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兎月恋絵巻1 ~良縁は余計な刻にやってくる~
兎月恋絵巻1 ~良縁は余計な刻にやってくる~
甲斐田紫乃、梶山ミカ/KADOKAWA
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総合評価

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    憧れの人との交換している設定の妄想日記。 それをうっかり読まれてしまった、恥ずかしすぎる過去。 そしてなぜか、その読んだ相手と度々遭遇するわ その人物と縁結びをしようとする神様まで現れて。 話は王道。 しかしキャラが濃すぎる…。 キャラで読んだ方がかなり楽しいです。 姫としてあるまじき、ぶっとび方をした主人公。 地雷を踏んでいるとはまったく気がつかないヒーローに 人ではないので当然の思考回路だけれど、面白い神様。 それにつき従っている、引っ込み思案の鬼。 ほぼ、掛け合い漫才の類かと。 話もひねくれた部分もないですし、そのままするっと ゴール地点まで。 ある意味敵が往生際が悪かった? とはいえ、時代を考えると非常に身分にあった思考回路。 噂が命取りの時代では、これだけで十分な罰、かと。

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    投稿日: 2014.04.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読めないわけじゃないが、なんちゃって平安にも程がある。ファンタジーなのでなんちゃってでいいんだけど、あまりにもな……。あと、オチが冒頭から察しがつくのはともかく、キャラクターが弱い。そして、妄想姫は別レーベルに続き三作目です。同じもの出せば売れるとでも思ってんのかしら?

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    投稿日: 2012.12.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あらすじとイラストに惹かれて購入。最初の方で稀国=四ノ宮なんだろうなって予想はできましたけど、結構さくさく読めて、面白かったと思います。清子の口調や大貴族の家にそんなに簡単に侵入できるの?って思うところはありますけど、あくまで平安調って思えば気にならないです。 稀国が確かに稀に見る様な朴念仁ですけど、後半正体がばれたあとに、清子に接する態度とかは、ほんとに清子のことが好きなんだなぁって思いますし、彼の思いが報われたらいいなぁって思います。 続きがあるのかは分かりませんけど、続きがあるなら、稀国の父の帝とか出て来て、清子との結婚に反対。でも、諦めないで父と交渉ってところかなぁ。右大臣の姫もまた出て来そうな感じもしますし、伝月もほんとにくっつくまで見守るって戻ってきたしで、続きがありそうな終わり方かもって思いました。

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    投稿日: 2012.10.21
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    “「あああああもう、また!また馬鹿にされたわ!!」 ぎりぎりと清子は歯を嚙みしめた。 「毎回毎回蒸し返して、もう……!せっかくいい気分だったのに、台無しじゃないの!」 「んー。そうかのう」 一方伝月は、因幡の格好のまま、顎に手をやって唸っている。 「わしにはどうもあの男…………おっと、随分時間が経っておる。清子、わしらも急ぐぞ」 言うなり彼は袖口に黒ウサギをしまうと、さっさと牛車を出て行った。 「あっ、待って伝月!その子……そこにしまうの?」 清子もまた、その後を追う。——今度は、もう何も起こらなかった。”[P.97] 結構面白かった。 一巻限り? 孤独丸が好き。 本人の知らない、本人の噂・渾名。 “その豹変ぶりに、小鬼たちはもちろん、清子も完全に怯んでいた。 だが孤独丸はそれに構わず、あたかも普段の鬱憤を晴らすかのように、小鬼から奪った棍棒を振り回して猛り狂っている。 「はぁあこのやっちゅもねえクソ鬼どもがちばけよぉて、ぶちくらわすぞらぁああ!!」 『ギイィ!!』 一撃で、小鬼が数匹一気に消滅してしまった。 (言葉の意味はわからないけれど、とにかくすごい怖いわ……!) まるで羽虫を叩くように、逃げ惑う小鬼たちを潰して回っている孤独丸を見ながら、清子はがくがくと震えた。足下に転がってきた瓢箪の中身は、どうやら酒である。”[P.203]

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    投稿日: 2012.10.17