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手招く美女
手招く美女
オリヴァー・オニオンズ、南條竹則、高沢治、館野浩美、中島晶也/国書刊行会
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総合評価

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    怪奇中編・短編集。どれもあからさまではない怪異が描かれていて、怖いというよりはひたすら不気味に感じます。表題作「手招く美女」は一番有名な作品のようですが。これもまたあからさまに幽霊が出ない……けど、たしかにいるんだよね。現れないのに存在感があるってのもなんだか嫌だなあ。 お気に入りは「ルーウム」。これっていわゆる「見えちゃう人の悲劇」ですよね。彼の立場になってみると怖すぎます。客観的に見ると、彼がおかしいのだとしか思われないのでしょうね。それがまた一段と嫌なところ。 「不慮の出来事」は不穏な物語にどきどきさせられましたが。ものすごくほっとさせられた一作です。恐ろしさも感じはするけれど、とりあえず今回は逃れられた感があって安心できました。

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    投稿日: 2022.08.17
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    表題作「手招く美女」は幽霊に魅入られた主人公が狂気の世界へおちてしまう心理的な怪奇小説。傑作と呼ぶにふさわしい読み応えです。巻末の解説が丁寧で怪奇幻想文学の知識を深める事が出来ます。

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    投稿日: 2022.05.17