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「筋肉」よりも「骨」を使え!
「筋肉」よりも「骨」を使え!
甲野善紀、松村卓/ディスカヴァー・トゥエンティワン
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総合評価

42件)
3.5
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10
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1
  • noguriのアイコン
    noguri
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    「脱力」から興味が派生して知った 古武術の甲野善紀氏の本をようやく一冊読めました。 元陸上選手で今は「骨ストレッチ」という エクササイズを提唱されている方との対談形式なので、 読みやすいと言えば読みやすいのですが、 やはり言語だけでは限界があるのか、 自分の頭がサイエンス寄りに凝り固まっているのか、 分かったような分からないような 何とも言えない不思議な感じです。 元ジャイアンツの桑田投手や陸上の桐生選手も お二人の元に通われて、動きを学ばれたそうな。 脱力系の本に有りがちな、 〇〇選手は自分たちの理論に反していてダメ、 〇〇選手は自分たちの理論に近くOKみたいな文調が 個人的にはあまり好みではない上に、 著者たちの主張が正しいかどうかも よく判断できないのが難しいところです。 一方で、本の中では絶賛されていた桐生選手も 今は袂を分かっている様子(ネット情報なので、 信ぴょう性は?)で、本当にこの理論が正しいのか、 私に全く分かりません。 少なくとも一定数のアンチはいるみたいですね。 彼らの主張は、 ・筋肉ばかり鍛えるのはダメ (筋肉の前に骨を動かすことが大事) ・体幹トレーニングやメンタルトレーニングにも否定的 で、巷で出ている考え方とは真反対の理論なのですが、 彼らの考えが正しいかどうかはさておき、 一見すると当たり前な事象を改めて疑って考察する 重要性には気づかされる本でした。 昔の人の動きはすごかったらしく、 確かに飛脚なんてのはとんでもない距離を すごい速さで移動していたのでしょうが、 彼らが現代のマラソンに出たら どれくらい早いんだろうかと考えてしまう今日この頃。 (圧倒するのか、それとも全然敵わないのか!?)

    4
    投稿日: 2024.01.24
  • kaiのアイコン
    kai
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    体調が絶不調の時に読んだ 骨ストレッチはめちゃ効く ・・・以下メモ・・・ ★は自分が思ったこと 物理学の「三体問題」についてですが、私たちの思考は3つのことを同時に扱えないんです →体の精妙な動きを言語で説明するのは根本的に無理 結果を出していけば理論は後からついてくる →★これはその通り ■論文より先に結果が出る社会 「もう50年もしたら論文っていう形態はないかもしれない」(ロボット工学の教授) →ロボットにしても、すごく精巧にできているものは、コンピュータシミュレーションを繰り返すなかでできてくる。なぜかわからないけれどこの形がいいっていう、ある種の自然淘汰みたいな形 →★面白い ■大事なのは固めるより緩めること →筋トレは硬くなる ■鍛冶場の馬鹿力を出すには 大事なのは、先を占わない気持ち ■精神論は不要 精神を鍛える、向上させることに何も役立っていないのに、なんでそれを精神論って言うのか →そもそもおかしい →★確かに ■ 「針金の同じ場所を何度も曲げたり伸ばしたりしたら、金属疲労で最後は折れてしまいますが、針金全体を曲げたり伸ばしたりしたら、ずっと長く折れないでいるでしょう?」 手のひらを上にしてから返したほうが身体の緊張がとれる →★そうなのか 勝ち負けより、いかに極めるか、いかに生き延びるのかが本質 →★これは良い考え方、ノルマや出世を気にしない →生き延びるということを考えたら、売上げが悪いくらいどうしたと、死んでしまったわけじゃないんだから何とかなるだろうと開き直れた ■ 私の場合、いまある常識から違っていればいるほど、逆に面白いわけですよ。私の場合、別に何かの団体の名誉を背負っているわけでもなく、何のしがらみもないですから、自分が間違っていたとわかっても不都合なことは一つもないんです。 →★このマインドは見習いたい →★立場や肩書きが人を不自由にする。非難されることを恐れない。 ■常にオープンに 自分だけ特別なものを隠し持っていると、「人生の税金」として税を徴収される恐れがあります 伝えれば伝えた分、不思議とひらめく ■体育、国語、歴史でいい 算数も社会も理科も、歴史の中に全部入れてしまうんですよ。人類がどういう道具を発明し、どう暮らしてきたか、物語で面白く伝えるようにして、同時に火を起こすとか、薪を割るとか、農作業を手伝うとか、そうした人間の生活の歴史を体育の中で実体験させるようにする ■ イメージはきっかけだけです。もちろん、そのきっかけがなければ、家も建たないわけですからなくてはならないものですが、現場では建築家より大工さんの判断が重要になってくるわけです。 → 大工さんが建築家の言いなりになるだけだったら、あまりいい家は建たないでしょうね(笑)。 →★SIも同じ。大事なのは現場で積み重ねる判断 内村航平「自分の中に小さな自分がいる」 →体の感覚をこう表現していた →★やはり天才 ■ 物理でいう「慣性の法則」のようなものは心理的世界にもあり、今までの常識に反することに対し、それを起こさせまいとする力は潜在的に巨大なものがある。 →★こればいつも仕事で思う、最大の課題

