
総合評価
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ジョアンヌのスルメ的いい子感と、エミルのめんどくささよ。 二人の距離が近づくにつれて、後半の哀しさが予感されるから、複雑な気分で読み進めている。 さ、後半後半。
0投稿日: 2025.11.13
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若年性アルツハイマーと診断された26歳の男性エミルと、彼が募集した「人生最後の旅の同行者」であるジョアンヌの旅行記。フランスの雄大な自然と、そこに暮らす人々の温かさに包まれるような物語。 エミルが掲示板に書き込んだ一文をきっかけに出会った二人。余命2年を宣告されたエミルと、口数の少ない謎めいた女性ジョアンヌ。行き先も計画も決めていないまま、互いのことをほとんど知らない二人が、息をのむような自然や文化、人々との出会いを通して、少しずつ心を通わせていく。私はフランスに行ったことはないが、まるで同じ景色を目の前にしているかのような錯覚を覚えた。 旅の始まりは穏やかだったが、やがてエミルにブラックアウト(記憶喪失)が訪れる。かつては「恋人のことを忘れたい」と願っていた彼が、次第に「忘れることが怖い」「何も忘れたくない」と変わっていく姿は、読んでいて胸が締めつけられた。記憶を失うとはどのような感覚なのだろう。ただ思い出をなくすだけでなく、経験そのものが存在しなかったかのように感じてしまう。その苦しみと悲しさが痛いほど伝わってくる。 そんな中、どんなときでも寄り添い続けるジョアンヌの温かさに、エミルも、そして私たち読者も救われる。やがて彼女のことさえ忘れてしまう日が来るのだろうか。そう思うと切ない。 どうか二人の旅が、最後まで安らかなものでありますように。
0投稿日: 2025.11.12
powered by ブクログhttps://www.nikkei.com/article/DGKKZO92293360R31C25A0MY5000/
0投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログこの小説『空、はてしない青』は、フランス人作家のメリッサ・ダ・コスタのデビュー作 数ヵ月で1万部を売り上げ、あっという間にフランスで100万部を超えるミリオンセラーとなった作品 どのような物語かというと── 主人公は26歳のエミル 若年性アルツハイマーで医師から余命2年と宣告される エミルに臨床試験を受けさせて病院にしばりつけようとする家族、同情の目で腫れものに触るようにしか接してこない友達、そんな周囲の人たちから逃れるためにエミルは人生最後の旅に出ることを決意する そこで、「最後の旅」をいっしょにしてくれる人を探していますとネットの掲示板に投稿をする 意外なことに、その投稿に一通の返信が来る 2日後、エミルのキャンピングカーの前に現れたのは、大きな黒い帽子をかぶった若い女性でジョアンヌという 自分のことはいっさい語ろうとしないジョアンヌとともに、エミルはピレネー山脈への旅を始める── 上巻ではまだ涙をこぼすまでには至っておりません しかし、物語の冒頭に余命2年と宣告されているエミルなのでラストはどうなるのか想像はつくだろう それでは、ティッシュを一箱を準備して下巻を読み始めてみます
66投稿日: 2025.10.28
powered by ブクログ若年性アルツハイマーと診断されたエミルと、その旅について行くと決めた初対面のジョアンヌ。 話が進むにつれ徐々に2人が近づいていくが、ジョアンヌが何故旅に出ることにしたのか。 そしてどうしてそこまでエミルの決心を支えられるのか。 旅の途中で度々起こる発作。 そんな不安の中旅をするエミル。 上巻だけでもかなり面白かったし、何より、この作品はなんだか私にとって大事な作品になるんじゃないかと感じた。
2投稿日: 2025.10.14
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読み応えがありそうなページ数なので、 数日に分けて…と思っていたら物語に引き込まれて一晩で読み終えてしまいました。 瑞々しい風景の描写、懸命に生きる人々の美しさや愛。旅先で出会うひとの暖かさ。 私の琴線に触れました。彼らの旅に自分も加わっているような、そんな錯覚を覚えます。 エミルの生きた軌跡を読んでほしい。 記憶を失っていくエミルのそばに居続けた ジョアンヌのことを知ってほしい。 エミルは記憶を失っていきつつも、ジョアンヌに大きな力を与えた。それはジョアンヌの希望となり生きる糧となっただろう。願わくばジョアンヌが幸せに暮らしてほしい。読み終えてそう思いました。
0投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログ若年性アルツハイマーになった26歳主人公男性のエミル。 「人生最後の旅」をしようと、ネットで同行してくれる人を募集。 するとジョアンヌという謎めいた若い女性が同行することに。 エミルの過去は大体分かってきたけど、ジョアンヌは何故ここまでやるの? 何故そこまでの覚悟があるのか? 彼らの『旅』の終わりはどこなの? どうなるの? ジョアンヌは過去に、何があったの? などなど、気になって仕方がありませんので、下巻も購入しました。 翻訳ものは訳が読みづらいこともありますが、この本はとても読みやすいです。 きっと今年一番印象に残った本No.1になる予感がします。
1投稿日: 2025.10.09
powered by ブクログ若年性アルツハイマーと診断された26歳のエミルが、残された僅かな時間を有効に使おうと旅に出る。同行者はネットで募集した少し年上の女性ジョアンヌ。彼女は感情の起伏に乏しく、必要最低限の会話しかしない。果たして2人はこの先うまくやっていけるのだろうか……? 某サイトでゲラが公開された時は、あまりに重苦しそうな梗概に食指が動かなかった。が、読み始めると全然そんなことはなくて、むしろ楽しい。エミルの性格付けが絶妙で、いい奴でもいやな奴でもない。徐々に本来の姿を取り戻すジョアンヌもいい。 上巻を読んだかぎりでは、本年度ベスト級の作品だ。
4投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログ翻訳本には苦手意識があったからあまり読んでこなかったけれど、この本はとても読みやすくて日本文学と同じスピードで読み進めることができた。 まだ上巻しか読んでないのに、人生の一冊になる予感がしている。
1投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログほんためで気になって発売日に購入 心が清くなって優しくなれる本 いろんな愛を感じる本、翻訳本なのに読みやすい 景色が浮かぶ エミルの記憶がどんどん無くなってく描写がリアル。歯ブラシがとんでもないところにあったりアルバイトはもう到底出来ない ジョアンヌも健康だけどいつも寂しそうで静か。だけど時には笑ったりケンカもしたりするのが愛しい 2人の結婚こそ本物じゃないけどエミルは惹かれてるし最後の言葉は素敵だった 下巻が楽しみ
1投稿日: 2025.09.20
