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本日は大安なり
本日は大安なり
辻村深月/KADOKAWA
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総合評価

516件)
4.0
142
226
102
14
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    地方の高級結婚式場で四件の結婚式が予定されているある大安の日。双子姉妹の新婦、ワガママ新婦とウェディングプランナー、新婦の家族に歓迎されてない新郎、ワケアリカップル。大きなライフイベントである結婚式を巡るドラマはあって当たり前で経験者は話のネタは尽きなそう。しかし2冊続けて読了した辻村深月氏の作品は女子のややこしさに溢れリアルで面白い。紹介ありがとうございました。積ん読増えそう。

    0
    投稿日: 2018.11.01
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    登場人物それぞれが複雑な思いを持ちながら迎える結婚式当日だけど、大安のおかげか全てが思いもよらぬ形で解決に向かい始めて、読み終わった後は前向きで明るい気持ちになれる。 ただ浮気症の男だけはどうしても許せない〜。。。

    0
    投稿日: 2018.09.25
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    ある場面で突然頭の中が「???」になり、初めに戻って読み返してみてやっと罠に気付いた。あとはどんどん謎が出てきては解決して、あっという間に読んでしまった。面白かった!けど浮気症の男の子だけは許せないな〜〜。笑

    0
    投稿日: 2018.09.17
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    面白かった! 同日、同じ会場で行われる4組の結婚式の話。 4組のカップルと彼らに関わるウエディングプランナーや家族、それぞれの視点で、過去の話も織り交ぜつつ、物語は交互に進んで行く。 双子が入れ替わってしまうドキドキな結婚式。 大好きな叔母のりえちゃんと頼りない東さんの式をなんとか阻止したい小学二年生の真空くん。 何の因縁か、昔の婚約者を奪った女の式を担当することになってしまったプランナー。 そして、すでに結婚しているのに、成り行きで浮気相手と式を挙げることになってしまったダメ男。 ぞれぞれ、大きなサプライズが潜んでいて、ワクワクしながら一気に読んでしまった。 自分も結婚式経験者なので、ちょっと共感できる部分もあったり。ハッピーエンドなのが良いね。 辻村さんは時々こういう明るいのも描いてくれるからやめられない。もっと彼女の作品も読みたくなった。

    0
    投稿日: 2018.09.04
  • 著者の力量を感じた

    ある日の結婚式場を舞台にした4組のカップルとプランナーの物語。それぞれの人間ドラマとして、興味深く読み進めていくと、途中で衝撃的な事実や事件が起きて・・・、でも最後はハッピーエンド、と著者の掌で踊らされた感じだなぁ。

    0
    投稿日: 2018.08.21
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    細かく登場人物が切り替わるけどどうなんだ…?と思ってたけどこれがまたいいとこで切り替わるので続きが気になる気になる!夢中で読み進めて気付いたら読み終わっていた…。伏線だらけ!面白すぎた。

    0
    投稿日: 2018.08.07
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    感動です。 11月の大安の日、ホテル・アールマティで挙式をあげる4組のカップルとウェディングプランナー山井多香子のお話 相馬家・加賀山家  新婦の妃美佳は双子。姉の鞠香とは一卵性の為良く似ている。妃美佳は昔からいつも一緒の姉と比べられるのが嫌でどうにかして離れたい。  結婚式の当日、妃美佳は新郎にある賭けをする為姉の鞠香にとんでもない相談をする。 十倉家・大崎家  ウェディングプランナー山井多香子が直接担当したカップル  新郎の玲奈は我儘で打ち合わせ段階から色々クレームを言い多香子を困らせていた。  多香子も無理だから担当を変えてくれと懇願したが受け入れられず。  問題を抱えながら挙式の日を迎える。 東家・白須家  大好きなりえちゃんが結婚する。小学生の白須真空はいてもたってもいられない。  しかも相手の東さんはなんか怪しい。このままではりえちゃんが……殺される!  真空はあるイタズラをして挙式を止めようとする。 鈴木家・三田家  結婚しているのに浮気相手とイブニングウェディングまで申し込み、式当日なんとかして式が中断する事がおきないかと自ら灯油を持ち込み会場に火を点ける事を考える。 4組それぞれが何らかの問題をかかえ式は進む。事件をきっかけに全ての問題が解決されラストは感動で終わる。 ドラマ化になっているみたいで読むにしたがってどんどん内容に引き込まれ最後のほうはホロリとしました。

    0
    投稿日: 2018.08.04
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    やっぱり自分は辻村さんの作品好きだな。主人公以外の登場人物もみんなクセがあるようでいて、それぞれにリアリティがあり愛すべき存在として描かれていて、会ってみたくなるし応援したくなる。

    0
    投稿日: 2018.07.27
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    大安吉日のある日、結婚式場で挙式を予定した4組のカップルとその家族、ウェディングプランナー達の目線で語られる結婚式小説。 双子姉妹の企みが面白いのですがその屈折さに切なさも感じました。ただ、そのややこしさを愛してくれる人に出会えたのは幸せだなぁと思いました。 また、仕事にプライドを持つというのはやっぱり素敵なことだなと思いました。

    1
    投稿日: 2018.05.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    *11月22日、大安。県下有数の高級結婚式場では、4月の結婚式が行われることになっていた。企みを胸に秘めた美人双子新婦、プランナーを困らせるクレーマー夫妻、新婦に重大な事実を告げられないまま、結婚式当日を迎えた新郎…思惑を胸に、華燭の典に臨む彼らの未来は?エンタメ史上最強の結婚式小説! * 文句なし、素晴らしい完成度に唸るしかない秀作です。 結婚式小説と見せかけて、人の深層部の暗闇と希望を浮き彫りにし、なおかつそれらを無理なく昇華させていく…巧い!!としか言いようがない。 特に、一筋縄ではいかない登場人物たちの存在感が素晴らしく、一見悪役なその人でも、知れば知るほど憎めなくなる。 一度目よりも二度目、二度目よりも三度目…と読むたび惹き込まれること、請け合いです。

    1
    投稿日: 2018.03.31
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    寝る前に、読み始めて眠くなったらやめよ〜と思ったら一気に読んでしまったwwwそして2:30になってた汗 読んでいてポジティブになれる。

    0
    投稿日: 2018.02.04
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    様々な人の思惑が交錯する結婚式場。 辻村さんは、人の気持ち、感情をとても丁寧に描く。 あまりに丁寧だから、文字数が自然に多くなり、読むのに時間がかかるけれど、終盤になると、それまで書かれていた細かい伏線の回収が見事で、心臓に鳥肌が立つ! もう、みんな、ハッピーエンドで良かった! 『本日は大安なり』というタイトルの意味が、じわじわと暖かく響く。

    0
    投稿日: 2017.11.30
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    暗くない辻村深月は久しぶりにおもしろかった! 11月22日、大安。 県下有数の老舗結婚式場で行われる4組それぞれの結婚式。 同時進行で進む4つの式と、それに関わる人々の動きに ドキドキしながらあっという間に読了。 結局ハッピーエンドのお話が好きだなと再確認した。

    0
    投稿日: 2017.11.21
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    読み終わってまず、さすが、の一言。 辻村作品は、こんなにも人間の痛くて醜い部分を、これでもかってくらい絞り出してくるのに、嫌な気持ちがしない。大きな愛で包んでくれているのがわかるから。本当に人間が好きなんだろうな、と思う。

