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総合評価

45件)
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17
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    童貞文学の最高峰。 女というのは男から見ると理解不能だ。 女性にはみんな、多かれ少なかれ美禰子のようなところがあるように思う。 東京の可愛い女の子と結婚して、地元から母親読んで、同時に学問も学べじゃ最強じゃね?となるところが若者らしくてよかった。 この無垢な三四郎がこれから拗れていくんだから、若いうちに恥をかいておくべきだというのは本当なのかもしれない。 が、どっちにしろ上京した青年というのは拗らせていくものなんでしょうね。 余談だが、与次郎が四畳半神話体系の小津に見えて仕方がなかった。 若者が悩みながら生きていく姿をユーモラスに描く、そういった作品は大好きだし、三四郎は後続のそういった作品群に強く影響を与えているんだなと思うし、その後のそらから、門でどんどん悩みを深刻にしていく漱石は、やっぱり近代文学の父なのだなと思います。

    0
    投稿日: 2026.04.27
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    与次郎の「人間はね、自分が困らない程度内で、なるべく人に親切がしてみたいものだ」という言葉に共感。与次郎みたいな友達がいたら学生生活楽しくなりそう。

    2
    投稿日: 2026.03.29
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    主人公・小川三四郎が上京し、美禰子をはじめとしたさまざまな出来事に翻弄される話。 三四郎は美禰子に想いを寄せていたが、結局恋がかなうことはなかった。 大きな事件が起きるわけではないが、三四郎が出会う人はそれぞれに個性があって彼らに振り回される、切なくて愉快なお話でした。

    0
    投稿日: 2026.03.19
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    新年1冊目。 夏目漱石はやっぱり風景描写が豊かだなと思った。空、木、街並み、ありふれたものを鮮やかに書いている。その描写が心情とリンクしているのが凄い。 大層難しい話なのかと身構えていたが、実家を出て上京した者が実家と今を異世界に感じ、狭い世界で生きていたなと達者になりセンチメンタルになる話じゃないかと気づいてから読みやすくなった。難しい恋でもなく、淡い恋で終わった。 原口が美禰子の絵を描いている時に言っていた、「心が外へ見世を出しているところを描く」という言葉が何故か印象に残っている。 『それから』と『門』も購入したので、読むのが楽しみ。

    0
    投稿日: 2026.01.31
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    夏目漱石の取っ掛かりどころがわかってきたかも。物語、というよりは人生の一部を切り取ったような作風なのね。人生は、抗っても抗わなくても、奇跡は起きない。

    0
    投稿日: 2026.01.08
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    昔の人の小説は妙にディティールを細やかに表現する傾向がある様に感じる。 意味があるのか無いのかは正直分からないが、少しでもイメージを伝えようとする姿勢を感じられる。 100年以上前の大学生も、今と同じ感じだったのだなと身近に感じられる。 激しい感情の表現はなく、淡々とした文章の中から主人公が何を、どう感じているかを読み取るのがよい読み方なのだろう。

    0
    投稿日: 2025.12.27
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    かなり久しぶりの夏目漱石。明治後期の日本の大学の様子や若者の雰囲気も感じられ楽しめました。弁当箱を列車の窓から捨てる、、等当時の民度も興味深い。司馬遼太郎の「坂の上の雲」の描写等も思いだされました。何か大きな出来事が取り上げられるのでもなく、田舎から出てきた学生の日常や成長を描く青春小説という感じかな。

    7
    投稿日: 2025.12.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    三四郎を中心に展開される当時の東京大学学生生活の描写が良い。 三四郎と美禰子の関係が最初に読んだときは、良く分からないしあまり面白さも感じなかったけど、何回も読んでいるうちに面白くなってきた。漱石の作品はそういうのが多い。

    0
    投稿日: 2025.09.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大学生の風変わりなスローライフが、森見登美彦作品感あって好きだった! 途中から与太郎は小津と思って読んでた、笑笑 また、好きな人と結ばれないオチも良いよね〜 (結ばれるより、よっぽど深みがある)

    0
    投稿日: 2025.03.02
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    夏目漱石の作品を読んだのは2冊目ですが、漱石の作品は作中に出てくる人間模様が魅力的なのだと思いました。 主人公の女性に対する煮え切らなさにモヤモヤします。 しかし、時代を考えればこれが普通なのかもしれません。 『坊ちゃん』と同様に、脇役の先生たちに個性的な人物が多い印象でした。

