
総合評価
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powered by ブクログ初めての作者さんですが、予想以上に良かったです。ミステリとしての骨組みがしっかりしていて、ストーリーとしても読みやすく魅力的。最後、ちょっとベタではあるけど、涙が出てしまった。
0投稿日: 2026.01.11
powered by ブクログはじめましての作家さんでしたが、予想を反して、お堅めのガチッとミステリーでした。ついついやってしまう後半ページパラパラで、重要なキーワードを見てしまってから、続きが気になって仕方がなくなっちゃいました。喉に刺さった小骨がずっと気になるレベルの違和感がずーっとあるのが、なんともむずむずする話でした。長編ありがとう。 2025/11/20読了
0投稿日: 2025.12.25
powered by ブクログいやぁ、良かった!読み終えてしばらく鳥肌が立っていました。読後感の良い作品はやっぱりいいですね! 1985年、北海道のバスツアー。バスの転落事故により、乗っていた乗客がほとんど亡くなってしまった。その事故の生存者であった小学4年生の修一と、6年生の由里子。 それから14年後の東京で、ホームレスの首吊り自殺があった。早期退職を希望する警察警官の真宮が現場で偶然目にした2人の男女。なんとなく心に引っかかりを覚え、2人を探っていくうちに、過去の事件も2人が関わっていることに確信を持つようになる。 この物語は、犯罪者側と警察側の両方の目線で進んでいくわけですが、物語が進むにつれ、修一と由里子に警察の影が近づいてくると、どうか捕まらないようにと願いながら読み進めました。 で、おそらくこんなラストだろうなぁと、読んでいくと、こんな仕掛けがあったとは!最後、ちょっと驚きが待ってます。 それにしても、汚い大人たちに翻弄された子どもたち。そういう大人たちのせいでこんな思いをしながら生きなければならないことに激しい憤りを感じつつも、ラストで大いに救われました。
29投稿日: 2025.12.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
1985年大晦日に北海道で起きた生存者7名という凄惨なバスの転落事故。時は流れ1999年12月も終わろうとしている中、新宿で起きた身元不明の首つり自殺。遺体を挟んで邂逅する二人の男女。立ち会った刑事の真宮が見たものは。点と点が繋がり事態は思わぬ展開をみせてゆく。真宮の感だけで物語が進んでいくところは若干の違和感を覚えたが、ミステリではなくサスペンス劇場を見ていると思えば次の展開が気になり、460頁を一気読みに近かった。読み終わったあと帯をみるとエモーショナル・ミステリー超大作と思いっきり書かれていました。
1投稿日: 2025.11.30
powered by ブクログ知らない作家さんだったがすごい筆力。中盤までの展開と後半のたたみ掛け。ハッピーでもバッドでもないエンディング。他作も読んでみたくなる作風と面白さだった。
8投稿日: 2025.11.29
powered by ブクログバブルに沸く中、大晦日に札幌から知床半島へ向かうバスツアーに参加していた少年と少女達は、バスの転落事故に巻き込まれます。そして、バブルからミレニアムの楽しいはずの学生時代を彼らは…色々背負い過ぎた所からお話が始まります。 後半は、急にお話が進んでいきます。 真宮さんの思った通りの結末になったのかな。最後、涙が出ました。
16投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログ『二人の嘘』がすごく良かったので、期待して読んだけど……ご都合主義すぎて… 札幌から知床までの長距離バスに網走の人が乗ってるとか、斜里町に住んでいる男が夜に札幌で女と会う約束をしたとか、札幌で会う約束をしていた女が「来なかったのは帯広の女の所に行ったからに違いない」とか…距離感おかしいやろ。斜里町の山で死んだのだって、そこでよく女と密会していたから、そういう事故だろうとか…ヒグマが出るようなところで女と密会なんかするか? 初対面の19歳の女をラジオのパーソナリティにスカウトするとか、で、とにかく人の心を掴むしゃべりで人気ですぐ売れるとか、あり得んやろ。 男に関しても「とにかくすごい男で、腹が座っていて、若くして成功してる」みたいなのも、しらじらしい。喧嘩を売られて酒を飲んだエピソードも変だし、それで一目置かれたとか安易な展開すぎる。 刑事も、何かが引っ掛かるとか、長年の勘とか、根拠なく捜査して、上司も「お前が言うならそうなんだろう」って理解して、大きな山を動かすとか…警察組織の描き方もチープ。 そもそも二人の秘密にしても、そんなに大したもんでもないし。 一体何を読まされてんの?って感じだった
