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総合評価

276件)
4.0
89
96
62
8
2
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    このレビューはネタバレを含みます。

    羽根藩での藩や家老の保身の為の陰謀を暴く戸田秋谷と壇野庄三郎の物語。 自分の命の期限を知りながら生き、これほど清廉に潔く生きることが出来ようか、深く美しい人生のお話。 「未練がないと申すは、この世に残る者の心を気遣ってはおらぬと言っているに等しい。この世をいとおしい、去りたくない、と思って逝かなければ、残されたものが生き暮れよう」 慶仙和尚の言葉。

    1
    投稿日: 2020.11.04
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    まいったな、これは。山、川、里、城下。農民、町民、武士。様々な景色や人々の感情がラストに向かって迫り来る。圧巻。

    1
    投稿日: 2020.10.21
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    昨日、映画「散り椿」を観て その余韻のまま 原作が手元になかったので 書棚にあったものを 改めて再読 葉室麟さんの描く こうあるべき「武士」像 いや 人間として こうあるべき 朴訥で 不器用だけれど、 清廉潔白 そして “凛"として 潔い 読んでいる途中 なんども 昨日観てきたばかりの 「武士像」を 勝手にかぶらせて 読み終えました

    1
    投稿日: 2019.12.27
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    読んでいて、登場人物から「澄んだ湖」を連想します。汚れまくりの溜池みたいな私も少しは清々しく生きてみたい。

    1
    投稿日: 2019.03.30
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    2014.3/29 罪人として死への期日が定まっているなか、抗弁することなく、武士として、人として、信ずる仕事に粛々と向かう戸田秋谷…彼に関わる者は、心がけ良き者はより良き道へ、悪しき者はより悪しき道へと生き方を変えていく…とのたまう悪しき側の家老・中根兵右衛門と、良き者の檀野庄三郎が対照的。推理小説、時代小説と括ってしまえない内容の濃い物語。ロバート・キャンベルの解説も良かった。続きが楽しみ。

    1
    投稿日: 2018.01.08
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    お家騒動のゴタゴタを背景に 武士の道(?)人の道を貫く登場人物を描く小説....。 そんなかんじかな。 ありがちゃ失礼かもしれないが 時代劇小説読むと、よくある感じの話で 特に盛り上がるところもなく、淡々としすぎていて 見どころが感じられなかった。

    1
    投稿日: 2017.12.19
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    知人に勧められ読んでみましたが、文章も物語の構成も稚拙で 大絶賛されるほどの作品には思えず、感動もありませんでした。 登場人物もなんのために出てきたのかわからない者がちらほらおり、 秋谷と源吉以外はみな薄っぺらく感じました。 これの前に読んだ冲方丁の『光圀伝』が根幹のしっかりした作品だったため、 余計に本作の粗さが気になったのかもしれません。

    1
    投稿日: 2017.12.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    切腹が決まっている男と、そこに監視の任で使わされた男の生き方の話。 命よりも優先するものがあるという生き方、自分が受け入れられるかはさておき、この登場人物であればそうするのかな、むしろそうしてほしいと思ってしまうのは作者の上手さなのでしょう。 決して痛快な終わり方ではないですが、これでよかったと感じる。 歴史ものは普段読まないが楽しめた。

    1
    投稿日: 2017.09.05
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    ずっと読みたい本で文庫化を待望していた。切腹を覚悟した男の「その日」までの生き様がどのような物語になるのかを期待してのことだ。しかし、自分の思い描いていた内容ではなかった。面白くなかった訳ではない。秋谷を監視する目的で遣わされた庄三郎の目線から見る向山村での出来事は、郡方役人や郁太郎の友・源吉の死というサスペンスと、秋谷が謀略・冤罪の果てに切腹を申し渡されたことに対する謎解きの要素が強い印象を受けた。

    1
    投稿日: 2017.08.31
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    命をかけた真摯さは人の心を大きく動かし、その生き様のバトンはしっかりと繋がっていく。死を前にしても生ききる秋谷や源吉の姿勢が心に残った。

    1
    投稿日: 2017.08.15
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    会社の社長にすすめられた作品。秋谷のように命のリミットが分かっているからこそより今自分が成すべきことが明確にみえていて日々を大切に出来るのかもしれないけど、普通はそうじゃないからこそ最期に後悔がない生き方をしたいと思った。命と人との繋がりの大切さを考えさせられた作品でした。

    1
    投稿日: 2017.07.01
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    切腹の日が刻々と迫り来る中で、どう人として正しく生きられるのか。内なる正義を持つ人の強さよ。思いがけず、良い物語に出会えた。

    1
    投稿日: 2017.06.16
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    「蜩ノ記」 秋谷の清廉さと罪が結びつかない庄三郎。果たして結末は如何に。 城内の御用部屋で筆の墨が隣席の水上信吾の顔に飛んだ。親友であった庄三郎は、思わずその顔を見て笑ってしまう。しかし、水上信吾は、許せなかった。裃の紋にまで墨が飛んでいたのだ。その紋が羽根藩初代藩主から頂戴したものであり、それが汚されながら黙って下がるわけにはいかなかったのだ。信吾は、奏者番を探そうと立ち上がった庄三郎を逃げると思い込み追いかけ、庄三郎を斬りつけようと刀を振る。 躱した庄三郎は、思わず居合を放ってしまう。信吾は、よろけて転んだ。庄三郎の脇差が信吾の右足を切っていた。この不祥事により、庄三郎は切腹を命じられるはずであったが、ある責務と引き換えに切腹を免れることになる。彼に与えられた仕事は、向山村に幽閉中の元郡奉行である戸田秋谷の監視と彼が起こした密通事件の真相探求であった。 以上が、大まかなあらすじ。密通事件の真相探求がメインかと思いきや、武士と百姓間にあるわだかまりに端を発した事件が発生し、秋谷は悲痛な事態に遭遇することになります。 テーマは、武士の心。「武士として領民と藩のために」という信念が秋谷にあり、友の為に家老に直談判しようとする息子にも同質ではないが「武士としての心」がある。武士としてあるべき姿を貫き通す姿は百姓と対比されることで余計に異質ではあるものの「いつか秋谷の息子がわしの前に現れるだろう。それまで家老にしがみつかねば」という悪役としては文句ない台詞を吐く家老を前にすると秋谷の武士の心が少し儚く思えてしまいます。しかし、これが当時代の武士だったのだろうと。終わりとしても秋谷の清廉さを証しており、特に異論はないです。 その秋谷以上に印象深い人物であったのは、秋谷の息子である郁太郎の友達「源吉」です。嫌なことがあっても笑い飛ばせる心持ち、妹であるお春をかばう男気、「世の中には覚えておくべきことは多くない。その中の1つは友人(郁太郎)だ」と言える素直さに加え、父を愚弄した役人に対して石を投げようとした郁太郎を制することが出来る大人な面も併せ持ち、ダメな父親万治が役人殺しの犯人と疑われる中、大人になったら万治を迎えに行っちゃると言い逃がすところ 等、これが齢十の少年なのか。源吉よ、と。 彼も秋谷とは違う武士だったと思います。故に、万治の情けなさが一層際立つ。

