
総合評価
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powered by ブクログAmazonの紹介より 舞台は9年前の横須賀――。 幽霊が見える体質のせいで、引きこもりとなった宮脇珠杏(みやわき・すず)は、新たな学校で、3か月遅れの高校生活を始めることになった。 彼女の傍らにいるのは、幼馴染の多賀谷節(たがや・せつ)と、不愛想な保城臨(ほうしろ・りん)。 事情を知っても態度の変わらぬ彼らと過ごすうち、珠杏の心は癒されていく。 しかし、その幸せな時間は長くは続かなかった――。 ことのは文庫×魔法のiらんど 『泣ける文芸小説』コンテスト大賞受賞作 横須賀を舞台にしたラブストーリーになっていて、キュンとしながらも、後半にかけては雰囲気が暗くなっていくのですが、色んなものを乗り越えていく姿に頑張ってほしいと応援したくなりました。 「幽霊が視える」というホラーな要素はありますが、青春や恋愛、感動といった要素があるので、全体的に爽やかさが滲み出ていました。 幽霊が視えるヒロイン 何かとヒロインに手助ける幼馴染 そしてツンとした性格ながらもヒロインにはほっとけない幼馴染の親友 この3人の関係はもうこれは恋愛小説では王道の展開⁉︎と思っていました。 なのに、まさかの展開に言葉を失ってしまいました。 「泣ける」ということですが、個人的には「死」といった要素はあまり取り入れてほしくないなと思いました。 どうしても、そういった要素が入ると、乗り越えて頑張ろうと応援したくなる一方、あんなことがなければもっと良かったのにと思ってしまう自分もいるので、是非とも前向きな「泣ける」小説を望みたいなと思いました。 暗い要素はありつつも、題名である「迂回」の意味を知ることによって、幼馴染の優しさが溢れていて、最後の方では涙を誘いました。親友も段々とちゃんとヒロインのことを想っているじゃんとツッコミをしながらも、後半での頑張っている姿が印象的でした。まさか親友も・・・とは、想像していましたが、ヒロインにはほっとかない性格に、もしかしてこれは・・・と続きが気になりました。 みんな不器用だけれども、愛くるしい存在でした。
2投稿日: 2023.07.01
powered by ブクログ幽霊が見えてしまう高校生と、彼女を優しく助けてくれる幼馴染とクラスメイトの青春ストーリー。登場人物たちの軽やかな会話が楽しくて、心に染み入る出来事や言葉もあり、「おもしろい〜!」と読み進めていった先で、ガツンと心に杭を打たれました。 タイトルの「迂回」ってこういうことだったのか…単なる回り道ではなく、その本当の意味を知った途端、優しさと健気さと寂しさが入り混じる難しい感情に、心が揺さぶられた。 平常心では読み切れない展開だけど、ぜひ読んでほしい。 あと、個人的に前山先生が好きです!
1投稿日: 2023.06.09
