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総合評価

276件)
4.0
89
96
62
8
2
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    2014.3/29 罪人として死への期日が定まっているなか、抗弁することなく、武士として、人として、信ずる仕事に粛々と向かう戸田秋谷…彼に関わる者は、心がけ良き者はより良き道へ、悪しき者はより悪しき道へと生き方を変えていく…とのたまう悪しき側の家老・中根兵右衛門と、良き者の檀野庄三郎が対照的。推理小説、時代小説と括ってしまえない内容の濃い物語。ロバート・キャンベルの解説も良かった。続きが楽しみ。

    1
    投稿日: 2018.01.08
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    お家騒動のゴタゴタを背景に 武士の道(?)人の道を貫く登場人物を描く小説....。 そんなかんじかな。 ありがちゃ失礼かもしれないが 時代劇小説読むと、よくある感じの話で 特に盛り上がるところもなく、淡々としすぎていて 見どころが感じられなかった。

    1
    投稿日: 2017.12.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2017.12.18 読了  お家騒動の暗部を知りながら、無実の罪と理不尽さを甘んじて受け入れる・・・潔さすぎる。しかし結果として嫡男の郁太郎に旧禄が復され娘婿の庄三郎に新知が与えられたことでお家継続が第一の武家としては本望かも知れぬが。

    0
    投稿日: 2017.12.09
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    知人に勧められ読んでみましたが、文章も物語の構成も稚拙で 大絶賛されるほどの作品には思えず、感動もありませんでした。 登場人物もなんのために出てきたのかわからない者がちらほらおり、 秋谷と源吉以外はみな薄っぺらく感じました。 これの前に読んだ冲方丁の『光圀伝』が根幹のしっかりした作品だったため、 余計に本作の粗さが気になったのかもしれません。

    1
    投稿日: 2017.12.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    切腹が決まっている男と、そこに監視の任で使わされた男の生き方の話。 命よりも優先するものがあるという生き方、自分が受け入れられるかはさておき、この登場人物であればそうするのかな、むしろそうしてほしいと思ってしまうのは作者の上手さなのでしょう。 決して痛快な終わり方ではないですが、これでよかったと感じる。 歴史ものは普段読まないが楽しめた。

    1
    投稿日: 2017.09.05
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    ずっと読みたい本で文庫化を待望していた。切腹を覚悟した男の「その日」までの生き様がどのような物語になるのかを期待してのことだ。しかし、自分の思い描いていた内容ではなかった。面白くなかった訳ではない。秋谷を監視する目的で遣わされた庄三郎の目線から見る向山村での出来事は、郡方役人や郁太郎の友・源吉の死というサスペンスと、秋谷が謀略・冤罪の果てに切腹を申し渡されたことに対する謎解きの要素が強い印象を受けた。

    1
    投稿日: 2017.08.31
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    命をかけた真摯さは人の心を大きく動かし、その生き様のバトンはしっかりと繋がっていく。死を前にしても生ききる秋谷や源吉の姿勢が心に残った。

    1
    投稿日: 2017.08.15
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    会社の社長にすすめられた作品。秋谷のように命のリミットが分かっているからこそより今自分が成すべきことが明確にみえていて日々を大切に出来るのかもしれないけど、普通はそうじゃないからこそ最期に後悔がない生き方をしたいと思った。命と人との繋がりの大切さを考えさせられた作品でした。

    1
    投稿日: 2017.07.01
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    「蜩ノ記」 映画は見ていないが文庫になっていたので読んでみた。 お家騒動に巻き込まれ10年後の切腹を申しつけられ、その10年間の間に藩の歴史を編纂するように言いつかった戸田秋谷の物語である。 物語はひょんな弾みで親友に怪我を負わせ、切腹処分の代わりに戸田秋谷の監視役として派遣された檀野庄三郎の話から始まる。 庄三郎は次第に秋谷の清廉潔白で領民たちを思いやる心に動かされていく。 お家騒動の原因が次第に解き明かされていく謎解きと、迫る秋谷の切腹、そしてその中での秋谷、庄三郎、その他の登場人物の思いがよく描かれており、引き込まれる。 秋谷は自分が切腹することについて、やることはやったので思い残すことはないと言うが、慶仙和尚に残された者の思いを汲んで死ぬことをためらう心があることが本当の悟りだと諭される。 主人公の戸田秋谷が己の意志を貫くあまりにストイックな理想的な武士に描かれすぎているところが少々気になるが、いい作品だと思う。 映画は役所広司、岡田准一が演じているが一度見て見たい。

    3
    投稿日: 2017.06.17
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    切腹の日が刻々と迫り来る中で、どう人として正しく生きられるのか。内なる正義を持つ人の強さよ。思いがけず、良い物語に出会えた。

    1
    投稿日: 2017.06.16
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    【内容】 日本人の心をふるわす傑作時代小説! 第一四六回直木賞受賞作、待望の文庫化! 命を区切られたとき、人は何を思い、いかに生きるのか? 豊後羽根藩の檀野庄三郎は不始末を犯し、家老により、切腹と引き替えに向山村に幽閉中の元郡奉行戸田秋谷 の元へ遣わされる。秋谷は七年前、前藩主の側室との密通の廉で家譜編纂と十年後の切腹を命じられていた。 編纂補助と監視、密通事件の真相探求が課された庄三郎。だが、秋谷の清廉さに触れるうち、無実を信じるように なり……。凛烈たる覚悟と矜持を描く感涙の時代小説! 【感想】 敵対視していた兵右衛門が秋谷の息子と庄太郎を見逃すのは、かなりの美談だと感じた。 私も、秋谷が助かって欲しかった。 けれども、『信頼関係で結ばれた上司に疑われたら、その時点で助かるに足る』『命捨てな一揆を止めるために切迫を選ぶ』という、現代なら不器用とも言える意志の固さ、それこそ武士道を貫く姿は、清々しいほとであった。 『運命を受け入れろ。そして、運命の中で、実直に生きろ。』秋谷、そして、秋谷の息子・郁太郎の親友である農民の子・武吉に学んだことである。 秋谷の無実の切腹の命も考えものだが、殺傷や一揆を企てざるを得ない、そして、抗うことすら認めらなれない社会の仕組みに憤りを感じるが、それを受け入れて、日々を穏やかに過ごす。 愚痴愚痴と自分の運命を嘆くよりも、後悔なく生きれる生き方なのかも知れない。 見習うべきなのかも知れない。 また、和尚が言った『未練なくこの世を立ち去るな。残されたものが報われない。』といったような言葉も感じるものがあった。確かになぁと。 難しい心持ちだ。 また、何回か読み直して、自らの生き方を考えたいと思う。

