読了時間　3時間51分 この本で筆者が最も伝えたいのは、「キャリアは組織から与えられるものではなく、みずからの手で築いていくものなのだ」ということ。日本企業ではエスカレーター式にキャリアが勝手に形成されるが、希望通りのキャリアに組織が導いてくれるわけではない。自分の価値観と現状業務とのギャップに違和感を感じると人生に悩み不安になる。この解決には自分が常にキャリア形成の主導権を握るしかない。そのひとつの選択肢として海外での現地採用があり、現地採用であれば会社都合による場所、時間、仕事内容の影響が少なく、自分主体のキャリアを形成することができる。また現地採用→日系企業本社へのキャリアパスも存在し、収入や裁量のキャリアアップも見込める。一考え方として面白さを感じるが、発想がかなり極端である為、他のキャリア選択肢も知った上で判断することが大切だとも思った。