
総合評価
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powered by ブクログかなり穿った見方ではあるものの、食料自給率に対する考え方を改めさせられる、気づきを与えてくれる一冊でした。何事も鵜呑みにするのではなく、自ら一次情報にあたる大切さをひしひしと感じます。
0投稿日: 2023.10.31
powered by ブクログまじかーーってなった。 自給率が高いイコール良いことだと思いこんでいたが全然逆。強いところは自分たちで作り、弱いところは外部の力を借りる。 そんな当たり前のことを日本はやらないようにしているのだと…
0投稿日: 2023.03.01
powered by ブクログ政府や農水省のプロパガンダとして掲げられることの多い、食料自給率はまさかの意味のない数値だったという、とんでもない暴露から始まる本作。 当たり前と言えば当たり前だが、国内産業保護のため、農作物に対して高い関税を掛けつつ、国内の農家を補助金漬けにする政策により、日本の農業は危機に瀕している。 資産管理と同じで、農作物の供給源も分散していることが望ましい=国内自給率を高めても安全とは言えない。 また自由貿易、自由競争を促進し、市場の原理を適用することで、生産性が高まっていくはずであるが、日本の農業は保護されすぎて鈍っている。 経済原理からすれば至極当たり前だが、なぜか農業に対してはノスタルジーなのか、思考停止になり、将来の食糧確保が不安だから!という謎ロジックで無茶苦茶な施策がまかり通っている。 自分の頭の中の既成概念を揺さぶられる良い本。
0投稿日: 2023.02.19
powered by ブクログ某省と某政党への強烈なバッシングがあちこちに散りばめられた一冊。 だが、考え方は悪くないどころか、むしろ現実を見て物を言っているだけこちらの方が良いかもしれない。 大事なのは、データの示し方と、そのデータを基に、何を求めるのか。 それがネガティブな結果しか産まないならば、そこにもう意味は無い。 自給率も含め、今は日本の農政の転換期。 一つ、根本から考え直しても良いのではなかろうか。
0投稿日: 2022.09.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2021/09/24:読了 農業の強さを何で図るのが妥当かという問題。 「カロリーベース」の食料自給率は、日本だけの定義であり、世界の標準は、「生産額ベース」の食料自給率。後者の数値は、他の先進国に比べてそれほど低すぎる数値ではない。 参考) 日本の「食料自給率」はなぜ低いのか? 食料自給率の問題点と真実 https://smartagri-jp.com/agriculture/129 農業の実力を評価する世界標準は、マーケット規模であり、金額だけで見れば、日本は8兆円で、世界5位。先進国だけで見れば、アメリカに次いでいる。 弱い農家を守るため、しいては、農水省の仕事を守るため(天下りを含め)、都合の良い「カロリーベース」の食料自給率を農水省が発明したというのが、作者の見解。 <所感> 農業は各国とも補助金を出しているので、国土保全、政治(選挙)との関係もあるので、単純に、「生産額ベース」の食料自給率だけを見れば良いとは言えないが、『「カロリーベース」の食料自給率が低いので***』という免罪符のような使い方はもうできなくなりつつあるのだと思った。 米作り、減反、諸々の貿易協定、補助金などの問題点を解決するには、農業経営が魅力的なものにし、三ちゃん農家を減らし、強い農業経営者を増やしていくしかないと思う
0投稿日: 2021.09.24
powered by ブクログ食料自給率の意味、農水省の思惑。 統計データから判断すること。 世界的な競争力をつけてうってでること。 日本の農家がいかに効率化された事業を遂行しているのか、より掘り下げたくなる。
0投稿日: 2021.09.11
powered by ブクログ実は日本の農業の実力は高く、農林水産省の陰謀で過小評価されているだけですよと主張する一冊。 副題にある食糧自給率を例に出すと、 ・日本の自給率はカロリーを基準にするため、野菜を作っても自給率はほとんど上がらない ・実際海外の国でカロリーベースの自給率を使用している国はほとんどない ・家庭菜園などで作られる作物は考慮されていないため、自給率が過小評価されている ・外食における食べ残しや、揚げ物に使用する油も必要カロリーとして考慮されているため、自給率が必要以上に低く見積もられている 等々問題だらけであることを暴露する。 ちなみにだが、筆者の履歴がかなり変わっており、カイロ大学でセム語(アラビア語などを含む北アフリカ・西アジアで使用されている言語の総称)を専攻したのち、ソニーガルフに就職したのち、日本で農業雑誌を発行するという、ぶっ飛んだものとなっている。
0投稿日: 2021.06.20
powered by ブクログいかにも、日本の農業は堕落しており、・・・難しいというものが世間の認識であるというのは、私もそうであった。 しかしながら、本書での内容は、いかに農水省や民主がくそかということであるね。 なんとかならんもんでしょうか
0投稿日: 2018.10.15
powered by ブクログ2010年初版の少し古い本です。 弱い弱いと言われている日本の農業は、実は弱くなく、弱いというのは農水省の嘘の宣伝で、実力は本のタイトル通り世界第5位である、ということです。内容が農水省と当時の民主党政権の批判一色で、ちょっと言い過ぎの感が無きにしも非ずですが、それでも主張の大部分はうなずけるものです。 時代は進んで、現在は TPP 交渉まっただ中ですが、やはり TPP に参加すると日本の農業が壊滅する、などと言う主張が繰り返されています。もううんざり、という感じですね。まったく理解不能な減反政策がやっと止める方向になるなど、少しずつ進んではいるようですが、、、何でこんなに日本政府・省庁は動きが鈍いんでしょうかね。(-_-;)
0投稿日: 2018.10.13
powered by ブクログ「農家」という特権があることをあぶりだしている。それと国に施策といいつつ、単なる選挙対策という政治。もう少し合理的にならないものだろうか。
0投稿日: 2016.07.30
powered by ブクログ食料自給率なんかどうでも良い指標と思っていたが、この本で目が覚めた。私の知る農家もどきは自分さえ良ければ的な考え主流のような気がする。
0投稿日: 2016.06.11
powered by ブクログ・食料自給率という言葉のカラクリ ・政府の思惑 ・天下りの構造 ・農家の思考力を奪う補助金 税金のムダ遣い ・飼料米の仕組み ・バター利権 簡単にまとめると、農家は国に踊らされている。自ら考え自立した農家を目指そう! 農業には明るい未来がある! という本。 遺伝子組換えや農薬についての議論はさほどしていないのが気になった。 やっぱり農業をナリワイにした、補助金ばかりあてにしない、安心安全あたりまえのプロの農家=百姓になりたいと感じた。
0投稿日: 2016.04.08
powered by ブクログ食の安全に興味があって購入。 日本の食料自給率が低いと思い込んでいた背景が書かれていて、カロリーベースと生産額ベースで見るとこんなに違うのかとビックリした。 農家の数は減っても生産性が増えてるから、少数精鋭ということらしい。 そもそも趣味でやってる人は年金生活の人も多いから、平均年齢が高齢化するという事実に納得。 確かにスーパーに行っても、キャベツや玉ねぎとか、普通の野菜は国産が多いと思ってたから、7割はまかなえてると言われて納得。 広い庭で趣味で作ってる生産物は集計に入らないのに、野菜の廃棄物は分母に含めるって何だか不思議。 最近は企業と個人やインターネットでの販路の拡大とか、政府に媚びない農家の人も増えてると思う。 五年も前に農業の分野でも懸念されてるのは人口縮小による販売額の縮小なのに、まだ政府は若い人の結婚を後押しするような政策や、子供の教育や保護に全然力をいれてない気がする。 独り暮らしや子無し夫婦の世帯の税金をあげても、余計少子化が進むだけだと思う。
0投稿日: 2016.01.18