0投稿日: 2025.11.15
powered by ブクログ/_/ 感想 _/_/_/_/_/_/ なかなかに重みのあるストーリーでした。 前作の「鎖」に心を引きずられていたせいか、悲しみのラストが来る気配をジンジンと感じながら読み進めていました。最後の方は少しわけがわからなくなる展開でしたが、その混沌さも作品全体の余韻を深めているように思います。 1980年代という一昔前の時代設定も印象的で、釜利修一と同世代ということもあり、当時の空気感が懐かしく感じられました。 また、「24時間捜査」という表現が特に心に残りました。眠っていても酒を飲んでいても、常に事件のことを考えている——そんな刑事の覚醒状態に強く共感しました。私自身の仕事にも通じる部分があり、常に何かを抱えている日々の中で、「解放される日」のことを想像すると、それがどれほど楽なことかと考えさせられました。 /_/ あらすじ _/_/_/_/_/ 物語は1985年、あるバス事故から始まります。 そこから一つの首吊り自殺をきっかけに、いくつもの事件が連鎖的に展開していきます。 刑事・真宮を中心に、じわじわと真相に迫る捜査が進んでいく中で、時代を超えて繋がる人々の過去と因縁が浮かび上がっていきます。 /_/ 主な登場人物 _/_/_/ 【1985年】 能瀬由里子 小6 釜利修一 小4 釜利紀一 修一父、運転手、40歳、飲酒運転、死亡 能瀬杏子 由里子母、死亡 浅地恒雄 中2 【1999年】 真宮篤史 58歳、母痴呆 沙世子 妻 駒田徹 警視庁刑事部長、真宮同期 能瀬由里子 26歳、達観している印象、父はいない 楠木保 陽栄ホーム創始者、昭和50年5月21日生まれ、24歳、釜利修一に18歳の時に名前変更 能瀬昴 由里子弟、精神薄弱者 大山又一郎 筆の逆襲オーナー 相沢誠彦 まさひこ、運輸省特別顧問、殺害 木内博也 佐竹満 筆の逆襲元記者 八田晋平 修一殺害
60投稿日: 2025.11.01
powered by ブクログもうすぐ退職予定の刑事が新宿で起こった自殺に違和感を感じ始め真相を追っていくと~ 物語は面白く、深みもあるのだが、「刑事の勘」が冴えすぎていて、真実味にかける感あり、それ以外は満点に近い作品。
1投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログみんみんさんのお勧め本です。 ありがとうございます。とてもよかったです。 時は1985年(昭和60年)12月31日。 夜の北海道。 札幌市内から知床半島ウトロへと行く北斗流氷号の豪華観光バスツアー。 車内には大晦日でNHKの紅白のラジオから旭川市出身の道民のスターである安全地帯の「悲しみにさよなら」が流れています。 載っているのは乗客46名と運転手。 その中には乗客として小学校6年生の能瀬由里子。小学校4年生の釜利修一も乗っていましたがバスは転落事故を起こし、由里子と修一は一命をとりとめますが由里子の母は死亡し、バスの運転手だった修一の父も亡くなります。 事故の原因は運転手の飲酒運転とされます。 そして時はミレニアム1999年12月24日に移ります。 新宿南口でひとりの身元不明の男が首を吊って死にます。 新宿警察署の刑事真宮篤史58歳は、その事件を追いかけていますが、その事件に能瀬由里子19歳と楠木保こと本名釜利修一17歳がかかわっており二人は他にも罪を犯していると確信します。 真宮は二人の関係性を知ると「二人を救ってやりたい」という一心で刑事生命をかけていくつかの二人のかかわった事件を追っていきますが…。 この本一雫ライオンさんの旧刊だと思って読んでいたのですが最後のページをみたら今年出た新刊だったのですね。前作の『二人の嘘』より数倍よかったです。 今年私が読んだ本のベスト3に入ります。 子供たちの犯罪であることや安全地帯の曲の使い方等々小技もドラマティックで泣かせます。 作中の謎の部分も全く最後まで展開がわからず、読まされました。 今度からこの作家さんも新刊チェックします。 みんみんさんありがとうございました!
