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滅びの前のシャングリラ
滅びの前のシャングリラ
凪良ゆう/中央公論新社
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総合評価

378件)
4.1
122
160
74
10
0
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    著者の人は何故こんなに色々なジャンルに精通しているのだろう、と思った。反社や芸能界、複雑な家庭環境まで。 地球滅亡の危機ということもあり、動きを感じられる描写が多くて読み飽きない。 登場人物の個性がこの本の一番の魅力だった。

    0
    投稿日: 2025.11.16
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     祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。驕れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者もつひにはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。 ━━━━━━━━━━━━  明日世界が滅びるならば、あなたは何をしますか。家族と一緒にいるのも良いでしょう。想い人に想いを伝えるのも良いでしょう。全てはあなたの自由です。だって、明日には全てなくなるんだから。全てが塵になることが決まった世界で、家族になることを選ぶ。そんなお話。  ぎりぎりと、真綿で首を絞められるような苦痛。どれだけ長くても一ヶ月しか生きられない。この死刑宣告に、私だったら耐えられない。宣告が今日死にます、一年後に死にますであれば、気の持ちようは大きく変わる。自棄を起こす人間は本作よりも少なくなるのではないか。一ヶ月後という期限設定は絶妙だ。一日では自棄を起こすタイムリミットが近すぎるし、一年では自棄を起こし続ける体力が持たない。最も効率的に人間を壊すことのできる死刑宣告期間だと思う。  「終わりがあるから、今を生きようと思えるんだ。」なんて事はない雑談で飛び出た言葉だ。彼は「生きることは苦痛に塗れることで、終わると思うから、まだ頑張れる。それに、嫌な事の後には嬉しいことがあって欲しいじゃん」と言っていた。その時は何も感じなかった。死ぬことを意識してなかったのだ。今になって、本作を詠んだ上で思う。彼にとってあの雑談は、なんて事のないものだったのだろうか。

    19
    投稿日: 2025.11.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    各登場人物のお話になると、それぞれの関係性が明らかになってよかった。また、滅亡しない未来はなくて、滅亡に向かってどう生きてくか境遇の違う登場人物が最終的に同じ場所に集まったのがよかった。 (読了日2025/09/12)

    0
    投稿日: 2025.11.12
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    「もうなにもできることはないのに、それでもあと十五日ばかりの間、あたしたちは呼吸をし、食事をし、排泄しなくてはいけない。ただ死ぬために」 「そして遠からず訪れる最期のときまで、ただ、命を謳うのだ。」 これらは私が心を動かされた言葉です。 地球が滅びる小説を初めて読みましたが、生きる希望を失った人たちによる混乱と無秩序化とした日本が単なる小説の世界だけには思えず、別の形でいつか日本も混沌状態を迎えるのではないかと考えさせられた。私たちは避けられない死を間際にしたとき、最期まで周りに希望を与えられる人でいられるのか。それとも精神崩壊するのか。

    13
    投稿日: 2025.11.10
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    あと1ヶ月で地球が滅ぶとしたら、どう過ごしますか?冴えないいじめられっ子、学校のマドンナ、ナンバー1の歌姫、ヤクザ崩れの男の最期の1ヶ月とは…。 略奪殺人が普通になってしまった日本を描いているんだけど、気持ち悪さや怖さはそれほど感じない。コロナで治安が悪化した諸外国はこんな感じなんだろうか、と全然関係のない想像をした。 「やっぱり滅びませんでした~チャンチャン」ではないのがよかった。 市職員としては、「名前の漢字を言えるだけで住所教えちゃうの!?」と気になって仕方なかったヨ…

    1
    投稿日: 2025.10.26
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    テンポのいい話の展開でどんどんページが進んでいった。 いつもの毎日は嫌なことがあったりなんだかんだ、もう疲れた!全部なくなってしまえ!と思うこともある。でも本当にあと少しでこの日常が失われるとしたら? 現実世界ではいつ死ぬかわからないけど、全員がいつ死ぬかわかっていて残りの時間を過ごしている状態。追い込まれた時には善も悪もなくなり、人はなんとか自分と大切な人が生きられれば、となるのだろう。

    1
    投稿日: 2025.10.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    汝、星の如く、星を編む、流浪の月に続き、同著者のこちらを手に取りました。 とても良かった。1-3章までは視点は変わりつつも一続きの話。お母さん視点で語られる章が1番好みだった。4章はさらにまた別の視点から。 それまでどこか自分を偽ってきた人生を歩んできたそれぞれの登場人物が、地球が滅ぶという間際になり、不幸なはずの世界でシャングリラ=理想の場所を見出す話。 人の心の動きとか矛盾した感情とかままならない思いとかを描いている作品が好きなのでおもしろかった。 暴力描写あり。

    1
    投稿日: 2025.10.17
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    2011年東日本大震災 2020年〜コロナ流行 そして近年は、高温続きの酷暑や線状降水帯など あながち滅びそうな今日この頃 人としての生き方を考えさせられます

    0
    投稿日: 2025.10.13
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     地球が滅びる1ヶ月前の設定なのはコロナ禍に書かれたというのもあるのだろうか?極限状態になるとかえって輝く人がいるというのは人の持っているスキルセットがたまたまある環境下で輝くということだろうか。  私が印象に残ったのは地球がまさに滅びる直前にポチと妻が波光教の教義を信じて自分達を納得させていたこと。物語は世界を単純にして視野狭窄にさせるんだけど、そっちの方が生きやすい時もある。これは地球滅亡の時に限らないなぁと思った。  話の展開や伏線の張り方や心理描写が秀逸でした。

    0
    投稿日: 2025.10.12
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    何の予備知識もないまま読み始めたら、地球滅亡のお話だったのね笑 最後の時は、さすがの日本でも略奪やら起きるんだろうな。 私なら、家族と平和にいつも通り過ごしたいな。特別なことは何もなくていい、笑って過ごせたら幸せだなと思った。 それにしても、「ひとめあなたに...」は懐かしい!実家にまだあるかなあ。私も読み返したくなった。

    1
    投稿日: 2025.10.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    世界が終わる。それに向かっての人々の行動とか心情を細かく書いてて、本当に世界が終わるんだとしたら、こんな感じなのかなぁと想像しました。 男の子の純粋で真っ直ぐな恋心で、物語は始まるけど、色んな人からの視点でストーリーが進んで行くので感情移入しやすく、また、登場人物の心情がほんとに細かく繊細にかかれてて、ずっしりと来た。 ただ、終わり方がなぁ……。バットエンドでは、無いのだろうけど、幸せになって欲しかったなぁと。

    0
    投稿日: 2025.10.10
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    世界滅亡に向けて生きる。 どんな人でも寂しさは持ち合わせているよなーと。一見満たされてそうな人でも心まで満たされているかなんてわからない。そんな人は本当に幸せだろう。ふと、「なぜ生きてるのかこんなに辛い思いをして」みんな一度はよぎるのではなかろうか。生まれてきた人が思う共通点なのかもしれない。

    0
    投稿日: 2025.10.10
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    1ヶ月後に滅びる世界…なんだか1ヶ月って短いようでけっこう長いよなと、一か月の間生きるのは相当に身体的にも精神的にも考えるだけでしんどくてあまり深く考えたくなかった もはや明日世界が滅びますぐらいのほうがいいなと思う

    0
    投稿日: 2025.10.08
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    友樹がぴゅあでかわいくて、ニマニマしながら読んでいたけど、中盤あたりは特にしんどかった。結末も好きだった。 凪良ゆうは気持ちの描写がとても上手くて、すっと入ってじーーーんと、沁み渡るのが心地よい。

    0
    投稿日: 2025.10.05
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    何となく納得できない日々に流されるまま自分を押し込めていた彼等が、滅亡に向かって混乱する世の中で本当の自分に出会い、少し自分を好きになって滅びゆくまでの過程。偽りの自分への息苦しさからの解放と世界の滅亡のコントラストが鮮やか。

    0
    投稿日: 2025.09.19
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    突拍子もない設定だが没頭して読んだ。 読みながら、登場する人々の、それぞれの存在の根幹の「成長」を感じた。みんな完璧な人達じゃなくて、弱いところや、客観的に見て首を傾げてしまうような点があるけれども、読んでいるうちに自分の心にぐっと近づいてくるような親密感の高まりを感じるようになった。 どのように終わるのか気になっていたが、希望と力強い生命力を感じさせる終わり方で良かった。