powered by ブクログ日本の農業について知りたくて読書。 農業についての常識と認識を覆す内容。説得力を持って書かれている印象。 海外に滞在していて、日本の農産物は人気があるが、非常に高い。ブランドだからと言えばそれまでだが、輸出産業として稼ぐ柱にするためにはもっと安くする必要があると思う。アジアを中心に日本食材を好むファンは年々増えているように感じる。 ドイツで米を探すとタイ米は見つかるが日本米は見つけられなかった。 1消費者として、勝手な意見を述べさせてもらえば、日本国内での米や小麦がもっと安くなれば、日本の食費も安くなるだろうし、外食産業にもプラスになり、生活の質向上につながるのではないかと思った。 本書に対する農水省や農協、農家などの反論、意見を知りたい。 読書時間:約1時間
0投稿日: 2015.09.15
powered by ブクログ食料自給率というものが殆ど日本の農政官僚の造語だと知っただけでも値打ちがあった。self sufficiencyをネットで調べればたちどころに分かるはずだったのだが。世界的にはエネルギーに関して使われる概念である。
2投稿日: 2015.06.16
powered by ブクログ食糧危機と農業弱者論は農水省によるでっち上げ!年生産額8兆円はアメリカに次ぐ先進国第2位!生産高―ネギ1位、キャベツ5位、コメ10位!7%の超優良農家が全農産物の60%を産出。
1投稿日: 2015.05.25
powered by ブクログあちこちで指摘されているように、とにかくこの国の農業の時代遅れっぷりや、既得権守ろうぜ的な状況に一石も二石も三石も投じる一冊。 データを用いての理にかなった論説です。 付箋は18枚付きました。
1投稿日: 2014.12.13
powered by ブクログ読書録「日本は世界5位の農業大国」4 著者 浅川芳裕 出版 講談社 p78より引用 “このあまりにも不毛な仕事は、実際は何も しなくても一般国民に直接的な不利益はもた らさない。そのため、彼らは仕事などしなく なるだろう。そして、暇すぎるがゆえに悪知 恵も生まれやすい。” 目次より抜粋引用 “農業大国日本の真実 国民を不幸にする自給率向上政策 すべては農水省の利益のために こんなに強い日本農業 本当の食料安全保障とは何か” 農業関連誌を手がける著者による、日本の 農業の現状について書かれた一冊。 食料自給率についてから食料輸出入について まで、日本農業のかかえる問題が資料やグラ フを交えて書かれています。 上記の引用は、とある仕事についての一節。 小人閑居して不善を為す、といったところで しょうか。詳しくは本書を読んで貰いたいと ころです、頭がいいはずの人たちなので、も っと忙しく働いてほしいと思います。 この本に書かれていることが全て本当かどう かわかりませんが、テレビで大きく言われて いるほど、日本の農業はひどい状況ではない のかもしれませんね。 現状を打破するのは圧倒的な楽観主義であ る、というセリフを、どこかの漫画で読んだ 気がします。気を楽に持って、前を向いて進 みたいものですね。 ーーーーー
1投稿日: 2014.08.28
powered by ブクログ日本の食糧政策について、表立って公表されている事実に反論する形で検証を重ねている。日本の食料自給率は決して低くはなく、見せかけ上農林水産省によって低いように見せられているということがメインの主張。農業が非常に高度な産業で近年効率化が進んでいること等、データとともに説得力のある主張だとは思った。ただ、本著に書かれていることが本当だとしたら、世の中の通説の多くが覆されることになる...慎重に読み返したい。
1投稿日: 2014.05.29
powered by ブクログ日本は世界最大の食料輸入国ではなく、世界第二の生産国。 現実に即したカロリーベースでの自給率は56%(分母にはコンビニなど廃棄物も含むため自給率は低くなる) 減反は競争や工夫を殺いでいる。 日本の農業生産額 米1.8兆円、小麦290億、大豆240億、野菜2.3兆円、果樹7600億、花卉4000億。 農業成長には、市民農園の整備、農家に寄る作物別全国組合の設立、科学技術に立脚した農業ビジネス振興、輸出の促進、検疫体制の強化、若手農家の海外研修制度、海外農場の進出支援。
1投稿日: 2014.02.15
powered by ブクログ日本の農業についての知見を得られる本だが、同時に世に出ているデータを疑う姿勢を身につける本でもあった。ゆえに、この本だけを鵜呑みにせず、他の本も読んで自分なりの考えをもう少し持った方がいいと感じた一冊。 貿易の話やTPPの話を今後読み進めていけたらいいと思った
1投稿日: 2013.09.05
powered by ブクログなかなか興味深い内容。農業の補助金漬けをやめるべき、輸出を促進すべきなど、一部の主張には頷くこともできる。ただ、全体としては低評価。その理由は、何よりもまず出典の欠如。一部には記載してあるものの、参考文献リストもないし、こういう状態でだらだらと自説を開陳されても、果たしてほんとうに正しいのかどうか読者には判断ができない。この手の本でまず守らなければならないことを満たせていないという点で、もう高い評価は与えられない。また、そのデータの活用の仕方も、どうも自分の都合が良いようにしすぎているふしがある。たとえば農家の高齢化は問題がないとするくだり、8割が「疑似農家」(=農業を専門的・本格的に取り組んでいない農家)だとしているが、でも残り2割に農業生産の大半を占める大規模農家が含まれるのだとしたら、それは問題だと思うが、なぜかそこはスルー。大規模農家のあいだで高齢化問題があるのかないのか、肝腎なところは書いていないのである。そもそも売上の大半は大規模な農家が占めていようとも、ほかの農家が滅びて良いということはないだろう。この本のなかでは、一事が万事そういったトーンで書かれているが、たとえば経団連の大手企業が輸出額の大半を占めているからといって、そのほかの中小企業からの輸出がなくなってしまっていいかといえば、そんなわけはないはずだ。そう考えると、本書における論の進めかたには問題があると感じる。だいたい、統計上の数字ではなく実態を見ろと主張している箇所があるのに、終盤では他国の数字の伸びを引き合いに日本の農業政策を論じるなど、とにかくいろんなところから自分に都合の良いデータを引っ張ってきているから、姿勢が首尾一貫していないのである。農水省を噓だらけ、国民を騙していると喝破しておきながら、本作の論調も騙しそのもの。参考になる部分はあるので読むなとはいわないが、真に受けておなじ主張を展開するのはやめたほうがよい。
3投稿日: 2013.08.25
powered by ブクログ内容には頷く所が多いのですが、例えば、"自給率を計算している国も日本だけだ。韓国が日本の真似をして計算しているが"P38のように、著者の文章の正確性を疑わざるを得ないような所も散見されます いい事を言ってるだけに残念です
1投稿日: 2013.07.24
powered by ブクログ農水省のいうことを鵜呑みにして、今まで食料自給率の低さに危機感を覚えていた自分が恥ずかしい。 この本の主張を全部、受け入れるわけではないが、少なくとも今まで私のように食糧自給率の低さに不安を感じて、TPPに反対していた単純な人間は読むべきかも。 愕然とします。
1投稿日: 2013.06.01
powered by ブクログ日本の農政に問題があることなど、うなずける内容ではある。でも、自分の都合のいいデータしか拾って来ず、批判のための批判を展開してると感じられる。 結局の所、自分は農業を産業と捉えることに反対なので、拠り所と言うか、軸足が違い過ぎて読んでてフラストレーションがたまった。
1投稿日: 2013.04.19
powered by ブクログ食料自給率の算出方法、知らない人って多いのではないかな。 常識を疑うことの大切さ。 国に騙されないことの大切さ。 これらを教えてくれる本。
0投稿日: 2013.04.13
powered by ブクログ日本が農業大国であることがわかった。自給率向上政策は農水省が儲けるためで、国民や農家にとってプラスにならない。カロリーベース自給率自体、数字のカラクリみたいなもので、実質の生産高や量を反映していない。自体減反や補助金は農家衰退につながる。農業も立派なビジネスなのだ。
1投稿日: 2013.03.28
powered by ブクログ食料自給率が4割しかないことを問題だと思っていたが、それはカロリーベースでのことで、生産高(重量)ベースではすでに6割を越えているそうだ。農政には問題が多いと聞いていたが、ここに書かれていることが真実なら、国民に嘘をついて農業従事者の成長と創造を阻害していることになる。筆者は、農政が変われば、日本の農業は国際的に十分競争力があると主張する。日本の美味しい農産物が、世界で重宝がられる日を見たいものだ。
1投稿日: 2013.03.06