    0
    投稿日: 2023.11.19
  • mysterymanboのアイコン
    mysterymanbo
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    このタイトルを読んで、意味を正しく受け入れられる人はほとんどいないのでは。読後でさえ、「マジ?」と思っている自分がいるのですから。 著者の甲野先生は古武術の権威、松村先生は骨ストレッチの考案者という組み合わせ。実は松村先生の骨メソッドは、甲野先生の道場に通いつめて創案したので、いわゆる師弟関係となる。 本書で、甲野先生が何度も繰り返しているのは、とにかく具体的な成果を示すこと。理屈では理解しがたい事象も我が身で体験すれば納得せざるを得ない。 ってことで、本書は具体例が肝です。紹介されるのは、体幹強度アップの「虎拉ぎ」「施段の手」、5種類の「骨ストレッチエクササイズ」は是非試してみることをおすすめします。 参考までに本書は2014年出版ですが、100m走の桐生選手がまだ10秒を切る前に松村先生の「松村メソッド」を取り入れ、2015年3月9秒87(追い風参考記録)を出し、2017年9月9秒98を記録しています。

    0
    投稿日: 2023.08.10
  • nksntks0922のアイコン
    nksntks0922
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    読了。2014年出版の本。ずっと積ん読であったが、腰が痛くなり読んだ。ゴルフの話しがあり、知りたくなった。試してみなければわからないと思った。

    0
    投稿日: 2022.04.01
  • 出雲一寸のアイコン
    出雲一寸
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    読書録「「筋肉」よりも「骨」を使え!」5 著者 甲野善紀、松村卓 出版 ディスカヴァー携書 p70より引用 “甲野 やっていることが面白くて、希望が 見えてくれば、普通以上に稽古しても身体は 平気なものなんですよ。身体が壊れるという ことは、嫌なことを無理してやっているから です。「これはおかしいよ」と身体が示して くれているのに、それを我慢して延々とやっ ているわけですから、どう考えても馬鹿げて いますよね。” 目次より抜粋引用 “常識を根本から疑ってみる  ここ一番の力をいかに出すか  窮屈な社会で自由に生きる  日本人の潜在能力を取り戻す  スポーツから日本が変わる時”  師弟関係にある武術研究家とスポーツトレー ナーによる、身体の使い方や動かし方とそれ に伴う考えについて二回の対談をまとめた一 冊。  スポーツと科学の関係性の歪さからすぐに できる「骨ストレッチ」まで、生物が生きる 上で必ず向き合う自分の身体との付き合い方 について示唆に富む語り合いが記されていま す。  上記の引用は、いじめや体罰が起こること と稽古の行き詰まりなどについての甲野氏の 意見。 夢中になれる事をやっていれば、他人にかまっ ている時間は無くなるものですよね。人をい じめに行く時間があるなら、面白くできる他 のことを探すようにして欲しいものです。  今主流となっているトレーニングを否定す る気はありませんが、大人数で大声で喧伝さ れている物事が正しいかどうか、自分に合う かどうかは、自分で確かめるしかないものな のかもしれませんね。  スポーツに限らず、身体を使う機会が多い 人には、参考にする知識を得る入り口として 良い一冊ではないでしょうか。 ーーーーー

