
総合評価
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- ktmrer"powered by"
雑誌voiceの時評をまとめたものなので、今読むと昔の自治ネタで著者が繰り返す「済んだこと」感が強い。 しかし、戦争についてや外交についての考え方はとても勉強になった。「反日に感謝」についてはユーモアと皮肉に富んでいて面白かった。
0投稿日: 2020.08.14 - こじゃいあん"powered by"
あまり中身を見ずに借りてしまった。タイトルから見ると何か読書に関することのように見えるが、実際には時事ネタに対する養老さんのエッセイ集みたいなもので、10年前ともなるとネタが古い。そんなわけで、あっさり読めるのだが、適当に読んで特に心に残るものはなかった。新書はコンパクトで読みやすくて良いのだが、どうしても古臭くなってしまって難しいね。
0投稿日: 2019.09.01 - 丘へ行こう"powered by"
2018.10.25 古本屋で見つけて電車の中で読んだ。 世間に興味なく生きてきたので、へぇ、こんな事件あったっけ?ほうほう。 といった感じ。 氏の言葉を借りていえば 「とはいえ全て済んでしまったことです。」 いや、まぁ済んでない事もあるなぁ。
0投稿日: 2018.10.25 - ichiro.mariners"powered by"
本書は、「政治、環境、世界に対する日本、人生、生き方」などに対する思いつきを心の赴くままに、というよなスタイルで書きなぐった養老孟司のブログである。ブログなので、何のまとまりもなく、ダラダラという印象はぬぐえない。面白くない。
0投稿日: 2018.10.23 - laza_quats"powered by"
2017/10/10読了 図書館で借りて読んだ。新聞のコラム長の文章を集めたエッセイ。 政治、原子力や核、医療、自殺問題など話は様々だ。残念ながら、私はあまり共感できなかった。この手の文書は、締め切りが厳格に区切られているからか、読みにくいもの、中身の薄いものが多い。 題材も、今からすると古すぎるものが多い。当時を知るにはよいかもしれないが。
0投稿日: 2017.10.10 - Raf"powered by"
雑誌Voiceに掲載されたコラムだから一つ一つが読み切り。大体2004年とかそれくらいの時事問題に触れ、養老孟司が感想を綴る。そういえばこんな事もあったと懐かしい。事件は風化する。そして繰り返しながら少しずつ良くはなっているのだろうか。そう思いたいものである。
0投稿日: 2017.04.03 - 鳩摩羅什"powered by"
現代は情報化社会と言われる。情報は文字が中心であり、情報化社会とは、文字が溢れる時代と言える。そして、文字情報は脳で処理するから、情報化社会とは、脳化社会とも言える。 この本を読んで「現代は言葉のインフレが起こっている」と感じた。例えば、テレビ番組にもテロップが出ることが多い。音を聞きながらテロップも読む。もはや、テレビ番組にはテロップの文字が欠かせない。文字の重要度が増しているのである。 しかし、言葉が溢れる現代は、言葉の価値が下がり、言葉が軽量化する。ゆえに政治家の失言が増え、それを批判するマスコミの声が飛び交う。そしてそれに感化された民衆の批判の声によって、政治家が辞任する。 結果的に、言葉が言葉を生み、政治家も民衆も言葉に振り回されることになる。 オレオレ詐欺も言葉を重視した結果だと著者は言う。言葉は軽量化しているにも関わらず、同時に重視されてもいるという両者を合わせ持った状態が現代と言えないか。
0投稿日: 2016.04.11 - でこ"powered by"
タイトルに惹かれて読みました。 本好きだもので、逆にこのタイトルが気になって。。 でも第二章まで読んで嫌になりました。 世の中の批判、批判、批判の嵐です。 さらに文体が口語なので、よけいにきつく感じました。 耳にやさしいことばかり聞きたいわけではないけど、一方的に「これはダメだ」と断じてしまうのはいかがなものか。 私の好みではありませんでした。
0投稿日: 2014.12.20 - human"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
読書レポート:読まない力 (PHP新書) 養老孟司著 | デジたろうとピアノ http://digitaropiano.luna.ddns.vc/digitaropiano/?p=4742
0投稿日: 2013.12.29 - kintakunte1"powered by"
