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青姫
青姫
朝井まかて/徳間書店
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総合評価

15件)
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    初出 2020〜21「読楽」 面白かった! 鎖国直後の江戸初期、田畑のない北国の山あいゆえに支配者がなく、自治を行い籤で物事が決まる「青姫の郷」に、郷役の武士と悶着を起こして逃げ出した名主の弟で杜宇という青年が転がり込む。 彼は借金し、森を切り拓いて1反(1000㎡)の田を造成して米を作るが1石(180kl)の自己申告年貢に対して4合(720ml)しか取れなかったが、なぜか揉めた相手の武士(久四郎)も転がり込んできて一緒に頑張り、翌年は3石8斗の年貢を納めた。(上田でも標準収穫高は反当たり1石2斗とされ、年貢は5公5民で6斗、一般に新開田は3年無年貢なのでこれは法外) 籤によって郷の長をしている満姫は(後水尾)上皇の娘、武の長の朔は父親が南蛮人で、二人とも都落ちしてきたが、この郷では石油が湧き、精製して朝廷に献上しようとしていた。 ところが、久四郎は杜宇をずっと憎悪しており、絶望に落とすために黒雲(山賊)の集団に郷を襲わせる。郷の者たちは防戦し、杜宇も久四郎を倒すが、油井に火をつけられて郷は焼け、人々は散り散りになる。 最終章の杜宇の老後の話はなくてもいいかな。

    0
    投稿日: 2025.11.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人知れぬ郷のファンタジー時代小説。 著者には珍しく歴史小説ではなく時代小説でした。 時代背景は三代将軍と明正天皇の御代であり、島原の乱後で寛永の江戸城焼失後と割とはっきりしているのが面白いが物語とは関わらない。 主人公が郷に残るため米作りするのですが、田作りから米作り、ご飯(姫飯)作りまで詳細に描かれているのが気持ちよいです。 最後はエンタメ的な郷の消失とエピソードで主人公のその後が描かれるのですが、その唐突感はありましたが楽しめました。

    0
    投稿日: 2025.09.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

     予想外に(と言ったらとても失礼なのですが)面白かった。ファンタジーのような時代物のような。  杜宇と久四郎は心を通わせていると信じたかったが、ばっさり裏切られた。でもそれがストーリーにいい味を加えたように思える。  最終章、良かった。

    3
    投稿日: 2025.08.04
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    最初は、ファンタジー要素ありのよくわからない感じで読み進めましたが、後半、引き込まれて最後は深いなぁで完結。浅井まかてさんの手法かな?米作りに詳しくなったというかその繊細な行程に頭が下がりました。今後、白米をありがたくいただきます

    0
    投稿日: 2025.03.26
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    時代小説は得意ではないけど、朝井まかてさんならと手に。 牧野富太郎を描いた「ボタニカ」が面白かったからな…。 久々のファンタジー小説。 学生の頃きちんと国語と歴史を勉強していなかったので、わからない単語や漢字ばかりでなかなか進まない。こういう時、もう少しちゃんと勉強すべきだったな…と思う。(でもルビが頻発するので大丈夫でした笑) 中盤までいけば後は勢いついてイッキ読み。 青姫の郷という隠れた山郷にいる姫とその郷の秘密を廻る物語。 「香君」や「レーエンデ国物語」がお好きな方は愉しめるはず。 弥生時代以降、日本人は稲作を中心として生きてきた訳で、戦は米を育むことの出来る土地の奪い合い。 青姫という隠れ郷で、なぜ米を作らずにいて、果たして作ることになったのか… 戦闘場面もあり、ドキドキ感は十分味わえます。 昔も今も政府は生命を育む作物を作る農家や酪農家に対してとんでもなく酷い扱いをしていると思う。 田んぼを作り、米を育てることの大変さを実感をもって知らなかったので、この本から苦労を知り驚くばかり。 難しい土地でも田んぼや畑、牧場にするために苦労して開墾し農業や酪農を営んできた先祖代々の農家の方々。その苦労を思うと、土地で採れた食べ物をいただくことがどれだけありがたいことかと思う。 現代社会は息苦しいことばかり。 でも日々が生きるか死ぬかの瀬戸際で生きていた頃に比べれば、 温かい食事、暖かい布団、好きな本を好きなだけ読める毎日に感謝だ。

