
天下騒乱 鍵屋ノ辻 下
池宮彰一郎/KADOKAWA
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総合評価
(3件)4.3
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
三大仇討ちをテーマに描いたのは江戸初期の幕府・武士の有り様、まだ町奉行もない時代の大名と旗本の関係性とその変化、寛永期の幕府組織が構築されていく様をリアルタイムに経験している錯覚を覚える(山本博之著「寛永時代」読書中)土井利勝が戦国武将から秩序ある法制に基づいた江戸時代構築者として唯一の人物に描かれているのは珍しい とはいえ本書は大風呂敷を引きすぎたため、肝心の仇討ち当事者の思惑・人間模様を「武士の矜持」に荒木又右エ門と河合甚左衛門がシンクロして意気投合の動きをしてしまいご都合主義的な終わり方をしてしまうのが残念
0投稿日: 2025.08.27
powered by ブクログ仇討ちを「幕府の国家経営をゆるがすレジスタンス」と 捉える構図は、「四十七人の刺客」と全く一緒。そういう意味では革新性はないけど、物語としては十分面白い。 池宮はどの本を読んでも抜群に面白い。盗作騒動で晩節を汚してしまった感はあるが、 やっぱりその構想力と筆力は出色。もっと評価されていいねぇ。
0投稿日: 2011.10.02
powered by ブクログ覇者家康ついに死す。激化する外様大名と旗本の抗争、天下の統一を無に帰するか。家康の遺命で幕権を委ねられた宰相土井利勝、戦国の世と訣別すべく、あえて「悪」を行う。 2009.7.9読了
0投稿日: 2008.05.04