    0
    投稿日: 2024.10.13
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    恋の駆け引きはやはり自分の性に合わないとしか言いようがない。ぶつかって玉砕しても、仕方ないからといってはずれた形に収まりたくはない。

    0
    投稿日: 2024.05.28
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    2024/03/17(日) 三四郎が主人公。 正直読みづらかったし中田敦彦の動画見てなかったら読んでなかった。というより動画見てても読みづらさはあった。

    0
    投稿日: 2024.05.02
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    「熊本より東京は広い。東京より日本は広い。日本より……」でちょっと切ったが、三四郎の顔を見ると耳を傾けている。 「日本より頭の中のほうが広いでしょう」と言った。「とらわれちゃだめだ。いくら日本のためを思ったって贔屓の引き倒しになるばかりだ」 新聞にこの一節が載っていて、ハッとしたのが本書を手に取ったきっかけです。 漱石先生の本は、高校時代に授業で扱った『こころ』以来。さすがに普段読んでいる本と比べるとむつかしい部分も多く、数多の夜の睡眠導入剤となったのですが、今月は3冊しか読めていなかったので慌てて宿題を終わらせました。笑 学生時代に他の文豪の作品も読みましたが、読みやすさでいえば漱石先生が一番。じっくり味わうとまではいかずとも、おおむねの内容は読み取れたと思います。 明治時代の学生といえば、外国に追いつけ追い越せでさすがの向上心だと感心しますが、その一方でその学生生活はかつての自分に通じるものもあり……。都会の新鮮な空気に触れて田舎を疎んだり、一方でなつかしく思ったり。 美禰子さんはたしかに都会的な美女ですが、個人的にはよし子さんの方がいい奥さんになりそうだなと思ったりもしました。無邪気でいい子だ。 ただ、展覧会を二人で見て雨宿りをするシーンはとても絵画的でよかった。 冒頭で引いた一節の他に、印象に残った文句をもう一つ。 「三四郎は切実に生死の問題を考えたことのない男である。考えるには、青春の血が、あまりに暖かすぎる」 この春から大学生という若者たちにも、ぜひ読んでみてほしいなと感じました。

    15
    投稿日: 2024.04.01
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    基本的に淡々と話が進むが、美禰子と接する時のみゆっくりと感じる。細かな所作の描写が多いためだと考えた。 262ページ、初めて踏み込んだ主人公と美禰子の対応がリアル。 美禰子が主人公に惹かれてるのも主人公目線の描写により分かりづらいが解説ページで確信を得た。

    1
    投稿日: 2024.02.20
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     田舎から出てきた主人公。初めは戸惑うことばかり。いつの世も、田舎者は都会で同じような目にあうものか。次第に慣れてはいくが、根っこが違う。はるか昔の、恋愛話もある青春物語。当時の若者たちは、自分自身と重ね合わせ、ワクワクしつつ読んだのかな。

    0
    投稿日: 2023.12.28
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    不思議と三四郎本人に共感というか、まるで自分事のように読めた。自分は三四郎タイプの人間だ。 新しい世界に飛び込み、あれこれ思いを巡らせるけれど、どこか受け身で積極的には動かない。特に人間関係。 人間関係も与次郎が持ち込んできたものを中心に成り立っていて、自分から友達を作ろうと積極的に行動したわけではない。故郷にいるおかんですら、未だに影響力がある。 連れだって歩く時も、イベントに連れ出される時も、どこか傍観者。 催し物に呼ばれて行くと、友人知人は自発的にあれやこれやと動いて、運営サイドにまわっている。自分はそれをはたから眺めるだけ。 当然、人間関係の強いベクトルが向いてくる恋愛にうまく立ち回れるハズもなく…。 なので「人間関係あるある」とも読めたし、自分に似通った明治時代の学生さんの生活を覗き見する感じでも楽しめた。 「いや、もっと恋愛的な視点があるでしょ?男と女の心理とか見るべきところがあるでしょ?」と問われれば、なんとも言えないのだけど…。 三四郎のようなニブチン(死語?)が読むとこうなる、ということで。 ニブチンのうえ、長年合わない接客業についてしまったがために、もっと人間関係が疎ましくなってしまった。