    33
    投稿日: 2025.03.17
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    面白かった。江戸時代初期の隠れ里の話。 異界に迷い込んだ感じが、ちょっと千と千尋っぽいというか。そこでの暮らしぶりや稲作の成功とか、草の者なのか、どうなのかとか。戦闘シーンはハラハラしたし、一気に読めた。 作者のいつもの伝記もの、歴史ものというよりはファンタジー要素が強いが、やっぱり読ませる文体で面白かった。

    2
    投稿日: 2025.03.16
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    襲撃唐突すぎて…。米の高騰で騒がしいが、実体のない株価はいつの間にか、バブル越え。円も150円台。こんなに大変な稲作の対価としては、それでも安すぎでは。兵糧米=食糧自給率高めないと青姫の郷でなくても大変な未来に。

    1
    投稿日: 2025.03.03
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    独特の世界観で好き。 今まで読んできた朝井まかてさんの感じとは違う雰囲気の本だったけれど、やっぱり登場人物がそれぞれ個性豊かで、魅力的。 くすっとなる場面や驚きの展開もあり一気読みだった。 杜宇と久四郎が久しぶりに晴れた空の下、晴れた、晴れたって言いながら田んぼへ走っって行く場面が印象的。

    19
    投稿日: 2025.02.06
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    日本のもつ、神、武士、稲作を通して 伝わってくるものが、あります。 郷に集まる人達、姫につく人達の生きざまを みたような気がします。 激しいシーンもありましたが、 読み終えたあとは、四季折々の稲作の風景 が、残ってます。

    2
    投稿日: 2025.01.22
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    読み初めから、朝井まかての繰り出す言葉の巧みさに引き込まれてしまった。手に取るようにその絵が浮かんでくる。緊張感も伝わってくる。声に出したら講談の語りのようだろうか、いや、文学を語る言葉だなどと思い巡らしながら、言葉の間や、リズムも楽しんだ。 設定は架空の里であるが、江戸時代の初期頃にリアルに存在する。そう思わせるのは、そこに住む人々や、暮らしの描写が豊かだからだ。暮らしが満たされているからこそ、人間臭く、好奇心旺盛で、金勘定もしっかりしている。各自がいろいろな「芸」を持ってこの里で暮らし、外部と交易して経済生活をしている。彼らは自由に外に行くことができるが、自分たちの暮らしを守るため、決してこの里のことを外のものには語らない。 そんな里に迷い込んだのが、武士の杜宇。武士のいざこざから里を出奔したが、里の警備をする朔に捕えられ、青姫の命で米作りを始める。さらにもう1人の男が迷い込んだことから、里の運命が大きく変わっていく・・・。 中島京子さんの『かたづの!』や万城目学さんの『とっぴんぱらりの風太郎』を思い出した。これもファンタジーではない。作家の想像力が作り上げた、作家の生み出した「時代劇」だからユニークなのだ。

    9
    投稿日: 2024.12.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    江戸初期の隠れ里を桃源郷のような青姫の郷として,そこを束ねる満姫と朔の物語.武士と揉め事を起こして出奔して迷い込んだ杜宇の視点で語られる.このような理想的な村が江戸体制の中で存続できるとは思えないが,杜宇を敵と狙う久四郎の逆恨みの陰湿さが気持ち悪かった.

    2
    投稿日: 2024.12.10
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    なんの前情報もなく読み始めたこの本。 江戸の歴史小説なのか、ファンタジーの世界なのか…ちょうどその間にあたるような不思議な世界だった。 青姫の郷の人々は、それぞれが何らかの特技を持つ個性的な面々。 米作りを命じられた杜宇に、その人たちは敵とも味方ともつかぬ距離感で関わってくる。 全体的に世界観や人間関係がはっきりしない感じがした。それもこの本の面白さだと思うんだけど、私はイマイチ入り込めなかった。きっと夜に眠たい目を擦りながら読んだせいもある。

    41
    投稿日: 2024.11.26
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    税金も忖度も無い自由のある自身の選択と責任で神を敬い暮らす自治区に住む紆余曲折ある住民。朝井まかてさんの日本の色や模様や植物や古の言葉の表現が素敵

