
総合評価
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powered by ブクログ必要な人には、どこかで必ず会えるようになっているんじゃないだろうかと思える。もう少し早くてもよかったのかもしれないけど、これがベストのタイミングだったんだろう。
0投稿日: 2025.10.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いろんなすれ違いが重なって、もどかしい切ない恋の物語でした。会えなくてもずっとお互いのことを想っていた平と悦子。もっと早くどうにかなっていればと思いましたが、いつか天国で今度こそは2人で幸せになってほしいです。 登場人物が多めで、読み進めるのが大変だなと思ったときもありましたが、後でつながって、大丈夫でした。
2投稿日: 2025.10.20
powered by ブクログ高校生の安珠は、公園で絵を描く「絵描きジジイ」と呼ばれている老人と知り合った。 彼は、犯罪者だと噂する人もいた。 その老人は、偶然にも、安珠の祖母、悦子の幼馴染だと知らされる。 が、その老人は、孤独死した。 安珠は、その老人のことを調べるうちに、意外な過去を知る。 老人が、クロッカスの花束を持って来るシーンがあるが、我が家のベランダに咲く、クロッカスは、とても短い。 我が家のクロッカスは、花束にできるか、しばし、悩んだ。
57投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログ得体が知れないと不審者扱いされていた老人が描いている絵になぜか惹かれた女子高生の安珠。彼に近づき少しずつ親しくなるうちに、彼が書いている物語のことを知る。小藤という少女がリスと旅をする物語だった。だが彼は、安珠が何日か姿を現せなかった間に突然亡くなってしまう。彼のことを調べようといろんな人に話を聞いていくうちに少しずつ彼のことがわかってくる。名前は葛城平。平のことを語る人たちの回想も入り交じり、過去と現在を行ったり来たりするので不思議な心地にさせられる。孤独でさみしいだけの老人と思われていた平の人生の波乱万丈さが最後にやっと報われた気がして胸が熱くなる。
0投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログ町で犯罪者と噂される老人が、ある日孤独死した。彼の部屋に残されていたのは段ボール箱いっぱいのノートに書かれた物語と、花。 彼が過ごしてきた壮絶な人生と、物語に込められた意味とは…。 重い内容の小説を続けて読んだからか、「(自分で選んどいて)ありのままの自分で生きづらい系小説おなかいっぱい…」と辟易しながら読んでいたけれど、後半を過ぎたあたりから引き込まれた。 タイトルにある「花」よりも、老人が長年かけて書き溜めていた物語のほうが存在感があった。
1投稿日: 2025.10.17
powered by ブクログ謎の老人をたどる中で祖母との関係も明かされてゆく。 うーん。私のほうが悪くって、月とアマリリスや蛍たちの祈りを読んで、それらの感じを期待して手に取ったため、方向性の違う話にやや拍子抜けしたところがあった。事件ではない、生き抜いた人たちの等身大の関わりのお話でした。 登場人物の語りで続く文体が好みではないのもあったかな。児童文学みたいで。
1投稿日: 2025.10.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
"自分が幸福であると実感するたびに、私をしあわせにできないと言った男のことを考えた。わたしはわたしひとりで、しあわせになれる力のある女だった。ならば、わたしがあなたをしあわせにすると言えばよかった。それだけでよかったのに。" 本当に痺れた。正直、私が今生きている生活とはかけ離れた生活を送る悦子に対してあまり共感が出来ない部分が多かったのだが、この言葉が出るようになるまでの葛藤と努力に、同じ女、そして人として脱帽した。
0投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログどこかで読んだ話に似ている。 もしかしてこの話?ではないよな。 でも読後感は良い。 前向きになれる本だ
0投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログ「無二の親友になれるタイミング、過去の友人になるタイミング。大事な思い出を共有しあえる存在になるタイミングに、もちろん、きっぱり決別するしかないタイミングもある」
0投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
歯がゆい!歯がゆいよ!平! タイミングがずれてずれてずれての2人の物語がなんとも歯がゆい。 現実にもある。あの言葉、あの行動、あの決断はあの時するべきではなかった。あの時じゃなければと後悔すること。 途中途中の他人から見た平さんはどれもやっぱり優しくて不器用で、もっとずっと最初から幸せに生きれる人生であってほしかった。 本当にずっと歯がゆい人生すぎました。 最後エコと平が再会できたこと、来週ね!って約束できたことにくそほどに泣いてしまった。 平の書いた最後の物語を紐解くシーンは泣きながら読んでしまった。よかった。平はずっとエコが大好きで、エコも平のことがずっと大好きで。一生涯を通して、どこかでいつもお互いを振り返っていた2人。 最後にやっとタイミングがあったんだなぁ…泣いちゃうよこんなん。 光男と奏斗のエピ大好き! 広恵さんの「しちゃいけないことはしないひとなのよ。」て言葉を踏まえてもう1回読むと本当にその通りで。 昔の人ではあるけど、奏斗に対して不器用ながらもとても言葉を選んでいたところから伺える。昔の価値観でついそうじゃないだろ!て説教してしまいたくなるだろうに。すごく頭の中でぐるぐる考えてくれてるのが本当に素敵。 自分の我がありながら、平みたいに考えてみようなんて柔軟なことだってできる。 光男さんに拍手を送りたい! あとは広恵さん夫婦のところで幸せに暮らして! 場所は変われどネットのおかげで繋がる光男さんと奏斗の関係大好きです! トータルしてみんなのエピがどれも素敵でした!大好きな作品になりました!
0投稿日: 2025.10.06
powered by ブクログ平と悦子の子供の頃から、そして別々の人生を歩みながらも最後にはつながっていく数奇な運命のはなし。 勧められて読んだ。面白かった。
0投稿日: 2025.10.06
powered by ブクログ素敵な表紙だな…誰がこの絵を描いたんだろう?って調べてみたら、イラストじゃなくて刺繍だった。(刺繍作品の画像がプリントされている)ビックリ! ↓好きな文章 『芯は自分が自分の力で作るもの。豊かな時間を過ごしたのなら、幸福を共有したのなら、それが奇跡。その時間を芯として生きる。そうすると強くなれる』 心にも体にも芯が一本すっと通った、素敵な人間になりたい。なれる。私ならなれる。
1投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログちゃんと読書を始めてから1番心に沁みる作品だった。相手を大切に想いあっているからこそ好きという気持ちだけでは一緒に居れない、読んでいて切ないけど温かい気持ちになった。 奏斗と翠のおじいちゃんのお話のところも凄く良かった。
1投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
1〜5章が全て繋がった時、平の人生がありありと浮かび上がってきた。 最後、平が物語の中で悦子にひまわりを渡したところで、悦子の平への想いがちゃんと伝わっていたことが分かって、とても嬉しかった。(でも伝わるのが遅すぎて切なかった) 平は繊細で心優しい人だから、小藤を助けられなかった自分を一生許せなくて、幸せになりたくても、幸せになる自分を許せなかったのだと思った。 悦子はそんな平をずっと想い続けて、その時自分にできることを精一杯していた。邪険に扱われても、平の幸せを願っていた。それは恋心、情、小藤への申し訳なさから行ってきたのだろうが、自分ならここまでできない。安珠もさすが悦子の孫で、奏斗にどんなに責められようとも、向き合い続けていた。心から通じあえている幼なじみ、親友がいるのがとても羨ましい反面、相手のことを想い続け行動し続けるからこそ、ここまでの関係になれるのだろう。私も、今周りにいる人を大切にしたい、特に私を好きになってくれた夫のことを幸せにしようと改めて誓った。 読了後、切ないけど胸がとても温かかった。素敵な物語で、実写化したらぜひ見たい。
