
総合評価
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- きなこもち"powered by"
主人公の勘違いから、遺骨大捜索に至るまで、主人公照恵の身の上話に引き摺り込まれた感覚に囚われる描写が、力のある作者だなと感じさせた。 物語は終始重たかったけれど、ところどころに見える光が、まだ世の中捨てたもんじゃないかも、というわずかな生命力を感じた。ただもう一回読むのは、気持ちがのらないかな…。血縁関係、幼児虐待、など今の私にとってあまりにも遠い所にテーマがある…
0投稿日: 2025.04.16 - mo12ino"powered by"
遺骨を探す話だけど… ヒロインよくまあ8年間も虐待に耐えられたなと言うのが一番の感想。 遺骨探しは、思いのほか難航して海外まで。 だけど、結局は、偶然に頼った解決だったなあ。
1投稿日: 2025.01.04 - kaerubon"powered by"
実母からの理不尽な虐待が、読むのも辛くなるけれど、昭和のこの時代ならあり得るかもなあと思わされた。虐待を繰り返さずに済んだことが救いで、決して母との和解とはならないラストシーンもある意味リアリティがあった。 複雑な戸籍制度からくる誤解を軸にしたストーリー展開も現実味がある。
0投稿日: 2022.11.24 - みも"powered by"
中高生の時に読んだ記憶があります。なぜ手に取ったのか…。古本で買ったので、表紙がクレヨンで書いたようなバラの絵でした。 この本で初めて“虐待”ということを知りました。本文に虐待って書いてあったかな?“折檻”ってことばが脳裏に焼き付きました。
0投稿日: 2021.04.23 - snowbird56"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
虐待という悲惨な出来事の描写もあるが、胸糞な気分にもならず最後まで読み通すことができました。過去の傷は消えないかもしれないけど、主人公が少しだけ救われた展開で良かったです。(実際の虐待サバイバーはこの描写をどう思うか分からないけど)
0投稿日: 2021.04.22 - sky-reader"powered by"
この本に出会ったのは、大学生の時、 駅で乗り換えのタイミングで、改札をでて、本屋によったところで・・・ 当時背表紙が赤で・・目を引いたのもあるかもしれません。。 一部の作家を除いてあまり、ひいきが私はなく、これと思ったものは読むことが多いです。 虐待という言葉が使われて久しくない・・・ 母と娘の間での虐待 父と娘の間には、心が通じているのかと思われる一面が垣間見られます。 愛が与えられなかったらことによる無意識の行為 私はまだ子供がいませんのでそのあたりの気持ちは察せないかもしれないですが。。。 生きてきた境遇、それが人生に与えるウェイトは大きいと思います。 この作品、近年、映画化もされました。 いろいろ考えさせられる作品でした。
1投稿日: 2018.10.28 昭和
映画やドラマになった本。「各界から絶賛を浴びた」らしい。。。 平成に刊行された本とわかってびっくりするくらい、昭和臭のする本。 一言で言えば駄目な女から生まれた、運良くちゃんと育った娘と素敵なくらい真っ直ぐに育った孫娘の話。亡くなった父のお骨を巡り出生の秘密が紐解かれていく。 心温まるより、その母親 ダメ女のクズっぷりが気に掛かる。 また、中国が舞台になったりもするので、しかも割りと現実離れしている感、ご都合主義感ありありで出てくるため、どうも入り込みにくい。 結末も後味が良いわけでもなく、自分にはどう絶賛だったのか、さっぱり分からなかった。 映画もドラマもまだなので、見れば評価が変るのかもしれないが。
0投稿日: 2017.03.07- ありんこゆういち"powered by"
内容(「BOOK」データベースより) 血のつながりの、いったいどんな意味があるのだろうか?母親に何度も殺されかけた娘の復讐と親子の絆を探す物語。 20年程前にこの本を読んだ時の衝撃は今でも忘れられない。愛を乞う乞食だったという描写が未だに忘れられずに頭にこびり付いていました。妻に勧めた事を切欠に再読。 虐待のシーンは読んでいて未だに辛くて、読んでいて胸がぎゅーっと苦しくなります。人が苦しんでいるのは創作でも苦手な私。 でもこの本で主人公は娘と亡き父に支えられてひたすらに光に向かって歩き続けます。次第に明かされていく出生と父の生い立ち。次第に霧が晴れて来るのに、何で母がここまで自分を虐待したのか謎が深まるばかりなり。 ちなみに映画だけを見ると最後の描写が全然違うものになるので是非本で読んでいただきたい。はっきり言ってこれ一作しか面白いのが無い作家さんですが、これはまさに渾身の一撃です。プライベートでも大変な事が有る作家さんでした。既に鬼籍に入っております。合掌。