    2
    投稿日: 2023.11.17
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    数十年後には三四郎にも青春の1ページとして思い出されるであろう甘酸っぱい失恋のお話。美禰子の心理描写が全くないのでその思わせぶりな態度は解釈に迷う部分もあった。美禰子のstray sheepという言葉が彼女の心の揺らぎを暗示する。三四郎がもっと早くに思いを告げていたら美禰子はその思いに応えたのだろうか。

    1
    投稿日: 2023.09.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    しみじみ、いい。とぼけた感じの三四郎に、善意で行動力もあるが空回り気味の与次郎、光る言い回し、クセになる言葉づかい、プラトニックな男女。やっぱり漱石は好きだ。でも電車の窓からゴミをすてちゃあだめですよ。

    1
    投稿日: 2023.08.06
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    夏目漱石の有名な小説だが、初めて読んだ。熊本の高校を卒業し、東京の大学に入学した三四郎。初めの汽車の中での女との出会い、一夜を共にすることになり、意気地のないかたねと言われてしまう三四郎。うぶで純粋な三四郎は東京で学生生活を送る。友達の与次郎や広田先生、野々宮さんとの出会い。そして、里見美禰子に出会い彼女に惹かれていく。迷羊などの言葉で三四郎を戸惑わせる美禰子。淡々とした流れの明治時代の青春小説。美禰子は三四郎に好意を持っていたと僕は思う。

    0
    投稿日: 2023.02.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大学の時に初めて読んで、多分これで3回目かな。 すごく、ぼやーっとした淡い恋愛(青春?)小説。まるでピンボケしたレンズで主人公たちの感情をのぞいてるような… でも次第に淡々としてられなくなって、溢れる思いを投げかける場面もあって、最後は、切ない! 100年前の小説だから、当時の人にしか通じない話題もあったり、ところどころよく分からない言い回しがあるのも事実だけど、そこはスルーしても十分物語として楽しめる作品でした。 これを機に他の夏目作品も読み進められたらと思う。(こころは高校の授業で読まされたけど、当時の自分には苦痛だったな笑) p95 「風が女を包んだ。女は秋の中に立っている。」 この一文がすごく好きです。

    2
    投稿日: 2023.02.06
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    恋愛小説をイメージして読んだけれど恋愛だけではなくて若者の上京物語といった色が強かった。 新しい世界を知ってわくわくしたり人の気持ちを想像してやきもきしたり身の程を知ったりと時代に関係なく共通した若者の青春が眩しい。

    2
    投稿日: 2022.12.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久しぶりに読むと、こんなにも美しく面白い話だったかと驚いた。後期3部作の、人間の本質に苦悩する重苦しさとは全く別の、瑞々しく美しい情景描写に惹かれる。三四郎と美禰子の、互いに意識するかしないかの心の通わせ方、距離の感じが素晴らしい。最も印象深いのは雨宿りのシーンで、情景が目に見えるような透き通った美を感じる。 多分、美禰子は三四郎に心惹かれるものはあったのだと思う。ただ、プライドか何かは分からないが素直にその気持を認められず、どっちつかずの態度を取らざるを得なかったのかと。三四郎がお金を返そうとしても中々受け取らなかったのは、無意識に繋がりを保っておきたかった表れではなかろうか。最後にお金を受け取った時、我はわが咎を知る、と呟いたのは、素直な気持を最後まで出さなかった自分を咎と称したのかと思う。stray sheepとは、時代の精神ともとれ、美禰子の自分自身を表した言葉とも取れる。