1投稿日: 2025.09.28
powered by ブクログ男性と女性では脳の思考回路が違うので意見や考え方で対立したり、衝突したりするけど、奏斗や平さんは女性寄りの考え方が出来る人。私のまわりにはいないけど、こういう人たちが常日頃そばにいて過ごしていけたらいいなと思った。 物語は2回目読むなら 各章順番を好きに入れ替えて読むのもいいかも…。
0投稿日: 2025.09.28
powered by ブクログ最後まで、生きていくしかないんだよね。どれだけすれ違っても、大事な相手も一生懸命生きてると思って、願って。人は、それしかない。たまに会えたら、めっけもんさ。
16投稿日: 2025.09.28
powered by ブクログ読了後から時間が経ってしまったけど…!最後の方の、おばあちゃんと平さんのエピソードに特に心が動かされた記憶がある。心情が丁寧に描写されてた分、読みながら胸がギュッとなった。
0投稿日: 2025.09.27
powered by ブクログ携帯電話が普及する前の小説やドラマはすれ違う想いが多かったのを思い出した。 携帯電話が当たり前の世代の人が昔の小説やドラマを観たらもどかし過ぎてイヤになる様な気がする。 (そのモヤモヤがたまらなく良かった) 私自身はこの小説には中途半端な年齢で (安珠と泰斗の親の年齢)で当てはまらないので共感は出来なかったが 切ない想いで読み終えた。 小説を読みながら切ない想いで涙したのは久しぶり。
7投稿日: 2025.09.26
powered by ブクログ優しすぎる男と自分で幸せになれる女 大人の恋を知る前の、淡く淡く純粋な2人の思いが年月を超える なんとなくレ・ミゼラブルを連想した 罪に問われずともかかえる罪悪感、罪は罪だとしても犯した人間が悪とは限らない 花をモチーフに葛城平という男の人生が浮かび上がる
10投稿日: 2025.09.24
powered by ブクログ過去に犯罪を犯した老人はいつも絵を描いていた…思い通りにならない平の人生。幼くして無残な死を遂げた妹を思い、すれ違いを重ねた一番好きな女性を思い…一気に読み終える。読み易いのは町田そのこさんと相性が良いからかも知れない。安珠の若々しさと平の老成した渋さのコントラストが面白い。無下に扱うようで、実は心待ちしていたのも可愛らしい。生きて会わせたかったけどきっとこれが一番よいんだろう。
1投稿日: 2025.09.22
powered by ブクログ平さんが紡ぐ 愛の物語。 ひまわりのブローチ ひまわりの花束 安珠と奏斗 平と等 平と悦子 出会い 別れ また出会う 人の縁とは不思議だなあ。 「最後まで生きていくしかないんだよね どれだけすれ違っても、大事な相手も一生懸命生きてると思って 願って...」 最後のページ悦子の言葉が心に残る。
1投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログ平がなんであんなに女を魅了するかがわかんなかったけど、読みやすかった。 平は愛を求めていたし、 自分が求めるような愛ではなかったから 精神的な自傷に走ったのだろう。 あんじゅに愛されてよかったな、と思う。 あんじゅの、10代の成長ぶりのエネルギーすごい。 少ししか出てこない等はいい男すぎるだろ。 多くを求めず、語らず 優しく受け入れる。 人のことを考える。 最近、人の死と 故人のまわりのやさしさにふれる小説をよく読んでいて、 死というものを考える。 大切な人がなくなり、 それでも生きていかなければならない。 いつか一人になるだろうし。 自分にはそんな強さがあるのだろうか。
0投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
公園にいる絵を描いてるおじさんがいる。絵描きジジイ。 高校生の安珠(あんじゅ)は彼を揶揄する彼氏と別れる。彼氏は強い安珠に負けないように虚勢をはってるだけだったんだけど。 安珠には保育園からのおな馴染みの奏斗がいる。奏斗は綺麗な男の子で、優しくて大人しい。男の子っぽいとは思えないけど、ずっと安珠が守ってきてあげた。 奏斗は自分の性自認が曖昧で心が男の子なのか女の子なのか分からない。それが分かったら、好きな子に好きと伝えられるのに。 二人で部屋にいる時に奏斗のお母さんがさりげなく入ってくる事にも奏斗はイライラしていた。二人はそんなんじゃない。そもそも自分は男なのかも分からない!! 安珠は泣きながら公園に行くとあのおじさんがいた。その頃にはおじさんは,葛城平(かつらぎ へい)という人物だと知ってた。奏斗と喧嘩したことを話す。 奏斗はその夜自殺未遂をする。一命を取り留めたが,引きこもってしまう。 安珠はブローチ好きな奏斗のためにひまわりの刺繍のブローチを用意するだが、奏斗に壊されてしまった。 平がそれを修理してくれると言う。 平のアパートにいくと、横の空き地で絵を描いてる。それを座って見ている。 数日行けなかった。その間に平は部屋で倒れて死んでしまった。 平の部屋にダンボールがあり、その上にひまわりのブローチが刺繍され、修理されて置いてあった。大屋さんがわざわざダンボールに置いてあると言うことは、なかを安珠に見てもらいたいのでは?と。 中は,平が描いてた絵と小藤という女の子の物語だった。その中に挟まっていた写真。 古いその写真に映るのは、綺麗な男の人とおばあちゃん?!綺麗な男の人は平さん? おばあちゃんと平さんは知り合い?! おばあちゃんはシングルマザーでお父さんを育てた人。バーバーエツを切り盛りしている。昔は綺麗な人だった,っぽい。 おばあちゃんに聞こうと思ったら、おばあちゃんもお店で倒れてしまった。意識不明。 その間に平さんのことを調べよう。平さんについて知りたい!! だんだんに分かって行く彼のこと。 何年か前服役していたことも知る。 お金持ちのお家に強盗に入って奥さんの顔を傷つけたとか。ほんとに?平さんが? やがてわかる,真実。 昔々、おばあちゃんの悦子と平さんは幼馴染で、平さんは綺麗な顔でナヨナヨしていた。二人はお互いを恋愛とか友だちとかじゃない感覚だった? 悦は賢く,高校進学を希望していたが、女に学問はいらん!の両親。勝手に就職先、はたまたその先の嫁ぎ先まで決めようとして、女の子は親の言う通りにするのが当たり前!!といわれる。反発して父にボコボコに殴られ、平の部屋にこっそり入って平と話をする中で、思いが通じ合い夜通しキスをした。 その日は異父妹の小藤の誕生日だった。父と死別した母は平を祖父母に預けてお金持ちと再婚していた。が,最近奏斗を育てている祖母に会いに来て、小藤と会った。そして、プレゼントは、お話しのように誕生日になってすぐに花束が欲しい!と言ったので、12時には行かなきゃという平を引き止めた。 平は夜明け前、ようやく小藤のところに行った。 が、その日小藤の父は酷いDVで妻子を殺してしまい、全部消し去ろうと自宅に火をつけて一家心中をしてしまう。もしも、12時に小藤のもとに行っていれば彼女を助けられたのかもしれない、という罪悪感に苛まれてしまう。悦子も自分が引き留めていなければと後悔して、二人は会わなくなる。 進学費用は出してもらえないので隣町の美容院に勤めて,美容師の勉強をすることに。 平も同じく隣の市ではたらくことに。だが、平の職場はブラックで、足を怪我させられ辞める事になる。それから平は,綺麗な顔をしていたのでふらふらと女の人に養ってもらったりという生活に。 悦子も平が出入りしておるダンスホールに通ってた。年齢がとても離れた大人の男と付き合っていた。平と顔を合わせてもお互い空気のような関係。 