    0
    投稿日: 2025.09.19
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    すぐに買い占めが起こる現代なのだから地球滅亡のような事が知らされたらこういう状況になるように思える。不足や不便、不満が生じると人の本質が見えると改めて思う。離れている家族に会いたくなった作品でした。

    7
    投稿日: 2025.09.14
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     あれほど死ぬことを熱望していたのに、死ぬ瞬間になって、もう少し生きてみても良いかもと思えるのはなぜだろう。幸せが何かを知っているからか。本当は死にたかったんじゃなくて幸せになりたかっただけ、誰かに幸せにしてもらいたかっただけなのか。  他人の言動を邪推して、勝手に不幸になってるだけって思われるかもしれないけど、ずっと不幸だけが私を裏切らず、そばにいてくれた。そんな不幸をやすやすと手放すことはできない。  私は死ぬのが嫌だと思ったことはないけれど、死ぬのが嫌だと言っている人たちが死ぬ理由を探そうとしている場面を見て、人間はどうしたって順応して受け入れようとする本能が備わっているのだなと思った。

    0
    投稿日: 2025.09.13
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    やっぱ、この人の本は好き。 読んだらすぐに引き込まれる。 生きること、幸せとは何かがテーマ。 心の持ちよう?

    0
    投稿日: 2025.09.12
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    当たり前だけど、人それぞれ生きてる環境や状況は様々で大切な人もそれぞれいて、、 人生最後の瞬間がくる時にその大事なものをより大切に思えたり、守りたいって思ったりしている主人公たちを見て、改めて家族や友人を大切にしたり、感謝を持たないといけないなと感じた。 言葉では表しにくい気持ちになった。

    8
    投稿日: 2025.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ★★★★☆星4一ヶ月後小惑星が衝突し、地球は滅びる。 シャングリラ、江那友樹、17歳、クラスメイトを殺した パーフェクトワールド、目力信士、40歳、大物ヤクザを殺した エルドラド、江那静香、40歳 いまわのきわ、山田路子、29歳、恋人を殺した。 パーフェクトワールドの章を読み始めて、あれ?違う話かな?ヤクザの世界のチンピラにはあまり共感できないなと思ってた。静香の再会シーン、物騒だけど二人らしくてクスッと笑えた。MVPは静香に。 SOS地球、こちらぼく、緊急事態発生、今すぐ爆発して人類を滅亡させて下さい

    1
    投稿日: 2025.09.04
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    3.5 『流浪の月』『汝、星のごとく』に続いて凪良ゆうさん3冊目。  3作品目にしてなんとなく凪良さんは「普通」や「当たり前」からはみ出しているような人達を描きたいのかなと思いました。「普通」の人生でありたかったのにそうはいかなかった人達、いけなかった人達の生き様や感情が伝わってきます。決してそれは綺麗なものとは言い切れない、必ずしも応援出来る人物とは限らないのが凪良さんが描く人間の特徴で、作品が持つ力にも繋がっている気がします。  『滅びの前のシャングリラ』では1ヶ月後に地球が滅亡することが決まり、絶望する人達で溢れる中で、これまで死にたいと思っていたり、生きる意味を見失っていたりしていた人が逆に生きる意味を見いだし、成長する姿が見ていて面白かったです。  地球に隕石が衝突するーと聞くととてもSFチックに聞こえますが、読むとまったくSFで無いことが分かりますので、タイトルやあらすじで敬遠してた人がもしいれば、勿体ないのでぜひ手にとって欲しいです。

    0
    投稿日: 2025.09.04
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    走馬灯を覗き見るような感覚。 走馬灯を見る時、おそらく良いものか悪いものかは 選べないと思う。 だけど、この本の登場人物たちは その走馬灯の結末を自分たちの希望に変えた。 ここまで絶望的な設定で背中を押されるような 希望を持った主人公たちの人生が、 1秒でも長く続く事をねがわずにはいられない。

    9
    投稿日: 2025.09.02
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    高校生がいきなり人を殺した告白から始まるのに、あれ。。。なるほど、壊れていく世界でそうなるのね、と予想するんだけれど。 章がかわると、いきなり違う告白で。。友樹はどうなった?と読み進め、なるほどこの人に。。 で、次は母ね。。と思ってるのにさらなる章で路子ってだれ?の世界笑 そうつながるか。。。なるほどと感心するも。 世界が滅びることで生きてる幸せを感じる。。皮肉な話だけれど、殺伐の中にこそ、小さな幸せ。見る方向を変えればみんな自分勝手。 重い話だったけどいい話だった。 新井素子さん、私もよく読んだよ! 雪絵ちゃんの話もよめて良かった。

    0
    投稿日: 2025.08.31
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    本屋大賞になっているので、タイトルは聞いたことがあり、面白いのかなと思って読んでみた。 一か月後、隕石が地球に衝突し、地球が滅びるということになり、残された時間を過ごす人たちを描いた話。 いろいろ問題を抱えた人たちが、最後の時に向かって問題が解決し、幸せに向かって収まっていくというという、かなり都合のいい結末だった。 いわゆる普通の人ではなく、かなり極端な人たちなので、究極の状況に追い込まれたとしてもそんなに変わる?という疑問があり、あまり自分にとっては面白くなかった。

    0
    投稿日: 2025.08.29
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    一ヶ月後に突き尽きられた人類滅亡という死刑宣告。訪れる北斗の拳の世界、全員無敵の人になる破滅的な社会の中でどう死と向き合うのか。 もしもだけど可能性のある現実的な未来。 時間の迫られた中、罪を犯しながらも生きていく人物たち。 奇跡的に好きな女の子と過ごす男子、元サヤに戻る中年、親子に戻るチンピラなど幸せにも見えるが、やはり背景には死がつきまとう。重い気持ちが拭えないし、自分もその世界で終わりに迫られているような錯覚に陥る。 やはり絶望に襲われるのかな。どう考えても救いがない。終わりの日、隕石はやはり墜ちるし夢オチでもない。アメリカの映画のようなヒーローも現れない。 それでも路子のラストライブの会場のようにやりきって死ねるのか、暴漢に襲われてアッサリなのか想像に尽きない。 が、死の間際が分かる状態でどう向き合っていれるのかは考えさせられた。まあ全然分かんないけど。 救いのない物語のようだけど不思議と締めは悪くない。清々しい気持ちでとは言えないけど。

    23
    投稿日: 2025.08.28
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    あと一ヶ月で小惑星が地球に衝突して、人類のほとんどが死にます。と言われた世界で、人々はどう生きるのか。 ある家族のそれぞれと歌姫に、章ごとにスポットライトを当てた小説。 以前読んだ、荒木あかねさんの『此の世の果ての殺人』を思い出した。 あちらは圧倒的に自殺者が多くて、それ以外は割と平和そうだったけど、こちらでは略奪、暴力、殺人が横行する殺伐とした世界観。 現実に起こったら、やっぱり殺伐とするんだろうな。 自分ならあと一ヶ月なんだったら、たくさんお金使って、美味しいもの食べて、旅行したいな。と思ったけど、そもそもあと一ヶ月なら誰も働かないから旅行も何もできないか…と考え直した。 非常に重い内容なのに、時々クスッと笑える表現もあり、やっぱり凪良ゆうさんは読ませるな…と思った。 妊娠中で、赤ちゃんに出会える前に地球が滅びてしまうのは辛いけど、今閉塞感を感じて日々そこはかとなく死にたいと思っている人には救いとなるのかな…? 少なくとも、この主人公たちは救われた部分があって、家族の絆もあって、良かったなと思った。

    0
    投稿日: 2025.08.28
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    人類が滅亡するまで残り一ヶ月と宣言されて、自分には何ができる?何をする? 子供の頃からずっと「早く死にたい」という思いをうっすら持ち続けている。実際に滅亡までのカウントダウンが始まったら、私は念願が叶うと喜ぶのかな。 きっと泣き喚きながら「まだ死にたくない!」と生に縋るのだろうな。絶望しながら、まだ死にたくないと思いながら、いつもと同じ生活を繰り返す気がする。その時になって初めて、平凡で変わり映えのしない毎日が何よりも貴重で大切なものだったと気付く。今更気づいても遅いのにね。 残り一ヶ月、嘆き悲しんでばかりの人もいれば、そんな状況下でも幸せを見つけられる人もいる。 前者になるか、それとも後者になれるかは自分次第。