    3
    投稿日: 2021.04.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前期三部作。ちゃんと読むのは実は初めてだったが…いいねいいね、これはいい。 自分の学生時代を何となく思い出した。 勿論、こんなに多彩な人たちが、周りにいた訳ではないが、いつの時代も青春ってこんな感じだよなぁと思った。 三四郎の美禰子に対する言動が、段々と積極的になってきたところで、突然現れた紳士と結婚してしまう。 ただ…美禰子の方も、三四郎を憎からず思っていたのではないだろうか…と言うのは、短絡的過ぎるだろうか。 9月11日から授業が始まるから学校に行ったのに、誰もいない。学生課へ行って「いつから授業が始まるのか」と聞くと、9月11日からだと言う。でも、授業がやっていないと言うと、「先生が来ていない」と言われる。そこで三四郎は「なるほど」と思うのだが…いやいや「なるほど、じゃねーよ」みたいに、思わずクスリとくる場面もあり、文豪の書いたものだからと、ちょっと敬遠してしまうのは勿体ない。 文章自体も読みやすいし、田舎から出てきた大学生の日常、と言う感じでよかった。 ただ、与次郎。借りた金は返しなさいよ。

    6
    投稿日: 2021.01.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    謎めいた美女…美禰子については、最後までよく分からなかった。突然登場する紳士と婚約したりと三四郎が可哀想だった。

    0
    投稿日: 2020.07.06
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    熊本から東京の大学へ上京してきた三四郎。 大学構内で出会った女性に恋心を抱いたり、大学の授業の話しを仲間としたりと、いつの時代も青春とはこういうものか、と思いました。

    2
    投稿日: 2020.05.15
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    一通りざっと読んだだけなので、主人公三四郎は美禰子さんのことが好きだったのか、よくわからずに終わってしまいました。ただ、三四郎の優柔不断さや美禰子さんとのひねくれた会話など、『こころ』に通ずる部分はあるなと感じました。今度はじっくりと一つ一つの言葉を追って、より深いところまで追究したいと思っています。 また、個人的には16-17ページの、「ベーコンの論文集」の「二十三ページ」を読むか読まぬかでもちゃもちゃするシーンが面白かったです。思わずくすりと笑ってしまいました。

    0
    投稿日: 2018.05.03
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    大学進学のために上京してきた三四郎が、構内の池のほとりでひとめぼれした女性との顛末と、その周囲の人々との学生生活を描いた青春小説。 美禰子という女性の知性的でミステリアスで、落ち着いた魅力に三四郎のみならず私まで惹かれてしまった。魔性感を感じさせない魔性の女だ。三四郎の気持ちにも気づいていたのは言うまでもなく、なんなら美禰子も三四郎のこと好きだったんだと思うけど、ああいう将来を選んだのは何故なのか。ストレイ・シープ。なんたる思わせぶりで危うげなことか。ヘリオトロープの瓶。四丁目の夕暮。ストレイ・シープ。 偉大なる暗闇とか、哲学の煙とか、ほかにも印象的な言葉がいくつかでてくる。 全体的に遅々として奥ゆかしく、もどかしくてしかたなかったんだけど、それがこの時代の恋の精一杯だったのかなぁ。

    2
    投稿日: 2018.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    漱石先生生誕150周年を記念した市民講座が開かれたのを機に、約10年振りの再読。 朴訥とした三四郎とその一枚上をいく美禰子さんの魔性を中心にしながらも、それを取り巻く脇役たちが大活躍。 与次郎は広田先生を担ぐ中で、図らずも美禰子さん巻き込んで三四郎に引き合わせる。 広田先生のせいで、野々宮先生は金に窮している。 野々宮先生の生活が落ち着かないので、妹のよし子は美禰子さんの下に身を寄せる。 美禰子さんは三四郎を翻弄したながらも、自分以外の誰かの意思で結局嫁いで行く。 そんな風に出っ張ったり引っ込んだりしながら、物語はサラッと流れて行く。 魅力的な脇役たちに囲まれてゆらゆら揺れている。 それが、主役三四郎の役割。 自分の人生も主役は自分だ。そして、脇役の間をいったりきたりしている。それはそれで十分。 ついでに願わくば、誰かの人生にとって魅了的な脇役でありたいとも思う。

    0
    投稿日: 2018.02.14
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    いよいよ三部作、そして三月最初の読了。朴訥な三四郎が上京する際の怪しげな女から始まり、帝大に入学後に(後に三四郎池と呼ばれる)池端で出会った美禰子という謎めいた女性を巧く配した作品だ。美禰子に寄せる恋心と、現代の自由恋愛の世では想像もつかない男女の機微が新鮮でもありじれったくもある。想い人にやがて袖にされる振られ虫とは自分のことか(笑)三四郎が美禰子の結婚に感じた思いはいかばかりか。

    0
    投稿日: 2017.08.20
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    最初、ずーんと暗くて無理だと思ったが、 読み進めるとくすぐったいような爽やかなような青春小説だった。これが所謂"エゴイズム"??