    1
    投稿日: 2017.01.13
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    10年前の「事件」で幽閉されながらも 凛として生きる武士のお話 まっすぐで美しくてやるせない。 死をもって完結する美しさって どうなんだろう・・・

    1
    投稿日: 2016.10.20
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    秋谷に日本人の原点を見た気がする。死をも恐れずに信念を貫き通すその姿に感銘を受けた。彼の死はずっと嫉妬心を抱いて彼を貶めようとした兵右衛門の心さえも良い方へと変えた。秋谷の息子、郁太郎もまたそんな父親の姿を見て育ち信念を持った優しい人に育つ。拷問で平気で罪もない人を殺してしまうような時代背景であったが、その反面秋谷のような人も多く存在したのだと思う。人をだましたり不正を働いたりすることの多い現代にぜひともいてほしい人材であり、こんな人と同じ民族であることが誇らしい。

    1
    投稿日: 2016.10.09
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    格好いいとか美しいとか、そういった言葉では言い表せない強さというか。もしかしてという期待と、やっぱり無理かという諦めと、敵方に対する憤りと、とにかく早く先が知りたい、でも知りたくない、期限を迎えたくないと思いながらページをめくる手が遅くなる凄い作品だった。

    1
    投稿日: 2016.09.25
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    良かった。特に源吉が・・・最後の方でちょっとあっけなく悪いやつがほんの少し心を入れ替えるみたいなのが・・・?って感じではあったけど、流れは心地よかった。

    1
    投稿日: 2016.07.23
  • 生き様に感動!

    美しい物語です。登場人物ひとりひとりが強く、温かく、そして優しいです。 理不尽な待遇に腐ることなく、前向きに力強く生きていく生き様に感動します。 日本人としての美意識が至るところに詰まっています。 何度も何度も読み返しては感動します。 映画化され、鑑賞しましたが、映画も良かったです。

    1
    投稿日: 2016.05.06
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    死に向かう人の有り様が、客観的に淡々と、でも温かに書かれている。 また、住まいを囲う自然についての描写がとても鮮やかで、主人公や秋谷をはじめとする人の生を際立たさせていると感じた。 文字を追っているはずなのに、いつの間にか映像を観させられている気になる小説。

    1
    投稿日: 2016.04.28
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    久々に氏の本を読みました。時代小説ならではの、現代ではありえないだろうと思われる結末に、みんなが感動するのだろう。 それは何故か? 簡単には人のために「死」を、選べないからだろう。 だからこそ、時代小説の設定に心が奪われ、心が洗われるのだろう。でも自分たち日本人のDNAは、間違いなく彼らのいいところは残っており、これからも受け継がれていくはずだ。 だからこそ、最後は秋谷が死ぬことで農民も一揆を諦め、自らも律していくとわかっていたから、家老は、秋谷に対し、最期は切腹という道を与えたのだろう。 秋谷の一子・郁太郎が源吉の仇をとりにいく場面は、武士としての矜持が存分に描かれ、特に良かった。

    1
    投稿日: 2015.09.21
  • 時代小説への入り口には最適。

     映画化もあり、この著者の作品を初めて手にする。まあ読みやすい、文字離れの若者には、この時代小説は比較的入りやすいだろう。しかし何故か主人公に感情移入できない。死へ至る武士の矜持がイマイチ弱いのか、最後まで妙な物足りなさはなんなんだろう。まあ、一応泣かせる話ではあるが。

    1
    投稿日: 2015.05.29
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    源吉が一番現実を見ていたのではないでしょうか。「不作だの年貢が重いだの言っている暇はねえんだ。」やるべき事やってはならない事を自らに課しながら日々を懸命に生きる。それに比べて大人達の何と言い訳がましいことでしょう。藩のため、家のため大きな事を言う必要などないのです。

    1
    投稿日: 2015.04.19
  • いやぁ。感動した!

    感動のしっぱなし。秋谷の武士としての生きざまに。目附役として来た庄三郎の変化。その子、郁太郎と成長。百姓の子であり友人の源吉の何事にも前向きに捕らえる姿。そして、秋谷を中心とした家族。切腹の日が決まっていて、それまでの日々もそして、切腹も無駄にせず、その命をで百姓の一揆を無くした。すばらしい小説。 情にもろくて。。。。

    1
    投稿日: 2015.04.14
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    平成23年度の直木賞受賞作。旧藩主側室との密通事件の廉で期限付きで切腹を申付けられた武士の潔い生き様。藩の内紛の事情や人間関係の複雑さなど若干読み難い部分もあるが、村民との身分の差を越えた友情や意地を貫く日本人の矜持などに感動。静かで落ち着いた作風は藤沢周平と被るが力強さを感じる作品。

    1
    投稿日: 2014.10.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    7年前の事件の罪から家譜の編纂と10年後の割腹を命ぜられ幽閉される戸田秋谷は、壇野庄三郎とともに家譜の編纂を進めるうちに、秋谷を陥れた背景と黒幕を暴いてゆく。 凛とし誠実な秋谷の生き様、当初は軽薄そうだが秋谷に惹かれ男気を増す庄三郎、父を思い親友を思い成長する郁太郎、不器用だが真っ直ぐな源吉、魅力的なキャラクターと複雑に絡みついた秋谷を貶める罠の真相は…。頁をめくる手が止まらなくなった。…が、元服まえの郁太郎に詰め寄られる黒幕、事の真相は意外とケチな妬みと急に風呂敷が小さくなり、っで、おとなしく切腹するわけ?と終盤に向け急減速した感じ。 藤沢周平作品に似て遠く及ばず。