144投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログみんみんさんオススメの作品!! 一休さんも読まれていたし これは読まねばと手に取りました(^^) 1985年 北海道で起きた北斗流氷号バスの転落事故 そして1999年に起きた殺人事件 そして自殺現場に現れた男女 これらにどんなつながりがあるのか、、。 刑事の真宮がちょっとしたことにひっかかりを覚え、少しずつ事件の真相を探っていきます バブルからミレニアムにかけて描かれており 世の中が目まぐるしく変わっていく様子も描かれていました だからなのか全体的に哀愁漂うというか、憂いの帯びた雰囲気をまとっていて その空気がすごく良かったです 真宮と香下のやりとりとかすごくいい味出してました レビューにどう書いたらいいのか すごく難しいんですが とにかくバス事故で生き残った彼らが どのように生きていたのか見届けてほしいです(TT) ラストまですごく良くて 余韻に浸ってます、、、(*´-`) 一雫ライオンさんいいですねぇ でももう図書館にないんよな(*_*) いつもおすすめありがとうございます(^^)
91投稿日: 2025.10.09
powered by ブクログ物語は1985年の北海道・知床半島ウトロから始まる。初日の出を拝むために札幌を出発した「北斗流星号バスツアー」は、大晦日の深夜、吹雪の峠道で崖から転落するという悲劇に見舞われる。豪華バスに乗っていた若者たちは、センセーショナルな事故の渦中に巻き込まれ、人生の軌道を大きく変えられてしまう。 時は流れて1999年、東京・新宿で身元不明の遺体が発見される。同時期に政界の重要人物が殺害される事件も発生。定年退職を控えたベテラン刑事・真宮は、若手刑事・香下とバディを組み、二つの事件の真相を追うことになる。 捜査を進める中で、北海道の事故と東京の殺人事件が一本の線で結ばれていく。真宮は足で稼ぐ古風な捜査スタイルを貫き、香下はインターネットを駆使する現代的な手法を用いる。対照的な二人が衝突しながらも、互いの信念を理解し、刑事としての矜持を共有していく。 物語の鍵を握るのは、事故に巻き込まれた若者たちの過去と、ラジオ番組を通じて交錯する人間関係。2000年を目前にした日本社会の不安と希望が交錯する中、事件の真相が明らかになるにつれ、登場人物たちの人生もまた大きく動き出す。 『流氷の果て』は、単なるミステリーにとどまらず、時代の空気と人間の内面を巧みに描いた作品だ。1985年のバブル期と1999年のミレニアム直前という二つの時代を舞台に、社会の変化と個人の葛藤が交錯する。 特筆すべきは、刑事・真宮と香下の対照的な人物造形。真宮は「昭和の刑事」の典型であり、現場主義を貫く頑固な男。一方の香下は、眉を整え、ボディクリームを使う「平成の若者」。二人の価値観の違いが、捜査の過程で浮き彫りになり、やがて互いの信頼へと変わっていく様子は、読者の胸を打つ。 また、ラジオ番組の存在感も印象的だ。テレビが主流メディアだった時代に、ラジオが築いていた濃密な人間関係や文化が、物語の展開に深みを与えている。メッセージ募集やパーソナリティとの交流が、事件の鍵を握る要素として機能しているのも興味深い。 本作は、過去の事故と現在の事件が交錯する構造を持ち、読者に「時間の重み」を感じさせる。登場人物たちは、過去の選択や出来事に縛られながらも、未来へ向かって歩み出そうとする。その姿は、ミステリーの枠を超えた人間ドラマとしての感動を呼び起こす。 最後に、本作のタイトル「流氷の果て」が象徴するものは何か。流氷は、冷たく孤独な記憶の象徴であり、果てとはその先にある希望や再生の予感なのかもしれない。読後、静かに胸に残る余韻が、読者に深い問いを投げかけてくる。
1投稿日: 2025.10.03
powered by ブクログ由里子の話し方が古臭いけど、これも時代を表してるんかな。なかなか入り込めなかったけど最後は結局じんわりしちゃった。
2投稿日: 2025.09.27
