
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
物語を書くために、言葉の点検、さらに今朝、見えたもの、聞こえた音、臭ったもの、味などのスケッチから文章を作っていくというステップが見事である。文章読本よりもよっぽどいい。
0投稿日: 2025.07.25
powered by ブクログピア・サポーターズKさんのおすすめ本です。 「誰の中にも必ず存在する物語。書き出して文字にしてみれば、 同じはずのサラダボウルも、握っているはずの鉛筆も姿が違って見える。 作家あさのあつこさんの「書く」についての手ほどきは、あなた自身が一読者としてあなたと出会う体験、あなたの中の何かをのぞく体験。 自分を知る、そのために。」 最新の所在はOPACを確認してください。 TEA-OPACへのリンクはこちら↓ https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00617901
0投稿日: 2025.07.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小説を書きたい人はもちろんエッセイ、ブログ、詞、日記、レポートや論文を自分の文章で書きたいと思っている人に向けた作品です。 あさの先生が小説家になられた経緯や昨今のSNS、AIについての個人的見解が書かれていました。 しかしメインは「自分だけの文章を書きたいけど、その方法がわからない…」「自分の言葉で書きたいのに言葉が思いつかない」と悩んでいる人たちに向けて自分の心にある感情や思い、見たこと、感じたことを文章で表現できるようにするための訓練法についてです。 字で物事を描写する、漫画や絵画におけるスケッチのやり方が大変勉強になりました。
3投稿日: 2025.05.13
powered by ブクログ【目次】 第1章 夢と生きづらさ 第2章 溶けるもの、溶けないもの── 決めつけの正体 第3章 書いてみよう 第4章 字スケッチをやってみよう 第5章 自分の物語は ちくまQブックス とは、見返しによると、 「身近な「なぜ?」(Question)がスタート地点。「知りたい」に答えます。/正解することよりも、探究(Quest)することの大切さを伝えます。/読み終えたときには、次のQが生まれてくるかも? スタート地点とはちょっと違った世界が見えてきます。」とのこと。 小学校高学年以上に向けた、意欲的なレーベルのように感じられる。 著者らしい若者へのエールが溢れている。 文章を書くための基礎トレの方法も出ていて、書きたい思いの実践にも向いている。 たくさんの若者に、そして教育者に届いてほしい。
10投稿日: 2025.02.21
powered by ブクログ10代のためのノンフィクションシリーズ「ちくまQブックス」第三期の新刊。 書くことを自分の唯一の取り柄としてしがみついて生きてきた筆者による書くための準備運動とエクササイズ。作家になりたいという夢を他の誰にも言えなかった苦い思い出話から、書き続けてきた経験から言える書くことの効用、そして書き始めることのすすめへと展開していく。 書くことは自分のうちに埋まっていたものを掻き出すこと。 書くことは渦中の自分の感覚や感情を字として定着させて、それを客観的にみる(ちょっと離れた場所からの新しい眼差しを手に入れる)ことにつながる。 本になって読者を得るとまでいかなくても、自己表現のひとつの手段として「書く」があったら心強そうだな、と思わせてくれる話だった。
3投稿日: 2025.02.08
powered by ブクログはじめに 本書では、「自分を信頼する」ことに焦点を当て、個々の物語を紡ぐための手法や思考を探求しています。特に、夢の実現や生きづらさからの解放、自己表現の大切さが強調されています。 第1章: 夢と生きづらさ - 若者の夢: 夢を持つことは重要であるが、実現に向けた具体的な行動が伴わなければならない。 - 自己評価の葛藤: 自分の能力に対する疑念は多くの若者が抱える問題であり、これが生きづらさを生む要因となる。 - 創造力の発揮: 自分の物語を描くことで、内面的な葛藤を乗り越える手助けになる。 第2章: 自分を信じることの難しさ - 社会的圧力と自己認識: 他人の期待に応えようとするあまり、自分の本音を抑えることが多い。 - 自己表現の重要性: 書くことや創作活動を通じて、自己を表現し、自分を理解するプロセスが必要。 - 踏み出す勇気: 自分の夢を語ることができる勇気を持つことが、自己信頼の第一歩である。 第3章: 物語を紡ぐプロセス - 創作活動のすすめ: 短い文章や日記を書くことから始め、自分の思いや感情を言葉にすることが推奨されている。 - 自由な発想: 自分が感じることをそのまま表現することの大切さが強調され、創作におけるルールを緩めることが提案されている。 - 他者との共有: 自分の作品を他者と共有することで、フィードバックを得て成長する機会が生まれる。 結論 本書は、自己信頼を高めるための具体的な方法や思考の枠組みを提供しています。特に、自分の物語を語ることの重要性、創作活動を通じた自己表現、そして他者との関わりを通じて自己を深めることが中心に据えられています。このプロセスを通じて、読者は自分の夢に向かって前進する力を得ることが期待されています。
1投稿日: 2025.02.07
powered by ブクログ読む側から書く側になりたいと思って数年たちました。 書くことで、苦しかったことを表現として昇華できるかもしれない。自分だけの物語を作ることで、想像もできないような世界にいけるかもしれない。それはもしかしたら読むことによって得られる喜びの先をいく、自分で自分を救える、自分の人生をもっと楽しめるようになるのかもしれない。 そう思って密かに夢を温めてきました。 はじめのうちはもっと本を読んで、少しずつでも書く作業を進めればできると思っていましたが、読めば読むほど、書こうとすればするほど手が止まり、思考が停滞し、面白みのない偽物の言葉だけになっていく。書くことで自由になりたかったのに、書くことが重い宿題のようになって、文章術の本に縋ったりして。何一つ始まっていないのに自分には無理かもしれないと思い始めていました。 タイトルを見て、そして副題を見て、自分のための本だと思いました。”どうすれば自分を信頼できる?”これは私の心の中にずっとある重しでした。技術よりも何よりも、自分で自分が信用できないことが苦しいのです。 ですがこの本は、そういう悩みをプロの作家であっても等しく抱えていることを伝えてくれます。その上で、書くことを気負わずに始められる方法を提案してくれます。 読むことで自分にもできる気がしてくる、背中を押してくれるような本です。 創作の苦しみは、創作したいと思ってしまった人にしかわからないような気がします。そんな中で、書くことの大先輩から、うずくまっている私への暖かいエールとして受け取りました。 あさのさんの個人的な体験やそのときの考え、理想とはちがう自分への葛藤も、とても励みになりました。 世の中に溢れる誰かにとっての物語ではなく、わたしだけの物語に出会えるように、また少しずつ頑張っていきたいと思います。
8投稿日: 2025.01.19