    1
    投稿日: 2021.10.08
  • Giornoのアイコン
    Giorno
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    西洋流の筋肉系のトレーニングやストレッチに傾倒する近年の風潮に警鐘を鳴らす二人の大家の対談。雑談風にあちこち話が飛んでまとまりを欠くために即効薬を求める向きには不評だろうが、示唆に富む指摘(メンタルトレーニングを疑うなど)が随所にある。 閑話休題。松村氏の愛弟子扱いの桐生選手だが結果が出なかった東京五輪の後はウエイトトレーニングをしてパワーアップしようとしている様子。ひとつのやり方に囚われてはいけない、という本書の肝を実践していることになる。

    0
    投稿日: 2021.09.04
  • DDトシのアイコン
    DDトシ
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    まだまだ想像の域を出ない内容だが、読んでいて面白かった。 このような考え方で身体を動かしていくことそのものが楽しいことになりそうです。

    0
    投稿日: 2021.08.01
  • 小野不一のアイコン
    小野不一
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    松村卓は骨ストレッチの考案者で、短距離の桐生祥秀〈きりゅう・よしひで〉を指導した人物。腹の柔らかさは古来から日本武術で重要視されているが、腹筋を鍛えることがインナーマッスルの動きを阻害することまでは想像が及ばなかった。知識には必ず落とし穴があるという好例だ。 https://sessendo.blogspot.com/2021/07/5.html

    0
    投稿日: 2021.07.05
  • kindle探検隊@エンタメ垢のアイコン
    kindle探検隊@エンタメ垢
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    昔、ナンバ歩きというものが在ると知り、甲野善紀さんの古武術に関心を持って買った本。かれこれ5年くらい前に買って寝かせてた。 日本陸上の桐生選手がジュニアの頃のエピソードもあります。 情報は古いが、筋肉至上主義の元アスリートが怪我を機会に「骨ストレッチ」を考案した松村卓さんとの対談。 昔のばあちゃんたちが、想定300kgの米俵を背負っている写真や、野口整体創始者の野口晴哉氏の息子さんが大腿骨骨折を 治療したときの嘘のようなエピソードなど盛りだくさん。 骨ストレッチは簡単に再現できるので、日頃から使っています。歳と共に無理が利かなくなってきたので、体のメンテナンスのためにも取り入れていきたいです。 甲野さんの本、フルコンプしたくなってきた。

    0
    投稿日: 2021.03.07
  • Eのアイコン
    E
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    武術の先生と骨ストレッチの開発者の対談で、筋肉を鍛えてガチガチに身体を固めるよりも、骨を考慮した柔軟な動きをした方が良いよね、という本。 骨ストレッチという言葉はこの本に出合って初めて知りましたが、腹筋をすると身体が動きにくくなるとか、筋肉を鍛えるウェイトトレーニングをすれば良いというものではないとか、今まで出会ってきた一般常識からは離れた内容になっていて、目から鱗の内容でした。 マグロの中落ちストレッチをはじめ、いくつかストレッチが紹介されていますが、骨ストレッチをもっとしりたければ……という文言が見えてきそうなくらい、本質については語られません(笑) それはまた、別の本を読むなり講習会に来てくださいね、ということなのでしょう。 私は運動音痴でまったくスポーツに親和性のない人間なのですが、そんな私でも“うごける身体づくり”が出来るのかもしれないな、と思えた本でした。 さらさらっと数時間で読めましたので、気になる方はどうぞ

    1
    投稿日: 2020.12.02
  • yokoichi26のアイコン
    yokoichi26
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    対談自体は興味深いけれど、精神論、あまりにも精神論に寄りすぎていて、両人にとってはこの方が具体的なんだろうけど、自分にとって実現性が掴みにくい…。 ただ手のひら返しとか、「力を抜けば力が出る」的な感覚は面白いからやってみたい。 あと骨ストレッチにはかなり興味湧いた。 骨ストレッチの導入本として○かな。

    0
    投稿日: 2020.05.09
  • E.Moguraのアイコン
    E.Mogura
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    導入部分は面白そう! しかし、具体的にやって見せなくちゃ意味がない・・・と言いながら、 有名人がどうたらこうらら、能書きばかりの対談が多すぎた。 あげくに、人生観や教育論・・・世の中間違ってる的なお話にまで拡散。 ようやく最終章で少しだけ、「骨ストレッチ」って何が見えてきた。

