
総合評価
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powered by ブクログ心の中に留めておきたい台詞が多い 3巻を手元に置いてから読み始めないと、続きが読みたくていてもたってもいられなくなるのでご注意を
1投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログオリオは、ギタリストのジャン叔父さんと共に幻のインク〈六番目のブルー〉探しの旅を続けます。第1巻の終末で、インクの秘密が、ある奇妙な「唄」に隠されているということが明かされ、第2巻の物語が新たな展開を見せます。 偶然の導きが道しるべとなり、行く先々で風変わりな人と出会い、交流を重ねていきます。インクと唄の謎に少しずつ近づいていく興味・関心と、逆にどこまでもほのぼのとした感覚は、大人にも心地よく刺さります。 万物は流転する…それでも世界は回っている…喪失から再生へ…。"いつのまにか"に抗いたくて、時間を止めたいのか、戻したいのか、後半少し幻想の度合いが増した? どこまで不思議な人たちと交流が続くのかな? ただ、人と関わる経験を積むほど、オリオのものの考え方が行きつ戻りつも、変化と成長が感じられるのが好ましいです。 誰しもがもつ孤独や哀しみ、そして悩みや迷いなどを、ゆる〜く癒してくれるような言葉が、ふと目に飛び込んできます。その押し付けがましくないところがいいし、しっくりくる感じです。 オリオとジャン叔父さんの旅は、どこに帰着するのでしょうか? 最終巻に続きます。
67投稿日: 2025.02.13
powered by ブクログ面白かった。先が気になり止まらずに読んだ。 「それでも世界は回っている2」なので、スタートが16章からだった。 章が短く区切られていて寝る前にも読みやすい。けど続きが気になってしまい、また直ぐに読みたくなる。 オリオ、ベルダさん、ジャン叔父さん、ココノツ、博士、ハルカとカナタ、パティさん。 続きの「それでも世界は回っている3」を読むのが楽しみ。
15投稿日: 2024.11.12
powered by ブクログ叔父さんの人間らしさが好き。 自分の中に、目を背けたいものがあるときマシンガンのように喋っちゃうとことかとても共感した。 ラストが一気に謎すぎて、これは3巻読まないとと思った。ハルカとカナタさんと目覚まし時計。 大人になっていくってことは、子供の頃大事にしていたものがひとつひとつなくなっていくということ
2投稿日: 2024.10.25
powered by ブクログ引き続き14歳のオリオと叔父さんとオリオにだけ声が聞こえるココノツとの旅が、描かれていました。個性的な人達と出会いながら、〈六番目のブルー〉のインクの手がかりが、つかめてきました。〈五番目のブルー〉こそが1番だと思うハルカ、もしくはカナタの時計で不思議な力が働き···という感じで終わってしまいました。 21番まである唄が手がかりとなり、世界で1番美しいブルーを作ることができるのか? 〈いつのまにか〉が、果たして味方なってくれるのか? これからどうなるんだろうと、またワクワクしてきました。 今回もたくさんの個性的な登場人物が楽しませてくれました。そして、「それでも世界は回っている」ことの意味が少しわかったような気がしました。おいしそうなオイスターシチューにも魅せられ、自分の両親が食したものに想いを馳せたりしました。 また物語の続きが楽しみになりました。
31投稿日: 2024.10.10