    0
    投稿日: 2017.07.25
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    面白かった。これまで古典は字面の黒さが読みにくくて苦手だったが、角川のものは仮名遣いや漢字を現代の用法に近づけていてルビも不必要に振っていなく読みやすかった。それからイワタ明朝体オールドがよい。

    0
    投稿日: 2016.11.21
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    じれったいなぁ。 でも、これがあの時代の恋なのかな。 美禰子も、憎からず思ってると思うんだけどな。 多分、主導権を持って引っ張っていってもらいたんだと思う。 結婚に、どれだけ積極的かを見極めているというか。 好きなら好きって言ってくれたらいいのに、くらい思ってる気がする。 最後の方は、結構三四郎もグイグイいってたと思うけど、もう遅いわよ、みたいに他の人と結婚しちゃうんだもんなぁ。 自分を想ってくれてる人より、自分が想う人を選ぶところが現代の女性っぽくて好きではあるけど。

    0
    投稿日: 2016.08.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こころと、坊ちゃんの間くらいのイメージ? 漱石もこんな爽やか切ない小説を書くんだ!と思いました。 今度三四郎池に行くので、美禰子さんの真似でもしようかな。

    0
    投稿日: 2016.08.01
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    田舎から上京して、都会での学生生活に胸を踊らす三四郎の生活、周りの人から受ける刺激、妄想のなかでの淡い初恋を描く。 非常にピュアですがすがしい。当時の学生生活ってこういう感じだったのだろうか。文学部の三四郎、理学部や哲学科の友人たち、さぞかし優秀だったのではなかろうか。 田舎から出てきて変わってゆく部分、変わらない部分と三四郎の人間としての成長を描いている。単純なハッピーエンドではないところも良い。 登場人物が少なく、数人といつもばったりと出会う。交通機関も発達しておらず徒歩の生活圏は狭い。 漱石の文体はやや分かりづらいところもあるが、総じてさわやかで品が良い。

    1
    投稿日: 2014.11.19
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    本作は漱石にとって分岐点となる作品ではないかな? 青春小説だけど、どこか風変りな空気を纏っている感あり。その意味では中途半端とも言えるし、極みに達しているとも言える。 美禰子に翻弄され続けるが、何がその理由なのか三四郎には分かっておらず、かつ、漱石自身も読者にその説明は行わない。 いずれにせよ後期漱石作品への入門編でもあり、かつ、初期漱石の総決算でもある本作、読むべしかと。

    0
    投稿日: 2014.04.29
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    途中まで、読み方がよく判らないなーでも妙に生々しいな、と思いながら、だらだら読んでいましたが後半からどんどん進みが早まりました。 ストレイシープ。。。

    0
    投稿日: 2013.03.05
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    名作の理由がわかんない。読んでも読まなくても良かった。ただ随所に現れる漱石の主張を繋ぐためのストーリーとしか思えない。 誰かに読み方を教わりたい、。

    0
    投稿日: 2012.03.03
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    中学生の時に読んだ本。 しかしタイトルは覚えていても中身が思い出せない。。。 ということで、10数年ぶりに再読してみました。 本作は三四郎の学生生活を書き綴った作品。 田舎から出てきた三四郎の周りに、 自分とは異なる考えを持つ様々な人物との交流から 様々な経験を得るようなストーリー。 明治時代の作品なので、学生生活といっても 現代とはマッチしないし、言葉が難しいのもあるけども、 色々な心理描写があり、全体の雰囲気は分ります。 本作はずっと気になる美禰子に失恋した感じで終わります。 本作は「それから」「門」と3部作なので、 さらに引っ張りだして他も読んでみようと思いました。

    0
    投稿日: 2011.12.16
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    「三四郎」(夏目漱石)読了。10代の時から現在に至るまで何度読んでも私は美禰子の真意の在り所を測りかねている。ちっとも進歩がないのだ。尚且つ、私は昔から「餘つ程度胸のない」人間です。(笑)

