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活版印刷三日月堂 星たちの栞
活版印刷三日月堂 星たちの栞
ほしおさなえ、中村至宏/ポプラ社
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総合評価

251件)
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73
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41
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    もともと活字に興味があったのもあって、活版印刷に興味がわきます。 ひとつひとつ文字を拾って並べて、インキの色を決めて。 読んでいるうちに、一つずつ並んでいく活字のように、わたしの気持ちも凪いでいくような感覚。 金属でできた活字が主人公だからなのかな。ひんやりとして心地よい。 このシリーズは買ってもいいかも。

    1
    投稿日: 2017.03.06
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    ブクログさんの会員数100万人突破のプレゼント企画で続編と共にいただいた。ほんとうは手元の“過去”というラベルが貼られた箱に大切にしまっておきたかったのに、それではつらいから手放してきたものを「忘れ物ですよ、あなたのものではないのですか?」と渡してくれるような作品だった。うまく向き合えてきたものではないから時間を経て対峙するのはつらいけれど、向き合った勇気のぶん報われてよかった。また“活版印刷”というアイテムがすばらしい! わたしも「銀河鉄道の夜」で知った口で、昔は当たり前だった手触りにとても憧れている。

    1
    投稿日: 2017.02.25
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    素敵な話だった。コースターどんな感じか気になる。いまや「活字を拾う」がどんなことかわからない時代なのね…。

    1
    投稿日: 2017.02.23
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    ブクログのプレゼントで頂きました。 一つの言葉、一つの文字に宿る思い、みたいなものが感じられて、大好きかつ大切な本になりそうです。 「言霊の幸はふ国」に生きてることを大事にしたいですね。 プレゼントに心から感謝しております。続刊もセットで頂いたので、大いに期待して読もうかと思います。

    1
    投稿日: 2017.02.22
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    連作短編4編 活版印刷三日月堂に帰ってきた弓子.古くて新しい活版印刷を背景に、彼女の控えめに相手を慮る優しい人柄で,少しずつ人脈も仕事も増えていく様子が,とても穏やかで心温まる.特に「ひとつだけの活字」が良かった.

    1
    投稿日: 2017.02.18
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    昔ながらの活版印刷を営む町の小さな印刷所「三日月堂」を舞台にした連作短編集。その中の一編、副題にもなっている「星たちの栞」に『銀河鉄道の夜』が登場します。 毎年11月に高校で行われる文化祭。文芸部の顧問である遠田と部員たちは、例年出している部誌の他に、三日月堂の協力を得て校内で活版印刷のワークショップを開き、『銀河鉄道の夜』のフレーズを印刷した栞を作成して展示しようと準備を進めていました。そんな中、それぞれタイプの異なる部員の侑加と小枝には、創作をめぐり微妙な距離が生まれてしまい…。 活字と言葉の温もりが人をつなぐ作品です。

    1
    投稿日: 2017.02.02
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    川越の街の片隅に佇む印刷所・三日月堂。店主が亡くなり、長らく空き家になっていた三日月堂だが、店主の孫娘・弓子が川越に帰ってきたことで営業を再開する。三日月堂が営むのは昔ながらの活版印刷。活字を拾い、依頼に応じて一枚一枚手作業で言葉を印刷する。そんな三日月堂には色んな悩みを抱えたお客が訪れ、活字と言葉の温かみによって心が解きほぐされていくのだが、弓子もどうやら事情を抱えているようで――。 「伝えられていない〝言葉〟はありませんか――」 発売前から社内外で感涙・絶賛の声、続出!! 優しさと切なさと感動の詰まった、今年一番の自信作!

