中国の怪奇譚。ホラー文庫で出ていますが、怖い、というよりも不思議な物語が多いです。少し分かりにくい部分も巻末に解説があって、これは嬉しい。 お気に入りは「二つの家族の数奇な運命」。全体として、中国の怪奇譚って「因果応報」な物語が多いと思いましたが。これってまさしく因果応報。怖くもあるけれど、こういう話ってすっきりします。悪人は報いを受けてしかるべきですね(身内ももろとも、は少し惨いですが)。