悦子の美容院に香恵が入ってきた。上京してきた彼女をダンスホールで見た平は,びっくりする。小藤に似ていた。それから、平は香恵にアプローチ。綺麗でみんながチヤホヤする男に口説かれた香恵はすぐに平と付き合い始めた。 数年経った頃、美容院に大きな会社の御曹司がやってきて、香恵に一目惚れ。お金を叩いて香恵を平から奪い取り結婚。平はまた、気力を失う。 が,何年かして、また元気を取り戻した!珍しく悦子のとこにやってきて、「町を出て行く」と言った。その夜、平は香恵の家に強盗に入って捕まってしまった。 実は、香恵がつまらない日々,愛せない夫に嫌気がさし平と一緒に逃げよう、迎えにきてといってた。が、捕まり彼は強盗と言うことにされ、平自身も香恵を守るために強盗に入ったと供述し、服役する事になった。 8年後出所を迎えにきたのは悦子。 平は,自分の服役を香恵が待っててくれると思ったがまだ奥様をやってる事にショックをうけた。 悦子の職場で部屋を1ヶ月だけ借りて住む。その間に悦子と平は体を重ねる関係になる。 が、1ヶ月で事件を起こした平には仕事が見つかならかった。事件のことを知らないよその町に平は行ってしまった。 別れてから、悦子は妊娠していることに気がつく。 生まれたのは,男の子。安珠の父。平はもちろん知らない。 悦子が病院で目を覚まして、安珠に平の話をする。安珠も平の事で知った話をする。 実は、最近,悦子は平に会った。77歳のお婆さんとお爺さんになっていた。 ゆっくり話をしようと,次の月曜日に約束をしたが、 悦子はその寸前に倒れて数日昏睡状態。 平は再会してすぐ死んでいた。 安珠は悦子が昏睡状態の間、平が残した物語を読んでいた。物語の小藤は、いろんな場所を訪れていた。 肩にリスのアニをのせて。 亡くなる最後に書いていたのは、リスのアニの話だった。 リスのアニは大事な仲間を探していた。それはエコ。ひまわり畑で喧嘩をしてしまった大事な仲間。 「僕はエコに会いたい」 (昔、平は悦子をエコと呼んでいた) そして、 途中にもエコが出てくるという。 小藤とアニは、エコに会いに行く。エコはお店を切り盛りして働いていた。それを見て声もかけずに小藤とアニは去っていった。 まさか、平は悦子に会いにきていた?! 実は悦子も平に会いに行ってた。息子の等がどうしても父に会いたいと言ってごねた時、送られてきた手紙の住所を訪ねたことがあった。すると、絵を描いてる,空を眺めて,笑っている彼を見て,今さら彼にまた負荷をかけるのは忍びないと声をかけずに帰ってしまったのだ。 二人とも離れていたが同じ事をしていた。 ひまわり刺繍のブローチを見て,悦子は「これは自分のだ」と思う。 一晩中キスをしていた中学生だったあの夜、小藤にひまわりの花束を届けに行く平に、私も花束なんてもらったことがないを,花束が欲しいと言った。そう言って彼を引き留めた。平はきっとそれを覚えていた。 「彼はどんなふうに生きてたの?」 「とても素敵な人だったよ。出会ったのは7歳の頃」 エピローグで、 安珠は奏斗一緒に,悦子の車椅子を押しながら、平のお墓参りをする。 そして、悦子をそっとして、ベンチに座ると、 奏斗はようやく安珠に告白をする。 奏斗は男とか女とかじゃなく、安珠が好きだし。 女の子になりたいからじゃなく,自分を飾りたいから化粧をしたい。と、母にも告げた。 長い話ではないんだけど、すごくずっしりとした人生の話を読んだ思いです。 平が現代に生きてたら、悦子が現代に生きてたら、こんな不幸はそもそもなかった。 自分らしく生きる選択肢が現在はある事に感謝もするし、むしろそうでなかった時代はこんなに大変なのかと苦しかった。 男だからとか、女だからとかで差別されて生きづらかった人たち。 現在は、奏斗のようにどっちでもないという選択肢まであるのはほんとに自由度の高い世界になったなぁ。 それと、 やっぱ悦子と平が、中学生の時にくっついたまま生きてたらもっと幸せな人生だったかもなーと。 まぁ、なんやかんやで別れたかもだけど。
1投稿日: 2025.09.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大好きな町田そのこさんの作品。さすがです。 いろいろな感情に振り回されまくりです。 平が亡くなるまでに、悦子と会えててよかった。 でも、もー、なんで香恵?だまされていたことを知らなかった?気づかなかった?悟らなかった?香恵が待っているわけないじゃん。 出所して、32歳。その年齢なら、いくらでも二人でやり直せただろうに…。 あー、もうイライラする。香恵が小藤に似ていたからって、小藤への思いを重ねすぎ! 悦子が不憫でならない。母親と小藤が殺されて、火事になったのだって、平のせいでも悦子のせいでもない。不器用にもほどがあるだろ~。 平が安珠と出会えて、交流が持てて、よかった。
7投稿日: 2025.09.20
powered by ブクログ公園の“絵描きジジイ“、平さんを巡る話のあれこれ。 過去がさまざまな登場人物視点で明らかになっていく。 個人的にはそこまで気持ちが入り込まず、淡々と読み進めてしまった。登場人物全員比較的感情的で激っぽいからかもしれない。
0投稿日: 2025.09.20
powered by ブクログ久しぶりに読んで泣いた。 公園に綺麗とは言えない姿で無愛想たみたわいつも画板を持って何か買いているおじいさんと高校生が出会い、おじいさんの過去が紐解かれていく物語。 平さんは小藤ちゃんを失った寂しさ、後悔から生きる気力を失った。弱いから。自分が弱いと知っているから誰も守れなないといろんなことから逃げた。 たらればを言い出したらキリがないのが人生。でも、あの日じゃなければ多くの人の未来は違ったはずとおもわずにはいられない。 平さんが買いていた絵本が良かった。最後のアニとエコのリスのお話はほんと泣けた。ブローチ、花束、平さんは自責の念からエコちゃんと一緒にいたらいけないと思ってたけど、ほんとは心の奥底ではずっと想い続けてたんだろうなぁ。 杏樹ちゃんと昔の平さんに似た男の子が出会っているのも、運命としか考えれない。 平さんが天国では肩の荷をおろしてエコちゃんと幸せになれていますように…
11投稿日: 2025.09.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
長い時間をかけて紐解かれる平さんの人生と、彼と関わってきた人たちが紡いできた時が繋がっていく物語 辛いシーンも納得できないエピソードもあったけれど…ちゃんと真摯に向き合えていて、とても良かった 最期には間に合わなかったけれど、巡り巡ってきっとある意味間に合ったんだと思う 次はどの町田作品、読もうかな
0投稿日: 2025.09.11
powered by ブクログ感情移入できなかった。 第1章の貴博さん、途中の変わり方が、あり得ない気がしてついていけなかった。 奏斗くんも、匂わせな感じだけど、結局どっちなのか、ずっと、わからず、すっきりしなかった。 第2章も、登場人物の誰もに共感できなかった。
1投稿日: 2025.09.07
powered by ブクログお絵描きおじいちゃん平さんについて、様々な人物を通して辿っていく物語。 お互いに思い合っているはずなのにすれ違ってしまう、もどかしさと人との繋がりの温かさ、優しさを感じた作品だった。
5投稿日: 2025.09.06
powered by ブクログ昭和の価値観や置かれた環境に翻弄されすれ違い続ける男女の物語はもどかしくて溜息が出ちゃいます。 性認知やコロナ禍など現代のテーマも詰め込まれ1番共感できた管理人夫婦の物語が埋もれてしまった感は少し残念。大切なことはちゃんと伝えたい。 "わたしはわたしひとりで、しあわせになる力のある女だった。ならば、わたしがあなたをしあわせにすると言えばよかった。それだけでよかったのに。"
1投稿日: 2025.09.04
powered by ブクログ全ての歯車が上手く噛み合わず、お互いを好きであっても、この人とはなんだか上手くタイミングが合わない、そんな関係性がある。まさにそれを上手く表現した作品だと思った。
0投稿日: 2025.09.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