    0
    投稿日: 2025.08.26
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    世界が終わる。強制的に命が終わる。抗いようもないカウントダウン。 その時、人はどうするのか。 荒れ狂った世界で、日本で、生きようと藻掻くのが。絶望し、諦め、自ら命を絶つのか。 何を信じ、誰を信用するのか。 最期の時をどう過ごすのか。 重たいテーマだったけど、主人公が移り変りながらも、ひとつの家族となっていく様が読んでいて心が暖かくなっていくのを感じた。 夢を追いかける少女、腐った自分、全てを取り戻す最後の時間。 もし世界が唐突に終わることを告げられた時、自分ならどうするのだろうか。何をして、最後を迎えるのだろう。誰とその時を共にしたいだろうかと、考えさせられた。 ある種、その時、人の本当の根っこの部分が現れてしまうのかもしれない。自分の中にしまい込んでいた本性。残虐性か、悲観的思想か、はたまた善良な本性。 社会において取り繕うものが無くなった時、自分はどうなってしまうのだろうかと恐ろしくもなった。 家族や友達、恋人。好きな人。 今しかない時間を改めて考える。悔いのない人生を生きれているだろうか。

    0
    投稿日: 2025.08.25
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    これを読んだらNASAや政府は、地球を破滅させる何かの情報を得ても直前まで発表しないに限ると判断するだろうな。終末になったら豹変する人間がどれくらいの割合でいるのだろう。全員か? 私なら滅亡を何日前に知りたいだろう?

    1
    投稿日: 2025.08.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    目次 ・シャングリラ ・パーフェクトワールド ・エルドラド ・いまわのきわ ・イスパハン 小惑星の衝突で、一か月後に地球が滅ぶ。 広島県に住む高校生の友樹はいじめを受けている。 もう慣れたので、うまくやり過ごすことができることもある。 でも、憧れの藤森さんに冷たい目で見られるのはつらい。 一か月後に地球が、人類が滅ぶというのに、東京に行くと藤森さんは言う。 加速度的に治安が悪くなっている時に、一人で上京させるわけにはいかないので、こっそり後ろから彼女を見守っていたが…。 小惑星の衝突で、一か月後に地球が滅ぶ。 という作品は、何作か読んだことがあり、それらに比べて特別に何か良かったところがあったかというと…。 小惑星の衝突がなくても、物語としては成立する話だと思った。 なぜなら、発作的に衝動的に暴力的になっていく多くの市井の人々は書かれているけれど、中心人物以外の人たちの書きぶりが薄いので、もっと別なアプローチをしている人々の姿が見えてこないのだ。 残る一カ月を普通にお蕎麦屋さんとして続けて行こうとした老夫婦は、あっさり殺されてしまったし。 各国の政府はどうしていたのか、宗教(波光教意外)は人々の心にどう影響を与えているのか、背景にちらりとでも書いてほしかった。 文庫には新井素子との対談が収録されているというので、これは読まねば。 『ひとめあなたに…』の衝撃は、やっぱり圧倒的だったからなあ。

    0
    投稿日: 2025.08.21
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    1ヶ月後に小惑星が地球に衝突するまでの群像劇 以下、公式のあらすじ -------------------- 「明日死ねたら楽なのにとずっと夢見ていた。 なのに最期の最期になって、もう少し生きてみてもよかったと思っている」 「一ヶ月後、小惑星が衝突し、地球は滅びる」。学校でいじめを受ける友樹、人を殺したヤクザの信士、恋人から逃げ出した静香。そして――荒廃していく世界の中で、人生をうまく生きられなかった人びとは、最期の時までをどう過ごすのか。滅びゆく運命の中で、幸せについて問う傑作。 〈巻末対談〉新井素子×凪良ゆう -------------------- 巻末の対談もそうだし、新井素子の「ひとめあなたに…」の影響を受けていると思われる あと、その中で言及されている、伊坂幸太郎の「終末のフール」との相違点などの分析 それぞれ、地球に隕石や小惑星が衝突する事による混乱と一部の平穏というのは同じでも 衝突まで1週間、1ヶ月、7年という違いがあり その期間の違いで人がどう諦め、何を望むかという違いにもなっているように思う いじめられっ子だが、昔から憧れの女の子を守ろうとする男の子 ろくでもない人生を送ってて鉄砲玉を命じられたヤクザ 仕事はやり遂げたが、滅亡が明らかな状態で望んだ事 昔やんちゃをしたが、息子のためにシングルマザーとして暮らしてきた破天荒な母親 憧れの存在である芸能人になれたが、果たして自分の成りたいものは何だったのか迷う歌姫 江那友樹、クラスの美少女藤森さん、ヤクザの信士、友樹の母親の静香 人気絶頂の歌姫Loco(路子) 極限状態で人はどんな行動をするのか? やけくそになって破滅的な行動をする輩 終末思想にとらわれている宗教団体 奪い合いの食料と物資 愛する人のためという行動原理 愛の極限とはこんな状態になってこそわかるものなのかもしれない 地球が滅びる前に、人間がどういう思いを抱き、どのように心が変わっていくのか 弱気だった友樹は守るべきもののために前向きになるし 実の子ではない事にうっすらとした疎外感を感じていた藤森さんは自分の気持ちに向き合うし 信士は本来自分がなりたかった姿は何かを思い起こして愛する者達のダークヒーローになる 静香は破天荒に振る舞っていても、昔の自分にが弱かった事に気付き、真の幸せというものは何かを知る 山田路子は本来の自分の望みを叶える 実際問題、こんな発表がされて、社会が混乱した場合、もっと悲惨な状況になる気もするし 日本だからこそ意外と平穏に滅亡の時を迎える事がありそうな気もする 舞台の裏側にいるインフラ系の人達の心情も理解できないでもない 極限状態に陥った人は、自分の仕事や役目だけを見ることで精神の安定を図るという行動もあり得るだろうし もし自分がこんな状況になったらどうするだろうと考えると 結局は自己中心的な考えになりそうな気もする もしくは自暴自棄になってしまうのかもと思う ただ、その情報がどのくらい信憑性のあるものなのか、確信が持てないので 結局はそれ程の悪事を働くことなく自滅するような気もする 登場人物の人達のように、自分の大切なものが何かなんて気づかないんだろうなぁ

    4
    投稿日: 2025.08.18
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    公民館読み聞かせの方から オススメされお借りした本。 東野圭吾さんの終末のフールと 設定が同じで、既視感があった。 あと1ヶ月で地球滅亡という状況で 登場人物5人が自分を奮い立たせながら より良い生き方を模索する姿が良かった。 誰も罪に問われないから 食糧が無くなるから と暴動や殺人が当たり前になる世の中でも、 登場人物達が倫理観を見失うことなく真っ当に生き 大切な人達と最期を迎えられて良かった。

    0
    投稿日: 2025.08.18
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    めちゃくちゃ良かった。静香さん最高だった。 路子の最後もかっこよかった! 最後のとき、俺も信士と同じように、うまいもん食べて、お酒飲んで、家族と一緒にいるのがいいな

    11
    投稿日: 2025.08.17
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    明日が来なければいいのに...そう思う一人一人の人達は物語のなかで繋がって 小惑星が落ちてくるまでの時間 崩壊した倫理のなかで生きる 世界が終わってしまうことの羨ましいきもちと崩壊する世界への恐怖のバランスがリアルすぎる!

