
総合評価
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powered by ブクログ本(小説)を読むことができなくなり10年経つ 最近やっと読もうと言う気持ちが湧き、久しぶりに一冊読了できた 短編は読みやすい。でもその分続きへの執着がなく、読み終えるまでやや時間がかかった 内容は実話とも思えないような話だが、怪談なのでそんなものか 前半の物語は比較的ライトなものの、後半は怖気の走るような気味悪さのある話が数本あり、結果的に話者はどうなったのだろうと思いを馳せずにいられない そういえば昔広大な牧草地で車を走らせていた時に、道に迷ったのかだんだんと見るもの全てが同じように見え、同じような牛が同じように草を喰み、カーブを曲がれど自分の他に車も人もおらず、静かな美しい晴天の真昼が知らない世界のように思えて、だんだんと怖くなったことがあった。 25年前のことだから、ナビのない車でスマホもない時代だった。 今なら、調べればしばらく先に違う道へ出るとわかって、そんな不安にならなかっただろうなと思う。
0投稿日: 2025.10.16
powered by ブクログこの世界と違う世界を行き来する人の話やあの世界についれていかれそうになる人の話などの怪談集。 あの世に関しては神話にもあるくらいだから日本人にとっては馴染み深いもの。黄泉の国はギリシャ神話にもあるが(冥府、というらしい)、キリスト教世界の天国や地獄とは違うんじゃないだろうか。キリスト教の天国なんて神の領域だから自由な想像すらも許されない感じがする。宗教画の世界が精一杯。雲の上で天使が飛んでるような・・・。それに対して日本の「あの世」のバリエーション豊富なこと・・・。いいところなのか悪いところなのかもよくわからない。人それぞれになってしまうところが、極めて日本らしい。 私は毎日昔話を子供に読んであげているのだが、昔話はあの世から出てくるいろいろなモノたちでいっぱいである。姿形を変えて人を騙しにきて、あの世をちょっと見せたりする。 日本では大昔から、子供から大人まで異形の世界やら霊のいる世界を想像しては楽しんでいたのだろう。真っ暗な夜道、鬱蒼とした裏山、家の小部屋や押入れ、古びた旅館、賑わう街の曲がり角が全て別世界の入り口になる。正直、こんなワクワクできるエンタメは他にないと思う。
0投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログ夜馬裕さんの語りが好きでYouTube良く拝見しているのだけど、最近は文章も好きで今回も夜馬裕ワールドを堪能できた気がします。 個人的な趣味で申し訳ないのですが、パラレルワールド系の怪談はあんまり好きじゃない。 そんな個人的趣味が前提にあっても、お金を出して最後まで楽しめたのは夜馬裕さんのおかげのような気がする。 今後は読まず嫌いを克服して今いる世界と少しだけ変わった平行世界の奇妙な世界観を楽しめるようになれたら良いな。
0投稿日: 2025.06.08
powered by ブクログ人が忽然と消え失せる現象、神隠し。 意図的な失踪や犯罪と思いきや、中には神域、異世界に行ったとしか考えられぬ話もある。 自然の中にも街中にも、時には家の中にも異界へ繋がる扉は突如現れ、口を開く。 7つのシーンで起きた神隠しがどれも好きなタイプのお話で、あっという間に読み切ってしまった!! こうして何気なく過ごしてる日々の中、自分が、家族がいつ扉を開いてしまってもおかしくないなと感じる。 ドキドキ不気味さワクワク感が、ホラーとも違う新たなジャンルで、このタイプのお話もっと増えてほしいな〜!!
1投稿日: 2025.02.03