    0
    投稿日: 2017.11.16
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    毎年、11月になったら読もうと思い続けて3年。今年こそ。 11月22日大安、老舗の高級ホテルで結婚式4つ。それぞれの新郎新婦や列席者とウェディング・プランナー目線で語られる群像劇。と思ったら、しっかりミステリー要素も。あ〜、もう嫌だ嫌だ、辻村深月。プランナーは別として、なんとも器のちっちゃい奴、性格悪い奴だらけ。イライラしつつも先が気になって仕方ない。するとなんだか叙述トリックも見え隠れ、まんまと騙されている自分に気がつく。なんや意外に素直やん、私(笑)。終盤は、プランナーの言葉を借りるなら、「不覚にも涙が出そうに」、いえ、私は涙が出そうじゃなくて出ました、不覚にも。 辻村深月の作品は私にとっていつもこんな感じ。嫌で嫌でたまらないのに読まされて、最後はグッときて泣かされてしまいます。だからやめられないんだよ。こんなことがあったなら。やっていける。歩いていける。

    0
    投稿日: 2017.11.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

     本格的な仕事始めが6月からというのは、やはりいい。ジューン・ブライドと呼ばれる6月の花嫁は、幸せになれるというジンクスを持つ。  由来には諸説あって、一つにはヨーロッパの6月が爽やかな季節だからだという説がある。ヨーロッパの挙式であればこそ初めて意味を持つジンクスであって、日本の6月は梅雨の季節であり、結婚式には不向きだ。輸入されたジンクスをナンセンスだと笑う人もいるが、気候も風土も関係なく、長い間交わされてきた言葉には、きちんと意味が宿る。縁起を担ぐことは、祈ることだ。幸せや成功を願う前向きな祈りを責める権利は誰にもない。(p.399)

    0
    投稿日: 2017.11.14
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    同日、同じ会場で結婚式をあげる人にまつわる人たちのはなしが色々入れ替わりながら進む内容だった 少し進んでは違う人、また少し進んでは違う人という形で進むからはじめの1/3くらいまではぶつきり感がすごくて読みにくかったけれど、慣れてしまえばそこまで気にならなくなった。 それぞれ登場人物がなにかしら抱えていて、はなしが進む中解決していくところがこのはなしの最大の魅力なのかなと感じた。 読み返すことはないと思うけど、軽くて、明るい気分になりたいときに読むのは最適かな。 やっぱり、辻村さんのはなしはおもしろい。

    0
    投稿日: 2017.11.13
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    止まらない面白さ。いろんな人の視点から書かれてるけど文体が全く違うからわかりやすい。どの人もハッピーエンドで読後感が良い!

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    投稿日: 2017.10.21
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    いろんな人の目線から物語が進行していきますが、最後はキレイに話がまとまって良かったです。 2017/09/11

    0
    投稿日: 2017.09.11
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    結婚式会場となるホテルにて 双子の姉妹の片方が結婚式を行う日、その姉妹がお互いを入れ替えるドッキリを仕掛ける。 妻がいるにもかかわらず、浮気相手と結婚する羽目になっている新郎。 祖母の毒殺計画を聞いた小学生。 など、同じ舞台でいくつかのエピソードが同時進行し、それらが絡み合う群像劇。 わりとおもしろかった。たぶん。

    0
    投稿日: 2017.08.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    他作品とのリンク:狐塚と恭司(『子どもたちは夜と遊ぶ』:新郎友人として登場)、月子(『子どもたちは夜と遊ぶ』:恭司が言及)・礼華女子 これ1冊で完結していますが、上記の通り共通の世界の話ではあるようです。 双子の姉妹のこの関係、これで片方がもう片方を一方的に見下してるわけじゃないんだ、お互い好きなんだー、とびっくり。これだけ力関係があれば、「弱い」方はつらくてたまらないと思うんだけどなぁ。姉妹の入れ替わりに新郎は気付いている、というのは予想通り。 なんだかんだみんな納まるところに納まった感じだけど、浮気相手と結婚式を挙げようとしたバカが元鞘に収まるのはちょっとなぁ、納得行かないなぁ。

    0
    投稿日: 2017.08.10
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    辻村作品初読。 最初はちょっと相性悪いかなと思いきや、完全に油断させられました。「あれ?」と1つ思ったところから一気にのめり込んでしまいました。 初読ゆえの☆4つ。 次読への期待をこめての☆4つ。 おもしろかったっす!!!

    0
    投稿日: 2017.07.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何年振りかの辻村深月さんの小説。 これも買って2年くらい放置してた、なかなか読みたいと思わなくて。 けど読んだら止まんないんだよな〜。 いろいろこじらせてる4組のカップルのお話。 登場人物みんなが愛おしくて仕方ないの。 陸雄くんはほんっとくそ男だけど、わたしだったら絶対に許さないけど、最後ハッピーエンドなのは は?とか思ったけど、よかったね。 あとは映一くんが最高です。 勘弁してよ。

    0
    投稿日: 2017.06.17
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    展開が面白く、ページをめくる手が止まりませんでした。 それぞれの登場人物の気持ちの移り変わりが丁寧に書かれていて読みやすかったです。 辻村さんの作品は、読後感がいつもとても良いので大好きです。

    0
    投稿日: 2017.06.11
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    結婚式のドタバタアクシデントものかと思って読んでみたら、さすがは辻村深月。えっ、どういうこと!?となる展開が満載で、一気に読んでしまった。 大安の日に同じホテルで結婚式をあげる4組のカップル。それぞれが幸せな結婚をするように見えるが、実は問題を抱えている。 新郎がきちんと双子の姉と区別して自分のことが好きなのか試そうとする新婦。周囲に結婚を反対されていた伯母の結婚を阻止するためがんばる甥っ子。わがままな新婦に翻弄されるウェデイングプランナー。浮気のつもりがいつのまにか結婚式をあげるところまできてしまったダメ男。それぞれの人間模様が結婚式を通じて描かれる。 どうなるかわからない展開にハラハラするが、読み終わると心が満たされる一冊だ。

    1
    投稿日: 2017.06.09
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    なんかタイトルにつられたけれど、内容があまりないように感じてしまって…最後まで読んだけど、まぁまぁかな。

    0
    投稿日: 2017.05.25
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    ある高級結婚式場で同じ日に式を挙げる4組のカップルのパニックストーリー。 わがままでクレーマー体質の女の結婚式は、それを担当するウェディングプランナーが語り手となる。どうしても好きになれない客の晴れの日を祝うプロ意識と、その客との触れ合いによる心境の変化、成長が印象的。 一卵性双生児の美人姉妹の結婚式には、ある企みが。同じ顔の別人がいるからこそ感じる嫉妬や自己肯定を求める想いが表現されている。ヒト、とりわけ女性の少し醜い部分が見えて、素直な気持ちにさせられる。 大好きな叔母の結婚式を語るのは、小学生の男の子。結婚式前に新郎が別の女性としていた内緒話を聞いてしまい、叔母を守るために結婚式の中止を企てる。この話に出てくる参列客の男性とその友人が非常に格好いい。やけにキャラ立ちしているなと調べてみたら、辻村さんの別の作品にも出ている登場人物だとのこと。 イブニングウェディングの前になぜか朝から会場入りする怪しい新郎も。実は彼、既婚者。自分が結婚していることを言い出せずに、不倫相手との結婚が決まり、式当日を迎えてしまう。なんでこうなってしまったんだ、なんで誰も止めてくれないんだと、彼はとにかく他力本願。この話だけは、新郎が情けなすぎて失笑。 一篇一篇切り離された短編集というあつらえではなく、総勢5人の語り手が入れ代わり立ち代わりストーリーを紡いでいくのが、小気味よいテンポを生み出している。それぞれが思惑を抱え、事件が起き、ハラハラする展開ながらも、最後にはタイトルの印象そのままにほっこり幸せになれる作品。