    3
    投稿日: 2025.08.17
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    1ヶ月後に死ぬ、ってなったらどう最期を迎えるか?1ヶ月の間に世の中はどんどん廃れていき、治安もどんどん悪化。 その描写もかなりリアルで物語に引き込まれた。 そんな中にもある希望や期待、生きる希望について考えさせられるお話。

    5
    投稿日: 2025.08.17
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    変に達観したりもせず、厭世観にも浸らず、1ヶ月間という猶予を与えられた主人公たちが懸命に生きる姿が良かったです。 なんとなく地球が滅亡するのではなく、1ヶ月かけてじわじわと社会秩序が乱され、街が破壊されていく部分を描いていたのも良かったです。

    2
    投稿日: 2025.08.12
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    何かのSF映画に似たような展開があったような。 新鮮さはなく、終わり方もなんとなく予想がついてしまうが、まあ悪くはなかった。 あと少しで死ぬとわかっている時の方が行きたいと願うというのはなるほどなあと。 あと少しで死ぬとわかっているからこそ自分を見つめ直せるのかもしれない。 そういう意味ではある日突然死ぬ運命に遭ってしまうのは非常にやるせないなとどうしようもない気持ちにもなった。

    0
    投稿日: 2025.08.09
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    人殺しすぎやろと思いつつ、世界が滅びるとなると本当にこんな世の中になってしまうんやろうなー。 死ぬとわかると見えてくるもの、大事な人。この状況だからこそ絆が繋がるのは複雑だけれども、このままだらだら苦しみ長く生きるよりある意味幸せなのかもね。

    0
    投稿日: 2025.08.06
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    先が気になる系で、ほぼ一気読み。 エンタメとしては面白かったけど、そんなに心には響かなかったかも。私は。 そのなかでも、いじめられっ子高校生の友樹の成長が一番グッときたな。 -- コメント更新。数日経ってみたらすごくグッときた。静香の母親として発する言葉の強さに、ふと励まされたり、正解のない世界での正解が、今の世界と重なったり。正解がないのは、現世もそんなもんじゃないか。 出会えてよかった。

    0
    投稿日: 2025.08.02
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    明日世界が終わるとしたら人は本当の意味で自由になるんだなと思った。もちろん自分勝手に暴動とかする人もいるんだけど、今までふたしてた感情とか見て見ぬふりしてたものに対して素直になれたりして、「なーんだ1歩踏み出せばハッピーエンドだったのかも」って。思った時には「もう少し生きたい」なんて思ったりして命が終わるのが惜しくなったりね。 足元にあった見えない重りから解放された時に初めて自分の本質が見えるのかも。 その根っこの自分が気高い4人の話でした。 個人的にはお父さん頑張れ!のシーンアツくなったな〜。 ちなみに、私は世界が終わるならお母さんの筑前煮をお腹いっぱい食べてグッドバイしたいです。

    0
    投稿日: 2025.07.31
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    あと1ヶ月で隕石が落ちて人類滅亡してしまう。 生きづらさを感じていた5人が、最後の1ヶ月で、それぞれ自分自身を取り戻していく。ハッピーエンドなのかな。 私だったらどうするかな。家族でご飯を食べる日常が一番大切だと思うかな。 シャングリラ友樹と藤森さん パーフェクトワールド信士 エルドラド静香 いまわのきわ路子

    17
    投稿日: 2025.07.30
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    一気読み。 率直にすごく引き込まれた。滅亡していく世界を少し羨ましいと思ってしまうほどに、絶望の中でありながら希望を感じて生きていく人々に感動した。どの登場人物も、これまでのいつまでも続くと思っていた世界ではどこか心に闇を抱えていてふんわりと世界の終わりを望んでいるようにも見えたが、いざ世界の滅亡が近づいていくと、むしろ生きがいを感じていく姿が良かった。滅亡に向かっていく世界の多くでは、大体の場合ヒーローが現れて滅亡を阻止してくれるが、この世界では着実に滅亡が近づいてくるし、登場人物は滅亡を受け入れているようにすら見えた。でもそれは諦めではなく、何も失うものがないからこそ残りの人生を悔いなく輝いて終わらせようという前向きな受け入れに感じられた。1ヶ月後、世界が終わるなら、誰と何をして過ごそうか。多分、今みたいに世界がいつまでも続くと思って生きているうちはベストな選択はできない気がする。

    10
    投稿日: 2025.07.24
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    平和な世界では上手く生きられず、なにかしらに絶望し過ごしていた登場人物達。 それぞれの残された時間の生き方は、見落としていた大事なことへの気付きがあり、自分達の大切なものを守る為に命懸けで、人を殺めた登場人物ですら、どうか残りの時間は幸せに過ごして欲しいと応援してしまう。 もうすぐ隕石が地球に衝突しますと言われた世界を凪良さんが見てきたのではと思わせる様なリアルさ。 自分達に残された時間が僅かだとわかれば、あっという間にこの本の世界の様に、世の中は荒れ放題になるのだろうと想像できる描写の細かさだった。

    1
    投稿日: 2025.07.16
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    状況に現実味が無く、人物設定にも違和感があり最後まで入り込めなかった。心情描写や高い可読性が好きな作家だがこういうこともあるのかと思った。

    17
    投稿日: 2025.07.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    死を恐れた人々が狂っていく様子がリアルで残酷。 世の中にはルールがあり、悪い事をするとちゃんと罰せされる為今の世界の状態を維持できているのであって、何かの拍子で緩むとこの作品の世界みたいに犯罪や殺人が当たり前になるのでは…と思わずにはいられませんでした。 いい意味でも悪い意味でも人との繋がりを感じて、心がぎゅっとなった。

    1
    投稿日: 2025.07.12
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    めちゃくちゃ面白かった あらすじからして面白いだろうなとは思ったけど、最後は涙目で読み終わりました 同じ設定で日本各地の色んな人の物語が読みたい

    1
    投稿日: 2025.06.14
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    もし1ヶ月後に地球が滅びるのが分かっていたら、という架空の日本で、まるで予言するかのようなリアルな社会と心情描写に没入できた! キャラみんなが魅力的で、終わりゆく世界で輝いてみえた。

    1
    投稿日: 2025.06.14
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    2話目まで読みづらかったけど、3話目からは一気に読んじゃう。途中で止まれない。 読み終わったあとぼーっとする時間が必要な本。 普通が普通じゃない人達がとんでもない状況の中で手に入れたかった普通だったり、夢見たあの日を過ごす話。 Locoの話でぜひ1冊分読みたいけど、この分量だからいいのかな。

    2
    投稿日: 2025.06.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    静香の章で泣き、Locoの章でまた泣き、読み終わったあと自分でも理由がわからずまた泣いてしまいました(笑)もうすぐ死ぬというタイミングで、各々がこれまで手に入れられなかったり手放したりしていた幸せだと思える状況を手に入れたり取り戻したりしていたのがなんとも切なく、言語化が難しい色んな感情を抱えながら読みました。とても良かったです。

    2
    投稿日: 2025.06.07
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    内容を知らないまま読み始めたこともあり、面白さよりも恐怖の方が強く残った。いじめや暴動、殺人が次々と描かれ、家族の問題も重なって、読んでいてずっと胸が苦しくなった。

    1
    投稿日: 2025.06.06
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    心をえぐられた。 後1ヶ月でみんな死ぬ。その中でどう生きるか?後1ヶ月だから、家族を?人として?その人らしさ生き様があらわれるのかしら?読み終わってずいぶん経つけど未だに考察をしてしまう作品です。

    0
    投稿日: 2025.06.06
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    ぐいぐい読み進められた。 一ヶ月後に小惑星が衝突し、地球が滅亡するという話。 設定、怖すぎる、でも最高に面白い。 自分なら何を考え、どう行動し、誰と過ごすのかを考えさせられた。

    12
    投稿日: 2025.06.04
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    いい本 表現がくどかったりこなれていなかったりはするので星3 作者の人に対する観察眼と、誰もの人としての成長を描く作風が好き。 なんじほしのごとくと星を編むが好きで読んでみた。

    1
    投稿日: 2025.06.01
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    地球に隕石が衝突して、人類は後一か月で滅びる。それまでの期間を、一家族+片思いの美少女と、シンガーLOCOの生きた意味を見つける道程を追っていく。私の見解だが、人類の余命が伝えられてから、「自分だけ」という欲望に突き動かされた大衆に支配されていく中、作者はあちらこちらに現代社会の病巣への不満、警鐘を鳴らしていた。人類は隕石で滅びるのではなく、このままでは人間が人間を滅ぼすことになる。今、「今だけ、金だけ、自分だけ」で闇バイト、煽り運転、SNSでの誹謗中傷をしている人は、この小説の刹那的な行動をしている人と同じで、主人公たちのように生きた意味を見つけ救われることは決して無いと伝えてるようだ。

