【デザイナーメモ】普通の髪型、普通の服装のキャラクターを描いているのに独特の雰囲気がにじみでる、なかなか得がたい画才のある作家さん。初単行本ということで、「親しみやすく・堂々と」送り出すことを目指した。クラフト紙幅広のオビも同様の意図（当初は抱っこされている子供のキャラをオビでわざと隠して「なんと、アレが!?」というアオリを打つ案もあったが、狙いがハートフルとスキャンダラスで衝突してしまうので没になった）。ロゴはクレヨン調だが、本物のクレヨンを使うと粒子が粗すぎてクレヨン「らしさ」がうまく出ないため、実際には水彩色鉛筆を使用している。作家名などのテキストは写植の手貼りをフェイクする意図で、行でなく1文字単位で置いた。（カバー、帯レイアウトを担当）