流石だと思う。 葛城平というお爺さんの一生にいろんな人が絡み合っていて、純愛ラブストーリーとはこういうのかなと。 本当に素晴らしい作品でした。 平はまぁ一般的に素敵な人生ではなかったかもしれない波瀾万丈で、苦しんだり悲しんだりすることが多かったかもしれない。最期の時に平はどんな想いだったのかな。どうか等の存在にきずき、安寿という自分の孫という真実をわかっていてほしいと願ってしまった。 感動する作品でした。
2投稿日: 2025.09.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
葛城平というおじいさんについて、周りの人の目線から描く話。 一人の孤独なおじいさんにも、これだけの人生や出会いがあったのかと1つの命を尊く思った。 読みやすく、温かく、切なく、素敵な本だった。
0投稿日: 2025.09.02
powered by ブクログ長い長いラブストーリー 少しの波紋が 大きな渦へと変わっていっしまう 人生って 上手くいかないなぁ でも それが こうして繋がっていく事も あるのかもしれない 辛い 苦しい けど どこか 優しく暖かくなれる 未来がある一冊でした
6投稿日: 2025.09.01
powered by ブクログ町田そのこさんの「52ヘルツのくじら」「星を掬う」を読み、テーマが重くて苦しみながら読み終えたものだから、町田さんの本は若干躊躇していたのだけど、とても評判がよかったので読みました。 たくさんの登場人物たち(と花)が少しずつ重なって物語の最後に繫がっていくから、どんどんひきこまれ最後はここちよい涙があふれました。 自分が関わっている大事な人たちとの表面上の言葉のやりとりで判断しないで、本質をしっかり見つめてよりそえるようになりたいなあ、と思えました。
10投稿日: 2025.08.31
powered by ブクログ読み進めていくなかで、葛城平というキャンバスに様々な色が乗せられてくいく感じがする作品。 淡い色、沈んだ色、カラフルな色などなど。 私たち読者は、ありがたいことに登場人物たちの人生を俯瞰して見ることが出来るから、「ああ、あの時ああしていれば!」など地団駄踏みながらあーだこーだ言うことが出来る。 でも一人称で生きている私たち人間は、その時々の感情に動かされて生きていて、相手と自分のタイミングが合わないことが多々ある。 人生、思うようにいかないよねって。それが人として生きていく上での醍醐味なのかも知れないけれど。 最後の最後に、彼が一番安らぐ場所で眠ることが出来ていればといいなと思う。
6投稿日: 2025.08.30
powered by ブクログうつくしい物語、なのかな。 うつくしいけどほろ苦くて、時々甘酸っぱくて、人生だな。 平さんとエコちゃん、 最後の最後、お墓の前で通じ合えるなんて、もっと早く会って話せたらよかったのに。 事がうまく運ばないのは人生によくあることだけど、ここまでずれちゃうものなのか。 タイミングが合わないのは仕方ないと思えるけど、相手を思って一歩踏み出さないとか、ご縁を自分で手離してしまう感じが残念だった。 残念と感じてしまうということは、私はそういう人とのつながりや愛情に触れたことがないのかもしれないな。
23投稿日: 2025.08.30
powered by ブクログ町田そのこさんの作品は初めて。 先入観やこれといった期待もなく読み始めたが、最初の話の語り手、威勢のいい女子高生の振る舞いが潔く、文体も若者らしくエネルギッシュ、それでいて幼馴染との関係に目が離せず、一気に読み進めてしまった。 物語の筋となる話の展開はベタなのかもしれないが、登場人物1人1人の心情が細やかに描かれていて、共感したりもどかしさを感じたり、とても気持ちが揺さぶられた。最後は切なさが残りつつもハッピーエンドで読後感もよかった。 いつか映像化されそう。 町田さんの他の作品をこれから読んでいこう。
10投稿日: 2025.08.30
powered by ブクログ何度もすれ違い傷つけあった二人だけど、最後は想いが重なって素敵な終わり方だったなと思う。 物語途中では周囲の人たちからの目線で話が進むところもそれぞれの感情を置き去りにしていないようでよかった。じんわりと心が温かくなった。
0投稿日: 2025.08.30
powered by ブクログ良かった。泣かせるよね、この作家。ある意味予想はつく。予想どおり。 おばちゃん目線の話になった途端、別人が書いたのかと思うくらい、平面になる。「水を縫う」と同じ作者が書いたのかと思うくらい、デジャブが………。どうしてお祖母ちゃん話はこんな感じになってしまうのか? それに、おばちゃんも平も戦後生まれだけど、これって昭和一桁?って感じ。私の知ってるこの世代の話とは全然違う。以前知っていた昭和一桁の女性からも、こんな話は聞かなかった。これは時代ではなく、どんな世代でも、恵まれた環境の人、過酷な環境の人がいる。私の知る限り、77歳女性の一般的な状況ではないような………。80代後半女性からも、戦前戦後は大変だったとは聞いたことがあるが、77才世代の一般的、ステレオタイプの状況ではないのでは?作者にとってこの世代は、昔々の女性が自分らしく生きれなかった時代のデフォルメされた情報なのか?多分、絶対に誰かには取材してるだろうから、そんな話をする人もいたんだろう。そこが一番気になったという………。途中まで面白かったのに、おばあちゃんの昔話で興ざめしてしまった。 作者にとっては、むかし、むかしのお話なんでしょうね。 四十代半ばのお母さんが、中、高校生の子供に、「お母さんの時代もクリスマスってあったんだ」って言われた事を思い出した。若い子にとってお母さんの青春時代は、むかし、むかしなんだなって思った。二十年も前の話ではないのにね。
0投稿日: 2025.08.29
powered by ブクログタイトルの花と表紙の刺繍が物語の中で印象的だった。すれ違い、あの時こうしていればという後悔、それでも生きていくしかない。切ない、愛おしい物語。
0投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログはじめはなんだか間延びしてて読みにくかったけど、結果感涙。 ストーリーは、ずっと好きな人とすれ違い、黙って産み育てて、偶然子供と会って、死んでから正体がわかる…とか、ベタベタな流れで冷める場面もあったけど、人間関係の絡み合いやそれぞれの心情が、とても丁寧に描かれていて、入り込めた。 男尊女卑からLGBTQの知識は広がっても、それぞれの生きづらさはある。どんな状況でも、さらけ出して話せる相手がいるから、自分を認められる。自分の存在意義を残すために、子供を産んだり作品を残したりするのかも。 平には、さらけ出せる相手も遺伝子を残すこともできたのに、過去の自分の悔恨を昇華させることだけに人生を費やした。不器用な生き方だなぁ、と思う。 少しずつ前を向いて進んでいくには、それぞれのやり方やペースがあるよね。
0投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログところどころで出てくるお花がいいなあ。 愛することって一筋縄にはいかないけれど、人を思う気持ち大事にしたい気持ちに嘘はないし、それがいつか結ばれて誰かの行動につながっていく。
1投稿日: 2025.08.23
powered by ブクログ自分のお気に入り本に入りました。やっぱ町田そのこさんいい。結構分厚めの本で読むのに時間がかかりましたが、最後は惹き込まれて一気に読みました。ラストシーンの絵本の中でおじいさんが愛していた人に素直な気持ちを伝えているところで泣けました。町田さんの物語にはいつも涙を誘われます。人にはそれぞれの物語があるなあと改めて思わされました。
4投稿日: 2025.08.19
powered by ブクログ孫と祖父母の時代が交錯しながら、現代と過去を舞台に物語が展開します。切ないです。平さんと会えたら、どうなったのかな?孫たちもまた祖父母たちと同じような人生を繰り返すのかな?幸せになって欲しいな!