    2
    投稿日: 2024.11.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    青姫 著者:朝井まかて 発行:2024年9月30日 徳間書店 初出:「読楽」2020年9月号~2021年1月号、2021年5月号~12月号 時代小説の市井ものとしてはナンバー1の人気作家、朝井まかての新作。徳川の治世が始まって30年、寛永年間のある山里が舞台。おそらく日本海に面したエリア。新潟あたりであろうか?当初は市井小説かと思えたが、その特別な郷は一人の少女風の女性が頭領を務め、武家の出のものたちが側近に仕える。主人公は農民だが、皇族、武家なども絡む。単純な市井小説とは違う。このジャンルはなんと表現すれば? 甲斐国の名主の四男、杜宇(とう)が主人公。次男と三男が若死にしているので、嫡男になにかあった時の代用要員でもあり、教養や武道も一通り身につけている。しかし、土井久四郎という郷まわりの役についていた若い武士と悶着を起こし、出奔した。たどり着いたのは、干し草のある小屋。そこは年齢不詳の満姫が頭領を務める郷で、いわば自治の村でもあった。方針は籤で決められる。それが神の意志だと考えられている。頭領ですら三年に一度の籤引きで決められていると称している。ここではどのようなことをして生きていってもよく、そのかわり自らの得意なことで得た物を現物または金子にかえて年貢として納めなければならない。杜宇は1反(300坪)の田んぼを拓き、1石の米を納める義務を籤引きにより負わされた。籤の結果次第では、その場で切られるという事態もあったのだった。米作りの元手として、質商で10両の借金もさせられた。 郷には市庭(いちば)があり、いろいろな店があってなんでも買えた。飯屋もある。もちろん、何かを持っていけば、買ってくれもする。自由経済が成り立っている。 館の一角に住まわされた杜宇は、適地を見つけ、若い男たちを雇って木を切らせ、根を抜いた。最初はよく働いた男たちも、次第にサボるようになり、最後は一人での作業となった。なんとか田んぼをつくり、水を引いた。そして、春に田植え。ところが、日照りが続いて枯れそうに。水の経路づくりに失敗したところがあると気づいたが手遅れだった。結局、初年度はたったの4合しか収穫できなかった。 約束が果たせなかったとして、次の年に3石の年貢が課せられた。謝金は残るどころか、さらなる借金もしなければならなくなった。なんとか年貢を納め、自由の身になりたい・・・そんなとき、運命を変える病人が運び込まれてきた。 ***************** (以下、ストーリーメモ、ネタ割れ) 薬師の分麻呂が、重病人の男を担ぎ込んできた。流行病かもしれないので、お前が面倒を見て判断しろ、と置いて出て行き、部屋から出られないようにしてしまった。自分に移るかもしれない恐怖と闘いながら、看病する。回復してきた男により、流行病ではなく大量発生した黄蝶に襲われた毒にやられたのだった。一安心もつかの間、その男が襲ってきた。よくよく見ると久四郎だった。仇討ちにやってきたのだった。しかし、腕は杜宇が上でねじ伏せた。甲斐国での悶着も、稽古をつけたときに勝ち、久四郎に恥をかかせたのが原因だった。 久四郎が言うには、上司に訴えたけれど、お前が悪いということになり、逆に仕事を失ったという。杜宇の兄も強気に突っぱね、無事に名主を続けられているという。だから仇討ちに来たという。 この久四郎に関しても、満姫による籤で処遇が決まった。来年、一緒に米をつくること。そして、3石納めること、となった。以後、久四郎は態度を変えて妙に協力的になった。年貢として納めた4合の米を、姫飯として振る舞うという約束をしていて、その炊き方も久四郎が知っていてうまく調理した。当時の米は蒸すおこわが主流で、精米して炊く姫飯は珍しく、贅沢な食べ物だった。満姫はじめ館の者や郷の者も、大喜びだった。 満姫の側近は、武士出身の朔(さく)という男だが、久四郎はなにをたくらんでいるかわからないので、よく監視するようにと杜宇に言ってきた。ところが、久四郎は唐の農政書もしっかり読み、翌年の米作りをリードし、大きく貢献した。そして、見事に義務である3石の年貢を納め、借金も返し、さらに米も余った。 ここまでの展開は、朝井まかてらしい、市井小説としても楽しめる。 ところが、お祭りの時に、種籾とともに久四郎が行方不明になってしまった。裏切られた、と杜宇らは思った。朔が調べたところ、黒雲衆のところにいるという。彼らは山の流浪民で、平素は杣人として暮らすが、突如として群れ、山を越える。村落を襲って銭、米、麦、紙衣(かみこ)一枚も余さず奪い、女子供を攫い、男は一人残らず殺戮するのだった。あとに何も残さぬ稲子の大群、黒い雲霞(うんか)のごとき衆。そこに種籾を持ってこの郷を売りに行ったに違いないと考えた。 ところで、この郷には秘密の場所があった。実は、草生水(くそうず)が出る油井があったのだった。石油である。そのまま燃やすと強い臭いと煤が出るので使えない。なんとか精製して、それをもって都に行き、満姫の地位を取り戻したい、という計画があった。このことは秘密にされていて、ちゃんと認められた者にだけ教えられた。杜宇は教えられたが、久四郎には教えられなかった。まだ、仲間だと認定されていなかったからである。なお、精製法は、薬師の分麻呂がついに開発した。 そんな久四郎が郷を売った。そして、黒雲衆が襲ってきた。待ちかまえていた郷の人々が応戦した。責任者は朔である。 杜宇と久四郎が再び相まみえ、杜宇が勝つ。全体的にも朔が率いる郷側が優勢なのだが、最後は油井に火がついてしまい、郷は全部燃えてしまうことになる。その中で、久四郎は、黒雲衆に対して、こんな甘言で誘って襲わせたことを話した。「この郷を制服いたさば公儀に掛け合うて、姓(かばね)と身分をもろうてやる」。黒雲衆たちは、女が子を産んでも山中の暮らしに堪えられず死んでしまうため、そんな甘言を信じ、幻想を抱いてやってきたのだった。 一方、満姫の正体も明かされた。実は上皇の娘であり、天皇の妹だった。小説には具体名は出てこないが、寛永年間の上皇は、後水尾天皇→上皇であり、天皇は女帝の明正(めいしょう)天皇ということになる。後水尾帝は何十人も子がいたため、おそらく腹違いの妹ということになる。 満姫は、早老症のような病気であった。5歳の頃にすでに12歳のように見えた。怪しき姫、卑し姫と呼ばれ、父帝にも乳母にも、実の母親からも忌まれ、「早う死ね」とまで言われた。だが、満姫は怪しくはなく、病であることを見抜いた者がいた。地位の低かった薬師の分麻呂だった。満姫は尼寺に預けられ、そこで朔と知り合った。そして、近江の坂本の地からこの郷へとみんなでやって来た。 郷は燃え、恩人でもある分麻呂を救おうと火の中に飛び込んだ満姫と朔も死んでしまったようだった。実は、分麻呂は久四郎と通じ合い、油井のことなども話してしまっていたのだった。それで精神状態がおかしくなり、火から逃げようとしなかったのだった。 命からがらなんとか逃げた杜宇は、籤引きにより、飯屋のおせんを江戸まで送ることになっていたが、崖で滑落して大けが。ただ、救出されて一命は取り留めた。おせんは子をはらんでいた。その時点では誰が父親か分からないと言っていたが、実は、久四郎の子だった。2人は一緒に暮らし、子を育てた。その子は専業農家になり、名主になった。