養老氏の考え方が好きです。 言葉をどこまで信じるか。変わる自分と変わらぬ情報。 養老氏のおかげで「諸行無常」を意識することができています。
0投稿日: 2011.12.07 - のぶ"powered by"
2002年3月から2007年12月まで雑誌Voiceに連載された時評集。内容はやはり「唯脳論」の敷衍。変わる自分と変わらない情報、と云う概念はとても面白い。ここで問題視されている事柄で、2011年現在深刻化しているものが多い。
0投稿日: 2011.11.10 - 新垣政人"powered by"
よく読むということは、とりもなおさず、なにを読まないでおくべきか判断するということだ。 読みすぎは逆効果というわけだ。 現代は意識優先の脳化社会すなわち情報化社会である。だから言葉をあまりに重要視しすぎるし、読みすぎてしまう。読みすぎてしまうから生きにくくなる。なぜなら、人間は意識ではないからである。意識がない時間は人生の3分の1以上あるのだから、意識は人間の一部に過ぎない。そこを履き違えて、意識だけが自分である、そして自分の本質は永遠に変化しえないのだという思い込みが自己を蝕むことになる。 いつまでたっても変わらないのは情報であって自分ではない。「万物は流転する」とヘラクレイトスはいった。しかし、万物は流転するという情報は流転していないのがその証拠だ。諸行無常、人間こそが変わっていくのだ。
0投稿日: 2011.08.10 - ますく555"powered by"
まるで内容を覚えていませんが、読めば養老さん的アナロジーがよくわかると思います。 第二章以降、雑誌で連載していた、 800字~1000字くらいなのかな、 短い時事のエッセイをまとめた本でした。 そのくらいの分量ではたいしたことは 言えていないんだろうとお思いのあなた! 無駄のない主張にガツンとやられること請け合いです。 養老さんって文章が下手なのかなぁ、なんて思い、 さらに養老さんの理屈は屁理屈めいているなぁと、 これまで思っていたんだけれど、今回読んでみて、 それはアナロジーのせいだったんだなぁと、ほんのり理解した。 文と文のリンクの仕方が、どこか飛んでる感じなのも、 読みなおしたり、なれてきたりするとわかるようになります。 そういったところは独特なんでしょう。 内容もまえがきからしてやられてしまいます。 「巧言令色鮮仁(こうげんれいしょくすくなしじん)」という孔子の 言葉が引きあいにだされて、「口でうまいことを言うヤツなんて、信用できないよ」 という意味だと語られる。 痛いところですね。 文章がうまくなりたいとか、もっといろいろしゃべれるようになりたいとか 常日頃考えていますが、そういうのは人として枝葉末節な部分で、 大事にすべきところではないのだなぁ。とはいえ、プロの人とかは、 そういった枝の部分も、考えや独創性などの幹の部分も しっかりしていたりするんだろう。 言葉を使った表現力って、なんぞや?って思ってしまいますね。 日本におけるユング派心理療法のパイオニアで文化庁長官も務められた 故・河合隼雄さんが、まじめになると「私はウソしかいいません」と きっぱりと言われたという話も載っています。 「ウソしかいわない」というのは、じゃ、その発言はウソなのか本当なのかという 矛盾を含んだものですが、だから河合さんは、言葉なんてその程度のものですよ、 みたいなことを言っておられたということらしいんです。 ここでも、小手先の言葉じゃなくて、人としての幹を育てることの 大事さを感じさせられます。 まえがきでも十分勉強になるのに、他にもいろいろなエッセイが盛りだくさん。 簡潔で平易な物言いなのに、深みがあって、 知識人で識者の養老さんと対話しているような読書感覚を覚えました。 とはいっても、読み手はあたりまえですがうなづくばかりですけどね。 でも、こうやって文章にすることで、アウトプットに頭を使っているのだから 少しはましなのかもしれないです。 こうやってブログを書くことにも、 あんまりサラサラっと書いてしまうのは なんの経験にも、思索にもならないですね。 そこのところを頭の片隅に置きつつ、 自分の幹を鍛えることができるような記事を書けたらいいなぁ。 そうそう、日本が軍隊を持つことについての論説があるのですが、 そこで、国家としては武士道の精神が必要になるみたいなのがあるんです。 そこのところ、以前に読んだ北大の社会心理学者の山岸俊男さんの 『日本の「安心」はなぜ、消えたのか』の主張とぶつかるところだったのが 興味深かったですね。武士道を可にするも不可にするも、帯に短したすきに長しな 印象をうけるんですよねぇ。とはいえ、統治の論理である武士道は、 きたるべき信頼社会をもたらす商人の論理とは相いれないと言われています。 これは山岸さんの主張なんですがね。でも、そこのところ、ちょっと山岸さんの 話は精彩に欠いているようにも読めるのです。信頼社会の欧米だって、統治の論理に 属する「二枚舌」を使ったりするじゃないかって。 どうも、どちらにしても、なんでもありじゃいけないっていう風潮なんですが、 僕が育ってきた中で感じてきた自由というのが、 そもそもなんでもありなイメージだったりするんですよねぇ。 考え直せということなのか。 そんな、いろいろ考えさせられて、 内容をつぶさに覚えておきたくなるような本でした。 養老さんは今年で73歳。もっと長生きしてほしいですねー。