    2
    投稿日: 2017.05.22
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    珍しく時代小説を読んでみた。 主命により切腹の日を決められている秋谷は静かに家譜編纂をしながら日々を暮らしている。 毎日が死へのカウントダウンであり、そもそも切腹しなければならない理由にも理不尽なものがある。 遺していかなければならない家族もいる。 無念さは感じないのだろうか?悔しくはないのだろうか? 読み始めたときにはあまりにも達観しているような秋谷に違和感を感じた。 取るに足らないような地方の村にも生活をしている人たちがいる。 年貢をめぐり、さまざまな問題も起きていく。 侍(搾取する側)と百姓(搾取される側)では立場も違う。 けれど、少しでも相手のことを思いやる気持ちがあれば…。 いや、きっと時代背景を考えると侍が百姓を思いやる意識などなかっただろう。 ならば有能な役人として効率的な仕事をすればいい。 保身だけを考えるのではなく、百姓からいかに多くの年貢をトラブルなく集めるか。 そこだけを考えればいいのに、と思ってしまった。 子供にまで威張り散らすような輩にはプライドがないのだろう。 彼らの保身に染まった行いは、対比としてより一層秋谷の静謐さを際立たせている。 すべてを受け入れて静かに真っ直ぐに残された人生を生きていく。 間近でそんな秋谷の生き方を見守ってきた庄三郎もまた、彼の影響を受け変わっていく。 秋谷の思いは庄三郎に、そして郁太郎に引き継がれていく。 終盤の家老が語る秋谷の心境部分はいるだろうか。 たしかに腑に落ちるものもあり、読み手には親切かもしれない。 だがとってつけたような説明はそれまでの物語に流れてきた空気とあきらかに違うような気がするのだけれど…。 時代小説はほとんど読んだことがない。 だからかもしれないが、物語の世界にどっぷりとつかりながら読むことができた。 秋谷という人物の凛とした生き方に心洗われるような物語だった。

    3
    投稿日: 2017.03.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    過去の日本も現在の日本も要は変わらないと思った… トップダウンがいかに愚かなのだろうと感じる。 北朝鮮と重なり、昔の日本って何でも死に繋がる… 現在は死に繋がらないだけじゃねーのかな… 主人公が凛としすぎて、まっすぐすぎてやるせない。 生に執着していないように見えた主人公が言った 「残される者たちのために未練を残して死ぬ」 という一節には、舌を巻いた!

    2
    投稿日: 2017.03.09
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    家系図がややこしくて自分で書きながら読みました(笑) 時代小説のわりには流れるような文章で読みやすかった。 よくも悪くも美しくまとまった物語だなと。 ちょっとだけ余韻残ったかな。でも綺麗にまとまりすぎてスルスル~と終わってしまった感は否めない…。

    0
    投稿日: 2017.01.31
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    「蜩ノ記」 秋谷の清廉さと罪が結びつかない庄三郎。果たして結末は如何に。 城内の御用部屋で筆の墨が隣席の水上信吾の顔に飛んだ。親友であった庄三郎は、思わずその顔を見て笑ってしまう。しかし、水上信吾は、許せなかった。裃の紋にまで墨が飛んでいたのだ。その紋が羽根藩初代藩主から頂戴したものであり、それが汚されながら黙って下がるわけにはいかなかったのだ。信吾は、奏者番を探そうと立ち上がった庄三郎を逃げると思い込み追いかけ、庄三郎を斬りつけようと刀を振る。 躱した庄三郎は、思わず居合を放ってしまう。信吾は、よろけて転んだ。庄三郎の脇差が信吾の右足を切っていた。この不祥事により、庄三郎は切腹を命じられるはずであったが、ある責務と引き換えに切腹を免れることになる。彼に与えられた仕事は、向山村に幽閉中の元郡奉行である戸田秋谷の監視と彼が起こした密通事件の真相探求であった。 以上が、大まかなあらすじ。密通事件の真相探求がメインかと思いきや、武士と百姓間にあるわだかまりに端を発した事件が発生し、秋谷は悲痛な事態に遭遇することになります。 テーマは、武士の心。「武士として領民と藩のために」という信念が秋谷にあり、友の為に家老に直談判しようとする息子にも同質ではないが「武士としての心」がある。武士としてあるべき姿を貫き通す姿は百姓と対比されることで余計に異質ではあるものの「いつか秋谷の息子がわしの前に現れるだろう。それまで家老にしがみつかねば」という悪役としては文句ない台詞を吐く家老を前にすると秋谷の武士の心が少し儚く思えてしまいます。しかし、これが当時代の武士だったのだろうと。終わりとしても秋谷の清廉さを証しており、特に異論はないです。 その秋谷以上に印象深い人物であったのは、秋谷の息子である郁太郎の友達「源吉」です。嫌なことがあっても笑い飛ばせる心持ち、妹であるお春をかばう男気、「世の中には覚えておくべきことは多くない。その中の1つは友人(郁太郎)だ」と言える素直さに加え、父を愚弄した役人に対して石を投げようとした郁太郎を制することが出来る大人な面も併せ持ち、ダメな父親万治が役人殺しの犯人と疑われる中、大人になったら万治を迎えに行っちゃると言い逃がすところ 等、これが齢十の少年なのか。源吉よ、と。 彼も秋谷とは違う武士だったと思います。故に、万治の情けなさが一層際立つ。

    1
    投稿日: 2017.01.13
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    なんたる不条理、なんたるやるせなさ。それなのにこの清々しさ。はらわた煮えくりかえりながら、何度も悔しくて涙しながら、渦中の人間の真っ直ぐな生き方にただ圧倒される。重いはずなのにひたすら清涼で美しい物語。文章で五感を刺激されるような素晴らしい表現力だった。

    2
    投稿日: 2017.01.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    好きなのに、あまり読むのは得意ではない時代物。これは比較的読みやすいです。情景が浮かんでくるので、すんなり頭に入ります。

    0
    投稿日: 2017.01.08
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    久しぶりに、没頭して読んだ。 市松がかなしい。 ----- 2016_062【読了メモ】(161225 16:30)葉室麟『蜩ノ記』

    0
    投稿日: 2016.12.26
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    10年前の「事件」で幽閉されながらも 凛として生きる武士のお話 まっすぐで美しくてやるせない。 死をもって完結する美しさって どうなんだろう・・・

    1
    投稿日: 2016.10.20
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    主人公が凛としすぎて、まっすぐすぎてやるせない。 生に執着していないように見えた主人公が言った 残される者たちのために未練を残して死ぬ という一節が印象的

    0
    投稿日: 2016.10.18
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    秋谷に日本人の原点を見た気がする。死をも恐れずに信念を貫き通すその姿に感銘を受けた。彼の死はずっと嫉妬心を抱いて彼を貶めようとした兵右衛門の心さえも良い方へと変えた。秋谷の息子、郁太郎もまたそんな父親の姿を見て育ち信念を持った優しい人に育つ。拷問で平気で罪もない人を殺してしまうような時代背景であったが、その反面秋谷のような人も多く存在したのだと思う。人をだましたり不正を働いたりすることの多い現代にぜひともいてほしい人材であり、こんな人と同じ民族であることが誇らしい。

    1
    投稿日: 2016.10.09
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    格好いいとか美しいとか、そういった言葉では言い表せない強さというか。もしかしてという期待と、やっぱり無理かという諦めと、敵方に対する憤りと、とにかく早く先が知りたい、でも知りたくない、期限を迎えたくないと思いながらページをめくる手が遅くなる凄い作品だった。

    1
    投稿日: 2016.09.25
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    良かった。特に源吉が・・・最後の方でちょっとあっけなく悪いやつがほんの少し心を入れ替えるみたいなのが・・・?って感じではあったけど、流れは心地よかった。

    1
    投稿日: 2016.07.23
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    不始末を犯し切腹を命じられた戸田秋谷という武士の死ぬ間際の3年間を描く。戸田秋谷は藩の家譜編纂を命じられていた。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file7/naiyou27301.html

    0
    投稿日: 2016.06.02
  • 生き様に感動!