powered by ブクログ第2巻のスピンはグレー。 淡く渋めの藤色の表紙との相性がぴったり。 あっちに寄り道、こっちに寄り道…と1巻のレビューでも伝えたけれど。 ああ、言わんこっちゃない。 2巻始まって早々、インクを探すエクストラへの旅の前に、唄を探す旅が始まってしまった。 も~う、ジャン叔父さぁぁん!(笑) 勿論、最終目的地はエクストラだけど。 けれどこの唄、不思議なもので。 その歌詞を耳にした者は皆、魅せられてしまう。 私達読者も含めて、第1巻の図書館でミランダさんから唄を聞くことになったのだけれど、 それはとてもとても長い唄だったから、何故かメロディーが思い出せない。 ココノツの力を借りて、なんとか一部の歌詞を思い出し、旅すがら皆にギターで歌い聞かせるのはジャン叔父さんだ。(テキトーなメロディーで 笑) けれどジャン叔父さんは、この唄を完璧に歌えるようになりたい。 青いインクを目指してエクストラへ直行するのではなく、旅をしながら唄を探したい叔父さんなのだ。 ♪ 「むかしむかし。 それはもう、誰も思い出せないくらいむかしのこと。 ひとりの男が青い石を見つけた。 深い深い森の奥で、 森の奥のそのまた奥で。 いちばん美しい青い空が、 割れて砕けて空から落ちてきたみたいな、 この世のものとは思えない小さな青い石」 ♪ ね? 〈六番目のブルー〉にも繋がりそうな、不思議な歌詞でしょう? だから読者もイライラすることなく、ジャン叔父さんの唄探しにお付き合いすることができるのだ。 第2巻は、なんだか不思議なストーリーだった。 なんと〈五番目のブルー〉が登場(!) その〈五番目のブルー〉登場によって、〈六番目のブルー〉の秘密が少し明かされる。 そして時間を巻き戻してしまう、不思議なミス・ハルカまたはミスター・カナタの存在。 二人は一人であって、二人でもある。 意味が分からないでしょう? 気になる方は、さぁ、『それでも世界は回っている』へ! 「みんな一人なのだ。僕だけじゃなく。」 「「いいかい、私の魂はひとまず、そのインク壜の中に宿らせよう」」 「俺らが目指していたのは、雨に打たれるんじゃなく、俺らが雨になることだった」 「万物は流転する。 万物は移り変わっていく。」 「伯母さんは、この世がこんなふうにうまいこと回りつづけているのは、わたしたちの力だけじゃなくて、死んじゃった人に助けてもらってるからだって、そう云ってた。」 「だから、わたしたちって、死んじゃった人と力を合わせて生きてるの。」 「人生には何度も『いつのまにか』があらわれる。」 「気を確かに持って、こつこつと積み重ねていけば、ある日、『いつのまにか』が、こちらの味方になってくれる。」
30投稿日: 2024.09.20
powered by ブクログだんだんとインクの謎に近づいてきながら、どんどん枝葉が分かれていってるような感じ。 旅する先で実に様々な人と出会っていくのが道標になっているが、余りにも多くて少々混乱する。
2投稿日: 2024.08.08
powered by ブクログ章ごとに出てくる人物のイラストにわくわく。 装丁の終列車がかわいい。 この続きの3はすでに読んだはずなのに、続きが思い出せない(笑)。 そう、おとぎ話は何度読んでもいいもの。 また、3を読み返そうっと。
8投稿日: 2024.05.28
powered by ブクログネバーエンディングストーリーみたいな 不思議の国のアリスみたいな かなり懐かしい例え笑 ちょっと風変わりなキャラクターが出てきて、 主人公のオリオと ギターミュージシャンのおじさんを6番目の青いインクへ導いていくお話。 ずっと、すごく小さい音で静かな音楽が流れているのを感じる物語。 出てくるキャラクター達が、一言二言、心に残るセリフを言ってくれます 相変わらず、優しい時間を過ごせる物語です 吉田篤弘さんの小説は、やっぱりやっぱり喫茶店に合う本だなぁと思わせられる作品です。 お前を中心に世界は回ってるんじゃない よくあるセリフ その後に だけど、その世界ってものを理解した上で、それでも世界は俺を中心に回ってるって思う。 