    1
    投稿日: 2017.01.31
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    活版印刷の依頼を通して登場人物の人間関係を描く物語。 短編小説ではないが、章ごとに主人公が変わり違うストーリーとなるので、通勤電車のような短い時間で読むのにおすすめ。

    1
    投稿日: 2017.01.20
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    ただひとり、実家に帰ってきた弓子さんが、ハルさんがきっかけで、祖父の活版印刷所を再開することになる。ハルさんの繋がりで、または偶然に、いろいろな人が注文に訪れ、それぞれが活版印刷に魅力を見いだしていき、人生をすこしだけ前向きに修正していく・・・。 印刷や活字のことなど、とても面白くて、読んでいる自分にも、活版印刷の面白さが充分伝わってきました。「ひとつだけの活字」では、弓子さんのことも明らかになっていきます。 劇的に変わるわけではないけれど、活版印刷を注文してから、彼らがほんの少しずつ変わっていく様子に説得力があります。ハルさん曰く、弓子さんは「お客さんの作りたい形をいっしょにに探してくれる人」だから。あくまで職人として顧客と関わっている。そこがいいですね。それでも、他の人の人生にゆるやかに交わっていくところが。

    2
    投稿日: 2017.01.08
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    純粋に良いと思える本とは、内容も然ることながら、そこから伝わる世界観や、読後流れてくる静寂の時間に浸らせてくれる作品だと個人的には思っている。そしてわたしはこの本がそれだと思う。素敵なものはずっと変わらず残されればいいのに。手間がかかっても何でも、そこからしか生み出せないものは絶対あるのだから。何かを新たに作り出すのも素敵だけど、元々あったものを守って現代に生かすことはもっと素敵で無敵だと思う。

    4
    投稿日: 2017.01.08
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    【収録作品】世界は森/八月のコースター/星たちの栞/ひとつだけの活字  活版印刷への思いが伝わってくる。重労働だけれどこだわりの職人の世界。ワークショップに行ってみたくなった。

    2
    投稿日: 2017.01.08
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    やさしくてあたたかくて胸がぎゅーっとなる。ゆっくりと流れていく時間に身を寄せると大切なものに気づかせてくれた。一瞬一瞬を守っていきたくなる。選ぶ言葉に熱を感じ、頭の中で色づいていくような文章。活版印刷に興味が湧いてきた。

    1
    投稿日: 2016.12.28
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    活版印刷?と思って調べ、これのことを言うのかと改めて知る。結婚式の招待状の文言を考えるシーンが好き。言葉を選ぶって、本来これくらい真剣にやるもんだったんじゃないかとふと思ってしまうくらい。

    1
    投稿日: 2016.12.26
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    古びた印刷所「三日月堂」が営むのは、昔ながらの活版印刷。活字を拾い、依頼に応じて一枚一枚手作業で言葉を印刷する。そんな三日月堂には色んな悩みを抱えたお客が訪れ、活字と言葉の温かみによって心を解きほぐされていくが、店主の弓子も何かを抱えているようで―。

    1
    投稿日: 2016.12.10
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    印刷関係の仕事をしているため、タイトルを見てこれは、と思い購入。どのお話でも、主役は三日月堂に依頼に来た人たちで、三日月堂の店主はあくまで脇役、という構図が何だか印刷の本質のような感じがして印象的でした。ただ、登場人物のセリフがどれも説明的で、言わされているように感じてしまい、物語に深く入り込めなかったことが残念でした。

    1
    投稿日: 2016.12.06
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     タイトルの通り、活版印刷を行う三日月堂にかかわる人たちの短編連作。  同じ作者が書いているから、温度は安定しているのだが、主たる人物により風というか空気が違う。そしてその違いがすご綺麗。  活字はロマン。そういえば、実際の活字を触ったことがない。  そして宮沢賢治。意図せず宮沢賢治の銀河鉄道の夜をモチーフとした作品に多く出会うけど、それは単なるタイミングの問題なのか。

    1
    投稿日: 2016.12.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ブクログの紹介で興味を持った本。 初の作家さんだけど、おそらく他の作品も好きだと思う。すごく温かい気持ちになれる作品だった。 活版印刷の仕組みもよく知ることができたし、昔は本も活字で印刷されていたのかと思うと気が遠くなる。 桐一葉のコースター、集めたい。