0投稿日: 2011.07.19 - bax"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
[ 内容 ] 言葉は意識の産物である。 現代は意識優先、つまり脳化社会で、だから情報化社会になる。 人生は『意識のみ』になってしまった」…。 著者はあまり言葉を信用していない。 言葉を読み過ぎず、解剖学者の眼で世の中を見つめ、静かに考える。 すると現代日本人が気づかない、人間社会を取り巻くシステムが立ち現れる。 本書は二〇〇二年以降の日本と世界を論じた時評集。 石油問題、自衛隊のイラク派兵、靖国参拝、振り込め詐欺、オリンピック…。 日本人がいかに行動すべきかを考える上で示唆に富む一冊。 [ 目次 ] 第1章 石油と文明 第2章 社会と世間 第3章 都市と環境 第4章 政治と政治家 第5章 世界と日本 第6章 人間と人生 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
0投稿日: 2011.04.23 - ひとこ"powered by"
2010/11/24読了 結構辛口ですよ。 本じゃなくて、物事を読む力ってことか。 けれどジェネレーションギャップも感じます。
0投稿日: 2011.02.18 - souhima"powered by"
先入観とか、固定観念に違う視点を与えてくれる。 ああ、そうゆう見方もあるよなぁ。と、すとんと納得できることや、納得できないけれど、面白いなと思うことが書いてあり、楽しんで読めました。
0投稿日: 2010.11.08 - のもん"powered by"
新聞のコラムをまとめて作った新書らしく、 膨大な問題をあまりにコンパクトにまとめすぎていてもったいない。 考えるきっかけとしては十分なのかもしれないけど。 もっと掘り下げて突っ込んだところまで読みたい。 まあ新聞に載せる量だからこうなるのか。 http://takoashiattack.blog8.fc2.com/blog-entry-1270.html
0投稿日: 2010.10.27 - Amy"powered by"
相変わらず養老さんの本はタイトルの付け方が巧い。 「読む」ための本に対して「読まない」とつける辺りが 編集者の憎いところである。 しかし、肝心の中身の方はどうか。 新聞の時評ということもあるのだろうが、 いまいちピンとくるものはなく残念だった。 ただ、「言葉そのものの重みをどこまで信じるか」ということ、 ソクラテスですら、文字言語を信用してはいなかったという ことは興味深かった。専門書に頼りすぎるのも考えもの ということなのだろう。
0投稿日: 2010.09.15 - nisiguntaro"powered by"
見開き一ページごとに一つの題が付いてあり、読みやすい印象を受けた。また種々の内容があるが、一貫して養老氏の考えがあるため、自分の中で噛み砕いて吸収しなければならなかった。やはり、養老氏はすごく『知』的な人物であるなと思った。
0投稿日: 2010.07.21 - mit"powered by"
ぼくは基本的にエコとか環境のことに配慮して生きたいと思っているほうですが、それでもこの著者の環境論にはとても説得力があると思っていたところへ、立ち読みした1章の石油と文明の話につられて、思わず買ってしまった。ら、2章以降は雑誌連載の普通の短編養老節コラムでした。 でも、1章の石油の話は重要な提言でしょう。 石油がなくなることは、考えなければいけないし、そうなるのも意外に悪くないかもしれません。 [09.2.24]
0投稿日: 2010.05.04 - 学者犬"powered by"
共感。やはり、今の時代何かがおかしい。そのおかしさというか違和感はどこから来るのかの回答が示されている。特に環境問題に関しての主張は参考になった。ガソリン文化(物質至上主義)の終焉とピークアウトによる文化の転換点という考えは非常に面白かった。なるほどね。そう言われるとストンと落ちた。文体も飾らなくて、理論的で良い。