俺が回ってるんじゃないぜ?世界が回りやがるんだよ。切っても切れないんだ。他人ごとじゃない。誰にとってもな。俺に云わせれば、世界は世界中の誰もを中心にして回ってるんだ。 おじさんのセリフ 130ページ 偶然の素晴らしさ… 今の時代は情報に溢れていて、なんでも先回りして調べられる。 おいしいお店、景色のいい場所、楽しい場所…etc 予定調和にならない、偶然の発見は、やっぱり人生のスパイスだもんなぁ… でも、人生は長くもあり、短くもあり… むだな遠回り、つまらない時間や会話、ハズレの外食…やだもんなぁ 人生にむだはないとは言うけれど 辛い事も含めて、全てを楽しめるってことは大切だよなぁ って感じました。 風変わりな旅に出たくなります 読了 1を読んだ時、中途半端な感じがしたけど、3まであるんだから当たり前だよな。 早めに3を読もうっと。
19投稿日: 2024.03.30
powered by ブクログ僕の顔は生まれつき何かを探している顔なのだ。(p.148)/インク研究家ダン博士/六番目のブルーは素材の鉱石が失われもう新たには作られないことを知る/何が失われても世界は回っている。あきらめが肝心だと叔父さんは言う(手に入らないと知ってもあきらめへんてゆうのもおもろそうやけど?)/目覚まし時計を首からぶら下げたハルカさん/リリボイの街は駅そのものが街だった。 ================================ ▼六番目のブルーについての簡単なメモ 【アクビさん】事務用品店「オスカー商會」の女主人。本当の名は「アケミ」だがいつも眠たそうにアクビをしている。また、バクハツしたような髪をしている。 【アブドラ・ハブドラ・サブドラサ】言葉を持たない者たちの声を聞くための呪文。 【いつのまにか】《人生には何度も「いつのまにか」があらわれる。》第二巻p.188 【イレヴン・インク商會】インクの専門店。博物館の「保管室」と同じ質の空気を宿している。 【美しい】サルいわく「その言葉があまりにも便利だからだ。親父は便利なものを嫌っていた。それは、はたして『美しい』の一言で片づくものなのかとね」第一巻p.151 【ウルフ】サルの父。サルがついだダイナーをつくった料理人だが趣味で小説を書いていた。死ぬ前にすべて燃やした。「趣味だから好きなだけ書けるし、いつ、やめたっていい。その自由さが、俺に物語を書かせる」p.152。「インクが書いているのだ」p.163 【エクストラ】六番目のブルーの生産地だった街。その小さな国にはこの街しかないのでおそらく国名もエクストラ。朝っぱらから軽快な音楽を流しててんでばらばらな体操をしている素晴らしい国。 【エブリ】時計屋。 【オーネスト】博物館長。 【オリオ】主人公の「僕」。十四歳。「奇妙な惑星」の保管室で約四年間働いている。ちょっとだけ未来予知ができる。 【奇妙な惑星】博物館の名称。 【カナタ】ハルカの内側にいる男性でインクマニア。 【神様】ココノツ《いま生きている人の数だけ、それぞれに神様がいるの。それはみんな死んじゃった人。》第二巻p.160 【ココノツ】アクビさんと似たバクハツしたような髪をしている少女。オスカー商會の跡継ぎ予定。「六番目のブルー」をひと瓶だけ持っている。他者の心が読める。言葉の最後に「きっとね」とつけてしまうのがクセ。 【コズモ】リリボイの街にいる音楽家。例の歌を知っているかもしれない。 【最後のひとつノート】オスカー商會のバックヤードには売れ残ったり生産中止になったものが保管されており、最後のひとつになったらこのノートに記入され詳細に調査される。ココノツの趣味かな。 【探す】《僕の顔は生まれつき何かを探している顔なのだ。》第二巻p.148 【さみしさ】マリオいわく「この世界は、さみしいって気持ちをどうにかしたくて回っている」p.98 【サル】ダイナーの主人。