    1
    投稿日: 2016.11.29
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    印刷所の三日月堂と、それぞれの人々、依頼主の思いと、弓子との語り合い、依頼者にとって、印刷に、家族の思い、願い、優しさがあり、どの話も素敵で、じんわりと心が温まるもので良かった。普段目にする印刷物も昔は活版印刷されているものだと思うと、感慨深く、印刷にまつわるものが書かれているのは興味をそそられる。現代では、大量印刷、効率化と利便性が優先されるが、丁寧に丹精込めて印刷し、言葉を紡ぐ作業、そこには思い、温もりが感じられて良いものである。その言葉は届けられる人も温かい気持ちになるとじんわりする思い。

    0
    投稿日: 2016.11.21
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    川越の街に昔あった活版印刷のお店が ふたたび孫の弓子さんによって動き始める。 真摯なモノ作りに対する姿勢、 相手のココロに寄り添って作ろうという姿勢に 活版印刷店を訪れた人たちが助けられ その人たちにまた店主も助けられていく。 作るってそういうことだな~としみじみ。 活版印刷で何かを作ってみたい。 何を作ろう・・・ しばし考えるのも楽しいな。 そんな風に思わせてくれる本でした。

    0
    投稿日: 2016.11.15
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    この空気感が好きである。 国立にあるやはり空気感が好きなカフェで読んでいたせいか、目に浮かぶ光景は国立の街並みなのである。 活版印刷、好き~!

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    投稿日: 2016.11.13
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    純粋に、続編が読みたいと思いました。 しんとした雰囲気が、いわゆるライトノベルの一段上。表紙は、活版調の書体を使ったシンプルなものにしてくれたら、もっと口コミ広がったんじゃないかなーと。表紙見られるのが、ちょっと恥ずかしくてなかなか読み始めなかったりしたので。

    0
    投稿日: 2016.10.29
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    「活字」に 重さ があり 大きさ があり それゆえに 手に持つことができる 「活字」に 過去 があり 人との交わり があり それゆえに 人と人をつなぐことができる 「活字」に 訴える力 があり 慰める力 があり それゆえに 物語になっていく 全編を通して しみじみとした情感が漂います

    0
    投稿日: 2016.10.27
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    昔ながらの活版印刷で、客の依頼に応じて手作業で言葉を印刷する『三日月堂』。悩みを抱える人々をやさしい言葉で癒す連作短編集。 口当たりは良いが歯応えがないというのが率直な感想。登場人物がいい人ばかりで、人間の匂いを感じない。でも、懐かしいインキの匂いは伝わってきた。

    1
    投稿日: 2016.10.25
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    「だれでもない自分になりたい」というのが、子どもじみた愚かな望みだということは知っていた。でも、だれかの代わりになれると思うのだって、同じくらい傲慢なことだ。 (P.125) 「まわりから見て個性に映るものって、その人の世界への違和感から生まれるものなんじゃないかな。それが強いほど人を惹きつける。でも、本人にとっては苦しいものでしょう? それに耐えられるほど強くはないかもしれない」 「すごいものが書けても、人として強いわけじゃないってことですか……」 「そうね。むしろ逆かも。人として脆いから強いものを書いてしまう」 (P.179)

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    投稿日: 2016.10.15
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    キラキラした表紙と「ポプラ社」の響きで、YA向けほっこりベタ(?)かと勝手に敬遠していましたが......。 すごくよかったです。ごめんなさい。 古くて新しい活版印刷が、まさに過去と未来との架け橋となって、悩みを抱えた人々に救いを与えてゆく物語。 誰もが過去を背負って生きなければならない。しかしその過去の中から、生きる力を新たに得ることだってできるのだ。 著者は詩人でもあるそうで、描写に独特のセンスを感じます。活字から印刷された文字たちが放つ不思議な魅力が、実物を見るかのように伝わってきました。 「活字たちがすごく......緊張しているみたいに見える」