    美しい物語です。登場人物ひとりひとりが強く、温かく、そして優しいです。 理不尽な待遇に腐ることなく、前向きに力強く生きていく生き様に感動します。 日本人としての美意識が至るところに詰まっています。 何度も何度も読み返しては感動します。 映画化され、鑑賞しましたが、映画も良かったです。

    1
    投稿日: 2016.05.06
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    死に向かう人の有り様が、客観的に淡々と、でも温かに書かれている。 また、住まいを囲う自然についての描写がとても鮮やかで、主人公や秋谷をはじめとする人の生を際立たさせていると感じた。 文字を追っているはずなのに、いつの間にか映像を観させられている気になる小説。

    1
    投稿日: 2016.04.28
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    家族、仲間、村を想い、命懸けで意志を守る様は何とも美しい思った。源吉も秋谷も郁太郎も、そして庄三郎も守るべきものを知っていたから、意志が強いのだと思った。

    0
    投稿日: 2016.03.28
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    「家譜編纂と十年後の切腹を命じられた男。何を思いその日に向かって生きるのか?」という帯を見ても全く読みたいとは思いませんし、時代小説自体、難しい言葉や言い回しが色々出てくるので苦手ですが直木賞作品ということで漢字や言葉の意味を調べながら読んでみました。秋谷の人格者ぶりには脱帽しますが、それ以上に源吉の家族を思いやる気持ちや行動には尊敬の念さえ感じました。ストーリーも素晴らしく無駄なく感動できる作品でした。直木賞を受賞するのも納得ができます。人に薦めても恥ずかしくない内容の本でした。

    0
    投稿日: 2016.01.11
  • これを機に時代小説にはまります!

    九州豊後という個人的なゆかりの地なので購入。日本人が本来持っていた内面的な美しさと強さ!それをかんじさせてくれました。現代では難しい生き方かもしれませんが、少しでも主人公秋谷のように生きたいと思います。 ここ数年の中で最高の本でした!

    0
    投稿日: 2015.12.10
  • 天使すぎる?武士

     3年後に切腹が決まっている戸田秋谷(映画では役所広司。確かにイメージ通り)が家族とともに粛々と生きて、今の仕事を全うしようとしている折、家老のバックボーンに係わる問題に巻き込まれていく。巻き込まれるといっても秋谷が八面六臂の大活躍とかするわけではなく、若者たちの行いを大きく受け止めて、次世代に想いを繋げていく姿が清々しい本作。まさしく”清廉”という言葉が合う小説です。 ↓↓ 以下、やや批判的な感想です。  個人的にはもっと《生への執着》とか《死への恐怖》が、描かれた方が人間くささを感じて好きです。登場人物の多くが聖人君子すぎるかもしれません。

    15
    投稿日: 2015.12.03
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    面白かった。 歴史小説+ミステリーといった感じ? 徐々に明らかになる真実で真相究明されていくのもよいですが、やはり武士としての生き方、覚悟、矜持といったものがひしひしと感じられる作品でした。 さらには、本文で語られている情景の美しさがそれに拍車をかけます! 物語全体が凛としたすがすがしさを感じる作品です。 物語としては、7年前に犯した罪で、家譜編纂と10年後の切腹を命じられた秋谷。さらに、その監視役を命じられた庄三郎。庄三郎の視点から秋谷が語られていきます。そして、家譜編纂の作業の中で明らかになる7年前の真実。といったところです。 なんといっても秋谷の生き様、覚悟、清廉さ、そして矜持がすばらしい。 また、農家の子供源吉の覚悟と信念も胸に響きます。 ただ、残念なところは、その明らかになる真実にいたるところでの藩内の人間関係や背景がわかりにくい。 さらに、最後、悪人が本当の悪党という感じでもないところがちょっと残念。 とはいえ、とてもすがすがしい気持ちで読み通すことができました。 お勧め!

    5
    投稿日: 2015.11.21
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    最後は切腹させられちゃうんだ…普通の小説との差なのかな…? 歴史小説初めて読んだけど、歴史小説に惚れた!!!

    0
    投稿日: 2015.11.01
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    どうして、武士ってこんなに面倒で、苦しくて、切ないんだろう。 ひとくくりに時代小説といっても、書かれているのが町人か武士かで、あまりに印象が違いすぎないだろうか。 私が葉室先生の書く武士から感じ取るのはいつも、彼らの悲哀ばかりな気がする。 庄三郎も秋谷も、憧れるくらいの清廉さがある。 けれど、正直に言って、彼らのような生き方をしたいとは思えない。 私には、彼らのように、誰かのために自分が死んでしまってもいいとは言い切れないからだ。 大体、この世に未練が多すぎる(終盤での慶仙和尚の言葉に「その通り!」と言いたいところだが、実際の所この未練にそんな高尚な意味はない)。 でも、いや、だからこそ、もしかすると武士の生き方に憧れるのかもしれない。 自分ができるものではないと分かっているからこそ。

    0
    投稿日: 2015.10.29
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    登場人物らの人間関係を理解するのが難しいが、主人公の自分自身への誠実さが清々しい。自分も、特に仕事について、この心持でやっていきたい。 子供を持つとどうも子供の悲しいシーンには弱い。

    0
    投稿日: 2015.10.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    淡々とした10年の流れの中で 矜持をもった主人公 戸田秋谷が生きていく。 正直に生きる真正面な生き方にあこがれる。 現代劇では嘘くさく感じるが、時代劇だとはまってしまう。 そこが、時代小説の醍醐味だ。傑作。

    0
    投稿日: 2015.10.02
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    直木賞受賞作で映画化もされるらしく平積みされていたので読んでみました。 粗筋を見ると「罪に問われたものの主家の記録をまとめた10年後に切腹を命じられた男」を中心とした話とあったので初期の藤沢周平みたいな暗い話を想像していましたが、いい意味で裏切られましたね。前向きなトーンで面白い物語でしたね。これは売れるはずだ。 生き方の美しい人々の話でこういう本が売れるのはいいことだと思います。面白かった。

    0
    投稿日: 2015.09.21
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    久々に氏の本を読みました。時代小説ならではの、現代ではありえないだろうと思われる結末に、みんなが感動するのだろう。 それは何故か? 簡単には人のために「死」を、選べないからだろう。 だからこそ、時代小説の設定に心が奪われ、心が洗われるのだろう。でも自分たち日本人のDNAは、間違いなく彼らのいいところは残っており、これからも受け継がれていくはずだ。 だからこそ、最後は秋谷が死ぬことで農民も一揆を諦め、自らも律していくとわかっていたから、家老は、秋谷に対し、最期は切腹という道を与えたのだろう。 秋谷の一子・郁太郎が源吉の仇をとりにいく場面は、武士としての矜持が存分に描かれ、特に良かった。