    0
    投稿日: 2020.04.09
  • teftef66のアイコン
    teftef66
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    このレビューはネタバレを含みます。

    具体的に効果があった実例に乏しいし、トレーニング方法についてもあまり紹介されていない。 スポーツには筋肉だけではない何かが必要だという点は納得できるので少し調べて見たい。

    0
    投稿日: 2019.10.02
  • muffinのアイコン
    muffin
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    2人の意見は同じでずっと同じことを対談している 体の動かし方のアプローチを変える方法は面白いが他の人を否定しない方がいい 実用には向かない

    0
    投稿日: 2018.01.17
  • dekiのアイコン
    deki
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    骨ストレッチ 聞き慣れない言葉を職場の先輩に聞いて即買いしました。 中身は古武術から日本人に合う身体操法という感じでしょうか。 僕も合気道をしていたのである程度の意識はありました。 ただこの本だけではやり方がよくわからないのでやり方の本を次は読みたいと思います。

    0
    投稿日: 2017.08.30
  • hito-kotoのアイコン
    hito-koto
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    昨日は勇崎賀雄氏の「50歳からは筋トレしてはいけない」(2017.6)を読みました。半信半疑です。今回、甲野善紀氏&松村卓氏の「筋肉よりも骨を使え!」(2014.5)を読みました。武術家の甲野氏と陸上短距離の松村氏の対談形式です。ストレッチや筋トレはやればやるほど身体が硬くなり可動域は狭くなる。大事なのは固めることよりほぐすことだそうです。実際、桐生祥秀選手は、筋トレ、体幹トレなど何もしないで身体の硬いところをほぐしているだけとか(驚)でも、筋トレ、骨トレ、何が違うのか?筋肉は骨についてるから一緒では?

    0
    投稿日: 2017.08.30
  • izumowolのアイコン
    izumowol
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    とても興味深い内容(だからこそ手に取った)なのだが、 対談、しかもお互いに「わかっている」者同士の対談を本に しているためか、非常に浅い内容に終始している。踏み込み が足りなくて非常に食い足りないのだ。こういう場合、その 道には素人だが、相手の主張を引き出すのが上手な聞き役を 加えて鼎談の形にしなければいけなかったのではないかな。 甲野氏、松村氏の理論や術について知りたければ、それぞれ の著作に当たった方が良いと思われます。

    0
    投稿日: 2017.02.17
  • その体、上手に使ってますか?

    筋肉に頼らず、骨を使うことで 効率的かつ故障せずに動く方法が書かれています。 スポーツする人、体の故障が多い人、ぜひ読んでみてください。

    0
    投稿日: 2016.11.24
  • watashino-honndanaのアイコン
    watashino-honndana
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    筋トレよりも骨ストレッチ 簡単な骨ストレッチが載っていたけれど速攻で効果実感せきます。 個人的には「脱力」という事を極めたくてこの本に出会ったけれど読んでみて興味が湧いてきました。

    0
    投稿日: 2016.07.17
  • kikuzoのアイコン
    kikuzo
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    このレビューはネタバレを含みます。

    気になったもんで、買って読んでみたけど、上から目線に終始して、(笑)ばっかり。 具体的な骨の使い方がさっぱり。 ストレッチ的なことがちょこっとだけ書いてあるけど、肝心な方法とかそのあたりは書いてない。 がっかり。

    0
    投稿日: 2016.06.04
  • yutangaのアイコン
    yutanga
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    筋肉から骨へ身体の使い方が切り替わっていくことで生き方が変わる。つまり自分の外側に求めていた答えが内側にあることを実感し自分の生き方に自然と向き合えるようになってくる。自分と向き合えると人との関わりも変わってくる。筋肉を緩め発想を変えてみることでまた視野が拡がるなんて、素敵なこと。

