
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
クリステンセン教授の最終作に当たる本作。 相変わらず教授の本は面白い…。 主題は「貧困市場のイノベーション」かな。 一般に貧困な土地というのは顧客が見込めず、ビジネスが成長する土台も存在しない。グローバル化によって労働市場が世界に広がったとはいえ、後進国は企業の下請けをするのみで発展することはない。 (ここらへんマレク・レビンソン『物流の世界史』とは真逆の意見で面白かった。クリステンセン教授にとってのイノベーション(発展)とは持続的なものなので、後進国自らがモノ・コトを生み出さなくてはならない、という意見だから当然なのだけど) だから、後進国を発展させるためには「ただトイレを設置するだけ」では不十分。水のインフラや使用者のニーズを明確にする…こういった導線を作り上げることで、ようやく国民はトイレを使うようになる。 もちろんこういった導線を作り上げることは大変だが、一度成功すれば金脈のように巨大市場を得ることができる。というのが本書の大筋かな。 後進国に対し援助だけでは上手くいかない、というのは相当前から言われていて、もし発展させるためにはサイクルを回し続ける(つまり持続的な成長だ)しかない。 そしてそれは市場から生まれる発展型のイノベーションしか有り得ない。という感じでした。オススメです。
0投稿日: 2024.12.22
powered by ブクログ1990年から25年で10億人以上が貧困層から抜け出すが、ほとんどが中国一国 1960年以降のODA 4兆億ドル以上だが 多くの貧困国はそのままか悪化 持続的繁栄の作り方 貧困とは? 不便=無消費=想像するチャンス 井戸を掘るか? 携帯通信網を構築するか? 理論に照らし合わせた 市場創造型イノベーションへの投資 経済推進への成果 雇用 消費 文化 3つのイノベーション 持続型イノベーション 確立された相手と解決策の改良 効率化イノベーション プロセスの変革 収益性の改善 注:移転が可能 市場創造型イノベーション 雇用も創造 インフラを構築=国づくり プッシュ戦略ではなくプル戦略 日常の不便やニーズに応える 現状把握重視のアプローチ 市場を創造 ナイジェリアへヌードル工場誘致 インフラ(発電/上下水道/港/教育/物流導入 19世紀アメリカは今の貧困国なみ イノベーション投資からイノベーション文化へ シンガー 衣料業界の革命 手縫いからミシンへ コダック シャッターを押すだけ、あとはお任せ フィルム充填済カメラを送る フォード 大規模な垂直統合 道路建設 輸送費値下がり 週休二日制 バンクオブアメリカ 銀行を富裕層から庶民へ 低金利 インフラへの投資 制度改革 制度は文化から派生する信頼 市場創造のイノベーションが先行する 制度は地域の問題を解決するもの 制度が分解せずに機能していく接着剤としてのイノベーション イノベーションはインフラに先行する イノベーションはプロセスの変化 現地の持つ能力と市場のニーズの一致 無消費者を対象としたイノベーション 繁栄=経済/社会/政治 の幸福度を向上させていくプロセス
1投稿日: 2024.09.09
