ここまで脇役メインのお話は初めて読んだので、視点が目新しく面白かった。 正直に言えば、主人公が心酔するお嬢様が舞台を降りた後の章は私的には不要。脇役が慕うお嬢様のために奮闘するところが新しく良い話だったのに、お嬢様が消えた後は主人公が幸せをつかむ、普通の物語になってしまった。 まぁそうなるだろうなーという展開どおりなので、そういう話を求める方には裏切らないのでお薦めできます。

「もっちゃり」さで表紙のメインを張れないヒロインと、「イケメン」だけど虚弱病弱な残念ヒーローのお話です。 ともかく二人ともヒーローの妹を好きすぎですね～ サクサク読めて楽しめましたが、二人が婚約後のお話が二つもあったのでもうちょっとラブラブしてるとことも読みたかったかな。

「悪役令嬢」というよりちょっと気が強くてツンデレなソフィアと、そんなソフィアが大好きで、ソフィアのためなら何でもしたい。と思っているクロエ。そんな２人とソフィアの兄コンラッドのやり取りが楽しかった。悪口ばかり言われていたクロエが、周りの好意に鈍感なのは悲しいけれど、ソフィアやコンラッドから大切にされているのを自覚していくのは嬉しくなる。いつでも味方になってくれる人というのは、本当に心強いな。と思った。