    0
    投稿日: 2016.10.05
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    この作品は短編集でもある。全部で四話。それぞれ悩みを抱えた主人公が、祖父の活版印刷の技術を継ぐ若い女性、弓子と共に「印刷」「文字」を通して解決していく物語だ。 主人公は変わっても、登場する人物、人々の思いが輪となり繋がっていて、とても心に温かな希望を灯してくれる素敵なお話。これらの一話だけでも読了した読者たちはきっと、少し前に、歩いていける──そんな気がする。

    0
    投稿日: 2016.09.27
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    過去がわやしたちを守ってくれる。 そうして、新しい場所に押し出してくれる。 だから弱音を吐いてもいい。

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    投稿日: 2016.09.19
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    すーごく好みでした。 キラキラ透き通ってるというか。 幸せがどんどん広がっていくような本です。あたたかくて優しい気持ちになります。

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    投稿日: 2016.09.10
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    少し前ランキングで見て気になりながら忘れてしまっていたのだけど、先の日曜日、朝日の書評欄にあったので思い出し、今度は買ってみた。 川越で祖父が残した活版印刷屋を営む若い女性を中心にした連作短編集。みんなよい話でしたねぇ。 第1話、女性ながら運送屋の所長を務めるハルさん。成長した子どもの自立と親の子離れ、そして、名前に込めた親の思いと引き受けた子どもの思いの物語。 『自分で自分の道を決めて、そこで人の役に立つ仕事をできるのが、大人』って、私も仕事を辞めて帰って来ていつまでもブラブラしているわが子に言いたい。 でも、そんなことを言うことさえ、子どもの自立を阻んでいるのではないかと思うんだな。 中学校の修学旅行の時、親の宿題で書かされた子どもへの手紙は、その子の名前の由来を書いて子どもに伝えるというお題があって、今読んでも自分で泣ける良い文章だと思うのだけど、当人は覚えているかなぁ、どこまで伝わっているのだろう…。 『生まれてきた子を見たとき、ああ、これでよかった、って思った。この名前で合ってた、って。あれほど悩んだのが嘘みたいだった』 第2話、叔父の後を継いで喫茶店を営む岡野くん。叔父が築き上げた喫茶店をどう引き継ぎ、どう自分の色にしていくか悩む。 この本全体に「人間は誰の代わりでもなく自分は自分だ」というテーマが貫かれているように思ったが、『だれでもない自分になりたい』という望みも、『ほかのだれかの代わりになる』という思いも、同じように傲慢なことだと言い切るこの章は、なかなか重い。 第3話、文芸部の顧問をする女子高の遠田先生。大学時代の演劇仲間との思い出が切ない。 ここもまた「銀河鉄道の夜」を題材に、人間は誰かの代わりに生きているのではないという思いが示される。 『だれかを救いたいという衝動が人のなかにある、そのこと自体が、希望のように思えます』 最終話、幼馴染みとの結婚を控える図書館司書の雪乃さん。結婚を後押ししてくれた祖母への思いと、結婚への微かなためらい。 亡くなった祖母についての共通の思い出から、いつもは押しが強いフィアンセの弱さも知る。 『いっしょに行こう』、短い言葉に込める思い。 いろは歌と同じように同じひらがなを一度しか使わない披露宴の招待状が力強い。 お話のメインの筋立てだけでなく、俳句や宮沢賢治やいろは歌や、勿論、活版印刷のことも、本が好きな人が惹かれるアイテムに溢れ、これにも好感。 「銀河鉄道の夜」が猛烈に読みたくなった。

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    投稿日: 2016.09.03
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    川越の古い活版印刷所三日月堂に孫娘が帰ってきたところから始まる物語。 それぞれの思いを、活版印刷を通して形にしていくような、そんなお話が4つ。 活版印刷の良さもだけれど、仕事への姿勢が気持ち良かった。どうデザインしていくかとか、考えるの楽しいだろうなあ。 半透明のショップカードや俳句のコースター、銀河鉄道の一文が刷られた栞は本当に手に取ってみたい‼と思えました。