0投稿日: 2017.02.05 - もんぷち"powered by"
折檻の描写が凄まじい。なにもここまでというくらい容赦ない。映画化、ドラマ化していますが、映像で観るのはキツいかもしれない。 殆ど描かれなかった弟の人生はどんなだったのだろうか。
0投稿日: 2016.09.19 - チサト"powered by"
虐待の描写が激しくて、その部分が強く印象に残ってしまうけど、父の遺骨の行方を追っていくストーリーも引き込まれて一気読みできる。 初めて読んでからすでに15年ほど経っているが、この冬にドラマ化するとのことで再読。2016.09.15
0投稿日: 2016.09.16 - kumapooooo"powered by"
最悪の相手であれば、相手の気持ちを理解する必要はない、かー。言われてみれば当たり前のようで意外と難しい。ラストが強烈でまた良し。
0投稿日: 2015.07.20 - tobiuo3west"powered by"
最初に読んだのは中学か高校の時だけど、自分に子供が出来、改めて読んでみると虐待をしていた母親の心境が知りたくなる。 あえて描いていないのだろうけど。 ラストの主人公の心の持っていき様は どうも腑に落ちなかった。
0投稿日: 2014.04.27 - areazione"powered by"
紀伊國屋さんは、とんでもない本を復刊させてしまった。 なんといっても描写力がすごい。疲れた女性(主人公)が見る世界は、ひどく色あせている。この渇きや疲れが濃淡を分けているのだ。そのおかげで色合いが戻るシーン、例えば娘との会話などは、とても温かく感じられる。そして、母との交わりのシーンはーーあまりにも「鮮やか」すぎる。 小説としての出来は、完璧とは言えない。だが、筆(そして紀伊國屋さん)の力を改めて思い知らされた、心に残る一冊だった。
0投稿日: 2013.11.18 - nakaizawa"powered by"
(1999.08.21読了)(1998.10.03購入) 内容紹介 amazon 十歳の時、孤児院から母に引き取られてから情容赦ない母の仕打ちが始まった…。母への限りない憎しみと愛への渇望。その狭間で何年も彷徨い続けた照恵はいま、身を賭して激動の旅路へ--。(北上次郎)
0投稿日: 2013.08.06 - sd"powered by"
読む前は「キチ○イ母の虐待物語」という先入観を持っており、敬遠していた作品だった。しかし、自分のルーツを辿る展開が進むにつれ、自然と涙が出てきた。血のつながりの強さ、重さを感じた。
0投稿日: 2012.02.16 - kikochan"powered by"
照恵は娘の深草と支えあって幸せに暮らしている。 しかし、照恵は過酷な少女時代をすごしていた。中盤はずっと辛い少女時代の描写で、読んでいてなんて酷い母親だろうと辛くなる。 後半は冒頭の部分の続きで台湾人の父親の遺骨探し。親子の絆や血というものを考えさせられる。
0投稿日: 2011.11.05 - アリョーシャ"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
前半は入り込めるが、後半がやや冗長な感じがした。母親に対する感情は憎悪が主体だけど、それだけでかたづけられないものもあり、わかりやすい。仕方ないのかもしれないけど、父親をちょっと美化しすぎてる気がした。赤く大きすぎる夕焼けに自分も赤く染まるのではないかとおびえて泣いたときに父親が彼女を安心させてくれる場面がうらやましかった。
0投稿日: 2011.10.12 - reader93"powered by"
虐待、そして血のつながりについて考えさせられました。 主人公の父のふるさと台湾にも行ってみたくなった。
0投稿日: 2011.05.23 - goronyan"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
虐待の描写が生々しくて,まともに読むのが辛い小説です。 主人公が幸せな家庭に恵まれたことが救いです。
0投稿日: 2011.03.21 - ojyou3"powered by"
虐待の描写が生々しく、読むのがつらかった。 どんなひどい扱いを受けていても、子供は親の愛情を求めてしまう。
0投稿日: 2011.01.20 - unkunk0"powered by"
