組織内の不正を証言されるのを防ぐために警察官を射殺するという設定に乗り切れないままに、読み終わった。ミステリーではないので謎が魅力的ではなくてもいいのだけれど、余りにもそのまんま過ぎて、場面場面を消化していく、RPGゲームのようだった。 マルティン・ベックシリーズが念頭にあったようだが、それは余りにも身の丈に合っていないのではないか。

面白い警察小説が読みたいと思い、本作と次作をまとめて購入したものの、古い若者像やアウトロー像にやや冷めてしまった。無理にキャラクター作らなくてもいいのになぁ。独自の捜査本部もリアリティに欠け過ぎてて入り込めず…

スリル満点。スピーディーなカーアクションを見ているかのような作品にヒリヒリした。面白かった。警察官も人間なんだ。汚いんだ。卑怯なんだ。会社と一緒なんだと。同じなんだ、私たちとと思わせてくれる小説だった。踊る大捜査線みたいで、もっと早く出会っていても良かった。

ひと夜の緊迫したストーリー。 意外な密通者、犯人に驚き、 とっても楽しませて貰いました。 シリーズ続編も読んでいきます！