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真珠とダイヤモンド(上)【毎日文庫】
真珠とダイヤモンド(上)【毎日文庫】
桐野夏生/毎日新聞出版
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総合評価

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    ---------------------------------- バブルに呑まれた女たちの “青春残酷物語” 実態なき熱狂の裏側を抉る傑作長編! ---------------------------------- この作品、ハードカバーの装丁が綺麗で。 ずっと気になっていたのですが、 書店に行くと文庫が! イラストは変わっておらず、 テーマがバブル期。 全く縁遠いテーマだったので、 読めるかなあ…と思いながら購入しました。 そしてこの三連休で読んでみようと。 1986年に福岡で証券会社に入社した男女。 主要人物はこの新卒入社した男女です。 高卒で入社して貯金して大学受験を目指す水矢子。 短大卒でフロントレディとして奮闘する佳那。 何が何でも上を目指したい営業の望月。 実家はあてにはできず、 なんとか成り上がりたい。豊かになりたい。 上巻では、 佳那と水矢子のやり取りや、 新人らしいフラッシュさと、 当時のギラギラした感じが伝わってきました。 1986年だと私は赤ちゃんなのですが、 子どもながらに聞いていた、 「24時間働けますか  ビジネスマン、ビジネスマン、  ジャパニーズビジネスマン」 というCMの歌を思い出しました。苦笑 なんかすごいな〜、 どう考えてもこの後の展開…と思いながらも 3人が奮闘して何とか頑張っている姿に 圧倒されながらもヒヤヒヤしていました。 色々不穏。

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    投稿日: 2026.02.23
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    桐野夏生『真珠とダイヤモンド 上』毎日文庫。 始めこそ大昔の安っぽいテレビドラマを見せられているかのような感覚だったのだが、読み進めるにつれ知らぬ間にストーリーに引き込まれていった。 バブル前夜の証券会社に入社した2人の女性を中心にストーリーは展開していくのだが、バブル期を知る者は懐かしさを覚えることだろう。 自分自身もバブル期の中で就職活動を行い、意外と簡単に第一志望を含め、数社から内定を貰えたのだが、内定を貰った証券会社に断りを入れるのには難儀した。人事担当に断りを入れたのに何度となく、飲みに行こうとか、卒業旅行をプレゼントするから入社して欲しいなどと3月末までコンタクトがあったのだ。 バブル期の当時は証券会社や保険会社はかなり儲かっていたようで、証券会社や保険会社に就職した自分の同級生は半年で見る影もなく横幅2倍に肥えていたのには驚いた。 しかし、この後直ぐにバブルが崩壊するなど誰もが知らず、誰もがカネを使うことを躊躇せず、皆が浮かれていた時代である。 1986年春、対象的な2人の女性がバブル前夜の福岡の証券会社で出会う。貧しい家庭ながら短大を卒業し、2年後に上京することを夢見る目端が利く美貌の小島佳那と、貧しい母子家庭に育ち、東京の大学に通うために2年間、証券会社で働くことを決めた慎重派の伊東水矢子は何故か意気投合する。 そんな佳那に目を付けたのは同期入社のパッとしない望月という男性だった。しかし、望月は見る見るうちに大口顧客を獲得し、福岡支店で1番の売上げを上げ、佳那と結婚し、東京本社に栄転する。 一方、水矢子も第一志望ではないが、東京の女子大に合格し、晴れて大学生となる。 自分の本作のイメージは御伽噺の『うさぎとかめ』である。小島佳那がうさぎで、伊東水矢子がかめというイメージなのだが、下巻ではどのような結末が待ち受けているのだろうか。 バブルがはじけることは決定事項なので、調子に乗り過ぎた望月が佳那をも巻き込んで、奈落の底に堕ちていくのではないかと思う。そして、堅実な伊東水矢子の方はバブルの痛手は受けないのではなどと予想したりする。 本体価格900円 ★★★★★

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    投稿日: 2026.02.02