に認められている行為だったしそういう意味では平安時代の女性のほとんどは腐女子だったと言えなくもない…

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    投稿日: 2012.01.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読めば読むほどどんどんハマってく。気になったのは、方違いとか占いとか呪術が色々な局面で出てくること。例えば、六条の御息所は「源氏ったら葵の上のところにばっかり行きやがって!」と思い悩んだ挙句、葵の上を難産に陥れた末、呪い殺してしまう(!!)現代人からするとフィクションのホラーだと思うけど、当時の人は本気で御息所を恐れたことだろう。 また、至る所に「香り」の話が出てくる。源氏はナポレオン並に匂ったようで、色々な場所に残り香を残していき、女たちの心を翻弄する。平安時代、お香は今でいう香水のように、個人の魅力を高めるのに一役買っていたのだろう。 2巻目にして新帝の寵愛する姫に手を出していたことがバレ、源氏は遠くへ左遷される。と言っても須磨だから神戸の方だけど。話はクライマックスだと思ったけど、あと8巻続くのだから、これからどんなことが起こるのか楽しみだ。

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    投稿日: 2011.05.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ロリコン光源氏本領発揮の巻、という印象が強い二巻。 というかどうしてこの男はこうも不実なのか……あと何で毎回強姦なのか。この時代の男怖すぎる。 紫の上の腹の立て方が今の時代の普通の女性らしくて(今の時代ならもっと過激に憎むだろうけど)ほっとしました。 顔と地位がなかったらただの薄情な男に過ぎないのに誰からも許される姿が溜まらなくうっとおしい。 訳された和歌に源氏の君が不実だと書いてるものがいくつかあるのに、それを完璧スルーしてる神経の図太さに驚いた。

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    投稿日: 2011.01.25
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    0924 どんどん話が進んで行きますね。 大きな事件がたくさん。 個人的に花散里が大好きなので印象深い一冊になりました。

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    投稿日: 2010.09.24
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    いやいや、瀬戸内氏の文体のせいか、物語にも勢いがついてきたのか、流れるようにつるつる読めて快感を覚えるほど! 読みやすいうえに、風雅な感じもすごく出ていて、季節のうつろいや行事の華やかさなんかも目に浮かんで楽しいー。それと、前も書いたけど、やはりこれは大河小説なんだなーとまたまた感じる。どうも漫画「あさきゆめみし」の印象が強くて、女性のエピソードごとに一話完結っぽく覚えているのだけど、あくまで続きものであって、源氏が一度かかわった女性はまたあとでも出てきて、少しずつ源氏との関係が変わっていったり、のちのちまさかこんなふうになるとはということがあったり、うまく伏線がはられているというか布石が打たれているというのがわかるような。瀬戸内氏による巻末の解説「源氏のしおり」がすごくわかりやすくて助かる。やっぱり訳文だけだと深い意味合いを読みとれずにいるところとかわからないところもあって。巻末の系図もお役立ちで、見ながら読んでます。

    0
    投稿日: 2009.09.28
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    私的に好きなのが、葵ちゃんなんで、この巻はお気に入り。末摘花・紅葉賀・花宴・葵・賢木・花散里の巻なのですが、末摘花も、朧月夜も花散る里の君の君も好きですね。 瀬戸内さんの訳は、読みやすくって、初心者向きなんだと思いますよ。原文を読むのもオツですが…。

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    投稿日: 2008.06.21
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    訳者の「しおり」にもある通り、読み応え十分、小説として面白い「葵」「賢木」が収められた巻です。 うん、面白かった。恋愛だけでなく政治的ドラマとしても読めます。特に、巻三からの須磨行きの複線、序章としても読めるかな?? ともあれ六条の御息所が葵上を取り殺したり、その喪中に源氏は若紫と新枕を共にしたり、はたまた朧月夜との逢瀬を彼女の父に見つかってみたりと、なんていうかやりたい放題でしたね。 希代のプレイボーイぶりが炸裂しつつも、ようよう大人めいてくる途中といった感じでしょうか。

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    投稿日: 2007.07.22
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    恩師が瀬戸内寂聴の源氏物語はいい!読め!とおっしゃったので手に取ってみた。源氏の君の浮気っぷりが腹ただしいやら爽快やら。目指せ全巻読破!

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    投稿日: 2007.05.08
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    「葵」など様々な事件が起こる2巻。 葵上の出産のシーンは迫力もあって、引き込まれるように描かれていると思う。

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    投稿日: 2007.04.28