    1
    投稿日: 2014.10.02
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    2014年8月4日読了。 丁寧な語り口と物語の展開とのバランスが良い。『蜩ノ記』にもう少ししかけがあったらよかったけど・・・。

    1
    投稿日: 2014.08.26
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    武士の世界。如何に生きるか、という事を考えさせられるような一冊です。 秋谷のような父親がいたらかっこいいだろうなぁと思いました。世の中のお父さんに読んでほしい一冊です。

    1
    投稿日: 2014.07.28
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    庄三郎が秋谷のもとに出向いてから三年の月日を、この一冊にしているので時の経過がとても速い。 というより、文のスピードが速い。 だから、状況をいまいち実感出来ないのが残念なところ。 秋谷の武士として生きる様を確かに感じるけれど、庄三郎が人として成長していく流れは実感しにくい。 郁太郎もはじめは駄々っ子だったけれど、源吉の死に一歩大人へと前進する。その流れも速すぎていまいち。 源吉は終始「心の綺麗な人」であり続け、もしかしたら作中で死んでしまうかも、と思った矢先、案の定、郡方目付のひどい拷問の末、あっさり逝く。 もっとここは大事にしてほしかった。 源吉の言葉は作中で、秋谷を凌ぐほど重みがあって、かつ純粋なものがある。 何度源吉の言葉に胸を打たれたかわからない。 源吉の死が郁太郎と庄三郎にもたらす影響は、切腹を命じられても執行猶予のある秋谷よりも、もっと大きいはずだ。 家族想いで、人として見上げる精神を持っており、それでいて郁太郎と同じ年齢にして、家族を守って死んでいく源吉には、もっとフォーカスをあててほしかった。 庄三郎と郁太郎が成長していく過程には、源吉の死と、秋谷の死の両方が内在していると思う。 そして、最後に中根兵衛門が、秋谷が切腹を受け入れる理由として、 「命を懸けて村を守り、一揆を止めた」 と言っているが、はたして本当にそれだけだろうか。 それは確かに最後の最後まで秋谷が武士の心を貫いたということだが、本当に武士の心を貫いたと言うなら、お由の方への想いが必ずあったからだと思う。 お由の方とは最後の長久寺で密会をし、そこで想いを確認している。 不義密通として切腹を命じられることになった事件の日に、秋谷は確かにお由の方への想いがあった。これに責任を取るためにも、切腹を受け入れるという一つの想いがあったと思う。 秋谷は作品中、切腹を免れようと動くことは一切ない。 あの夜、自分の心に確かにある想いを、知っていたからだと思う。 これはあくまで推測にすぎないのでなんとも言えないけれど。 もう少し大人になってから、もう一度読み返したいと思う。

    1
    投稿日: 2014.07.26
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    腹切りを申しつけられ、家譜の編纂をして 家族と慎ましく日々を過ごすた武士、戸田秋谷を 監視するため遣わされた檀野庄二郎。 戸田の人となりを知り、ともに暮らす家族の温かさに ふれてなんとか減刑にできないかと画策するが…? 死までの日々を描いた作品、と聞いて重松清『その日のまえに』をイメージしたが、ただせつなく描くというよりも時代小説の村社会らしい争いや、家譜に残された 秘密を探るなど「死」を見つめるだけでない読みどころも。 終盤は戸田と檀野よりも、戸田の息子とその友人との 話がひとつの山場となって描かれる。

    1
    投稿日: 2014.03.31
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     評判が高いので読んでみた。  3年後に切腹をさせられる予定の秋谷と、城中で喧嘩をした罪で隠居となった庄三郎との交流を描く。  登場人物が皆、善人であるのは、読んでいて救われる。  ただ、山本周五郎のような深みには達していないように思われる。

    1
    投稿日: 2014.01.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    武士として散る事を決意している秋谷と、どうにか助けたい周りの人たちの話。身分の差や派閥争い、貧しい暮らしに重なる災害など、生きる事が窮屈で思い通りにならない時代の物語。なんだか重たい気持ちになってしまった。

    1
    投稿日: 2013.12.27
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    心に染み入る名作だと思った。 誰にでもいつか訪れる死。そこに向かって如何に生きるか、ということを考えさせられた。 信念を持ち、周囲の人たちのことを大切にし、日々を泰然と丁寧に生きる一人の武士の姿を美しいと感じた。 清冽。だけれど温かい。 これからの人生で、多分何度も読み直すことだろう。

    1
    投稿日: 2013.12.23
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    自然の描写が処々にあって、その移ろいで年月が分かる。それは、秋谷の最期を示すものでもある。冒頭から、後何年と思いながら読み進めさせられる本書は、ずるいなあと感じながらも引き込まれてゆく。 一言でいうと「覚悟」だろうか。ここでは武士の覚悟か。秋谷親子が凛としすぎて、やや現実味が乏しい気もするが、庄三郎が丁度よく配されている。その庄三郎も秋谷に感化されていくのだが。 善玉と悪玉がはっきりしすぎている感はあるものの、ラスト近くの中根兵右衛門が、一筋縄ではいかなくて面白い。

    0
    投稿日: 2026.02.07
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    読み終えてなお遡って考えてしまう。 最初の川での出会いから最後までが脳裏にしっかり遺っていて、切ない気持ちになりました。 羽根藩、読まずにいられない

    0
    投稿日: 2025.12.15
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    最後まで心が定まらず 無様に抗い続けたのは 読んでいた自分でした   もう還暦を迎えたというのに いつかは拳を握りしめ上を向いて歯を食いしばれるようになれる日が来るのだろうか

    0
    投稿日: 2025.09.18
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    読み終わった後に、なんだかグッと身体の中が掴まれるような感覚って時代小説ならではですよね。とても武士の生き様を真似出来ないと分かっているからこその感動でしょうか

    0
    投稿日: 2025.08.31
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    本の題名にある「蜩」 読み終わって心に染み渡った 一日一日をどう生きるか 自分の信念はあるのか 色々な事をこの作品で学ばせてもらった