powered by ブクログ『二人の嘘』も良かったが、こちらもとても心に響くものがあった。 1985年、バブル時代に北海道のバス転落事故に遭い、すべてを失った少年と少女たちのその後…。 1999年に新宿駅の歩道橋で首吊り遺体が発見されて、定年間近の刑事・間宮がそこで見た男女。 自殺かに思われたこの首吊り遺体のポケットに入っていた不可解なもの。 間宮が若手の香下と一緒にこの不可解なものの正体を探りだそうとした後に別の殺人事件が起こる。 この事件の真相を追うべく動き出すと北海道のバス転落事故に繋がっていることに気づく。 復讐を果たして逃げきれるのか… 悲しみを隠して生きてきた彼らとそれを感じていた間宮刑事の心情を思うと逃げ続けるよりはよかったのかもしれない。 何十年経とうと彼らの約束は消えないはず。 ラストが言葉もいらないくらいに観せてくれた。
81投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログライオン祭り第三弾! 『流氷の果て』です みんみんさんもお勧めの作品です 物語は、1985年に北海道で起こったバス転落事故から始まります バス転落事故と現在(14年後の1999年)の殺人事件が複雑に絡み合うエモーショナル・ミステリー この静かで切ない物語、そして哀しい真実は、"ライオン祭り"よりも一足前に読んだ『二人の嘘』に近い雰囲気の作品ではないでしょうか 先に読んだ『ダー・天使』『スノーマン』は軽く読める作品ですが、『二人の嘘』『流氷の果て』は、登場人物たちの人生の悲哀や、そこから生まれる葛藤が深く描かれており、読み応えのある作品だと思います 一雫ライオンさんは、小説はまだ5作品しか書かれていませんが、今後もこの雰囲気の作品を書いてもらいたいです さて、これにて"ライオン祭り"は終了です 残念ながら残り一冊『サブイボマスク』は図書館においてなかったです
61投稿日: 2025.09.19
powered by ブクログ終盤まで、白夜行っぽい雰囲気だなーと読み進めていたが、最後の展開がすごかった。 ミレニアムの東京を舞台にしたノスタルジックなトーンと、破綻のない物語。一気に読めるエンタメ刑事もの。面白かった。
3投稿日: 2025.09.14
powered by ブクログ刑事の勘が冴え渡り、事件が解き明かされていく過程が面白かった。 それにしても、権力者のメンツや利益のために事実は簡単に曲げられるのだなぁ。正義感がいくつあっても足りない感じ。 リレー捜査、半グレ、オレオレ詐欺と言った言葉が作られていく警察内部のことも少しわかり興味深かった。
50投稿日: 2025.08.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
流氷ツアーのバスが転落して多くの人命が失われた。 生き残った子供が成長して、転落の原因となっていると発表された「父」の飲酒運転をの本当の理由を突き止めて「消」していくと思われる展開に。 しかし最後にこれまで登場してこなかった人物が犯人と判明するのだが、これは反則だ。がっかりした。
2投稿日: 2025.08.28
powered by ブクログ札幌市内から知床半島ウトロへと向かう「北斗流氷号バスツアー」に参加していた少年と少女は、バスの転落事故ですべてを失ってしまった。 そして1999年。成長した彼らは、きたるべきミレニアムに浮足立つ新宿の街で再会するーー身元不明の首吊り遺体を挟んで。 定年間近のベテラン刑事と、競争から外れてしまった若手刑事が、二つの時代をつなぐ事件の真相を追うべく、駆けずり回る。この国で隠され続けてきた、あまりにも悲しい真実とは? 良かったよ〜。゚(゚´Д`゚)゚。 悲しい、切ない、ラストまで良い! ベテラン刑事も良い!! ミステリー要素たっぷり 愛もたっぷり 美しくまとまりすぎるけど一雫さんらしいから文句言わない! 詳しくは書かないけど笑 思い浮かぶブク友さんはもれなく好きな話なはず たぶん…きっとたぶん… 若干1名はちょっとですけど笑笑 一雫さんいいなぁ♡ 図書館にないから困ってます… このうだるような暑さの中じゃなく冬の雪を見ながら読みたかったε- (´ー`*)
51投稿日: 2025.08.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