0投稿日: 2010.05.01 - makken"powered by"
養老孟司氏のコラムは、ふつう、簡単に「差別だ」とか、「エコだ」とかで思考停止しているぶぶんをグラグラ動かしてくれて、ありがたい。 <国立大学の教授に国家公務員の服務規程を応用したら、大学なんぞ違反行為だけでもある。>とは、これを書いた時点では、「でも、べつに警察もひまじゃないから、まさか、、」ということもあったのかもしれないが、いまや、本気で逮捕されてるひとが出てきている、ということでは予言的なくだりだ。
0投稿日: 2010.04.03 - suishodo"powered by"
養老孟司氏の文章を読んでいると、池田晶子氏と物の言い方がよく似ていると思うことがある。時事について考える時、世間的な常識をまったく信用せずに、自分自身の感覚と思考を頼りにしているというオリジナルさが感じられる。 政治が好きではないらしく、世間のことにもあまり興味がないという人が、こういう時評を連載するというのも何だか矛盾したことだけれども、やはり、そういう人でないと書けないことがたくさんあるのだろうと思う。 私は田母神論文なんて、読んだことがない。読むつもりもない。なぜって、自衛官つまる軍人は闘うのが本務なんだから、口ではその資質を計りようがないからである。論文がよくできていたら、むしろ信用しないであろう。巧言令色鮮仁である。(p.5) じつは私はオリンピックをあまり好ましいものだと思っていない。根本の理由は、身体の使い方が極端だからである。きわめて特殊な身体の使用というしかない。(p.42) 私が育った時代には、わが国はいわば発展途上国だった。だから逆に野山で生き物が追えた。老年になって、その私は、今度はそれを博物館で観察している。私の一生はそれでいい。しかし、いま博物館で育っていく子どもたちは、将来何を見ればいいのだろうか。(p.67) 今年は二週間の夏休みをとって、そのあいだテレビも新聞も見なかった。虫のほうはいろいろな発見があって、自分ではとても面白い。こんな世界があったのか、といつもしみじみと思う。儲かる話も人間同士の対立も、自然の世界を見ることとは関係がない。こういう世界に関心がある人とない人では、人生にかなりの違いがあるのではないか。(p.98) 日本は資源小国だというが、じつは違うものが二つある。一つは水で、もう一つは森林である。石油が切れた状況を想像すると、これはきわめて有利である。わが国は石油以降の文明国をめざせばいい。いい加減に腹を据えたらどうか。石油なんて出ないほうが幸福だ。それはイラクを見ればイヤというほどわかるはずである。(p.101) 極端な話、世の中が暗いなら自分が躁状態になればいい。なんと、すべてが明るく見えるはずである。それじゃあ、本当の自分が消えてしまうじゃないか。冗談じゃない。いくら変えようとしても、変えられないものを「本当の自分」というのである。(p.183) 未来が見えることは、本当にいいことか。そろそろそれも考えなければならない。一寸先は闇。それが怖いのは当然だが、怖くない人生は面白い人生か。自殺が増えるのはこれと関係ないだろうか。 先が見える道と見えない道と、どちらを選ぶかといわれたら、私はよく見えないほうを選んできたような気がする。それがよかったかどうか、神様しかわからない。しかしともあれ、退屈だけはしないで済んだ。(p.187)
0投稿日: 2009.06.13 - s0910192"powered by"
最近の子供の読書離れなど。私も本などは読まないが・・・この機会に読んでみようとおもった・・・が・・・正直この本の話は難しいとおもいますね。馬鹿な私には理解できないものも多数含まれていました。これからは本をよんでいろんな力をつけたいと思った。途中で読み疲れました。
0投稿日: 2009.06.04 - take9296"powered by"
たまたま、夕食の際に、妻と「いつのできごとだったっけ?」と考え込んでいた出来事の時期が、偶然この本の「注」に出ていたので、すっきりしました。時系列でなく、分野ごとの章立てになっているので、その都度、頭を切り替えて読みましょう。
0投稿日: 2009.05.17 - TAT(TOH)"powered by"
雑誌の時評をそのまま載せた本。愚痴っぽい部分が軽くて読みやすい。 色々な事件や出来事に対して著者の思った事がストレートに書かれている。 ただし、その内容が正しいのか、間違っているのかは分からない。 判断は読者に委ねられている。 言葉や文字は過去の産物であり、常に現在の状況と比較し判断しなければならない。疑いを持ちながら行う一連の流れを、著者の養老さんは望んでいるのではないかと思う。
0投稿日: 2009.04.13