
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
すごく楽しみにしてたんだけど、少し拍子抜け。 とてもお利口さんな展開と結末だった。 だからと言ってどうだったら良かったかというと、わか らない。突飛な展開だったら安っぽくなるし、多分これ が最善なんだろうと思う。 1巻読了後に、記憶を失くした人は以前とは違う人だと 思うと書いたけど、2巻を読み終わって感じたのは、記 憶を失くさなくても人は同じで居続けないという事。 記憶を失くしてジュエルスも変わったけど、ジュエルス 不在の数年間侯爵家のために奔走したサフィリナもジュ エルスが残していったサフィリナではなかったはず。 記憶を取り戻して罪悪感に苦しむジュエルスは、あの頃 のサフィリナを思い出して自分の気持ちに自信が持てな かったんだと思うけど、王妃のパーティで見たサフィリ ナは離婚した時のサフィリナともまた違ってたのではな いかな。だから自分の気持ちをその時自覚した。 そして記憶を失くして助けられた時のような愛情を記憶 が戻った今もマニシャに抱いているかというと、それも 疑問。情はあると思うけど、記憶を失くしてたジュエル スと、現在の記憶が戻って次期侯爵として奔走するジュ エルスもまた別人でしょう? マニシャが言うように、当時の二人の関係が共依存だっ たなら尚更。 でもまあ、それはそれでいいのかも。家柄や繋がりを築 くために結婚するのが一般的な世界。子供もいるし、記 憶がなかったとはいえ自分で選んだ人生。 サフィリナがマニシャを助けるのは想像できたけど、そ れは幸せだから出来ることだよね。 この巻でサフィリナはもうジュエルスのことは思い出し もしなかった。 サフィリナ、離婚して本当に良かった。 ドナヴァンに出会えたこともそうだけど、あのまま何事 もなく結婚してたら、あの才能が埋もれたままだった。 わかりやすい「ザマァ」はなかったけど、ジュエルスは 記憶と同時にサフィリナも失ってたのだと思うと、 可哀想なのは「捨てられたサフィリナ」ではなく「失っ たジュエルス」で、それは静かな「ザマァ」だと思う。
0投稿日: 2025.09.24