    1
    投稿日: 2017.05.10
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    平成29年4月 辻村さんの本なので、手に取り読み始める。 一つの結婚式場を舞台にした、いくつかのカップルとプランナーの話。 ん~、面白くないってわけではないんだけど、イマイチ心に響かなかったな~ ただ、結婚式っていいよね。 幸せの塊だから。 その場にいるだけで、幸せになれます。。 ご祝儀をそれなりに払った対価として(-_-;)

    0
    投稿日: 2017.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この物語に登場する人たちは、みんなどこかしら屈折したものを心の中に抱えている。 幸せに満ちた結婚式当日だというのに、だ。 山井多香子は、ホテル・アールマティウェディングサロンにスタッフとして勤めている。 自分の結婚式の打ち合わせのとき、対応してくれたスタッフの仕事に興味を持ち、結果的に結婚式は挙げなかったけれどウェディングプランナーとして働き始めた、ちょっとわけありな過去を持つ。 大安の日。 結婚式が予定されているのは、多香子が担当している玲奈たちを含めて4組のカップルだ。 打ち合わせのときからわがまま放題の玲奈は、多香子にとっては扱いにくい客だ。 何よりも、玲奈の方は忘れてしまっているけれど、多香子の結婚式をぶち壊し愛する人を奪っていった張本人なのだ。 「彼を自由にしてあげて」と執拗に電話を連日かけてきて、多香子を責めたてた女なのだ。 それが、まったく違う男と結婚するという。 プランナーである多香子は、けっして愉快ではない過去と結びついている玲奈に、屈折した思いでプランナーとして向き合っている。 双子の妹・妃美佳は、結婚式当日になって結婚相手の映一を試そうとしている。 見た目はそっくりな自分たち姉妹が入れ替わったら、映一は気づいてくれるだろうかと。 唯一無二の人になりたい。 確かめずにはいられない、妃美佳の屈折した思い。 大好きなりえちゃんが結婚する。 りえちゃんは幸せそうなのに、結婚相手の東は何か悪いことを企んでいる。 東とりえちゃんの職場の女の人が二人で話しているところを、偶然立ち聞きしてしまった真空。 りえちゃんが傷ついたり泣いたりするところは見たくない。 でも、何をしたらいいのか。どうしたらいいのか。 わからないまま結婚式はどんどん進んでいく。 本当はお祝いしたいのに、誰にも相談できずに見ているだけしか出来ない真空の屈折した思い。 陸雄には結婚式を挙げられない理由があった。 家に帰れば運命の女だと信じている妻・貴和子が待っているからだ。 ちょっとした浮気のつもりだったのに泥沼にハマり、強引に結婚まで持ち込もうとするあすかに引きずられて今日まで来てしまった。 貴和子と別れるなんて考えたこともない。 なのに、あと数時間であすかとの結婚式が始まってしまう。 四面楚歌で誰か何とかしてくれと願いながら、追い詰められていく陸雄の屈折した思い。 プロとして、どんなことにも対応していく多香子の仕事にかける誇りと責任感にも共感できた。 何よりもお客様の笑顔のために。 言うは簡単だけれども、仕事となれば意外に難しいことだと思う。 どんな人にもそれぞれのドラマがある。 結婚式という晴れの日に起きた思いがけない出来事が、彼らにとって良い方向へ歩きだす幸せへの一歩になったことがあたたかな気持ちになれた。 目にはけっして見えないけれど、幸せという言葉の中に欠かせない要素があるとしたら、それはやっぱり「愛」なのだと思える物語だった。

    0
    投稿日: 2017.04.27
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    この作家の中では一番好きな作品。 辻村さんは、【人の死なないちょっとミステリー】を描くのが上手い。 老若男女問わず楽しめるのでは、と思います。 どんでん返しあり、感動あり。 安心してオススメ出来ます。

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    投稿日: 2017.04.24
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    みんな極度のマリッジブルーか(^0^) 不安な思いからうまく切り抜けるサクサク物語。 なんか少し斬新な感じで読みやすかったです。

    1
    投稿日: 2017.03.29
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    山井さんの話、どんだけ泣く…ってくらい泣きました。毎月1回結婚式があるくらいの結婚ラッシュなのでなんとなくタイムリーな本です。 年末に式を挙げる友達に今こんな本読んでるって話をしたら普段本を読まない子なのに「貸して!」って言われました。幸せな気持ちになってほしい。少しでもいいから、気持ちの面とかで彼女にとって充実した良い結婚式を作る手伝いになれたらいいな〜!

    1
    投稿日: 2017.03.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大安吉日"いい夫婦の日"に結婚式場で起きた4組のエピソード。アニメ仕立てというか、ドラマ仕立てというか、どれも現実離れしていて、無難な感じがしてしまった。 一つ、白雪姫のエピソードの中で、常識のないもっさりした新郎が新婦を不幸にしているのではなく、「そんな結婚相手じゃダメだ」と文句ばかりつける新婦側の家族こそが、新婦を不幸にしている・・・という話が印象的だった。

    0
    投稿日: 2017.03.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    お久しぶりの辻村さん。 初期の頃のミステリーが好きで、ここ最近は少し離れていたんですが…面白かったです! 大安の日、4組のカップルの結婚模様のドタバタを描いた作品。 特に双子姉妹は面倒くさくて、でも可愛くて。 映一くんはきっと一生苦労するだろう(笑) どのカップルも一筋縄ではいかなくて、ハラハラしながら読み進めました。 狐塚くんと恭司が出てきたので、懐かしくて思わずニヤニヤしてしまいました。 恭司は相変わらずイイ奴だなぁ。

    0
    投稿日: 2017.02.05
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    内容(「BOOK」データベースより) 11月22日、大安。県下有数の高級結婚式場では、4月の結婚式が行われることになっていた。だが、プランナーの多香子は、クレーマー新婦の式がつつがなく進むか気が気ではない。白須家の控え室からは大切な物がなくなり、朝から式場をうろつくあやしい男が1人。美人双子姉妹はそれぞれ、何やらたくらみを秘めているようで―。思惑を胸に、華燭の典に臨む彼らの未来は?エンタメ史上最強の結婚式小説! ふむ、お仕事小説で群像劇でミステリー。なかなかに欲張りな本ですが、魅力的な本で叔母を守ろうとする少年や、お互いにコンプレックスを持っている双子の姉妹など感情移入出来るキャラクターも多数あり。辻村さんお得意の他の作品からのとあるキャラクターの参入などグッとくる部分もファンにとっては嬉しいのではないでしょうか。

    0
    投稿日: 2017.02.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人気結婚式場で起こったある1日の出来事を主に4人の視点からみた話のあらすじ。企みを胸に秘めた双子の新婦の話、プランナーを困らせるクレーマー夫婦の話、重大な秘密を新婦に告げられないまま当日を迎えた新郎の話など解決に一癖も二癖もあるような話題ばかりだが、いずれの話にもきちんとオチをつけて丸く収める手腕は素晴らしいなと思う。現実にも結婚式場で結婚式を挙げるカップルの裏には色々と苦労がありそうだなという印象を持った。感想はこんなところです。

    0
    投稿日: 2016.11.30
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    やはり人は、出逢う人によって変わっていくものなのだと、他人と関わることで起きる出来事に影響を受け、良くも悪くも変わっていけるのだと、そんなことを感じました。 大崎玲奈には、私まで大きく気持ちが揺さぶられてしまった。山野井さん、気持ちわかるよ…!と思いながら。 人と人との繋がり、かかわりは、本当にいとおしい。

    0
    投稿日: 2016.10.16
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    まあまあかな。簡単に読めていいですが、ちょっともどかしい感じかな?途中でどういこと?頭がハテナになるとこが幾つか…最後まで読めば納得できる仕上がりでした。