    0
    投稿日: 2016.09.03
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    文房具が好きなので、活版印刷にも興味があって手に取りました。専門用語などががんがん出てくるわけではありませんが、活版印刷の良さが伝わってくるような気がしました。 物語も楽しく読め、また、人間味あふれる内容でもありました。ドラマにしてくれないかなあ。

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    投稿日: 2016.08.21
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    20世紀終盤、紙のデザインをやりフリーで仕事を始めた大学時代、入稿で行った印刷所にはまだ「活字」が置かれていた気がする。ワシは普及し始めたDTPを使ってたのでついぞ世話になっらなかったが、壁面を埋め尽くす文字の群れは圧巻だった。川越を舞台に、若い女性が祖父の残した活版印刷屋を継いでいく四綴の物語。印刷所を軸に緩やかに繋がる各編の根底に流れる「優しさ」に心温まる。活版に、その文字に触れるように、人やその心に触れた気になれるのはこの舞台設定ゆえで、作者の巧妙さに感嘆。人は言葉を、文字を継いで生きていくのだ。

    2
    投稿日: 2016.08.02
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    デジタルが主流となった現在。 文字、フォントというものの温かさを感じる物語。 誰かのために、誰かの思いを 託すために紙に起こされた文字は とても愛おしい。 2016.7.30

    0
    投稿日: 2016.07.31
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    川越の街の片隅に佇む印刷所・三日月堂。店主が亡くなり、長らく空き家になっていた三日月堂だが、店主の孫娘・弓子が川越に帰ってきたことで営業を再開する。三日月堂が営むのは昔ながらの活版印刷。活字を拾い、依頼に応じて一枚一枚手作業で言葉を印刷する。そんな三日月堂には色んな悩みを抱えたお客が訪れ、活字と言葉の温かみによって心が解きほぐされていくのだが、弓子もどうやら事情を抱えているようで――。 ブクログで評価が高かったので読んでみた。テーマが表題通り活版印刷なのだが、全体的にそれを表すような地味ながら温かい作風。短編集となっていて、それぞれ登場人物がつながっている。ポプラ文庫は中高生向きなのかな?派手さはないので物足りなさも感じるけど、人と人の関わりがほのぼのと描かれていて丁寧に書かれた印象。一番好きだったのは桐一葉の話。刻まれたカードに思いがにじみ出るようで、素敵だなあと思った。お客の言葉に救われるところもよい。俳句は詳しくないけれど、短いながらに込められるものの大きさを感じる。

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    投稿日: 2016.07.29
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    「レターセット」「コースター」「栞」「招待状」にしたためる言葉に思いを込め、文字を拾って刻んでいく。一話ごとに発注者の視線で、主人公であり受注者である活版印刷店主・弓子さんの魅力が明かされていく。毎日活字に触れていながら、印刷について追究したこともなかった。活版印刷において文選、植字により版組み結束される活字、その膨大な量と手間を窺い知り、惹かれていく。活版当時の古書に漂う存在感の正体が見える。そうか、絶版すなわち解版、組まれた活字をばらしてしまえば、およそ再版などできなかったわけだ。

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    投稿日: 2016.07.26
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    これはいい作品だった。活版印刷を賛美しすぎなところはあるけど、仕事とはこうありたいと思わせるものがある。 各話ともに人の繋がりが正常化されていく過程がすばらしくて、涙腺が緩みっぱなしでした。

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    投稿日: 2016.07.20
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    心が温かくなるストーリー。 活版印刷をはじめて知ってその魅力を知った。 不思議ですよね。版も活字もないけれど、印刷された文字はこうして残っている。実体が消えても、影は残る。影が実体になって、いまもあり続けている。 って台詞があるんだけどその言葉がすごく印象残った。 そして、活版印刷のようにあたしの心にのこった。 言葉とは不思議なものだと。 言葉の温かさだったり、伝えたい想いを伝える文字の1つひとつの大切さをこの小説は教えてくれたと思います。