    0
    投稿日: 2025.08.25
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    audible2025年11冊目 途中まで聴いて、紙の本で読みたくなり、先に読了。終盤の緩急にのめり込んだ。 映画は映像で観られるわかり易さもあり、岡田准一の演技は武士の姿を遺すものだった。 映画の方の監督は、最近観たばかりの「雪の花」と同じ、小泉堯史さん。秋石、笠原良作、ともに、私にとっても忘れ難い人物となった。

    0
    投稿日: 2025.02.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    積読本で映画公開前に人に貸さなければいけないので急いで読んだ。時代小説と推理小説を混ぜた感じで展開していくので、ストーリーに起伏のない時代小説を読みあぐねていた私でも一気読みできた。悲しさと清々しさが同時に存在していて、ハッピーとは言えないのに読後感はとても爽やかだった。自分の命をどう使っていくかをよく考えなければならないと思う。途中源吉の死があっけなさ過ぎて泣いてしまった。映画の宣伝では秋谷と庄三郎の関係性がメインで出ているが、郁太郎の成長物語としての側面も大きいと感じた。映画館で原作と見比べてみたい。

    0
    投稿日: 2025.02.11
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    葉室麟「蜩の記」読了。代表作の一つと何処かで見たので積んでおいた本作は、武士の凛烈たる覚悟と矜持と共に死を迎える際、遺された者への配慮から敢えて未練を持つよう心して生き/逝くべきと言う訓戒の書。映画化も成された直木賞作と後で知り、然もありなんなので御座った。 #読了 #葉室麟?#蜩の記

    0
    投稿日: 2024.12.05
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    映画の予告CMを見た時から気になってて…気になりつつも映画は見に行かなかったけど。 やっぱり、葉室さんの作品はどっしりしていて読み応えがあると思います。 読み終わった後に「はぁ~~~読んだぁ~」って声が出そうになります。 「あー読んだ読んだ」って軽い気持ちで読み終わる本も好きだけど、「うん!読んだぞ」って実感できるのもいいですね。

    0
    投稿日: 2024.10.22
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    R6.9.26~10.24 ・きっかけ  妻が買ったのを読んだ ・感想  初葉室麟作品。時代小説。  物語は複雑でややミステリ風味あり、よく考えられているのですが、好みでいえば、藤沢周平に軍配があがる。人の性格・感情がいくぶん作り物っぽく感じてしまったが、まさに個人の好みのような気もする。もう1作くらいは読んでみたいです。  なお、★3は少し辛めかも。

    0
    投稿日: 2024.09.28
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    数年後の切腹が決まっている戸田秋谷はそれまでに三浦家譜(藩史)を完成させることを命じられている/監視人として派遣された檀野庄三郎は知るほどに秋谷の清廉さを感じ彼の起こしたという事件に疑問を感じる/一方で家譜編纂は藩の秘密をほじくり出す作業ゆえ常に口封じの危険がある意外にハードなものでだんだん危ない領域に踏み込んでいく。そこらへんでミステリでもある/秋谷を救うことはできるのか(無理そうやけど)/家老中野兵右衛門の目的は?/武士と農民では農民の方が清々しく生きている。 ■簡単な単語集 【赤座弥五郎】秋谷に斬られた小姓。お由の方の養父となった赤座与兵衛の五男。お由の方とは血はつながっていないが弟にあたる。 【郁太郎】秋谷の息子。真っ直ぐに育っており、農民とも分け隔てなく接することができる。礫投げが得意。 【市松】戸田家の面倒をみている若い男。源兵衛の息子。戸田家に恩義を感じている。薫に想いを寄せていると思われ、庄三郎への敵愾心を隠さない。 【羽根藩/うねはん】舞台となる豊後の藩。 【お春】源吉の妹。 【お美代の方】藩主兼通(順慶院)の側室だった。お由の方のライバルで敵視していたようだ。 【お由の方】当時の藩主、兼通(順慶院)の側室だった。秋谷の実父である勘定奉行柳井与市に仕えた中間の娘。今は松吟尼と呼ばれ尼寺にいる。 【織江】秋谷の妻。ちょっと身体が弱い。 【薫】秋谷の娘。 【家譜】三浦家家譜。いろいろスキャンダルや部外秘もあったりするので口封じの可能性があり思ったよりも命がけの作業。 【鎖分銅】百姓たちの武器。けっこう強力。 【慶仙和尚】藩内でも名僧として知られる。戸田秋谷と交流がある。七十歳を超えている。 【源吉】郁太郎の友人。《それになあ、おれは世の中には覚えていなくちゃなんねえことは、そんなに多くはねえような気がするんよ》p.258。《友達のことは覚えちょかんといけん。忘れんから、友達ちゃ》p.259 【源兵衛】戸田家の面倒をみている。市松の父。人柄の良さそうな丸顔。 【死】《仰せの通り、未練なくあの世へ参るなどと申しては、生悟りだと謗られてもやむを得ませぬな。やはり逝くのはせつないものでござりまする》p.388 【秋谷】戸田秋谷。かつて郡奉行として農民に慕われていた。筵の生産を農家に奨め財政を潤した。文武に優れ特に宝蔵院流十文字槍術は奥義に達した。江戸で藩主の側室と密通し事の発覚を怖れ小姓を切り捨てた件で切腹が決まっているが家譜づくりが途中だったので完成させるために十年間延長することになった。元勘定奉行柳井与市の四男で戸田家の養子になった。 【順慶院】六代藩主兼通。戸田秋谷の家譜づくりを完成させるために切腹を十年間延長させた。 【庄三郎】檀野庄三郎。奥祐筆を務めていたが、城内での喧嘩の罰のようなものとして、藩主、三浦家の家譜の清書をするという名目で秋谷の監視、およびもし逃げ出そうとしたとき本人と妻子を切り捨てるために派遣された。居合の名手。 【切腹】武士はすぐ切腹して責任を取ろうとするイメージがあるが、いつの世も人材は最重要であり、その育成には手間も時間もかかるものだからそんな簡単に死なれては困るのではなかろうかと常々思ってます。 【檀野庄三郎】→庄三郎 【戸田郁太郎】→郁太郎 【戸田織江】→織江 【戸田薫】→薫 【戸田秋谷/とだ・しゅうこく】→秋谷 【中野兵右衛門】家老。 【原市之進】奥祐筆差配。中野兵右衛門の懐刀とも言われている切れ者で物事の調整に長けている。 【蜩ノ記】戸田秋谷の日記。いかにして家譜編纂をしてきたかが描かれる。 【武士】こすっからいろくでもない武士ばかり登場するが実際はもうちょっとマシなんじゃないかと思う(というか希望する)。 【万治】源吉の父。酒びたり。DVもするらしいが子を思う気持ちはあるようだ。 【三浦壱岐守兼保】羽根藩初代藩主。 【水上真吾】檀野庄三郎の親友だったが友情より武士のプライドを優先した男。中野兵右衛門の甥。揉めたときに足の腱を切られ歩けなくなったので江戸に行きかねて希望の学問の道に進むことになった。後に庄三郎と和解した。 【向山村】元は戸田秋谷の所領だったが事件の後取り上げられ現在は中野兵右衛門の所領となっている。