0投稿日: 2025.08.18
powered by ブクログひとつの軸となる話をいろいろな周りの目や立場や人生から肉付けされていったような感じ。読み終わったそこには1本の大きな木があるような、そんな感覚になった。 会ってとことん話してみなければ分からない、分かり合えない。作中でもコロナ禍があったけれど、確かに自粛生活をして人との直接的な関わりが減っていたあの時を経て、やっぱり人は人と会って話をしたいんだなと思う。 メールやLINEやZoomがあったとしても、やっぱり会って話すこと、その空気を直に感じることは相手をより知るためにも分かり合うためにも必要なんだろうなと思う。 奏斗を傷つけてしまったと泣く安珠だけれど、ちゃんと芯があって、その元々あったものを平さんやみんなのおかげでよりしっかりしたものに成長させていけたんだろうなぁ。 芯のある優しさは、それぞれから受け継いだものなのかな。 初々しさも、我儘も、理不尽も、成熟さもいろいろな恋が描かれていて、でもどれもが薄っぺらくなく、とても豊かなものだった。
0投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
平さんとおばあちゃんはもっと幸せになっても良かったんじゃないか。せめて生きてるうちに息子に会わせてあげるべきだったのでは。相手の住所も知っておきながらそこまで相手に会わないのは、相手を思いやるを通り越して自分よがりな気がした。あと、平が香恵と悦子のどっちが本当に好きだったのか、結局よくわからず。長編ではなく、短編集だったら面白かったかも(LGBTQ、不妊、老害、熟年離婚などをテーマにした)
1投稿日: 2025.08.16
powered by ブクログ高校生の安珠は4ヶ月ほど前に彼女が住む町に突然現れた「絵描きジジイ」・葛城平(かつらぎ へい)と出会う。彼はいつも画板を下げて公園で絵を描いている。平に興味を持ち、知り合ううち、平の若き頃の写真を見て驚く。平と仲睦まじく映っているのは彼女の祖母 悦子だったから。でも、ある日安珠が平の住むアパートを訪ねると、平は亡くなった後だった。 5章からなるこの物語。それぞれの語り手の話から、平の生きてきた道が明らかになってくるのだけど、切ない。そして、平が何冊ものノートに書いていたものも明らかになる。それを読んだ時、涙腺崩壊。 安珠が幼なじみの奏斗との関係に悩んでいたとき、冒頭で平が安珠にこうアドバイスする。 「友だちでも、好きな奴でも。一緒に生きていきたいと思う奴には必死で食らいついて、向き合え。後悔しないように」 平が生きてきた歩みの中から呻きのように発せられた言葉だと、読み終わって思う。 人生にすれ違いは起こる。大切な人を大切にしすぎるあまり、自分の想いにどこか歯止めを掛けてしまう。でも、もしあの時、食らいついていれば、向き合っていれば、また違う人生を歩んでいたかもしれない。 でも、たとえそうできなかったとしても、タイミングを逸して、大好きな人と離ればなれに生きざるを得なくなったとしても、それぞれの道を歩んでいく。 「最後まで、生きていくしかないんだよねぇ。どれだけすれ違っても、大事な相手も一所懸命生きてると思って、願って。ひとは、それしかない。たまに会えたら、めっけもんさ」との安珠の祖母・悦子が言うように。 いいお話でした!
12投稿日: 2025.08.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
平さんと悦子さんという、77歳くらいのおじいさんとおばあさんの悲しい恋愛の話なんだけど、香恵さんという平さんの元恋人のせりふが、刺さった。 ---- 以下、引用 ---- 「近くにいてもらおうとして傷つけるくらいなら、離れた場所で笑っていてほしいわ、って。束の間でも傍にいて笑いあえた、その記憶だけで十分。大事なひとが笑っている、それだけでいいのよ。 近くにいるとか、触れていられるとか、望み過ぎだと思えばいい。」 「豊かな時間を過ごしたなら、幸福を共有したのなら、それだけで奇跡なの。その時間に縋れば、もっともっとと望めば、その瞬間の輝きすらもくすんでしまう。だから、その時間を芯として生きるの。そうするとね、強くなれる」 数だらけの両手をもう一度ゆっくりと合わせて、香恵さんは祈るように言う。心はね、自分が自分の力で集めて作るものよ。思い出や、自信。私は大事なひとそのものを芯にしようとして、自分だけでなく大事なひとすらも傷つけて、失った。 -------- ストーリー的には、だんだんと二人の過去が明らかになっていく点が面白かったけど、それだけではなく、個人的に自分の親への失望や、普段意識しないようにしていた傷を抉り掘られる小説だった。
5投稿日: 2025.08.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なかなかハードめなお話でした。時代の違いはあるにしても、男尊女卑っていうのは辛い世の中だ。男らしく女らしくというのもまたしかり。登場人物がうまく繋がっていくあたりはよく構成されているなと思った。始めから出てくる安珠が天真爛漫でありつつも成長していく姿がとても素敵で、好きなキャラクターだなと思った。 ただ、ちょっと、平さんとエコちゃんのラブストーリーは上手く行かなすぎじゃない?!すれ違いっぷりが一昔前の恋愛漫画みたいだった。こんなの、、、辛いよ。そして、こんなこの世に1人の運命みたいな出会いが実際ある人っているものなのかなぁなんてくだらないこと考えたりした。
0投稿日: 2025.08.13
powered by ブクログどんな物質も、そこに存在している限り 「なにかしらの影響」を周囲に与えるものだよなあ。 装丁が印象的で気になっていたけど よくよくみたら刺繍されたイラストで、 直接的ではないけど本文とリンクする箇所があって 奥深いな〜と思った。 もちろん作家さんありきでの本だけれど 編集者さん、装丁者さん、装画者さんなど いろんなひとの共作で本ができているんだよなあ。 めも:コロナのある世界線
1投稿日: 2025.08.12
powered by ブクログ大泣きした、 あの時言葉にしなければよかった、伝えなければよかった、ああしとけば良かった、伝えてればよかった、 本当にタイミングって大事だよなと思ったし、 後のことは本当に何も分からないから難しいよなぁ。 伝えてから後悔することと、伝えなくて後悔すること、 伝えられて複雑な気持ちになることと、後から知って後悔すること、 どれがマシなのかな 登場人物が強くて真っ直ぐな人が多かった、凄く好きな本になった。
1投稿日: 2025.08.10
powered by ブクログ4.0 この作者は女性が自分らしく生きることを上手に表現する。恋愛の成就は、女性の人生にとって男性よりきっと大きく求められてしまう。本当の男女の関係との成就とは何かを2世代に渡って描く。最後のくだりは涙を堪えて読んだ。
1投稿日: 2025.08.10
powered by ブクログこれだから町田そのこさんの本は困るんだ。 一章でほろりと泣き、その後は「あ、大丈夫」と順調に読んでいたのに最後号泣。。。
3投稿日: 2025.08.05
powered by ブクログこの本を読んでからというもの、道で高齢の方とすれ違うたびに、この人の生きてきた物語を聞いてみたい、と思うようになった。 終盤がとてもよかった。優しく力強い話だと思う。 平さんが描いた絵本を読んでみたい。
34投稿日: 2025.07.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルと表紙とあらすじからはどんな話しで、どんな結末になるのか想像もつかなかった。読み終わってからタイトルと表紙を見て、あらためて良い作品だったな、と思えた。 1章を読んで「大丈夫かな。このまま読んでて面白くなるかな」と思い、2章で「あ、短編だけど繋がってるのか」となり、3章で平さんのことが気になりだし、一気に読み終わりました。 特に3章の話しは個人的に好きでしたね。最初は短気で口の悪いじいさんが出てきたと思ってたけど、奏斗君とのやりとりで「そもそも他人が誰かの生き方を否定する方がおかしいんだ。否定した奴らは否定するだけで、お前の人生を保証してくれるわけじゃない。お前が、お前に素直に生きることだけが、正解だよ」のセリフが凄く好きで。自分でも言ってたけど、そんなこと言うキャラではないだろ、とは思いましたが、だからこそ偽りの無い、心からの言葉なのかな、と思って響きましたね。 そこからは平さんとエコちゃんとの過去が徐々に分かり、本当にツライ、悲しい関係で、どうしたら幸せになれるんだ!と思ってたけど、最後の最後でそうゆうことかーってなって、大号泣しました(笑)外で読んでなくて良かった、良かった。ひまわりのブローチ見てみたかったなぁ。 町田そのこさんの作品は本当に心にくるものがあって、有難い限りです。まだまだ他の作品も読むぞー!