    1
    投稿日: 2015.09.21
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    秋谷の武士としての潔さが心に浸みる。 『蜩の記』から読み解く真実。 人と人との縁。 苦手な時代小説だけど引き込まれた。

    0
    投稿日: 2015.09.13
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    切腹を命じられ、残りの命は限られている。これをどう生きるか。普遍のテーマを江戸時代にうつして、描いている。武士とは、人間とは何か。親が子に、残せるものは…。葉室麟の直木賞作品。 映画は見てないけど、檀野庄三郎は岡田くんにぴったり。戸田秋谷は、役所浩司より、中井貴一のイメージだったな。お由の方の寺島しのぶはない。もっと清らかじゃないと。さて、他のキャストを照らし合わせてみるのが楽しみ。

    0
    投稿日: 2015.08.28
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    心の向かうところが志であり、それが果たされるのであらば、命を絶たれることも恐ろしくはない。 現代に生きる人々で、そう思える志を持つ者はどれくらいいるだろうか。 今の私に、笑って死ぬ選択はまだできない。 死ぬか否か、また、いつ死ぬかが問題なのではなく、去ると決まった以上はその日に向けて人としてどう生きるのかが肝心。去り際とは一瞬を指すことが多いが、長い準備期間を経て何ヶ月、何年もかかる場合もある。 素敵な、悔いのない、恥じることのない、 そんな去り際となるよう生きたいと感じた。

    0
    投稿日: 2015.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2015.7.28読了。 早く最後はどうなるのか知りたくて読んでいったが、最後は自分の期待とは違っていた。 切腹しなければならなくなった事件のいきさつがわかりにくく、主人公が最後にそうなることを受け入れた理由も分かりにくい。 登場人物の名前が整理できていない自分も悪いと思う。似ている名前が多い気がするが。 藤沢周平の蝉時雨にかなり似ていると感じた。

    0
    投稿日: 2015.07.29
  • 人生、かくありたし

    ストーリーについては、たくさんの方のレビューがありますので割愛します。  小生、普通に暮らしている普通の平会社員であります。人様に後ろ指を指されることがないよう仕事に責任を持ち、日々を暮しております。社内外的にも上昇志向は持ち合わせてなく、そういった権謀術策渦巻く世界とは距離をおいておりますが、不本意ながらもこの類の波には飲み込まれずにはいられません。  戸田秋谷の生き様…わが人生、かくありたし。だけど、できない→読み終えて表現に戸惑う晴れやかな心持となる。この読後感、藤沢作品と似たような感覚でもありましたが、世のしがらみに辟易とされている皆様、ご一読を。

    2
    投稿日: 2015.07.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2015年の21冊目です。 主人公の運命を受け入れた生き方に共感します。 10年後の定められた日に、命が終わるという運命を背負わされたなら自分はどう生きるのか? 主人公は、自らに課せられた仕事を黙々と勤めていく。そのことが、自らの生きたあかしであるともいえるが、何を残したかというよりも、その間の彼の生き様が、矜持であり 周りにいるものに心に意を強くする何かをもたらしている。もしも自分が主人公と同じ運命を背負わされたらどうだろうか?その日までどう生きるだろうか? 何か責務を負わされていなければ、日々の移ろいを一層哀しく感じるかもしれない。それともその日まで享楽的に生きるだろうか?残念ながら、私にはそうはできない気がする。背負ったつもりの運命に、背負われて生きていくような気がする。 人生の終わりの10年ぐらい清廉に生きるべきかもしれない。

    0
    投稿日: 2015.06.21
  • 時代小説への入り口には最適。

     映画化もあり、この著者の作品を初めて手にする。まあ読みやすい、文字離れの若者には、この時代小説は比較的入りやすいだろう。しかし何故か主人公に感情移入できない。死へ至る武士の矜持がイマイチ弱いのか、最後まで妙な物足りなさはなんなんだろう。まあ、一応泣かせる話ではあるが。

    1
    投稿日: 2015.05.29
  • あっぱれ

    流石、第146回直木賞作品だけありました。 久しぶりに時代小説を読みました。 ネタバレになるので多くは書きませんが、「武士の生きざま」に感服しました。 主人公の「秋谷(しゅうこく)と庄三郎」の人間性に魅力を感じました。 一日一日を大切に過ごそうと感じさせられました。 寝不足ですが、一日で読み終わりました。 続きが気になって一気読みしました。 まさに「あっぱれ」って気分です。

    2
    投稿日: 2015.05.17
  • 正しくまっすぐ生きる!

    戸田秋谷は藩主の側室との不義密通の疑いで、10年後の切腹を言い渡された。理不尽な上役や欲深い悪徳商人等が現れ、延命とひきかえに彼を利用しようとする。しかし、彼は甘い誘いにのらず、あくまで正しくまっすぐ生きる。その姿はすがすがしささえも感じる。

    7
    投稿日: 2015.05.16
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    清廉潔白=武士・・・という人のお話。 武士も人もいろいろ、それは今も変わりない。 さて、私は・・・・・程良いところを進んでいく・・・・・んだろうなぁと思う。今までもこれからも。 「淡い初恋」と呼んでいいのかどうかはわからないけど、そんなこともあったのかなぁ。

    0
    投稿日: 2015.05.13
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    これまで読んだことの無い作家の作品を読もうと、意識しながら書店を散策しています。 「直木賞受賞作品」という帯のついたこの文庫が平積みされていて、しかも時代小説だということで興味を持ち、その場で購入を決めました。 舞台は江戸時代の地方藩。 ある理由で大きな罪を犯してしまった若侍が、切腹と引き換えに、別の侍の「監視」を命じられます。 元、藩の要職についていたその侍には、「10年後に切腹せよ」という命令が下されていた・・・という始まり。 監視をするために、罪人である侍と、同じ屋根の下に住むことになった若侍。 しかし、その侍の高潔な人格に、若侍は尊敬の念を持つようになります。 二人の侍の心の交流、そして10年前に起こった事件の謎解きが、この小説のストーリーの骨格となっています。 ストーリーを追うだけでも面白いのですが、それに加えて、武士の倫理規範についてや、この時代の侍と百姓との関係などについても、考えさせられる内容になっています。 映画化もされたようで、帯に載っていた出演俳優たちの顔を思い浮かべながら、一気に読んでしまいました。 切なさ、憤り、爽快感・・・さまざまな感情を呼び起こしてくれる作品でした。 この作家さんは、五度目の候補作となった本作品で、直木賞を受賞したのですね。 他の作品も探して、読んでみることにします。 .

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    投稿日: 2015.04.27
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    源吉が一番現実を見ていたのではないでしょうか。「不作だの年貢が重いだの言っている暇はねえんだ。」やるべき事やってはならない事を自らに課しながら日々を懸命に生きる。それに比べて大人達の何と言い訳がましいことでしょう。藩のため、家のため大きな事を言う必要などないのです。

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    投稿日: 2015.04.19
  • いやぁ。感動した!