    0
    投稿日: 2024.08.05
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    武士の覚悟と矜持をもって生きる秋谷。家族を守る覚悟をして死を選ぶ農民の子の源吉。登場する人々の身分に関わらず覚悟をもって生きる、それぞれの姿が清々しい。 “有るか無きかの微笑を浮かべる” 秋谷の表情として、たびたび登場するこの表現が、優しく寂しくて心に残る。

    0
    投稿日: 2024.07.14
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    真実かどうか曖昧な、何やら公にできない事情がありそうな罪により、10年後の切腹を命じられた武士の生き様を描いた作品。 色々な事件が周囲では起きるが、全体的なトーンとしては大きな抑揚なく進んでいき、武士の一分を貫いていくストーリーは、武士を美化していると言えなくもないが、それでも読者の期待を裏切らない生き様は、日本人はやはり好きですね。

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    投稿日: 2024.04.20
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    3年後に切腹することが決められた武士。運命に抗わず凛として生きる姿に深く感動する。 季節、気候の描写も絶妙。登場人物は少ないが次第に明らかになる藩の負の歴史。 時代小説として屈指の作品、名作中の名作だろう。

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    投稿日: 2024.04.06
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    初めての葉室麟氏の作品。心が洗われるような読後感。人としての凛々しく信念のある生き方。素晴らしい作品に出会えたなと思えた作品でした。

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    投稿日: 2024.03.11
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    人格者が嫌味なく描かれていて、本当に最後までずっと冒頭の川の音が聞こえているような本。清い気持ちになる。

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    投稿日: 2024.03.03
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    「命を区切られたとき、人は何を思い、いかに生きるのか」蜩ノ記より思い巡らす|白田|雑記note @srtmsr #note #読書感想文 https://note.com/srtmsr/n/nbdd02f9dd4ec

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    投稿日: 2023.12.26
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    すごく良かった。某所で借りて暇すぎて一度読んでからパラパラと各シーンを再確認して2.5回分くらい読んだ。源吉がこいつは大人物になるだろうと思ってたら殺されるあたりがクソ辛くて、読者の感情を鷲掴みにしたままそこからの展開が一気に魅せる。美しい。無駄がないかと言えばそうではなくて活かされなかった種もある気がするけど、ラストに向けて収束していくのは見事。秋谷の死が覆って欲しいと読者は祈りつつ、そうならない事をみんな知っているんだよな。死へ向かう物語なのに全体的に爽やかな印象で救いもある。蜩と日暮らしを掛けているあたり自分の境遇を考えずにいられなかった。この作家はすごい。

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    投稿日: 2023.11.11
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    生きていくことは、死に向かっていくことでもある。 庄三郎が出会った時の秋谷は、3年後に切腹することが決まっていた。それまでの間を、どう生きるか、秋谷はぶれることなく、己の信ずる道を真っ直ぐに見据えて歩んでいた。 秋谷の潔さ、格好良さに対して、己の保身ばかりを画策する人たちの何と浅ましいことか。自身の利益ばかりに目を取られ、武士として人として忘れてはいけないものを失っているように感じられた。話の登場人物としては「悪者」として出てくるけど、現実だと「地位のある人」「成功者」になるのだろう。 人として大切なことは、そういう「成功」とは違う次元にあるのだろう。 夏の終わり、蜩(ひぐらし)の鳴く情景に、この話全体に通じる切なさがあった。

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    投稿日: 2023.09.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    直木賞受賞作。 時代小説ですが、武士と百姓の世界を描いていて、切ない。理不尽さでしょうか。 主人公の壇野正三郎の切腹理由も、戸田秋谷の切腹理由も、理不尽ですよね。今の時代からすると、アホみたい。 士農工商の身分制度の理不尽さに嫌気がさします。 農民が、一揆を起こすと、更に締め付けられたり、借金をして畑を取られて小作になったり…。 酷い役人は、こっそり殺害する農民…。誰が殺したかは、だいたいわかっているけれど、決して明らかにはしない村人たち。弱者は弱者なりの理論で抵抗していくしかないのかな。 これって、今の日本社会でも起こっている問題を暗に示しているから、評価されているのでしょうか…。 この本は、武士道の美しさを描いているのでしょうか? 私には、切ない物語に感じました。 小説読了198冊。ブクログ内で。

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    投稿日: 2023.08.25
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    家族だけでなく領民と藩のために、自らの命を差し出すという覚悟には感銘を受けた。切腹の日が決まっており、あと何日残されていると意識しながらも武士として凛と生きることはどれほどの覚悟があったのかと考えさせられた。

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    投稿日: 2022.07.07
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    あくまで歴史小説なので実際のところはわからないにせよ、現代との価値観の違いを感じて面白かった。 比較的善人と悪人の区分がはっきりしており、主人公側が出来すぎているのではと思うところもあった。 ミステリー部分に気を取られすぎて感情移入しきれなかったためだろうか。

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    投稿日: 2022.03.01
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    「ひとは心の目指すところに向かって生きている 心の向かうところが志であり、それが果たされるのであれば命を絶たれることも恐ろしくはない」 たとえ命が絶たれる日が決まっていても為すべきことを為す。狼狽えることも取り乱すこともなく。理不尽な罪を着せられても言い訳せず受け入れる。 自分の権利を主張してなんぼという風潮の強い現代の世にいると「武士のような精神」は損が多いように思ってしまう。しかし人生の満足度は損得勘定ではなく、やはり自分の信念に恥じぬ生き方ができたかどうかなのだ。 時代小説は読み慣れないのでやたら長い名前の人がたくさん出てきて読了までに時間がかかってしまったが、郁太郎の最後の言葉では思わず泣きそうに。