5投稿日: 2025.07.28
powered by ブクログ所々に心に突き刺さる言葉が散りばめられていて涙した。 世代や考えが違えど真髄は優しく、皆苦しいと感じている気持ちがひしひしと伝わる。 久しぶりに読んで良かったと思える小説だった。
2投稿日: 2025.07.27
powered by ブクログ女子高生・安珠が 公園で出会った絵の上手なおじいさん 彼は孤独な独り暮らしで突然の死・・・ なぜか気になった安珠は 彼のことを調べるうちに、 意外な過去を知ることになるのだった 不器用すぎるおじいさんが愛した人たち、 すれ違う心がもどかしくもあり 哀しくもあり、愛おしくもあり それでも読み終えた後の充実感がありました
1投稿日: 2025.07.26
powered by ブクログ最後の数ページで泣いてしまった。 終始、優しい空気がほんのり漂っている小説。 大恋愛って、こういう恋愛のことをいうのかなって。 物理的に離れていても、互いが心の中で相手を想う。2人合わせて幸せになれたらいいのに、その歯がゆさはいつだって相手を慮るばかりで切ない。 装丁カバーを剥がすと、わたしの知る花を見付けた。 それは、優しい2匹のリスを繋ぐ美しい花だ。
1投稿日: 2025.07.25
powered by ブクログ葛城平(かつらぎへい)とゆう謎の男にまつわる話 1人の女子高校生安珠(アンジュ)が公園で絵を描くおじいさんを見かけた、夏なのに黒い服、穴の開いた麦わら帽子、生命力を弱火で維持してる感じ、でも目は驚くほど真っ黒で澄んでいた 安珠はおじいさんが気になって仕方ない どこまでも優しくて、時代背景が悔しくて、切ない 周りの人から見たそれぞれの平さんの話の短編集 安珠と祖母の悦子さんが強くて正しくて優しい 悦子さんは旦那さんがいなくて1人で息子を育てた、 「旦那さんが平さんならいいな〜」と思いながら読んでいた かっこよくてきれいで優しい平さん 途中から平さんに恋してましたわ 平さんに会ってみたい
6投稿日: 2025.07.24
powered by ブクログ人生って色んなタイミングの重なりで出来ていることを痛感した。 少しのボタンの掛け違いで、良くも悪くも色んな方向に転がっていく。 どうにも出来なくて後悔する事もあるけど、それも含めてまるっと受け入れて生きていくしかないのかなぁ。それが自分の人生において意味のあることだと思えたら強くなれる気がする。 悦子と平さん たくさんすれ違ったり寄り道もしたけど、最期までお互いを想い合って生きてきた人生が素敵すぎた。 心に残った平さんの言葉↓ 「ひとってのは、どれだけ相手を求め合っていても、考え合っていても、タイミングひとつでズレてしまう生き物」 「理解というのは、相手と自分が同じくらいの努力ですり合わせていくしかない。 自分から何もかもをさらけ出して、相手が全部見せてくれたら、どんなことでも丸ごと受け入れる。 思い込みに振り回されることなく、ただ、芯を見て受けとめるようにしろ。」 自分をさらけ出すことも勇気がいることだし、相手を本当の意味で理解することはすごく時間がかかるし相当な覚悟が必要。 悦子と平のように、杏珠と泰斗のように、覚悟を持って相手のことを理解したいって思えるような相手と巡り会えることが奇跡だな〜
10投稿日: 2025.07.20
powered by ブクログ祖母時代の物語と孫娘の時代の物語が、そこに登場する様々な人物からの目線で語られていく。登場人物が多いことと、時代が行き来することでページをすすめていってもなかなか全体像がクリアにならず読みづらく感じた。 人との縁はタイミング 運命なのかな。 心の奥にある気持ちを飲み込んでも、伝えあっても、うまくいかないときはうまくいかない。もう会えなくなってしまっても、傷つけても、相手の幸せを願うような関係もあれば、本当にただ失望して縁が途絶えてしまうこともある。 誰でも何人か、そんな相手を思い浮かべるのではないかな。あの時どうすればよかったかなんてわからないけど、人生のうちにそんな体験をする人は多いはず。
1投稿日: 2025.07.19
powered by ブクログ人生において、 タイミングが重要というのは、わかるなぁ。すれ違った相手も一所懸命生きてる、と願って生きていく、んだよね。
0投稿日: 2025.07.12
powered by ブクログなんか久々に小説らしい小説を読んだ 不器用な男女の恋、なんで持っと楽に生きられないんだろう でも、お互いを思いやる心、年をとっても変わらない愛、絵本の中で知った真実! とっても大好きな本に出会えた!
0投稿日: 2025.07.11
powered by ブクログそれぞれがもつ人生の背景の重さ儚さ愛おしさ色んなものが詰まっていて時々苦しくなりました。けれどもどこか素敵な青春で幸せな気持ちにも少しなりました。
3投稿日: 2025.07.08
powered by ブクログこの本を読んで、人の気持ちがわかる人になりたいなって思った。もちろん、誰かの気持ちを完全に理解することはできないけれど、せめて想像しようとする人でありたい、と思った。 「恋愛はタイミング」――少し浅く聞こえるかもしれないけれど、やっぱり本質を突いている言葉だと感じた。もちろん、それだけで片付けられるほど単純なものではないけれど、自分に正直に生きることは大切だとあらためて思う。 誰と一緒にいるのが自分にとっての幸せなのか、目の前の感情だけでなく、長い目で見て考えていくことも必要なのかもしれない。
2投稿日: 2025.06.29
powered by ブクログストーリーがどこに向かっているのか分からないまま、グイグイ惹き付けられて、気が付いたら乗ってた電車を乗り越してました^^; でも、この表紙のデザイン、何??、誰?? 「花」の絵の方が良かったんじゃないの?
38投稿日: 2025.06.26
powered by ブクログ読書備忘録925号。 ★★★★★。 やっと備忘録アップ。すき間時間も無くなってきた! やだやだ! さて、こちらの作品はひまわりめろん大賞の最終選考まで残った傑作です! キーワードはひまわりです!当たり前ですが・・・。 大賞受賞作は弁護士バッジのひまわり。 こちらは愛する人への送る花としてのひまわり。 独りの高齢男性が孤独死。 生前の高齢男性と短い間だったけど関わった女子高生が知った彼の人生は? 悲しいくらい不器用でしょうもない男だけど、どこまでも優しくて愛溢れる数奇な人生だった。 小藤の物語のラストに思わずね。うっ!と来ますよ! そして現実の世界では、冒頭の「あんたは、俺から花をもらってくれるのか」に繋がる訳ですから! その"あんた"っていうのは、「実はな!オジイ、ほにゃららなんやで!」と伝えてあげたい! 大満足の1作でした! テンダネス舞台にほんわかストーリーを紡ぐ作者が、一方でこんな物語を!たまらんね。そのこさん! 高校1年生の安珠。 学校ではイケメンで通っている貴博と付き合っている。 しかし貴博。薄っぺらい!安珠の気を引こうとベクトルがズレまくったパフォーマンスを繰り返す! そんな貴博。みすぼらしい格好で絵を描くジジイを、この世に不要な存在と蔑む。 まあ、それをきっかけに貴博とは別れる安珠なんですが、一方でジジイに興味を持つ。 安珠の祖母でバーバー・エツコを営む悦子ばあさんに聞く。あのジジイ知ってる? ああ、あれは葛城平だね。 知り合い? まああれだ、ちょっとだけね。 話はかわって、安珠の幼馴染みの瀬尾奏斗。 優しくて頭が良い。安珠は彼をリスペクトしているが、実は彼は貴博が好きだった! 勇気を振り絞って、貴博にカミングアウトする奏斗であったが「キモッ」で一蹴。 ショックのあまり自殺未遂まで追い込まれた奏斗をなんとか励まそうとする安珠だが誰にも会いたくない!と。 ひまわりのブローチを作って奏斗に。踏みつぶされてぐしゃぐしゃにされた。(´;ω;`) 平と知り合いになっていた安珠は相談する。「どうしたら良いのかわからない!」と。 平は「タイミングってものがある。諦めるな」と。 そして、平が摘み取ってきていたひまわりを貰う安珠。 平は言う「あんたは、俺から花をもらってくれるのか」と。 安珠は壊れたひまわりのブローチを平に渡す。 そしてある日。平はアパートの一室で冷たくなっていた。 そこには、綺麗に直されたブローチと、小さな女の子が相棒のリスと様々な場所にトリップして冒険する挿絵付き物語の束が残されていた。主人公の少女は小藤ちゃん。 平の遺品から、彼の過去を調べ始めた安珠。 そして、徐々に見えてきたのは、不器用な人生であった! ここからはネタバレにならない程度に自分用備忘録!十分ネタバレか? ①生きる意味を失っていた平 ②生きる意味をくれた小藤 ③そして喪失! ④小藤に似てるというだけで人生踏み外す。アホな男 ⑤絵本に出てきたリスのアニ ⑥エコに会いたいアニ! ⑦ウサギのアン登場! ⑧ひまわりを渡しに! 個人的には香恵という女は最も近づきたくないタイプ。 遺品からの野口光男さんのストーリーは良かった。 アパートの管理人、幸崎夫婦のストーリーも良かった。 やっぱり悦子の回想に尽きるね! 安珠と泰斗の未来が素敵あることを願うばかり! タイミングってものがある! その言葉には長い人生を経て思う気持ちがこもっていたね。 男女はすれ違う。それでも思い合う愛の物語でした!