    0
    投稿日: 2016.09.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    4組の式が出てきますが、一体何組無事に式が終えられるのかと思っていたら、どれも思い込みや勘違いを取っ払ってみれば良い関係で、他人同士が婚約するのは色々と大変なのだけど、きっと上手くいくよというような応援ストーリー(のように感じました) タイトルと結婚式というテーマから原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」を連想してしまうのは私だけではないはず!? こちらは、色々な問題を抱えている式の出来事切り取った感じ、お日柄の方は成長物語なイメージです。

    0
    投稿日: 2016.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    4組の結婚式。それぞれの登場人物が問題持ってて、何だろう、これからどうなるんだろう、って、すごく気になりました。最後はハッピーエンドにまとまったけど、式場の落ち度で展開を変えてきたのが、ちょっと嫌だったなー。

    0
    投稿日: 2016.09.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    きっかけ:友人のすすめ 感想:丸くおさまってよかった!? 結婚式場における、ある一日のいくつかのストーリー。 屈折した花嫁、既婚者の結婚式、最初は小説だから こういう設定もあるのかと思っていたが、広い世の中 もしかしたらこんな人もいるのかも!?と。 少年目線の話がなんとなく微笑ましかった。

    0
    投稿日: 2016.09.10
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    子供たちは夜と遊ぶの狐塚と恭司が出てきた♡ 4組のカップルのウェディングに纏わる1日の話。 短いので、さくっと楽しく読めた◎

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    投稿日: 2016.07.27
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    ある大安に行われた結婚式で、それぞれの思惑が影響を与えて登場人物が喜んだり悔しがったり後悔したりと退屈させずに続きが気になり一気に読んでしまいました。個人的には双子の話に出てくる新郎と、プランナーの同僚の彼と、殴りにきた彼が好きです。 結婚式は一生に一回あるかどうかですが、読んで少し憧れが生まれました。

    0
    投稿日: 2016.07.27
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    だいすきな辻村さん。けれどぜったいに一筋縄じゃいかないだろうと、気合を入れてページを開いた、ら。一気読み! それは見事に一気読みであった。それぞれが抱える屈託がどのように展開するのか目が離せず、花開くように明らかになる事柄の多彩さ。辻村さんは何かを肯定すること、受け止めることの偉大さをとても温かく描くから、テンポのよい作品にだって奥行きが生まれる。双子の話などこの作者だからこその密度で、うまいんだよなあとひたすら恐れ入った。そして、なんとあの作品の登場人物が! という喜びも用意されていた。読んでよかった!

    0
    投稿日: 2016.07.20
  • コミカルな結婚式の感動ストーリー

    ある大安の日の結婚式をめぐる4組のカップルのドタバタ劇。 4組のストーリーが入れ代わり立ち代わり切り替わるので、最初はとても読みづらかったけれど、登場人物の整理がついてくるにつれて、ぐーっと引き込まれてしまった。 どのカップルも不穏な空気が残されたまま式に突入していくのだけれど、最後にはほろっと泣かせてくれるあたり、さすが辻村さんらしい展開。 ドラマ化されているらしいので、そちらも観てみようっと。 残念なのは、辻村さん、「ジンクス」の使い方間違っていますね。 縁起のいいことには使わない言葉なのに。

    1
    投稿日: 2016.06.05
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    4組の結婚式の話。5人の登場人物それぞれの目線で描かれるストーリーは、どれも続きが気になってしまう(^^; 個人的には山井さんの話が好きです。過去作品の狐塚と恭司が出てくるので、辻村深月好きには嬉しいサプライズかな(*´∀`)♪

    2
    投稿日: 2016.06.03
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    映画の影響を受けたポップカルチャーの産物って感じ。 だから結構粗っぽいというか力業にも程がある感は否定できないけれども、多分長旅とかには良いんではないかな?こういう設定はハートフルコメディそのものですから。 いやもとい、若干ストーリーといい、文章の滑らかさといい良い意味でのスピード感に欠ける面があるかもしれない、微妙に一つ一つの話が長い気が、、、自宅で比較的のんびり読んだから余計にそう思うのかも。 ということで★2.5。

    0
    投稿日: 2016.06.03
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    最初は登場人物がえっと〜誰だっけ?って感じだったけど、双子が理解できたらスッキリしてあとはいっきにのめり込んでサクッと読めた。あまりにもHAPPYEND過ぎかな。

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    投稿日: 2016.05.17
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    結婚って素敵だな、と。結婚した彼女らが幸せになって欲しいな、と。そう思い優しい読後感だった。 私は挙式に憧れがあったのにその負担と見比べて入籍のみにした。結婚して幸せだと思ってはいるけどしてたら…を考えてしまう日もある。結婚式は沢山の手間と時間とお金がかかるけど、それがもたらすエネルギーってすごい。そしてそれを一緒につくるプランナーも。 時間を追い主人公が変わる形式は上手い人がやらない限りめんどくさく、私としては辟易もしたのだけれど、それでもあたたかい気持ちになれよかったなと思える一冊だった。

    3
    投稿日: 2016.04.30
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    あらすじを知らないまま読みました。結婚式場が舞台なので幸せいっぱいの話かと思いきや、あれ!?どういうこと!?と二度読みしてしまうミステリー感があってたり、展開が読めませんでした。 ひとつの場所でも人が違えば物語も違う。 それぞれの幸せがあって、最後はほっこりしました。

    0
    投稿日: 2016.04.14
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    面白かった!タッチは伊坂幸太郎の雰囲気かも!ちょっと砕けたミステリー風で、何人ものひとの人生が交錯していく、読みやすい!!!! りえちゃんという主人公が結婚するという場面を読むか読まないかの間に、偶然私の友人りえちゃんとばったり遭遇して、 エミチン!結婚することになった! と、報告を受け、えーー!ー!!!!!!! と、突然の吉報に驚く反面、本でのりえちゃんも幸せな結婚を。おおおおお、なんか運命!と、ついつい感じてしまいました。これはりえちゃんにプレゼントしたい文庫です。

    0
    投稿日: 2016.04.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    全体的に先が読めたけど、それがまた良かった。辻村さんにしては軽めの伏線というか、わたしでもわかった。 全体的にほっこり。にんまり。良かった。 えーいちくん素敵! 玲奈も山井さんもいい! そんで真空くんは、可愛すぎる! それより何より! こんなところで、孤塚くん、恭司、月ちゃん(は話だけだけど)に会えるなんて!!! なんかすごく嬉しかったな〜。みんな元気で良かったよ、本当に。 辻村さん作品、こーいうとこが本当好き。

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    投稿日: 2016.04.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    同じ式場で同日に行われる4組の曰くつき結婚式をタイムリーに描いた小説。三谷脚本の映画を見ているような、時系列順に展開していく構成で、あっちで火がつき、こっちで洪水、そっちで失せモノ、今どっち…なバタバタさ加減が面白い。 グランドホテル形式(と言うらしい)の構成って辻村さん得意技のひとつなんかなぁと思えた。扱い方がこなれている、ただこなれているだけに、ボリューム感が少々モノ足りない気もした。もうちょっとこのドタバタ世界に浸っていたかったなぁ。 大安吉日の結婚式と披露宴を描いた作品だけあって、基本的には凄くハッピーエンド。お前まで幸せになるんか?ってヤツまで幸せになっちゃってるが…そいつはともかく、「あすかちゃん」はきちんと幸せになれたかなぁ。

    0
    投稿日: 2016.01.30
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    面白かった! 色々、やられたー。 辻村深月の本はいつも、ヒントがたくさんなのに、気づけないことばかり! あれも、これも! あーそうだったのかぁ。。 「子供たちは夜と遊ぶ」の狐塚と恭司もでてきて、嬉しかったー!! やっぱり恭司は素敵!! そして、えーいち(#^.^#) 他の方も言ってたけど「ー勘弁してよ」に キュン! ドラマ観てみたい!