    60
    投稿日: 2025.05.18
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    凪良ゆうさんの作品は『流浪の月』に続いて2作目。前作もすごかったが、本作も期待を裏切らない出来で大変面白かった。実力のある作家さんだと思う。内容はネタバレになるので割愛するが、伊坂幸太郎の『終末のフール』という作品と似たテーマである。伊坂氏の本も良作だが本作もそれに劣らず面白い。何より読後感が良い。小説を読む上で読後感が良いかどうかというのは重要ではないか。かの夏目漱石も『草枕』という作品を書くにあたって『唯一種の感じー美しい感じが読者の頭に残りさえすれば良い。』と語っていた。本作を読んでもしかしたら後味が悪いと、正反対の感想を持つ人がいるかもしれないが、読後かなりのカタストロフィを味わうことができるのは保証したい。つまりそれを快と感じるか、不快に思うかの違いではある。自分的には快感を感じた。読書でしか得られない体験というのはこのようなものであろう。詳細→ https://takeshi3017.chu.jp/file10/naiyou34302.html

    0
    投稿日: 2025.05.15
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    一ヶ月後に地球に巨大隕石が衝突し、人類が滅亡するという衝撃的な設定の物語です。 しかし、この作品が他の終末ものと一線を画しているのは、隕石衝突の回避を目指すのではなく、それを「受け入れた上で、残された時間をどう過ごすか」という点に焦点を当てているところです。 この点が非常に珍しく、また心に残りました。 登場人物たちは、迫る最期の時にどう向き合い、どのように生きようとするのかをそれぞれ模索します。 その姿は、病気などで余命を宣告された人たちが、限られた時間の中で自分の生き方を選ぶのと似ていると感じました。 ただし、今回のテーマは「人類全体の終わり」であり、世の中そのものが混乱と暴力に包まれていく点で、個人の余命とはまた違った困難があります。 やりたいことがあっても、それが叶わない可能性があるという無力感も感じました。 物語が進むにつれて、秩序が崩れ、善悪の境界も曖昧になっていきます。 そんな中で「生き延びるために何を選ぶか」という選択が迫られる場面が増えていき、人間の本質がむき出しになる様子がリアルに描かれていました。 特に印象に残ったのは、母親が荒廃した東京へ向かう息子に対して放った言葉です。 「殺されるくらいなら、殺してでも生き延びろ」「絶対戻ってこい。17年育ててきたんだから、それくらいの親孝行してもいいだろう」。 この台詞には、母の深い愛情と、どうしようもない状況の中でも息子を思う強い気持ちがあふれていて、胸を打たれました。 この作品は、世界が壊れていく様子と、それでも変わらない家族の絆を同時に描いており、その対比が非常に興味深く、考えさせられるものでした。 生と死、希望と絶望が入り混じる中で、人は何を大切にし、どう生きるのかを問いかける、深いテーマを持った作品だったと思います。

    11
    投稿日: 2025.05.15
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    本の内容と現実とが混同してしまって残りあと1ヶ月かぁと錯覚に陥ることがしばしばでした。 でも私は人生の終わりに絶望するのではなく、登場人物たちのようにやっと解放される!という清々しい気分でした。 決して友樹(ゆうき)くんのように現実が不幸なわけではありませんよ。むしろ2年前十分幸せだったのであとは人生消化するだけ、もういつでもいいかな。 「いまわのきわ」で人は生きてきた意味を見いだすのでしょうが、年老いてからでなく若くて行動力のあるうちにそれをむかえるのがこの物語のミソですね。どのように行動して何を手に入れて何を捨てるのか、勉強になりました。 さきほど、もういつでもいいかなと言いましたが、いざ来月死ぬと考えると路子のように、もうちょっと生きてみてもよかったかなという気もしてきます。友人の将来だけはこれから先も見届けたい気分です。

    0
    投稿日: 2025.05.14
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    人は生まれてくる場所を選べない。親がどんな人物か、どのように自分に関わるか、家庭がどんな経済状況か、困ったとき家族以外に助けてくれる人がいるか。 それらで人生が大きく変わることはなんとなく分かっていても、信士や静香、友樹や雪絵を見ていると自分で選べないもの、初めから決まっている要素が、その後の人生にどこまでも付きまとってくることに改めて気づいた。 「幸せも不幸せもただの記憶で。思い出すときに嬉しくなるかムカつくかだけのちがいだ。」 信士が放った言葉はとてもシンプルで、幸せな家庭に生まれ育った人に対する嫉妬も感じられなかった。40年生きて、彼なりに自分の人生を受け入れ始めているのかもしれない。 親に殴られた記憶はないほうがいいし、誰かに無償の愛をそそがれた経験はあったほうがいい。けれどそうじゃない人生でも、自分以外の誰かを大切にすることはできると信じたい。上手く大切にできなくても、苦しい記憶に飲まれそうになりながらも。一ヶ月後に地球が滅びるという非日常的な設定のなかで、そういう普遍的なことを著者は伝えたかったのかもしれない。 一ヶ月後に地球が滅亡するとしたら。勉強する意味も仕事をする意味もなくなる。未来のための行動がすべて無価値になったとき、あまりにも多くの選択肢が消え失せることに驚く。そして本当に自分が大事にしたい人と大事にしたいことだけが浮かび上がることに気づいた。 本当は地球が滅びなくたって、それらを見失ってはいけないはずなのに、人生はこの先もずっと続くと鷹をくくり、大事にすべきものを後回しにしたり大事にしなかったりして、反対にそれほど大事でないものを優先してしまう。日常がいつ変容してもおかしくないと知りながら、いつの間にかそうなってしまう。 作中の世界を見ていると、数年前のコロナ禍を思い出した。あの時は全人類が死ぬ訳ではなかったけれど、日常がアッという間に変わっていくさまや、これからどうなるか分からないという漠然とした不安、混乱のなかで平常心を失ったり他者を貶めたりするさまは作中と同じだ。 外でマスクをしていない人は冷たい目で見られ、東京ナンバーの車は他府県に来るなと貼り紙をされ、スーパーでは色んな食糧が不足していた。SNSではマスクやワクチンを推奨する人と反対する人がひどく対立していたし、人々を混乱に貶めようとするデマもよく回っていた。 不安や恐れが世の中をひっかき回し「仕方ない」という言葉で簡単に片付けられないような出来事がたくさん起きた。 それでもなんとか世の中はここまで戻ってきた。間違ったり悩んだりしながら非常の事態に対処してきた私たちは少しは強くなったのだろうか。以前よりも、大事なものがよく見えるようになったのだろうかとふと考えた。 巻末に添えられた掌編小説「イスパハン」を読み終えると、心臓をぎゅっと掴まれるような、甘くて切ない思いでいっぱいになった。 大人になる前に強制的に人生の幕を閉じられてしまうこと。その辛さはすでにたくさんの感動系作品で語られているが、一ヶ月ものあいだ、色んな顔を見せてくれた彼女が最後の日を迎えようとしている姿には辛くてたまらなくなった。 なのに当の本人は絶望だけでなく「こうだったらいいな」とさわやかな希望も持ち合わせている。その希望は10代という若さから来るのか、もうすぐ世界が終わるという圧倒的な現実から来るのか。どちらにせよ、キラキラと輝く彼女はまぶしくてとても直視できない。 とまぁ、読みながら色んな思いが溢れ、とても印象深い作品になった。 地球滅亡を前にすると、世界はきっと絶望的で無気力で荒廃していて汚いものになるはずなのに、反対にだんだんと生命力や清々しさが増していくような作品だった。

    15
    投稿日: 2025.05.13
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    周りの人間関係が複雑に絡み合って、無意識に作り出してしまった偽の自分を何とかして崩さず守ろうとする気持ち、それで自己嫌悪になる気持ち、すごく分かるなと思った。最終的には自分の気持ちが一番大切なのに、後回しにしがちなのは何なんだろう?自分を顧みて寂しい気持ちと、正直に生きる時間を持てた登場人物たちを羨ましく思う気持ちが渦巻いた。感じたことのある曖昧な気持ちを的確に、素直に書いているので、なかなか言えない気持ちを代弁してくれたような、吐き出せたような清々しい気持ちになった。イスパハンも不完全感がリアルでとっても良かったです。

    1
    投稿日: 2025.05.06
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    地球滅亡の日を1ヶ月後に控えた人々の話。 街中が荒れている描写は、酷いなと思いながらも、いつも他人の目を気にしてルールに従順に従う日本人が、最後の最後に「自分さえ良ければいい」と本領発揮したように感じて少し清々しさを感じてしまった。笑 登場人物がそれなりに複雑な感情を抱えながらその日を待つ姿がリアルだった。