63投稿日: 2025.06.22
powered by ブクログどんなストーリーになるのか分からず読み進めていくと、壮大な恋愛ドラマに出会うことが出来ました。 不器用な2人だけど、そばにはいないで離れているけれど、最後までお互いに想い合っていることに深い愛を感じ涙が止まりませんでした。
67投稿日: 2025.06.21
powered by ブクログ今のところ。 町田その子作品にハズレなしです。 読みやすかった。私のなかで 今のところその子作品で1番です。 ストーリーは少し暗さがあるが 真の明るさが見えて気持ち的に 前向きになれる。
3投稿日: 2025.06.21
powered by ブクログ不器用だが愛おしい愛の話。平さんと悦子さん。安珠と奏斗。それぞれの話がリンクしているのも良い。久々泣いたな~。 映画化とかしたら良さそう。 しかしほんの少し前の時代なのに地方都市だからなのか?女が学問なんてとか男性の横暴さに腹が立った。 再度読み返したら、香恵の甘ったれさと愚かさに苛つく。一方悦子の強さゆえに素直になれない歯痒さ。2人は対極の女。そんな2人に愛される平。どんだけ魅力的なんだ〜
6投稿日: 2025.06.21
powered by ブクログ平さんの生きてきた証の物語。 少し読むのに時間がかかってしまったのもあって、各章ごとに主人公が変わり登場人物が多く、誰と誰がどう繋がっているのかわからなくなるところもあった… それでも最終章でこれまでのことが明かされ、様々な繋がりがわかっていく過程はスッキリ。平さんが描いていた物語の内容にはとても感動した。
15投稿日: 2025.06.18
powered by ブクログ久しぶりの町田そのこさん。 最近読んでいた本と系統が違うので、現代的でソフトな言葉選びが、とても新鮮に感じられた。 物語は以下、全5章の短編。 1章 ひまわりを花束にして 2章 クロッカスの女 3章 不器用なクレマチス 4章 木槿は甘い 5章 ひまわりを、君に エピローグ 連作短編集のような本作の軸となるのは、 『葛城平』という男。 読み進めるにつれ、彼の歩んできた長い人生に寄り添わずにはいられなくなり、出会いと別れに翻弄された不器用な彼の生き様に涙してしまった。 正直な所、4章まではやや中弛みしてしまったが、5章でいっきに急上昇!! 特にこの章では、平の幼馴染である悦子の心情描写がとても巧みで心に響いた。この章だけで一冊分の感動の波が襲って来るので、未読の方はご注意を・・・ ネタバレになるので詳細は避けるとして、 どんな人生も、タイミング一つで大きく変わる。 出会う人や、人との繋がり、心の育みは、タイミングによって大きく左右されてしまう。 それも含めて、人との出会いと別れをしっかりと味わい、大切にして生きていきたいと改めて感じた。 最後のエピローグでの悦子のひと言が全てを物語る。 「最後まで、生きてくしかないんだよねぇ。 どれだけすれ違っても、大事な相手も一所懸命生きてると思って、願って。ひとは、それしかない。たまに会えたら、めっけもんさ」
42投稿日: 2025.06.16
powered by ブクログ町田先生の作品は初めてでした。いつも読むジャンルとは違っていたので、ちょっとドキドキ。 最初はLGBTQの話かと思ってたけど、少しずつ明かされる葛城平というおじいさんの秘密や抱えていた思い、その優しさにどんどん読み進めていきました。 平さんと悦子さんの不器用で互いに素直になれないまま、何十年ものすれ違いが切なすぎて、ラストに平さんが書いていた物語を読む悦子さんに涙が止まらなくなった。 各章ごとに、平さんと関わりがある登場人物がメインになっていて平さんとの思い出を通して、自分の弱さと向き合っていく姿に勇気がもらえる作品だった。
11投稿日: 2025.06.15
powered by ブクログ「宙ごはん」は理解できず、途中で断念してしまったが、この作品はとても面白かった。 花の名前が入った各章のタイトルもいい。人生にはタイミングがあるとつくづく思う話であった。若き頃の平と悦子が会って気持ちを重ねたあの日が前後に少しでもずれていれば、全く違った人生だったのにな…。それもまた人生なのだろうが、あまりに切ない。しかし、自分を慕ってくれた妹が亡くなったことで、大事だった悦子への思いもそこまで変わるのかと疑問ではあったが、それが平という人間なんだろう。タイミングがあわないこともあるが、もう少し話し合うとか何かもう少しアクション起こしていたらまた違ったのではと思えてならない。
10投稿日: 2025.06.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
構成としては、一人の老人を軸にした連作短編集。それぞれの物語を読んでいく内に、老人の半生に触れられる内容になっており、最後まで飽きさせない展開が用意されていた。 唯一欠点を挙げるすれば、物語の根幹である老人のキャラクターとしての魅力が感じられなかった事。庇護欲をそそるメンヘラって印象で、「ただしイケメンに限る」を地でいくジゴロ振りだった笑。
22投稿日: 2025.06.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
俺にはよく分からん物語だった。話の筋は分かるけど、肝心なところが何で?と理解できなかった。とりわけ香恵なんて平に拐ってもらうのに彼を自宅に上げてから家出の支度でもしてたんだろうか?まして悦子に白状するくらいなら、平が捕まったときに真実言えよと腹が立つ。どうやら夫の武史にさえ白状したようだし。平の服役中、なんら救いの手を伸べずにいたやつらが、出所してからカネを工面するかよ。しかも平に直接でなく香恵を通じて、その香恵にも使用人を通じてカネ渡して。それにしても香恵と別れなかった武史の心情こそまったく謎でしょう。
1投稿日: 2025.06.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんかすごいものを読んでしまった。 いつもの通りどんな本か知らずに読み始めたので、最初は高校生の話でLBGTQも取り入れて謎な爺さんもからめてって感じかーと軽い気持ちで読み進めると、上っ面の話でも綺麗事でもなかった。 でもほんと人生て泥臭くてもかっこ悪くても不器用でも生きていくしか仕方ないもんね。 小学生向けじゃないけど(肉体関係とか出てくるし)エッセンスとしては小学生にも読ませたいと思った。 著者は『52ヘルツのクジラたち』読んだはずなのに覚えていない(なぜかここにも登録していない)。 再読しよう。
1投稿日: 2025.06.11
powered by ブクログ町田そのこさんの本は、女の強さが表現されていて、希望を持てる。 シンママの悦子おばあちゃん、行動力オバケの安珠、翠ちゃんのおばさんに当たる広恵さん、、、 ちょっと男をナヨナヨと書きすぎな気もした。
9投稿日: 2025.06.09
powered by ブクログ最高だった。また何度か読みたい。 町田その子さんの優しいフレーズが沢山詰まった作品。平とエコは時代をいくつも超えた大恋愛だったんだなぁ。
0投稿日: 2025.06.09
powered by ブクログ孤独死した老人の平さんをめぐる物語。 いつか私がこの世を去った後に、ムスメが私に纏わる壮大な愛の物語を知る、なんてことがあってほしいが、 残念ながらあるわけない。
0投稿日: 2025.06.08
powered by ブクログ個人的には、52ヘルツ超えてきたな、と思う位、良かったです。読み終わってから暫く経つので、どの場面だったか正確な記憶がないのですが、久々、本を読んで号泣しました。章毎の繋がりを追っていくのも楽しいし、何でそうなる?と突っ込みたくなりつつも、人間の深層心理をついているというか、何か共感できる部分もあって、ヒトの心って複雑だよね?と語りかけてくるような、町田さんと対話しているような感覚すらありました。
2投稿日: 2025.06.06
powered by ブクログ「誰かのありのままを認めるには、己の器をでかくしないといけない」 ほんとに、その通りだな 年齢を重ねれば、少しはでかくなるのかな? 等さんの名前の由来に、ほっこり!