    0
    投稿日: 2016.01.26
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    非常におもしろかった。 ここ最近辻村さんの作品を多く読んでいて思うのは、本当によく練られたストーリーだなあという感想。 一人一人のキャラクターはしっかり個性を主張しているのに、最後には見事にそれらすべてが調和する。 今回のテーマは大安吉日の結婚式場。 晴れの舞台の日に、4組のカップルが人生の岐路を迎える。 双子の姉妹が抱える嫉妬と悲しみ、甥っ子が持つあこがれと甘酸っぱい思い、そして恋多き男に待つ結末。 結婚式という舞台に関しても、そして登場人物のそれぞれが抱える人間関係に関しても、どの角度から見ても非常に興味深い。 ドラマなどに映像化されたらおもしろいだろうなと思って読んでいたら、後書きでNHKでドラマ化されていることを知り納得。

    0
    投稿日: 2016.01.17
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    辻村さんはこういうのも書くのね。 ウェディングプランナーを主役として結婚式場で起きるあれやこれやを描く。 同じ日に同じ場所で結婚式を挙げる人たちの人生、その家族の人生、そして式場で働く人たちの人生が交錯。 狐塚くんと恭司もちゃっかり顔を出すあたりが辻村さんっぽいかな。 そういえば、狐塚君と恭司の出てくる話の下巻を読み損なっている!

    0
    投稿日: 2015.12.07
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    結婚式上での人間ドラマ。語り手が次々と変わる話が複数進行していくパターン。最初は、誰だっけやびっくりな展開に人の認識合っているよな?と戸惑う。この著者の好きなところは青春系なのだが、そうではないドロドロ感があり女性は好きなんだろうなと思いながら読み進める。 後半はどの話も盛り上がって来て、とりわけ中心の話になっている。花嫁と姉を式の日は入れ替わりをした双子の姉妹の話が良く、一気に1日で読んでしまった。酒を飲み感情移入しやすくなった心にぐっと来て度々目を潤ませてしまった。

    0
    投稿日: 2015.12.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ホテルの中で複数の結婚式が同時に進行する中でのドタバタ 漫画、小説、舞台等々色んな所で作品になってるけど、それだけに ある程度の実力の作家さんが描けば、失敗はしない設定で面白い が、個人的に玲奈と陸雄がしらっと幸せになってるのは、納得出来ない 一番好きなのは映一「・・・勘弁してよ」に萌えたv

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    投稿日: 2015.10.13
  • まあまあ面白い作品でした

    ウェディングプランナー、花嫁、花婿、甥っ子たちの視点から描かれていてとても興味深かったです。『子供たちは夜と遊ぶ』に登場した人物が出てきて、わっと嬉しくなりました。 でもなんというか、結婚式は一生に一度の晴れ舞台でそれにかける情熱たるや…少しそら恐ろしい感じがしました。辻村作品は一気読みすることが多いのですが、こちらは休み休み読みました。 結婚したことないしなー。僻みかな(笑)

    0
    投稿日: 2015.10.09
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     クレーマー新婦やら新郎を欺く姉妹やら、あげくの果てには結婚してるのに不倫相手とも式場の予約しちゃったどうしようもないダメ男やら、とんでもない結婚式が同時進行していく。  序盤はハラハラしたり、イラッとしたりと心穏やかでなかった。でも、転がるように物語(と、結婚式)が進んでいくうちに、登場人物の違う面や真相が明らかになり、最後は大団円で幕引き。一歩間違えればご都合主義になる展開だけど、今回は素直に良かったなと思えた。それぞれのキャラの軸が定まっていて行動に納得できるのと、ダメ男にもそれなりの制裁があったからかもしれない。    単なるエンタメ小説ではなくて、全体的に結構ミステリー的な要素もある。特に真空くんの話は新郎による新婦の殺人計画を疑わせておいて、一気にハッピーエンドに持っていくやり方が面白かった。あと、間空くんサイドは「子どもたちは夜と遊ぶ」の登場人物が出てくるのがうれしいところ。しかもなかなか重要な役だし。  辻村作品にしては明るくて、読後に落ち込んだりダメージを引きずることもない。どの登場人物の話も楽しめた。伏線を確かめにもう一度読み返したくなる一冊。あと、結婚式がやりたくなる…かもしれない。こんな波乱まみれの式は嫌だけど。

    0
    投稿日: 2015.10.05
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    一見、同じように見える結婚・・だけど当然ながら全てに物語がありそれぞれの未来がある。そして、その結婚に係る多くの人達。辻村深月の、最後は暖かい余韻の残る人生門出の物語です

    0
    投稿日: 2015.10.02
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    11月22日、大安。県下有数の高級結婚式場では、4組の結婚式が行われることになっていた。 それぞれが特別な想いを乗せた、結婚式の当日。様々なハプニングが起きる! 結婚っていいなと思えるような、あたたかいお話でした。 辻村深月さんらしい愛のあるどんでん返し。先が読めていても、やっぱりほっとする。伏線の張り方は流石で、そこが伏線だったか、やられた、と思わされます。 双子ちゃんのお話が一番好き。可愛いし、かっこいい。きゅんきゅん。 辻村さん自身が結婚して、子供も産まれて、作品の視野が広がったように感じます。その中でも、女性同士の感情をうまく描いていて、私は辻村さんはいい成長をしているなと感じます。とんがりがなくなって、つまらなくなったと言う人もいるけれど、私は前よりもすっきりとした作品を書かれていて、作品自体が無駄に長くなくなったのはいいと思います。 今後は、以前のようなとんがりもありつつ、それでいてまとまった作品を期待したいです。

    1
    投稿日: 2015.09.27
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    11月22日、大安。県下有数の高級結婚式場では、4組の結婚式が行われることになっていた。だが、プランナーの多香子は、クレーマー新婦の式がつつがなく進むか気が気ではない。白須家の控え室からは大切なものがなくなり、朝から式場をうろつくあやしい男が1人。美人双子姉妹はそれぞれ、何やらたくらみをひめているようで──。思惑を胸に、華燭の典に臨む彼らの未来は? エンタメ史上最強の結婚式小説! 解説・西荻弓絵

    0
    投稿日: 2015.09.19
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    大安吉日の老舗ホテルで挙式する訳ありカップルとプランナーを描いた長編。 双子美人姉妹と叔母の結婚に心を痛める真空のエピソードは予定調和的でオチも想像通りだったけど、グラタンとか、思わぬところに伏線は転がっていて、ラストきちんと収束していくのが流石でした。 ただ、全部が綺麗に丸く収まりすぎた印象があります。 陸雄や、クレーマー新婦の話は「いい話」で纏めたことが腑に落ちなくてもやっとしました。 拗れた双子、鞠香と妃美佳の描写はツナグの女子高生同様で痛い子を書かせると上手いなあと思うし、その痛い子が好き(作品中では「ややこしい子」と表現されてましたが)な映一くんのキャラも良かった。 孝太君は留学先から帰ってきていたのですね、できれば、もう1人の登場人物は浅葱の方が良かったなあ。 月ちゃんも名前だけ出ていたのが、辻村作品らしかった。

    0
    投稿日: 2015.08.23
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    最近重い話が続いていたので、読後感の良さにちょっぴり感動♡ 登場人物の一人一人の話がうまーく繋がっていて、全員がハッピーエンドでおわってくれるほっこりストーリー。 大山玲奈と主人公ウエディングプランナーの話や、真空くんと東さんの話もぐっときたなあ。人間の暗い嫌な部分や、だらしない部分もちゃんと描かれていて、どのお話にもどこか共感できるところがあると思う。 満足♡