    0
    投稿日: 2016.04.16
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    nebaott
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    展開される理論は根拠に乏しい。 既存の概念に囚われないぜと言っているが、そのクセして有名選手の名前を勝手に出して自分たちの理論の拠り所にしている。 勝手に名前を出される選手はいい迷惑だ。 こういう、いわゆるキワモノ扱いされる理論は、最新の理論についていけない人が、それでも優越感を保つための逃げ道になっているように思える。 傍流の理論に走れば、有識者に対しては「ふふん、有識者と言っても旧来の理論にとらわれてやがるぜ」と優越感に浸れ、何も知らない人に対しては「他の人は知らないけど、こういう理論があるんだよ」と優越感に浸れる。 そのため傍流の理論にハマる人は、中上級者だが、決してトップレベルにはなりきれない人が多いように思える。 と、ここまでスポーツ理論家としての甲野氏・松村氏(の信奉者)を批判してきたが、骨ストレッチ自体は、ストレッチ法としては別にいいんじゃないのと思う。

    0
    投稿日: 2016.02.14
  • pluto452のアイコン
    pluto452
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    この本で一番気に入ったコトバ。 先を占うな。 身体操作から始まりメンタルヘルス等のケアにも役に立つ技法が詰まった一冊。 技術的な話を読みたいというニーズには物足りない感があるが、作者が著した武術の本は、数冊あるので、そっちを読んでいくと良いかも。

    0
    投稿日: 2016.02.08
  • yuki4のアイコン
    yuki4
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    中村考宏の「骨盤おこし」を読んで 興味が湧き、 「筋肉」は信用出来ない 「骨」や「関節」が大事 と思い、検索して見つけた本 ちょっと対談中心で 方法的なことは少なめ 導入とかやや宣伝の意味合いが 強いか まあでもあまり筋肉は使わない 骨が大事というのは理解できる 深く知るには要研究だけど P181 理由を知りたいのは脳だけ

    0
    投稿日: 2016.01.14
  • いとのアイコン
    いと
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    日本古来の武術の身体操法を実践的に研究し、元読売ジャイアンツの桑田真澄投手が肘の怪我からの復帰後に身体の使い方の教えを請い、翌年最多勝と最優秀防御率を獲得したことに貢献した甲野氏と、短距離走者として活躍後、スポーツトレーナーとなり、「骨ストレッチ」や「松村式ランニング」を考案、日本短距離界の期待の星、桐生祥秀選手のトレーナーも勤めている松村氏の対談本。 スポーツ選手やスポーツトレーナーに限らず、ほとんどの人は、強くなるために筋肉を鍛えてパワーをつけ、怪我を克服するために筋肉の鎧をつけ、余計に本来の身体の動きができなくなったり、筋肉を痛めて怪我をしてしまったりしている。 人間の身体は、筋肉が動かすのではなく、まず骨が動いてから、それに付随した筋肉が動く。 また、骨の周りを筋肉でガチガチに固めてしまうことで、骨が自由に動けなくなってしまう。 過去の日本人は、50代の女性でも60kgの米俵を5俵も担げるような身体の使い方をしていた。それは、骨や体幹がしっかりしており、身体感覚が今とは比べ物にならないほど優れていたということになる。 筋肉を緩め、松村氏の推奨する「骨ストレッチ」を実践することで、身体に無理することのない人間本来の動きができるようになる。 この本の主幹となる主張は、すごく興味がもてるし、骨ストレッチをはじめ、骨の周りの筋肉を緩める必要性は共感できる。 ただ、表現のしかたが、筋トレやストレッチを頭ごなしに非難し、全くもって意味のないもの、あんなだから記録が伸びない、骨の大切さに気づいている我々は素晴らしいという話題で盛り上がってるように見えた。 内容はおもしろいので、対局にある相手を非難することなく説明してほしかった。

    0
    投稿日: 2015.12.12
  • 宮本知明のアイコン
    宮本知明
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    体の骨組みを活用するトレーニング法で成果を出しているのが陸上短距離100メートルの桐生祥秀選手。一般的に行われている筋トレや体幹トレ、腹筋などの補強トレを必要としない。腕力を使って力づくでねじ伏せようとするより、コツ(骨)をつかみ、無駄な力を極力使わない方が、いい結果を出せる。骨組み訓練法は、これまでの常識を根本から覆すトレーニング法である。骨組みの連動によりインナーマッスルを活性化させ、人間が持っている本当の力を導き出す。息の上がり方も少なく體の疲れも最小限。體を酷使しないからケガも最小限。今後、さらにスポーツ界への浸透が進めば日本の競技会も大きく変わっていく予感を抱かせる。まずはオリンピック。成果を楽しみに待ちたい

