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ページズ書店の仲間たち3 ティリー・ページズと物語の地図
ページズ書店の仲間たち3 ティリー・ページズと物語の地図
アナ・ジェームス、池本尚美、淵゛/文響社
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総合評価

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    このレビューはネタバレを含みます。

    全6巻予定の3巻目。丁度半分ですね。 今回の表紙はラズベリー色?モーブ?マゼンタかな?? ページ数は前作までとあまり変わらない気がしますが、章数が20章くらい増えているので、場展が多いのかな? 双子が本の魔法を盗んだことで空白のページが生まれた様に、人の記憶からも本の記憶、本への思い入れが消えているんですかね?? 原典に書き込んだ×は後から消し去れるんですかね?一時的な処置と言ってますが。それは嘘だとしても、原典封印して自分たちだけのものにするったって、封印したら自分たちも本の旅できなくないですか? そこがよくわからない。 双子の目的は本の魔法を余すことなく私欲に注ぎ込むことでしょう。それはさておき、です。 ❶一時的な処置で他の館員が納得してると言うことは、取り消せる ❷封印していても双子は自由にその本に入り、魔法を取り出せる そしてティリー。前巻の秘密の花園の鍵に触れているのに、自分が本の世界を現実世界に引き出せること、忘れてしまったのでしょうか。封印されていても可能なようですね。飛び込めなくとも取り出せる。 メルビルのイメージは『ウォッチメン』の時のマシュー・グードか、『ザ・ボーイズ』のアントニー・スターかな。 元より本の旅ができない自分は“全ての子どもから本の旅の機会を奪う”と聞いてもいまいちピンと来ませんでしたが、これは例えば、主要科目以外の“音楽・美術を廃止する”に近いかも知れませんね。 入り口と発展と言う違いがあるので、そこを揃えるならば、 *普通の読書はできるけれど本の旅はできない。 *音楽や美術の授業は受けられるけれど、創作を仕事にはできない。 の方が近いかな?? 元から一部才能のある人だけが体験できる能力ですからね。 これは人の道に背く考え方だけど、そんなにティリーの力が欲しければ、双子は自分たちも本の世界の住民と子どもを持てば良いじゃない? デシマの方はまだ若いままの姿を保っているのかな? だとしたら不可能ではないはず。本当の悪人ならそのくらい考えそうだ。 本の旅は体験してきたから信じられる。記録士は実際会ったことがないから信じられない。 それは本の旅人以外の人間にとっての本の旅と同じではないですか? でも存在している。だったら自分の知らない世界が実在していることだって、信じる価値はあると思いますが。 ふむ。アミーリアは今身が空いていますよね。アミーリアに先発してアメリカに飛んでもらい、調べて貰えば良くないですか? 彼女は大人だし。元館長なのだから、本の探し方だって手慣れているのでは? そう言えば、グレチェンはまだ本の返しの中かな?? 必ず助け出すと言っては居ましたがね。閉じ込められたのって双子の本でしたもんね。 でも、ティリーも現実世界では普通の人間と同じ様に歳を重ねてますよね。特別な存在だからと言って、老化を止める力はないのでは? 本気で脅しをかけるとしたら、『小公女』の原典を燃やすぞ、ですかね。そうなったらティリーはどうなるのでしょう。私の予想では、本の中の住民である要素だけが燃え滓の様に消えて、完全に“普通の人間”になるのかな、と。本の旅人の能力は残っても、本の世界のものを持ち出したり、現実世界に本の世界を引き出す能力は失われるんじゃないですかね。 双子がしようとしていることは『ゲゲゲの謎』かなぁ。死なない程度に生きながらえさせつつ、ティリーから本の魔法を搾取し続ける。 前作でティリーのママ、ビーことベアトリスの脳内イメージはシアーシャ・ローナンでしたが、リリー・ジェームズもありな気がしてきました。彼女は英国出身ですしね。ちょっと強そう過ぎるかもですが。 ロンドンからワシントン。12歳以下なら片道2.5万くらいですか。無理ではないか。書店の売上が落ちているとは言え。ビーは何か仕事しているのかな。店の手伝いと家事? だとしたら収入には然程期待できないけれど、家賃は不要、光熱費は親持ちかな? じゃあ、工面できそうですよね。 ビーがロンドンに残る理由。『小公女』の原典を護ること? いや、それならアメリカへ持ち出した方が確実だよな。 二人の軍資金は約2.5万。それでカフェのメニュー全て注文できる!ってなるのが可愛いですね。1泊旅行の予定なら、問題ないかなぁ。航空券の分はもう払ってあるんですよね? うーん。でも二人分と思うと不安な額だな。 ふむ。 本の魔法を搾取して原典を封印する→その本に纏わる記憶やエモーションが消滅する、ってことですか? 童話集のページが空白になったように。育まれた情操も。深刻ですね。 携帯の中のオーランドー、満面の笑みと書かれていますが、挿絵は微笑。パートナーのホルヘはラテン系の男性かな? 調べたところ、スペインの名前らしいです。 ティリーの存在由来と本の魔法の混乱が更なる混沌を招いてますね。本から出たら元に戻るはずのストーリーも、今回のケースは戻らないと見た。ティリーはやはり軽率だったかも。 そしてこんなところに双子のスパイ? 周到過ぎる。どうなってるのやら。 アレキサンドリア図書館。プトレマイオスの図書館ですね。 名前は忘れてしまいましたが、あのフランスの地下図書館員の女性。そもそも何故、記録士に繋がるヒントを持っていたんでしょう。それは前巻読んだ時から割と疑問に思っていたのですが。それがヒントになると知っていたら、自分で探しに行きそうなものですしね。