点と点が少しずつ繋がっていく展開が見事。読み進めるうちに、「白夜行」に通じる雰囲気を感じ、作品の世界に引き込まれていった。。終盤には思いがけない展開があって、最後まで興味を失わずに読めた。真宮刑事の“勘”が鋭い!彼がいなければ、ただの個別の事件として埋もれてしまったかも。エピローグがすごく印象的で、特にラストシーンに心が救われた。
0投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログ修一、由里子、浅地さん、それぞれ生きてきた環境がまず、とても辛いです。 由里子が弟の昴君を思う愛の深さ?それよりももっと深い絆で繋がっている姉弟。いつまでも笑顔で生きてほしいと思ってしまった。 出会った頃から大人になってもラジオのDJとして 2人の中継役の由里子。ラジオを聞く場所は違えど、3人はずっと繋がってる。暗号のような「海」と「橋」。 複雑に絡み合う人間愛の中、昭和流の刑事が事件を紐解く流れがジワジワきました。 昭和流の愛のある最後にウルっときました。 心の動きがわかる1冊でした。
1投稿日: 2025.08.15
powered by ブクログあの北海道の冬の厳しさを思い出せたらもっと良かったのだろうけど、この猛暑ではなかなか難しくて… でも小説は途中からどうなるんだろうとドキドキしてどんどん読めた 悲しみにさよなら♪ 泣かないでひとりで あなたのそばにいるから♪ 実際の距離じゃなくて、心のそばには常に誰かがいたんだね それ以外に、みんなをあたたかい気持ちで…応援する気持ちで見ていた人がたくさんいたよー、と主人公たちに言ってあげたい
2投稿日: 2025.07.31
powered by ブクログ「この愛に、凍えろ」 札幌市内から知床半島ウトロへと向かう「北斗流氷号バスツアー」に参加していた少年と少女は、バスの転落事故ですべてを失ってしまった。 そして1999年。成長した彼らは、きたるべきミレニアムに浮足立つ新宿の街で再会するーー身元不明の首吊り遺体を挟んで。 定年間近のベテラン刑事と、競争から外れてしまった若手刑事が、二つの時代をつなぐ事件の真相を追うべく、駆けずり回る。この国で隠され続けてきた、あまりにも悲しい真実とは? すごく良かった。2000年になる頃の昭和の刑事が、最後の事件として追っていく物語。一見、関係ないと思われていたこともこの刑事の捜査でどんどん繋がっていくかんじがすごく良かった。そして、バス横転事故の生き残りの由里子と修一が歩んできた今までの人生が、本当に過酷だったんだろうなと思った。特に、修一は事故を起こしたと言われている運転手の子供だったし、本当に辛かったんだろうなぁと思った。 あと時代的にもなんだか懐かしかった。ちょうど、この2000年のとき、私は高校生だった。携帯電話を片手に女子高生をエンジョイしていたなと。そして、友達の携帯がカメラ付きになっているのも羨ましかったし、携帯のアンテナも伸ばして電波探してたなぁと関係ないことまで思い出してしまった。 歩道橋で首吊り自殺した身元もわからない男の事件から、退職間際の昭和の刑事の真宮が気になるというだけで、事件を調査していくかんじも良かった。少し反抗的な後輩も連れて、捜査のイロハじゃないけど背中で教えているかんじもいい。 そして、小さなラジオ局で番組を持っている由里子がなんだか気持ちがいい女の子だったな。生でやっているラジオを見にくる常連の女子高校生の気持ちが分かってしまう。姉御肌なかんじだよな、と。そんな彼女と密かに連絡を取り合う修一。なんだかこの修一はミステリアスなかんじだった。もしものためと由里子にも居場所を知らせずに、本当に内密で連絡を取り合っている。由里子も修一のこと好きで、何度かアプローチするけど、スルーされるの本当に可哀想だった。 刑事の真宮がどんどん由里子と修一の過去を暴いていって、だんだん2人に近づいていくのがハラハラした。なんとなく、由里子と修一の味方をしてしまっているから、どうにかして逃げ切ってほしいと思うし、でも、この事件の真相を暴いて欲しいと思う自分もいた。 真宮は、2人を救いたいと言っていたけど、きっと本当にそうだったんだなと思った。最後のシーンを見たら真宮は、自分が死んだあとも彼のことを考えていたんだなと思った。そして、真宮の意志を継いだ香下が良かった。最初は頼りない新人かと思ったし、競争社会で生きてきてどこか諦めたような、それでも嫉妬する若者だったけど、真宮の意志を継いだんだなぁと思った。 けっこう厚くて読むの大変かなと思ったが、あっという間に読んでしまった。すごく面白かった。由里子と修一、そして真宮の捜査がすごく気になって読む手が止まらなかったぐらいだった。最後の海のシーン、本当に良かった。思わず涙が溢れそうになった。 2025.7.21 読了
