時代小説を読むことはあまりなく、絵師についての知識もないに等しいにかかわらず、筆者の優しく清らかな筆致に引き込まれました。 教科書で知った絵師の名が出てくるとワクワクして、それぞれの人物ついてさらに知りたくなりました。 人生前半、苦労続きのお駒さんに、読みながらエールを送っていました。 写楽とお駒さんの、純粋な心の通い合いが清々しく、魂を込め、高みを目指して絵を描く絵師の心意気に胸打たれました。