powered by ブクログタイトルの日本の農業生産額「世界第5位」にまずは驚愕。。。 で、日本の主食である「米」に群がる農林水産省の役人、政治家など国民をあざ笑うかのような仕組みにも驚きというか怒りを覚える。 自給率向上政策の嘘、小麦の国家貿易の利益による莫大な特別会計... その一方で、日本の農業を国家戦略として一大産業とすべき著者による私案も提示されており面白くも読めた。
1投稿日: 2013.01.02
powered by ブクログ怪しげな陰謀物ではなく、ちゃんとしたデータとロジックがある。 日本人の大好きな自虐史観あたりは非常に納得
1投稿日: 2012.12.11
powered by ブクログ勉強にはなった。こういう視点もあるのかという面白さもあった。でも、旦那が「この作者は変人だから」という意味もわかった。データがあるようでない気もする。批判するために批判しているという感じで、論理に信頼と奥行きを感じられない。ん〜・・・いまいち。
0投稿日: 2012.09.17
powered by ブクログ日本農業弱者論はまったくの事実無根 農業大国日本の真実 国民を不幸にする自給率向上政策 すべては農水省のために こんなに強い日本農業 こうすれば強くなる日本農業 本当の食料安全保障とは何か
0投稿日: 2012.09.14
powered by ブクログ多くの人に読んでもらいたいと思う本。 著者の言う黒字の農家にこそ補助金を出し市場原理を働かせる「黒字化優遇制度」が私も必要だと思う。農水省の自分達の仕事を守るための仕事なんて不要。日本は農業生産額約8兆円、世界第五位の農業大国。 確かに農家の数は減っているが、生産性が上がっており、生産量も上がっている。 弱くて守らなければならない農業ではなく、戦略的に海外に攻める農業という戦略に切換、農水省もマーケティング、検疫協定調整などバックアップする仕事に。 衰退政策ではなく成長戦略をそもそも食料危機が来る可能性はゼロに近い。食料供給量は人口増加ペースより高い水準で増えている。
0投稿日: 2012.09.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これを鵜呑みにいいものだろうか。 農林水産省(以下、農水省)のイメージがかなり変わるな。 日本の自給率は低いとかなり言われているは実はそんなことはない!というのがこの新書の出だし。 自給率は消費したカロリーベースで計算されている。消費というのは食べたものだけではなく。飲食店などで余って捨てられたものも含まれる。 また、牛とか豚などの飼育に使用される餌も含まれてしまうらしい。 これでは農水省は仕事増やすために、国民に危機感を与えているといっている。 農家の減少も気にすることが無いようにも書かれている。 確かに農家は減っているが、近年農作物の生産性は向上しており、生産率は上向きだと。 この本を読んで農水省に違和感を感じたのは政策「農業者戸別所得補償制度」。 国の政策の則って生産した結果、赤字になった場合にはその分を補償するという制度(もちろん、税金で)。 それだと、頑張っていいものを作って黒字にした農家との差別が生じるようにも思える。頑張らなくても国からお金をもらえるのだから。 それに農家の所得も意外に一般業種と変わらないとの調査結果にも驚く。農家でも年収3000万を超えることもあるような。一流企業の役員ほどか? でも、実際に地方などでは儲かっていない農家もある。 この本の調査結果とは地方とは合わないのだろうか。
0投稿日: 2012.09.09
powered by ブクログいろんな人のブログで話題になっていたのと、 一度農政についても知識を増やしたいとの思いから購入。 結論から言って、この本はかなり良い。 日本農業の本当の強さ・ポテンシャル、 そして食料自給率を盾にした農水省の予算確保、 天下り団体の利益確保、ひいては政党の票田確保などなど、 日本の農業・農業政策に関わる問題点が多面的に書かれている。 もちろんこの本に書かれていることが100%正しいとも思わないが、 この本に書かれている視点は、日々接しているマスコミからは絶対に得られない視点であり、 ぜひ多くの人に読んでほしい。 ってかこの本全国民が読むべきでは? ってかこの本に対する農水省のアンサーとか気になる。 以下の項目について気になる人はぜひ一読を。 ・日本は世界5位の農業大国 ・現実の食料自給率は低くない ・そもそも自給率という数値を計算しているのは日本だけ ・農業の衰退こそが農水省&政党の望み(利権確保のため) ・バター利権(バターが一時期スーパーから消えたのはなぜか?) ・事故米の本当の発生原因は何か? ・農業人口減=農業衰退は幻想(実際には生産率が向上している) ・日本には農業生産額向上にまったく寄与しない疑似農家が多い(保護政策によりお金がいっぱいもらえるからそのためだけになんとなく週末農業をやっている) ・日本の農業生産の大半を支えているのは一部の優良農家 ・「農家の高齢化が問題」はそもそも間違い(高齢化しているのは疑似農家) ・本当の食料安全保障とは? ・食糧危機はこない
1投稿日: 2012.08.18
powered by ブクログタイトルがトリッキー。いかなる頓知かと思いきや、これが紛れもない事実。いきなり喫驚。ネギの生産量は世界一。ほうれん草3位。みかん4位。キャベツ5位。米でさえ減反しまくった今でも10位。減反前なら3位。農業生産額はなんと世界第5位。先進国に限れば米国に次ぐ堂々の第2位。廃れ寂れ行く農業との認識は全くの事実誤認であることを思い知らされる。 世界に冠たる日本農業を誤魔化しとカラクリだらけの自給率41パーセントという数値で、危機感を煽り不要な仕事を作り出す農水省。票田獲得のための見せ金により農家を弱くし政治の力を必要とさせ一票の換金率を高めようとする政権党。他国が生き残りをかけて生産性を向上させ顧客の求める最良のものを安く作り飛躍的に単収を伸ばす一方で、農家を過剰保護し経営努力をしなくても収入が確保できる補助金は農家の考える力を奪い農家の競争力を徹底的に喪失させてしまっている。しかも結果として毎年膨大な予算を使い価格維持のための減反や転作による生産調整を続けることは国民に納税と高価格の支払という二重負担を強いることにもなっている。 通産省が1960年代に工業製品に輸入化を前に国産愛用運動を展開した。しかし、国産品だろうが、品質が悪ければ外国産に太刀打ちはできない。生き残るためには外国産より質のいいものを作るほかなく、結局は工業界は自由化を商品価値の向上により乗り切った。農業界も全く同じである。いくら国家が何をしても商品は嘘をつけない。需要を無視し、国内供給を税金で増やす自給率向上政策は競争するインセンティブを奪い結局は農業を衰退させるだけ。 日本農業成長八策、日本一のレタス生産量を誇る長野県川上村。暇すぎるゆえに裏金等悪知恵を働かせることに懸命な公務員。民主党が推進する農業衰退化計画。耕作放棄地、食糧危機の嘘など、内容は豊富。読み応え十分である。多くの皆さんに現下の農業愚作を知ってもらいたい。
0投稿日: 2012.08.17
powered by ブクログ農水省を痛烈に批判するという切り口から、現代日本農業の問題を明らかにしていくというスタンスは、ストーリーとしては辻褄の合う部分も多く、軽やかに読み進められるが・・・ 実務に身を置いた今、読み返すと、適切に捉え切れていない部分もちらほら。 また、具体的な解決策にも肉を付けて欲しい。 個人的には好きなので、星3つ!
0投稿日: 2012.08.05
powered by ブクログ読了。日本の農業について疑問に思ってたことが分かりやすく書かれていた。 日本の農業はいいものを作っているのに経済と同じで島国特有のネガティブを出しすぎていると思う。 そしてデータは算出方法や対象を見なければ本当に騙されてしまう。 とりあえず、国も親も過保護すぎるとダメになるな!もっと自立性を高める政策を!
0投稿日: 2012.08.02
powered by ブクログ食糧危機と農業弱者論は農水省によるでっち上げ!年生産額8兆円はアメリカに次ぐ先進国第2位!生産高――ネギ1位、キャベツ5位、コメ10位!7%の超優良農家が全農産物の60%を産出。
0投稿日: 2012.07.28
powered by ブクログこれは大変ためになりました。食料自給率のカラクリも知らないのに、『大本営発表』の数字に一喜一憂し踊らされる、ということですね。私自身も農業は衰退産業なんだなあ…と思っていたのでびっくりです。幼年時からの刷り込みは、すべて政党と農水省の利権のため?