2投稿日: 2025.07.21
powered by ブクログ450ページ近くある厚い小説だったけれど、読み始めたらどんどんお話の世界にのめり込んで、夢中で読んでしまった。 最後の最後に「あっ」と驚く作品。ネタバレになるから、感想も書きにくいけれど、登場人物の一人一人が、余計なことは言わないけれど、言葉の一つ一つに重みがあると感じた。 登場人物たちは、みな、出生に訳があって、生きづらい子供時代を送った。自分が悪いわけではないのに、生まれた時から、重いものを背負わされている・・・・。 そして、その境遇の中でやってしまった事に、苦しむ。でも、たった1人で苦しんだのではなかったところが、読んでいて救われたところ。 ラスト、余韻の残る、でも、じんわりと優しい気持ちになれる終わり方だった。
0投稿日: 2025.07.09
powered by ブクログ想像以上に壮絶なストーリーで、昭和という時代も自分と重なり、深く引き込まれていきました。 ミステリーではあるけれど、社会派的要素が強いと思います。 最後は涙ながら読み、読後感もとてもスッキリで温かくなりました。 「二人の嘘」が積読のままなので、早速読んでみようと思います。
10投稿日: 2025.06.27
powered by ブクログ長すぎて途中でだれてしまった。流氷を見に行くバスツアーの事故で生き残った少年少女。秘密を抱えて逃げる彼らに救いをと追う刑事。逃亡の果てに見た景色は彼らの救いになったのだろうか?
0投稿日: 2025.06.22
powered by ブクログ清張とかいい意味での火サスの匂いがする。情念があった昭和という言葉が出てくるけれど、いいなと思う。一気に読みました。
0投稿日: 2025.05.31
powered by ブクログ素晴らしかった。 物語のスピード感が素晴らしい。 展開も想像を遥かに超えて素晴らしい。 とにかく物語に没頭してしまった。
0投稿日: 2025.05.30
powered by ブクログ大人たちの思惑で子供たちの運命が狂わされていく。北海道で起きたバス事故の大惨事。子供たちは深い絆で繋がっていく。ひっそりと穏やかに暮らさせてあげたかったなと切なさだけが残る。時代設定が昭和から平成にかかっているので、その時代の出来事など絡めて展開していくのだけれどテンポも良くて面白かった。最後にとても意外な流れになっていくのだけれど、それがより切なくなった。最後は泣けたし、幸せになってほしいと願った。
0投稿日: 2025.05.28
powered by ブクログなかなかどうして。 あらすじで、初めて読む作家さんですが、気になったので読んでみたら重厚な物語とサスペンス、そして終盤のどんでん返し。 それには伏線ちゃんとありなかなかびっくり。 2918冊 今年146冊目
2投稿日: 2025.05.25
powered by ブクログ初読み作家さん。 昭和を生きた私としてはエモかったのと 物語に出てくる人達のキャラがそれぞれたっていて良くて、感情移入出来ました。 かなり長編で読むのに時間がかかってしまったけど、読み応えと最後の余韻はすごくいい物でした。
42投稿日: 2025.05.23
powered by ブクログ読んだー。引き込まれた。目頭熱く。善人ばかりが苦しむ理不尽な社会。一雫さん、偽証好きだなぁ。嘘つきばかりの世の中だけど、こんな嘘ならいいかな。実際には通用しないだろうけど。飛躍多々あり、うん?と思うが、ストリーに引き込まれ、それどころじゃない。昭和の匂いプンプンなのに読後感も爽やか。
3投稿日: 2025.05.22
powered by ブクログ1985年、札幌から知床へと向かうバスツアーで大事故が起きる。そして今は1999年。生き残った彼らが生きてきた道とは。 ミステリーの要素はそれほど多くはなく、どちらかと言えば社会派ですかね。いわゆる大人の事情に振り回される若者たち。終始、絶望と怒りが渦巻いている。 ラストがどうなるかと思ったら…1999年から2000年にかけて、バブルはとうに弾け、就職氷河期真っ只中ですかね。日本はいまだに迷走してるような。