1投稿日: 2025.06.03
powered by ブクログ言わないでいるっていうのは、誰かに自分を理解してもらえる機会を失ってるってことでもある。 タイミングってのが、ある。無二の親友になれるタイミング、過去の友人になるタイミング。大事な思い出を共有しあえる存在になるタイミングに、もちろん、きっぱり決別するしかないタイミングもある。ひとってのは、どれだけ相手を求め合っていても、考え合っていても、タイミングひとつでズレてしまう生き物なんだ。 理解に深さを求めるのなら、後ろめたいことでも、隠したいことでも、向き合って詳らかにしなくてはいけない。何もかもを、さらけ出すんだ。 見せる。そして相手が全部を見せてくれたら、丸ごと受け入れる。それが、どんなことでも。呆れるようなことも、傷つくことも、あるかもしれない。でもそれは、それぞれの思い込みから生まれる感情なんだ。思い込みに振り回されることなく、ただ、芯を見て、受けとめるようにしろ。 話をしろ。何度だって言葉を重ねて、相手の言葉に耳を傾けろ。いったん離れてしまった気持ちは、もしかしたら取り戻せないかもしれない。でも、きっと間に合うと信じろ。 芯はね、自分が自分の力で集めて作るもの。 まっすぐに生きてきたひとは、いつか愛される。まっすぐに誰かを求めたひとは、いつかまっすぐに求められる。背中を、追ってくれるひとが現れる。 お前にしかない良さがあって、お前にしかない力もあって、そこに良さを見出す相手はきっといる。大事なのはさ、武器だよ。自分にとっての武器。自信を持って使える武器。個性とか、美点とか。だから、お前は、そのままでいいんじゃないか。 いいも悪いも、誰かが決めることじゃないんだ。そもそも他人が誰かの生き方を否定する方がおかしいんだ。否定した奴らは否定するだけで、お前の人生を保証してくれるわけじゃない。お前が、お前に素直に生きることだけが、正解だよ。 母親ってのは子どもがしあわせにのびのび生きていたらそれでいいって思ってくれるもんだよ。だから、お前が楽しく生きていたら、いつか分かってくれるさ。 心のうつくしさこそ大事にしないといけない。 これからは好きなことは好きだと言って、生きていきたいこと。
1投稿日: 2025.06.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
町田さんが書く老人の話かと思い読み進めました。 人の人生は短いようで長いわけですから、さまざまな出来事があるはずです。平さんと悦子さんのように行き違いがあっても不思議ではないでしょう。 それにしても、平さんの人生辛すぎる。 せめて悦子さんとの最後の約束は果たしてあげたかった。
1投稿日: 2025.06.01
powered by ブクログそれフラグでしょ、と突っ込みたくなるほどタイミングがことごとく悪い人たち。安珠がぐんぐん成長していくのが気持ちが良い。印象に残ったのは出番が少ない等さん。
1投稿日: 2025.05.31
powered by ブクログ過去を振り返って、自分の弱さを人に押し付けたり、タイミングがわからなかったり、などして繋がらなくなった人たち、ああ、そうだよな〜
0投稿日: 2025.05.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この物語は結構好きです。 長い時間人生をかけて人を想うこと、その愛とはどういうものなのか。 不器用な生き方でも生き抜いた人の人生をみました。 タイミングやすれ違いで人生本当に変わるよなと。 時代も人物も交差するので時間をおいてもう一度読み返したい。
10投稿日: 2025.05.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
女子高校生と高齢男性が出会い 糸を辿ると 血縁が浮かび上がる まわり道して得られるものは なんですか? 家族の花束ですか
1投稿日: 2025.05.28
powered by ブクログ普通、地味に見えても、人にはそれぞれストーリーがあって、寄り添うとギュッと苦しくもあり、ホッコリ幸せに感じたりする 平さんの人生、その時を必死に生きたんだなと思う 人生ってほろ苦く愛おしい
0投稿日: 2025.05.27
powered by ブクログ犯罪者だと町で噂されていた老人が、孤独死した。 生前知りあっていた女子高生、安珠は、彼のことを調べるうちに意外な過去を知ることになる。 様々な花から甦る記憶ー。 気の強い女の子と気の弱い、心優しい男の子の 二世代にわたる話。 一世代前の男女は 時代や家庭環境もあったかもしれないが、こんなにもボタンのかけ違いが。残酷過ぎる。 二世代目は今の時代ということもあるだろう。 何とか乗り越えてくれるのではないか。 だが 私には どうしてこうなるのとの もどかしい気持ちが。
0投稿日: 2025.05.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
長い間タイミングが合わずすれ違い、老年になりお互いをかけがえのない大切な存在だと気づく。そのすれ違いの日々を遡り回想していくという内容が軸となる。 登場人物である葛城平の魅力が私にはわからず、また、駆け落ちを願う香恵の身勝手さに腹が立ったりなど、登場人物への共感ができず、ストーリー全体もぼんやりした印象を持ってしまった。 ラブストーリーとしてのドキドキやキュンとする感じも薄く感じ、私にとっては少し惜しい小説。
5投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログ性自認に悩む高校生とその友達以上恋人未満の主人公。この辺りはよかったけど、裏主人公の平という人の魅力がわからず。話がいったりきたりするのも退屈で。(未婚のシングルマザーを匂わせた時から、あー、それな、という展開だった。プロットが退屈。)
3投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログ読んでる間に何度も苦しくなったけど、 すべてが報われるほど、美しいラストだった。 栞紐がきいろで、ほっこり。
0投稿日: 2025.05.22
powered by ブクログもーー‼️ 素敵すぎます。 時代のもどかしさの中、平さんをめぐるetc… 安珠ちゃんのこと、奏斗くんのこと。 もうみんなみんな素敵。 ちょろっとしか出てこないけど、等さんもすごく好き❤️
26投稿日: 2025.05.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おばあちゃんからつながる話で、今の世の中のこと、昔の価値観等全てが含まれていて、それでも思い続けていたことがわかったところで号泣しました。 人の一生を見続けることのできた、とてもいいお話でした。
1投稿日: 2025.05.17
powered by ブクログちょっととびとびに読んでしまって、もっと集中して読みたかったなぁ。でもぎゅっと最後は切なくなりました。せっかく気持ちが通じたのに、のその後は切なかった。
10投稿日: 2025.05.17
powered by ブクログそれぞれが知っている1人の男性についての話。 大切な人とすれ違いばかりの人生でとても切ない。 同じ悩みを持つ安珠には「何もかもをさらけ出すんだ」「話をしろ」と助言。 明日の約束すらままならない。
1投稿日: 2025.05.15
powered by ブクログ長い年月すれ違いばかりで 亡くなった後になって、やっと気持ちや思いが伝わるなんて… 切なくなりました。 すれ違ったり、誤解したり 長い年月で人同士いろいろあるけれど、縁というのは世代が変わっても続き、繋がっていくものだなぁと感じました。 突然町に現れた不思議な絵を描くおじいさん「平」にとても興味をもつ安珠と友達の奏斗。 二人がだんだん大人になっていく 姿も頑張っている姿もとても素敵でキュンとしてしまいました。 やっぱり町田さんのお話はいつも温かくその上私の心を何度もふるわせる世界感。 本当に大好きです。
29投稿日: 2025.05.14
powered by ブクログ安珠が大親友の奏斗と大喧嘩をしたときに出会ったのがいつも絵を描いているおじいさん平 後日家を訪れたら亡くなったとのこと 安珠は祖母と平のツーショットの写真を見つけ 平さんの過去を知りたくなる 平さん少女漫画に出てきそうな性格の感じの人 ただただ切ない!!! 俺から誰も花をもらってくれないっていうことは そういうことだったんだ お花を軸に小説が出来上がっているのがお洒落だった 大事な人ならば何度だって理解しあえるまで 話をしよう いったん離れてしまってもまだ間に合うと信じよう 生きている限り遅すぎるということはない
1投稿日: 2025.05.14