ジャン叔父さんそっくり。 【時間】ジャン叔父さんいわく「時間はお前なんだ」p.124 【事典】「僕」の夢は「まだ誰も書いていない事典を書くことです」第一巻p.22。 【ジャン叔父さん】売れないギター弾き。でも腕はいい。「ザクザク」とギターを弾く。ただし歌うのは上手くない。約束するのが何より苦手。 【終列車】叔父さんがむかし飼っていた犬。 【饒舌】《大体、世界っていうのは、あまりにお喋りじゃないか?》第二巻p.124。《こうしたうるさいくらい賑やかな店にいれば、余計な声を聞かなくて済むんだよ。》第二巻p.132 【世界】《必要なものだけではなく、必要のないものまで揃っているのが、「世界」と呼ばれるのにふさわしいと思っている。》第二巻p.178 【ソシオ】ブリホーデンのミュージック・ホールの経営者。 【それでも世界は回っている】ベルダさんの口ぐせであり、歌の名前でもあった。歌詞は二十一番まで残っているが旋律は失われウルフが探していた。そして書いていた小説の題名でもあった。 【旅】オーネスト館長いわく「旅というのは長いことに価値がある」p.89。ココノツいわく「旅の終わりから見て、いちばん遠い場所は旅の始まりなの」p.148。おー、ココノツさん、天才やなあ。ジャン叔父さんいわく「はっきり云って、寄り道をするために旅があるようなもんだ」p.158。ついでに個人的には、迷うために旅をするようなもんやなあ。 【ダン博士】インクのことならなんでも知っている人物。イレヴン氏も教わった。 【トカイ刑事】五十三歳(推定)。《果物ナイフ以上に涙と無縁なオブジェクトであるのかもしれない。》p.26 【ドクター・エジンバラ】医師。 【トビラさん】電球交換士。数ヵ月で寿命か来る繊細な電球に交換してくれる。「本当に素晴らしいものには、いつか終わりがくる」。自称不死身。元サーカス芸人。 【トリプル・リチャーズ】体の中に大・中・小の三人のリチャードがいる、サーカスの興行主。 【博物館】オリオが働くのは博物館「奇妙な惑星」の保管室。 【ハチミツをかけたバター・トースト】ベルダさんが最後の晩餐に選ぶと言っていた。でも彼の最後の食事はベーグルとスモークサーモンとクリームチーズだったらしい。 【パティ】ジャン叔父さんといっしょに巡業している歌手。 【ハリー】パティの新しいピアニストでマネージャー。 【ハルカ】首から大きな目覚まし時計をぶらさげている女性。内側にカナタという男性がいる。五番目のブルー推奨派。 【ハルマ】ジャン叔父さんの友人。叔父さんの車を直せるのはハルマしかいない。外国からも修理の依頼があるほどの腕前でジャン叔父さんの車をいつも手に持っているドライバー一本で直した。 【ブリホーデン】ホットドッグがうまい。ミランダがいる。図書館は大きすぎて見つけられない。ノア川が流れている。 【ベルダさん】無口な人。「奇妙な惑星」の保管室で働いていた。故人。「世界を観察しようとするとき、いつでも、自分が邪魔になるのです」p.18。 【ヘレン】モーテルの向かいにあるスナックのママ。コーヒーを淹れてくれた。店の裏手を線路があり夜中には貨物列車がたくさん走る。《わたしもいつかどこかへ運ばれて行きたいわ》第二巻p.147 【マリオ】「マリオ・コーヒー」の店長。いつも、そしてずっと右腕を吊っている。 【ミランダ】サルの父の妹、要するに叔母。ブリホーデンの図書館で働いている。顔からはみ出るくらい大きな眼鏡をかけていて頭に林檎を乗せている。十六世紀の「聖女ミランダ」とそっくり。 【モーラ】リリボイのホテル「楽園」の職員。 【夢】エブリいわく「純粋な心を持った少年少女には、目の前にあらわれた人物が自分の夢とひとつになってしまうのです」第一巻p.130 【夜の孔雀の羽根のブルー】インク界に君臨していた王者だったが素材となる植物が自然界から失われたためにもう作ることができなくなったり 【ラリー】リリボイ駅のボーイ。 【リリボイ】コズモがふだん歌っているらしい「ライオン・ホール」がある町。ちなみに叔父さんとパティが初めて舞台に立った場所でもある。線路の終着駅であり駅自体が街となっている。なんでもあり、住人はこの駅のことを「世界」と呼んでいる。 【六番目のブルー】インクの名前。オリオはその色に惹かれた。ベルダさんの魂はこのインクに宿ったらしい。インクをつくっていた会社は廃業している。