0投稿日: 2012.07.22
powered by ブクログ日本の農業に力があると言っているだけでなく、農水省の食料自給率アップの政策に、自らの省益をまもろうという意図があることを明らかにしている。また、カロリーベースの自給率の分母には食品廃棄物も含まれており、生産額ベースの自給率が66%というのも目から鱗の思いであった。 最も読み応えがあったのは、農水省の政策(規制)を解説した2章と3章。減反政策をまもっているかどうかを確認するために何万人もの職員が水田を見回っていることや、小麦やバターの国家貿易、ミニマムアクセス米の管理、豚肉の差額関税などによって、特別会計の財源にしているとか、食糧安全保障を行わない場合の不安をあおっているという。農業生産者や国民を食い物にしているだけでなく、洗脳までしていることになる。 これに対して、アメリカ農務省が生産者や輸出業者が世界市場にアクセスしやすくするための戦略を立てて実行している例を紹介している。日本の内向きで、親分的な農水省の仕事ぶりとの違いに愕然とした。食料自給政策を完全否定しているイギリスとの違いともあわせて、日本の農業がおかれている哀れな状況に暗澹たる思いさえ感じた。 この問題に対して取り組む著者の真摯な姿勢が伝わってくるし、遠慮なく率直な主張を表明する態度にも感慨を受けた。これまで、食料安全保障は必要だろうと思っていた、自らの無知を恥じたことを含め、いろいろな意味で刺激の多い内容だった。 ・厚生労働省による実際の摂取量は1904カロリーを分母にすれば、カロリーベースの自給率は54%(2008年) ・野菜の重量換算の自給率は80%以上。 ・生産額ベースの自給率は66%(2007年)。 ・自給率の発表は生産額ベースの方が早く、カロリーベースの自給率は牛肉・オレンジ交渉時代の1983年より始まった。 ・日本の輸入促進予算22億円より自給率向上キャンペーン費48億円の方が多い。EU全体の輸出助成金は4000億円。 ・国の減反政策に応じて転作した農家には、10アール当たり3万5000円以上が支給される。その累計は7兆円。 ・日本のエンゲル係数は23%。高関税に守られたコメと政府の価格統制された小麦の値段が高いことが大きな要因。 ・減反政策に従って田植えをしていないことを確認するために何万人の職員が水田を見て回ってきた。
0投稿日: 2012.07.13
powered by ブクログ農業は成長産業であり、日本政府が掲げる食料自給率向上は自作自演の意味のないものであることが本書を読んでわかります。 かれもこれも農水省の利権獲得と政治の票田集めに農業の愚策がとられているという主張があったが、事実であれば本当に腹正しい。 データの裏付け資料がもっとあるとわかりやすかったかなと思いますが、それを補って余りある内容でした。
0投稿日: 2012.07.10
powered by ブクログ講談社さんの新書はこのような胡散臭い名前のものが多いな(笑)しかし、内容は確かにその通りと共感できる内容であった。農水省の利権固持には本当にうんざりさせられる。カロリーベースでの自給率などナンセンスなことばかり行って我々の税金を貪っているのだから。その点の怒りを存分にぶつけているという点は人によるだろうが、私はおもしろく、気持ちが良かった。 しかしながら、ちゃんとした論拠やデータの拠り所が明示されていない箇所が多かった。他の本でも同じようなデータを見たことがあるのでおそらく本当であろうが、データの正確な取得先は最低限書いておいてほしいものだ。
0投稿日: 2012.07.01
powered by ブクログ職場の同僚から「立食いソバ1杯が1000円になる日」を借りたら、「これも」と貸してくれた。「立食い…」で日本の食料自給率の低さが如何に深刻か思い知らされたが、本書で一転。だから、新書はおもしろい。様々な書き手による、一見矛盾している正反対の主張をするタイトルが書店に並ぶ。1冊を読んだだけで、危うく日本の食料問題について知ったかぶりをするところだった。本書は、著者の日本政府に対する批判が少々きつい印象こそ受けるが、農業の未来は明るいことをデータで示してくれていて、希望が持てる。今すぐ政府主導の農業制度は撤廃すべきだ。(すぐに影響されすぎ?)
0投稿日: 2012.06.01
powered by ブクログ主張に主観的な表現が大きく入っている為に、若干本当にそうなのかという思いがよぎるが、日本の農業に対してのイメージ、考え方が大きく変わった。
0投稿日: 2012.05.06
powered by ブクログ農業保護政策をめぐって喧伝されている食料自給率についてのカラクリを暴くことから始め、我々がなんとなく盲信している日本の農業についての「常識」に一石を投じる良書である。全体的にやや牽強付会と思われる論旨の展開もあるが、票田確保ありきの政策と利権優先の行政にはやはりうんざりさせられてしまう。
0投稿日: 2012.04.28
powered by ブクログ読む前は日本は食料自給率が低いと学校で散々習っていたので日本の農業にあまり良いイメージがなかった。自給率政策をやっているのが日本だけということに驚いた。
0投稿日: 2012.04.11
powered by ブクログけっこう乱暴な記述もあり、農林水産省に対する敵愾心も感じられる書き方。 より冷静に、中立的な表現を使えば、より客観性が高まり、説得力も増したはず、そこはもったいない。 とはいえ、地道に統計資料を読み解き、自分なりに分析し、新たな視点を加えた点は脱帽。面白い。 本当に、今の日本の農家はどうすべきなのか。専業、兼業の違いはあるからこそ、それぞれどうすべきなのか。 日本経済復興の糸口を握るのは、実は農業なのではないか。
0投稿日: 2012.03.29
powered by ブクログそうだったのか⁈日本の農業!って感じ。 真偽を判断するだけの知識がないのですが、真実なら本当に腹立たしいことに日本の農業はなってるようです。
0投稿日: 2012.03.17
powered by ブクログ農水省の自給率向上施策を鎖国農政と痛烈に批判している。自給率向上は諸外国では用いない、日本独自の鎖国的思想である。農業を無能化させており、農水省の利権と政治家の票田を産んでいるに過ぎない。 真の食糧安全保障とは、コストを無視した国内保護ではなく、リスクマネージメントであるという。農業をビジネスとして資本主義のもとグローバルに競争させ、強化することが重要とされる。
0投稿日: 2012.03.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
学生時代に、地理の教科書で小麦や大豆の自給率が年々低下するグラフを見て漠然とした危機感を感じたことを覚えているが、この「自給率」のからくりを教えてくれる本。 これまでは「弱く保護すべき産業」として喧伝されてきた日本の農業について、本来の強さを紹介し成長に向けた提言も行っている。食糧安全保障の美名のもとで、減反に代表される政府による食糧品の価格統制政策は最小限にすべきで、より生産性の高い成長分野を集中的に伸ばすべきだろう。
0投稿日: 2012.02.26
powered by ブクログ新聞かなにかで紹介されていたので、図書館から借りて読んでみた。 著者の主張があまりにも断定口調で納得感がなく、途中で断念。
0投稿日: 2012.02.12
powered by ブクログ食料自給率の向上を謳う政府やメディアの洗脳が嫌になった。我々国民がスーパーマーケットなどでよく見かける国産の農作物などを海外産だと疑い懸念するのもこれら政府の政策が原因であるんだなと気づいた。農業人口の減少はタブーであるというのも幻覚であった。生産性が向上すれば自ずと農業人口も減ってくるのだから。これ以上言うとネタバレになってしまうので控えますwww
0投稿日: 2012.02.03