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    投稿日: 2016.07.19
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    小江戸川越と呼ばれる情緒溢れる蔵造りの町にひっそりとたたずむ活版印刷の三日月堂。 一度は廃業したけど跡継ぎの女性が営業を再開したことで色んな悩みを抱えた人が訪れ、想いを形にするために活字を拾い、言葉を作る。 印刷することがあまりに簡単な時代だからこそ、その手間暇をかける時間に心がこもるのかな。 短編が4つだったけど一編一編が心温まる話だった。 文字、言葉、印刷の繋がりで「舟を編む」が読みたくなった。

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    投稿日: 2016.07.18
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    川越の烏山稲荷神社のはす向かいにある活版の印刷所が軸になってるお話ね。その印刷所は三日月堂って言うの。 4章に分かれてる。どれも、登場する人物は少し寂しかったり悲しかったり。どうやって生きていけばいいのかな… 自分って何だろう…。 漠然とした不安があるの。 縁あって活版の印刷物を頼むことになり、自分を見つめて、何に不安になってたのかを知って、それを自分で受け止めて、そして次に踏み出していく…  活版で印刷したものが、勇気をくれる、背中を押してくれる… そんな感じの温かいお話。 表現が難しいのだけど。 静かな優しさ、と言おうかな。とても気持ちのいいものだった。

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    投稿日: 2016.07.17
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    「活字を拾う」とはこういう意味だったのか、と。 初めて読む作家さんでした。ここのランキングで表紙の美しさと題名に惹かれて。 読んで大正解。所々で涙ありの、ほっこり心温まるうつくしい一冊だった。

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    投稿日: 2016.07.04
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    “活版印刷”というものを初めて知った。 活字を拾って、紙に文字という影を残すこと。 それぞれの事情や思いを抱えながら 活版印刷でオリジナルのものを作り出す登場人物たち。 親子の絆が深まったり アイデンティティを見出したり… 過去の思い出にふれたり 自分の家のルーツを辿ったり… 心にじんわり染み入るような、やさしいお話が4つ。 夜空や星といったモチーフが好きなので 『星たちの栞』の雰囲気は特によかった。

    0
    投稿日: 2016.07.02
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    登場人物の気持ちに寄り添って書かれた 優しい文体は とても穏やかな読書の時間を 過ごさせてくれました。 今 私の住む地域に活版をまだやっている 印刷屋さんがないか探しています。 私が昔勤めていた出版社は もともと新聞社の出版部門で 会社も新聞社の中にあり 印刷部門も 車内にあって 活字を拾う先輩社員の仕事の 大変さも インキの匂いも 何もかも 肌で知っている世界でした。 懐かしさとともに 昔の活字で私も名刺を 刷りたいという思いが強くなりました。 ひとつひとつの短い物語が 三日月堂に繋がる人から人へと渡されてゆく。 そんなつくりも 私好みです。

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    投稿日: 2016.06.28
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    昔ながらの活版印刷を営む「三日月堂」。祖父が亡くなり閉店していた店に孫娘の弓子が引っ越してきたことから始まる連作短編。色んな悩みを抱えた人が店を訪れ、店主の弓子はその人達の悩みを掬い上げるみたいに活字を拾っていく。活字に纏わる話というのが新鮮で楽しめた。活版での印刷物って見た記憶がないのだけれど、パソコンで印刷する文字からは感じることのできない味や温かみみたいなものを感じられるのかなと、この本を読むと思える。 言葉や活字で想いを伝えること、言葉の持つ力は強いのだということが胸に沁みて、何度もホロリとさせられました。

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    投稿日: 2016.06.28
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    活版に興味がとてもわくし、よいお話だなと思うのだけど、なんだろう、文体が好みではないようで読むのが少ししんどかった。