2投稿日: 2024.01.31
powered by ブクログオリオと叔父さんと(ココノツ)の旅は続く。 人が物に入る。 人の中に人がいる。 人が3段階の大きさに変わる。 不思議で魅力的な世界にいつまでも浸りたくなる。 オイスター・シチューが頭から離れない。 「いつのまにか」の解釈が印象的。
1投稿日: 2024.01.01
powered by ブクログオリオとジャン叔父さんの旅は続きます。〈六番目のブルー〉の秘密は迷走します。オイスター・シチューが美味しそうです。駅の町リリボイから、次は何処へ行くのでしょう。続きが楽しみです。
8投稿日: 2023.12.24
powered by ブクログジャン伯父さんが良かった! 不思議な登場人物たちがおもしろかった。 ココノツの心の声との会話も良かった。 まだまだ続きが気になる。
1投稿日: 2023.09.21
powered by ブクログ違う世界に連れていってくれる。 世界の捉え方、時間の流れの捉え方が壮大。 わたしの人生ってせまいな笑
1投稿日: 2023.08.03
powered by ブクログジャン叔父さん好きだな リリボイという「世界」と呼ばれる街に是非行ってみたい。 「楽園」というホテルに泊まってみたいな。
1投稿日: 2023.06.06
powered by ブクログ暖かく乾いた幸福ななにか 吉田篤弘の文章はいつだって私にそれをくれる コーヒーの香り、オイスターシチューがつめたい身体を伝う幸福 私が口にするコーヒーも、何番目かのブラウンだったりして ごきげんなオオカミ! 今日から私の心のなかにも住んでもらおう
2投稿日: 2023.03.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「1」を読み終わった後に娘に手渡しておいたら、あっという間に読み終わり「2」も先取りされ、早く「3」を持ってこいと要求してくるほど。 いや、だからまだ出てないんだって。。。 ということで、小学生高学年から楽しめる幻想旅物語、『それでも世界は回っている』の第2巻。 ”6番目のブルー"を探してエクストラへ向かうはずが、いつの間にか唄のメロディーを求めてリリボイに向かうことに。 ”人生っていうのは「いつの間にか」をめぐる戦いなんだ”とのことなので、それもまた必然。 それにしても登場人物が多い。 それほど長くない章立ての中、ほぼ1章に1人のペースで出てくる。 吉田さん自身のイラストを毎回挟み込んでくれているので、とてもイメージしやすくて良いのだけど、次から次へと目まぐるしいほど。 この辺も世界は回っている感が出ているのかも。 さて次は完結編(なのかな?)。 待ち遠しい。
37投稿日: 2023.03.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
失われたインクを探す旅の続き。 ジャン叔父さんとココノツとの旅。不思議な大人達に囲まれてオリオは少しずつ成長していく。町並みや景色の書き方がとても美しい。リリボイ行きたい。世界は勝手に回ってるけど、誰もが中心となって回っている。そして失った事を受け入れる。この旅の終わり、オリオは何に辿り着くんだろう。続きが気になる!