powered by ブクログ日本は工業立国ではあるけれど、農業人口は少なくて食料自給率は低く、戦争がない平和な世界だから良いものの、また、製造業がお金を稼いでいる内は良いけれど、ひとたび危機がくれば日本国民は飢え死にしてしまう、というのが先週までの私の認識でした。 実際、この趣旨で書かれている本は多くあると思います。ところがこの本を読んで具体的な数値を示されて、「そうではない」と確信しました。 実は、これと同じ内容を今までにただ一人「日下公人氏」が著作の中で言っていたのは印象的であったので覚えていますが、それについて書かれた本ではなかったので、具体的な数値も少なく、考え方を変えるまでにはいきませんでした。 この本は、そのような私にとっては久々の運命的な出会いになった本でした。この本のあ浅川氏の主張(特に彼の使用しているデータの解釈の仕方)を反論する本がでれば、是非読みたいと思っています。 以下は気になったポイントです。 ・実際の食料依存度を示す「国民一人あたりの輸入額」を比較すると、1位:英国(880ドル)、続いてドイツ(851)、フランス(722)、日本は360ドルで、米国:244ドルと大差ない(p21) ・FAO(国際連合食糧農業機関)によると、農業生産額(2005年)は、先進国のなかで米国:1775億ドルに次ぐ、826億ドルの2位、全体でも中国、アメリカ、インド、ブラジルに次いで5位、6位のフランスより上(p22) ・農水省の自給率計算では、国産品が供給するカロリーに、飼料自給率(家畜が食べる国産飼料の割合)を乗じて計算されるので、海外から輸入したエサを食べた家畜は除外、実際のカロリーベースの自給率は68%、生産額ベースは71%であるが、農水省自給率では17%となる(p30) ・野菜の重量換算自給率は80%以上だが、全供給量に占める国産カロリー比率は3%(p31) ・国策である生産額ベースの食料自給率=食料国内生産額/(国内消費額=国内生産額+輸入-輸出)は、66%であり、カロリーベース:41%比較で大きい(p33) ・日本の農家は、従来の穀物生産から所得があがる野菜、果物にシフトしている、それが海外の大豆、小麦よりも競争力のある、カロリーの低い農産物であった、輸出が少ないのは国内で儲かるから(p40) ・米は778%、こんにゃく芋には、1706%の関税をかけている(p43) ・英国政府は、自給率と食料安全保障を混同するのは見当違い、人工的に向上させようとすると、農業の産業化、持続性等に問題が起きるとしている(p44) ・畜産農家が輸入トウモロコシを飼料として使う理由は、日本飼料に比べて安くて質が良いから、価格高騰しても輸入トウモロコシは、キロ30円程度、国産飼料米はコストのみで6倍の200円、差額は補助金(p63) ・日本のコンバイン台数は、97万台で、米国の41万、中国の40万台と比較しても1位、トラクター:191万台も米国につぐ2位、農地面積当りのエネルギー投入量は世界一、これは作業効率の悪い擬似農家が多いことも意味する(p69) ・2兆円弱の国産穀物市場に、所得保障:1.4兆円を入れると、補償されない野菜などの成長市場(野菜:2.3、果樹:0.76、花:0.4兆の合計4兆円)に歪を与える(p75) ・民主党案では、補償は生産コストに対して行われ、日本で小麦を生産する際の平均コスト(1ヘクタール:60万円)で、売値は6万円、差額の54万円を補償するもの(p79) ・米穀配給手帳は1981年に廃止されるまで、国民はそれがなければコメを買うことができなかった(p93) ・農水省の天下り団体「農畜産産業振興機構」は、バター輸入の独占業務をして、一次(35%)+二次(29.8+179円)税率を払った上で、キロ:806円の輸入差益(マークアップ)を上乗せさせらている、国際価格500円/kgのバターを購入すると、最終的には2000円程度になる(p100) ・同機構は、輸入するバターの数量、時期について決める権限を持っているので、必要な時期に輸入ができないのでバターが高くなった(p101) ・1960年にはカロリーベース自給率は79%、2005年には40%に半減、ただし4700万トンから5000万トンへと増加(p115) ・生産性の向上は、経営耕作面積の拡大(1950年には815戸だった5ha以上の農家数は、現在は5万戸)、1ha未満の農家数は同期比で5分の1以下(p118) ・農業大国(過去30年で750%輸出増加)のオランダは、自給率は72%から53%へ減少(日本は53%から40%)した、ただしこの自給率計算法は日本農水省の発明(p172)
0投稿日: 2012.01.31
powered by ブクログこの本を読むと、政府がどれだけ虚偽で固められ、国民をあざ笑っているのかが、身にしみます。個人的には、今の腐敗した日本政府は一度解体して、新たに別の形の政府を創設する必要があると思います。問題点は、新政府に見合う人材がいるかどうかなんですがね。
0投稿日: 2012.01.29
powered by ブクログ食糧自給率というのは農水省にとって,いわば「ゼロワン」みたいなものなのだな。錦の御旗という意味で。法務省にとっては法テラスかw 役所の機能不全は今に始まったことでも農水省に限ったことでもないし,そもそも組織というもの自体が効率性の点からどうなのという気がしなくもない。 やや陰謀史観的に過ぎるものの,著者の主張は(少なくとも論理的には)正論だ。しかし,大前研一や最近では中野剛志がそうであるように,正論だからすんなり通るというものではないので,本質的かつ正しい言説が実現されないのは何故かということは別途考える必要がある。相手はそんな正論は百も承知であえて別のストーリーに乗っているのだ。そんな奴らは放っとけ,というのは簡単だが。。。
0投稿日: 2012.01.07
powered by ブクログ食料自給率とは自分達(農水省)にとって都合の良い自作自演のデータであることが本書を読むことでよくわかる 食料自給率の向上という一大キャンペーンを展開することで農業のことを真剣に考えているように見えるが 実際には農家のことや消費者のこと・・・国民の国益について考えてはいないのである もともと生産過剰の状況に1円の価値もないキャンペーンの情報発信費48億円を捻出する必要性はないし、そもそもカロリーベースの食料自給率計算方法も意味不明である この計算式によると低カロリーの野菜がいくら自給率80%あっても自給率向上に貢献できないし ○○県産豚肉や○○県産牛肉だろうが輸入飼料で育てられた「どう考えても国産物」が外国畜産物にカウントされるので高カロリーの畜産物の限りなくすべてが食料自給率を大きく低下させる大きな理由となってしまう そして他国に売る努力が皆無で作り過ぎないように多くの人材を用い監視・管理をするだけが存在理由の農水省 そして粉飾の食料自給率を用い国民の危機を煽り自給率改善のための予算を獲得する 要はこんな意味のないことに大金を使わないといけないほど農林水産省は暇なのだ! 知らぬ間に正しいと思った自分の行動が間違えた方向に進むことはよくある ただ農水省の「それ」は確信犯であろう 農政事務所と農畜産業振興機構は活動すればするほど利益に反する活動しかできないし時代のニーズにまったく合わないので事業仕分けを行い解散するのが一番良い そして著者の言うようにその人材は日本以外の「普通」な諸外国と同様にメード・イン・ジャパン産をPRする活動すれば良い方向に向かうはずである 常に明確な農業政策がない日本 ならば明確な農業政策があるオランダやニュージーランドをモデルに日本の農業が世界第5位ではなく世界首位を目指すべきだろう
0投稿日: 2012.01.04
powered by ブクログ自給率計算、関税の仕組みなどを解説し、巷間の言説・仕組がいかに農水省・農協の都合のよいようにできているかを暴く。かなり売れたようだが、TPPの議論などを見ていると「自給率の呪縛」「国産品は競争力がないので保護が必要」という刷り込みは依然として根強いようですね。イメージや概念で語っては駄目で、データに基づいて分解して議論しないと空中戦になる好例…といいつつ、出典や計算式がいまいち不明な点があるので検証が必要だが、事実だとしたらとんでもないことである。
0投稿日: 2012.01.03
powered by ブクログ思っていた農業のイメージが大きく変わる本だった。 マスコミや政策で発信される情報だけでなく、違った形で日本の今後の農業を考える本だった。
0投稿日: 2011.12.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
農水省に対する不信感が高まる本でした。 民主党マニフェストの個別農家所得補償制度がいかにでたらめかわかりました。
0投稿日: 2011.12.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
TPPへの理解を深めるために読んでみた。 マスコミで喧伝されている自給率のカラクリがわかっておもしろい。 ただ、作者の主張もいまいちスジが通ってない部分があり、ちょっとマイナス。 こんな役所や政治家が蔓延る日本って、これからどうなってっちゃうんですかね。
0投稿日: 2011.12.05
powered by ブクログ20111113読みたい 20130712読了 さらっと読み流し。ざっと理解したところでは、「自給率が低いですよ、農家の高齢化が進んで危機的ですよ」と農水省が喧伝するのは保身のためで、不安をあおるために低い自給率が必要だから、都合のいい算出式を採用している。別の算出方法なら日本は世界五位の農業大国で、むしろ農業は強い。●要するに、電力会社自身が都合のいいデータを出して電力が足りないと原発を推進したのと同じ構造ってことか。●ふだん手に取らない分野の本なのでいまいち気力が続かず、さらさら流した。2010年出版。