    0
    投稿日: 2015.08.03
  • 自分の結婚式を思い出した笑

    途中まで読んで、読み進められなくなりました。 結婚式場というお祝いの舞台で、悪意というか闇をもっている人が多すぎて、 ゲンナリしてしまったのです。 それでもなんとか読み進めると、意外な展開に!? 物事は一方向から見てはダメですね。 私にしては読むのに時間がかかった作品で、その分長く楽しめました。

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    投稿日: 2015.07.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    辻村作品は『スロウハイツ』に続き2作目。 ウェディング@プランナーを目指す甥っ子にプレゼントで購入。渡すまでの間に拝読。 最初のページに式場の見取り図があって『登場人物も多そうだし、4つの式場で話が飛ぶんだろうな』と構えていたけれど、先が気になって気になって一気に読めてしまった。 双子の愛憎劇(?)では、女ならではの黒い部分が見事に描かれていて、桐野作品の『グロテスク』を思い出した。双子でなくても女ならばどこかにあるだろう女独特の黒い部分。これを書けるのは女性作家ならでは。素晴らしい。 ウェディングプランナー山井の件では、モンスター花嫁のサプライズに、山井より先に泣いた(笑)この花嫁は侮れない。山井の元カレを捨て、年の離れた花婿を選んだのも、人を見る目があるからじゃないかな。マリアヴェールも百合も、そうゆうことを頭の片隅に置いておける人は、どんなに我儘でも人に好かれる。 真空くんの件では、甥っ子にプレゼントで買っただけあって小さい頃の甥っ子を思い出しながら読んだ。 この件だけ読んでいると伊坂作品じゃないかと錯覚するくらい子どもらしい描写とサスペンスの香りが似ていた。 でも最後はちゃんと辻村作品っぽく終わってくれた。 できれば東くんが、理恵ちゃんの母&姉と和解なりその兆候があってほしかった。二人が幸せならそれでいい。って終わっているんだけどね。やっぱり読者としては見たい。 そして最悪の花婿、鈴木。人のせいにばかりしていたクズ。『コイツだけは不幸に終われ』と思ったが、そこは辻村作品。キレイにまとめてくれました。キレイ過ぎるかな。 本当に楽しく読めた!辻村作品にさらにハマりそうです!

    1
    投稿日: 2015.07.09
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    結婚式場で起きた一日の出来事。 結婚式、披露宴に至るまでの段取りを取り仕切るウエディングプランナーの仕事は慶事であるがゆえに、皆に喜びを与えるものでなくてはならない。 そんな奮闘ぶりに感心させられたり一緒に怒ったり。 結婚式の内部はこんな感じなのね。 その当日式を挙げようとした4組がそれぞれ幸せな方向に向かったのだとホッとする。

    0
    投稿日: 2015.06.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    4組の結婚式当日のお話が並行して進むなか、双子姉妹のお話が一番ドキドキした。姉と妹、そして双子であるという事から来るそぞれぞれの葛藤が切なくて。 ハプニングはあったけど、登場人物みんなにとって良い思い出となるハッピーエンドになって、ほっこり良かったと思える読後でした。

    0
    投稿日: 2015.06.28
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    老舗のホテル・アールマティの結婚式場での1日。 この日挙式予定の4組は色々なややこしい問題を抱えており…。 私が結婚式をしたのは4年前。あれやこれやと考えているうちに金額がどんどん釣り上がり、どうなることかと思ったものでした^^; そんな経験者だからこそウエディングビジネスには興味があったし、沢山のカップルの幸せを願いながら一緒に進めてくれるプランナーさんの仕事ぶりには頭が下がります。 この作品に登場する山井さんもそんなプランナーの1人。彼女の過去を知れば知るほど不憫でならない(T_T) ダメ男やら殺人事件?やら、いろんな不穏な出来事が盛りだくさんですが、何だかんだハッピーエンドになってくれて本当に良かったと(特に山井さん笑)! あの2人(3人?)の登場もとても嬉しかったです♡

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    投稿日: 2015.05.31
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    結婚式場を舞台にした大安の日を描くお話し 4組のカップルが結婚式を上げる大安の日 それぞれのカップルはそれぞれの事情で問題を抱え・・・ NHKのドラマで観て面白かったので小説も読んでみたけど、面白かった というか、自分の思い出補正も入ってるのかも 自分の時も結婚式は準備から当日から大変だったなぁとか あるあるネタやへぇ~ネタで面白く読めたのかも? それはそうと、ドラマでは登場人物の内面も多少は描かれていたけど、小説だとそれがより詳細に描かれていてよかった 特に双子姉妹のお互いの感情はドラマ以上に説得力があった それにしても、えーいちさん大変だなぁ…(笑)

    0
    投稿日: 2015.05.20
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    続きが気になって気になって一気に読んでしまった♪ なんだ、このパズルのピースが一つづつパチパチとハマっていく感覚? 最初の方は、「どんな終わり方するんやろう?」って思ってたけど読み終わってみたら大きな大きな幸せなパズルが出来上がってた。

    0
    投稿日: 2015.05.13
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    --- 11月22日、大安。喧嘩有数の高級結婚式場では、4組の結婚式が行われることになっていた。だが、プランナーの多香子は、クレーマー新婦の式がつつがなく進むか気が気ではない。白須家の控室からは大切なものがなくなり、朝から式場をうろつくあやしい男が1人。美人双子姉妹はそれぞれ、何やらたくらみを秘めているようで--。思惑を胸に、華燭の典に臨む彼らの未来は? エンタメ史上最強の結婚式小説!

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    投稿日: 2015.05.01
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    前半の流れが今ひとつ好みではないけれど、後半の急展開以降は心地よかった。同じ日の同じホテルの結婚式でも、こんなにも想いが違うんだなあと改めて思う。一生に一度の慶事だからこそ、何百万円ものお金を1日に投じる結婚式。その価値がわかった気がする。オチとして、みんながそれぞれの幸せを掴んでいくのがとてもいい。

    0
    投稿日: 2015.04.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人はだれでも、ほかの誰でもない特別なだれかになりたい。 誰かと比べられることが好きな人はそうそういないだろう。 そんな誰もが主役になれる日、それが結婚式。 そんな結婚式の日の、四組のカップルの顛末を追うのがこの物語。 途中で辻村深月の作品だということを忘れて読んだ。 すこし・ふしぎ という色がなく、むしろ、伊坂幸太郎のような軽妙さがある。 けれど伊坂幸太郎にはこの、「妃美佳と鞠香」の姉妹は絶対に描けない。というか、女性にしか描けない。 そしてこの双子の姉妹の描写が卓越している。 登場人物はみな、一種の試練とでもいうべきものと戦っている。 ウェディングプランナーの山井が担当する大崎玲奈は、かつて自分の婚約者を奪った女。 妃美佳は双子の姉の鞠香に強いコンプレックスを持っている。 薬剤師のりえちゃんの結婚相手は、家族から眉を顰められるような六つ年下の東さん。 既婚者なのに浮気して、浮気相手と結婚式を挙げる当日を迎えた陸雄さん。 それぞれが、ホテル・アールマティでこの善き日を迎えている。 それぞれの思いを抱えながら。 ぐっとくるのはやっぱりプランナー山井さんと大崎玲奈のエピソード。 自分が嫌いな相手のために、最高の仕事ができるか? というのが物語の主軸で、この大崎玲奈がまた、いい仕事をしている。 最後はひょうひょうといいところをかっさらっていくような形になる。 興味深いのは双子姉妹のエピソード。 姉は妹を、「守らなくてはならない最も大切な存在」と認識すると同時に、自分よりも劣った妹を見て優越感を感じている。妹は姉の華やかさや社交性に憧れながら、自分という個性を姉に奪われたのだと感じている。 互いに互いをうらやみ、しかし相手からの確かな愛情を感じている、この複雑さ。 私事ではあるけれど、私の兄も双子で、彼らを見ていると、傷つけあうばかりで側にいなければいいのに、と思うのに、きっと確かに救いあっているような、傍から見ていたら理解できない二人の世界が存在しているのだと思うことがしばしばある。 そんな「二人の世界」を辻村さんは見事に描ききっている。 この物語の場合は、その一枚上手をいく新郎さんの「えーいち」さんがその二人の世界を分断するものとして現れる。 姉妹が彼をためし、彼があっさりとそれを乗り越えて、姉妹があたふたするさまはもはや微笑ましい。 全体的に書き方に趣向がこらしてあって、書き方によっては陳腐になりかねないドラマを、多くの登場人物を語り手におくことによって群像劇とし、先を読み進めさせる構成になっている。 よく晴れた空に真っ白なウエディングドレスと、人々の笑顔が見えるような、気持ちのよい本。