11投稿日: 2025.05.11
powered by ブクログ1985年北海道バス転落事故。助かった者たちと1999年自殺事件。結びつけるのは警察を辞めようとしてる刑事 令和版「白夜行」と言う人が多いが、確かに彷彿とさせる。ストーリー展開もキャラ設定も良かった。
3投稿日: 2025.05.08
powered by ブクログ1985年大晦日、札幌から知床へ向かうツアーバスが転落事故に合う。 それに乗り合わせていた子どもたちは、 深く大きな闇に巻き込まれてゆく。果たして「いつか流氷をみようね」との約束は叶えられるのか。 間宮と同じくなんにもわかっていなかった私も、終盤の展開には思わず唸りました。 いやー、すごい。
3投稿日: 2025.05.01
powered by ブクログ悲劇の始まりは1985年大晦日に起きたバス転落事故。 「北斗流氷号バスツアー」に参加した乗客46名中、生存者は僅か7名。 だが生き残った少年少女を待っていたのは更に過酷な現実だった。 転落事故から14年後、男性の首吊り遺体が発見された事で眠っていた事件が再び動き出す。 なんの罪もない彼等が何故こんな生き方を選択しなければならなかったのか、事故の裏側に隠されていた事実が明らかになる度に理不尽さにやるせなさが募った。 「いつか一緒に流氷を見る」 薄氷の上を歩くように生きて来た彼等の夢が叶い、幸せな未来が訪れることを願う。
4投稿日: 2025.04.29
powered by ブクログ素晴らしい、久しぶりに良かった本^_^ いや〜よかった^_^ 一雫らいおんは、もうすぐ、百獣の王ライオンになるね^_^
3投稿日: 2025.04.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
新しく起こった事件を起点にして、15年前の事件が呼び起こされ動き出す。少しずつわかっていく真実と深い愛の形に心が震えた。 大切な人を守るために何年嘘をつき続けられるだろうか。作中で釜利を名乗る浅地は、本当の釜利たちを守るため、20年以上嘘をつき続けたことになる。 親愛、友愛、家族愛とだけでは言い表せない、これほど深い愛の物語は読んだことがない。 また、事件の謎も読み応えがあり、終盤の怒涛の展開にもどきまぎしてしまった。 読み応えはあるけれど、どんどん勢いよく次のページに進みたくなる細やかな描写でとても面白かったです。
2投稿日: 2025.04.24
powered by ブクログhttps://www.nikkei.com/article/DGKKZO87937040Q5A410C2BE0P00/
2投稿日: 2025.04.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
1985年に起こったバス転落事故の生存者であるこども達。 時を経て1999年に起こった事件に絡んでいく… 途中までは「白夜行」に似ている気がした。 生存者であるこども達は被害者なのに…そう思うとあまりにもつらい。 終盤驚かされる展開あり。 闇の中を彷徨うような物語だったけれど、エピローグでは光と暖かさを感じた。 幸せになって欲しいと願いながら読了。
3投稿日: 2025.04.08
powered by ブクログAmazonの紹介より 「この愛に、凍えろ」 札幌市内から知床半島ウトロへと向かう「北斗流氷号バスツアー」に参加していた少年と少女は、バスの転落事故ですべてを失ってしまった。 そして1999年。成長した彼らは、きたるべきミレニアムに浮足立つ新宿の街で再会するーー身元不明の首吊り遺体を挟んで。定年間近のベテラン刑事と、競争から外れてしまった若手刑事が、二つの時代をつなぐ事件の真相を追うべく、駆けずり回る。この国で隠され続けてきた、あまりにも悲しい真実とは? 『二人の嘘』の著者によるエモーショナル・ミステリー超大作! 派手さはないのですが、それぞれの思いと吸い込まれるような世界観と展開が壮大で、一つの大きな映画を見ているようでした。 昭和に起きたバス事故。大晦日という大盛り上がりのイベントから一変、それがきっかけで色々な歯車が狂っていきます。 