0投稿日: 2011.12.01
powered by ブクログこれは本当にみんなに読んで欲しい。 若干過激な勢いを感じる部分があるし無茶ぶりなところもあるけど、納得するところの方が大きい。 実際スーパーの野菜も肉も米も国産が多いのに自給率があんなに低いなんてそれだけで違和感を感じてたら、こんなカラクリだったとは。。 一読の価値あり。ニュースの見方が少し変わった。
0投稿日: 2011.11.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
思うところをつらつら。 ・食糧自給率はカロリーベースということを知らなかった。 ・そのカロリー計算に用いる数字も興味深い。 ・菜食⇒肉中心になった日本人の食生活では自給率も下がるよな。 ・あと、分母に供給された食糧(コンビニ廃棄分とか含む)があるのもどうか。 ☆コンビニ業界で働くことはできないな。だって食糧の廃棄量を見ただけで働く誇りとかなくなるもん。 ・技術進歩による食糧生産高向上はほんとだと思う。生産者が少なくなっても賄いきれるだけの生産性は向上している。 ☆農業に退職はないから、平均年齢を比べるのではなく、従事者の年齢分布が知りたい。結局、若い人がいなければ、生産もされない。 ☆フェアトレードをやってたけど、結局重要なのは「その商品が生産者の収入を保証し環境を維持しつつ生産できるかではなく、その品質が価格に見合っているか」だ。だから観点としては「どうしたら価格に見合った品質で長期的に供給できるようになるか?」 ・最後のほうに、食糧危機は訪れないとあるが、それは日本が高所得であり続けることが条件でしょ。
0投稿日: 2011.11.26
powered by ブクログ日本政府の農業政策に対する誤りを、 諸外国との比較データを元にして、著者なりの考えを述べた本。 国内農業保護・自給率向上という御旗の元、 鎖国政策をとっている日本に対して警鐘を鳴らしている。 図表を使っており、大変分かりやすい一方で、 出典元不明のデータもあり、やや納得感も欠ける。 また、民主党・農林水産省に対する批判が前面に出すぎており、 この点からも納得感に欠けてしまっている。 しかし、自給率のカラクリ、補助金の弊害等なるほどと思えることも多く、 大変楽しく読むことができた。 農業は特別な産業ではないことも理解できる。 それだけに今がおかしいのだということも。 著者の言う問題点は、TPPによってどうなるのであろうか? 日本農業が国際競争力を持つという良い方向に向かうと信じたい。
0投稿日: 2011.11.24
powered by ブクログ「日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率」浅川芳祐 2000年代以降の農業ビジネス書。 食料自給率低下のネガティブキャンペーンに端を発する、農水省主導の後ろ向き農政を痛烈に批判する一冊。 まずもって食料自給率の計算に“廃棄ロス分”も含まれているのは初めて知りました。 ざっくり書くと、『国産の供給量/国民の必要量』ではなくて、『国産の供給量/国内の消費量』。これはいくらなんでもあからさまに恣意的だよなあ。 そして、内容の半分以上を使って説明されているのが、日本の農業ビジネスの強さ。 農業は全く衰退産業ではなく、むしろ農業経営者の資本主義的な生産意欲が、農水省の自虐的政策によって削がれているというもの。 このへん、著者の指向もかなり含まれていると思いますが、確かに工業との比較のくだりは納得した。 そして、私たちがもっとも混同させられていると思うのが、食料の安全保障と自給率の関係。 この2点は全く関係がないと断言しています。 むしろ真の食料安保は入手先の多様化と発達した貿易関係にあると。 ただし、食の安全の問題については触れられていませんでしたね。 ちょっと大衆週刊誌的論調も入っている気はしますが、数字とキャリアを根拠に、概ね真っ当な主張なんだろうなあという気がします。 ただし、とにかく論調のベースにあるのは、生産者側の経営努力(資本主義的なスパイラルアップ)が不可欠で、またこれからの日本の農業経営者にその資質は充分備わっている、ということ。 内容の是非はともかく、少なくとも一読する価値はあると思います。オススメ。(4)
0投稿日: 2011.11.13
powered by ブクログTPP推進派の考えを理解するために読んだ。感想を一言で言えば目から鱗という感じである。 本書の内容としては、日本の食料自給率向上政策を徹底的に批判し、 農水省の利権構造を明らかにしている。 また実際のデータから日本の農家はステレオタイプ的な補助金頼みの零細農家ではなく、生産性の向上に勤め十分に国際競争力を持っていると示し、現在の規制を撤廃して輸出に売って出るべきであると主張している。 ただし本当に海外の農産物が大量に輸入されて来た時に太刀打ちできるのかは疑問に思いました。
1投稿日: 2011.11.03
powered by ブクログ「日本の農業が必ず復活する45の理由」を先に読んで、こちらをあとで読みました。カロリーベースの食料自給率のおかしさは僕も以前から気になっています。生産や輸送にかかるエネルギーを無視している点でこのカロリーベース自給率はさっぱり役立たない指標だと思います。ようするに農水省レトリックにだまされるな!という本。 「日本の農業が必ず復活する45の理由」と同じようにアンチ農水省、農業をよりビジネスライクに、という本です。理屈はわかるし、今の農政がいいとは思わないけど、農業の結果が「商材」であって「食べ物」という観点が少ない。もちろん食べ物も重要な安全保障問題ではあるのだけれど、もう少し興奮を抑えて、やさしい発想を望みたいなあ。
1投稿日: 2011.10.24
powered by ブクログ農業は数十年前からの同じ問題を今まで解決せずにいる。農家は弱いものだというイメージや思い込みが国民に染み込んでいることが、原因として大きいのではないか。 近年、浅川芳裕氏をはじめ、神門善久氏や川島博之氏など従来のステレオタイプな農業観にメスを入れる方々の意見が広く読まれるようになった。農業問題が国民一般にとって看過できないほどひどくなったが故かもしれないが、この現象が多くの人々の農業に対するリテラシーを高め、真なる問題解決へとつながることを望む。
0投稿日: 2011.10.16
powered by ブクログ食糧自給率(に何の意味があるのか…)から始まる農水省批判。もっともだと思われるのだが、世間への浸透ぐあいはどうなのだろう。
0投稿日: 2011.10.04
powered by ブクログとてもわかりやすく農業というものが全然違って見えるようになった。 農水省の検査等がどれだけ無駄なのかが数値などで示されているとさらにありがたかった。
0投稿日: 2011.10.02
powered by ブクログ久々に説得力のある本に出会いました。この本で言われていることに対し、農水省、民主党の反論を聞きたい。
0投稿日: 2011.09.20
powered by ブクログ1センテンスに一つ「まじっすか!??」って、思わず今まで持っていた自分の固定観念に衝撃が走りました。 農業に限らず、今の日本国民がいかにマスコミが洗脳されているか思い知らされる良書でした。 もちろん、この著者についてどういう方か詳しくないのでそのまま鵜呑みにしていいのかは分からないけど、これをきっかけにもっと日本の農業について知りたいな、という「探究心」が間違いなく生まれました。 もう一度、いろいろと調べながら読んでいきたい、そんな本でした。
1投稿日: 2011.08.08
powered by ブクログタイトルにある通り、日本の農業は実はスゴイ!って内容の本です。 農業人口の低下・高齢化・自給率の低下など日本の農業ってネガティブなイメージが強い人が多いと思いますが(僕もそうでしたw)、実は結構有望な産業だったんだなってのが分かります。 あと、農水省はこういう風にして俺らの税金を無駄遣いしてたのか!ってのも分かりますw 面白かったです。
0投稿日: 2011.07.25
powered by ブクログカロリーを基準とした食料自給率の無意味さ、国際的な合理性のなさ(EUやアメリカでは使っていないし、存在すら議論されていないらしい)、農水省の権益の守勢が分かる。読んで、なるほどと思った。確かにカロリーベースだと野菜や果物などをたくさん作っても増えない。 自給率=(国産+輸出)/(国産+輸入-輸出)。 そして自給率を上げることを目的とした農家への補助金。零細な農家は赤字で苦しんでいるから助けないといけないという論理らしい。そのような農家を救ってあげるために、農水省の役人の多くがいるらしい(農政事務所に)。 確かに以前テレビで見たことがある。補助金がもらえるから、今まで農地を化していた兼業農家の人が返してもらうという。といって、真面目に農業をするわけでなく、補助金目当てなのだ。こんなことでは真面目に農業をしようとしている人が報われないと思った。世界的に高品質で高い評価を受ける日本の農作物。ぜひ世界に輸出し、さらに日本も世界から受け入れればいいと思う。そうすれば、今の日本の高品質なものにさらに磨きがかかると思う。