    1
    投稿日: 2015.04.19
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    やっぱり辻村さんすごい!と思った一冊でした。 張り巡らされた伏線もすごいです。でも、話の骨組みそのものではない、というかふとした言葉が印象に残りました。 貴和子のような人になりたいです。

    0
    投稿日: 2015.03.27
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    名門のホテルで11月22日の大安に開催される、 4つの結婚式の話。 ウェディングプランナーの苦労が見えます。 結婚式はどれも思惑があると実感できますが、個人的には特に鈴木陸雄の話が辛かった。 いずれも縁起ごとのせいかハッピーエンドに終われてよかったです。

    0
    投稿日: 2015.03.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    単行本を読んでいて、文庫版が出てすぐ購入はしていたのですが、読まずじまいでいました。 今回、私事の関係で結婚式ものを読みたくなり再読。 結婚式をする意味を改めて考えさせられました。 自分が主役になる舞台を作っていくのって、とても大変だし気恥ずかしいと思うのだけど、そこに時間と労力とお金をつぎ込む意味が、確かにあるということを改めて思いました。 みんなに祝福してもらえることは、大切ですよね。 だれかに「おめでとう」と言ってもらえることは、それがたとえ会うのが1回限りのスタッフだったとしても、嬉しいことだなと思いました。

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    投稿日: 2015.03.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大安吉日、県内随一のホテルアールマティでは 4組の結婚式が予定されていた。 一卵性双生児が入れ替わった花嫁。 浮気だったのに結婚式まで進んでしまい、 会場を放火してチャラにしようとしている花婿。 同姓に嫌われるタイプのクレーマーの花嫁。 大切な叔母が嫁ぐのを寂しく冷静に見つめる甥っ子。 さまざまな訳ありカップルを支えるウェディングプランナーとのドタバタ小説。でも流石は辻村さん。最後はジーンとさせるまとまりの良さが心地よかったです。

    0
    投稿日: 2015.03.15
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    【第1回「IN★POCKET」文庫装幀入賞作!5位】 詳細はこちら↓ http://booklog.jp/special/pocket_bookcover 【装幀・デザイン】 名久井直子 さやか 【あらすじ】 11月22日、大安。県下有数の高級結婚式場では、4組の結婚式が行われることになっていた。だが、プランナーの多香子は、クレーマー新婦の式がつつがなく進むか気が気でない。白須家の控え室からは大切な物がなくなり、朝から式場をうろつくあやしい男が1人。美人双子姉妹はそれぞれ、何やらたくらみを秘めているようで--。思惑を胸に、華燭の典に臨む彼らの未来は? エンタメ史上最強の結婚式小説!

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    投稿日: 2015.02.26
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    それぞれの目線で語られるから混乱しそうと思ったけど、それぞれの問題が良い具合に切り替わってスルスルと読めた。 結局どれもハッピーエンディングになるのも、読み終わった後のスッキリ感に繋がっている。 ただスルスルと読めたせいか、特に余韻に浸ることはないかな。 どうしても都合良すぎなエンディングだな〜と思うカップルもいるけど、大安ですから!事なきを得ずなんですかね。

    0
    投稿日: 2015.02.23
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    人生における最良の日が一転最悪の日になるのかどうか、という結婚式を挙げる4組に関わるウェディングプランナーが主人公のお話。 中盤頃から徐々にテンポが上がり、軽快なエンディングが用意されていて、後味良し。

    0
    投稿日: 2015.01.12
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    内容(「BOOK」データベースより) 一世一代のたくらみを胸に秘める美人双子姉妹、クレーマー新婦に振り回されっぱなしのウェディングプランナー、大好きな叔母の結婚にフクザツな心境の男子小学生、誰にも言えない重大な秘密を抱えたまま当日を迎えてしまった新郎。憧れの高級結婚式場で、同日に行われる4つの結婚式。それぞれの思惑と事情が臨界点に達した、そのとき―。世界一幸せな一日を舞台にした、パニック・エンターテインメント長編の大傑作。 あ、こういうのも書くんだ♪という印象>白辻村深月のひとつなのかな? 4組の結婚式にそれぞれ絡む人物の視点から語られるから、もっとゴチャゴチャするかとおもったら、そうでもなくて・・・とても読みやすかった(*^_^*)。 ( ̄ー ̄)ニヤリととなる落とし所が、やはり巧いなーって思った。 ニヤリというより、ε-(´∀`*)ホッって感じかも。。 でも、ダメ男のもとバンドマンは、もう少し懲らしめてやってもよかったんじゃなーい?ww これは映像化でしょう・・・なんてググったらとっくにドラマ化されてたわw 先に原作を読んでいたら見たかもしれないけど キャスティング的にはあんまり・・・ゴニョゴニョ…(ノ゚д゚

    0
    投稿日: 2015.01.08
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    何冊か辻村さんの本読むと、若干先が読めちゃうんだけど、そんなこと気にならないくらい、むしろ気持ち良く話がすすんでく。これってすごいことだと思う。 それで、ああ、やっぱりね、って気を抜いてると、カウンターパンチ。実はこんな伏線隠れてたのよって、最後怒涛の巻き返しを図る。 辻村さんの話は、あまり場の空気感は分からない。匂いとか湿度とか分からないけど、人の心情に寄り添った、優しい語り方をしている。そしてとてもリアル。人を良く見ている方なんだろうなあ。 あー、結婚したいな。笑

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    投稿日: 2014.12.27
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    同じ大安の日に開かれる4組の結婚式がオムニバス形式で書かれた短編集。 4組それぞれに、めでたい場に似つかわしくない企みや複雑な事情があって面白い。

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    投稿日: 2014.12.04
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    辻村深月の本日は大安なりを読みました。 結婚式場を舞台に、面倒くさい性格の双子の花嫁、約束を守らないわがままな花嫁、既婚者なのに式を挙げることになってしまった新郎など訳ありのお客様を相手に苦闘するウェディングプランナーの物語でした。 困ったお客様の行動に共感することが出来なかったので、イマイチ楽しめませんでした。

    0
    投稿日: 2014.12.02
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    おもしろかった!ある11月の大安吉日、結婚式を挙げる4組のストーリーが絡み合います。 双子の美人姉妹のやらかした作戦は、ハラハラしたけれど、メガネの冷たい感じの新郎(私、かなり好きなタイプ)の、「勘弁してよ」の一言にキャーっていうほどやられました♡ そして、運命の女がいながら、若い子に結婚を迫られて式当日までジタバタする陸雄くんには呆れましたが、最後幸せになれてよかった。 なんか、幸せを貰えて、更にウエディングプランナーの仕事の大変さや感動も垣間見られました。