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    投稿日: 2016.06.27
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    活版印刷から浮かび上がる想い。こういう雰囲気の物語が好き。自然と心に沁み込んでいく。ルビの由来を知ることが出来たのも、おまけみたいで嬉しかった。 あらすじ(背表紙より) 古びた印刷所「三日月堂」が営むのは、昔ながらの活版印刷。活字を拾い、依頼に応じて一枚一枚手作業で言葉を印刷する。そんな三日月堂には色んな悩みを抱えたお客が訪れ、活字と言葉の温かみによって心を解きほぐされていくが、店主の弓子も何かを抱えているようで―。

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    投稿日: 2016.06.26
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    ブクログのPRとタイトルにひかれ。 いいなー。活版印刷いいなー。活字の雰囲気とかいいなー。 そこにある、一人ひとりの物語も素敵で、便せんとか、お店のカードとか、祖父母の思い出の品とか。 自分は父から何かを褒められただろうか。遠い記憶を呼び起こしてみたり、あるいは、「もう大丈夫だ」と思ってくれていただろうかと。 そして、自分も活字を使いたい。素敵な何かを作りたい。

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    投稿日: 2016.06.25
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    「活字を拾う」 何かの比喩なのかと思った。 「活版印刷用の金属で作った文字の型」という本来の意を知る。 章扉写真に使われている壁一面に並ぶ活字の様子をは圧巻。 活版印刷で刷られた言葉はひとつひとつがまるで星のように輝きを放ち、伝えたい言葉をもって三日月堂を訪れた人々にやさしく寄り添う。 心がじんわりと暖まる一冊。

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    投稿日: 2016.06.18
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    店主が亡くなり長らく空き家になっていた活版印刷店「三日月堂」に孫娘弓子が戻ってきて…というところから始まる連作短編集 登場する人たちそれぞれの過去から現在未来へという事情が「活字を拾う」活版印刷三日月堂を通して描かれる、どれもホロリとするしどれも明るい気持ちになれる。 舞台が川越というのもそういう時の流れが感じられる町ということかな(行ったことないけどきっとそうなんだと思っている(笑)) この作者さん初めて読んだけど、こういう感じもいい。

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    投稿日: 2016.06.16
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    移動時の本を探して入った本屋さんで、「活版印刷」の文字に惹かれ、読んだことのない作家さんだったけど購入。 一気読みでした。 話題になってること知らずに、後輩くんにオススメしちゃいました。 ゆっくり、じっくり向き合う時間。 人との距離感。 どちらかというと不器用なキャラたち。 でも、一生懸命。 そうして、ちょっと頑固。 活字を拾う。その仕草と、流れる空気。 どれもが、わたしには心地よかったです。 ずいぶん前のことになりますが、実は、父が旧式の(ものすごく大きな)タイプライターを持ってまして。 活字が並んでいて。 ガチャッ。という音を思い出したりしながら、読みました。

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    投稿日: 2016.06.15
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    ■彼女は静かに活字を拾う。誰かが落とした、想いの欠片とともにーー 川越の街の片隅に佇む印刷所・三日月堂。店主が亡くなり、長らく空き家になっていた三日月堂だが、店主の孫娘・弓子が川越に帰ってきたことで営業を再開する。三日月堂が営むのは昔ながらの活版印刷。活字を拾い、依頼に応じて一枚一枚手作業で言葉を印刷する。そんな三日月堂には色んな悩みを抱えたお客が訪れ、活字と言葉の温かみによって心が解きほぐされていくのだが、弓子もどうやら事情を抱えているようで――。

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    投稿日: 2016.06.15
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    活字を拾う。 何度も何度も登場するこのフレーズに言葉以上のものが含まれているんだろうな。 いろんなものを含んで拾い上げた活字が印字されて、決して消えないものとして刻まれたものが、人の心を打つというベタではあるけども、とても清々しい優しさに満ちた作品でした。

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    投稿日: 2016.06.05