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    投稿日: 2022.02.02
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    超久しぶりに、もの凄い時間をかけて読んだ本。本当に本を読む時間がなくなったが、しかしやはり本はいい。少しミステリー仕立てな謎解きもありつつ、武士の矜持を描いた名作的な感じでラストのかましてやった感+理不尽感はなかなか良かった。直木賞受賞作だそうな、なるほど。

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    投稿日: 2021.11.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    難しい!!なんとなく雰囲気で読んだ感じ。 ちゃんと歴史とか詳しかったら読み進めていって面白いんやろうけど、こうだったのか!!って確信に迫るところも置いてきぼりくらった笑 武士の心意気のようなまっすぐなところとかも、すごくかっよかったけど、いまいちささらなかった。

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    投稿日: 2021.05.21
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    良い。 直木賞にふさわしい。面白い。 ドラマ、映画に合ってそう。 武芸、人格に優れた武士の鏡のような主人公二人。 複雑な藩の過去の陰を暴いて行く。

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    投稿日: 2021.02.20
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    f分の1に揺らぐ木漏れ日を、降る蜩の声を撫でる柔らかな風に、立ち昇る土の匂い。 生活のコリを代謝して、仕事のウミを燃焼してくれる森林浴さながらのマイナスイオン発生装置。 これぞ読書の値打ち。

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    投稿日: 2020.10.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    堀北真希が岡田君と共演 武士の生き様を見せる話なのである 小説も読んだ でも、堀北真希は可愛いで終わってる アタクシの記憶力はスゲエ (´・ω・`) 葉室家は公家であるが、葉室鱗は小説家

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    投稿日: 2020.10.06
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    命を区切られた時に何を思い、いかに生きるのかという問いに、読み進めていく中で答えられる気がした。武士の覚悟を感じた、時代小説だった。

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    投稿日: 2020.07.07
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    再読。正しき事をしても、そのままそれが通ることない社会にて、凛として、真正面をむいて、生き抜く戸田秋谷の清廉なる姿。秋谷の姿勢が見届け人庄三郎の生き方をかえ、また息子郁太郎に引き継がれていく。 家老の中根兵右衛門も完全なる悪人というものでもない。 清らかな自然の中にいるような、鮮烈な小説が魅力的ですね。

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    投稿日: 2020.05.14
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    星3.5というところ。 秋谷もその周りの人も、振舞いが小気味よい。 ただ、お美代の方様に関わる秘密とその影響をきちんと理解できなかったので、秋谷が切腹する必然性がよくわからなかった。

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    投稿日: 2020.04.26
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    秋谷の生き方は、最後に身を捨てて中根の言う通りになっていれば、切腹も逃れることもあるだろうが、そうすれば彼のこれ迄の生き方のプライドは崩れ落ちてしまう。読み終えて、爽やかな感情が感じられた。

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    投稿日: 2020.01.02
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    10年後の切腹、それまでは家譜の編纂を命じられた藩士戸田秋谷。ある不祥事から彼を輔佐と監視することになった檀野庄三郎の視点で最後の3年が語られます。フィクションのはずなのに、実際にあった出来事のようにリアルに物語が流れ込んでくるのです。この時代、どれだけ人々が自分の命を賭していろいろなことに向き合って行ったのか自分の大切な人を守り、信義を貫くためにどれだけ考え強くあったのかが痛いほど伝わってきました。「蜩ノ記」の意味、最後の一行。他にもたくさんの心打たれる言葉の詰まった大変読み応えのある本でした。

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    投稿日: 2019.06.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2017.12.18 読了  お家騒動の暗部を知りながら、無実の罪と理不尽さを甘んじて受け入れる・・・潔さすぎる。しかし結果として嫡男の郁太郎に旧禄が復され娘婿の庄三郎に新知が与えられたことでお家継続が第一の武家としては本望かも知れぬが。

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    投稿日: 2017.12.09
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    家系図がややこしくて自分で書きながら読みました(笑) 時代小説のわりには流れるような文章で読みやすかった。 よくも悪くも美しくまとまった物語だなと。 ちょっとだけ余韻残ったかな。でも綺麗にまとまりすぎてスルスル~と終わってしまった感は否めない…。

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    投稿日: 2017.01.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    好きなのに、あまり読むのは得意ではない時代物。これは比較的読みやすいです。情景が浮かんでくるので、すんなり頭に入ります。

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    投稿日: 2017.01.08
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    久しぶりに、没頭して読んだ。 市松がかなしい。 ----- 2016_062【読了メモ】(161225 16:30)葉室麟『蜩ノ記』

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    投稿日: 2016.12.26
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    主人公が凛としすぎて、まっすぐすぎてやるせない。 生に執着していないように見えた主人公が言った 残される者たちのために未練を残して死ぬ という一節が印象的

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    投稿日: 2016.10.18
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    不始末を犯し切腹を命じられた戸田秋谷という武士の死ぬ間際の3年間を描く。戸田秋谷は藩の家譜編纂を命じられていた。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file7/naiyou27301.html

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    投稿日: 2016.06.02
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    家族、仲間、村を想い、命懸けで意志を守る様は何とも美しい思った。源吉も秋谷も郁太郎も、そして庄三郎も守るべきものを知っていたから、意志が強いのだと思った。

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    投稿日: 2016.03.28
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    「家譜編纂と十年後の切腹を命じられた男。何を思いその日に向かって生きるのか?」という帯を見ても全く読みたいとは思いませんし、時代小説自体、難しい言葉や言い回しが色々出てくるので苦手ですが直木賞作品ということで漢字や言葉の意味を調べながら読んでみました。秋谷の人格者ぶりには脱帽しますが、それ以上に源吉の家族を思いやる気持ちや行動には尊敬の念さえ感じました。ストーリーも素晴らしく無駄なく感動できる作品でした。直木賞を受賞するのも納得ができます。人に薦めても恥ずかしくない内容の本でした。

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    投稿日: 2016.01.11
  • これを機に時代小説にはまります!

    九州豊後という個人的なゆかりの地なので購入。日本人が本来持っていた内面的な美しさと強さ!それをかんじさせてくれました。現代では難しい生き方かもしれませんが、少しでも主人公秋谷のように生きたいと思います。 ここ数年の中で最高の本でした!