    4
    投稿日: 2025.05.05
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    地球壊滅の危機に人類は殺人や窃盗など暴力を尽くすが、何故か重要事と思えずさらさら読んでしまう。藤森の生みの親は結局藤森に何もアクションしてこなかったんだな、と思ってしまった。 シャングリラ 江那友樹 井上に虐められる高校生の江那はマドンナ・藤森さんが好き。一ヶ月後小惑星が地球に堕ちる。藤森さんは生みの親に会う為広島から荒れた東京へ行く。守る為立ち上がる。新幹線が停まり井上に襲われてる所を包丁で刺し二人で逃げるが品川で再会し刺されそうな所でヤクザに救われる。 パーフェクトワールド 目力信士 兄貴分に頼まれヤクザを殺し、そこで地球があと一ヶ月と知る。昔の恋人静香に会いに行くと息子が東京へ行っていると聞かされ一緒に救いに行く。途中蕎麦屋の老夫婦を襲った男も殺す。病院で危機を救うと、その息子の父親はお前だと聞かされる。 エドドラド 江那静香 一ヶ月後のLOCOのライブの為四人は大阪の蕎麦屋に留まる。老夫婦に手向ける花の為花屋に入ると行きに殺した男の母と知る。世界が終わろうとする中で、好きな人達に囲まれる幸せを感じる。 いまわのきわ 山田路子(LOCO) 路子はスターになるが恋人のプロデューサーから見限られ殺す。孤独を極めるが大阪から父と友人が迎えに来て最後の日で故郷大阪でライブをする。 イスパハン 藤森雪絵 雪絵と友樹の両思い。

    1
    投稿日: 2025.05.03
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    アポカリ、日本版。好きなテーマなのだけど、遅れをとった。今になってやっと読んだ。地球滅亡の前はこんなに日本は荒れるのか…日本人はもっと実は最後まで品行方正な気もするけど、こんな殺伐としてしまうのかもしれない。 1ヶ月後と言う設定が良かったと思う。

    3
    投稿日: 2025.04.28
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    凪良さん流石の文才力すらすら読めた。 【地球がもし1ヶ月後に小惑星により破滅するなら】の世界線。 一度は考えたことのある、 Q.もうすぐ地球がなくなるなら何をするか論争。 読みながら、私の今まで考えてきた死ぬ前にやりたいTodoリストは、あまりにも生半可で平和なものだったのだと悟らされた。 それは、私が生きてるから。 衣食住があり危険に脅かされることのない平和な暮らしが出来ているから。 この本は、死を前にした人間が私利私欲のままに生き、常となり、心が壊れ、麻痺していくほどに悲惨な現実が描写されてるが、それでも登場人物の中では各々の人生では見いだせなかった幸せを得ていく。 死にたかった世界も、本当に死ねる世界になってみて、やっと生きたいと思える。 皮肉で切ない。私達は、滅びの前のシャングリラ(楽園)にいた。

    0
    投稿日: 2025.04.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これぞ「読みたかった」終末もの。対談でも話されていたけど、終わりに「立ち向かう」でも「生き残るすべを探る」でもなく、「受け入れる」物語であった。 視点は高校生のいじめられっ子が同級生の美少女を助けるところから始まり、武闘派チンピラ中年、母親へと変わっていく。終末が近づきながらも次第に家族になっていく様子が微笑ましい。最終章の歌姫の章になってからはまた雰囲気が変わりつつも新たな希望が生まれ、そして終わりを迎える。 凪良ゆうさんの文章は煌めきと苦いものの混ざり方が上手いなぁと思う。

    0
    投稿日: 2025.04.27
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    凪良ゆうさん6作品目。「一ヶ月後、小惑星が衝突し、地球は滅びる」。相変わらずバタバタする毎日でうまく読書波に乗れず悶々と過ごす中読んだ作品。 ほんとは次はすみれ荘ファミリアを読もうと買っておいたのだけど、なんとなく気分がこっちに興味を持ってしまい、買いなおしてしまった。いつもこうして積読が生まれる…(笑) 目次 ・シャングリラ ・パーフェクトワールド ・エルドラド ・いまわのきわ それぞれのタイトルの意味を調べたり考えたりして読むと面白い。 ハラハラするような展開はないものの妙にリアルで、現実でもきっとこんなふうになってしまうんだろうな…と想像した。 わたしはどう過ごすのだろう… どうか嘘であってほしいと願いながらも、刻一刻と迫る「その時」まで普通の精神状態で居られるかな、自信がない。 文庫で買ったけど正解だった。末巻に対談が入ってて、さらに掌編小説の「イスパハン」も収録されていた。 新井素子さんと凪良ゆうさんの対談は新井さんの「私は登場人物たちを納得させるために物語を書いている」という言葉が印象的かつ納得だった。読んだことのない作家さんだったけど、これをきっかけに読んでみたい。 雪絵ちゃんの心情ももっと読みたかったと思っていたから「イスパハン」も良かった。雪絵ちゃんの儚さ?なのかな?なんとなく大人になるしかなかった気持ちが痛いほど伝わる。最後の3行、素敵でした。

    20
    投稿日: 2025.04.16
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    ぐうう、面白かった。世界滅亡系。凪良ゆうがかいたらこうなるのか。 1ヶ月後に隕石が衝突して地球は滅亡する。 地球を救うわけでも、隕石を回避するわけでもなく、自分の死を「受け入れる」人間たちの心の動きや、1ヶ月間の生き方や、これまでの生き方。 映画「ドントルックアップ」や「此の世の果ての殺人」などなど、世界滅亡系にもいろいろあるんだな〜と感心しながら読んだ。 「死ぬ」ことが前提なので、みんなそれはもう受け入れてて、でもやっぱりなんで?ってなったり、理由を探したり、パラレルワールドを夢見たり。 いじめられっこ、江那友樹。学校一のモテ美人、藤森さんと大阪にlokoのライブを観に行くことに。 半グレの目力信士。人を殴って人に利用されて絶望してきた人生で、はじめて嬉し泣きをする。 肝っ玉お母ちゃん、江那静香。女手ひとつで息子を育ててきたお母さんの愛情と強さ。 そしてトップアーティストlokoこと、山田路子。歌手になるまでの道と、なったあとのことと、地球滅亡の日にライブをすること。 初版版だけについたという藤森さん目線の掌編小説が、また泣けた。生きたかったよね。半分、幸せな世界でずっと暮らしていてほしい。 いろんな人生を経験してきた人たちが、1ヶ月の間でどうやって納得して死んでいくのか。自分の人生や自分自身を振り返り、それぞれの答えというか、最期の過ごし方を見つけていく。

    1
    投稿日: 2025.04.09
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    一ヶ月後に小惑星が衝突し地球は滅びると宣告された時、人々は何を思い、どのように残された日々を生きるのか? 面白かった。人の倫理観が崩れ、治安が崩壊する一方、思い残したことを成し遂げようと、本当の自分の願望に正直に行動していく人達の姿に心打たれました。 波光教というオウムをモデルにしたと思われるカルト宗教団体の存在は不気味でした。 高校で虐められている友樹はヘタレだけど根が良い奴なので、藤森さんへの片想いが実ることを応援してました。友機の母の静香さんは個人的に和製サラ・コナーっぽい人をイメージしてました。カッコイイです。ヤクザの信士さんはヤバいけどいざって言う時頼もしかった。ミュージシャンのLocoのストーリーも良かった。 クライマックスは震えました。 彼らの物語はここで終わりなんでしょうか? なんとなく、どんな形で続くのかわかりませんが、希望があるように感じてしまいました。