0投稿日: 2011.07.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
雑誌の編集者である浅川さんが農水省が目標として掲げる食料自給率とそれに付随する政策を鋭く批判した本。目から鱗な事実が多かった。筆者は、主に1、カロリーベースの自給率計算は、GDP比の生産額ではない点や廃棄物や外国のえさを食べる国産の肉のカロリーを含めていない点で不自然である。2、多様な取引先を確保すれば、食料の安全保障は確保される。3、その自給率を上げるために、様々な無駄な補助金がなされている。4、農業は世界的に成長産業であり、日本の一部の農家は世界でも活躍する可能性を秘めていて、補助金や規制がそれを妨げているなどの主張を展開している。1に関しては、カロリーベースの計算は歴史的産物であり、食が多様化し、またメタボが問題となる現在では、適切な指標とは言えないと思うが、何らかの食の安全保障を示す指標はあった方がその目標達成しやすくなるという意味でよいのかなと思う。2に関しては、外務省や経産省の仕事であるので、農水省の出る幕ではないと思う。時代に合わせて、農水省も縮小や合併も合わせて、その役割を返るべきとも。3に関しては、いかにも雑誌の方とあって、ムダが作り出す利権についての描写がうまく書かれていてたが、若干長い気も。4に関しては加工食品産業などの限定的なものではあると思うが、世界の多様な食のためにも期待をもって応援したい。最後にロビイスト団体が大活躍するアメリカにならぬように、健全な農業政策が行われるためにも、選挙区の調整などをして一票の格差を是正する必要性も感じた。
0投稿日: 2011.07.10
powered by ブクログおすすめ度:80点 農水省が唱える自給率向上政策のまったくのナンセンスさを鋭く突いている。 すべては農水省の利益のためであり、消費者にとっても農家にとっても、彼らを不幸に陥れてしまう政策である。 日本以外では自給率向上を目指している国など存在しない。 日本の鎖国農政は、世界の潮流から取り残されるだけの愚策だ。 日本も補助金を段階的に縮小、廃止し、同時に政府介入の自給率向上政策を撤廃することで、プロの農家にはより一層のビジネス機会が与えられることになるはずである。
0投稿日: 2011.07.09
powered by ブクログ農業、食料自給率を語る上で、一度目を通しておいて損はないと思います。 客観的データに基づく考察も多く、納得できる主張もあります。 しかし、日本農業の問題点は農水省の利権といった政治的な部分にあるという論調はあまり好きになれませんでした。
0投稿日: 2011.07.08
powered by ブクログ自給率と言われるものが実は農水省によって作られた虚構であり(例えば、自給率と言われるものがカロリーベースの数値で、世界で日本だけが使っている指標であること)、日本の農業は実はもっと力がある。 農水省、民主党の施策はむしろ日本の農業をダメにしている。 農水省の既得権益の維持拡大のために予算が使われている。 等々の指摘には目からウロコの思い。 全ての日本人はまずこの本を読んで、何が問題かを把握すべき。 また、民主党が政党主導を言うのなら、この本に対して党としての見解を述べ国民に説明すべきではないか。 同時に、農水省の役人に対してこの本で言われていることの真偽を糾すべきと思う。 それほどまでにここで指摘されている問題は大きい。 日本のマスコミも農水省のPR予算欲しさに黙っているのかと思う。
0投稿日: 2011.07.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
日本の食料自給率を低いように見せかける農水省の欺瞞を暴露する本。 日本の自給率は40%ということだが、これはカロリーベースの自給率、つまり国民一人当たりの一日の国内生産カロリー÷国民一人当たりの一日の供給カロリーという式で弾き出される数値である。 国内生産カロリーには廃棄されるなどして誰にも消費されないカロリーを含むため、実質的な自給率は60%を超えるだろうというのが著者の見解である。そしてカロリーベースの自給率を発表しているのは日本だけ。 他に著者は日本の農業の実力を強調している。タイトル通り、農業生産額が826億ドル(約8兆円)で世界5位(中国、アメリカ、インド、ブラジルに次ぎ6位のフランスより上)、面積当たりの生産性が右肩上がりになっている、7%の優良農家が全体の6割の農作物を生産している、食料の輸入依存度は意外と低い、ネギの生産量は世界一などといったのはその具体例である。 こうした農業における強みを持ちながら、農水省はなぜ自給率を低く見せかけるのか。この本では省益や天下り団体の保護のため、より多くの予算を得るために危機感を煽るためだと指摘されている。そして農水省は毎年1兆円余りを農家に補助金をばら撒いて(もとい、どぶに捨てて)いる。これに民主党の農家の個別補償が加わることを、著者は痛烈に批判する。 そして著者は少子高齢化、人口減による市場縮小を踏まえ、日本農業の成長案として、 1.民間レンタル農園整備(PFI方式を含む) 2.農家による作物別全国組合の設立 3.科学技術に立脚した農業ビジネス振興 4.輸出の促進 5.検疫体制の強化 6.若手農家の海外研修制度 といったものを挙げている。先日の横浜でのAPECで話し合われたTPP(環太平洋パートナーシップ)に向けた取り組みが注目を受けている。著者によると、日本の農家にとっては補助金漬けよりも、自由貿易を踏まえた上での生産性向上を望んでいるとのことなので、参加できれば日本にとって追い風となるだろう。私はTPP参加には疑問的だが。 全体的に素晴らしい内容だが、所々かなり感情的なのが残念である。あと、農水省や民主党の言い分も聞いてみたいと思う。
0投稿日: 2011.06.06
powered by ブクログ我輩も農地付き一戸建て住宅に住むサラリーマン(趣味で週末に農業を営む疑似農家)ですが、コメの保護はいらんという筆者の言い分に大変賛同できました。 本書の内容をすべて鵜呑みにするわけではないですが、幼少のころから農業は衰退産業だと思ってきた認識は国策だったようです。とっても可能性のある分野だと思います。
0投稿日: 2011.06.05
powered by ブクログ★著者の見方に全面的に賛成はできないけど、世間で広く言われていることも鵜呑みにできない。自分で考えなきゃ。
0投稿日: 2011.06.03
powered by ブクログ今年読んだ本の中で一番スゴイ本。まず日本の農業を語る上での基本となる「日本農業の世界でのポジション」や「データに基づく農家の実態」などが農水省によって隠蔽や意図的な情報操作がされていた事実。小麦利権、バター利権、豚肉利権、農政事務所の無駄などの農水省の国民の利益を無視した規制の数々。そして民主党の農業政策への批判。著者は批判だけでなく、提言もしているところが偉い。皆さんがコメント・感想欄にこんなに感想を熱く書いてある本も珍しいと思います。是非、いろんな人に読んでほしい本ですね。
0投稿日: 2011.05.22
powered by ブクログ減反とか食料自給率とか、いまいち農業政策にしっくりきてなかったんだけど、その理由が何かわかった。説得力があります。ただ、鵜呑みにするのではなく、相手の反論が聞きたい。議論してくれないかな。 小規模農家を趣味的家庭菜園農家とばっさり切る著者。うちの親もそれに当たります。理解はできるけど、厳しすぎる意見に感じた。でも、農業を経営する気ならば、意識を変えていかないといけないな。親にも読んでもらって意見を聞いてみよ。
0投稿日: 2011.05.20
powered by ブクログ農水省の押し出す食料自給率政策を真っ向から否定していて、それも説得力があって、読み応えがあった。 何気ない日々を送っていくうちに官僚が描くストーリーを疑問なく受け入れてしまうことの怖さも認識した。 全体的に否定!否定!ばかりで途中で若干クドイ気がするんだけど、 そうかと思えば目から鱗!のようなデータを示されたりして、いろいろ勉強になった。
0投稿日: 2011.05.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
確かにスーパーでの野菜、肉はほぼ国産で購入できるし、米はもちろん国産。農政のためのカロリーベースの試算のカラクリが・・・ 日本の農業自信を持とう!!