    0
    投稿日: 2011.09.14
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    恋なんだけど、深刻でなくて特にラストの軽い終わり方がよかった。あと省略、というか書かなさ具合がいいと思う。

    0
    投稿日: 2011.03.25
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    門、それからへと続く三部作の第一部らしい。 三四郎はまさに、現代で言うところの草食系男子。女に対する態度だけでなく、与次郎にすべて流されるままに行動するあたりも、自分を持っていないというか、自信がないのか、全く意気地のない男だ。こういう人をみていると、私なんかは見ていてもどかしいしイライラするしw、喝をいれたくなる。 このように、何に対してもはっきり物を言わない主人公単体には嫌悪感を懐くが、作品全体としてはなかなかよかった。読了後の気分もいささか悪くない。何か事件が起きたり波乱のある内容ではないけれど、登場人物の心理描写が(時に間接的に)事細かに記されていて、駆け引きをする男女の心情を追って行くのが楽しかった。 ストレイシープ。三四郎と美 子の代名詞だ。三四郎は熊本から東京への電車で知り合った女性に言われた一言で、既にストレイシープと明らかになっていたのか。印象的。

    0
    投稿日: 2010.11.14
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    始めに「それから」を読み、面白かったので三部作の第一部であるこの「三四郎」を読んだ。 今だったらもっとウジウジした内容になりそうだけど、どっかのほほんとしているのは漱石ならではなのでしょうか? 正直ストーリーとしては普通だと思いますが、所々に出てくる文にハッとさせられます。 これから読む「門」が楽しみ。

    0
    投稿日: 2010.05.28
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    「あなたはよっぽど意気地の無い人なんですね」 現実(行動)と理想とのギャップ。 ストレイシープ… 人は正しい方向に動くばかりではない。 恋しているのに動けない男。 好きな男がいるのに他の男と結婚する女。 師匠を担ぎ出すため学内活動をする輩。 人間皆カオス。 人間の集まりの世の中もカオス。 個人的に村上春樹の『ノルウェイの森』との相性がばっちりだった。 ☆4つ。

    0
    投稿日: 2009.06.20
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    面白くて心あらわれる小説を求めて中学時代のバイブル(はいいすぎか。。)を再読。 タグとしてはこんな感じかなあ。 ・まじめ・誠実 ハムテル ・ユーモア ・へたれラヴ ・青春・大学生活 ・男子 ・片恋 まじめとか誠実とかっていうのは、この日本語に起因してるのであって、それって今の基準で判断していいのかなあという感じがする。今の基準で読むと三四郎はまじめそうだけど、これが書かれた時代に読んだらどうかな?と思う。まじめかもしれないけど、その度合いというか。。 かっちりしすぎてていいなあ、と思うところは、別に当時は普通だったかもしれない。難しい。 例えば四本の棒の上に板をはったもの、という椅子の描写とかギャグなのか前衛なのかよくわからない。おもしろい。 三四郎はへたれっぷりがかわいい。熱出しちゃうところ萌え。 与次郎は魅力的。誰よりよじろうが書き込まれている印象を受けた。愛かな〜。 男子間の友情具合とか、あと大学への身の入れ方(すげーゆるゆる)とか、青春味わえる。 切実なのは恋の部分か。 三四郎はへたれだがまっすぐでえらい。「苦悶をとるために一足わきへのくことは夢にも案じえない。」 人から縁談聞いた後もきちんと会って決着つけるとことか、偉いなあ。しっかりしてますよ。九州男児。 昔読んだときはうじうじしてんなーと思ったけど、そればっかでもない。 あと広田先生の夢の話だけが妙に浮いている。すごいいい。 醒めてるけど隙間からでざるをえない切実さ、それをかくしたいのか大サービスユーモア、とかですか。 ああ、結局素敵でした。

    0
    投稿日: 2008.05.06
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    「私?」美禰子がまた言った。 三四郎が美禰子を知ってから、美禰子はかつて、長い言葉を使ったことがない。たいていの応対は一句か二句で済ましている。しかもはなはだ簡単なものにすぎない。それでいて、三四郎の耳には一種の深い響を与える。ほとんど他の人からは、聞きうることのできない色が出る。三四郎はそれに敬服した。それを不思議がった。(p.260)

    0
    投稿日: 2004.09.15