    感動のしっぱなし。秋谷の武士としての生きざまに。目附役として来た庄三郎の変化。その子、郁太郎と成長。百姓の子であり友人の源吉の何事にも前向きに捕らえる姿。そして、秋谷を中心とした家族。切腹の日が決まっていて、それまでの日々もそして、切腹も無駄にせず、その命をで百姓の一揆を無くした。すばらしい小説。 情にもろくて。。。。

    1
    投稿日: 2015.04.14
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    4月-2。4.0点。 2年後に切腹、それまで御家史編纂を命じられた、武士。 城内で刃傷沙汰を起こした、若い武士が監視を命じられる。 あまりに凜とした、編纂の武士。 切腹の原因や、藩内の勢力争いやら、少しずつ明らかに。 面白い。最後は涙なしでは読めない。

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    投稿日: 2015.04.13
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    奥祐筆だった庄三郎は些細な揉め事から城内で刀を抜き、切腹と引き替えに戸田秋谷の監視役を命ぜられる。 秋谷は側室と密通し、小姓を斬った罪で村に幽閉されていた。 更に秋谷は三浦家譜の編纂と10年後の切腹を言い渡されていた。 庄三郎は秋谷の監視を続けるうちに、秋谷の覚悟を感じ、次第に助けたいと思うようになる。 10年後に切腹と言い渡されても尚、信じる忠義の為に生きる秋谷。 周りの人々も秋谷につられてか、それでも尚強く生きようとする。 これほどまで1本筋が通せる人間に強く惹かれます。 最後の和尚の言葉がとても印象的です。

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    投稿日: 2015.04.10
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    人は誰もが生まれた瞬間から死に向かって歩き始める。 早いか遅いかの違いだけであって、それまでの間如何に生きるのか、それを考えさせられた。 現代において清廉潔白を貫き通す事はとても難しい事ではあるが、今なお我が国には「サムライ」がいる事を信じたい。

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    投稿日: 2015.04.08
  • 人の一生はかくの如くありたいと

    どうやら、映像化されて、主人公が 役所広司 との事。写真も見ましたが、全然小説とイメージが違います。 限られた命を宣告されている主人公は、より清々しい雰囲気の人物。 千石さんなギラギラが残る役所広司さんだと、ちょっと違うなあと思います。 命の限りは決められていても、決して命を捨てているわけでも無く、己の本分を見失ってもいない。 見極めるたびに御目付役の青年は主人公に惹かれていきます。 私も同じく、武士とはかくあるものと、惹かれていきました。 読後、重たいながらもハッピーエンドです。 素晴らしい一冊でした。

    2
    投稿日: 2015.04.03
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    不始末を犯し、切腹と引き換えに幽閉中の戸田秋谷を見張ることを命じられた庄三郎。 彼とともに、戸田秋谷の生き方を感じ取っていく物語。

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    投稿日: 2015.03.28
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    蜩ノ記 10年後に切腹を言い渡され、無実であると分かっていても、村や家族を守り通した男。 これぞ武士! 我が子を助けるあたりは泣けてしまった!

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    投稿日: 2015.03.24
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    ううん、もう一歩っ、という感じ。時代物特有の抑制の中での尊い精神性を伝えたいのはわかるし、だいたいは伝わっている。だけど、心を突き動かされるような、思わず涙が零れるような、そこまでの力がないんだよなあ。いちいちあっさりしているというか、執着が薄いというか。 どんなに穏やかな人であっても、激しい怒りがあるべき場面で、それがない。また家譜を生業とするならば、それは最期にどう描き切ったのがあってもいい。惜しい。

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    投稿日: 2015.03.19
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    帯には代々読み告がれるような大作であると書いてあったが、あまり感情移入をすることはできず「清い侍 」の話と思って終わる。でも、息子を思いやりそして死ぬまでの日々を一日一日すごしていく、戸田秋谷はかっこいいなあ、と思う。こんな人世の中にいるかしら。2015/3

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    投稿日: 2015.03.18
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    ここ2、3年で読んだ本の中で1、2を争う面白さだった。普段滅多に時代小説は読まないが本作はとても読みやすく、最後まで読み手を飽きさせないストーリー展開だった。秋谷、庄三郎、郁太郎、源吉それぞれが、皆んな男としての生き方を貫いたと思う。特に秋谷、切腹をまぬがれる機会は幾つでもあったのにそこに頼らず、武士としての生き方全うしていた。直木賞受賞、映像化、十分に納得出来る作品です。葉室麟の他の作品も読んでみたくなった。

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    投稿日: 2015.03.14
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    直木賞受賞作品。昨年度映画化もされた作品。映画化され、数々の賞を受賞した。著者の作品は初めて読んだ。 主人公戸田秋谷をとおして、人間はどこまで自分の信念と生き様を貫けるかを著した小説ともいえる。江戸時代、武家社会を舞台にしていることでそのテーマは清々しいまでに貫き通され、また細やかな自然表現の美しさはあたかも戸田秋谷の人間性と対峙しているようにも、また秋谷のピンと張り詰めたまでの信念や思いを代弁しているようにも感じた。推理仕立てで読者を飽きさせず、ドラマチックに展開し、静寂を感じさせる終焉を迎える。プロット、表現、言葉等細部まで練られている。 秋谷のような人物は実際には存在し得ないだろうが、この作品を読むと人間とは「これほどまでに美しく、清らかなものだ」と納得させられる。こころ洗われる作品だ。

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    投稿日: 2015.03.04
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    映画公開前に読み終えようと思ったのに、グダグダした結果今になってしまいました。秋谷殿の「あるか無いかの微笑」が何度も出てきますが、感情の起伏をあまり出さず淡々と、しかし芯を強く持って生きている姿がカッコよく感じられました。理想の生き方。しかし、誰にでもできる生き方じゃないだろうなぁ。

    0
    投稿日: 2015.02.15
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    良作。しかしながら、文体のせいなのか、少々読みづらく感じられた。 ラストに向かい、さまざまな事実が明らかになる部分は、流石に直木賞受賞作と言えるが、落涙には至らず、 本著者の他作を読みたいかと言われれば、それは無いと思う。

    0
    投稿日: 2015.02.08
  • 凛とした芯の強さ

    通俗的にいうと、藤沢周平、山本周五郎の小説を足して2で割ったような感じ。もちろんいい意味です。 10年後に切腹を申し付けられるが、裏の企みを知りつつも、ジタバタせずに天命を待つ。家族や村人への思いも強く優しい。主人公もさることならが、源吉(主人公の息子の親友)の悲しい場面は、泣けます。ある意味、主人公を食ってる。凄すぎます。 主人公の家族愛、忠誠心、忠義、まさに武士。ただ1点だけ、松吟尼との一件(不義密通の疑)、これがそもそもの発端だったんですが、女性の視点からだと結局、ちょっとなぁ・・・やっぱり男って・・・と感じてしまい、星1つ減らしました。わからないでもないけど。 文体、素晴らしい表現力を持っていて、ほかの作品も読んでみたいと思いました。