    3
    投稿日: 2024.10.22
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    江戸初期、島原の乱の頃。戦乱も収まり大名達が内治に重心を移した頃。物語の舞台である「青姫の郷」は何処にあるとも知れず、どの大名家にも属さないユートピア的な隠れ里です。 何にも縛られず、住民が自らの一芸を年貢として提供し、繫栄する隠れ里。朝井さんにしては珍しい『雲上雲下』ほどのファンタジーでは無いけれど、現実にはあり得ない設定で、伝奇物に属するのでしょう。 主人公の生業は米造り。この物語を書くきっかけは、コロナで自由が効かない中で「農」の物語を書きたくなったとインタビューに答えた朝井さん。それもたしかに、これまで植木職人を主人公にした作品が多い朝井さんらしく。 最初はやや重い。せっかく郷の統領である満姫などの面白いキャラを揃えたのに、それを十分に生かし切れていない感じ。端役のキャラもそこそこで、なんかもっとエンタメ的に面白く出来そうなのに十分に弾けてない感じ。 ところが後半の戦いのシーンから一気にテンションが上がりはじめ、怒涛の展開。このあたりの流れは、なんか朝井さんには珍しい。というか、戦闘シーンは朝井作品の中では初めてではないだろうか。いや~、迫力あります。 そして一気にそれを鎮める穏やかなエピローグの対比。 読みごたえがありました。

    5
    投稿日: 2024.10.22