
総合評価
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powered by ブクログ「でんや」「表題作」「日米ワールドシリーズ」の3作掲載。「でんや」は最初、北が幼い頃に出合った(?)お化けの話かと思ったら、孫が電車を言えなくて「でんや」。これを巻末の解説で坪内祐三めが「愚作」と宣っているが、誠に失礼極まりない!「愚作」でなく「駄作」です。表題作は間違って読んでしまったが、「日米は~」はとてもじゃないが、読むに至らなかった。
0投稿日: 2024.10.07言い訳は私小説になる。
これは一体、事実なのかフィクションの小説なのか。 表題作、「私はなぜにしてカンヅメに大失敗したか」は、北杜夫が久々に純文学作品を書こうと決め、 ホテルにカンヅメになれば、これまでの経験上スムーズに書けるはずであると考え、ホテルに向かうところから始まる。 ところが、まずなかなかホテルに着かない。 着いてもまず食事である。酒である。エロテレビである。 ペンを握ろうとするたび(握るたび)、延々と新しいことが頭を横切り、 気づけばいい時間になっていて、気分転換に酒が始まる。 北は、元々躁鬱の作家。 躁状態ならば書ける純文学も徐々にその体調も怪しくなっていく。 かつて柴田錬三郎が連載をどうしても書くことができず、その言い訳を原稿としたことがあった。 本作もまさにそれである。 それを私小説と言ってのける北杜夫のユーモアを愛さずにはいられない。
1投稿日: 2015.01.05
powered by ブクログタイトルに惹かれてフラフラと手に取った。 すごく気になるタイトル。 北杜夫さんの本は初めて読んだ。 可愛いと思っていなかった孫がじわじわ可愛くなって、ついには爺馬鹿になるまでを書いた「デンヤ」。 タイトルの「デンヤ」についても読めば納得。 そしてとても可愛い。 「ジイジ」って可愛い呼び方だ。 内弁慶のフミ君がかたまる場面も非常に可愛らしい。 にこにこしてしまう。 ホテルのカンヅメでの大失敗を書いた「私はなぜにしてカンヅメに大失敗したか」は、かなりクラクラする長さ。 これでもかと言うほどに詳細。 お風呂にお湯をためる描写がすごく良かった。 こういう瞬間にも物語のプロローグを作れるのが作家なんだろうなぁ、なんて思ったり。 「日米ワールド・シリーズ」はさらに長い。 いったい何の話が始まったのかしら?と思ったら、野球というスポーツを通じて繰り広げられる日米の戦いの記録だった。 アメリカのプロ野球解説者の視点で書かれているので、日本は終始ジャップ呼ばわり。 そしてアメリカに負け続けていた日本が人造人間並みの強さを手に入れる過程と、日本に勝てなくなったアメリカがなんとしても日本に勝つために使うあの手この手がものすごい。 野球のことはあんまり知らないけど、それでもこれはないなと思う。 でもあったらあったでなんか面白いかもしれないとも思う。 日本の監督が作家だとかいうところも。 最後まで勢いに圧倒されてしまった。 読みやすくはなかったけれど、慣れればくせになるかもしれない。
8投稿日: 2013.05.05
powered by ブクログ北杜夫の短編集。 日米ワールド・シリーズが一番面白かった。鎧兜の佐藤愛子や海軍大尉の阿川弘之、「精神異常者」という単語が出てくるたびに笑える。
0投稿日: 2013.05.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自らの老人ボケをネタにしているところが面白い。北杜夫は昔からのファンであり、何ともいいほんわかとした雰囲気がいい。癒されるという感覚だ。 もう一つの日米ワールドシリーズは、いつ書かれたか知らないが、当時の夢を書いたものだと思う。しかし、実際にWBCで2大会連続で優勝する等満更非現実とばかりは言えない。しかし、内容はハチャメチャである。
0投稿日: 2012.11.02
