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総合評価

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    まさに「ソウルの春」直前までソウルの大学で日本語教師を務めていた四方田先生の自伝的小説。1979年のソウルの街がイキイキと描かれている。日帝統治時代を過ごした世代は懐かしそうに日本語で思い出話を語り、大学生は密かに日本のサブカルチャーに憧れ日本語を学ぶ。予備知識なく乗り込んだ四方田先生を困惑させるのであった。 最後の事件に向けてギリギリと緊張感が高まるところは現地に滞在していた著者ならでは。それにしても、あと半年滞在すれば「春」を体験でき、それを(日本人として)記録して後世に伝えることができたのに残念です。 東大のご学友たちの韓国に対する態度の腹立たしさよ。3.5

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    投稿日: 2025.04.08
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    127非常に面白く閉鎖的だった時代の韓国の市民の描写がいきいきと描かれていて一気に読んだ。軍事政権ですぐ逮捕される。されたら帰って来られない、と言うことを刷り込まれていた世代からすると、当時日本人が教鞭をとっていた事実にも驚かされる。時代と民族と国家と、何かと考えさせる物語でした。

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    投稿日: 2023.10.24
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    「ソウルの練習問題」と同じ読後感になりました。気づいたら、韓国の映画と音楽と小説に触れやすい状態になっており、常に新しいコンテンツを渇望し大量に消費している気持ちになりますが、少し時間を遡って韓国を知ることも、コンテンツを楽しむために必要なことか思いました。

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    投稿日: 2022.11.13