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    投稿日: 2015.01.23
  • 新しい武士像

    歴史小説だと、武士は正義の味方だったり、ヒーロー的な扱いが多いが、現代でいえば単なる会社員(公務員)。お互いの足を引っ張ったり、目上の者に媚びたり。藩士に対して義憤を抱く百姓の気持ちがひしひしと伝わってくる。 その中で、信念を貫き、歴史に真摯に向き合い、武士として、父として、夫として義を通す主人公秋谷の姿は、切腹監視役の藩士とともに読者も感情移入させるに足る、尊厳のある人物。 久しぶりにじっくり読み、静かに感銘を受ける作品でした。

    3
    投稿日: 2015.01.16
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    今回で2回目ですが、いやぁやっぱり良い。 最後ら辺、ぐっとよくなりますね。何度も目頭が熱くなりました。 何より 秋谷、庄三郎、郁太郎の武士としての生き様 源吉の家族を想う心 薫の健気な振る舞い 織江の控えめな優しさ 作品の中心となる人物たちそれぞれに味があって、描写も美しくて、心が震えました(笑) 誰かを想い、自分のためではなく、家柄や、愛する者のために死ぬ人たちや、時代が確かにあったんですよね。 生粋の現代っ子なので、こういう時代の人がやけに眩しく感じます。

    0
    投稿日: 2015.01.12
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    忘れられない人との、忘れられない時 この年齢になると恋愛感情とは別の気持 読み進めるごとに しみてくる。

    0
    投稿日: 2014.12.30
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    ラジオなどの口コミ、あるいは、映画の評判がよかったので、初めて日本の時代小説を読む。 最初は、時代小説ならではの語句に少し戸惑ったものの、慣れると、物語の内容に吸い込まれる。 作品の魅力だろうか。 登場人物の機微、あるいは、それと重なる自然の描写がきれいだった。 フィクションなのはもちろんだが、「物語の内容は、現代小説にあるような展開かもしれない。それが江戸時代にかわっただけ」。そういう表現もできるかもしれないが、やはり、人物の心情、生き様…それらを描くには、この内容がぴったりだと思った。 人間の機微を描く、時代小説が自分にはあっているようだ。 推理小説のような展開、それと並行してすすむ登場人物の心の有りよう、すべてよかった。 満足の1冊。

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    投稿日: 2014.12.29
  • 蜩の記

    新進気鋭の作家で、正に油の乗った一作である、直木賞というよりむしろ芥川賞に推薦したい、この本を読みながら私はふと「樅の木は残った」山本周五郎を思い出した、原田甲斐に似ているような気がする

    2
    投稿日: 2014.12.29
  • 武士ではなく「お侍さん」

    秋谷さんよ、あんた最高だよ。 「秋月記」を読んでたので、郡奉行の知識があって、より分かりやすかった。武士というよりは、農民たちの見方になるスジの通ったお侍さんという感じ。 それにしても、最後は切ねぇ〜

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    投稿日: 2014.12.22
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    家督継承をめぐる奉仕 藩の歴史を書き残すことで自分の生涯としての 仕事を貫いた 秋谷の凛とした姿が印象に残る・・・

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    投稿日: 2014.12.14
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    切腹は自死なのか処刑なのか?その重みは武士道を極めないと理解できないのだろうか。少なくとも、現代日本人として暮らすサラリーマンの私には判らない。その時が来る日が、分かっているから悟っているのか?人物だから招いた運命なのか。大分県の国東半島付近が舞台だと思うが、人々の暮らしぶり生き様をドラマチックに描かれており、感傷に浸るにはいい作品であろう。

    0
    投稿日: 2014.12.02
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    乙女ゲー的クソゲーオブザイヤーFORおっさん。内容は『全キャラが秋谷殿に告白するイベントを眺めるだけ』という、あるかなきかのゲーム性をたたえた無理ゲーである。

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    投稿日: 2014.11.27
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    2014.11.22 am3:42 家譜というものの編纂方法の一端を知り、その方法を知りたいと思えただけでも収穫だった。家譜の信頼性や史料における価値と、それらを裏付けるモノは何なのか。家譜が史実を記すのならば、他の資料から、史実でないと判断された事柄が載っていた場合、その家譜はその編纂者の当時の立場を示す史料に成り代わるだろう。そのようなことがなくとも本当の中立はあり得ない。家譜を利用する際には編纂者や編集当時の状況も知るべきであると感じた。今、この現在を史実として示すことになるのは新聞の可能性が高いように思う。しかし、当然新聞によって立場は異なる。このようなこともふまえて、今を事実に、今を過去にしていく作業をするべきだ。新聞を見る目が変わった。その作業に携わらなくとも、その作業の結果をみて、本当にそれは事実かを疑う姿勢は必要である。本書の主人公のような記録者は稀であるように思うためだ。結論、内容云々よりも、家譜の価値に疑問を持つきっかけとなった点が、一番の収穫だった。

    0
    投稿日: 2014.11.22
  • 日本人としての涙か清々しい涙。

    想う心が幾重にも。人を想う、親、子、恋人、人生を想う、生き方を想う気持ちが幾重にも織り成すいい話だ。

    2
    投稿日: 2014.11.14
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    武士もののふとはこういうことなんだ、ほんとうに強いっていうのはこういうことなんだと改めて感じた作品だった。

    0
    投稿日: 2014.11.11
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    少し甘いが、星5つ。 藤沢周平を思わせる作品世界だが、凛とした秋谷一家がなんとも言えずいい。庄三郎の人柄にも惹かれる。村の人間の生き方も強くていい。 悪役もしっかり役割をこなしているし、人間的に徹底していて深みを感じる。つまりは、人間造形が上手という事だ。謎解きの方は今ひとつの感もあるが、もっと読みたいと思わせる作家である。

    4
    投稿日: 2014.11.10
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    小説はかなり前に読み、記憶も薄らいできましたが、今回は映画の「蜩の記」です。 役所広司、岡田准一、堀北真希などの今脂の乗ったキャスト、黒澤・市川両監督の教えを受け継ぐ小泉堯史監督、さらには原作は直木賞受賞作とくれば、良い作品が出来て当たり前と思われがちだが、実際はそれだけの条件が揃っても難しいと思います。そういうプレッシャーを撥ね退けて、この映画は期待を裏切らない良い映画に仕上がっています。 全体に落ち着いた映像と日本人の大切にしているものが上手く描けていると思います。 最近の残虐な殺人事件のニュースや軽薄なTV等に接していると、今の若い人に秋谷のこういう禁欲的で義に殉ずる人間に成れ(私も無理)なんて言いませんが、そういう日本人の姿に感動することすら出来るのかが不安になります。(若者に対しては、昔からこういう事は言われ続けているようですが・・・) 3年間の時間の経過を、日本の穏やかで美しい四季を映す事で表現しているのは巧いと思います。また原作にはない柚子の花の例えを効果的に使っています。(葉室麟は別の本では頻繁にこだわりを持って使っている) 演技では、役所・岡田は言うまでもないですが、妻役の原田三枝子は最近こういう役柄が多いのですが、良い演技で好感が持てました。 岡田准一が堀北真希に手を貸して、彼女が周りを気にしながら階段を上がって行く場面は、望遠レンズでお寺の山門を額縁風に使う映像はバツグンに巧いし、二人の雰囲気も良かったですね。 秋谷がこういう情況に置かれた原因となる不義密通の真相は原作より簡潔で分かり易いと思います。(映画の時間的制約もがあるので簡潔にしたのかも?) 原作より秋谷の息子の郁太郎と友の源吉にかなり重心が移っていましたが、これはこれでも良いかなと思いますし、また家老が完全に悪ではないのが、少し救いでした。 最後に秋谷が切腹に向かう場面は意図的により明るい感じに仕上げて原作と少し違いますが(映画ならこういう仕上げ方になるのかも)、違和感はありません。但し私は原作の方が泣きました。