0投稿日: 2011.05.15
powered by ブクログ自給率にこだわる農政をこき下ろし、農水省の既得権益の維持と天下りの財源であることを解き明かす。 官僚機構が決めたストーリーを覆すには、相当のエネルギーを必要とする。 自戒の念を込めて。
0投稿日: 2011.05.03
powered by ブクログ農政省の自給率政策を批判した本。日本の農業は世界に通用しており、農政省の政策は謝りだという論調。新しい考え方でおもしろい。しかし、農政省の批判一辺倒なのが評価を下げてる。
0投稿日: 2011.05.03
powered by ブクログ・農業の実力を評価する世界基準はメーカーである農家が作り出すマーケット規模。 ・国内の農業生産額は約8兆円。これは世界第5位。先進国に限れば、アメリカに次ぐさ2位。 ・海外農業→付加価値は低い、国際競争が熾烈な基礎食料を大規模生産することで生き残っている。日本農業→高付加価値農産物、小規模。 ・MADE IN Japan でなく、MADE BY Japan という考え方。日本優秀な農家を海外派遣するなど。 ・20代の農業経営者、経営幹部は全国に36000人(女性7000人)いる。 ・農家の高齢化が騒がれているが、ほとんどは、趣味の領域で農業をしている疑似農家。
0投稿日: 2011.05.01
powered by ブクログ農業保護、食糧自給率を考えるためにも全ての人に読む事を進めたい一冊。 今現在、福島原発による食の安全が脅かされており、考えさせる。 本書の論理から推測すると、多少の放射性物質汚染区域での作付けを開始させ、収穫時期になったら「危険かも?」というアナウンスのもと検査と危険農作物の保管場所の予算確保を開始するだろう。 食糧安保でもっとも考えるべきなのは飢饉や戦争ではなく、安全性に対する説明責任であると言うのは納得である。 農業に対する規制が減ると価格が低下してタイトルにある世界5位よりも下がるのでは?
0投稿日: 2011.05.01
powered by ブクログ読み始めは 「ん?」っと怪訝な感じがしたんだけれど 読み進めるにつれて、まさに「目からウロコ」 大学時も含めて学んできたことに、とてもいい刺激を与えてくれました。 筆者行ったアンケートデータ等に関しては必ずしも鵜呑みにできませんが、 そもそも、「日本の農業の何が問題なのか」という点を鋭くついていると思います。 なにより、「農業の現状は、農政官僚よりも現場の農家が一番認識している」という 現場主義のスタンスが気に入りました^^ 特に、私も兼業農家の家庭出身なので分かるのですが 事業として営農しているわけではない「擬似農家」への補助政策は その必要性の不透明さに共感できます… TPPやグローバル・サプライ・チェーン・マネジメントなど、 今後の農業を取り巻く環境は激変すると思いますが これらに決して悲観するのではなく、 むしろチャンスと捉えて行動していくことが我々には重要だと思います。 農政・農経系の課程や公務員を目指す学生には、是非一読を進めます… そして、決して鵜呑みにしないことも…w
0投稿日: 2011.04.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
衝撃的な本でした。 どこまでこれを信じていいのかがわかりませんが、今後の議論のたたき台にしてほしい。
0投稿日: 2011.04.15
powered by ブクログ日本農業の不都合な真実を明らかにしようとする試みのような本だった。日本と韓国だけが採用するカロリーベースの自給率計算など、農水省が自らの仕事を増やしたいがために行っているようにしか思えない政策の実態を筆者が鋭く指摘していて興味深かった。TPPの問題を考える上でも参考になるはずであるが、筆者の意見は一つとして、別の見解を示した本と併読することでもっと理解が深まると思う。
0投稿日: 2011.04.12
powered by ブクログ日本の農業は強くて、これからも伸ばして行きましょうって話。 個人的には同じ立場なので、非常に面白かったです。 ただ、一部農水省をただ闇雲に批判しているのが否めないところもあったかなー、という感じ。
0投稿日: 2011.04.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
政府の議論にも同意できないが,著者の意見にも同意できない. 本当に農家のことについて考えているのか疑問に感じる.あまりに対局観すぎしやしないか. 農家の高齢化はやはり問題であろう.若年労働力の欠如は今なお解消されてはいない. 耕作放棄地の問題も食料時給の問題だけではなく、環境問題とあわせて考える必要がある。 食料安全保障を求めた自給率達成には何の意味もない. なぜならば,他国がすべての輸出を停止することが意味するところは,鎖国もしくは経済制裁であり,これは日本が他国との戦争状態に再び陥ることを示すと思われる.既に敗北を経験して,一国の状態で国が成り立たないことを知る日本が鎖国などを行うはずがない. むしろ昨年の中国によるレアメタル輸出禁止措置などを考えると,リスク分散のために一国のみに食料供給を求めるのではなく,広く浅くが必要になろう. 著者の提言の中でもっとも共感できたのが,農家も海外で経営するという発想である.海外の市場を経験した農家は競争力のある農業を実行することが可能になり,日本の農業発展の大きな柱になると感じた.
0投稿日: 2011.04.01
powered by ブクログ日本国民全員、必読の書。 農水省、農政課、農政局、JAとつき合って来た、私も 納得の一冊。 補助金、戸別所得補償制度の矛盾点もずばり語られている。 私は、ある農業法人で、本著に書かれていることと 全く同じ経験をしてきた。 農業に関わる人でなく、消費者であっても、必ず読まないと これからも無駄な税金を払い続けることになる。 国民が、事実をしっかり見極め、 競争力のある農業を作るためにも、 是非、たくさんの人に読んでほしい。
0投稿日: 2011.03.25
powered by ブクログタイトル通り、実は日本の農業は強いということと、その農業の成長を阻害する農水省について書かれた本です。 農業は弱い産業だとばかり思っていた自分にとって、この本に書かれている主張は新鮮で面白かったし、読んでよかったです。 しかし、農政の問題点をほとんど農水省が悪いで結論づけていたり、データの出所が分からないことがあったりで筆者の意見に違和感を感じることも多く、特に第5章はとばしてしまいました。 それでも、農業は衰退してるという見方をガラっと変えてくれたという点でいい本を読んだといえます。
0投稿日: 2011.03.23
powered by ブクログ全国民必読、と帯に書いてあったが、そのとおりだろう。この現状は、報道等で明らかにされていない。TPO協定を結ぶと、農業が衰退する、と言われたが、明らかな嘘だろう。本書を読めば明らかであることの確証が得られるだろう。
0投稿日: 2011.03.20
powered by ブクログ大好きなパタン。 農水省の張る自給率アップキャンペーンの欺瞞を糾弾し、補助金目当てではない、自立した農家への道筋を示す。農業は儲かる。窮乏する小規模農家を趣味的家庭菜園農家とばっさりと裁断。批判も出るだろうが、元気のでる本。
0投稿日: 2011.03.16
powered by ブクログ民主党と農水省への激しい批判も、豊富なデータで納得できて、日本の農業のこれからを考える良い参考になった。なお、この本に出てきた「大規模家庭菜園(農業所得の割合が特に低い兼業農家)」という言葉は個人的にヒットだった。
0投稿日: 2011.03.08