女性は誰からそのヒントを貰ったのか?? レッド・ヘリング=ミスリード。 紙の世界は記憶の世界なのか? 双子が原典を破壊したことで失われた記憶を保管してある場所なのかも? 18章ラスト不穏すぎません? え? どう言う意図?? 状況が悪すぎて逆に笑えてくるシーン。カオス過ぎてちょっと置いてかれましたが、11歳だしな、で乗り切ることにしました。情緒が。 プロが書き、プロに編集され、正式に出版された書籍には、無駄な描写なし、と思っているので、必要な描写なのでしょう。 私の様な素人はただ雰囲気と文字数稼ぎに“なんとなくそれっぽい、あってもなくても良い描写”を差し挟みがちですけど。本筋に関係ないやつ。人物像の掘り下げにもならないような。助長な。 そう言えば、1巻を読んだ時、登場人物の見た目に関する描写が少ないと思ったんですよね。それは意図的なものだと思ったんですが、前巻から徐々にそこら辺の描写、増えてます?? 読者が移入すべき主要キャラと、NPCの差かな。 でもやっぱり本作、挿絵は人物以外のみの方が良いな、と私は思う。個人の希望。勿論メインターゲットの児童の中には挿絵あるのが好きと言う子、沢山いると思います。 マイロの登場で俄然面白くなってきましたね。本の旅の表裏。興味深い。うーん。彼はロストボーイズかしら。 なるほど。地下図書館から消えたシェイクスピアも裏側が自由にしたわけね。 なんか凄いな、クイップ号。それを舵取りしてるホレイショーとは一体。気になる。 いや、創造の魔法でええやん! すみません、突っ込まずにいられませんでした。 夢があるなぁ。想像力が燃料とは。 でもホレイショーは想像よりアレですね。マイロの方は少し誇らしげに語っている感じがしましたが、当人を前にすると声が震えてしまう程とは。マイロの両親、誰だったんだろう。イーノックが過去に消した人物か、双子や童話と関係あるのか。 ジャックとラプンツェル? 違うか。本の旅人の子どもだと言っていたし。 アーティミスはアン・ハサウェイのイメージかな。 ウィルの声はチョーさんの声で脳内再生されています。 ホレイショーは屋良有作さんかな? 悪い人じゃないと思いたい。 そういやティリーもオスカーも、トイレ大丈夫かな。敢えて書かれていないだけで、ちゃんと行ってる? ウィルにずっと付いてるとなると難しくないか? わー!食堂車が魅力的過ぎる!! 物語の中の料理レシピ本大好き人間としては、とてつもなく惹かれる設定。古い英米文学作品に登場するものは口に合わなさそうではあるけれど。 ホレイショーがマイロにキツいのは、マイロの両親の死に関わってるのかな。別れが辛くなると嫌だから、愛情かけすぎないようにしようとか。 6歳から6年間。マイロが良い子に育ってるんだから、悪い人ではないはず。そう思いたくて仕方ない。 ひょっとして、マイロの両親(どちらかは兄弟)恩があるって言ってたけど、ホレイショーもティリーの様に地下図書館の人間に、利用価値ありと見られていて、それでホレイショーを守る為に犠牲になった?? マイロとの関係を秘密にしているのも、悪者に利用されないためなのでは?? こんな凄い機構を管理してるなんて、普通じゃないもんね。 グローブ座のシーン、ジーンときました。 『ドクター・フー』のゴッホ回を観た時の感覚と近いかな。 あれ? 双子がティリーの血を求めているのは、現実世界でも若さを保てる秘密があるのでは、と思ったからじゃなかったっけ? 純粋な本の魔法と言うなら双子は童話から奪っていたはず。まあ、どす黒いやつだけど。キラキラした塵の様な魔法の存在にはまだ気づいていないっぽいよね。その方が双子の欲に適うのだろうか?? ウィルの力、記録士の力凄い。純粋な本の魔法を護るための存在ってことかな。 ビーが彼を見てがハッとしたのは、小公女の作者もこの様に存在していると思ったからかな? 違う? ビーとクルー大尉とティリーの三人で幸せに暮らす、新しい物語を書いてもらいたかったのかも知れない。 閑話休題。 そう言えば、私今朝初めて明晰夢を見たんです。調べたら、想像力が活発になると見られるものらしくて、本の魔法! と思いました。それだけです。 あれ? 双子はホレイショーと繋がっていた。と言うことはクィップ号の存在、裏側の世界、支払い方法、純粋な本の魔法についても知っていることにならない? なるほど。二人の思い出の本の原典か。 セバスチャン、前はこちかめの寺井イメージでしたが、何となく今はベン・フェルドマンのイメージです。『私はラブリーガル』の時の。天使。声は多分勝杏里さんの声で脳内再生されてる。 原典の封印を解く方法、なんかキュンときました。ビーがオスカーの価値を理解しない双子に啖呵をきった時もキュンときましたが。これまでの二作より、私は本作が好きかも。裏側の存在が大きいかな。やっぱりホレイショーは情に厚い人なんじゃないかと思う。マドレーヌの件、マイロの件。その内わかるでしょうが。 うーん。圧巻。脳内が映画化した様。これは映像でも観てみたい。50章。クィップ号登場から全部映像で観てみたいかも。 挿絵に人物が描かれるのは渋った私ですが、想像の上をいく美しさと壮大さなら映像で、と思ってしまうわがまま。 実写版のジェレミー・サンプター版『ピーター・パン』が正にそんな感じで、あの映像美がたまらんかったです。 いや、ティリーよ。勝ち誇りたいからと言って敵に手の内を明かすのはどうかと思うぞ。純粋な本の魔法の仕組みには気づかせない方が良かった可能性あり。 前作までに予想していた「記録士とは何者か?」については割と当たっていたのではないでしょうか。きっとティリーもオスカーもその一人になるでしょう。 表紙は今回は白と黒、もしくは緑が良かったなぁ。 紙の世界、アーカイブの本棚、アーティミス、純粋な本の魔法と原典の本の魔法との対比、夏の夜の夢の森、緑の表紙のノート。 次作はクィップ号での旅が描かれるらしく、楽しみです。