    15
    投稿日: 2025.04.07
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    凪良作品の文芸は初読みでしたが、以前『ニューワールド』(中央公論新社)でご本人が書いていたようにBLでは描き切れないであろうものを読ませてもらいました。ありがたや。 地球があと一ヶ月で滅亡するとしたら…というファンタジーですが、自分だったらどうするかなあとか、自分の住む地域や家族を含む知り合いたちはどうなっちゃうかなあと想像しながら読みました。 回を追うごとに語り手が替わるけど全体はガッツリ繋がっていて「この人とこの人はこう繋がっているのか!」というちょっとした驚きがあるのが楽しい連作短編集。 第一篇の始めがツラくて痛そうでキツくて…挫折しかけたけれど斜め読みで飛ばしました。主人公、ツラかったね程度の把握で次に進んだけど後半に、ひいてはラストに辿り着けてよかった。 終わり方をハッピーエンドと取るかバッドエンドと取るかは様々だと思うけれど、妙に希望を感じさせる、光の見える終わり方だなあと感じました。それは世界の滅亡が食い止められるとかそういうこととはまた別の希望だったように思います。 …なんか、珍しく改まった感じで書いちゃったけど、いや、これ、好きだわ!もっと凪良ゆう読みたくなるわ!! なんかさ、この人の「人と人は分かり合えない。けど、分かり合おうとすることはできる」っていうスタンスがね、好きだわ。文章ももちろん好きだし、よくこんなこと考えつくなーと思う。映像化したらいんでないかいとも思う。 少しネタバレすると、私が一番唸ったのは蕎麦屋の老夫婦を弔うために入った花屋での出来事、ですね。そして静さんがそれを一人で背負おうと覚悟したことも、でも結局目力さんが知ってしまったことも、物事、違う角度から見ると違う真実が見えてくるってありきたりかもしれないけど思ったし、だからこそ短絡的な考え方はよくないよなーとか、人への気遣い方もさまざまだよなーとかね。まだ反芻してる。 これは巷では黒凪良と言われている方らしいので次は白凪良を読もうかしら。

    4
    投稿日: 2025.04.06
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    一ヶ月後に地球が滅亡する話。なかなかヘビーな描写もあり、落ち込まないように読むように気を付けた。 一ヶ月後に滅亡が迫り、生きる意味を考える人類。これが、事実になったらどうなるのかと想像しながら読んだ。 文章はさすが凪良ゆうさんとても読みやすかった。夢中になって読めた。

    4
    投稿日: 2025.04.05
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    なかなかでした。 なんかあまりグッとくるものは無かった。 もっとサバイバル感をイメージしていたからか。

    0
    投稿日: 2025.03.30
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    世界滅亡に向けて荒廃していく世界の、でも生きることを諦めないで奮闘していく人々の短編集?(繋がっているので短編集と呼べるか微妙ですが)面白かったです。凪良ゆうさんの文体が好みです。

    0
    投稿日: 2025.03.30
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    「流浪の月」がよかったので手に取ってみた。惑星衝突で地球が滅亡するまでの1か月、何が起こるのか。登場人物たちが何をするのか。複雑な感じの家庭環境にいるそれぞれの真剣な思いがコミカルな展開で進んでいくので読みやすくて一気読み。地球が滅亡する前の1か月、私だったらと考える。考えても全然答えが見つからないので、ジムで走りながら考えるのにちょうどいい。

    0
    投稿日: 2025.03.24
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    登録忘れの一冊。 少し前に読んだので、細かい内容は忘れてしまったのだけれど、いくつか記憶に残る画面と物語の展開があり、良い物語だったな、という思い出が残っている一冊です。

    0
    投稿日: 2025.03.19
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    一ヶ月後、小惑星が地球に衝突する世界 想像以上にサバイバルなお話でした 死に向かって着実に進んでいるのに、終わりが近づくにつれて生きる喜びを見出して命の輝きを体から放つような様に心を奪われたかんじがする 特に路子の章がすごかった! 終わりの時が来た時の文章も良かったな…

    45
    投稿日: 2025.03.18
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    人生を上手く生きられなかった人が、死を間際に大切な人と生きる幸せを見出していく話。 SF的内容のはずなのに、小惑星の衝突から街の様子まで、いつ自分に起こってもおかしくない状況に感じて怖かった。

    1
    投稿日: 2025.03.16
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    だんだん物語が繋がっていく感じが良かった。地球が滅びるってなるとこんなふうになるのかなとか色々考えた。そんな状況になったことで繋がる人や出逢いがあるのも面白い。どんな時でも場所でも自分を保つってすごいことだな。

    1
    投稿日: 2025.03.11
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    小惑星が激突して地球が滅びるまでの残り僅かな期間でどんな風に過ごしていくのか。 綺麗だった街がどんどんボロボロになっていく様を目の当たりにして、現実世界でも地球滅亡なんてことになったらこんな風になるのかなぁなんて想像しながら読めた。 人の心理描写がなんとも絶妙で、人間味溢れていてグイグイ惹き込まれていったし、日頃どんなに死にたいと思っていても最期が見えてくるとやっぱりもう少し生きたいなって誰しも思いそうだなと。 こんな状況になったからこそ見えた世界があったり、自分のことをより好きになれたりもして悲壮感ばかりではなかったのがよかった。 登場人物たちみんなが後悔のない日々を過ごせているように思えたな。 映画化されたら絶対に観たい作品!

    2
    投稿日: 2025.03.05
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    人類滅亡まであと1ヶ月!このテーマを新しい発想で表現してくれている。残された時間をどう生きるか?どうやって死んでいくか?章ごとに語れるモノローグ。衝撃的な読後感。

    1
    投稿日: 2025.03.01
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    面白かった〜!いつ死んでもいいって思ってたはずなのに、あと1ヶ月でみんな死にます!と言われたら好きな人忘れられない人に会いたくなるし、なんでもないことが幸せだとそこでやっと気づくのかな〜。いつ死ぬかなんてわからないから、会いたい人に会って話せる幸せをわたしは大切にしていきたい。 「前の世界は平和だったけど、いつもうっすら死にたいって思ってた」友樹のこの言葉が印象に残りました。

    1
    投稿日: 2025.02.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    世界が終わる時に、本当の自分がでてくるのか。 様々な人間がいて、人間関係があって。 えなくんのお母さんとお父さんの関係の話が、好きだった。めちゃくちゃだけど、それがよかった。 世界が救われていく話じゃなくて、滅びゆく中生きていく話で、今まで読んだことがないストーリーで、面白かった。

    1
    投稿日: 2025.02.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった。 あと一カ月で世界が滅亡するのなら、残りの人生をどう生きるか。 ただ、個人的に昔は散々人に迷惑をかけていたが、その後ちょっといい人になるという設定は好きではない。 ずっと真面目に生きてきた人が1番偉いのだから。

    1
    投稿日: 2025.02.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    明日世界が滅ぶとしたら。 よく聞く質問だけど、改めて考えてしまう。みんなは誰と、何をして過ごすのだろう? 面白さ的には、最初の主人公(?)の話が1番共感的に読めて引き込まれたが、あとはボチボチ。結局世界は滅びるし、もっと救われて欲しいなとは思うけど、救いがないからこその世界観だなとも思う。

    2
    投稿日: 2025.02.19
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    シャングリラ…桃源郷、理想郷、楽園。 自然の脅威に人は抗うことはできない。 もしも、1ヶ月後に地球が滅びることが約束された世界が明日にも訪れたとしたなら、わたしは何を思うのだろう。 残された時間を誰と何をして過ごすのだろう。 同級生を殺してしまったいじめられっ子の友樹。 大物ヤクザを殺してしまったチンピラの信士。 家族の温もりを知らぬまま母となった静香。 夢の中で義理の妹を殺してしまった雪絵。 恋人を殺してしまったトップスターの路子。 それぞれが抱える「死にたくなるような世界」が「死ぬことが約束された世界」へとシフトした時、心の内側に息をひそめていたものが露見してしまう。 物語に描かれたような暴動、略奪、殺人、強盗、事故、自殺、テロ…ありとあらゆる人が生み出す地獄絵図。 自然淘汰される前に、人は人の手によって地獄の終末をいとも簡単に生み出してしまうだろう。 それも分からんでもない。 やり場のない不安。ぶつけどころのない怒り。希望のない絶望。人は弱い。 だけど、自分じゃない誰かのために残された時間を大切にしたいと思えたのなら、それはきっと地獄の中に現れたシャングリラなのだと思う。 諦めの中にある優しさが重なり合う。切ないけれど、哀しいけれど、誰にとっても最期だというのなら彼らにとってこれはハッピーエンドなのだ。 今年の4冊目