冒頭では、バス事故の模様が端的に描かれ、そこから時がたって、1999年へと変わります。 なぜ1999年なのか?なぜ令和じゃないのか?ちょっと疑問だったのですが、そこには意味があります。 後でそれがわかるのですが、その他にもそれぞれの時代ならではの背景が、物語により深みを増していました。 平成で起きる事件で、物語が大きく進むきっかけとなる事件が新宿で起きた身元不明の首つり遺体です。 そこに居合わせるベテラン刑事と2人の男女。静かなる幕開けなのですが、どう昔の事件と繋がっていくのか気になるばかりでした。 基本的にベテラン刑事と2人の男女、それぞれの3人の視点を変えながら、物語は進んでいきます。 事件の犯人、事件を捜査する刑事、犯人の共犯者、第三者(読者)から読むと、配役は前半で知ることになるのですが、それぞれの事件との繋がりがわかりません。 どのようにして、こうなり、ああなったのか? それぞれのパートで見ると、点が線となって繋がれていくのですが、全部が大きく繋がっていくわけではありません。色んな考察ができる面白さもあって、段々と真実がわかっていく展開はページが止まりませんでした。 特に刑事のパートが印象的でした。ベテラン刑事の培った経験での勘の良さが鋭く、0から1,1から2へと事件の真相が少しずつわかっていく爽快さはたまらなかったです。 そして、追い詰められる二人との対決も緊張感がありました。特に刑事と共犯者との出会いは、徐々に距離を詰めていく緊張感がよかったです。何の確証もなく、刑事の勘で、真相を追い求めていくのですが、共犯者の強気な姿勢と犯人との会話から滲み出る幼さのギャップが印象的でした。 2人の男女が今までどんな人生を歩んできたのか?徐々に細切れの記憶が登場していくのですが、まだまだ真相がわかりません。昭和と平成に隠された真実が後半になって、ようやくわかり、全てが繋がれていく爽快感はたまりませんでした。 またさらに驚きの真実もあって、面白かったです。 全てが明らかになった3人の心情は、もう繊細で切なかったです。見れなかった流氷や犯人達のそれぞれの思い、1999年ならではの背景が絡み合っての展開は、涙を誘いました。 そして最後には、事件から15年後の世界も描かれています。果たしてどんな世界観なのか?色んな背景を知ってからの結末は、感動させられました。
6投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログバス転落事故から15年。多くの人が重荷を背負って生きていく。登場人物がみな温かく熱い。みんな格好良い、終盤に明かされる事実にも驚きます。 感情が揺さぶられる一冊。面白かった。
3投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログ流氷の果て #読了 #読書好きな人と繋がりたい 「北斗流氷号バスツアー」に参加していた少年と少女は、バスの転落事故ですべてを失ってしまった。 1999年。成長した彼らは、きたるべきミレニアムに浮足立つ新宿の街で再会するーー身元不明の首吊り遺体を挟んで。 両親、弟、雪、冬、北海道。 バブル経済、東京、新宿。 拳銃、ナイフ、石のような物、黒曜石。 戸籍、名前、バス、みながつく嘘。 登場人物全員、辛抱強いなぁ。 最初からそれは??となったことがキッカケでストーリーが転じたのは予想通りかな、と。
2投稿日: 2025.03.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
1985年、北海道で起こった豪華バス転落事故。生き残った少年と少女の過酷な人生。 親に、世間に凌辱され搾取されたあげく、孤独の中で社会の縁でひっそりと生きている者たちの、熱く燃える氷のような涙を思う。 生き延びること。ひたすら生き延びること。その先にある、一筋の希望を小さな手に握りしめて。 罪をあばくことは、義なのか、それとも救いなのか。 逃げて欲しいと思う。逃げ切って欲しいと願う。よるべなく支え合うその小さな手が、いつか温かさをつかむまで、生きて、逃げて、と祈ってしまう。 定年間近の刑事の思いに寄り添う読者もまた、流氷を見ているのだろう。悲しみの果てから流れ着く流氷が、せめて温かさを連れてきますように。
4投稿日: 2025.03.16