    0
    投稿日: 2014.11.01
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    現代の日本のどこにこれだけの思慮と覚悟を持って生きている人がいるだろうか。少なくとも私はただただ、その日一日から逃げるだけの日々である。 死期を知りつつも己の責務を全うし清く生きる秋谷には尊敬の目しか向けられません。 時代小説、というと難しいイメージがあって避けていたのだけれど、この本はひたすらに描写が綺麗だった。 もちろん悲しいことも描かれているけれど、人の潔い心、清い心が素敵だと思った。 *映画を観ました。絵が素敵でしたが、やはり省かれている部分もあって本の方がいいなと思いました。けれど、映る景色にも役者の中にも静謐さが表れていました。

    4
    投稿日: 2014.11.01
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    平成23年度の直木賞受賞作。旧藩主側室との密通事件の廉で期限付きで切腹を申付けられた武士の潔い生き様。藩の内紛の事情や人間関係の複雑さなど若干読み難い部分もあるが、村民との身分の差を越えた友情や意地を貫く日本人の矜持などに感動。静かで落ち着いた作風は藤沢周平と被るが力強さを感じる作品。

    1
    投稿日: 2014.10.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    側室との不義密通の罪で、10年後の切腹を命じられた戸田秋谷。城内で刃傷騒ぎを起こし蟄居となった若き侍檀野庄三郎は、戸田秋谷の監視を命じられ、山村で家族と暮らす秋谷のもとを訪ねていく。戸田秋谷は側室との不義密通の罪に問われ、10年後の切腹を命じられている。羽根藩の家譜の編纂をしており、切腹までの期間でそれを完成させるのが彼の責務であった。堅実で農民や家族を大事にする秋谷に触れ、彼が不義を働くとは思えない庄三朗は、秋谷を助ける手だけはないかと模索し始めるが……。 最後の最後は結局そうなんだ、予想通りと言えなくもないのだが。その課程で綾組まれる人間模様が切ない。所謂お家騒動や私怨が絡み、秋谷の住む村の農民、側室、家老、多くの人間を巻き込んで悲劇の歯車が回る。事情が明らかになり、息子たちを捕らえられた秋谷が、勇ましく乗り込み弁舌も鮮やかに攻め込む処は、本領発揮の見せ場。結末が見えていてつらいものの、ある意味爽快で躍動感があった。 秋谷も、それをとりまく家族、秋谷のそばにいることで成長していく庄三朗、未だに思い続けることにためらいのない松吟尼。妹思いの源吉のエピソードも泣けた。また悪者であるはずの家老もいい味を出している。これだけの複雑な人間模様を美しくまとめ上げる手腕に脱帽。 時代小説を読むと、何もこんなことで命を落とさなくてもいいじゃないか、と現代人として当然のやりきれなさをいつも抱えていまう。だがこの小説には未来があり、秋谷が若い世代に繋がる糸を残していってくれた、それが救いだと思う。彼の作品は一部の人には甘い話と捕らえられるかもしれないがそれが持ち味でもあり、私は好きだ。 実はこの本、買ってから1年以上も読破出来ていなかった。 父が病に倒れ、命の期限が決まっている男の話は読み進めることが出来ずにいたのだ。 できれば時代小説好きだった父と、この本の感想を言い合いたかったなあ。

    0
    投稿日: 2014.10.29
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    庄三郎は切腹が決まっている秋谷を監視するよう藩から命ぜられる。しかし秋谷を知れば知るほど、間違った事の出来ない実直な人柄がうかがえる。そもそも本当に不義密通があったのか?裏に何か罠があるんじゃないか? 張られている伏線が徐々に解ける面白さがあり、主要人物も好感の持てる者ばかりで清々しい。隣家に住む源吉という百姓の子どもが、あまりに健気で出来過ぎているのだが、この子の存在がストーリーに抑揚をもたらせている。

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    投稿日: 2014.10.26
  • 清く生きる人は美しい!

    清く、潔く生きる人の話。 こういう人物像を描くのは現実味が無くなって難しいと思うのですが、 とても上手く温かみや希望の溢れる物語になっていると思います。 自らの命を賭して信念を貫く人と、その信念を尊重し悪あがきしない人達。 登場人物の全てが素晴らしかったです。 通勤途中に涙を抑えるのが大変でしたw めっちゃお勧めです!

    2
    投稿日: 2014.10.25
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    映画化されるときいて原作から読む。 時代物は説明が多くて読みにくいけど1日で読んでしまう。主人公の秋谷におとらずその息子や友達の源吉など芯が通っていて清々しいところが読んでいて印象的だった。映画もみてみたい。

    0
    投稿日: 2014.10.24
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    信義に生きるって、こういうこと・・・ いつの時代まで、こんな生き方があったんだろう・・・ 映画の予告を見ていたせいか、キャストを浮かべながら読んでしまう。 それが、あてはまるんだな~~妙に。 若干一名??? (え、美女なんですよね!?ちがうんじゃないの!?) 小泉尭監督ゆえ、映画も観たいところだが、 2時間越えは、さすがに辛い・・・う~ん。

    0
    投稿日: 2014.10.23
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    蜩ノ記を読み終えた。まず文体がとても読みやすく、私には馴染みがいい。聞きなれない名前が多いので人物の把握に若干戸惑いはしたが、武家の使う言葉は心地よく、また彼等の為人も味があっていい。秋谷が最期に許されるのか。生きて欲しいと願いながら読み終えたが、力強い美しい話であった。

    0
    投稿日: 2014.10.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    10年後に切腹する旨を沙汰され、凜として、泰然として、与えられた課題を日々成し遂げつつ、その日を迎えようとする武士の生き様を描く。 葉隠に通ずるような内容。 あらぬ疑いをかけられて切腹を命じられ、許しを得るチャンスはあるのだが、家族のため、領民のため、藩のため命を投げ出す様は、まさに「武士道といふは、死ぬ事と見付けたり」そのものだろう。 また、ただ武士道のことを問うてる訳ではなく、死ぬ覚悟とは何か語ってくれる。 「未練がないと申すは、この世に残る者の心を気遣うてはおらぬと言っておるに等しい。この世をいとおしい、去りとうない、と思うて逝かねば、残された者が行き暮れよう。」 悔いなく死にたいと人は思うものかもしれないが、残された者のためにも未練を残していくのが良いと言う。 とても考えさせられる。 ただの時代小説ではない素晴らしい作品。

    0
    投稿日: 2014.10.17
  • 真の武士道とは?