    1
    投稿日: 2014.11.27
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    結婚式って良いなぁと思わせてくれる作品ですね。視点がころころ変わるんだけど、全然気になりません。 とある結婚式場の1日。時系列に物語は進んでいって、それぞれ語り手のフルネームと現在時刻で区切られているので、非常に分かりやすい上にオシャレな演出だなと思いました。よくよく考えるとミステリーっぽい要素も含まれてますね。この華やかでいて女性独特の毒っぽい部分もチラホラ見え隠れする作品に仕上げられるのは、辻村深月以外には難しいだろうなと思います。さすがだなぁ。 本日は大安なりに相応しい素敵なお話でした。 エピソード的には双子ちゃんのお話が印象的。小姑がすごいですが、新郎も変わり者なので意外と楽しい家庭が築けれるかもですね。あと個人的に30代の花嫁が白雪姫の格好をするのはイタイかなと思いました……。でも真空くんはダントツ可愛かったです。最後の後日談っぽいとこで一番よかったなと思ったのは真空くんでした。

    2
    投稿日: 2014.11.24
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    あるホテルで並行して進んでいく結婚式。 それぞれ複雑に入り組んだ事情を抱えているけれど、果たしてどうなるのか・・・・。 想定を超える入り組んだ事情や予想外のラスト、楽しく最後まで読めた小説でした。 辻村深月さん、色々書けますね。

    0
    投稿日: 2014.11.10
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    面白くて一気に読んでしまった。 ここまで大騒動の結婚式は見たことないので、最初の方は入り込めるかな?と思ったけど、途中からどうなるの?と気になって一気読み。 ドラマ化もされていたようなので、ドラマの方も見てみたいな。

    0
    投稿日: 2014.11.09
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    ドラマの方を先に観ていて、なかなか本を読む気にならなかったんだけど、読んでみたら思った以上に良かった! ドラマも面白かったんだけど、それぞれの人物の目線や気持ちが、よりリアルに分かるから、出来事の面白さたけじゃなくって、その中身まで楽しめた。 印象に残ったのは、やっぱり双子の話かな。話は知っていたので、入れ替わりが分かったときの驚きこそなかったけれど、生まれたときから同じように扱われてきた違う者との関係が、切なかった。 私だけに気づいてほしいと願う気持ちは、痛いくらいに分かる。 大安という日に結婚式を挙げる。 幸せの象徴。幸せだから、そうするのか、幸せになりたいから、そうするのか。 自分の幸せを確信できなくっても、幸せでありたいと願うために、大安に結婚式を挙げる。その切ない願いは、素敵だと思った。

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    投稿日: 2014.11.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    結婚式を舞台に複数のカップルのあれこれや、プランナーとしての仕事とか、いろんなパターンがあって面白かった。 一卵性双生児ならではの相手を選ぶ基準だとか、 相手が家族に好かれてないパターンとか、 既婚者と浮気相手に言えずに式を壊す予定を立てる男とか、 祝いたくない相手が担当になった人のプロ意識とか。 好きなのはプランナーさんの話。がんばる女性にはやっぱり幸せになってほしいと思う。 ひとつひとつの視点が細かく分かれていてちょっと読みにくかったけど、それぞれの話の内容はとても納得できた。二人だけの問題じゃないからよけいね。 結婚式って大変なんだなぁ~(。-∀-)と感じられて、今からビジョンを持っておいたほうが良いのかな~とも思った。

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    投稿日: 2014.10.26
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    少し前にテレビドラマになった作品の原作です。以前から面白そうだなあと思っていましたが、読後の感想は期待に違わず面白い内容でした。 タイトルで分かるように大安吉日に縁起を担いで結婚式を挙げるカップルは多いわけですが、この小説はその慣わしどおりにある結婚式場で大安に結婚式を挙げる予定になっている4組のカップルの1日を追う展開です。それも普通ではない仕掛けになっています。それぞれ登場するのは、この中のひと組の結婚式のプランを練り上げた、プランナーの女性も含め関わる4人ですが、彼らの心理的な動きを時系列で刻々追うので、ミステリアスでスリリングな展開が読み急ぎたくなる構成になっていました。

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    投稿日: 2014.10.26
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    辻村さんの「ひっくり返し」が、いつくるのかドキドキしながら読みました。 今回は群像劇だけあって、煎餅を返すみたいにパタパタ連続して伏線が繋がっていったので、リズミカルで気持ちよかったです。 ウエディングプランナーを中心に、キレイで暖かくなるお話でした。

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    投稿日: 2014.10.12
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    続きが気になって一気に読んでしまった。 やっぱり辻村さんは、人物描写と心理描写が素晴らしい。妃美佳の内心はなぜかすごく共感できるものがあった。 「どうしても、私でなければダメだという人。」すごくよくわかります。 そして映一さん、タイプすぎる。 「勘弁してよ。」素敵です。 あと、孤塚くんと恭司くんが出て来て嬉しかったな。 読後感もすごく良かったです。

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    投稿日: 2014.10.09
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     三日ぐらいに分けて読むつもりが、先が気になりすぎて一日で一気読み。  11月22日の日曜日、六曜は大安。  そんな日に結婚式を挙げる三組の夫婦と、とあるウェディングプランナーの物語。  それぞれに曰くありげな様子で始まる冒頭。幸せな日のはずなのに陰鬱な気分で幕が開き、その原因が発覚するともうページを繰る手が止まりません。  前半がものすごく絶望的な状況で進行していくだけに、それらすべてがハッピーエンドに収束していく後半は爽快な気分です。  スピーディーな展開の群像劇で、辻村深月作品では比較的あっさり読めるほうです。それでも、胸を抉るような心理描写は健在!

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    投稿日: 2014.10.09
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    それぞれのドラマを抱えて、4つの結婚式と披露宴が、同じホテルで執り行われる。それぞれの事情と思惑がパラレルに進行してゆく。 なぜか設定には慣れ親しんだ感覚があり、それぞれのドラマの結末も、さほど時を置かずに読めてしまっていた。 せめて、山井と岬の挙式にもう一つドラマが用意されている…という展開ならば、満足度は高かったかも。 それでも実は…一卵性双生児の花嫁のストーリーだけは、かなり心惹かれながら読み進めていた。おそらくは思っている通りのハッピーエンドだろうと思いながら、基本的にはそうなったのだが…新郎、素敵すぎ。かっこいいわ。 それに姉妹の葛藤は本当によく描きこまれていて、パラレルストーリーのメインストリームはこの物語なんだと、一人決め。 「勘弁してよ」 新郎のこのセリフ。すべてわかっていて、それでも鷹揚に受け止めてしまう包容力のなせる技。 なかなかに男前な彼の存在感に一票!(笑)

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    投稿日: 2014.10.05
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    ここ最近の辻村作品の中では面白かったけど、4つの話が同時進行なせいか初期の頃の『ページをめくる手がとまらない』と思わせる引き込みは感じられず。 今回はスターシステムは採用されてないのかな?と思っていたら『子どもたちは夜と遊ぶ』の孤塚と恭司が出てきて嬉しかった。 真空の花嫁を思う健気さが可愛くて、東くんとりえちゃんの話が一番気に入った。

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    投稿日: 2014.10.04
  • とある結婚式会場での一日

    同じ日にこれだけいろいろ抱えた結婚式が重なるか? と感じてしまい、残念ながら物語に入り込めませんでした。 個々の物語は面白かったので、別々の日に起った連作短篇という構成だったら印象も違った気がします

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    投稿日: 2014.10.02
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    11月22日、大安の日曜日。とある結婚式場の1日、様々なカップルと出席者たちを時系列で追う。 主人公のウェディングプランナーを軸とした「お仕事小説」かと思いつつ読んでいたら、途中から徐々に不穏な空気が……。 それぞれの新郎新婦と周囲の人のストーリーが、「そう来るか!」という意外性できちんと描かれていた。すべてに納得して祝福できる結末まで、短時間で一気に読んでしまった。文句なしに面白い!

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    投稿日: 2014.09.30