    16
    投稿日: 2025.02.18
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    四者四様の残り1ヶ月を描く作品。「残り1ヶ月で地球が滅びる」という事実をきっかけにそれぞれの世界が急速に動き出す。いじめられっ子の江那友樹・荒くれ者の目力信士・友樹の母親静香・令和の歌姫Loco。 読み終わると、世界の終わりなのになんとなく心がホッとするような作品。自分は残り1ヶ月となったらどうするだろうと自問自答。生き延びるために盗みを繰り返す気もするし、家族とゆっくり過ごすような気もする。だが目の前に展開されるのは道理が通用する世界ではない。色々と考えさせられる。 信士の変容具合が感動的。人に使われるだけの荒くれ者から、やり方はどんなであっても家族を守り抜く父親へ。人間は守るべきものができると変わるのかな。

    3
    投稿日: 2025.02.18
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    2025年2月17日、Tiktokスワイプしてたらおすすめで回ってきた。小澤ゆうたさんて人が「家庭環境が複雑な人は、愛情のかけ方がわからない」って話を解説してて、この本に載ってる事と紹介してた。

    4
    投稿日: 2025.02.17
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    一ヶ月後に地球が滅びる。それぞれの登場人物の気持ちがうまく表れていて(ちょっと綺麗すぎではあったが、それもまたよかった)、1ヶ月というある程度猶予がある中で、どんな残りの時間を過ごすか。ポチの子どもの話は悲しすぎた。その時の路子のお父さんの捉え方も素敵だった。自分が同じような場面だったら、あんなこと言えるかな。なんか、関西弁の気持ちをオブラートに包み隠さず、ストレートに表現できる文化も素敵だなー羨ましいなーとも思った。地球滅亡。現実的ではないけど、妙に考えさせられた物語であった。

    3
    投稿日: 2025.02.17
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    初めから引き込まれました。 登場人物全員が主人公やったけどどれも良かった。 個人的には最後もう一度あの人たちの話が、とゆう思いになりました。

    6
    投稿日: 2025.02.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集に見せかけた一つの物語だった。 読み進めているうちにここがこう繋がるのかというのが見えてきて面白かった。 どんどん腐敗していく世界の中で主人公達が殺人を犯してもそれが普通になってしまった世の中に何とも言えない気持ちになりながらもどうか皆が助かりますように、と祈りながら読み進めた。

    3
    投稿日: 2025.02.13
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    好きなタイプだった気がする。 2、3年前に読んだから記憶が曖昧。 もう一度読んで好きと感じた理由を探して参ります。

    9
    投稿日: 2025.02.11
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    リアルなんだよなぁ。小惑星がぶつかって地球が滅亡することも、本当にあるような気がしてくる。ニュースで急に世界の終わりが告げられることは、それくらい現実的で非現実的。みんなどこか嘘なんじゃないかと思いながらも人間は狂っていく。その中で、雪絵ちゃんがこの家族と最後を迎えようとしているのが嬉しくもあり、寂しくもある。スピンオフの「イスパパン」を読んで、やっと完結するような気がする。 Locoの地球滅亡前最後のライブはなんだか笑えてしまった。路子が温かい人たちに囲まれてよかったと思った。あの家族が幸せそうな家族に見えること、お母さんはとても喜ぶだろうから嬉しかった。 江那くんの死に際の想像がとんでもなくよかった。右手に母、左手に好きな女の子と手を繋いで死にたい。学校でいじめられていつもうっすら死を望んでいた江那くんが現実的にそう願ったことがとても素敵に思えた。

    3
    投稿日: 2025.02.11
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    隕石衝突による地球滅亡を待つ人々。 もう最後のときだからこそ、大切な人に本音を伝えれて仕事や人間関係など余計なことを取っ払って人と向き合える。  現実において難しいことだかいろいろなしがらみに囚われずに素直に大切な人と接したいと思った

    2
    投稿日: 2025.02.09
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    人類滅亡ってなったらどう過ごすかはよく考える話で、目を引く内容はなかったが、読みやすかった この界隈の私の最高峰「終末のフール」をまた読みたくなった

    6
    投稿日: 2025.02.05
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    「地球滅亡まで3年」という衝撃的な設定のもと、様々な人々が限られた時間をどう生きるかを描いた群像劇だ。滅亡が確定した未来を前に、人々は絶望、混乱、あるいは静かな諦めを抱きながらも、それぞれの生き方を模索していく。主人公・慧は、他者との関係を避けてきた孤独な青年だが、様々な人々との交流を通じて少しずつ心を開き、限られた時間を大切に生きようと変わっていく。 特に印象的だったのは、慧が関わる人々の多様な価値観や人生観だ。滅びを前にして、ある者は家族と過ごすことを選び、ある者は夢を追い続ける。中でも、滅亡という逃れられない現実を受け入れながらも「日常を続けること」に意味を見出す登場人物たちの姿が心に残った。滅亡という極限状況にあっても、人はなお小さな幸せを求め、互いに寄り添いながら生きていくことが描かれている。 また、作中では「終わり」があるからこそ生まれる美しさや尊さが繰り返し示されている。慧も最初は滅亡という事実に絶望していたが、やがて限られた時間の中で「生きる」ということの意味を見つけていく。その変化は、私自身も自分の人生を見つめ直す契機となった。 この作品は、死や終わりをテーマにしながらも、決して悲観的なものではなく、人間の強さや優しさを深く描いている。何気ない日常や他者との繋がりが、いかにかけがえのないものかを教えてくれる一冊だった。限られた時間をどう生きるか、自分にとって本当に大切なものは何かを考えさせられる物語だった。

    1
    投稿日: 2025.02.05
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    1ヶ月後に小惑星が地球に衝突し、消滅するという状況で、どうなるのか。 4人(厳密には5人)の視点から描かれている。 同級生にパシリとして使われている高校生。 けんかはめっぽう強いが、兄貴にいいように使われているチンピラ。 高校生の母であり、チンピラの元彼女である静香。 高校生が助けようとする女子高校生藤森さんの憧れのシンガーLOCCO。 極限状況で自暴自棄にならないのは、その前の状況がしんどかったからかもしれないが、最後まで前向きに生きようとする主人公たちに救われた話でした。

    1
    投稿日: 2025.02.03
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    凪良ゆうさんの作品はこれが初めてです。 残酷な物語ではありますが、どこか暖かいでも抗えない未来。 自分が死ぬまであと一ヶ月だとしたら、最後に誰と一緒にいたいか、後悔なく死ねるのか…とても考えさせられました。 ただ終わり方がもう少し心を揺さぶるようなものだったらよかったなと思いました。

    2
    投稿日: 2025.01.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    地球に隕石が衝突し1ヶ月後に全人類が滅びると分かったら残りの人生をどう生きるか フィクションだけどフィクションとは言えない内容で人がいつ死ぬか分かったらどう行動するのかが想像できる物語でハラハラしながら楽しむことができた。  誰しも毎日なんとなく生きている。日本では秩序が維持されている。欲しいものがあれば順番に並んでお金を払っている。それは明日自由に、平和に生きるため。明日が来ないと分かったら法は意味を無くし私利私欲に生きる人が大半なのは容易に想像できおそらく当方もそうなるのだろう。  残りの人生が限られていると分かればどう生きるか、考えさせてくれる物語だった。

    2
    投稿日: 2025.01.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小惑星の衝突が宣告され世界が滅びるまでの1ヶ月間をある家族がそれぞれの視点から生きる意味を問い幸せとは何かを見出す物語。それぞれが心に傷を抱き不器用に生きる登場人物たちが最期の瞬間まで寄り添って人生を「生き切る」姿が愛おしい。 読み進めるうちに実は米国がリアル「アルマゲドン」で小惑星衝突回避!みたいなのをどこかで期待し始めてそれがどんどん切望になって最期の最期まで心の中で祈りながら最期を迎えてしまった。絶望的なラストシーンなのにでも驚くほど爽快感を味わえたという不思議な作品。

    1
    投稿日: 2025.01.25
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    人類滅亡が待ち受ける世界で、奇しくも、上手く生きられない人々の人生が輝き始める。 人類滅亡が確定する前の、登場人物たちのボロボロ具合と滅亡が確定した後のメラメラ具合の対比が読んでて面白かった。

    1
    投稿日: 2025.01.24
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    凪良ゆう作品を他にも読んでみようということで借りてみた。一気読み!この人は難アリ家庭を描くのが好きなのかな… ディープインパクト設定だけど面白い。 乱暴者の父ちゃん頼りになる。

    1
    投稿日: 2025.01.23