3投稿日: 2023.01.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ただただ叔父さんにモヤモヤしながら読んでいたら最後にココノツが思ってたことそのまま言ってくれてその後のオリオの返答からの流れで急に面白くなってびっくりした!笑 続きも買います!笑
2投稿日: 2022.12.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
幻のインク探しの旅、第二弾。 時空を彷徨うようなフワフワした感覚にどんどん惹き込まれていく。 インクの色の素となる染料が自然界から失われている、という。まさに幻のブルー。 名前と空き壜だけが残され、このまま永遠に封印されてしまうのか。 色の素となる染料が自然界から失われていく…このことは現実世界でも起こりうることとちょっと心配になる。我々の世界でも似たような現象が近い将来起こるのではないだろうか。 インクの素となる岩石も尽きてしまい、幻のインク探しの旅も暗礁に乗り上げたかと思いきや、偶然見つけた〈五番目のブルー〉により、新たな展開が期待されるが…? 他にも幻のインクを狙う人も登場して、何やらキナ臭い展開に。 今は亡きベルダさんの魂の宿る〈六番目のブルー〉。一体どんなブルーなのか、ますます見てみたくなる。次回いよいよ最終回…どうなる? 「人生っていうのは、『いつのまにか』をめぐる戦いなんだ。だから、たしかにぼんやりしていたら時間の野郎にごっそり持っていかれる。しかし、気を確かに持って、こつこつと積み重ねていけば、ある日、『いつのまにか』が、こちらの味方になってくれる。それでもう、時間は敵じゃなくなるんだ」 旅の相棒の叔父さん。たまにはいい事言う。 ”たまに”だから心に響くのね。ズルい。
32投稿日: 2022.12.08
powered by ブクログ幻のインク"六番目のブルー"を探すオリオ君とジャン叔父さんの旅。 様々な人と出会い、その考えに触れるオリオ君。 オリオ君と一緒に旅をして、吉田篤弘さん独特の幻想的で不思議な世界観を味わうような感覚が心地良い。 旅はまだ途中。オリオ君の旅は続く。。 オリオ君は六番目のブルーに辿り着けるのだろうか? その時、オリオ君はどのように感じるのだろうか? 「世界はお前を中心に回ってるんじゃない」 「子供の尻尾」 「いつのまにかに追われる」 など、ときに発するジャン叔父さんの言葉が刺さる。
1投稿日: 2022.11.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前作の内容をほとんど覚えてなかったけど、とにかくインクを探し求める話だ! インクのヒントになる歌のメロディーを探すために色々な場所を訪れる主人公オリオとその叔父ジャン。だいぶテキトーだがギターは上手いジャンに引っ張り回されたりしてるが、なんだかんだで真相に近づきそうなそうでもないような。
1投稿日: 2022.11.13
powered by ブクログそれでも世界は回っている・第二巻 師匠・ベルダさんの死を受けて、廃盤になったインク〈六番目のブルー〉を探す旅に出たオリオとジャン叔父さん(そして、オリオの心に声が宿っている“ココノツ”も共に)。 インクの秘密が、ある“唄”に隠されていると知らされますが・・。 どこか浮世離れした、不思議だけど心地よい空気感に包まれながら楽しめる本書。 行く先々でちょいと奇妙な人達と出会い、そして別れを繰り返しながら人生観を深めていく二人ですが、とりわけ今回は、ジャン叔父さんが経験した“別れ”(犬の“終列車”だったり、パティさんだったり・・)と、彼の死生観が切なくて印象的でした。 街の描写も魅力的で、個人的に〈世界〉と呼ばれる駅・「リリボイ」の雰囲気が好きでしたね。 〈六番目のブルー〉への道のりは遠そうですが、今後オリオ達にどのような出会いが待っているのか、三作目が楽しみです。
10投稿日: 2022.11.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「~1」を読んだときの感想は会ったことのあるような人たち、街並みみたいな感じだったけれどこちら「2」の感想はその時よりももっと進化してファンタジーのような、「楽園」のような「天国」のような気持ちの良い場所にいるっていうような気持ち。 最後のまち『リリボイ』の印象も良かったけれど六番目のブルーのこと、オイスターシチューのことなどシンと染み渡りました。 理解出来ない現実的な疲れた心で読んではいけない、しっとりゆったりした気持ちの時に読まなければならない本だということも。
6投稿日: 2022.10.18
powered by ブクログ『月とコーヒー』から始まった青いインク探しの物語の第二弾です。 失われたインクを探しているのか、音楽を探しているのか、結局は自分自身を探しているのか。 読んでいるうちに心が凪いで来て、ちょっと泣きたい気持ちになって来ます。 月舟町シリーズが好きな方には、絶対にオススメのシリーズです。
5投稿日: 2022.10.11