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    投稿日: 2015.12.10
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    最後は切腹させられちゃうんだ…普通の小説との差なのかな…? 歴史小説初めて読んだけど、歴史小説に惚れた!!!

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    投稿日: 2015.11.01
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    どうして、武士ってこんなに面倒で、苦しくて、切ないんだろう。 ひとくくりに時代小説といっても、書かれているのが町人か武士かで、あまりに印象が違いすぎないだろうか。 私が葉室先生の書く武士から感じ取るのはいつも、彼らの悲哀ばかりな気がする。 庄三郎も秋谷も、憧れるくらいの清廉さがある。 けれど、正直に言って、彼らのような生き方をしたいとは思えない。 私には、彼らのように、誰かのために自分が死んでしまってもいいとは言い切れないからだ。 大体、この世に未練が多すぎる(終盤での慶仙和尚の言葉に「その通り!」と言いたいところだが、実際の所この未練にそんな高尚な意味はない)。 でも、いや、だからこそ、もしかすると武士の生き方に憧れるのかもしれない。 自分ができるものではないと分かっているからこそ。

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    投稿日: 2015.10.29
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    登場人物らの人間関係を理解するのが難しいが、主人公の自分自身への誠実さが清々しい。自分も、特に仕事について、この心持でやっていきたい。 子供を持つとどうも子供の悲しいシーンには弱い。

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    投稿日: 2015.10.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    淡々とした10年の流れの中で 矜持をもった主人公 戸田秋谷が生きていく。 正直に生きる真正面な生き方にあこがれる。 現代劇では嘘くさく感じるが、時代劇だとはまってしまう。 そこが、時代小説の醍醐味だ。傑作。

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    投稿日: 2015.10.02
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    直木賞受賞作で映画化もされるらしく平積みされていたので読んでみました。 粗筋を見ると「罪に問われたものの主家の記録をまとめた10年後に切腹を命じられた男」を中心とした話とあったので初期の藤沢周平みたいな暗い話を想像していましたが、いい意味で裏切られましたね。前向きなトーンで面白い物語でしたね。これは売れるはずだ。 生き方の美しい人々の話でこういう本が売れるのはいいことだと思います。面白かった。

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    投稿日: 2015.09.21
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    秋谷の武士としての潔さが心に浸みる。 『蜩の記』から読み解く真実。 人と人との縁。 苦手な時代小説だけど引き込まれた。

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    投稿日: 2015.09.13
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    切腹を命じられ、残りの命は限られている。これをどう生きるか。普遍のテーマを江戸時代にうつして、描いている。武士とは、人間とは何か。親が子に、残せるものは…。葉室麟の直木賞作品。 映画は見てないけど、檀野庄三郎は岡田くんにぴったり。戸田秋谷は、役所浩司より、中井貴一のイメージだったな。お由の方の寺島しのぶはない。もっと清らかじゃないと。さて、他のキャストを照らし合わせてみるのが楽しみ。

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    投稿日: 2015.08.28
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    心の向かうところが志であり、それが果たされるのであらば、命を絶たれることも恐ろしくはない。 現代に生きる人々で、そう思える志を持つ者はどれくらいいるだろうか。 今の私に、笑って死ぬ選択はまだできない。 死ぬか否か、また、いつ死ぬかが問題なのではなく、去ると決まった以上はその日に向けて人としてどう生きるのかが肝心。去り際とは一瞬を指すことが多いが、長い準備期間を経て何ヶ月、何年もかかる場合もある。 素敵な、悔いのない、恥じることのない、 そんな去り際となるよう生きたいと感じた。

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    投稿日: 2015.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2015.7.28読了。 早く最後はどうなるのか知りたくて読んでいったが、最後は自分の期待とは違っていた。 切腹しなければならなくなった事件のいきさつがわかりにくく、主人公が最後にそうなることを受け入れた理由も分かりにくい。 登場人物の名前が整理できていない自分も悪いと思う。似ている名前が多い気がするが。 藤沢周平の蝉時雨にかなり似ていると感じた。

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    投稿日: 2015.07.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2015年の21冊目です。 主人公の運命を受け入れた生き方に共感します。 10年後の定められた日に、命が終わるという運命を背負わされたなら自分はどう生きるのか? 主人公は、自らに課せられた仕事を黙々と勤めていく。そのことが、自らの生きたあかしであるともいえるが、何を残したかというよりも、その間の彼の生き様が、矜持であり 周りにいるものに心に意を強くする何かをもたらしている。もしも自分が主人公と同じ運命を背負わされたらどうだろうか?その日までどう生きるだろうか? 何か責務を負わされていなければ、日々の移ろいを一層哀しく感じるかもしれない。それともその日まで享楽的に生きるだろうか?残念ながら、私にはそうはできない気がする。背負ったつもりの運命に、背負われて生きていくような気がする。 人生の終わりの10年ぐらい清廉に生きるべきかもしれない。

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    投稿日: 2015.06.21
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    清廉潔白=武士・・・という人のお話。 武士も人もいろいろ、それは今も変わりない。 さて、私は・・・・・程良いところを進んでいく・・・・・んだろうなぁと思う。今までもこれからも。 「淡い初恋」と呼んでいいのかどうかはわからないけど、そんなこともあったのかなぁ。

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    投稿日: 2015.05.13
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    これまで読んだことの無い作家の作品を読もうと、意識しながら書店を散策しています。 「直木賞受賞作品」という帯のついたこの文庫が平積みされていて、しかも時代小説だということで興味を持ち、その場で購入を決めました。 舞台は江戸時代の地方藩。 ある理由で大きな罪を犯してしまった若侍が、切腹と引き換えに、別の侍の「監視」を命じられます。 元、藩の要職についていたその侍には、「10年後に切腹せよ」という命令が下されていた・・・という始まり。 監視をするために、罪人である侍と、同じ屋根の下に住むことになった若侍。 しかし、その侍の高潔な人格に、若侍は尊敬の念を持つようになります。 二人の侍の心の交流、そして10年前に起こった事件の謎解きが、この小説のストーリーの骨格となっています。 ストーリーを追うだけでも面白いのですが、それに加えて、武士の倫理規範についてや、この時代の侍と百姓との関係などについても、考えさせられる内容になっています。 映画化もされたようで、帯に載っていた出演俳優たちの顔を思い浮かべながら、一気に読んでしまいました。 切なさ、憤り、爽快感・・・さまざまな感情を呼び起こしてくれる作品でした。 この作家さんは、五度目の候補作となった本作品で、直木賞を受賞したのですね。 他の作品も探して、読んでみることにします。 .

