
宮本武蔵全八冊合本版
吉川英治/講談社
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総合評価
(3件)5.0
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人を描く、ということ
単に強さを求める剣術から、剣を通じて自己の高みに挑戦するという剣「道」へ。若く不完全だった武蔵が、次第に成長していくさまは実に感動的です。 同じ作者の「三国志」に、劉備玄徳が宇宙を仰いで人間の小ささに嘆息する場面があります。「否、人間の行いがなければ、いかに宇宙が広くともそれは空虚に過ぎない!」と劉備は自己の未来に思いを馳せるのですが、よく似た描写が、この「宮本武蔵」の中にもあります。人がいかに生き、何を為すのか。大作家吉川英治が描きたかったものが、感じられた気がします。
2投稿日: 2019.10.17日本人なら、これを読め
昔~し、、祖父に勧められて読んだ「宮本武蔵」。 幾十年を経て、再度読み返しました。 若いころは自分を磨くお手本として、歳をとってからは青春小説のひとつとして読むことができました。 何度も映画やドラマ化されるくらい、日本人の血となり肉となっている小説なんですね。 求道と恋の間に悩み、敵味方の交錯する荒波のなかで「タケゾウ」から「武蔵」へと成長していく人間の姿が、「宮本武蔵」という人物像をとおして描かれています。 まだ読んでおられない方は、世代を超えて自分の目線で読むことができます。 日本人なら、一度は読まれることをお勧めします。
0投稿日: 2017.04.13意外に読みやすい
戦前に執筆された作品で、難しいかなと思いましたが、意外にすらすら読めました。武蔵の成長と活躍を楽しむことが出来、また勇気づけられました。彼の体得した人生訓をみて、仏教や武士道を感じました。また作品に登場する、武蔵の幼なじみの母親が、ギャグマンガのように面白いです。
0投稿日: 2016.07.24