    0
    投稿日: 2015.08.25
  • Dr.(読多ー)あんころ猫のアイコン
    Dr.(読多ー)あんころ猫
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    現代武道やスポーツへの問題提起、と言えば聞こえがいいが、読んだ感想としては二人で延々と愚痴をいいあっている対談集という感じかな。「骨」を使うための技術本かと思って読んだのでちょっと肩透かしでした。

    0
    投稿日: 2015.07.22
  • pumpkindadのアイコン
    pumpkindad
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    言葉だけの表現になると少々わかりにくい。そういうことは確かにあるのかもしれないけれどといった感想だけが残り、さてどうしたものか。 そう、実際に道場に足を運んで自ら体感することが大切なのだろう。まずは自分の道場に出かけたい。

    0
    投稿日: 2015.04.26
  • sazukaのアイコン
    sazuka
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    出た時から気になっていた本なのだけど、ようやく読めた。 出版から読むまでの間に、僕は骨を何箇所か折った。 骨はプレートとボルトでつないで、硬くなった筋肉のリハビリを続けている。 リハビリはつらいけど、少しずつ改善するような気がしてがんばっていた。 ところがどうだ。 筋肉は骨の動きの邪魔をしている、というではないか。 ウサイン・ボルトしかり、100Mの高校記録を出した桐生祥秀しかり、いわゆる陸上選手がやる筋トレをやって記録を出しているのではない、という。 あの、なんで付いているのかわからない鎖骨が重要だと(そして、僕がプレートで接合したのも鎖骨だ)。さらに、普段動きを気にすることなんかない肋骨を動かしてみろ、と(ああ、鎖骨の他に肋骨も折ったんだ)。 正しい、とされている体育教育を喝破して、骨ストレッチの凄さを伝える。正しいはずのリハビリをやってきて、まあまあなんとか結果が出ているしなあ、と思いながら、紹介されていた骨ストレッチをやってみた。 なんだこの覿面な効果。 ヘリコプターがなんで安定して飛べるのかは、航空力学がわかればわかるほど、わからなくなるという。正しいはずの事以外で、もっといい結果が出ることがある。 教科書的話を否定するのは、まさに読書ネタ向きだよなあ、なんて穿った見方もしたくもなるが、実際に身体で試してしまうとグウの音も出ない。リハビリでは、常に身体が固いと指摘されてきた。筋肉が無駄なことをしているというわけだ。 もっと早く読めばよかった!

    0
    投稿日: 2015.03.22
  • ちょのアイコン
    ちょ
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     目からうろこのからだの使い方。  体の異体字の體は「骨が豊か」と書く。確かになぁ。  昔の武道家が書くところが事実というなら、なんというか、ジャパニーズニンジャイズクール!な感じです。  あと、「(映画やアニメで)身体的に誤りでも、表現としては大げさな位の方が、見ている方からすると『らしい』」というのは、笑ってしまうけれど、今の社会が「らしいけれど辛い」という現実を表している気がする。  ただし、あくまでも対談集という読み物であり、ここから先、気になる人は各自でどうぞという本でもある。面白いな。

    0
    投稿日: 2014.12.13
  • sabsabのアイコン
    sabsab
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    タメにはなると思うし、物事を多角的な捉え方をする、という意味でビジネスにも通ずるところがあります。面白い。でも、も少し具体的な運動理論があるとより面白いかったかなとおもいます。

    0
    投稿日: 2014.11.03
  • banban24のアイコン
    banban24
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    後期高齢者への筋トレを指導しています。 「誰でも速く走れる骨ストレッチ 」が初めです。 自分でも取り入れてなんか良いようです。 高齢者にも指導しています。 ただやってみて、見せて、それからでもうまくできないのだよね。 あせらず少しずつやっています。

    0
    投稿日: 2014.11.02
  • ikatouのアイコン
    ikatou
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    洛南高、東洋大の桐生選手も「骨」を使っているというから、この本は実践的なのでしょう。 でも、モノにするのは、かなり難しそう。