この本を読むのは二度目。小学生の頃親用と子供用の学級文庫があって、私は親用にまわってきたこの本をついでに読んだのだった。当時は虐待の場面が鮮烈に記憶に残ったけれど全体の量からするとたいしてたくさん描写があるわけじゃない。怖かったなあ。 主人公は高校生の娘を持つ母親。市役所にて父親の戸籍謄本を取り寄せたいと訪ねる冒頭から始まる。 主人公は幼少期より高校生になるまで放蕩な母親に虐待を受け続けており、悲愴に満ちた青春期を送っていた。その時代を生き抜けたのは結核で死んだ台湾人の父の加護があったからだと思うのだった。そして主人公は娘の助力も得て父親のお骨探しを始める。台湾にすら飛び、どうにかまた気が弱く優しかった父親に会いたいと願う。 娘はそれが母親の愛を探す旅にも見えたと語る。 ラスト、歳老いた母親の介護をする白昼夢を見る主人公。おむつを変えながら母親の尻を叩く主人公…。END ラストが…。どういうことだ。
0投稿日: 2011.01.09 - pokeneko"powered by"
最初は何気ない家族の話しかなと読みはじめたけど、次第に話がどんどん大きくなる。どんどん知られざる事実がでてきて次々読み進めたくなる。 母娘の深い結びつきと、強さに家族の意味を考えさせられる。 何があっても子供は母の愛を求めるものなんだと思う。
0投稿日: 2010.12.29 - chansari"powered by"
ラストが…。胸をぐわっと掴まれた感じ。 親子って因果なものだとつくづく思った。血からは逃げられないんだなぁって、本当に嫌になる。虐待は本当に本当にどうにかしたい、なくしたい。
0投稿日: 2010.08.09 - courbet"powered by"
映画になったときに、映像で見る自信がなくて本で読んだ作品。虐待の過激さが売りだったら最後まで読めなかったでしょうね。救いは深草の明るさと強さ。そして少女時代の照恵の、どれだけの扱いを受けても母親からの愛情を欲する哀しい一途さ。謝られたいわけじゃないし、そうなっても決して許せるものじゃない。けど少しでも、最後の一瞬でもいいから愛情を見せてほしい。母親からの愛情を求めるのは人間の大元に備わってる感性なのではないかと感じました。
0投稿日: 2008.07.28 - xxyuzurixx"powered by"
最近この手の話ばかり読んでいるきがするなあ...。 なんていうか、血縁って、不思議で深いものなんだなあとしみじみ思った。 私はこの主人公と一緒で血縁者は誰もいないけれど、 こうやってどこかで私を待っていてくれるといいな。
0投稿日: 2008.04.30 - なにがし"powered by"
どんなに痛めつけられても、どんなに地獄を見ても、親子は離れる事ができないのか? 恐らく私が浅はかなんでしょうが、それでも愛を乞う主人公は母親といい勝負で変だと感じられる。
0投稿日: 2008.03.19 - momoko"powered by"
あまりにも酷い虐待に驚かされる。 母親に虐待されても子供は愛を求める。 虐待の連鎖がなかったことにホッとした。
0投稿日: 2007.08.25 - やなえ"powered by"
大学時代に 「あ、これ、映画になってた」 と思い、何気なく手に取りました。 衝撃です。 母親の娘に対する虐待を描いてるんですが…。 怖いはず。怖いはずなのに 目が放せない。先を読みたい。 自分的にはビリーミリガンを読んだときに近いくらいはまって一気に読んでしまいました。 なんか、こういうのを読んでしまう自分の残酷さみたいなものを感じた作品でもあります(笑)
0投稿日: 2006.10.17 - しょこ"powered by"
すごかった。柳美里くらいすごい。 でもやっぱり愛はほしい。 誰にあたえて、誰にあたえてほしいか・・・ それを知るのはきっと死ぬときとか、そのくらいなのかもね。
0投稿日: 2006.06.10 - みどり"powered by"
すごい話ょねー。 原田美枝子さんがこれを演じ切れてるのもすごい。 でもやっぱトオルちゃんに似てるょねー。。。
0投稿日: 2006.02.08 - しょうこ"powered by"
虐待には様々な種類がある。だが、どんな仕打ちを受けその相手を呪おうとも、心の底に転がっているものはその現実とは相容れないものであったりする。母が娘をいたぶる。娘はそれでも「母」ではなく「母親」というものを求める。なんて哀しいことか。「そうだ、このやわらかさなのだ、おかあさんというのは。子どもが抱きついたとき、自分の体の肉をほんのひとけずりして、そのくぼみにちいさなからだを埋め込むことがでくるひとなのだ」
0投稿日: 2005.10.05