恋愛ゲームの主人公・スフィアに転生した主人公は悪役令嬢・アルティナ様が前世でイチオシだった。 しかし、ゲームの性質上、主人公は100人のイケメンに言い寄られる設定で、惚れっぽいアルティナ様はこのままでは必ず恋敵になってしまう。 嫌われてしまうくらいなら恋のフラグを片っ端から回収してやる！という話。 第1巻であるため、100人全員は出ないが、それでも個性的な攻略対象が多く、俺様や王子様タイプの男性陣が次々と出てくる本作。最初に漫画化されたものを読んでいたのでよりイメージが湧きやすかった。恋をしないよう、恋にならないよう働きかけるスフィアはとても知的で世が世なら軍師になれたのでは？と思うほど。恋させるのではなく、悪役令嬢と仲良くなる目的のために、恋愛フラグを折っていく設定が新しいと思った。

乙女ゲームのヒロインに生まれ変わったスフィア。大好きなゲームの世界にいると喜んで、推しの男性の好感度を上げる。。。ではなく、すべてのフラグを折ろうとするのが楽しい。自分の幸せではなく、大好きな推しの「悪役令嬢」アルティナのことしか考えていない感じが。前世の記憶、ゲームの知識、自分の身分をフル活用して攻略対象たちの性格や人生を変えていくスフィア。アルティナと仲良くなるまではまだまだ長い道のりがありそうだけど、それでも絶対に成し遂げそうだな。と思えた。スフィアのことが大好きな人、恐れる人、色々いるけれど、すべての中心のようなスフィアをもっと見ていたくなった。