    0
    投稿日: 2014.10.05
  • Yoshikiのアイコン
    Yoshiki
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    甲野先生の対談本は結構読んだんですが、 今回の相手はスポーツトレーナーの方なので、 話が実践的で、すぐに使えることもいっぱいありました。 桐生君が無駄なストレッチやウエイトトレーニングをしてないと聞いて、 僕もやめることにしました。(元からやってないけど) 筋肉に頼らずパフォーマンスを向上させ続けている甲野先生の存在にはとても勇気づけられます。 加齢に関係なくまだまだ色々と楽しみたいと思います。 「骨ストレッチ」はただ今実践中です。

    0
    投稿日: 2014.10.01
  • long2agoのアイコン
    long2ago
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    2014/9/4読了。 言ってる内容はとてつもなく興味深いが、これだけ読んでる分にはトンデモ本みたいな内容。実際に経験してみないとなんとも言えない。

    0
    投稿日: 2014.09.04
  • sugar41のアイコン
    sugar41
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    主張はよくわかりました。 が、具体的な内容はさっぱりわからない…。 変な図ではなく、写真入りで紹介してほしいですし、今ならば、動画を利用する方法もあると思います。 分かり合えているおっさん二人の話を読むのは、楽しいのは楽しかったです。 が、実践が大事なことについて話しているにも関わらず、実践するための方法が少ないのは、やはり片手落ちじゃないですかね。

    0
    投稿日: 2014.08.09
  • $$$のアイコン
    $$$
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    この方達の話が常識とは違うから話が通じないのではなく、彼等が自分の事しか頭にないからでは?というのも彼等が常識を疑うということを日常化しているのだとしたらそれはつまり、他人への不信に他ならないから。それはやっぱり「道」でしかなく、信仰の対象であり、そのわけの分からないものと区別する為の常識を科学というのだから理解されることに対して、その相性の悪さに気づいても良いものなのに、そこは分からないんだな。だから、俺たちの話は正しいということを言う為に科学という方法が生まれたのに。

    0
    投稿日: 2014.08.04
  • 石井信之のアイコン
    石井信之
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    すごい本だ! 自分が抱いていた「世界」がものの見事に 覆されていく、このような思いをするのは 滅多にないことだ。 「骨ストレッチ」エクササイズなど、 日常生活の向上につながるエクササイズも 紹介されているので、学んで、 ぜひ活用していきたいと思う。

    0
    投稿日: 2014.07.20
  • しゅんぺい(笑)のアイコン
    しゅんぺい(笑)
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    これまた、不思議な本。 甲野さんのいうことは、なかなか一般のひとにはわからないというか感じられないことなような気もする。 人間にとっての「自然」な生き方を突き詰めていけば、それがそのまんま人間のちからを引き出すことになるんだろうか。 石川遼さん、ウッズ選手のゴルフのやり方に批判的で、すごく新鮮。

    0
    投稿日: 2014.06.25
  • YAJのアイコン
    YAJ
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    このレビューはネタバレを含みます。

    従来の筋トレやストレッチは身体に良くないと、それに代わるメソッドとして骨ストレッチについて書かれている。というか、甲野氏と松村氏が古武術と骨ストレッチの良さを語り合い、これまでのスポーツ科学の問題点についてあーだこーだ言っている対談。なので、肝心の骨ストレッチのHow toとかはわずかな挿絵でしか示されていない。 とても興味をそそられる内容なので、この本を切っ掛けに、その先を覗いてみたくなる。 ということで、この本自体の価値(評価)は、低めで★2つ。

    0
    投稿日: 2014.06.24
  • 辺土名小次郎のアイコン
    辺土名小次郎
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     この対談は2013年10月23日および、2014年2月17日の2回にわたって、甲野善紀氏の「松聲館」にて行われました。最初の対談は第1~4章に、2度目の対談は、第5~7章に主に収録されています。

    0
    投稿日: 2014.06.15
  • kj_itoのアイコン
    kj_ito
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    このレビューはネタバレを含みます。

    従来の筋トレやストレッチには効果がない。という衝撃的な内容。実際に男子陸上100mの日本記録保持者である桐生選手をこの理論でコーチングしているのだから説得力がある。「骨」の使い方、ほぐし方によって運動能力が飛躍的に向上するという。合気道の稽古前のストレッチに取り入れてみる。

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    投稿日: 2014.06.04