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放課後、星空喫茶で謎解き遊びを
放課後、星空喫茶で謎解き遊びを
瀬橋ゆか、雪丸ぬん/マイクロマガジン社
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総合評価

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    このレビューはネタバレを含みます。

    表紙かわいいし、謎やキャラ設定も好きなんだけど。イマイチ、テンポが合わなかったなー。 それにしても、碓氷くんに声をかけた動機がそれなら、彼がやたらと頭のキレるタイプだったのはたまたまだったってことか…。

    1
    投稿日: 2025.02.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    発売日くらいだったでしょうか。インスタに流れてきた広告で表紙絵に一目惚れ。すぐに近くの本屋さんへ探しに行きラスト一冊をゲットしました。 初読み作家さんでしたが、文章がとても好みで読みやすかったです。 主人公の碓氷くんを含めた高校1年生の4人が、学校近くのプラネタリウム併設のカフェHercule(通称・星空喫茶)で、『星空探偵』を結成し、身の回りで起こったちょっとした謎を解いていくお話。 殺人事件などは起こらない。学校内外で起きた小さな謎や事件を解決するミステリーものはよくあるのですが、ほんとーーーーーに、この小説はソレがちょっとなんです。ちょっと過ぎてつまらないくらいに。最初は面白いんですけどね、余りに謎が小さすぎて、だんだんと飽きてくる。謎は星空喫茶で解くので、安楽椅子探偵とまではいかないものの動きは少なく、行動範囲は高校、星空喫茶、近所の洋菓子店くらい。基本トークのみなので、テンションが上がらない。そして何より、登場人物に感情移入出来ないので、集中出来ない。 なんで、登場人物に感情移入が出来ないのかって? それは主人公の碓氷くんが、そういう性格だからです。碓氷くんは他人に深入りしない、聞かない、言わない。なので流れ的にも星空探偵の他3人がどういう子たちなのか、碓氷くん自身がどういう子なのかも、いまいち情報がない。よく分からない事が多いまま、物語だけがどんどん進んでいくので、途中置いて行かれている気分になってしまう。なので3章あたりで間延びしてしまって、その辺数ページを読むのに一週間もかかってしまいました。 ところが4章で事態は動きます。 碓氷くんが謎を解決するために、自ら仲間に深入りしていくのです。謎を解決するには、みんなのことをもっと知らないと…。碓氷くんの世界が広がり始めると、そこからとんとん拍子で展開は進んでいきます。そして今までつまらなかった、ちょっと過ぎた謎に散りばめられた些細な出来事たちが、全て繋がっていくのです。まさかの伏線回収!!この本は学園ライトミステリーだと思っていたのですが、まさかの極上青春ミステリーでした。 そこからはあっという間。つまらなかった途中が嘘みたいに、面白かったと思える読了感でした。もし3章がなかったらもっと面白かったんだろうな、と思うと少し残念です。3章に必要だったのは、たぶん暗号と由利くんという登場人物と、その性格。大事なパーツだったのでしょうが、もしそれを別の形でストーリーにハメ込むことが出来ていれば、ページ数も減り、もっと読みやすい本になっていたのではないだろうかと思います。でもまぁ、終わりよければすべて良し。最後は素敵な終わり方だったので、続編も出てくれたら嬉しいな、ということで…。 ちなみに一番驚いた伏線回収は、まさかの店名。 もし私がこの感想で書いた店名で、その謎が解けたのなら、まさにあなたは名探偵である!

    38
    投稿日: 2025.02.08