    愛するものの為に、恥じぬ生き方をする、誠実に生きる…この話を読むと、武士道とはそれだけでよいのではないかという気がする。己の地位を守るために簡単にひとをも殺めることができる権力者がいたり、賄賂がまかり通る世の中、秋谷の生き方が、周りの者の生き方まで変えていく様が素晴らしい。彼の思いを継いだ者たちが、羽根藩をきっと変えていくだろう。

    3
    投稿日: 2014.10.16
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    秋谷は武士の前に人として尊敬でき 信頼できる人だなぁと・・・ だから軟弱な庄三郎も郁太郎も強くなれたんだと思う 現代でも同じで 人として信用できる人と付き合っていれば自分も高められるって事だよね

    0
    投稿日: 2014.10.15
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    この分野ではすでに、藤沢周平が確立してるのに、なぜ書いたのか? 美しい精神と大きな技量を併せ持つ源吉を簡単に死なせてしまい、周りの、人間の怒りは凄まじいものと察するなのに、家老中根を殴りつけて終わってる。現実は、こんなものかもしれないが、そこは、小説ですよ。戦国時代じゃないんだから、勧善懲悪を見せてほしかったなあ。最後に中根が過去を述懐するシーンは、要らない。あんな盛り下がるシーンないなあ。むしろ郁太郎を主役にすればよかったのに。

    3
    投稿日: 2014.10.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おいおい、源吉が可哀相すぎるじゃないか。 前回読んだ葉室作品もそうだったが、気持ちがはいっていきそうな登場人物をあっさりと殺されてしまい、ちょっと気がぬけてしまう。 なのに老中への仕返しがあんなものでいいのか。 う~む、許せん。

    0
    投稿日: 2014.10.09
  • 素晴らしい ‼︎ 自分の生き方も考慮できる本でした。

    歴史時代小説はいままで購入して読んだことがが無かったですが、この本において自分の知らなかった、そして忘れていた文字や単語が再勉強できました。自分自身の文字単語帳ができました。これからの自分の生き方を再検討もできました。有難うございました。

    3
    投稿日: 2014.10.08
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    言われのない罪を問われ切腹をまつ戸田秋谷。 様々な人、時に敵までも感服させる、凛々しさと包容、威容を持つ。 命に執着せず、藩士としての藩への忠誠、家族を含めた他人を慮り残された人生を生きた。 なくなったじいちゃん、にいちゃんなんかの生き方を彷彿とさせる。この2人も時代が違えばこのように不器用に、そしてまっすぐに生きたのではないかと思う。 2人の血が俺には流れている。でも俺は多少無様でも生きうる可能性がある限り、大事な人のためにもがく、少し器用な生き方をしたい。 世の中には覚えていなくちゃなんねえことは、そんなに多くはねえような気がする。源吉の言葉 悲しい話だった。こんな悲しい話が今もイスラム圏などでは繰り返されているのかなと思うと、強烈な思想というものは決して世の中をよくするものではないことがわかる

    0
    投稿日: 2014.10.07
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    レビューを書きそびれていたんですが、映画が公開されるというコマーシャルを見て、思い出しました(^_^;) 「武士」を主題として扱った時代小説。 話しとしては良く出来てて、登場人物の配置も上手く、少々特殊な設定も無理なくよませます。 まずまず、楽しみました。 ただ、感涙、という感じではなかったかなあ。 映画の配役はなかなかですが・・

    0
    投稿日: 2014.10.05
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    藤沢周平を目指して書いたんかな。映画を観ると、原作は藤沢周平か?って思うくらいに、そんな印象。言われてみれば、秋谷は完璧すぎて、ブレなさすぎるところが、物語としてさらりとしすぎ、共感から離れ、物足りなさを誘うんだろうな。

    0
    投稿日: 2014.10.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    7年前の事件の罪から家譜の編纂と10年後の割腹を命ぜられ幽閉される戸田秋谷は、壇野庄三郎とともに家譜の編纂を進めるうちに、秋谷を陥れた背景と黒幕を暴いてゆく。 凛とし誠実な秋谷の生き様、当初は軽薄そうだが秋谷に惹かれ男気を増す庄三郎、父を思い親友を思い成長する郁太郎、不器用だが真っ直ぐな源吉、魅力的なキャラクターと複雑に絡みついた秋谷を貶める罠の真相は…。頁をめくる手が止まらなくなった。…が、元服まえの郁太郎に詰め寄られる黒幕、事の真相は意外とケチな妬みと急に風呂敷が小さくなり、っで、おとなしく切腹するわけ?と終盤に向け急減速した感じ。 藤沢周平作品に似て遠く及ばず。

    1
    投稿日: 2014.10.02
  • 深い深い人間の愛を感じました

    切腹の期限が決められ、日一日藩の記録をつづりながら自分の生きた証を記す主人公。 なにごとも心穏やかに・・・時には信念強く。家族には深い愛情を。支え見守る家族は父の大きな背中を心に刻みながら。自分の無実を晴らすことなく、自分が切腹することで大切なことを守り、しかし真実を曲げない。大きな愛の物語です。 映画公開されても読める作品です。

    3
    投稿日: 2014.10.02
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    無実の咎で、10年後に切腹を命じられた主人公の秋谷。 「心の向かうところが志であり、それが果たされるのであれば、命をたたれることも恐ろしくはない。」と言い切る。あまりにも潔い生き様に武士の真髄を見せつけられる。 今の時代と比べることは出来ないが、このぐらいの気概を持って人生を全う出来たら、たとえ命を区切られていようとも、むしろ幸せと言えるだろう。

    0
    投稿日: 2014.09.28
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    藤沢周平の作品に感じが似ていると思う人は多いと思う。 無名の主人公がお家騒動に巻き込まれるが、清々しい生涯を送る所とか。 文体とか人物設定などもなんとなく似ているような。

    0
    投稿日: 2014.09.26
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    公開前に読了! 後から後から涙が溢れてきた。 それは、「悔しい」とか「悲しい」とか「可哀想」という感覚からではなく、心の底から湧いてくる涙だった。 一本の芯を揺らがせることなく生きていくのは大変なことで、私なんてグニャグニャだけど、この本に出会って、少し身を正せたような気がする。 それが本当になるように、少しでも強い芯が据わるように、ずっと傍に置いておきたい本。

    0
    投稿日: 2014.09.23
  • 武士と百姓 身分を超えた男の生き方に感動

    まるで武士の様に家族を守る百姓の子供、武士であるにも関わらず卑しい役人、正義を貫き通す武士。 立場や時代によって正義は異なると思いますが、倫理的に恥ずかしくない生き様が評価される世の中であって欲しいと思いました。

    3
    投稿日: 2014.09.20