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学校とは何か 子どもの学びにとって一番大切なこと
学校とは何か 子どもの学びにとって一番大切なこと
汐見稔幸/河出書房新社
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総合評価

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    汐見稔幸氏は“編著”ということで、多くはライターの太田美由紀さんの取材と文章です。汐見氏は各章末に解説文を書いています。そういった本の構成なので、章末にお内容な内容がなぞらえていると感じる人もいるかもしれません。 本著に登場してくる事例は、「周りを見渡せばいる先生の実践」に近く、ただその実践をライターさんが素晴らしく価値づけ意味付けをしてくれていると感じます。 基本的にはうまくいっている部分のみの紹介という印象を受けるかもしれませんが、それでも体当たりで自分なりの実践を磨いていけば、見ることのできる景色があるという勇気をもらえるのではないかと感じます。 本のタイトルは非常に哲学的で理論的な内容を想像するかもしれませんが、実践の詰まった良書です。

    0
    投稿日: 2025.10.23
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    「学校とは何か」という根源的な問いに対して、全国の先進的な実践事例を紹介しながら答えを探ろうとしている一冊。探究の時間の工夫、学びの多様化学校、自由進度学習、プロジェクト学習、インクルーシブ教育など、子どもが自ら学ぶ力を発揮できる仕組みが具体的に描かれている。教育委員会や教師の視点転換の事例もあり、「学校」が変わるための条件が浮かび上がる。自校で取り組むアプリシエーションを柱とした学校経営と重ね合わせながら、どう実践に活かせるか考えさせられた。

    0
    投稿日: 2025.08.30
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    途中までしか読んでないけど、 探究学習の意義を初めて具体的に 深く理解できた気がする。 主体的に学ぶとはどういうことなのか。 自分の興味のあることを追究する。 そんなの日々思考する癖をつけていないと なかなかできない。それでもいいから、 挑戦して失敗してまた新しく挑戦して、 ってしたくなる環境を作ることが大切。

    6
    投稿日: 2024.12.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    刺激的な一冊だった。 本書に出てくる各地の画期的な取組や汐見先生の解説を読みながら、教育の在り方・教師の在り方について考えさせられた。 本書には「失敗」について書かれている箇所が多くある。 ・非認知能力とは、失敗からどれだけ学べるかという能力でもある。 ・失敗しなければ、深い思考を導くことはできない。 ・教員自身がエラーを恐れず楽しみながら、自分がおもしろいと思う授業を考え、トライし続けるべきである。 ・子どもの自己決定権を認めることは、失敗を許すことと同義。 共通していえるのは、子ども(大人も同様)にとって、失敗はマイナスなものではなく、プラスに働くものであるということ。 失敗するからこそ成長する。深い理解につながる。 このことは今後も肝に銘じておきたい。 また、本書最後に出てくる「教員は外の世界について興味深く学ぶことで教育の意味がわかる仕事である」という意見も面白いと感じた。 まずは自分が失敗を楽しもう。 そしてプライベートを充実させよう。

    1
    投稿日: 2024.10.03
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    <目次> 第1章  「学び」のスイッチを入れる~できる・できないからの解放 第2章  「学び」に向かう前提~主体的な学び・個別最適化 第3章  自分に合う「学び」方~一斉授業からの脱却・本来の自由進度学習 第4章  正解のない「学び」~プロジェクト学習・縦割り 第5章  多様な子どもたちが安心して学べる環境~インクルーシブ教育を目指して 第6章  教員の視点の転換のために~教育委員会の動き <内容> 小中学校における「学び」の最適化を求めて、全国の実例を豊富に交えつつ、編者の汐見先生がコメントをまとめる形。うらやましい内容が並ぶ。いかんせん高校においては、大学受験がなかなか変わらないために(数年前に革命が起きるかと思ったが、文科省と企業の癒着が叫ばれ、空振りに終わった)、高校現場では実例が少ない。教員は「学びを支える」立場(つまりファシリエーター)となるのが一番であり、日本の状況を考えるとそうしなければ今後の世界で生き延びられない(まあ、世界の一体化が進めば、「日本」とか関係なくなるが…)のである。教育が政治上一番金にならないので、改革が遅れるのは致し方ない(とはいえない状況だと思うが、政治家の皆さんや官僚は腰が重い)。小中学校の動きが、早く高校へと波及し、素晴らしい人材の育成が進むことを祈りたい。あと、実際の取材者の太田さんが、帯にしか名前のないのはどうなのか?あとがきで、汐見先生は明記してくれているが、出版社としてもう少し配慮すべきでは?

    4
    投稿日: 2024.09.23