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    投稿日: 2015.04.27
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    4月-2。4.0点。 2年後に切腹、それまで御家史編纂を命じられた、武士。 城内で刃傷沙汰を起こした、若い武士が監視を命じられる。 あまりに凜とした、編纂の武士。 切腹の原因や、藩内の勢力争いやら、少しずつ明らかに。 面白い。最後は涙なしでは読めない。

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    投稿日: 2015.04.13
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    奥祐筆だった庄三郎は些細な揉め事から城内で刀を抜き、切腹と引き替えに戸田秋谷の監視役を命ぜられる。 秋谷は側室と密通し、小姓を斬った罪で村に幽閉されていた。 更に秋谷は三浦家譜の編纂と10年後の切腹を言い渡されていた。 庄三郎は秋谷の監視を続けるうちに、秋谷の覚悟を感じ、次第に助けたいと思うようになる。 10年後に切腹と言い渡されても尚、信じる忠義の為に生きる秋谷。 周りの人々も秋谷につられてか、それでも尚強く生きようとする。 これほどまで1本筋が通せる人間に強く惹かれます。 最後の和尚の言葉がとても印象的です。

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    投稿日: 2015.04.10
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    人は誰もが生まれた瞬間から死に向かって歩き始める。 早いか遅いかの違いだけであって、それまでの間如何に生きるのか、それを考えさせられた。 現代において清廉潔白を貫き通す事はとても難しい事ではあるが、今なお我が国には「サムライ」がいる事を信じたい。

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    投稿日: 2015.04.08
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    不始末を犯し、切腹と引き換えに幽閉中の戸田秋谷を見張ることを命じられた庄三郎。 彼とともに、戸田秋谷の生き方を感じ取っていく物語。

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    投稿日: 2015.03.28
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    蜩ノ記 10年後に切腹を言い渡され、無実であると分かっていても、村や家族を守り通した男。 これぞ武士! 我が子を助けるあたりは泣けてしまった!

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    投稿日: 2015.03.24
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    ううん、もう一歩っ、という感じ。時代物特有の抑制の中での尊い精神性を伝えたいのはわかるし、だいたいは伝わっている。だけど、心を突き動かされるような、思わず涙が零れるような、そこまでの力がないんだよなあ。いちいちあっさりしているというか、執着が薄いというか。 どんなに穏やかな人であっても、激しい怒りがあるべき場面で、それがない。また家譜を生業とするならば、それは最期にどう描き切ったのがあってもいい。惜しい。

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    投稿日: 2015.03.19
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    帯には代々読み告がれるような大作であると書いてあったが、あまり感情移入をすることはできず「清い侍 」の話と思って終わる。でも、息子を思いやりそして死ぬまでの日々を一日一日すごしていく、戸田秋谷はかっこいいなあ、と思う。こんな人世の中にいるかしら。2015/3

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    投稿日: 2015.03.18
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    ここ2、3年で読んだ本の中で1、2を争う面白さだった。普段滅多に時代小説は読まないが本作はとても読みやすく、最後まで読み手を飽きさせないストーリー展開だった。秋谷、庄三郎、郁太郎、源吉それぞれが、皆んな男としての生き方を貫いたと思う。特に秋谷、切腹をまぬがれる機会は幾つでもあったのにそこに頼らず、武士としての生き方全うしていた。直木賞受賞、映像化、十分に納得出来る作品です。葉室麟の他の作品も読んでみたくなった。

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    投稿日: 2015.03.14
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    直木賞受賞作品。昨年度映画化もされた作品。映画化され、数々の賞を受賞した。著者の作品は初めて読んだ。 主人公戸田秋谷をとおして、人間はどこまで自分の信念と生き様を貫けるかを著した小説ともいえる。江戸時代、武家社会を舞台にしていることでそのテーマは清々しいまでに貫き通され、また細やかな自然表現の美しさはあたかも戸田秋谷の人間性と対峙しているようにも、また秋谷のピンと張り詰めたまでの信念や思いを代弁しているようにも感じた。推理仕立てで読者を飽きさせず、ドラマチックに展開し、静寂を感じさせる終焉を迎える。プロット、表現、言葉等細部まで練られている。 秋谷のような人物は実際には存在し得ないだろうが、この作品を読むと人間とは「これほどまでに美しく、清らかなものだ」と納得させられる。こころ洗われる作品だ。

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    投稿日: 2015.03.04
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    映画公開前に読み終えようと思ったのに、グダグダした結果今になってしまいました。秋谷殿の「あるか無いかの微笑」が何度も出てきますが、感情の起伏をあまり出さず淡々と、しかし芯を強く持って生きている姿がカッコよく感じられました。理想の生き方。しかし、誰にでもできる生き方じゃないだろうなぁ。

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    投稿日: 2015.02.15
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    良作。しかしながら、文体のせいなのか、少々読みづらく感じられた。 ラストに向かい、さまざまな事実が明らかになる部分は、流石に直木賞受賞作と言えるが、落涙には至らず、 本著者の他作を読みたいかと言われれば、それは無いと思う。

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    投稿日: 2015.02.08
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    今回で2回目ですが、いやぁやっぱり良い。 最後ら辺、ぐっとよくなりますね。何度も目頭が熱くなりました。 何より 秋谷、庄三郎、郁太郎の武士としての生き様 源吉の家族を想う心 薫の健気な振る舞い 織江の控えめな優しさ 作品の中心となる人物たちそれぞれに味があって、描写も美しくて、心が震えました(笑) 誰かを想い、自分のためではなく、家柄や、愛する者のために死ぬ人たちや、時代が確かにあったんですよね。 生粋の現代っ子なので、こういう時代の人がやけに眩しく感じます。

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    投稿日: 2015.01.12
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    忘れられない人との、忘れられない時 この年齢になると恋愛感情とは別の気持 読み進めるごとに しみてくる。

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    投稿日: 2014.12.30
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    家督継承をめぐる奉仕 藩の歴史を書き残すことで自分の生涯としての 仕事を貫いた 秋谷の凛とした姿が印象に残る・・・

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    投稿日: 2014.12.14