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    投稿日: 2024.11.12
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    ページズ書店の仲間たち前半3部作読了☆ ファンタジーファンタジーしててキラキラだった☆アニメにしたら綺麗な世界なんだろうなぁ(*ˊ˘ˋ*)。♪:*°と想像しながら読めた☆ でも 4つある謎解きのキーアイテムの1つが何の為だったのか読み直しても書いてない…? あのアイテムなくしただけ?意味深な無くなり方したのにあと何も書かれてない(⊙⊙) え?え? どうしよう。お便りお待ちしています!って書かれているから質問してみようかな…。 読んだ人のレビューにも書いてないからどこかにサラっと書いているんだろうか…。 気になる(;;)

    0
    投稿日: 2024.10.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前回から少し間が開いたためか、少し話を忘れてました。 後半のロンドンに戻ってアンダーウッド兄弟と対峙する当たりからやっと面白くなってきた感じ。 アーキビストを探す旅をしている部分はワクワクしませんでした。ちょっとだるい。 最初のアーキビストが永遠の命を手に入れようとした理由に共感。 あの本の続編が出るまでは死ねないというか笑 アンが再登場してくれた時はアン!待ってた!と思っちゃいました。 私はこの本に出てくるアンすごい好きです。 あと、本はいつだって読まれたがっているいうところは嬉しかったです。 ティリーの話はこの巻でどうやら終わりのようなんですが、ぜひ続編のマイロくんの話も出していただきたいです。

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    投稿日: 2024.04.08
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     本の旅人のティリーとオスカーが本の世界を旅をする第3巻であり、1〜2巻で繰り広げられているお話の完結編です。  前巻の本の魔法を利用しようとしている姉弟たちと本の旅人たちの本の旅の自由をかけた戦いが始まる。  とある理由から不思議な力をもつヒロインティリーとその相棒であり親友のオスカーが11歳ということもあり、行動や発言は子供、でも取り巻く環境は大人の世界や大人の事情。  ヒロインや親友のオスカーの行動は年相応と思うので児童書だなと思う反面、取り巻く環境がドロドロの大人の事情という、相変わらず凄い設定の話だなと思いながら読むものの、今回は個人的には前2巻よりも冒険感があって、ハマりきった時点であっという間に読み切ってしまいました。  そして、本作からは本の魔法とは何なのか?ということを考えさせられたなと思いました。  私が普段読んでいる本はエンターテイメントが多く、純文学、実用書は少ないと思います。  正直、読んでいる感覚は漫画を読んでいるという感覚とそんなに変わらない、娯楽の域だと思っています。  でも、そんな楽しんでいるという感覚でも、毎回感想を書くと、何らかの気づきや思ったことなど、1回読む本から得られることは少なくないなと思います。  ただ、その主人公とヒロイン視点から描かれるほぼ文字だけの世界を頭に描くだけなんですが。  その世界は本作の言うように、本の中を旅してるとも言えるし、ただ文字の羅列からなんとなく世界を頭に描いているだけのことですが、それが妙に自分に刺さったり、自分の考え方や生活まで変わってしまう。  そして、自分で何かを具体的に経験、体験したものではなくただ、本を読んだだけなのに、なぜか読み終えたら自分の考えや体験を得たような気がする不思議。  まさにこれこそ本の魔法だよなと思いながら、彼女たちの冒険を楽しく読んでいました。  第1部完了で次は第2部?のスタートになるのかなと思いますが、次も面白そうなのでまた読みたいなと思いました。

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    投稿日: 2024.02.23